2026.06.25更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: アニュアルレポート2025

サマリ

中外製薬は、ロシュとの協働を土台に、独自のサイエンス力と技術力で革新的な医薬品とサービスを生み出す会社です。抗体医薬品、リサイクリング抗体、中分子創薬技術を磨き、患者中心の高度で持続可能な医療の実現に挑んでいます。「TOP I 2030」では、製薬ビジネスの枠を超え、ヘルスケア産業のトップイノベーターを目指しています。

目指す経営指標

・2030年までにR&Dアウトプット倍増
・2030年以降に自社グローバル品毎年上市の実現を目指す
・2030年に自社グローバル品上市を年平均1.0品目へ引き上げる
・中長期的にEPS成長を牽引する
・高ROIC・高ROE水準を維持する
・財務健全性を維持する
・株主還元はCore EPS対比平均45%の配当性向を目処に安定配当を継続する

用語解説

■TOP I 2030
中外製薬が2030年に向けて掲げる成長戦略です。「世界最高水準の創薬実現」と「先進的事業モデルの構築」を柱に、革新的な医薬品とサービスを継続的に生み出すことを目指しています。

■ヘルスケア産業のトップイノベーター
中外製薬が目指す将来像です。製薬ビジネスの枠を超え、患者さん一人ひとりに合った高度で持続可能な医療を実現する存在を指します。

■RED
中外製薬における「Research」と「Early Development」の総称です。研究、早期臨床開発、初期開発に関わる製薬機能を含む領域を指します。

■RED SHIFT
中外製薬が創薬研究と早期開発へ経営資源を重点的に振り向ける考え方です。革新的な薬の候補を早く見つけ、臨床で価値を確かめる力を高める取り組みです。

■Value Delivery
中外製薬が使う機能名で、営業、メディカルアフェアーズ、安全性などを通じ、患者さん一人ひとりに最適な治療選択が届くよう支える活動を指します。

■Open Innovation
中外製薬が社外の知識や技術を取り入れるための取り組みです。アカデミア、ベンチャー企業、外部パートナーと連携し、自社だけでは生み出しにくい創薬の機会を広げます。

■自社創製品
中外製薬が自社の研究開発から生み出した医薬品を指します。ロシュのグローバルネットワークを通じて世界の患者さんに届ける点が、同社の独自性につながっています。

■ロシュ導入品
ロシュから導入して日本などで展開する医薬品を指します。中外製薬にとって安定した収益基盤となり、自社創製品への研究開発投資を支える役割を担っています。

■自社グローバル品
中外製薬が自社で創製し、世界市場で展開する医薬品を指します。「TOP I 2030」では、この自社グローバル品を毎年上市することを目標に掲げています。

■R&Dアウトプット倍増
中外製薬が「TOP I 2030」で掲げる目標の一つです。研究開発から生まれる価値ある成果を増やし、革新的な医薬品を継続的に生み出す力を高めることを意味します。

■中分子創薬技術
低分子医薬品と抗体医薬品の中間に位置する分子を使い、これまで狙いにくかった標的に挑む中外製薬の創薬技術です。細胞内の難しい標的を狙う技術として期待されています。

■SnipeTide
中外製薬独自の中分子創薬技術です。「Snipe」には経口投与で細胞内標的を高精度で狙う意味があり、「Tide」にはペプチド創薬の新たな潮流という意味が込められています。

■タフターゲット
低分子医薬品や抗体医薬品では狙いにくかった創薬上の難しい標的を指します。中外製薬は中分子創薬技術を使い、このタフターゲットへの挑戦を進めています。

■リサイクリング抗体
中外製薬が強みとする抗体技術の一つです。体内で抗体を再利用しやすくすることで、薬の効果を長く保ち、投与間隔の延長や治療負担の軽減を目指す技術です。

■バイスペシフィック抗体
一つの抗体で二つの異なる標的に結合できる抗体です。中外製薬の「ヘムライブラ」は、この抗体エンジニアリング技術を使った医薬品として説明されています。

