2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    743名(単体) 2,252名(連結)
  • 平均年齢
    42.1歳(単体)
  • 平均勤続年数
    15.6年(単体)
  • 平均年収
    5,679,960円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    -3.5%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1) 【人材戦略に関する基本方針等】

社員一人ひとりと、経営理念を共有し、多様な価値観・仲間・環境などの要素を掛け合わせることで相乗効果を生み出します。

1901年の創業以来、当社の製品の原点は「働く人」です。当社で働く多様な人材が個々の能力を最大限発揮し、いきいきと働き続けられる環境づくりを推進しています。働き甲斐のある職場を基盤に、人々の安心をささえる製品をいつまでもお客様に提供し続けられるよう、ワークスタイルや人材教育などにおいて新たな制度の導入や現行制度の見直しを行っています。

上記方針の実現に向け、当社では「人材育成・キャリア支援」「エンゲージメント向上・評価」「ダイバーシティ&インクルージョン」の3つの軸から具体的な取組みを行っております。

人材育成とキャリア支援におきましては、社員の自律的な成長と次世代の経営人材育成を目的として、職位ごとに求められる専門知識およびスキルの体系的な習得を支援する階層別・目的別研修を実施しております。また、組織の壁を越えた連携と次世代リーダーの育成を推進する部門横断型研修の実施に加え、海外派遣をはじめとする経験機会の提供により、グローバルに活躍できる人材の育成と積極的な組織改革に努めております。

エンゲージメント向上と評価・報酬制度におきましては、社員が働きがいを感じ、中長期的な企業価値向上にコミットできる環境を整備しております。定期的にエンゲージメント調査を実施し、組織の現状を可視化、定量的に把握した上で具体的な改善策の策定・実行に繋げているほか、評価制度の見直しに伴い、会社の成長と個人の報償を連動させる新たな分配制度として従業員株式報酬制度を導入いたしました。さらに、従業員持株会における奨励金比率の引き上げなどを通じた資産形成の促進や、ウェブサービス等のデジタルツールを活用した心身の健康増進など、働きやすい職場環境と健康経営の両立を図っております。

ダイバーシティ&インクルージョンにおきましては、多様な価値観を掛け合わせる組織づくりを推進するため、女性社員のキャリア形成および登用を積極的に推進するとともに、育児や介護などライフステージの変化に直面した社員がキャリアを中断することなく働けるよう、短時間勤務制度や各種休暇制度をはじめとする両立支援制度の拡充を図っております。加えて、特例子会社の有効活用を通じて、障がい者雇用制度の拡充と誰もが能力を発揮できる適材適所の雇用環境の整備を進めております。

(2) 【従業員の状況】

 ① 連結会社の状況

2026年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

産業用資材

1,642

〔206〕

引布加工品

125

〔10〕

スポーツ用品

410

〔31〕

その他

41

〔2〕

全社(共通)

34

〔8〕

合計

2,252

〔257〕

 

(注)1 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は〔 〕内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2 臨時従業員には、季節工、パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員は除いております。

3 全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります

 

 ② 提出会社の状況

2026年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

平均年間給与の対前

事業年度増減率(%)

743

〔225〕

42.1

15.6

5,679,960

△3.5

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

産業用資材

535

〔185〕

引布加工品

83

〔10〕

スポーツ用品

91

〔22〕

その他

-

〔-〕

全社(共通)

34

〔8〕

合計

743

〔225〕

 

(注) 1 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は〔 〕内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2 臨時従業員には、季節工、パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員は除いております。

3 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

4 全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

 

 ③ 労働組合の状況

国内における当社グループには、藤倉コンポジット労働組合が組織(組合員数673人)されており、日本ゴム産業労働組合連合に属しております。労使関係は、概ね良好であります。

 

 ④ 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 a. 提出会社

当事業年度

管理職に占める

女性労働者の割合(%)

(注)1

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1、3

全労働者

正規雇用労働者

パート・

有期労働者

2.0

50.0

65.1

66.8

71.7

 

(注) 1「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(1991年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3 男女の賃金格差については、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しております。なお、同一労働の賃金に差はなく、等級別人員構成の差によるものであります。

 b. 連結子会社

連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

  ⑤ 使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度の内容

当社は使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度を導入しております。当該役員・従業員株式所有制度の内容については「1 株式等の状況 (8) 役員・従業員株式所有制度の内容」に記載しております。

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに対する考え方および取組みは、次のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1)気候変動への対応(TCFD提言に沿った気候変動関連の情報開示)

イニシアチブへの賛同表明

当社は気候変動関連情報の開示検討に伴い、「気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を表明、合わせてGXフューチャー・コンソーシアムに参画しています。

