2025年9月期有価証券報告書より
  • 社員数
    1,154名(単体) 1,942名(連結)
  • 平均年齢
    44.4歳(単体)
  • 平均勤続年数
    17.4年(単体)
  • 平均年収
    7,598,257円(単体)

従業員の状況

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2025年9月30日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

日本

1,219

(64)

アジア

517

(98)

米国

206

(12)

合計

1,942

(174)

 (注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。   2.従業員数には、当社グループからグループ外への出向者3名は含んでおりません。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

 

2025年9月30日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

平均年令(才)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

日本

1,154

(60)

44.4

17.4

7,598,257

 (注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2.平均年間給与は、基準外賃金及び賞与を含んでおります。

3.従業員数には、他社への出向者43名は含んでおりません。

(3)労働組合の状況

 労働組合は、長谷川香料労働組合と称し、1971年6月14日に結成されました。なお、2025年9月30日現在、組合員数は579名であります。労使関係は円滑に推移しており、特記すべき事項はありません。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

①提出会社

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)

   (注)1.

男性労働者の育児休業取得率(%)

   (注)2.

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1.

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

18.1

76.9

75.1

75.5

73.8

 (注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

②連結子会社

 連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)サステナビリティに関する考え方

 世界的な気候変動や自然災害により、貧困、食料不足、格差の拡大など、様々な社会的課題が深刻化しています。また、国内における少子高齢化や生活者のニーズの変化などは、香料業界にも大きな影響を及ぼします。具体的には、気候変動による異常気象や生物多様性の喪失は、動植物由来の天然原料の収量や品質に大きな影響を及ぼすだけでなく、気温上昇によりもたらされる顧客ニーズや消費者動向の変化なども想定されます。

 当社グループは創業以来、食料不足をはじめとする現代社会が抱える社会的課題の解決に寄与することを目指し、枯渇する食品原料を代替する香料の開発や健康志向への対応を進めてきました。

 また、自社の成長を追求するだけでなく、従来以上にステークホルダーを重視した持続可能な社会を実現するための取り組みが求められているなか、2020年には、国連グローバル・コンパクトに署名するとともに、私たちが取り組むべきこととして6つのCSR方針(マテリアリティ)を策定しました。2021年には、事業戦略と一体となったサステナビリティの取り組みを組織的に推進することを目的として、サステナビリティ委員会を設置しました。また2022年には、気候変動対応のさらなる推進に向けてTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の示すLEAPアプローチに基づく分析により、事業に影響を与える気候変動のリスクと機会について特定と評価を行っています。さらに、2024年には、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の開示提言に基づき情報開示を行いました。さらに、温室効果ガス排出量の削減目標を策定し、国際的なイニシアチブであるScience Based Targets initiativeの認定を2025年9月17日に取得しました。

 

 当社グループは、「目指す姿」として「香りにとどまらず、幅広い技術をもって新たな価値と感動を生み出し、より豊かな生活に貢献する会社」を掲げています。これからも、社会が抱える課題を解決することで、「目指す姿」の実現に務めるとともに、当社グループの持続的成長を目指してまいります。

 

①ガバナンス・リスク管理

 当社グループは、香りを通じて豊かな社会づくりに貢献するために、イノベーションで事業機会を捉えつつ、サステナビリティへの取り組みを強化し、リスク管理を徹底しています。

 サステナビリティに関する責任者は代表取締役会長です。その中で、CSR方針に掲げる事項やESGを含めたサステナビリティへの取り組みをグループ全体で戦略的に推進していくため、サステナビリティ委員会を設置しています。同委員会は、CSR部担当役員を委員長とし、各部門の管掌役員の推薦により委員長が任命した委員で構成しております。同委員会では、グループ全体のサステナビリティに関する事業戦略の立案、取り組み内容等の重要事項についての審議・決議を行います。サステナビリティ委員会の審議事項は、必要に応じて代表取締役及び代表取締役が指名した執行役員で構成する戦略会議並びに取締役会に付議・報告します。

 また、内容に応じて関係各部に権限移譲を行っています。事業に影響をもたらすリスクについては、サステナビリティ委員会のみならず、代表取締役会長を委員長とするリスク管理委員会において、報告されています。

 

 

 CSR方針(マテリアリティ)とリスク・機会、事業戦略との関係性を確認し、以下に整理しています。

CSR方針(マテリアリティ)