■アクテムラ
中外製薬が創製した国産初の抗体医薬品です。炎症に関わるIL-6の働きを抑える薬で、関節リウマチなどの治療に使われています。

■アレセンサ
中外製薬が創製した分子標的薬です。ALK融合遺伝子によって活性化されるタンパク質の働きを阻害し、ALK陽性非小細胞肺がんなどに使われています。

■ヘムライブラ
中外製薬が創製した血友病Aの治療薬です。バイスペシフィック抗体技術を活用し、インヒビターの有無に左右されにくい皮下注射での治療を実現しました。

■エンスプリング
中外製薬が創製したリサイクリング抗体です。抗体製剤の課題だった投与間隔の延長を目指した薬で、視神経脊髄炎スペクトラム障害を対象としています。

■ピアスカイ
中外製薬が創製したリサイクリング抗体です。発作性夜間ヘモグロビン尿症を対象とし、維持投与期における4週1回の皮下投与で治療負担の軽減が期待されています。

■NXT007
中外製薬が開発を進める「ヘムライブラ」の後継品です。血友病Aを対象とし、正常レベルの血液凝固能をもたらす可能性が示された開発品として紹介されています。

■LUNA18
中外製薬の中分子プロジェクトの一つです。臨床試験データから、中分子プラットフォームにとって重要な経口吸収性が確認されたと説明されています。

■AUBE00
中外製薬の後続中分子プロジェクトです。中分子ポートフォリオを充実させ、低分子でも抗体でも狙えなかったタフターゲットへの挑戦を進める開発品として位置づけられています。

■Chugai Venture Fund, LLC
中外製薬が外部の技術や知見を取り込むために活用している投資機能です。ベンチャー企業への投資を通じ、創薬や技術提携の機会を広げています。

■Chugai Partnering US Office
中外製薬がアメリカ・サンフランシスコに開設したパートナリング拠点です。日本、アメリカ、ヨーロッパ、シンガポールの拠点と連携し、創薬イノベーションの機会を広げる役割を担います。

■Chugai AI Strategy
中外製薬がAI時代に合わせて策定した全社的なAI活用戦略です。AIを便利な道具にとどめず、業務プロセスや組織体制を変革するための方針として位置づけています。

■血液凝固異常症レジストリ
血友病など血液凝固異常症の治療実態を継続的に集めるデータ基盤です。患者さんの日々の症状や治療情報を集め、最適な治療選択や医療の発展につなげることを目指しています。

■CVM
「Cardiovascular & Metabolic」の略称です。心疾患、糖尿病、肥満症などを含む循環器・代謝性疾患領域を指し、中外製薬が参入に向けた体制構築を進める領域です。
2025年12月期有価証券報告書より

沿革

 

2【沿革】

1925年3月

上野十蔵、中外新薬商会を創業、医薬品の輸入販売を開始

1927年

医薬品製造に着手

1943年3月

株式会社に組織変更、商号を中外製薬株式会社(本社・東京都)に変更

1944年4月

㈱松永製薬所を吸収合併、松永工場開設(広島県)

1946年9月

鏡石工場建設(福島県)

1956年3月

株式を東京証券取引所(現在 ㈱東京証券取引所)に上場

1957年4月

浮間工場建設(東京都)

1960年9月

綜合研究所建設(東京都・高田研究所)

1971年2月

血液分析器及び試薬を発売、臨床検査薬機器分野へ進出

3月

藤枝工場建設(静岡県)

1987年6月

富士御殿場研究所建設(静岡県)

1988年9月

中惠薬品股份有限公司設立(台湾)

1989年12月

ジェン・プローブ・インコーポレーテッド買収(米国)

1990年6月

ローヌ・プーラン社(フランス、現在 サノフィ)との合弁企業として、中外ローヌ・プーラン設立(フランス、後 中外サノフィ-アベンティス・エスエヌシーへ社名変更)

1990年7月

宇都宮工場建設(栃木県)

1993年5月

中外ファーマ・ユーケー・リミテッド設立(英国)

1994年1月

ロンドン駐在事務所(1986年3月開設)を現地法人化し、中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッド設立(英国)

1995年7月

中外バイオファーマシューティカルズ・インコーポレーテッド設立(米国)

