2024年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    249名(単体) 946名(連結)
  • 平均年齢
    42.4歳(単体)
  • 平均勤続年数
    15.7年(単体)
  • 平均年収
    7,844,262円(単体)

従業員の状況

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2024年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

コラーゲン事業

946

(83)

合計

946

(83)

(注)1.当社グループの事業は、「コラーゲン事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

2.従業員数は就業人員(当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、執行役員は含み、使用人兼務取締役は含まれておりません。

3.臨時雇用者数(嘱託、パートタイマー)は、年間の平均人員を(  )内に外数で記載しております。

4.従業員数が前期末と比べて77名減少しておりますが、その主な理由は、当社連結子会社であるニッタゼラチンユーエスエーInc.の生産停止に伴うものであります。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

2024年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

249

(75)

42.4

15.7

7,844,262

 

セグメントの名称

従業員数(人)

コラーゲン事業

249

(75)

合計

249

(75)

(注)1.当社の事業は、「コラーゲン事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

2.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、執行役員は含み、使用人兼務取締役は含まれておりません。

3.臨時雇用者数(嘱託、パートタイマー)は、年間の平均人員を(  )内に外数で記載しております。

4.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3)労働組合の状況

   当社には新田ゼラチン労働組合が組織されており、化学一般労働組合連合に属しております。

  なお、労使関係について特に記載すべきことはありません。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

1)提出会社

 

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)

   (注)1

男性労働者の育児休業取得率(%)

   (注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1、5

全労働者

うち正規雇用労働者

うち非正規雇用労働者(注)4

8.6

75.0

52.1

63.4

52.4

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.賃金は基本給、賞与及び基準外賃金を含み、退職手当、通勤手当等を除いております。

4.非正規雇用労働者とは、有期契約社員・フルタイム勤務以外の無期契約社員であります。

5.「労働者の男女の賃金の差異」について、賃金制度・体系において性別による差異はありません。

男女の賃金の差異は主に男女間の管理職比率および勤務時間が短いパートタイムの女性労働者が多いことによるものです。

 

2)連結子会社

 連結子会社は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、

介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務

の対象ではないため、記載を省略しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組みは、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)サステナビリティ

 サステナビリティに関するガバナンス、戦略については、当社グループで共有しているものの、リスク管理、指標及び目標については、当社グループ各社がそれぞれの組織体制に応じて取組んでおり、具体的な数値設定等ができていないため、当社のものを記載しております。

 

 1)ガバナンス

 当社では事業が環境に与える問題を適切に把握し、対応を検討するため、気候変動問題を含むサステナビリティ課題について、審議・検討する「サステナビリティ委員会」を設置しております。サステナビリティ委員会は代表取締役社長を委員長としており、その他サステナビリティ・タスクフォースの推進責任者を委員として構成しています。サステナビリティ委員会では、2021年に策定したサステナビリティ方針に基づく取組みの推進を担っており、気候変動問題を含む環境保全に関する活動を含む、企業の社会的責任に関する当社の基本姿勢を明確にし、CSR活動を全社的に推進しております。

 また、当社ではサステナビリティ委員会の下部組織として、環境担当取締役を委員長とする「環境管理委員会」を設置しています。同委員会では、全社から収集・分析された環境関連データに基づいて関連部署に対し、年2回のマネジメントレビューを行い、環境目標の達成状況に応じた指示をしています。環境管理委員会にて審議・決定された内容については、サステナビリティ委員会に報告しております。

 

 2)戦略

 当社の事業はもともと畜産業や水産業の副産物であるコラーゲン素材を活かし、食品や健康・美容及び医療の分野へと有益なタンパク質を供給し、より豊かな生活の実現と、人々の健康寿命の延伸に寄与することを目標としています。また、当社製品の製造において必要となる水資源やエネルギーの削減はもとより、原材料調達から生産が無駄なく循環するビジネスモデルの構築を通して、地球環境の保全や地域との共生を図りながら、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 当社はサステナビリティ方針に基づいて持続可能な環境や社会の実現に向けて取組んでまいりますが、当社の基本理念である社是、固有のビジネスモデルを勘案の上、最も重点的に取組んでいくべき活動を中核主題として以下の6つを選択しております。

 

①環境

a.環境への影響を評価し、目標を定めて環境負荷の低減に取組みます。

b.関連する諸法令を遵守し、職場の保全に取組みます。

②消費者課題

a.安心・安全を最優先とし、製品・サービス・物流の品質向上に努め、お客様の期待と信頼に応えます。

b.健康・食・医療の各分野において社会課題の解決に貢献します。

③人権・労働慣行

a.人権と多様性を尊重し、人権侵害を防止します。

b.多様性を尊重し、安全・健康な職場環境の実現に努めます。

c.人材育成に努め、社員の働く意欲や能力の向上に取組みます。

④組織統治

a.コーポレート・ガバナンスを強化充実し、経営の透明性、効率性を高めます。

⑤公正な事業慣行

a.関係法律・規則を順守すると共に、取引先と連携しながら、社会に対して責任ある調達活動に取組みます。

⑥地域社会への参画

a.地域市民として、地域社会の持続的発展に貢献する活動を推進します。

 

