2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    395名(単体) 1,527名(連結)
  • 平均年齢
    42.3歳(単体)
  • 平均勤続年数
    14.7年(単体)
  • 平均年収
    8,030,534円(単体)

従業員の状況

 

(2) 【従業員の状況】

① 連結会社の状況

2026年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

農薬事業

1,268

(171)

農薬以外の化学品事業

15

(3)

その他

82

(76)

全社(共通)

162

(11)

合計

1,527

(261)

 

(注) 1 従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除いた就業人員です。

2 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員です。

3 全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員です。

 

② 提出会社の状況

2026年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

平均年間給与の対前

事業年度増減率(%)

395

42.3

14.7

8,030,534

3.5

(72)

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

農薬事業

341

(61)

農薬以外の化学品事業

2

(2)

その他

(-)

全社(共通)

52

(9)

合計

395

(72)

 

(注) 1 従業員数は、当社から他社への出向者を除いた就業人員です。

2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。

3 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員です。

4 全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員です。

 

③ 労働組合の状況

1 当社の従業員で組織する労働組合は日本農薬労働組合と称し、本部を総合研究所内に置き、2026年3月31日現在の組合員数は230名であり、日本労働組合総連合会に加入しています。

2 労働条件その他諸問題については、労使協議会において相互の意志疎通を図り、円満な関係を保っています。

3 海外連結子会社の一部について、労働組合が組織されていますが、労使関係については良好です。

 

 

④ 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 イ 提出会社

2026年3月31日現在

管理職に

占める

女性労働者

の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業

取得率(%)

(注2)

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注2、3)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

10.6

87.5

76.9

84.6

62.9

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。尚、2026年3月末時点での数値を示し、対象者には当社から社外への出向者を含みます。

     2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。対象期間は2025年4月~2026年3月であり、対象者には当社から社外への出向者を含みません。

     3.以下の前提に基づき算出しています。対象期間:2025年4月~2026年3月

 賃金:基準内賃金、基準外賃金、年間賞与を指し、退職金、通勤手当等は含まれておりません。

 パート・有期労働者:契約社員、嘱託社員(無期転換労働者を含む)をいい、派遣社員を除いております。

 

 ロ 連結子会社

2026年3月31日現在

会社名

管理職に

占める

女性労働者

の割合(%)

(注)

男性労働者の

育児休業

取得率(%)

労働者の男女の

賃金の差異(%)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

㈱ニチノーサービス

12.8

 

 

 (注)「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。尚、2026年3月末時点での数値を示し、対象者には当社から社外への出向者を含みます。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

(1) サステナビリティ基本方針

中期経営計画GGSにおいてCSR経営(企業の社会的責任の発揮)からサステナビリティ経営(社会全体の持続可能性の追求)へ移行することに伴い、従来のCSR基本方針をサステナビリティ基本方針へ改定しました(2024年3月)。これにより、社会全体の持続性をこれまで以上に意識したサステナビリティ経営に取り組むことを明確に宣言しました。


 

(2) サステナビリティ推進体制と機能

サステナビリティ経営への移行に伴い、2024年に関連体制を再整備しました。従来の「CSR会議」の機能を「執行役員会」に統合し、経営計画と連動した迅速な意思決定を実現しました。また、実務を担ってきた「CSR-WG」を「サステナビリティ委員会」へ改称し、関連する3委員会の統括機能を継承して組織横断的な活動を強化しています。さらに、事務局を経営企画本部内の「サステナビリティ推進部」へと改組し、全社視点での効率的な活動を可能にしました。これにより、財務・非財務両面の価値向上を機動的に推進しています。

サステナビリティに関する方針の立案や重点課題の対応策を組織横断的に審議するため、サステナビリティ委員会を2026年3月期に12回開催しました。本委員会で協議された気候変動や自然資本に関するリスク評価および対応状況などの重要事項は、執行役員会を経て取締役会へ報告され、適切な監督を受けています。
 


 

① ガバナンス及びリスク管理

当社グループは、サステナビリティ経営の推進に向け、取締役社長を議長とする「執行役員会」にて、気候変動や自然資本を含むサステナビリティに関する重点課題を審議し、取締役会へ報告しています。また、その傘下にある「サステナビリティ委員会」において、基本方針の立案や対応策の推進・管理を行っています。

リスク管理については、「リスクマネジメント委員会」を中心に全社的なリスクの把握と低減策を講じており、気候変動や自然関連リスクも事業リスクとして統合的に評価・管理しています。

 

 