1997年3月

中外診断科学㈱設立(東京都)

12月

中外ファーマ・マーケティング・リミテッド設立(英国、現在 中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッド)

2001年4月

筑波研究所開設(茨城県)
中外ファーマ・フランス・エスエーエス設立(フランス)

2002年3月

持株会社中外ユー・エス・エー・インコーポレーテッド設立(米国、現在 中外ファーマ・ユー・エス・エー・インコーポレーテッド)

9月

中外診断科学㈱の全株式を富士レビオ㈱に譲渡

9月

ジェン・プローブ・インコーポレーテッドをスピンオフ

10月

エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッドとの戦略的アライアンスに基づき、中外製薬㈱と日本ロシュ㈱が合併し、ロシュ・ホールディング・リミテッドが親会社となる

2003年12月

高田研究所と松永工場を閉鎖

2004年12月

一般用医薬品事業をライオン㈱に譲渡、永光化成㈱の殺虫剤製造事業をライオンパッケージング㈱に譲渡

2005年3月

筑波研究所を閉鎖

6月

鏡石工場及び東北中外製薬㈱(福島県)をニプロ㈱に譲渡

2006年5月

浮間工場、藤枝工場、宇都宮工場及び鎌倉工場(神奈川県)における医薬品等の製造に関する事業を、会社分割により、子会社である中外製薬工業㈱(東京都)に承継

2010年12月

中外製薬工業㈱ 鎌倉工場を閉鎖

2012年1月

中外ファーマボディ・リサーチ・ピーティーイー・リミテッド設立(シンガポール)

2014年3月

日健中外製薬有限公司設立(中国)

2015年

海外子会社組織を統合・再編

7月

欧州:開発機能と販売機能を統合(再編後名称:中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッド)

 

中国:医薬品学術情報提供機能と販売機能を統合(再編後名称:日健中外製薬有限公司)

 

台湾:開発機能と販売機能を統合(再編後名称:台湾中外製薬股份有限公司)

 

 

10月

米国:米国の持株会社と開発子会社を統合(再編後名称:中外ファーマ・ユー・エス・エー・インコーポレーテッド)

2016年6月

泰州日健中外製薬工業有限公司設立(中国)

2019年1月

中外サノフィ-アベンティス・エスエヌシーの全株式を中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッドが取得し、社名を中外ファーマ・ヨーロッパ・ロジスティクス・エスエーエス(2024年3月に中外ファーマ・フランス・エスエーエスと統合)へ変更

2019年2月

中外ファーマ・ジャーマニー・ジーエムビーエイチ設立(ドイツ)

2022年4月

中国における開発機能と販売機能等を統合(再編後名称:日健中外製薬有限公司)

2022年10月

中外ライフサイエンスパーク横浜建設(神奈川県)

2023年3月

富士御殿場研究所及び鎌倉研究所(神奈川県)を閉鎖

2023年7月

中外ベンチャー・ファンド・エルエルシー設立(米国)

 

 

関係会社

 

4【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金又は出資金

主要な事業の内容

議決権に
対する
所有
(又は
被所有)
割合

関係内容

役員の兼任等

資金
取引

営業上の取引

設備の賃貸借

(親会社)

 

 

 

%

 

 

 

 

ロシュ・ホールディング・リミテッド

スイス
バーゼル市

百万スイス・
フラン

107

持株会社

(61.12)

有

─

―

─

(連結子会社)

 

 

 

 

 

 

 

 

株式会社
中外医科学研究所

神奈川県
横浜市

百万円

100

医薬品
事業

100.00

有

─

研究用材料の購入及び研究用器材施設などの管理委託

社屋及び研究用設備の賃貸

株式会社
中外臨床研究センター

東京都
中央区

百万円

50

医薬品
事業

100.00

有

運転資金の貸付

臨床試験に関する業務の委託

社屋の賃貸

中外ファーマ・
ユー・エス・
エー・インコーポレーテッド

米国
ニュー
ジャージー
州

米ドル

1

医薬品
事業

100.00

有

CMSに

よる資金の預り

医薬品の研究開発の委託

─

中外ベンチャー・
ファンド・
エルエルシー

米国
マサチュー
セッツ州

米ドル

6,000,000

医薬品
事業

100.00

有

―

―

─

中外ベンチャー・ファンド・

エルピー

(注)3

バミューダ

ハミルトン市

米ドル

57,520,415

医薬品

事業

100.00

[0.10]

