ストーリー・沿革
サマリ
第一工業製薬は、界面活性剤を核に「ユニ・トップ」戦略でニッチでも独自性で選ばれる素材を提供する研究開発型メーカー。ハイエンドサーバ向け低誘電樹脂や新規電池材料、光硬化・ナノ分散・セルロース誘導体などの技術を束ね、分野別の総合提案で価値を生む。
過去
現在
未来
目指す経営指標
・2030年度までにGHG排出量を2013年度比30%削減(Scope1/2)
・2030年度までに女性管理職比率15%
・2030年度までに環境貢献型製品売上高比率30%以上
・配当性向目標40%(2030年度目標)
・財務方針:ROIC>WACC、PBR≧1.0倍を志向
トップメッセージの要約
サステナビリティ
チャレンジ
営研一体
生産技術研究所・京都中央研究所
用語解説
「規模ではなく独自性で選ばれるトップ」を目指す同社の中核コンセプト。汎用品で量を追うのではなく、界面・分散などの得意技術を生かして“代替が難しい素材”で上位を取る発想を指す。
■SMART 2030
2030年に向けた変革テーマの総称。既存資産の最大活用と選択的投資で、半導体材料・電池材料・におい関連など注力分野を伸ばし、「独自性で選ばれる」事業ポートフォリオへ組み替える指針。
■営研一体
営業(顧客接点)と研究(技術開発)が一体で動く同社の開発様式。顧客の試作・量産課題を現場で拾い、短サイクルで配合・プロセスを改良して実装につなげる。
■生産技術研究所
研究と製造の橋渡しを担う社内組織。スケールアップ、プロセス安定化、品質再現性の確立を主業務とし、試作から量産立ち上げまでを加速する。
■京都中央研究所
同社の基盤研究拠点。界面・分散・光硬化・糖誘導体・セルロース系などの核技術を連携させ、次世代テーマの探索と用途展開を進める。
■レオクリスタ®(CNF)
セルロースナノファイバー系の同社ブランド。ナノレベルの繊維で高強度・低熱膨張・増粘などの機能を付与し、樹脂・塗料・紙などの性能を高める。
■ハイエンドサーバ向け低誘電樹脂材料
高速通信基板などで信号遅延や損失を抑えるために誘電率・誘電正接を下げた樹脂材料。同社は配合設計と分散制御で高周波特性と加工性の両立を狙う。
■新規電池材料
二次電池の性能や寿命を底上げするための電極・電解質・バインダー・添加剤などの素材群。界面制御や分散安定化のノウハウを活かして高出力・高安全性を目指す。
■光硬化
光(主に紫外線)で瞬時に固まる樹脂・塗膜の技術。生産性向上や省エネルギーに寄与し、電子部材の接着・封止・表面保護で活用される。
■ナノ分散
ナノサイズの粒子を均一に分散させ、機能(強度、導電、耐熱、透明性など)を引き出す処方・プロセス技術。沈降や凝集を防ぐ界面活性設計が鍵となる。
■セルロース誘導体
セルロースに化学修飾を施した機能性高分子。増粘・被膜形成・分散安定化などの用途で、塗料、医薬・化粧品、紙加工に用いられる。
■ポリ乳酸用改質剤
生分解性樹脂であるポリ乳酸(PLA)の脆さや耐熱不足を補う添加材。衝撃性、耐熱性、加工性を改善し、環境配慮型成形品の用途拡大を支える。
■においビジネス
悪臭の低減から快適な香りの付与まで、臭気を“測る・抑える・活かす”技術・製品を指す。同社は吸着・分解・マスキングなどの処方で生活・産業分野に展開する。
■コア・マテリアル
同社の基盤素材群を束ねるセグメント名称。界面活性剤や乳化・分散剤など、他分野の機能材料の土台となる“核”の製品領域を示す。
■ライフ・ウェルネス
ヘルスケアやパーソナルケアを中心としたセグメント名称。肌・髪・口腔などの快適性や安全性を高める処方・素材を提供する。
■電子・情報
半導体や電子部材向けのセグメント名称。低誘電樹脂、微粒子分散、光硬化材料などで高周波・高速・微細化ニーズに対応する。
■環境・エネルギー
環境負荷低減やエネルギー効率向上に資する素材を扱うセグメント名称。電池材料、バイオマス由来素材、プロセス省エネに関わる製品を含む。
■スマート・ケミカルパートナー
同社が目指す企業像。単なる材料供給に留まらず、処方・プロセス・量産立ち上げまで並走し、最適解を“賢く”共創するパートナーを意味する。
沿革
2【沿革】
|
1909年4月 |
匿名組合負野薫玉堂解舒液部を設立 |
|
1914年12月 |
合名会社負野工業製薬所に組織変更 |
|
1915年11月 |
東京出張所を開設 |
|
1918年8月 |
第一工業製薬株式会社を設立 |
|
1919年2月 |
名古屋出張所を開設 |
|
1919年3月 |
大阪出張所を開設 |
|
1926年8月 |
本社、工場を京都工場の地に移転 |
|
1929年6月 |
福岡出張所を開設 |
|
1939年4月 |
四日市工場(三重県)を新設 |
|
1949年5月 |
東京証券取引所市場第一部に上場 |
|
1960年10月 |
大潟工場(新潟県)を新設 |
|
1973年5月 |
ゲンブ株式会社を設立 |
|
1982年1月 |
第一クリーンケミカル株式会社を設立 |
|
1986年7月 |
京都エレックス株式会社を設立 |
|
1988年10月 |
有限会社第一セラモ(現在の第一セラモ株式会社)を設立 |
|
1989年1月 |
有限会社第一建工(現在の第一建工株式会社)を設立 |
|
1992年10月 |
オランダにSisterna B.V.を設立 |
|
1996年9月 |
インドネシアにPT DAI-ICHI KIMIA RAYAを設立 |
|
2000年2月 |
大阪支社を開設 |
|
2000年9月 |
京都工場を閉鎖 |
|
2001年4月 |
第一化学工業株式会社(現在の滋賀工場)を吸収合併 |
|
2004年1月 |
帝開思(上海)国際貿易有限公司を設立 |
|
2006年12月 |
研究所を京都市南区の地に移転 |
|
2009年2月 |