② 戦略

当社グループは、「技術革新による食とくらしへの貢献」をサステナビリティ基本方針とし、事業活動を通じた持続可能な社会の実現を目指しています。ISO26000の中核主題等に基づき、「環境経営の高度化」「人権経営の拡充」をはじめとする7つの優先課題(マテリアリティ)を特定し、これらに基づく事業活動を推進しています。
 


 

③ 指標と目標


 

 

(3) 気候変動対応(TCFD)

TCFD提言に基づき、2℃未満および4℃シナリオを用いたシナリオ分析を実施しています。

主なリスクとして、カーボンプライシングの導入によるコスト増加等の「移行リスク」や、異常気象による農地面積の減少等の「物理的リスク」を特定しています。一方で、気候変動に伴う病害虫の増加等による農薬需要の拡大や、環境調和型製品の需要増加を「機会」と捉え、総合的な作物保護の観点から農業生産性の向上に貢献していきます。

※気候変動および自然資本に関するガバナンス体制とリスク管理のプロセスについては、前述の「(2)①ガバナンス及びリスク管理」に記載のとおり統合的に管理しています。

 

主要なリスクや機会

当社グループでは、「2030年のありたい姿」の実現に影響を及ぼす、気候変動に関連するリスクや機会について、2℃未満シナリオや4℃シナリオを参照し、シナリオ分析を行っております。主要なリスクや機会は、以下の通りです。

●リスク ●機会 

影響度 極大:50億円超 大:5~50億円 中:0.5~5億円 小:0.5億円未満 (影響度の判断基準は売上高を基本とする)

リスク/機会

リスク機会の内容

影響度
(2030年)

参照シナリオ

リスク低減/機会活用に向けた対策

カーボンプライシングの導入

脱炭素社会の実現に向け、炭素税等のカーボンプライシングの導入が進み、財務的な負担が増加する恐れがあります。

2℃未満シナリオ
(IEA持続可能な開発シナリオ)

再生可能エネルギーへの転換やバイオ燃料の使用等を通じた中長期な計画に基づく総合的なGHG排出量の削減に取り組んでいます。

原材料の高騰

脱炭素に向けたエネルギー政策の変化によって、エネルギー需要やエネルギー供給の量が変化し、原材料の価格やエネルギーコストが高騰し、調達が困難となる可能性があります。

2℃超シナリオ
(IEA公表政策シナリオ)

原材料ソースの複数化によるリスク低減策やエネルギー消費の少ない生産設備への更新のほか、各国の省エネ関連施策の的確な把握・解析を通じて、サプライチェーン全体の観点から協働やパートナーシップの高度化に取り組んでいます。

エネルギーコストの増加

炭素集約製品への需要減少
脱炭素製品への需要拡大

顧客や販売パートナーからの環境配慮要請の高まりに伴い、多量の温室効果ガス排出を伴い製造された製品へのニーズが減少する可能性があります。
一方、少ない温室効果ガス排出で製造された製品へのニーズが増加する可能性があります。

-

製造工程における合理化や革新的な製造技術の開発・導入検討を進めているほか、製造工程において少ない炭素排出量が期待できる生物農薬等の製品ラインナップに取り組んでいきます。

先進的取組による顧客からの評判向上

脱炭素に向けた取り組みや、充実した情報開示が顧客から評価され、評判が向上する可能性があります。

-

気候変動と農業や事業特性との直接的な関係性を踏まえて、的確な将来予測と中長期的な研究開発視点に基づく技術革新への取り組みを加速させ、適正な情報発信に取り組んでいきます。

投資家からのESG評価の向上

当社グループの炭素効率性の高さが投資家から評価され、ESG投資における評価が向上する可能性があります。

-

化学業界の中でも高いレベルにある当社グループの炭素効率性を維持・向上させるとともに、GHG削減策を含めたCSR優先課題への取り組み等に関して、積極的なESG経営の情報発信に取り組んでいきます。

農地面積減少による需要減少

気候変動等の影響により農地面積が減少し、農薬需要が減少する可能性があります。

2℃未満シナリオ
(IPCC SSP1)
4℃シナリオ
(IPCC SSP3)

化学農薬に加え、新たに生物農薬・バイオスティミュラント等の作物保護資材分野への事業展開やIT技術を駆使したスマート農業の促進を通じて、総合的な作物保護の観点から農地保全および農業生産性の向上に貢献していきます。

