2026.06.03更新
ストーリー・沿革
価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。
情報ソース:
統合報告書2025
サマリ
塩野義製薬は、「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」という基本方針のもと、低分子創薬力と感染症・QOL疾患での実績を武器に成長してきた創薬型製薬企業です。HIVフランチャイズや多剤耐性菌治療薬セフィデロコル、インフルエンザ薬やCOVID-19治療薬など自社創製薬をグローバルに展開し、ロイヤリティビジネスで得た資金を再投資してパイプラインとヘルスケアソリューションを拡充しつつ、医薬品にとどまらないHaaS企業への変革を進めています。
過去
1878年に大阪・道修町で薬種問屋「塩野義三郎商店」として創業し、早くから製薬所を建設して医薬品製造に乗り出しました。戦後はサルファ剤や抗菌薬、鎮痛薬など多くの自社創製薬を上市し、感染症と生活の質(QOL)に関わる領域で日本の医療を支える基盤を築いてきました。
創業者・塩野義三郎が1878年に道修町で薬種問屋を開いたのち、1910年に「塩野製薬所」を建設し製造業へ本格参入しました。1919年には商店と製薬所を合併して株式会社塩野義商店となり、1943年に塩野...
現在
現在は、感染症とQOL疾患を注力領域とし、自社創製の低分子医薬品を軸としたフランチャイズを展開しています。HIV領域ではドルテグラビル関連薬や長時間作用型カボテグラビルを中心にグローバル事業を拡大し、ロイヤリティと配当が安定したキャッシュ源となっています。一方で多剤耐性菌に対応するセフィデロコルやインフルエンザ治療薬ゾフルーザ、COVID-19治療薬ゾコーバなどを組み合わせ、複数のウイルス・菌に対応する急性呼吸器感染症ビジネスを構築し始めています。さらに、不眠症治療薬クービビックなどQOL疾患領域の製品や、医薬品・ワクチン以外のヘルスケアソリューションも立ち上がりつつあり、自社創薬とアライアンスを組み合わせたグローバルな事業ポートフォリオを形成しています。
ビジネスの中核は、自社創製の低分子医薬品により高収益を確保し、その収益を自社の研究開発へ再投資する循環型モデルです。多くの製薬企業がM&Aによる外部パイプライン導入に依存するなかで、塩野義製薬はあえて...
未来
2030年に向けて、中期経営計画「STS2030 Revision」のもと、感染症とQOL疾患という二つのフランチャイズを強化しながら、HIVロイヤリティービジネスを活かした自社創薬と戦略的M&Aでパイプラインと販売基盤を拡張し、医薬品提供にとどまらないHaaS企業への進化を目指しています。AMRや急性呼吸器感染症、小児希少疾患や睡眠障害など社会的影響度の高い疾患に対する治療薬とヘルスケアサービスを組み合わせ、新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出そうとしています。
塩野義製薬は、SHIONOGI Group Vision「新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」の実現に向け、STS2030 RevisionのもとでHaaS企業への変革を加速しています...
目指す経営指標
・中期経営計画「STS2030 Revision」において、FY2025に売上収益5,300億円、EBITDA1,960億円を目標とし、FY2030に売上収益8,000億円を掲げている
・STS2030 Phase2(2023〜2025年度)で、3年間合計3,000億円規模の研究開発費と8,800億円規模の成長投資を行う計画であり、感染症とQOL疾患の両フランチャイズを伸ばす
・FY2025の財務KPIとしてDOE4%以上、EPS200円以上、ROE14%以上を設定し、14期連続増配と機動的な自己株式取得を通じて株主還元を行う方針
・HIVロイヤリティー収入を中心とした強固なキャッシュ・イン・フローと健全な財務基盤を活かし、資本コストを上回るリターンを生む投資を継続することで、長期的な企業価値向上を目指している
・STS2030 Phase2(2023〜2025年度)で、3年間合計3,000億円規模の研究開発費と8,800億円規模の成長投資を行う計画であり、感染症とQOL疾患の両フランチャイズを伸ばす
・FY2025の財務KPIとしてDOE4%以上、EPS200円以上、ROE14%以上を設定し、14期連続増配と機動的な自己株式取得を通じて株主還元を行う方針
・HIVロイヤリティー収入を中心とした強固なキャッシュ・イン・フローと健全な財務基盤を活かし、資本コストを上回るリターンを生む投資を継続することで、長期的な企業価値向上を目指している
トップメッセージの要約
・SHIONOGI Group Vision
・STS2030 Revision
・長時間作用型(LAI)HIV治療
・セフィデロコル
・PMIとコンプライアンス・DE&I
・STS2030 Revision
・長時間作用型(LAI)HIV治療
・セフィデロコル
・PMIとコンプライアンス・DE&I
代表取締役会長 兼 社長 CEO 手代木功氏は、SHIONOGI Group Visionの実現に向けて、真のグローバル企業への変革を続ける強い意思を示しています。STS2030 Revisionのも...