無

―

―

─

中外ファーマ・
ヨーロッパ・リミテッド

英国
ロンドン市

英ポンド

8,677,808

医薬品
事業

100.00

有

CMSに

よる資金の預り

当社製造の医薬品の販売、開発・申請

─

中外ファーマ・
ユー・ケー・リミテッド

英国
ロンドン市

英ポンド

16,000,000

医薬品
事業

100.00

[100.00]

有

CMSに

よる資金の預り

当社製造の医薬品の販売

─

中外ファーマ・
フランス・エスエーエス

フランス
ピュトー市

ユーロ

1,196,319

医薬品
事業

100.00

[100.00]

有

CMSに

よる資金の預り

当社製造の医薬品の輸入販売、流通、薬事規制対応

─

中外ファーマ・
ジャーマニー・ジーエムビーエイチ

ドイツ
フランク
フルト市

ユーロ

25,100

医薬品
事業

100.00

[100.00]

有

CMSに

よる資金の預り

当社製造の医薬品の販売

─

台湾中外製薬股份
有限公司

台湾
台北市

新台湾ドル

33,376,000

医薬品
事業

100.00

有

─

当社製造の医薬品の販売、開発・申請

─

日健中外製薬有限公司

中国
江蘇省

米ドル

30,000,000

医薬品
事業

100.00

有

─

当社製造の医薬品の開発・申請、販売、学術情報の提供

─

泰州日健中外製薬工業有限公司

中国
江蘇省

中国元

125,000,000

医薬品
事業

100.00

[100.00]

有

─

当社製造の医薬品の包装委託

─

中外ファーマボディ・リサーチ・ピーティーイー・リミテッド

シンガポール

シンガポール
ドル

21,500,000

医薬品
事業

100.00

有

CMSに

よる資金

の預り

医薬品の研究開発の委託

─

中外製薬ビジネスソリューション
株式会社

東京都
北区

百万円

66

医薬品
事業

100.00

有

─

当社の事務処理業務の委託

社屋の賃貸

 

 

名称

住所

資本金又は出資金

主要な事業の内容

議決権に
対する
所有
(又は
被所有)
割合

関係内容

役員の兼任等

資金
取引

営業上の取引

設備の賃貸借

(連結子会社)

 

 

 

%

 

 

 

 

中外製薬工業
株式会社

(注)3

東京都
北区

百万円

80

医薬品
事業

100.00

有

運転資金の貸付

医薬品の製造委託

土地社屋及び製造用設備の賃貸

 

(注)1.連結子会社の主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。

2.議決権に対する所有(又は被所有)割合の[ ]内は、間接所有割合で内数であり、小数点第3位以下を切り捨てて記載しております。

3.上記のうち、中外製薬工業株式会社及び中外ベンチャー・ファンド・エルピーは特定子会社に該当しております。

4.当社は、2025年11月にレナリスファーマ株式会社を取得し、同年12月に当社を存続会社とし、レナリスファーマ株式会社を消滅会社とする吸収合併を実施しております。

5.当社と一部の関係会社は、効率的な資金活用のために、CMS(キャッシュ・マネージメント・システム)を導入しております。中外ファーマ・ユー・ケー・リミテッド、中外ファーマ・フランス・エスエーエス及び中外ファーマ・ジャーマニー・ジーエムビーエイチについては、中外ファーマ・ヨーロッパ・リミテッドを介して資金の貸付・借入を行っております。

6.上記のうち、有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社、及び連結財務諸表に重要な影響を与えている債務超過の状況にある会社はありません。

7.親会社の所有関係は次のとおりであります。(参考:アライアンス基本契約等については、「第2 事業の状況 5.重要な契約等(1)エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッドとの戦略的アライアンス」をご参照ください。)