農作物生産量の増加による需要増加

世界的な人口の増加により、農作物の需要や生産量が増加し、収量増加に必要な農薬需要が増加する可能性があります。

極大

病害虫増加等による需要増加

気温の上昇等により、病害虫や雑草による被害が増加し、農薬需要が増加する可能性があります。

4℃シナリオ
(IPCC SSP3)

農業生産現場に立脚したデータ・ドリブンなマーケティング戦略の構築を進めており、病害虫・雑草の発生や被害の変化、それに伴う現場ニーズの変化を迅速・的確に捉えることで生産者ニーズに合致した製品やサービスの提供に取り組んでいます。

 

 

 

当社グループは、低炭素社会への取り組みとしてCO2排出量を前年比で削減、2030年にグループ全体(この項において「日本農薬及び製造拠点を有する国内外の連結子会社」を指します。)において2020年比23%削減(Scope1+2)、2050年にインドを除くグループ全体でカーボンニュートラル、2070年にグループ全体でカーボンニュートラルを目指すという目標を立てて活動を継続しています。2026年3月期におけるGHG排出量は、全体として前年度比で約5%の削減となりました。これは、国内外製造拠点における省エネルギー施策や再生可能エネルギー電力の活用を推進した効果によるものであり、特にNichino India Pvt. Ltd.が削減に寄与しました。また、国内外の非製造連結子会社を新たに算定範囲に加えた上での実績となっています。

 

(4) 自然資本・生物多様性対応(TNFD)

 TNFD提言が推奨する「LEAPアプローチ」を用いて、事業活動における自然資本への依存と影響を評価しています。特定したリスクと機会の優先順位付けは、「自社への影響度(財務影響額や発生可能性)」と「ステークホルダーへの関心度」の軸から総合的に評価しました。さらに、TCFDに基づく気候変動シナリオ(℃未満・℃)との関連性を考慮しつつ、TNFDが推奨する「秩序ある移行シナリオ」と「対応遅延シナリオ」を用いて、戦略のレジリエンスを検証しています。

(注)TNFDにおける自社への影響度・時間軸の評価基準

・財務影響度:「大」10億円以上、「中」千万円~10億円程度、「小」千万円以下

・発生可能性:「大」年に回以上、「中」年に回程度、「小」10年に回以下

・時間軸(発現までの期間):「短期」現中期経営計画期間中(~2027年月期)、「中期」2030年まで、

 「長期」2050年まで

 ※上記に加え、ステークホルダーへの影響度(大・中・小)も加味し、総合スコアで優先順位を決定しています。

 

① LEAPアプローチに基づく評価

 TNFDが推奨するLEAPアプローチに基づき、自然関連リスクと機会を特定しました。

フェーズ

実施内容

Locate(場所の特定)

・自社拠点の地理的特定、バリューチェーンマッピング

・ENCORE*1の評価結果を踏まえ、国内製造3拠点(ニチノーサービス福島・鹿島・佐賀営業所)および
 下流の農業現場(青森県のりんご園、水田を各3か所、計6か所)を優先地域に特定

Evaluate(依存・影響の診断)

・WWF BRF/WRF*2による水リスク・生物多様性リスク評価、IBAT*3による保護地域近接性評価を実施。

・自然資本への依存度分析、事業活動による影響評価

Assess(リスク・機会の評価)

・リスクと機会の特定と優先順位付け、財務インパクト分析

℃/℃シナリオ分析を実施

Prepare(開示準備)

・対応策の策定、既存戦略への統合

・目標とKPIの設定、取締役会承認を得て開示

 

 

*1 ENCORE(Exploring Natural Capital Opportunities, Risks and Exposure):自然資本への依存度・影響度を産業別に評価するUNEP-WCMCのツール。

*2 WWF Water Risk Filter(WRF)/ WWF Biodiversity Risk Filter(BRF):WWFの水関連リスク・生物多様性リスクを地域特性に基づき評価するツール。

*3 IBAT(Integrated Biodiversity Assessment Tool:統合生物多様性評価ツール):保護地域や重要生息地を地図で可視化し、生物多様性への影響を評価するツール。

 

 

② リスク・機会評価結果

 特定されたリスク(直接操業・下流)および機会について、それぞれの具体的な内容についてシナリオ分析による評価を行いました。また、多様な対応策を整理して戦略項目(番号ア~ウ:後述)として大きく統合しました。

 

リスク:直接操業(国内製造拠点)   大:優先度高、中:優先度中、小:優先度低

リスク分類

リスク内容

評価

(2℃/4℃)