用語解説
■低分子創薬
体の中で働くたんぱく質などを狙って、分子のサイズが小さい化合物(低分子化合物)を設計・合成し、飲み薬などとして開発するタイプの創薬です。塩野義製薬はこの低分子創薬を得意分野として、HIV薬や抗菌薬など多くの自社創製薬を生み出してきました。
■QOL疾患
「Quality of Life(生活の質)」に大きく影響する疾患をまとめて指す言葉です。命に直結する重症疾患だけでなく、不眠症や難聴、肥満症など、長く付き合うことで日常生活の満足度を下げてしまう病気を対象領域として位置付けています。
■HIVフランチャイズ
塩野義製薬が長年取り組んできたHIV領域の創薬と製品群を、ひとつの事業の柱(フランチャイズ)として捉えた呼び方です。ドルテグラビル関連薬や長時間作用型カボテグラビルなど複数のHIV治療薬からの売上・ロイヤリティ収入を束ねた事業ポートフォリオを意味します。
■ロイヤリティビジネス(HIVロイヤリティー収入)
自社が創製した薬の権利を他社と提携し、販売はパートナー企業が担い、その売上に応じて継続的に対価(ロイヤリティ)を受け取るビジネスモデルです。塩野義製薬はHIV薬などで得られるロイヤリティー収入を、研究開発やM&Aへの再投資原資として活用しています。
■多剤耐性菌
複数の抗菌薬が効かなくなった細菌のことです。従来の抗菌薬では治療が難しく、世界的な医療課題になっています。塩野義製薬は、多剤耐性菌にも効果が期待される抗菌薬セフィデロコルを自社創製し、AMR対策の中核製品として位置付けています。
■AMR
「Antimicrobial Resistance(薬剤耐性)」の略で、細菌やウイルスなどの微生物が薬に強くなり、従来の薬が効きにくくなる問題を指します。塩野義製薬はAMRを社会を脅かす重要な感染症課題と捉え、セフィデロコルなどの新しい抗菌薬開発を重点テーマとしています。
■セフィデロコル
塩野義製薬が創製した注射用抗菌薬で、グラム陰性菌と呼ばれる細菌、とくに多剤耐性菌に対する治療を目的とした新薬です。鉄を利用した独自の取り込み機構を持ち、既存薬が効きにくい重症感染症の治療選択肢としてグローバル展開されています。
■ゾフルーザ
塩野義製薬が創製したインフルエンザ治療薬で、1回の内服で治療できることが特徴の薬です。ウイルスが増える仕組み(複製)をブロックする新しいタイプの薬として、インフルエンザの治療選択肢を広げています。
■ゾコーバ
塩野義製薬が創製した経口のCOVID-19治療薬です。ウイルスの増殖に必要な酵素を阻害することで、新型コロナ感染症の症状悪化を防ぐことを狙った薬で、インフルエンザ薬などと組み合わせた急性呼吸器感染症ビジネスの一角を担っています。
■クービビック
塩野義製薬が販売する不眠症治療薬で、睡眠に関わるオレキシンという物質の働きを抑えることで自然に近い睡眠を促す薬です。夜間の入眠・中途覚醒などで悩む人のQOLを高めることを狙ったQOL疾患領域の製品です。
■テビケイ
ドルテグラビルを有効成分とするHIV感染症治療薬で、塩野義製薬が創製に関わった薬です。ウイルスの増殖に関わるインテグラーゼという酵素を阻害し、HIVの体内での増え方を抑える作用を持っています。
■トリーメク
ドルテグラビルと2種類のヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬を1錠にまとめたHIV治療薬です。1日1回1錠で服用できることから、服薬負担を減らし、治療を続けやすくすることを狙った配合剤として位置付けられています。
■カボテグラビル(長時間作用型HIV治療)
塩野義製薬が創製に関わったインテグラーゼ阻害薬で、注射剤として長時間作用する(長時間作用型:LAI)HIV治療薬です。数カ月に1回の投与で効果が持続することを目指しており、毎日の内服が負担となるHIV患者の新しい選択肢として期待されています。
■S-365598/VH184
塩野義製薬が開発している次世代HIV治療薬候補で、既存薬とは異なる特徴を持つ長時間作用型の薬剤を目指しているパイプラインです。カボテグラビルに続くHIVフランチャイズ強化の柱として開発が進められています。
■シノミン
塩野義製薬が戦後に発売したサルファ剤(抗菌薬)のひとつで、同社が感染症領域で存在感を高めるきっかけとなった代表的な自社創製薬です。こうした歴史的製品群が、現在の抗菌薬ビジネスの基盤になっています。
■バクタ
塩野義製薬が手掛けた合成抗菌剤で、2種類の有効成分を組み合わせたことにより、広い菌種に効果を持つ薬です。日常診療で広く使われ、同社の感染症領域のブランド確立に貢献してきました。
