2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

光学材料部品 電子材料部品 光学材料部品 電子材料部品
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
光学材料部品 47,162 41.4 14,308 36.4 30.3
電子材料部品 66,669 58.6 25,043 63.6 37.6

3【事業の内容】

 デクセリアルズ株式会社は、電子部品、接合材料、光学材料などの開発・製造・販売を手掛ける機能性材料

メーカーです。また、光半導体などフォトニクス製品の開発・製造を手掛けるグループ会社をもち、持続的な成長と企業価値の向上を目指しております。

 卓越した独自の技術を組み合わせることでお客さまのニーズや課題に応え、エレクトロニクスや自動車、フォトニクス分野などに新しい高機能性材料やデバイスを提供しております。そして、付加価値の高い製品を提供し続けるために、常に新しい価値を創造できる「人」を育てることが重要だと考えております。

 

 当社グループは、経営理念である「Integrity 誠心誠意・真摯であれ」、企業ビジョンである「Value Matters 今までなかったものを。世界の価値になるものを。」を、そして、2024年5月に「Empower Evolution. つなごう、テクノロジーの進化を。」をパーパスと定め、社会の効率化を実現するデジタルテクノロジーの進化に不可欠な技術・材料・ソリューションを提供することで、社会課題の解決に貢献することが自社の存在意義であると定義しております。これらのフィロソフィーは、当社グループにおいて、技術開発や製品品質の向上につながり、お客さまに喜んでいただける付加価値の高い製品を生む基礎(いしずえ)となっていると考えております。

 

 当社グループの事業内容および当該事業にかかる位置付けは次のとおりであります。

 なお、次の2事業区分は「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  連結財務諸表注記 6.セグメント情報」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

 

(1)光学材料部品セグメント

 当セグメントは反射防止フィルム(ARF)、光学弾性樹脂(SVR)、精密接合用樹脂などが含まれております。特に主力製品である反射防止フィルム(ARF)は当社独自の技術によりコンシューマーIT製品および車載ディスプレイパネルでの採用が進んでおり、お客さまから高い評価をいただいております。また、精密接合用樹脂は、精密な固定が要求されるセンサーモジュールの組み立て用接着剤として、スマートフォンをはじめとするさまざまなアプリケーションで採用が広がっております。

 

 当社が製造・販売を行うほか、連結子会社Dexerials Europe B.V.、Dexerials Singapore Pte. Ltd.、Dexerials America Corporation、持分法適用関連会社3社が販売を行っております。

 当セグメントは、主に製品技術として光学特性の向上にかかるものであり、すべてお客さまの仕様にあわせてカスタマイズした上で、液晶パネルメーカーおよびセットメーカーなどに販売しております。

 主にスマートフォン、タブレットPC、ノートPCおよび車載ディスプレイの需要に対応しております。

 その中でも、反射防止フィルム(ARF)は、ディスプレイの表面で発生する外光反射を抑制するフィルムとして、ノートPCや車載ディスプレイでの採用が拡大しております。スパッタリング製法を用いることで、優れた低反射特性と耐擦傷性を実現しております。

 

(光学材料部品セグメントに含まれる主な製品の概要)

・反射防止フィルム(ARF):

 ディスプレイの最表面に施すことで、外光の反射を低減し、ディスプレイの視認性を向上させるフィルム

・光学弾性樹脂(SVR):

 フラットパネルディスプレイのディスプレイモジュールとトッププレートの間に充填することで、視認性を向上さ

 せる透明な液状接着剤

・精密接合用樹脂:

 カメラモジュールをはじめとする各種センサーモジュールの組み立てなどに用いられる液状接着剤

 

(2)電子材料部品セグメント

 当セグメントには、異方性導電膜(ACF)、二次保護ヒューズ、光半導体などが含まれております。特に主力製品である異方性導電膜(ACF)は1977年に業界に先駆けて開発・量産化しており、高い技術力と品質で、世界市場において高いシェアを有しております。

 

 当社および連結子会社Dexerials (Suzhou) Co.,Ltd.が製造・販売を行う他、デクセリアルズ フォトニクス ソリューションズ株式会社が製造を行い、連結子会社Dexerials America Corporation、Dexerials Europe B.V.、Dexerials Singapore Pte. Ltd.、持分法適用関連会社3社が販売を行っております。

 当セグメントは、主に接着・接合関連製品やフォトニクスにかかるものであり、お客さまの仕様に合わせたカスタマイズ製品と標準タイプの汎用製品を、電子部品メーカーおよび材料加工メーカーなどに販売しております。