主要な対応策

戦略番号

物理的リスク
・急性

化学物質の流出による環境汚染リスク

大/大

ISO14001準拠のリスク評価体制、早期対応・復旧体制の構築

物理的リスク
・慢性

製造拠点における水資源依存リスク

大/大

環境法令遵守体制の強化、自主管理基準の設定と運用

移行リスク
・規制

排水に関する規制リスク

中/大

排水処理設備の適切な運用・管理、環境基準の遵守

化学物質規制強化による事業制約リスク

大/大

ESG評価機関への情報開示、ISO14001準拠の管理体制

廃棄物処理規制強化とサーキュラー対応リスク

大/中

廃棄物削減・ゼロエミッション活動、再生プラスチック等の導入

 

リスク:下流(農業現場)

リスク分類

リスク内容

評価

(2℃/4℃)

主要な対応策

戦略番号

物理的リスク
・急性

自然災害時の農薬流出による複合リスク

中/中

使用基準遵守の促進、ラベルによる適正保管・取扱明示、適正保管・廃棄に関する情報提供・啓発推進

物理的リスク
・慢性

気候変動による農薬需要減少リスク

中/大

IPM対応の環境調和型製品やバイオスティミュラントの開発・普及と、AI病害虫予測等を含むデジタル農業の推進

ア イ

水資源制約による農薬需要減少リスク

大/大

節水型・精密農業対応製品の開発・登録、水資源制約地域での市場開拓推進

ア イ

病害虫発生パターン変化による需要変動リスク

中/大

気候変動対応農薬の研究開発・普及、発生パターン変化に基づく防除技術の提供、国内外の慢性期病害モニタリングの推進

局所気候変動によるスペシャリティクロップ品質劣化リスク

大/大

気候変動に対応した作物保護資材の研究開発、普及拡大

ア イ

移行リスク
・規制

農薬使用量増加による環境流出、残留・流出規制強化リスク

大/大

農薬の適正使用に関する情報提供・啓発活動、環境調和型製品の継続的な研究開発、普及拡大

 

機会

機会分類

機会内容

評価

(2℃/4℃)

主要な対応策

戦略番号

製品・サービス/市場
/技術革新

GHG削減・資源効率化による競争力向上および資金調達環境の改善

大/中

資源効率化と低炭素製品展開を通じ、ライフサイクル全体でのGHG削減と競争力向上を推進

IPM/スマート農業ソリューション市場の拡大

大/大

IPMソリューション展開を軸に、生物農薬等の提供とスマート・精密・節水農業対応製品の開発を推進

ア イ

環境調和型製品の市場拡大による売上増加

大/大

環境負荷低減型製品のポートフォリオ拡充、持続可能な農業への貢献を訴求したマーケティング展開

気候変動対応における農薬需要拡大

大/中

気候変動に適応した品種・栽培体系に対応する製品開発および登録推進、極端気象条件下での効果を維持する製剤設計

ア イ

製品による水の影響軽減

大/大

節水型・精密農業対応製品の研究開発と局所施用技術による水利用最適化、資源制約地域向け市場開拓を推進

ア イ

生産物の品質低下による農薬需要拡大

中/大

環境ストレスに耐性のある製品開発、病害虫発生予測システム利用による品質低下の回避

ア イ

気候変動に伴う病害虫増加による農薬需要拡大

大/大

気候変動適応型・高効率製品の拡充とIPM推進、データ駆動型解析による開発・普及戦略の高度化

ア イ

外来種に効果のある農薬の売上増加

中/大

外来種対応農薬の研究開発、生態系保全機関との連携強化、外来種モニタリングシステムとの連動

 

 

 

③ 対応策と中期経営計画との連動(指標・目標)

 TNFDの評価プロセスを通じて特定された自然関連のリスク低減および機会創出に向けた対応策は、当社の中期経営計画「Growing Global for Sustainability (GGS)」の基本戦略と連動させ、事業活動に統合しています。具体的には、人や動物、環境への安全性が相対的に高い「環境調和型製品」の研究開発・普及拡大(2027年3月期売上目標393億円)や、スマート農業ソリューションの提供を通じ、事業の持続的成長とネイチャーポジティブ(自然再興)の実現に貢献してまいります。

 

ア 戦略01:環境調和型製品の普及拡大(製品ポートフォリオ拡充)