当社グループは持続可能な社会の実現を目指し、社会的責任を果たすとともに、ESG経営を通じて企業の価値向上および持続的な成長に向けて取組んでまいります。

 


 

 

 ① ガバナンス

サステナビリティに関する重要決議事項については、社長直轄組織である「サステナビリティ統括室」が各種経営課題について経営会議における報告、審議及び決議を経て、取締役会が監督及び監視を行う体制となっております。

サステナビリティ統括室の主な役割としては、サステナビリティ情報の一元管理と開示、サステナビリティ目標(KPI)の策定と進捗管理、経営会議及び取締役会への報告(半期に一回)、そして当統括室の直下に設置されているサステナビリティ戦略委員会、各事業部および各事業所への指示や協議等を行なっております。

サステナビリティ統括室は、各事業部長、各拠点長、経営企画室、管理部門、施設部門、技術開発部門、営業部門の各部門長を中心に構成しています。

また従来設置していた「中央省エネ・環境管理委員会」及び「リスクマネジメント委員会」を2026年3月で廃止、以降はその機能をサステナビリティ統括室に組み入れました。これによりサステナビリティ全般に対する課題および対応を一元管理し、より迅速に解決を図ります。

 

 

ガバナンス体制図


 

 

 ② 戦略

当社グループは、TCFD提言で示されたリスク・機会の項目を参考に、気候変動が当社グループの事業に与えるリスク・機会に関して、1.5℃シナリオと4℃シナリオの2つの温度帯の側面から以下の項目を抽出し、対応策を立案しております。

区分

気候変動がもたらす影響

影響度

時間軸

対応方針

リスク

移行1

・5℃シナリオ

・輸出および販売規制の導入による対応工数増
・製品の脱炭素対策費用の発生
・開発活動の制限もしくは中止

中期

・法規制に対する定期的な情報収集および迅速な対応
・現地調達化の推進

・脱炭素技術に対応した原材料調達コスト高騰および開発/設備投資コストの増大
・イノベーション欠如からの新規開発遅れそれにとももなう機会損失

中期

・省エネ投資戦略の適正化
・新規設備導入におけるICP(インターナルカーボンプライシング)の検討

・サプライヤーからの現行原材料の廃番および環境対応原材料の活用にともなう材料コスト増

中期

・持続可能なサプライチェーンの構築
・サプライヤーとの積極的なコミュニケーション
・代替材料および製法の確立

・気候変動対応遅延による開発ストップや現行品の他社への転注
・気候対応要請に対する対応遅延により投資家および顧客からの信頼低下

短期

・環境対応製品開発や再生可能エネルギーおよび省エネルギー対応設備の導入など、GHG削減活動の積極的な開示
・気候関連の外部格付機関(CDP等)による評価の向上

 

リスク

物理

4℃シナリオ

・サプライヤー被災による自社での生産停止、納期の大幅遅延

短期~長期

・サプライチェーンにおけるBCP対策の確立
・代替材料の確立

・社内およびサプライヤーの作業者の熱中症対策
・製造過程のゴム品質悪化に対する顧客からの信頼低下
・製造プロセスにおける水リスク

長期

・高効率な空調機器の導入
・品質管理体制の強化
・コンポジット技術によるゴム品質の向上

機会

1

5℃/

4℃シナリオ

市場

・BEV,FCV向け製品開発の促進および周辺、関連機器製品の開発促進

中期~長期

・BEV/FCEV車向けアイテムの開発促進
・積極的な営業活動による新規顧客獲得

・水害リスク増大による対応製品市場の拡大
・温室効果ガスを回収するための「CO2回収ガスバッグ」の需要が増加
・アウトドアレジャーが増え、移動手段としての自動車需関連要の増加が見込まれる

短期~長期

・気候変動リスクを考慮した製品開発企画の促進
・積極的な営業活動による新規顧客獲得

資源効率

・生産性の向上

中期

・省エネの見える化活動による適時状況把握と低減活動の推進

・生産効率の向上

・不良低減、エネルギー使用量の削減

・製品に占める再生材の比率向上(EUエコデザイン規則、日本リサイクル法)

・循環経済に積極的な企業と評価され、企業価値向上

中期

・バイオマス素材やリサイクル材を活用した製品開発

・廃棄材の再資源化への製品設計の取り組み

エネルギ❘源

・風力発電機用ブレード保護シートの需要拡大(GX推進法)

・蓄電および関連部材の需要拡大

短期

・顧客ニーズに合った製造体制の強化

・長期安定的な供給体制の構築

・蓄電設備の充実化

・太陽光発電設備の導入

レジリ
エンス

・気候変動対応の充実によるステークホルダーからの信頼度向上および資金調達費用の低減
・信頼を基にした開発機会の創出

中期

・BCPをはじめとした適正な情報開示の継続
・災害対策製品(救命筏、非常用電池)の拡販および改良
・気候関連の外部格付機関(CDP等)による評価の向上

 