■セデス
塩野義製薬を代表する鎮痛薬ブランドで、頭痛や生理痛などの軽度から中等度の痛みを和らげる市販薬として長く販売されています。一般消費者にとっての「シオノギ」の認知拡大にも大きく寄与してきた製品です。
■クレストール
高コレステロール血症の治療薬で、塩野義製薬が提携を通じて日本を中心に販売してきたスタチン系薬剤です。生活習慣病領域の主要製品として、同社の収益基盤を支えてきました。
■急性呼吸器感染症ビジネス
インフルエンザやCOVID-19など、急性の呼吸器感染症を対象に、治療薬やワクチンを組み合わせて展開する事業領域を指します。ゾフルーザやゾコーバなど自社創製薬を核に、複数のウイルスに対応できるポートフォリオを構築しようとする戦略です。
■ヘルスケアソリューション
従来の「薬をつくって売る」だけでなく、検査・予防・デジタルツール・サービスなどを組み合わせて、健康課題に対してトータルで価値を提供する取り組みを指します。塩野義製薬は医薬品やワクチンと一体で提供する新しいビジネスモデルとして位置付けています。
■HaaS企業
「Healthcare as a Service」の略で、単に医薬品を供給する企業から、サービスとして継続的にヘルスケア価値を提供する企業へ転換していく姿を表したコンセプトです。塩野義製薬は、創薬・ワクチン・デジタル・サービスを組み合わせたHaaS企業への進化を長期ビジョンに掲げています。
■SHIONOGI Group Vision
塩野義製薬グループが共有する長期ビジョンで、「新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」という方向性を示したものです。感染症とQOL疾患という重点領域で、医薬品とサービスを組み合わせた新しいヘルスケアの形を創ることを目指しています。
■STS2030 Revision
塩野義製薬が掲げる2030年までの中期経営計画の改訂版で、「Shionogi Transformation Strategy 2030」を略した名称です。HIVビジネスからのロイヤリティを活かしながら、感染症とQOL疾患の両フランチャイズ強化とHaaS企業への変革を進めるための具体的な成長戦略を示しています。
■STS2030 Phase2
STS2030のなかで2023〜2025年度を位置付けた実行フェーズです。この期間に研究開発と成長投資を集中的に行い、感染症とQOL疾患を伸ばすとともに、M&Aやアライアンスを通じてグローバルでの事業基盤を一気に広げる段階と定義されています。
■メディシナルケミスト
新薬候補となる低分子化合物を設計・合成する専門職の化学者を指す言葉です。塩野義製薬は、自社や統合したグループ会社に多くのメディシナルケミストを抱え、低分子創薬力の源泉として重視しています。
■PMI(Post Merger Integration)
M&A後に、買収先と自社の組織・制度・文化などを統合していくプロセスを指します。手代木氏は、過去にPMIの難しさを経験したことを踏まえ、今回の統合では人と文化を重視した丁寧なPMIを行う必要があると強調しています。
■Pre Merger Integrity
塩野義製薬が統合方針として掲げる独自の概念で、M&Aの前段階から「正しい統合を行えるか」を自ら点検し、相手企業と自社の価値観のすり合わせや準備を徹底する考え方です。PMIとセットで機能させることで、統合による組織混乱を防ぎ、シナジーを最大化しようとしています。
■DE&I
「Diversity, Equity & Inclusion」の略で、多様性、公平性、包括性を重視する考え方です。塩野義製薬は、性別・国籍・バックグラウンドの違いを尊重し、誰もが力を発揮できる職場づくりを経営の重要テーマとして位置付けています。
■人的資本
社員一人ひとりの知識・スキル・経験・価値観などを企業の大切な資本と捉える考え方です。塩野義製薬は、教育・キャリア支援や多様な働き方の整備を通じて人的資本を高めることが、創薬力や企業価値向上につながると明確に打ち出しています。
体の中で働くたんぱく質などを狙って、分子のサイズが小さい化合物(低分子化合物)を設計・合成し、飲み薬などとして開発するタイプの創薬です。塩野義製薬はこの低分子創薬を得意分野として、HIV薬や抗菌薬など多くの自社創製薬を生み出してきました。
■QOL疾患
「Quality of Life(生活の質)」に大きく影響する疾患をまとめて指す言葉です。命に直結する重症疾患だけでなく、不眠症や難聴、肥満症など、長く付き合うことで日常生活の満足度を下げてしまう病気を対象領域として位置付けています。
