2026.06.03更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025

サマリ

住友ファーマは研究開発型ファーマとして、がん領域、精神神経(CNS)領域、再生・細胞医薬を中核に価値創造を追求してきた。ラツーダ特許切れ後の業績悪化を受けて抜本的構造改革を断行し、黒字転換を実現した。現在は「Reboot 2027」を掲げ、基幹3製品の成長、がん2品目の上市、iPS細胞由来製品の実用化を通じて、「グローバル・スペシャライズド・プレーヤー(GSP)」として独自の地位確立を目指している。

目指す経営指標

・2027年度までに基幹3製品売上高2,500億円規模
・2027年度以降にコア営業利益250億円以上
・2025~2027年度のフリーキャッシュフロー黒字維持
・2027年度までに売却関連収益を除くフリーキャッシュフロー黒字化
・有利子負債を可能な限り早期に2,000億円以下へ削減
・enzomenibの上市、nuvisertibの承認申請
・iPS細胞由来製品の実用化と事業化推進

用語解説

■Reboot 2027
住友ファーマが2025年度から2027年度までの活動方針として掲げた再建・再成長計画です。単なる業績回復ではなく、「価値創造サイクル」を再構築し、研究開発型ファーマとして再始動するという強い意思を込めた名称です。

■グローバル・スペシャライズド・プレーヤー(GSP)
住友ファーマが目指す企業像です。特定の疾患領域や技術分野で強みを持ち、グローバル市場で独自の存在感を発揮する製薬企業を意味します。研究開発から販売までを通じて独自の価値を生み出すことを目指しています。

■価値創造サイクル
住友ファーマ独自の成長モデルです。「研究開発」「販売・適応拡大」「利益獲得」「技術・戦略の高度化」を循環させ、得られた利益を次の研究開発へ再投資することで、継続的に新薬や新たな医療価値を創出する仕組みを指します。

■基幹3製品
住友ファーマの現在の収益基盤となる主力製品群です。進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」、子宮筋腫・子宮内膜症治療剤「マイフェンブリー」、過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」の3製品を指します。今後の研究開発投資を支える重要な収益源として位置付けられています。

■オルゴビクス
進行性前立腺がんを対象とする治療薬です。米国市場で住友ファーマの成長を支える主力製品の一つであり、基幹3製品の中核を担っています。

■マイフェンブリー
子宮筋腫および子宮内膜症を対象とする治療薬です。女性特有の疾患に対する新たな治療選択肢として展開されており、米国事業の重要製品の一つです。

■ジェムテサ
過活動膀胱治療薬です。シンプルな服用方法や臨床上の特徴を強みとし、住友ファーマの米国事業を支える主力製品として成長しています。

■enzomenib
住友ファーマが開発を進めるメニン-KMT2A結合阻害剤です。急性白血病を対象とする新薬候補で、既存治療で十分な効果が得られなかった患者への新たな治療選択肢として期待されています。

■nuvisertib
住友ファーマ独自のPIM1キナーゼ阻害剤です。主に骨髄線維症などの血液がん領域を対象として開発されており、次世代の収益基盤を担う重要な開発品と位置付けられています。

■RACTHERA社
住友ファーマと住友化学が設立した再生・細胞医薬事業の合弁会社です。iPS細胞を活用した再生医療製品の研究開発や製造体制を強化し、事業化を加速するための中核組織です。

■再生・細胞医薬
細胞そのものを利用して病気や障害の治療を目指す医療分野です。住友ファーマでは、iPS細胞技術を活用した製品開発を進めており、将来の成長を支える重要事業として位置付けています。

■iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞(iPSC-PDプログラム)
パーキンソン病向けに開発されている再生医療製品です。iPS細胞から作製した神経前駆細胞を移植し、失われた神経機能の回復を目指します。住友ファーマは世界初のiPS細胞由来製品の実用化を目指しています。

■リサイミック
小児先天性無胸腺症を対象とする培養ヒト胸腺組織製品です。米国で承認を取得しており、住友ファーマの再生・細胞医薬分野を代表する製品です。

■精神神経(CNS)領域
Central Nervous System(中枢神経系)の略称です。アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経疾患、精神疾患を対象とする研究開発領域で、住友ファーマの重点疾患領域の一つです。

■研究開発型ファーマ
研究開発を企業成長の中心に据える製薬企業モデルです。住友ファーマでは、自社創薬によるイノベーション創出を軸に、新薬開発から事業化までを推進する企業像を表しています。
2026年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

 

1897年5月

大阪市道修町の有力薬業家21名により、当社の前身大阪製薬株式会社を設立

1898年9月

大阪工場設置

1898年11月

大日本製薬合資会社を買収し、社名を大日本製薬株式会社に改める

1908年7月

大阪薬品試験株式会社を吸収合併

1947年10月

五協産業株式会社(後のDSP五協フード&ケミカル株式会社)を設立

1949年5月

大阪、東京両証券取引所に株式上場(1961年10月両証券取引所市場第一部に指定)

1968年10月

鈴鹿工場設置

1971年2月

総合研究所設置

1993年1月

米国に現地法人 Dainippon Pharmaceutical U.S.A. Corporation(後のDainippon Sumitomo Pharma America, Inc.)を設立

2003年4月

大阪工場を閉鎖し、生産拠点を鈴鹿工場に統合

2005年10月

住友製薬株式会社と合併し、大日本住友製薬株式会社に商号変更

2005年10月

合併により茨木工場、愛媛工場、大分工場および大阪研究所他を承継
また主な子会社として、住友制葯(蘇州)有限公司 他を承継

2009年7月

米国にDainippon Sumitomo Pharma America Holdings, Inc.(現 Sumitomo Pharma America, Inc.) を設立