(影響度の定義) 大(会社経営に大きな影響を与える)> 中 > 小(財務報告に影響を与える)

(時間軸の定義)短期(3年未満で対応)、中期(3年以上10年未満で対応)、長期(10年以上で対応)

 ③ リスク管理

当社グループにおける気候関連リスクの識別・評価はサステナビリティ統括室において年に一回の頻度で代表取締役社長執行役員を責任者として推進しており、リスク評価については影響度と発生度の二つを用いて実施しております。また、予防策や対応方針は当統括室において協議し、経営会議に報告された後、関連する事業部、事業所にて実行されます。また、以前より設置されていたリスクマネジメント委員会を廃止、その機能をサステナビリティ統括室に集約しました。旧委員会で実施していた全社のリスク管理への統合プロセスに気候関連リスクも取り込み、より実践的なリスクマネジメントプロセスを構築していきます。

 ④ 指標と目標

当社グループは、気候関連問題が経営に及ぼす影響を評価・管理するため、GHGプロトコルの基準に基づきGHG(温室効果ガス)排出量算定を実施しております。2024年度よりScope3についても算定しました。また、その他の気候変動指標として、廃棄物最終処分率も考慮しており、2025年度の実績値と今後の目標値は次のとおりです。

気候変動指標

目標

2025年度実績

評価

2024年度

[参考]

GHG(温室効果ガス)排出量

[国内のみ]

<Scope1及び2>

・基準年:2013年

・目標年:2030年

・削減率:46%

Scope1: 6,798

Scope2: 15,613

合 計: 22,411

    [t‐CO2]

削減率:41%

活動実施中

Scope1: 6,844

Scope2: 21,586

合 計:28,430

    [t‐CO2]

削減率:25%

Scope3: 59,381[t‐CO2]

Scope3: 44,911[t‐CO2]

産業廃棄物の最終処分率

最終処分率:1%以下

0.54%

0.92%

 

(注)1 VOC排出削量については、既に目標達成しているため、指標としては除外しております。

   2 継続して排出量管理およびVOC排出量の集計は実施しております。

 

 

(2) 人的資本

① ガバナンス

人的資本に関するガバナンス体制は「(1)気候変動への対応①ガバナンス」に含まれております。詳細については同項目をご参照下さい。

 

② 戦略

イ 人材育成方針

当社グループは、職位・職能ごとに求められる能力・専門知識の習得を目的とした研修制度だけではなく、従業員一人ひとりが積極的かつ創造的に行動し、自らに期待される成果をあげることができる人材を育成する研修制度を実施しております。

また、2023年度から組織改革に着手しており、従業員のキャリア開発支援を進めてまいります。

(主な取組み)

人材育成の強化

エンゲージメントを高める取り組み、高度専門職の採用・育成、複線型人事制度(マネジメント・専門性の強化、海外経験の機会拡充)、次世代リーダー育成

評価・処遇の刷新

評価・昇級制度の刷新、スキルマトリックス管理、退職金インセンティブ制度の拡充

 

ロ 社内環境整備方針

a. 多様な人材が活躍できる環境の整備

・高齢者や育児・介護等の就労制限がある方への配慮

・障がい者雇用(特例子会社の活用)

b. 従業員の健康、働きやすい職場

・健康経営として従業員の健康活動を推進

・テレワーク勤務への対応

 

③ リスク管理

当社における人的資本・多様性に関するリスク管理は「(1)気候変動への対応③リスク管理」に含まれております。詳細については「(1)気候変動への対応③リスク管理」をご参照下さい。

 

 ④ 指標と目標

当社では、上記「②戦略」において記載した、人材の育成に関する方針および社内環境の整備について次の指標を用いております。なお、当社においては、関連する指標のデータ管理とともに、具体的な取組みが行われているものの、連結グループに属する全ての会社では行われていないため、連結グループにおける記載が困難であります。このため、次の指標に関する目標及び実績は、連結グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しております。なお、すでに開示している「女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画」から、よりガバナンスを強化すべく、目標の見直しを行っております。

指標

目標

実績(当連結会計年度)

女性採用比率

30.0%

11.1%

新卒者の女性採用比率

30.0%

11.1%

管理職に占める女性の割合

10.0%

2.0%

男性社員の育児休業取得率

40.0%

50.0%

障がい者雇用率/法定雇用率以上の雇用人数拡大
(特例子会社の有効活用を含む)

2.5%

2.7%

健康診断の2次受診率

100.0%

95.3%

コンプライアンス研修実施率

100.0%

100.0%

教育研修実施率

100.0%

25.4%