IPM(総合防除)、作物保護ソリューション推進、生物農薬・バイオスティミュラント製品の提供、気候変動適応製品の研究開発、普及販売、外来生物対応

イ 戦略02:スマート農業対応製品・サービスの提供

スマート農業プラットフォーム「レイミーのAI病害虫雑草診断」の機能拡充・グローバル展開「AcroSeeker」、AIデジタル技術を活用した農業ソリューション提供(AI病害虫発生予測等)、精密農業・節水農業に対応した製品の研究開発、水資源制約地域向け製品の市場開拓

ウ 戦略03: 資源効率化・GHG削減による競争力向上

生産効率化・省エネルギー施策の推進、再生可能エネルギーの導入拡大(太陽光発電など)、バイオマスインクを使用した資材包装への切り替え推進、製品規格変更によるプラスチック使用量削減、再生プラスチック等のグリーン購入推進、GHG排出量削減目標の達成に向けた施策継続(Scope 1・2・3)、現地生産によるサプライチェーン最適化(輸送由来CO2削減)、GHG排出削減のための製造技術の研究開発への取組

 

 なお、当社グループ全体視点での達成すべき主な指標と数値目標は以下の通りです。

 組織固有の指標・目標(実績)

取組内容

目標

実績

環境調和型製品の売上

393億円(2027年月期)

373億円(2026年月期)、347億円(2025年月期)

研究開発費/比率

200億円
(2025年月期~2027年月期)

78億円(2026年3月期)、63億円(2025年3月期)

電力消費における再生エネ由来の割合

 

ニチノーサービス福島:100%/ 鹿島:6.7% / 佐賀:99.8%
(2026年月期)

AIアプリダウンロード数

 

国内30万 海外10万 合計40万(2026年月)

 

 

(5) 中核人財の多様性確保に関する指標・目標

① 女性活躍推進への対応

当社は女性活躍推進のための行動計画を策定し、女性活躍を積極的に推進しております。

2011年4月の女性管理職比率は2.0%でしたが、女性従業員に対する管理職としての育成や意識付けを行うとともに、男性管理職の女性活躍推進への意識改革を推進した結果、2026年3月には10.6%に向上しております。また、管理職候補となる係長相当職の女性比率は2026年3月現在31.4%に達し、早期に管理職登用するだけでなく部長職や課長職への女性従業員の登用も進めております。加えて、2024年6月には女性1名を執行役員に内部登用しており、引き続き女性管理職比率をさらに高めると共に、経営者としての育成を進めてまいります。具体的な数値目標として、女性管理職比率を2027年3月13%、2031年3月22%に設定しております。さらに、この数値目標を達成するため管理職昇格候補者の母集団としての、採用者における女性比率はこれまでの30%から50%へ目標を引き上げることにいたしました。

② 外国人の登用

ビジョン「Global Innovator for Crop & Life 食とくらしのグローバルイノベーター」実現に向けた対応を進めております。その中で、2011年と2021年に外国籍の海外グループ会社社長を当社執行役員に登用しました。引き続き、海外グループ会社を成長させるとともに、執行役員としての資質を備えた人財を育成してまいります。加えて、外国人の役員への内部昇格に向け、管理職登用や、積極採用を進めてまいります。また、当社では、外国人留学生の採用だけでなく、2025年12月にはインド人学生の研究職インターンシップを実施、2026年10月入社が内定するなど、外国人採用に積極的に取り組んでおります。

③ キャリア採用者の活用

イノベーションは多様性から生み出されるとの考え方のもと、当社は他社で経験を培った人財を積極的に採用しております。当社従業員のうち、キャリア採用者がおよそ1/3を占めており、管理職に占めるキャリア採用者の割合も同程度の比率となっております。引き続き、経営者、特定分野のスペシャリスト、事業拡大のための新領域の専門家、DX人財などのキャリア採用を進めてまいります。また、キャリア採用手法の多様化を目的に、従業員の紹介や自ら当社へ入社を希望する方が事前にキャリアと希望職種を登録できるキャリアエントリー制度、さらにやむを得ない事情で退職した、または他企業で経験を積んだ元社員が再度入社するジョブリターン制度を2024年4月より導入し、これまで3名の採用実績が出ております。新たな価値観を取り入れ社内を活性化させてまいります。

④ 中核人財の多様性確保に関する指標・目標の対象範囲

当社グループは、中期経営計画Growing Global for Sustainability(GGS)において、当社の2030年のありたい姿を策定し、従業員の多様な価値観を、イノベーションの創出や経営の意思決定に活かすための人事施策に落とし込み推進しておりますが、必ずしも連結グループに属する全ての会社において関連する指標のデータ管理が行われていないことから、本項では、日本農薬単体の指標・目標を開示しております。