2009年10月

Dainippon Sumitomo Pharma America Holdings, Inc.が米国Sepracor Inc.(後のSunovion Pharmaceuticals Inc.)を買収

2010年4月

Sepracor Inc.Dainippon Sumitomo Pharma America, Inc.を吸収合併

2010年7月

会社分割により、当社のアニマルサイエンス事業を新設したDSファーマアニマルヘルス株式会社(後の住友ファーマアニマルヘルス株式会社)に承継

また当社のフード&スペシャリティ・プロダクツ事業をDSP五協フード&ケミカル株式会社(後の住友ファーマフード&ケミカル株式会社)に承継

2012年4月

米国Boston Biomedical, Inc.を買収

2013年1月

シンガポールにSunovion Pharmaceuticals Asia Pacific Pte. Ltd.(後のSumitomo Pharma Asia Pacific Pte. Ltd.)を設立

2013年7月

東京支社を東京本社に改称し、東西両本社制に移行

2017年1月

米国Tolero Pharmaceuticals, Inc.を買収

2019年4月

茨木工場および愛媛工場を廃止し、鈴鹿工場と大分工場の2生産拠点体制に再編

2019年12月

Roivant Sciences Ltd.との戦略的提携により、Sumitovant Biopharma Ltd.(後のSumitomo Pharma UK Holdings, Ltd.)およびその傘下の会社を子会社化

2020年7月

Boston Biomedical, Inc.がTolero Pharmaceuticals, Inc.を吸収合併し、Sumitomo Dainippon Pharma Oncology, Inc.(Sumitomo Pharma America, Inc.)に商号変更

2022年4月

商号を大日本住友製薬株式会社から住友ファーマ株式会社に変更

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

2022年6月

住友制葯投資(中国)有限公司を設立

2023年3月

住友ファーマフード&ケミカル株式会社の全株式を株式会社メディパルホールディングスに譲渡

2023年5月

住友ファーマアニマルヘルス株式会社の全株式を三井物産株式会社に譲渡

2023年7月

米国グループ会社7社についてSunovion Pharmaceuticals Inc.を存続会社として再編し、
Sumitomo Pharma America, Inc.に商号変更

2023年9月

Sumitomo Pharma UK Holdings, Ltd.傘下であったMyovant Sciences GmbHをSumitomo Pharma Switzerland GmbHに商号変更

2025年2月

当社の再生・細胞医薬事業を会社分割し、新設した株式会社RACTHERAに承継

株式会社RACTHERAの株式の66.6%を住友化学株式会社に譲渡

2025年7月

アジア事業を丸紅グローバルファーマ株式会社との合弁会社である丸紅ファーマシューティカルズ株式会社に承継

 

 

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
又は
出資金

主要な事業
の内容

議決権の
所有(被所有)割合

関係内容

所有割合(%)

被所有割合(%)

(親会社)

 

 

 

 

 

 

住友化学株式会社

東京都

中央区

90,179

百万円

化学製品の製造、販売

51.81

当社による原料の販売仕入、土地等の賃借、工場用役の購入等。また、金融機関からの借入金等に対して、債務保証を受けています。
役員の兼任等…有

(連結子会社)

 

 

 

 

 

 

Sumitomo Pharma
America, Inc.
(注)3、4

米国

マサチューセッツ州

マールボロ

1千

米ドル

医療用医薬品の製造、販売[北米]

100

当社中間製品の仕入、包装、販売および当社製品の開発業務を受託しています。
役員の兼任等…有

住友ファーマプロモ株式会社

大阪府

吹田市

480
百万円

医療用医薬品の製造、販売

[日本]

100

製品の仕入販売等をしています。
役員の兼任等…無

その他5社 (注)3

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

 

株式会社RACTHERA

東京都

中央区

100

百万円

再生医療等製品等の研究開発

33.4

当社へ再生・細胞医薬分野の研究・開発、信頼性保証業務などを委託しています。
役員の兼任等…有

S-RACMO株式会社

大阪府

吹田市

450

百万円

再生・細胞医薬分野の製法開発、製造等の受託

33.4

当社による再生・細胞医薬分野の製造などを受託しています。

役員の兼任等…有

丸紅ファーマ

シューティカルズ
株式会社

東京都

中央区

115
百万円

医療用医薬品等の製造、販売等

40.0

当社製品および中間製品の仕入をしています。

役員の兼任等…無

(その他の関係会社)

 

 

 

 

 

 

該当する会社はありません。


 

 

 

 

 


 

 

(注) 1  上記の親会社は有価証券報告書を提出しています。

2  上記の連結子会社の主要な事業の内容の[ ]内は、セグメント情報の名称を記載しています。

3  特定子会社に該当しています。なお、その他に含まれる会社のうち、特定子会社に該当する会社は次のとおりです。

Sumitomo Pharma Switzerland GmbH、Urovant Sciences GmbH

4  Sumitomo Pharma America, Inc.については、売上収益(連結会社相互間の内部売上収益を除く)の連結売上収益に占める割合が10%を超えています。

主要な損益情報等

(1) 売上収益

306,987

百万円

 

(2) 営業利益

10,674

百万円

 

(3) 当期純利益

11,344

百万円

 

(4) 資本合計

△26,560

百万円

 

(5) 資産合計

219,066

百万円