■HIVフランチャイズ
塩野義製薬が長年取り組んできたHIV領域の創薬と製品群を、ひとつの事業の柱(フランチャイズ)として捉えた呼び方です。ドルテグラビル関連薬や長時間作用型カボテグラビルなど複数のHIV治療薬からの売上・ロイヤリティ収入を束ねた事業ポートフォリオを意味します。
■ロイヤリティビジネス(HIVロイヤリティー収入)
自社が創製した薬の権利を他社と提携し、販売はパートナー企業が担い、その売上に応じて継続的に対価(ロイヤリティ)を受け取るビジネスモデルです。塩野義製薬はHIV薬などで得られるロイヤリティー収入を、研究開発やM&Aへの再投資原資として活用しています。
■多剤耐性菌
複数の抗菌薬が効かなくなった細菌のことです。従来の抗菌薬では治療が難しく、世界的な医療課題になっています。塩野義製薬は、多剤耐性菌にも効果が期待される抗菌薬セフィデロコルを自社創製し、AMR対策の中核製品として位置付けています。
■AMR
「Antimicrobial Resistance(薬剤耐性)」の略で、細菌やウイルスなどの微生物が薬に強くなり、従来の薬が効きにくくなる問題を指します。塩野義製薬はAMRを社会を脅かす重要な感染症課題と捉え、セフィデロコルなどの新しい抗菌薬開発を重点テーマとしています。
■セフィデロコル
塩野義製薬が創製した注射用抗菌薬で、グラム陰性菌と呼ばれる細菌、とくに多剤耐性菌に対する治療を目的とした新薬です。鉄を利用した独自の取り込み機構を持ち、既存薬が効きにくい重症感染症の治療選択肢としてグローバル展開されています。
■ゾフルーザ
塩野義製薬が創製したインフルエンザ治療薬で、1回の内服で治療できることが特徴の薬です。ウイルスが増える仕組み(複製)をブロックする新しいタイプの薬として、インフルエンザの治療選択肢を広げています。
■ゾコーバ
塩野義製薬が創製した経口のCOVID-19治療薬です。ウイルスの増殖に必要な酵素を阻害することで、新型コロナ感染症の症状悪化を防ぐことを狙った薬で、インフルエンザ薬などと組み合わせた急性呼吸器感染症ビジネスの一角を担っています。
■クービビック
塩野義製薬が販売する不眠症治療薬で、睡眠に関わるオレキシンという物質の働きを抑えることで自然に近い睡眠を促す薬です。夜間の入眠・中途覚醒などで悩む人のQOLを高めることを狙ったQOL疾患領域の製品です。
■テビケイ
ドルテグラビルを有効成分とするHIV感染症治療薬で、塩野義製薬が創製に関わった薬です。ウイルスの増殖に関わるインテグラーゼという酵素を阻害し、HIVの体内での増え方を抑える作用を持っています。
■トリーメク
ドルテグラビルと2種類のヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬を1錠にまとめたHIV治療薬です。1日1回1錠で服用できることから、服薬負担を減らし、治療を続けやすくすることを狙った配合剤として位置付けられています。
■カボテグラビル(長時間作用型HIV治療)
塩野義製薬が創製に関わったインテグラーゼ阻害薬で、注射剤として長時間作用する(長時間作用型:LAI)HIV治療薬です。数カ月に1回の投与で効果が持続することを目指しており、毎日の内服が負担となるHIV患者の新しい選択肢として期待されています。
■S-365598/VH184
塩野義製薬が開発している次世代HIV治療薬候補で、既存薬とは異なる特徴を持つ長時間作用型の薬剤を目指しているパイプラインです。カボテグラビルに続くHIVフランチャイズ強化の柱として開発が進められています。
■シノミン
塩野義製薬が戦後に発売したサルファ剤(抗菌薬)のひとつで、同社が感染症領域で存在感を高めるきっかけとなった代表的な自社創製薬です。こうした歴史的製品群が、現在の抗菌薬ビジネスの基盤になっています。
■バクタ
塩野義製薬が手掛けた合成抗菌剤で、2種類の有効成分を組み合わせたことにより、広い菌種に効果を持つ薬です。日常診療で広く使われ、同社の感染症領域のブランド確立に貢献してきました。
■セデス
塩野義製薬を代表する鎮痛薬ブランドで、頭痛や生理痛などの軽度から中等度の痛みを和らげる市販薬として長く販売されています。一般消費者にとっての「シオノギ」の認知拡大にも大きく寄与してきた製品です。
■クレストール
高コレステロール血症の治療薬で、塩野義製薬が提携を通じて日本を中心に販売してきたスタチン系薬剤です。生活習慣病領域の主要製品として、同社の収益基盤を支えてきました。
■急性呼吸器感染症ビジネス