事業戦略、アプローチ

調達

バリューチェーン全体において責任ある調達を推進します。

事業機会の増大

・海外での現地調達・現地生産

リスクの低減

・原料在庫管理の徹底、購買ルートの多様化

・海外での現地調達・現地生産におけるリスク分散

・代替原料の調査、開発

・サプライヤーへのサステナビリティ調査と支援

環境

環境負荷軽減の重要性を理解し、積極的に環境保全・向上活動に取り組みます。

事業機会の増大

・気候変動によって生じる社会的ニーズへの対応

リスクの低減

・環境に配慮した製品設計・製造、環境安全監査

・廃棄物の有効利用、脱臭設備の充実

人権労働

人権と多様性を尊重し、従業員の福利向上と安全で働きやすい職場を実現します。

事業機会の増大

・生産効率の向上

リスクの低減

・人財の確保

・人権侵害の予防、救済

・労働災害の防止

品質安全

製品の安全性に関して先端的な担い手となります。

事業機会の増大

・安全・安心で嗜好性の高い、多様なフレーバー、

 フレグランス等を提供できる仕組みづくり

リスクの低減

・効率的な生産体制の整備、製品の安定供給

・検査体制の充実と厳格な規格設定による信頼性の高い品質保証体制

・高品質な製品を製造する技能者の育成

ガバナンス

公正な

企業活動

経営の健全性・公正性・透明性を確保し、社会にとって信頼できるパートナーになります。

リスクの低減

・透明性の高い経営

イノベーション

香料事業を通じて社会課題の解決に貢献します。

事業機会の増大

・研究開発への投資維持

・スピーディーな開発:顧客の要望や潜在的欲求を

 的確に捉え、迅速に対応

・顧客へのきめ細やかな対応

・気候変動を機とした代替原料の需要増への対応

 

②戦略

 以前から行ってきたCSR活動と、IFRA-IOFI サステナビリティ憲章や、国連グローバル・コンパクトへの賛同を踏まえ、社会課題解決に対する「事業プロセスを通じた貢献」と「製品を通じた貢献」の2つの側面から当社のマテリアリティを検討し、6つのCSR方針(調達、環境、人権労働、品質安全、ガバナンス 公正な企業活動、イノベーション)を定めました。

 CSR方針の策定プロセスと定期的なレビューにつきましては以下のとおりです。

 当社グループ及びステークホルダーの視点に立って重要性について検討し、戦略会議の承認を得て、CSR方針を策定しています。また、今後CSR方針を変更する場合も戦略会議の承認のもと、変更することとしています。

 

③指標及び目標

 当社は、CSR方針(マテリアリティ)に実効的に取り組んでいくために、KPIを設定し、進捗を確認しています。

CSR方針(マテリアリティ)

KPI

調達

バリューチェーン全体において責任ある調達を推進します。

・サプライヤーアセスメント実施率

  2025年度:実施率85%

  2026年度:実施率90%

環境

環境負荷軽減の重要性を理解し、積極的に環境保全・向上活動に取り組みます。

・ISO14001の認証継続

・GHG排出量(スコープ1,2)

  2034年度までに2024年度比58.8%削減

・GHG排出量(スコープ3)

  2029年までに調達する製品・サービスの温室効果ガス排出量の80%にあたるサプライヤーが、科学的根拠に基づいた目標を設定することを約束。

人権労働

人権と多様性を尊重し、従業員の福利向上と安全で働きやすい職場を実現します。

・女性管理職比率

  2027年度までに18%以上

・キャリア採用者管理職比率

  2027年度までに18%以上

・外国人従業員に占める管理職比率

  30%以上の維持

・人事制度を踏まえた面談実施率

  100%

品質安全

製品の安全性に関して先端的な担い手となります。

・ISO9001、FSSC22000の認証継続

・市場回収を伴う重大品質事故(リコール件数)

  年0件

ガバナンス

公正な

企業活動

経営の健全性・公正性・透明性を確保し、社会にとって信頼できるパートナーになります。

・取締役会実効性評価実施

  年1回

・コンプライアンス理解度テスト受験率

  100%

・ハラスメント予防研修受験率

  100%

・内部統制に関する研修実施

 (新入社員向け、新任ライン管理職向け)

  各年1回以上

・重点リスク対応の経過報告(フォローアップ)実施

  年2回以上

イノベーション

香料事業を通じて社会課題の解決に貢献します。

・売上高に対する研究開発費比率

  連結ベースで8%程度

・オープンイノベーションの継続実施

 

(2)気候変動への対応(TCFD提言への取り組み)

①ガバナンス・リスク管理

 当社グループの気候変動への対応に関して、代表取締役社長が任命するCSR部担当役員を委員長とする全社環境安全委員会を設置しています。全社環境安全委員会にて、気候変動を含む環境保全及び安全対策に関する全社的な方針、活動計画などを審議・決定しています。さらに、本社、総合研究所、深谷工場、板倉工場という事業所ごとの環境安全委員会を設置し、全社的な活動方針に則り、具体的な活動方針・目標を定めて、環境及び安全に関する活動を推進しています。

 また、気候変動に関して、事業に影響をもたらすリスク・機会を洗い出し、評価しております。具体的には、自然災害の増加等の物理リスクや機会については、気候変動が進行するシナリオ(4℃シナリオ)をもとに、脱炭素社会への移行に伴う移行リスクや機会については、脱炭素が実現するシナリオ(1.5℃・2℃未満シナリオ)をもとにシナリオ分析を行い、2030年に向けたリスクや機会の影響度を評価しています。事業に影響をもたらすリスクについては、代表取締役会長を委員長とするリスク管理委員会及び戦略会議において報告されています。