 

 

 3)リスク管理

 当社において、全社的なリスク管理は、コンプライアンス・リスク管理委員会において行っておりますが、サステナビリティに係るリスクについては、サステナビリティ委員会の中でより詳細な検討を行い、共有することとしております。

 当社の事業は多くの水資源・エネルギーを必要としており、当社の事業活動が環境に与える影響は極めて大きいと考えています。また、気候変動問題が当社に与える影響についても重大であると認識しており、社会貢献および自社の持続的な発展のために、当社では環境問題への対応をサステナビリティ方針の中核主題の一つとしており、全社で取組むべき課題としています。

 気候変動関連リスクの特定にあたっては、各事業部門より抽出したリスクを環境管理委員会にて集約し、定性・定量の両面から評価を行い、リスクの回避・低減・未然防止に取組んでいます。この結果はサステナビリティ委員会に報告され、特に当社経営に重大な影響を与えると判断した項目に関しては「重要リスク」とし、同委員会にて、対応方針を審議することとなっています。また、「重要リスク」とされた気候変動関連リスクに関しては、コンプライアンス・リスク管理委員会にて特定されたその他リスクと共に報告・集約がされ、必要に応じ各リスクへの対応方針について、取締役会にて審議・決議し、関連部署への報告を行う事としています。

 なお、気候変動に関する課題については、2050年カーボンニュートラルの移行期間である「2030年」時点を想定し、世界的に現状を上回る気候変動対策がとられない場合の4℃シナリオと、積極的な脱炭素化が推進された場合の1.5℃シナリオ(一部2℃シナリオ)を参考に、定性・定量の両面から考察を行っております。

 

 

区分

項目

将来的に想定される事象

事業への影響(リスク/機会)と当社対応

リスク/機会の潜在的な財務影響評価(レベル)

4℃シナリオ

1.5℃シナリオ

政策・規制

事業活動に伴うGHG排出量に対する、新たな炭素税等の法規制の公布

当社Scope1,2に対して、課税がなされた場合、対応コストが発生

〔対応〕

・使用エネルギーの再生可能エネルギーへの転換

 (再エネ電力の利用、カーボンニュートラル都市ガスの利用、再エネ設備導入など)

・各種制度の活用(非化石証書の購入、Jクレジット制度など)

再エネ政策やエネルギーミックスの変化による電力価格増減

電力価格が上昇することによる操業コストの増大

〔対応〕

・製造部門における、設備什器の代替による省エネ化

・業務部門における、室温管理や使用機器の省エネ利用

・研究開発棟への太陽光発電導入

化石燃料由来のプラスチック使用規制や価格の変化

原油の需要変化による価格の増減

〔対応〕

・容器包装の減量および再生材への転換の検討

製造プロセスにおける廃棄物への規制強化

規制準拠のための設備改修費用の発生

〔対応〕

・製造部門における、排水処理の負荷軽減対策の実施

・廃棄物処理方法の見直し

省エネ政策による設備什器への使用規制

高効率な設備什器への代替費用の発生

〔対応〕

・製造部門における、適切な省エネ化推進

市場

国内外における、牛肉や豚肉へのミートタックス導入

牛骨や豚皮などの流通量変化による原材料コストの増加

〔対応〕

・非動物性由来の原材料の取り扱い増加

評判

顧客・投資家のESG/サステナビリティに起因する行動変化

気候変動への取組みが不十分と見なされた場合、ブランドイメージの毀損

〔対応〕

・TCFDに沿った情報開示およびCDPへの回答

・年次の環境レポートの発行

・SBT認証取得の検討

・従業員を対象としたセミナー研修および環境負荷軽減アイデアへの報奨制度

 

 

 

 

区分

項目

将来的に想定される事象

事業への影響(リスク/機会)と当社対応

リスク/機会の潜在的な財務影響評価(レベル)

4℃シナリオ

1.5℃シナリオ

急性

異常気象の激甚化による物理的被害の増加

洪水・高潮の被害による自社拠点への物理的被害の発生および、サプライチェーン寸断による調達難の発生

〔対応〕

・事業継続計画(BCP)の整備と定期的な見直し

・サプライチェーンの多様化

慢性

降水・気象パターンの変化による水不足や穀物等の生育不良

水使用制限による操業制限や、原材料の調達難の発生

〔対応〕

・大阪工場での作業工程見直しと水資源の再利用への取組み

・サプライチェーンの多様化

節足動物を媒介とした畜産への感染症の増加

食肉生産の停滞や停止による、牛骨や豚皮などの調達難の発生

〔対応〕

・サプライチェーンの多様化

政策・規制

フッ素系物質に関する排出規制

DCP(第2リン酸カルシウム)のフッ素固定材としての活用機会の増加

〔対応〕

・DCP(第2酸カルシウム)を活用した事業展開の検討

 