 その中でも、異方性導電膜(ACF)は、スマートフォン、タブレットPCなどの小型化、薄型化、狭額縁化、軽量化に寄与しております。特にスマートフォンのフレキシブルOLEDパネルでは、当社の粒子整列型異方性導電膜(ACF)が世界のデファクトスタンダードとして広く使われており、安定的に供給できる体制を確立しております。また、生成AIの社会への浸透によるデータセンターの増加などに伴って需要が伸びている光半導体においても、省エネルギー化、高速通信化のニーズに応えた次世代の製品の開発を進めております。

 

(電子材料部品セグメントに含まれる主な製品の概要)

・異方性導電膜(ACF):

 主に、ディスプレイのガラス基板とICチップやフレキシブルプリント基板を接続するとともに、導通と絶縁の機能

 を兼ね備えた接着フィルム

・二次保護ヒューズ:

 リチウムイオン二次電池を過充電や過電流から保護するためのヒューズ

・無機光学素子:

 主にプロジェクター向けの無機偏光板・無機波長板・無機拡散板

・光半導体:

 光通信用デバイス・センシング用デバイスなどの光半導体デバイスおよびモジュール

・接合関連材料:

 電子機器向けの粘着テープなどの機能性接合材料

 

(3)研究開発・生産・販売体制

(研究開発・生産体制)

 研究開発・生産に関しては、生産効率および管理効率の最大化を図るため、開発拠点およびメイン工場として栃木県下野市の本社・栃木事業所へ集約しております。

 研究開発の基本方針として、薄膜形成・コーティング技術、微細加工技術、光半導体技術、無機材料技術、有機材料技術、分析評価技術という6つのコア技術の強化およびビジネス拡大への貢献を掲げております。新規領域での事業成長を加速させるべく、研究開発はコーポレートR&D本部、各事業の意思決定の迅速化を図るべく、商品開発は各事業部に各権限と責任を明確化した上で、自律的な運営を行っております。これらの研究開発からマーケティングまでの機能を連携させた全社の技術戦略の策定と推進をDexerials Innovation Group(DIG)推進部が担っております。

 また、分析・解析機能を日本、中国、韓国の各拠点に設置し、お客さまの実装ラインを保有することにより、迅速かつお客さまの生産工程に即した対応に加えて、同時に製品の改良・開発などへフィードバックが可能となっております。

 生産体制につきましては、流通および管理効率化のため、生産拠点は本社・栃木事業所、鹿沼事業所をはじめ国内外の7拠点で構成しております。

 

(販売体制)

 当社グループはグローバルに事業を展開しており、直接のお客さまだけでなく、最終のお客さま(最終製品メーカー)との直接のコミュニケーションを行うことで、トレンドを先回りした製品開発を実現しております。また、装置メーカーやEMS(電子機器受託製造)とも連携し、強固な関係を築いております。特に、新製品投入の際には、外部からの分析や模倣が非常に難しい高機能な材料と、その性能を最大限引き出すプロセスを組み合わせたソリューションを提供しております。さらに、お客さまへのプロセス特許の無償提供や、製造設備の導入サポートまで行う場合もあります。これらの販売機能はグローバルセールス&マーケティング本部が主体的に担っております。

 また、お客さまに密着した営業活動を行うため、海外営業・販売子会社を米国、オランダ、中国、台湾、韓国およびシンガポールに置き、国内では東京に営業部門を置いており、製品別に組織しております。

 

[事業系統図]

 以上で述べた主な事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 当社の他、連結子会社6社は光学材料部品セグメント・電子材料部品セグメント共通であり、連結子会社Dexerials (Suzhou) Co.,Ltd.、デクセリアルズ フォトニクス ソリューションズ株式会社は電子材料部品セグメントに属しております。

 

 

業績状況

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績など」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 当期(2025年4月1日から2026年3月31日まで)における世界経済は、米政権の相互関税を含む各種政策による影響や、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、中東地域の緊張の高まりといった地政学リスクの増大に加え、為替動向の不安定さも継続しており、先行き不透明な状況が続いております。

 当社グループの製品が関わる主要業界では、コンシューマーIT製品市場において、下期からメモリ価格高騰の影響が懸念されたものの、通期では堅調に推移しました。自動車市場は中国市場の競争環境が激化したなか、EV化の進展により生産台数は底堅く推移しました。データセンター向け光トランシーバー市場は、生成AIの普及を背景に需要が好調に推移いたしました。

