2026.02.17更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: コーポレートレポート2025

サマリ

理化学研究所発の技術力をルーツに、皮膚科・整形外科領域に特化し、患者さんのQOL向上に挑む研究開発型製薬企業です。クレナフィンやエクロック、ヘルニコアなど独自性の高い医薬品で、医療現場の困りごとに応えてきました。長期経営計画2031のもと、アンメットメディカルニーズや希少疾病領域に焦点を当てています。3つのTransformationと戦略投資で、グローバル成長を目指しています。

目指す経営指標

・2031年度までに売上高1,000億円、営業利益285億円、ROE10%以上を達成することを目標とする。
・2031年度までに海外売上高比率30%以上(医薬品・農薬合計)とすることを目指す。
・2031年度までの戦略投資金額を累計2,600億円以上(研究開発費1,700億円、M&A・導入費等900億円)とし、当初計画から600億円増額して成長投資を行う。
・PhaseⅠ以降のプロジェクト数の目標を常時6品目以上から8品目以上に引き上げるとともに、毎年1品目以上の導入を行い、海外展開品もターゲットとして推進する。
・2030年度までにCO2排出量を2016年度比51%削減し、全社電力使用量の80%以上をCO2フリー電気とすることで、2050年までにCO2排出量ネット・ゼロを達成することを目標とする。

用語解説

■クレナフィン
爪白癬(つめの水虫)を治療するための外用液剤で、爪の中まで有効成分がしみ込みやすいように設計された医療用医薬品です。日本で初めて承認された、爪白癬を直接治すことを目的とした薬として位置づけられています。

■エクロック
ワキの汗が多く出て日常生活に困りやすい「原発性腋窩多汗症」に使われる外用薬で、わきに塗ることで汗の量を抑える医療用医薬品です。塗り薬という形で、手軽に使える治療の選択肢を提供しています。

■ヘルニコア
腰椎椎間板ヘルニアによる足腰の痛みを和らげるために、飛び出した椎間板に注射して使う医療用医薬品です。メスを使う手術を行わずに、椎間板のボリュームを減らすことで神経の圧迫を軽くする「低侵襲治療」を実現することをねらっています。

■セプラフィルム
お腹の手術などのあとに起こる「癒着(ゆちゃく)」を減らすことを目的に、臓器や組織の表面に貼って使うシート状の医療機器です。手術後の合併症や再手術時のリスクを下げることをめざして使われます。

■アルツ
消炎酵素製剤と呼ばれるタイプの医療用医薬品で、炎症による腫れや痛みを抑えるために用いられます。科研製薬がかつて導入した製品で、整形外科などの領域で長く使われてきた実績のある薬です。

■リグロス
歯周病で失われた歯の周りの骨や歯ぐきの組織を再生させることを目的とした歯科用の再生医療等製品です。歯周外科手術の際に使うことで、単に炎症を抑えるだけでなく、失った組織の回復をねらう治療を可能にします。

■NM26
アトピー性皮膚炎を対象とした抗体医薬候補で、免疫の働きに関わる分子をねらって炎症を抑えることを目指す研究開発品です。科研製薬が創製し、海外大手製薬企業と提携して開発が進められているパイプラインの一つです。

■STAT6阻害剤
アレルギーや炎症に関わるシグナル伝達に重要な役割を持つ「STAT6」という分子の働きを抑えることで、アトピー性皮膚炎などの症状を改善しようとする候補薬です。免疫反応の流れそのものを調整することを狙った創薬コンセプトです。

■ND081
炎症性腸疾患を対象とした医薬品候補で、腸の慢性的な炎症を抑えることを目指すパイプラインの一つです。既存薬では十分にコントロールしにくい患者さんに、新たな治療選択肢を提供することを狙っています。

■FYARRO(ファイアロ)
特定の遺伝子変化を持つ悪性腫瘍(がん)を対象とするmTOR阻害薬で、希少がん患者さん向けの治療薬として開発・販売されている製品です。科研製薬グループが海外子会社を通じて扱うことで、がん領域への展開を進めています。

■KP-001
難治性の脈管奇形(血管やリンパ管の異常)を対象とした治療薬候補で、既存治療では対応が難しい患者さんに向けたパイプラインです。希少疾患領域での新しい選択肢の一つとして開発が進められています。

■アンメットメディカルニーズ
「まだ十分な治療法がない、もしくは既存の治療では満足な効果が得られていない医療ニーズ」を指す言葉です。科研製薬は、こうした治療のすき間を埋める新薬づくりを自社の重要な方向性として掲げています。

■パテントクリフ
主力医薬品の特許が切れたあと、後発品(ジェネリック医薬品)が登場することで、その薬の売上が急激に落ち込む現象を指す業界用語です。科研製薬ではクレナフィンの特許切れを大きな転換点と捉え、新たな成長の柱づくりを急いでいます。

■長期経営計画2031
2031年度をゴールとする科研製薬の長期ビジョンで、目指す売上規模や収益性、海外展開や研究開発の姿をまとめた経営の「道しるべ」です。中期的な数値目標だけでなく、どの領域で強みを伸ばすかといった方向性も示しています。

■3つのTransformation(3Xs)
長期経営計画2031を実現するために掲げた、三つの大きな変革テーマです。研究開発の質と量を高める変革、海外展開の加速、経営基盤(人財・DX・ガバナンスなど)の強化という三つの軸で会社を「つくり変える」という考え方を指します。