 4)指標及び目標

 気候変動に関する課題については、当社はパリ協定の目標を参考に、二酸化炭素削減に関する基本方針として「温室効果ガスの削減に関する基本方針」を掲げており、2030年度までに当社Scope1,2の46%削減(2013年度比)および、2050年カーボンニュートラルを目標としています。また、製造プロセスにおいて必要となる水資源やエネルギーの使用量削減はもとより、原材料調達から生産まで無駄なく循環するビジネスモデルの構築を通して、地球環境の保全や地域との共生を図りながら、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

 

 

(2)人的資本

1)当社は、「愛と信(まこと)を基盤とし、最高の技術と最大の活力により、社業を発展させ、もって社会に貢献し、希望ある人生をきずこう。」という社是の元に「挑戦を良しとする組織風土を築き、新たな市場を開拓・創造します」というビジョンを掲げています。その実現に向けて、人事ポリシーを制定し、従業員一人ひとりが「働きがい」や「働きやすさ」を感じることで主体的に業務に取組み、個々の能力を十分に発揮できる環境整備に取組んでいます。

 

2)人事ポリシー

①個人・組織

多様な個性や能力をもつ社員が互いを信頼し、共通の目標に向かって協働することを支援します。

②評価・処遇

透明性の高い評価により、社員の挑戦意欲を高めます。

③教育・研修

全社員に教育研修の機会を用意し、更なる成長を目指す人を支援します。

 

3)戦略

①働きがいの追求(人材開発)

 当社は、従業員一人ひとりに期待する役割を明確にし、その役割の達成度に応じて評価する人事制度の構築と、その役割を果たせられるよう教育研修制度を充実させることで従業員の「働きがい」の向上を目指しています。

a.人事制度の拡充

当連結会計年度において管理職には役割の達成度に応じて評価する制度を導入しました。今後は若手でも役割を果たせる人材を積極的に登用できる仕組みを拡充することで、挑戦する組織風土の実現を目指してまいります。

b.研修制度の充実

・次世代を担う中堅・管理職への研修に加え、当連結会計年度より若手社員への研修を導入し、人材育成の充実を図っております。また、客観的な評価が得られる外部アセスメント研修を導入し、評価結果のフィードバックにより自身の強みや啓発点を把握するだけでなく、評価結果に基づく追加研修を実施することで従業員の更なる成長を支援できる仕組みを導入しております。

 

研修内容

2021年度

2022年度

2023年度

若手社員研修

30人

中堅社員研修

15人

13人

13人

管理職研修

16人

17人

24人

ベテラン研修

11人

11人

6人

 

・グローバル人材育成に向けた語学研修や約300の研修テーマの中から自由に受講テーマを選ぶことが出来るオンライン研修を導入することで新入社員から経営幹部まで全ての従業員に研修の機会を提供し、成長を支援しています。

 

研修内容

2021年度

2022年度

2023年度

オンライン英会話

11人

15人

27人

オンライン研修

74人

128人

TOEIC受験者

49人

42人

49人

 

②働きやすさの向上(環境整備)

 当社では、柔軟な働き方が出来る環境整備や健康増進に取り組むことで、従業員が「働きやすさ」を実感でき、健康で活躍できる取組みを推進しております。

a.多様性の確保

・国内においては女性が生き生きと活躍できる環境を整える取組のひとつとして、人事部による産休前ガイダンスや産休後のフォローを実施し、職場復帰のサポートを行っています。また、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」に基づく優良企業として、厚生労働省より「えるぼし認定(2つ星)」の認定を2022年3月に取得しておりますが、今後も「えるぼし認定(3つ星)」を目指すための取組みを充実させて参ります。

b.ワークライフバランスの推進

・国内において当社はフレックス勤務、テレワーク勤務、時間有休取得制度の導入によりフレキシブルな働き方が定着しつつあり、更なる利便性向上に向けフレックス制度の見直しを進めております。また、法定を超える最大有給休暇日数付与により年次有給休暇取得率の維持向上にも努めてまいります。

c.健康増進への取組み

・従業員のQOL向上の見地より、当社では健康管理を従業員それぞれに委ねるだけでなく、法定外の健康診断受診や追加検診の推奨、従業員本人以外に家族の体の不調や悩みを気軽に医師へ相談できるチャット型医療相談・TV電話医療相談を導入し、従業員や従業員の家族の健康維持管理に努めています。

 

4)指標及び目標

当社グループでは、上記3)戦略において記載した方針については、当社においては関連する指標データ管理とともに具体的な取組みが行われているものの、当社グループに属する全ての会社では行われていないため、当社グループにおける記載が困難であります。このため、次の指標に関する目標及び実績は、当社のものを記載しております。

 

 女性活躍推進法に基づく目標および実績

指標

目標

実績

(当連結会計年度)

管理職に占める女性労働者の割合

2027年3月末時点

15%以上

8.6%

男性労働者の育児休業取得率

2027年3月末時点

100%

75.0%

労働者の男女の賃金差

2027年3月末時点

55%以上

52.1%

採用した労働者の女性労働者の割合

2027年3月末時点

40%以上

35.3%