 このような経営環境のなか、中期経営計画に基づき事業環境の変化の影響を受けにくい事業ポートフォリオの拡大に取り組みました。成長領域においては、フォトニクス事業でデータセンター向け光トランシーバー用製品や通信機器向け製品の出荷数量が拡大いたしました。自動車事業では、中国自動車市場の競争激化に伴い顧客の販売数量が減少したものの、反射防止フィルム(ARF)の採用モデル数の増加およびディスプレイ面積の拡大により、売上高は微増となりました。また、既存領域においては、前年上期末で蛍光体フィルムの販売が終息し、同製品の売上がなくなったものの、形状加工異方性導電膜(ACF)をはじめとしたハイエンドスマートフォン向けカメラモジュール関連の高付加価値製品の販売が拡大いたしました。

 以上の結果、当連結会計年度の売上高は113,832百万円(前連結会計年度比3.1%増)、事業利益は39,352百万円(前連結会計年度比3.4%増)、営業利益は38,097百万円(前連結会計年度比4.1%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は、28,009百万円(前連結会計年度比1.0%増)となりました。

 

 各セグメントの業績、ならびに製品カテゴリー別の売上状況は以下のとおりであります。

 

(光学材料部品事業)

          (単位:百万円)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

増減率

売上高

50,647

47,971

△5.3%

事業利益

14,556

14,308

△1.7%

             (注)売上高にはセグメント間取引が含まれております。

 

 売上高については、反射防止フィルム(ARF)のノートPC用ディスプレイ向け製品が、前年下期から続く最終製品の買い替え需要を追い風に上期まで好調に推移したものの、下期には需要が落ち着き、また第4四半期には一部採用モデルの販売数量が減少したことから、微減となりました。他方、自動車向け製品は採用モデル数の増加やディスプレイ面積の拡大により微増となったことから、全体では横ばいとなりました。

 精密接合用樹脂では、ハイエンドスマートフォン向け製品が採用モデルの販売数量増加により堅調に推移いたしました。

 他方、セグメント全体では、蛍光体フィルムが前年上期末で販売終息した影響により、売上高は47,971百万円(前連結会計年度比5.3%減)となりました。

 事業利益については、精密接合用樹脂の増収効果があったものの、高付加価値製品であるノートPC用ディスプレイ向けARFの減収影響などにより、14,308百万円(前連結会計年度比1.7%減)となりました。

 

(電子材料部品事業)

          (単位:百万円)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

増減率

売上高

60,434

66,724

10.4%

事業利益

23,511

25,043

6.5%

             (注)売上高にはセグメント間取引が含まれています。

 

 売上高について、異方性導電膜(ACF)では、ディスプレイ向けACFにおいて前連結会計年度への需要の前倒しなどがあったものの、カメラモジュール向けACFではハイエンドスマートフォン向け製品である形状加工ACFが好調に推移いたしました。

 光半導体では、データセンター向け光トランシーバー用製品や通信機器向け製品の需要が拡大したなか、歩留まりの改善に取り組み、出荷数量が拡大いたしました。

 二次保護ヒューズでは、電動工具向け製品の主要顧客の在庫調整が前連結会計年度で終了したことに伴う生産回復に加え、データセンター向けバッテリー・バックアップ・ユニット(BBU)用製品の売上が継続したことにより、販売数量が拡大いたしました。

 これらにより、売上高は66,724百万円(前連結会計年度比10.4%増)となりました。

 事業利益については、光半導体への成長投資が増加したものの、上記の増収効果により、25,043百万円(前連結会計年度比6.5%増)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益が38,388百万円となりましたが、法人所得税の支払による減少があった一方で、減価償却費などの非キャッシュ項目による増加があり、27,544百万円の収入(前連結会計年度比12,889百万円の収入減)となりました。

 

 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出などにより、25,061百万円の支出(前連結会計年度比2,744百万円の支出増)となりました。

 

 財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得による支出および配当金の支払などがあり、21,443百万円の支出(前連結会計年度比156百万円の支出増)となりました。

 

 上記の結果、当期における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ18,324百万円減少し、当連結会計年度末には16,655百万円となりました。

 

③生産、受注および販売の実績

a.生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前年同期比(%)

金額(百万円)

光学材料部品

48,708

99.2

電子材料部品

67,595

113.0

合計

116,304

106.8

(注)金額は売価換算値によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。

 

b.受注実績

当社グループは主として見込み生産を行っているため、該当事項はありません。

 