インフルエンザやCOVID-19など、急性の呼吸器感染症を対象に、治療薬やワクチンを組み合わせて展開する事業領域を指します。ゾフルーザやゾコーバなど自社創製薬を核に、複数のウイルスに対応できるポートフォリオを構築しようとする戦略です。
■ヘルスケアソリューション
従来の「薬をつくって売る」だけでなく、検査・予防・デジタルツール・サービスなどを組み合わせて、健康課題に対してトータルで価値を提供する取り組みを指します。塩野義製薬は医薬品やワクチンと一体で提供する新しいビジネスモデルとして位置付けています。
■HaaS企業
「Healthcare as a Service」の略で、単に医薬品を供給する企業から、サービスとして継続的にヘルスケア価値を提供する企業へ転換していく姿を表したコンセプトです。塩野義製薬は、創薬・ワクチン・デジタル・サービスを組み合わせたHaaS企業への進化を長期ビジョンに掲げています。
■SHIONOGI Group Vision
塩野義製薬グループが共有する長期ビジョンで、「新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」という方向性を示したものです。感染症とQOL疾患という重点領域で、医薬品とサービスを組み合わせた新しいヘルスケアの形を創ることを目指しています。
■STS2030 Revision
塩野義製薬が掲げる2030年までの中期経営計画の改訂版で、「Shionogi Transformation Strategy 2030」を略した名称です。HIVビジネスからのロイヤリティを活かしながら、感染症とQOL疾患の両フランチャイズ強化とHaaS企業への変革を進めるための具体的な成長戦略を示しています。
■STS2030 Phase2
STS2030のなかで2023〜2025年度を位置付けた実行フェーズです。この期間に研究開発と成長投資を集中的に行い、感染症とQOL疾患を伸ばすとともに、M&Aやアライアンスを通じてグローバルでの事業基盤を一気に広げる段階と定義されています。
■メディシナルケミスト
新薬候補となる低分子化合物を設計・合成する専門職の化学者を指す言葉です。塩野義製薬は、自社や統合したグループ会社に多くのメディシナルケミストを抱え、低分子創薬力の源泉として重視しています。
■PMI(Post Merger Integration)
M&A後に、買収先と自社の組織・制度・文化などを統合していくプロセスを指します。手代木氏は、過去にPMIの難しさを経験したことを踏まえ、今回の統合では人と文化を重視した丁寧なPMIを行う必要があると強調しています。
■Pre Merger Integrity
塩野義製薬が統合方針として掲げる独自の概念で、M&Aの前段階から「正しい統合を行えるか」を自ら点検し、相手企業と自社の価値観のすり合わせや準備を徹底する考え方です。PMIとセットで機能させることで、統合による組織混乱を防ぎ、シナジーを最大化しようとしています。
■DE&I
「Diversity, Equity & Inclusion」の略で、多様性、公平性、包括性を重視する考え方です。塩野義製薬は、性別・国籍・バックグラウンドの違いを尊重し、誰もが力を発揮できる職場づくりを経営の重要テーマとして位置付けています。
■人的資本
社員一人ひとりの知識・スキル・経験・価値観などを企業の大切な資本と捉える考え方です。塩野義製薬は、教育・キャリア支援や多様な働き方の整備を通じて人的資本を高めることが、創薬力や企業価値向上につながると明確に打ち出しています。
2026年3月期有価証券報告書より
沿革
2 【沿革】
関係会社
4 【関係会社の状況】
(注) 1.主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。
2.特定子会社に該当しております。
3.上記以外に連結子会社が27社、持分法適用関連会社が1社及び持分法適用共同支配企業が1社ありますが、いずれも事業に及ぼす影響度が僅少であり、かつ全体としても重要性がないため、記載を省略しております。
4.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
5.当社は、2026年4月6日付でShionogi-Apnimed Sleep Science, LLCの持分を追加取得し、同社を連結子会社としました。さらに、2026年6月1日付で当社および当社の連結子会社であるShionogi Inc.との間で締結した出資契約に基づき、同社はShionogi Inc.の完全子会社となりました。