2023年12月期有価証券報告書より
  • 社員数
    152名(単体) 189名(連結)
  • 平均年齢
    33.0歳(単体)
  • 平均勤続年数
    4.4年(単体)
  • 平均年収
    5,960,000円(単体)

従業員の状況

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2023年12月31日現在

従業員数(人)

189

 

(注) 1.従業員数は就業人員であります。

2.当社グループは、デザイン事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2) 提出会社の状況

2023年12月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

152

33.0

4.4

5,960

 

(注) 1.従業員数は就業人員であります。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.当社は、デザイン事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループにおいて労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満であり、特記すべき事項はありません。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異

当社は、当該数値を「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(2015年法律第64号)」及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(1991年法律第76号)」に定める公表義務に基づく公表項目として選択していないため、記載を省略しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末時点において当社グループが判断したものであります。

 

(1) ガバナンス

当社グループにおける、サステナビリティ関連のリスク及び機会を把握・管理するためのガバナンス体制は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載の体制と同様であります。

 

(2) 戦略

当社グループは、「ALL HAPPY BY DESIGN」を経営理念としております。「ALL HAPPY BY DESIGN」は、デザインの力で世界にHAPPYの循環を作り出し、これによって社会に貢献することを意図しており、HX(ヒューマン・エクスペリエンス)を向上させる空間の創造を通じて、この経営理念の実現を目指しております。

当社グループはデザイン事業を行う会社であり、事業の原動力となるのはグループに所属する“人”です。「ALL HAPPY BY DESIGN」を実現するためには人材面において以下の3点が必要であると考えており、これを方針として人的資本の充実に取り組んでおります。

①当社グループの社員自身がHAPPYであること

②多様性が確保されていること

③経営理念に共感し、企業文化を継承できる人材を育成すること

 

①「当社グループの社員自身がHAPPYである」ための施策

HAPPYの基準は人それぞれですが、「働く環境」は間違いなく社員のHAPPYにとって重要な要素です。当社グループでは、「働く環境」を構成するハードとソフトの両面で「当社グループの社員自身がHAPPYである」ための施策を新たに講じました。

 

ハード面では、2022年12月に東京都内の5ヶ所に分散していたオフィスを統合し、新本社へ移転いたしました。当社グループがかねてより提供してきた、「視覚的に優れ、かつ効率的な心地よいオフィス」を代表の山下自らがデザインしております。

 これにより、社員同士のコミュニケーションを促進し、企業としての一体感を醸成しているほか、物理的にも余裕を持った執務が可能となりました。本社オフィスのカフェテラスでは、フード・ドリンクのサービスを行っており、カフェを中心に社員同士の活発な交流が生まれております。

 また、大阪、福岡、フィリピン・セブ島、セルビア・ベオグラードの各オフィスもデザインを事業とする企業にふさわしいものとしており、ドラフトの一員として誇りを持って働くことができる環境を整えております。

 

ソフト面では、2022年12月期に社員のHAPPYを実現するための新たな人事制度を導入いたしました。

新人事制度の目的は、多様なメンバーが活躍できる環境の整備及び経済的安定性の確保です。

ここでいう「多様な」とは、社員それぞれで異なるライフステージや生活環境を指します。当社では、2022年7月より選択型週休3日制度を導入したほか、事情に応じてテレワークでの勤務を認めることとし、個々人の事情に応じた働き方が可能な制度を整えました。また、キャリア体系・評価体系を再構築し、様々なキャリアプランを社員が選択可能な制度といたしました。

選択型週休3日制度では、四半期ごとに週休3日勤務か週休2日勤務かを選択することができます。スキルアップに向けて勉強時間を確保したい社員や自身の体力・体調をみながら適切なペースで働きたい社員などがこれを利用しています。

社員の経済的安定性を考慮し、当社の制度では週休3日を選択しても報酬額は減少しません。しかしながら、週休2日を選択してより高い成果をあげたメンバーにはより高い報酬を付与することで、緊張感のある制度運営を行っております。

当連結会計年度において、延べ14名が選択型週休3日制度を利用いたしました。

また、空間のデザインを事業とする当社グループは社員の住環境も重視しております。一定水準以上の住居を利用する社員に対し、家賃等の一部を補助する制度を2024年より導入いたしました。2024年には、この他にも安心して子供を預けられる会社専属ベビーシッターサービスやワーク・ライフに関する手配や相談事等を請け負うコンシェルジュサービス(オフィス内に専属コンシェルジュが常駐)も試験的に導入しており、社員が働きやすい環境作りに継続的に取り組んでおります。

 

②「多様性が確保されている」ための施策

優れたデザインを生み出し続けるには、多様なスキル・能力をもった社員がそれぞれの個性を発揮してクライアントの課題解決に取り組むことが重要です。このため、当社グループでは創業以来、能力や成果を元に人材運用を行っており、性別・年齢・国籍等を人材運用において考慮することはありません。当社グループは、今後もこの方針を継続いたします。

 

社員男女比

 

男性(%)

女性(%)

連結

44

56

単体

44

56

 

管理職男女比

 

男性(%)

女性(%)

連結

57

43

単体

59

41

 

国籍別社員比

 

日本(%)

日本以外(%)

連結

79

21

単体

99

1

 

育児休暇からの復職率(ドラフト連結)

 

取得者数(人)

復帰率(%)

男性

3

100

女性

4

100

 

育児休暇からの復職率(ドラフト単体)

 

取得者数(人)

復帰率(%)

男性

2

100

女性

3

100

 

 

③「経営理念に共感し、企業文化を継承できる人材を育成する」ための施策

目に見えない経営理念や企業文化は、その浸透に多くの時間と労力を要します。当社グループでは、代表者であり創業者でもある山下泰樹が先頭に立って経営理念及び企業文化の浸透にあたっております。日常的なコミュニケーションをベースとしつつ、年に数回実施する全社集会(クォーター会議)や年始のキックオフイベント、その他様々なイベントを活用して文化の浸透や経営方針の共有に努めており、今後もこれらの施策を継続してまいります。

 

(3)リスク管理

当社グループは、グループ経営に関する様々なリスクを審議するため、主要なリスクの状況について、定期的にモニタリング、評価・分析し、グループ会社に必要な指示、監督を行うとともに、その内容を定期的に取締役会へ報告する体制を整えております。詳細につきましては、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 ③企業統治に関するその他の事項 b.リスク管理体制の整備の状況」をご参照ください。

 

(4)指標及び目標

当社グループでは、上記(2)において記載した3つの方針及び施策を継続するとともに、人的資本に関して発生した新たな課題に対しては、経営の重要事項として対応してまいります。人的資本に関する事項については、現時点では一定の成果を得ていると考えていることから特段の指標・目標を設けてはおりませんが、定期的にモニタリングを行い、人的資本の充実を目指してまいります。