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

前年同期比(%)

金額(百万円)

光学材料部品

47,162

94.3

電子材料部品

66,669

110.5

合計

113,832

103.1

(注)1.金額はセグメント間の内部振替前の数値によっております。

2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

  至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

  至 2026年3月31日)

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

株式会社レスター

14,560

13.2

36,940

32.5

日東電工株式会社

13,671

12.4

12,959

11.4

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績などの状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

1)財政状態

 当連結会計年度末の資産合計は現金及び現金同等物が減少しましたが、有形固定資産、営業債権及びその他の債権、棚卸資産が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ13,282百万円増加し、165,104百万円となりました。


 負債合計は、その他の金融負債、有利子負債(非流動負債)が増加しましたが、有利子負債(流動負債)、未払法人所得税が減少したことにより、前連結会計年度末に比べ165百万円減少し、55,740百万円となりました。


 資本合計は、利益剰余金が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ13,448百万円増加し、109,363百万円となりました。

 

2)経営成績

経営成績については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照下さい。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性にかかる情報

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は16,655百万円となり、前連結会計年度末に比べ18,324百万円の減少となりました。当社グループでは、フリー・キャッシュ・フローを営業活動により獲得したキャッシュ・フローと投資活動により支出したキャッシュ・フローの合計として定義しており、当連結会計年度のキャッシュ・フローは以下のとおりであります。

 

項目

前連結会計年度

当連結会計年度

増減

営業活動によるキャッシュ・フロー

40,433百万円

27,544百万円

△12,889百万円

投資活動によるキャッシュ・フロー

△22,316百万円

△25,061百万円

△2,744百万円

フリー・キャッシュ・フロー

18,117百万円

2,482百万円

△15,634百万円

 

 当社グループの主な短期的な資金の需要としては、営業活動上の運転資金に加えて、設備投資および研究開発のための資金、配当金の支払などを見込んでおります。なお、当社の短期的な資金調達の源泉は、主に営業活動によって獲得した現金であります。資金調達は金融機関からの借入れにより調達を行っておりますが、当連結会計年度末の借入金残高は14,749百万円であり、総資産に対して8.9%と低い依存度となっております。

 

 当社グループでは、円滑な事業活動に必要なレベルの流動性の確保と財務の健全性・安定性を維持することを資金調達の基本としており、国内の主要金融機関との良好な関係に基づき、長期借入れを中心として必要資金を低いコストで調達しております。また、流動性資金の確保の面では、運転資金の効率的な調達を行うため、取引銀行と当座貸越契約および貸出コミットメントライン契約を締結しており、当連結会計年度末における総額は、21,000百万円(うち借入未実行残高は17,000百万円)であります。

 

 連結子会社が保有する資金は、当連結会計年度末において7,090百万円でありますが、グループ資金は当社での有効活用を前提に、可能な限り配当を実施することを基本方針としており、各連結子会社の配当可能利益をベースに、各社の手元必要流動性資金を考慮の上、当社への資金還流を今後も積極的に進めていく予定であります。

 

 株主還元方針については、中期経営計画の5年間累計で総還元性向60%をめどとし、うち年間現金配当は長期安定を基本として、配当性向40%を目安としながら、ROEや資本コスト、最適な資本構成を意識した経営を推進する意味も込めて、DOEで7%以上を下限値として設定しております。また自己株式の取得についても、財務状況や株価水準、キャッシュ・ポジションなどを勘案し機動的に実施する予定であります。

 

   ③経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標などについては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。

 2026年3月期の達成・進捗状況は以下のとおりであります。

 

指標

2026年3月期

(期初計画)

2026年3月期

(修正計画)

2026年3月期

(実績)

売上高

103,500百万円

114,000百万円

113,832百万円

事業利益

29,000百万円

39,000百万円

39,352百万円

親会社の所有者に帰属する

当期利益

20,500百万円

26,000百万円

28,009百万円

EBITDA

36,900百万円

46,700百万円

46,892百万円

ROIC

14.4%

22.1%

22.8%

ROE

20.3%

25.8%

27.3%

(注)2026年3月期(期初計画)は2025年5月12日、2026年3月期(修正計画)は2025年11月12日公表値

 

 セグメントごとの財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容は、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

   ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについて

は、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載のとおりであります。

 

セグメント情報

6.セグメント情報

(1)報告セグメントの概要

 当社グループの報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっている事業セグメントを基礎として決定しております。