Sisterna B.V.の株式を追加取得し、連結子会社化 |
|
2011年4月 |
四日市合成株式会社の株式を追加取得し、連結子会社化 |
|
2011年5月 |
東京支社(現在の東京本社)を東京都中央区の地に移転 |
|
2014年10月 |
ゲンブ株式会社が第一クリーンケミカル株式会社を吸収合併 |
|
2015年12月 |
四日市事業所霞工場(三重県)を新設 |
|
2018年7月 |
株式会社バイオコクーン研究所の全株式を取得し、連結子会社化 |
|
2018年7月 |
池田薬草株式会社の全株式を取得し、連結子会社化 |
|
2019年3月 |
岡山県加賀郡吉備中央町に事業用地等を取得 |
|
2019年12月 |
株式会社バイオコクーン研究所 新工場の建設 |
|
2021年2月 |
京都エレックスが中国に蘇州開翼電子材料有限公司を設立 |
|
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所プライム市場に移行 |
|
2024年8月 |
本社を京都市南区の地に移転し、大阪支社を統合 |
関係会社
4【関係会社の状況】
|
名称 |
住所 |
資本金又は出資金 (千円) |
主要な事業の内容 |
議決権の所有割合(%) |
関係内容 |
|
(連結子会社) |
|
|
|
|
|
|
四日市合成㈱ |
三重県 四日市市 |
480,000 |
界面活性剤、 ウレタン材料、機能材料 |
100.00 |
当社の界面活性剤、ウレタン材料及び機能材料の製造を行っております。 役員の兼任をしております。 |
|
ゲンブ㈱ |
京都市南区 |
50,000 |
界面活性剤、 アメニティ材料 |
100.00 |
当社の界面活性剤及びアメニティ材料等の販売を行っております。 建物を賃貸しております。 役員の兼任をしております。 |
|
京都エレックス㈱ |
京都市南区 |
80,000 |
電子デバイス材料 |
50.03 |
建物を賃貸しております。 役員の兼任をしております。 |
|
第一セラモ㈱ |
滋賀県 東近江市 |
50,000 |
電子デバイス材料 |
100.00 |
土地及び建物を賃貸しております。 役員の兼任をしております。 |
|
第一建工㈱ |
東京都中央区 |
50,000 |
ウレタン材料 |
100.00 |
当社の土木・建築用薬剤等の販売を行っております。 建物を賃貸しております。 役員の兼任をしております。 |
|
㈱バイオコクーン研究所 |
岩手県 盛岡市 |
40,400 |
ライフサイエンス |
100.00 |
当社のライフサイエンスの研究を委託しております。 役員の兼任をしております。 |
|
池田薬草㈱ |
徳島県 三好市 |
100,000 |
ライフサイエンス |
100.00 |
役員の兼任をしております。 |
|
晋一化工股份有限公司 (注)2、4 |
台湾 台北市 |
千NTドル 320,000 |
界面活性剤、 アメニティ材料、機能材料 |
51.00 |
当社の樹脂材料等の製造及び界面活性剤等の販売を行っております。 役員の兼任をしております。 債務保証を行っております。 |
|
Sisterna B.V. |
オランダ ローゼンダール |
千ユーロ 468 |
アメニティ材料 |
94.90 |
当社のショ糖脂肪酸エステルの販売を行っております。 役員の兼任をしております。 |
|
PT DAI-ICHI |
インドネシア カラワン |
千USドル 4,900 |
界面活性剤、 アメニティ材料、機能材料 |
91.53 |
当社の機能材料等の製造及び販売を行っております。 役員の兼任をしております。 |
|
帝開思(上海)国際貿易有限公司 |
中国 上海市 |
千USドル 750 |
界面活性剤、 アメニティ材料、機能材料 |
100.00 |
当社の製品等の輸出入業務を行っております。 役員の兼任をしております。 |
|
蘇州開翼電子材料有限公司 |
中国江蘇省 蘇州市 |
千USドル 3,158 |
電子デバイス材料 |
94.20 (94.20) |
役員の兼任をしております。 |
|
名称 |
住所 |
資本金又は出資金 (千円) |
主要な事業の内容 |
議決権の所有割合(%) |
関係内容 |
|
(持分法適用非連結子会社) |
|
|
|
|
|
|
晋一国際投資有限公司 |
サモア独立国 |
千USドル 2,300 |
― |
57.00 (14.00) |
― |
|
(持分法適用関連会社) |
|
|
|
|
|
|
ケイアンドディーファインケミカル㈱ |
千葉市中央区 |
490,000 |
界面活性剤 |
50.00 |
役員の兼任をしております。 |
|
DDFR Corporation Ltd. |
中国 香港特別行政区 |
千香港ドル 800 |
機能材料 |
50.00 |
当社の難燃剤の調達を行っております。 役員の兼任をしております。 |
(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
2.特定子会社に該当しております。
3.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
4.晋一化工股份有限公司については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等 (1)売上高 9,004百万円
(2)経常利益 2,836百万円
(3)当期純利益 2,274百万円
(4)純資産額 9,850百万円
(5)総資産額 13,327百万円
5.前連結会計年度において持分法適用の非連結子会社であった晋一化工科技(無錫)有限公司については、全株式を売却したことに伴い持分法適用の範囲から除外しております。