■インシリコ創薬
コンピュータシミュレーションやAI、機械学習を使って、体内での薬の働き方や候補化合物の性質を予測しながら進める新しい創薬手法です。実験だけに頼らず、デジタル技術を活用することで、開発スピードの向上やコスト削減をねらっています。

■優秀人財表彰制度
挑戦的な取り組みや良い成果を挙げた従業員を会社として顕彰する科研製薬独自の制度です。経営トップが自ら評価し表彰することで、社員のモチベーションを高め、「挑戦する風土」を根づかせる狙いがあります。

■従業員向け株式給付信託(J-ESOP)
従業員が一定の条件を満たしたときに、会社の株式を給付する仕組みで、社員と株主が同じ方向を向いて企業価値向上を目指せるようにするインセンティブ制度です。科研製薬では、長期的な業績への貢献を評価し、従業員のエンゲージメントを高める目的で導入しています。

■「水虫薬の科研」
足や爪の水虫治療薬の開発・販売で実績を積み上げてきたことから生まれた、科研製薬ならではのブランドイメージを表す言い回しです。特定領域で専門性を磨き、患者さんと医師からの信頼を獲得してきた歴史を象徴するフレーズになっています。
2025年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

 

1948年3月

「財団法人理化学研究所の措置に関する法律」に基づき、財団法人組織を株式会社に改組し、「株式会社科学研究所」として発足。

1952年8月

「株式会社科学研究所」の生産部門が分離独立し、「科研化学株式会社」として発足。

1961年10月

東京証券取引所の市場第二部に上場。

1962年8月

東京証券取引所の市場第一部に上場。

1962年12月

静岡県藤枝市に発酵工場として静岡工場竣工。

1969年11月

製品発送センターを設置。

1970年7月

全国7営業所(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡)を支店に昇格。

1970年10月

関東甲信越支店を新たに設置。

1982年10月

科研薬化工株式会社と合併し、商号を「科研製薬株式会社」に変更。

1983年5月

静岡工場内に合成・製剤工場竣工。

1983年7月

大阪府摂津市に西部物流センター竣工。

1984年7月

静岡工場内にGLP棟竣工。

1986年12月

子会社科研不動産サービス株式会社を設立。

1987年6月

千葉県野田市に東部物流センター竣工。

1988年5月

子会社科研ファルマ株式会社を設立(現、連結子会社)。

1989年8月

関連会社エイコーフィルター株式会社の株式を一部買増取得し、子会社となる。

1990年4月

子会社科研物流株式会社を設立。

1991年8月

千葉県浦安市に本社事務所竣工(現在地より仮移転)。

1992年10月

関連会社藤科興業株式会社(株式会社フジカ)の株式を一部買増取得し、子会社となる。

1998年3月

東京都文京区の文京グリーンコート竣工にともない現在地に本社移転。

1999年3月

関連会社株式会社エヌ・ケー・キューレックスに持分法を適用。

2000年4月

滋賀県大津市の滋賀工場を閉鎖し、静岡県藤枝市にある静岡工場に統合。

2000年8月

大阪府摂津市の西部物流センターを閉鎖し、滋賀県大津市の滋賀工場跡地に移転。

2003年5月

大阪府枚方市に西部物流センターを移転(アウトソーシング)。

2004年9月

子会社エイコーフィルター株式会社の当社全保有株式を近藤工業株式会社へ譲渡。

2005年11月

埼玉県行田市に東部物流センターを移転(アウトソーシング)。

2005年12月

持分法適用関連会社である株式会社エヌ・ケー・キューレックスが解散。

2006年2月

子会社科研不動産サービス株式会社は子会社科研物流株式会社を吸収合併。

2012年3月

子会社科研不動産サービス株式会社は子会社株式会社フジカを吸収合併。

 

2016年3月

子会社科研不動産サービス株式会社を吸収合併。

2016年5月

静岡工場内に新外用棟竣工。

2018年10月

静岡工場内に品質管理棟竣工。

2019年4月

札幌支店を廃止し、仙台支店と統合して北日本支店に変更。

2021年4月

関東第2支店を関東支店に統合。

2021年4月

九州支店を廃止し、中四国支店と統合して西日本支店に変更。

2021年12月

ARTham Therapeutics株式会社(以下、「アーサム㈱」という。)を買収(現、連結子会社)。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。

2023年4月

全国5支店(北日本・関東・中部・関西・西日本)を再編し、第1統括営業部、第2統括営業部、第3統括営業部を新設。

2025年3月

Aadi Subsidiary, Inc.(Aadi Bioscience, Inc. 以下、「アーディ社」という。)を買収(現、連結子会社)。

 

 

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

名称

住所

資本金
(百万円)

主要な事業

の内容

議決権の所有(又は被所有)割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

科研ファルマ㈱

東京都文京区

15

薬業

100.0

当社製品等の販売及び購入
役員の兼任等…有

アーサム㈱

東京都文京区

100

薬業

100.0

当社医薬品の研究開発
役員の兼任等…有

KAKEN INVESTMENTS INC.

米国

デラウェア州

1
USドル

薬業

100.0

持株会社

役員の兼任等…有

アーディ社

米国

ニュージャージー州

15,015
千USドル

薬業

100.0

(100.0)

医薬品の開発及び販売

役員の兼任等…有

 

(注) 1 「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2 「議決権の所有(又は被所有)割合」欄の(内書)は間接所有であります。

3 有価証券届出書又は有価証券報告書の提出会社に該当しておりません。

4 特定子会社に該当しておりません。