 当社グループの報告セグメントは「光学材料部品」、「電子材料部品」としております。なお、製品およびソリューションなどが概ね類似している「光学フィルム」、「光学樹脂材料」を集約し、「光学材料部品」としており、「接合関連材料」、「異方性導電膜(ACF)」、「二次保護ヒューズ」、「フォトニクスソリューション」を集約し、「電子材料部品」としております。各報告セグメントに属する主要な製品は次のとおりであります。

 

報告セグメント名称

報告セグメントに属する主要な製品

光学材料部品

反射防止フィルム(ARF)、光ディスク用紫外線硬化型樹脂、

光学弾性樹脂(SVR)、蛍光体フィルムなど

電子材料部品

工業用機能性接合材、異方性導電膜(ACF)、二次保護ヒューズ、

無機偏光板、光半導体など

 

(2)報告セグメントごとの売上高、利益または損失、およびその他の項目の金額の算定方法

 報告セグメントの会計処理の方法は、注記「3.重要性がある会計方針」における記載と概ね同一であります。

 報告セグメントの利益は、事業利益ベースの数値であります。

 セグメント間の内部収益および振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

(3)報告セグメントごとの売上高、利益または損失、およびその他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額

(注1)

連結損益

計算書計上額

光学材料部品

電子材料部品

売上高

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

50,039

60,350

110,390

110,390

セグメント間の内部売上高

または振替高

608

83

692

△692

50,647

60,434

111,082

△692

110,390

事業利益(注2)

14,556

23,511

38,068

38,068

その他の収益

 

 

 

 

2,568

その他の費用

 

 

 

 

△901

営業利益

 

 

 

 

39,735

金融収益

 

 

 

 

272

金融費用

 

 

 

 

△944

持分法による投資損益(△は損失)

 

 

 

 

296

税引前利益

 

 

 

 

39,359

その他の項目

 

 

 

 

 

減価償却費および償却費

3,431

3,269

6,700

6,700

(注)1.セグメント間の内部売上高または振替高の調整額には、控除すべき報告セグメント間の内部売上高または振替高の金額を表示しております。

2.事業利益は、売上高から売上原価ならびに販売費及び一般管理費を控除した当社グループの経常的な事業の業績を測る利益指標です。

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額

(注1)

連結損益

計算書計上額

光学材料部品

電子材料部品

売上高

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

47,162

66,669

113,832

113,832

セグメント間の内部売上高

または振替高

809

54

863

△863

47,971

66,724

114,695

△863

113,832

事業利益(注2)

14,308

25,043

39,352

39,352

その他の収益

 

 

 

 

479

その他の費用

 

 

 

 

△1,733

営業利益

 

 

 

 

38,097

金融収益

 

 

 

 

77

金融費用

 

 

 

 

△198

持分法による投資損益(△は損失)

 

 

 

 

412

税引前利益

 

 

 

 

38,388

その他の項目

 

 

 

 

 

減価償却費および償却費

3,564

4,041

7,606

7,606

(注)1.セグメント間の内部売上高または振替高の調整額には、控除すべき報告セグメント間の内部売上高または振替高の金額を表示しております。

2.事業利益は、売上高から売上原価ならびに販売費及び一般管理費を控除した当社グループの経常的な事業の業績を測る利益指標です。

 

(4)製品およびサービスごとの情報

 セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

(5)地域別に関する情報

 当社グループの地域別収益は顧客の地理的分布に基づいており、その内訳は注記「27.売上高」に記載のとおりです。

 

 非流動資産の地域別内訳は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2025年3月31日)

当連結会計年度

(2026年3月31日)

日本

76,843

104,316

その他

1,310

1,327

合計

78,153

105,643

(注)非流動資産は、資産の所在地を基礎とし、持分法で会計処理されている投資、その他の

   金融資産(非流動)、繰延税金資産、その他の非流動資産を含んでおりません。

 

(6)主要な顧客に関する情報

 連結損益計算書の売上高の10%以上を占める顧客は以下のとおりであります。

 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

(単位:百万円)

顧客の名称または氏名

売上高

関連するセグメント名

株式会社レスターおよびその子会社

31,741

光学材料部品

電子材料部品

日東電工株式会社およびその子会社

13,672

光学材料部品

 

 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

(単位:百万円)

顧客の名称または氏名

売上高

関連するセグメント名

株式会社レスターおよびその子会社

56,429

光学材料部品

電子材料部品

日東電工株式会社およびその子会社

12,959

光学材料部品