 

②戦略

 当社グループでは、これまで実施してきたTCFDに基づく気候変動リスク分析に、TNFDに基づく自然関連リスク分析の内容を加え、総合的に情報開示を行っています。分析においては、気候変動の要素がTNFD開示提言の対象範囲に包含されることから、TNFDの示すLEAPアプローチに沿って、シナリオを踏まえ、分析を行っています。

 なお、気候変動及び生物多様性への対応に関する戦略につきましては、当社ウェブサイトのサステナビリティページの「長谷川香料グループのTCFD開示・TNFD開示」に記載しております。

 

③指標と目標

 期初には日本国の目標に合わせて、「CO2排出量2030年度46%削減(2013年度比)」を目標としていましたが、期中で当社グループ目標をSBTi温室効果ガス排出量削減基準に合する目標に変更した上で、SBTiに申請し認証を取得しました。新たな目標は以下の通りにいたしました。

 

 a.スコープ1及びスコープ2のGHG排出量を、2024年を基準年として2034年までに58.8%削減することを約束します。

 

 b.スコープ3において2029年までに、調達する製品・サービスのGHG排出量の80%にあたるサプライヤーに、科学的根拠に基づいた目標を設定することを約束します。

 

(3)人的資本

①戦略

 当社は、CSR方針(マテリアリティ)に「人権労働」を掲げ、人権と多様性を尊重し、従業員の福利向上と安全で働きやすい職場の実現を目指しています。

 

a.人財育成戦略

 当社は「人財が成長し、働く意欲・モチベーションを維持できる活気あふれる企業風土」を目指すとともに、キャリアアップの機会を人種、国籍、性別、年齢、宗教、障がいの有無などに関わらず平等に提供することを定めています。

 

b.中核人財の登用等における多様性の確保

 当社は、社員一人ひとりの多様性を尊重し、人種、宗教、性別、年齢、障がいの有無、キャリア採用者に関わりなく優秀な人財を積極的に管理職として登用してきました。管理職登用後も、組織力向上研修をはじめ継続的に教育を実施しスキルアップを図ります。当社は女性管理職比率についてさらなる向上を目指し、今後も変化する経営環境に対応すべく、女性・キャリア採用者の管理職登用を進めてまいります。また、成長戦略における海外事業の拡大を進めるべく、優秀な外国人の登用も継続していきます。

 

c.安全で働きがいのある職場づくり

 当社は従業員が安心して業務を行えるように安全衛生管理体制を整備しています。各事業所に安全衛生委員会を設置し、従業員の身の危険や健康問題を防止するための対策を実施しています。また、従業員がやりがいをもって仕事に取り組めるように適切な評価やフィードバックを行い、適切な能力開発のための研修を行うなどエンゲージメントを高める活動を継続して取り組みます。

 

働きやすい職場環境のための制度

制度

内容

自己申告制度

職場の活性化、適正かつ有効な人員配置、人財の有効活用を目的として、従業員が自身の仕事のみならず個人の事情などを会社に伝えることができる制度を設置しています。

ノー残業デー

毎週水曜日はノー残業デーとし仕事のやり方を見直して業務効率化を図っています。併せて所定外労働を削減することによりプライベートの時間を充実させ健康的な生活を促します。

育児・介護のための休暇制度

該当する家族がいる従業員が1年間につき5日間(2名以上の場合は10日間)を有給にて休暇を取得できる制度を設置しています。1日単位及び時間単位で利用することができます。

育児・介護のための短時間勤務制度

該当する家族がいる従業員は1日の所定時間を5時間または6時間とする制度を設置しています。

育児・介護による離職者の求職登録制度

育児・介護等の事由で退職し、中途採用情報の提供を希望する従業員に対し、該当する求人があった際に情報提供を行う制度を設置しています。

在宅勤務制度

働き方の選択肢を広げるために、一週間に2日を限度として所属部署長の了解を得て在宅勤務ができる制度を設けています。

育児のための時差通勤制度

該当する家族がいる従業員は始業時刻等を変更できる制度を設けています。

時間単位有休制度

育児や介護のみならず、全社員が時間単位で有給休暇を取得できる制度を設けています。

永年勤続表彰

勤続15、25、35周年を迎えた従業員にリフレッシュ休暇の付与及び副賞を授与しています。

文化体育行事

従業員の自主的な参加により、仕事以外でも相互の親睦を図るとともに仕事に対する意欲を高めることを目的として、スポーツ大会等の全社行事、事業所でのレクリエーション、各種クラブ活動等を実施しています。

(有価証券報告書提出日時点)

(注)上記制度は提出会社におけるものであります。

 

②指標と目標

多様性の確保の自主的かつ測定可能な目標及び状況

項目

現状

目標

達成時期

女性管理職比率

18.1%

18%以上

2027年9月末

キャリア採用者管理職比率

17.6%

18%以上

2027年9月末

外国人従業員に占める管理職比率

33.3%

30%以上

現状維持

(2025年9月末時点の実績)