2025.10.21更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合レポート2025

サマリ

ガラス・化学・電子・ライフサイエンスを横断する素材技術を核に、コア事業の「安定収益」と戦略事業の「高成長」を両輪で回す「両利きの経営」。EUVフォトマスクブランクスやFluon® ETFE樹脂など世界トップシェア製品を武器に、2030年へ事業ポートフォリオ変革とROE10%を狙う。

目指す経営指標

・2027年以降の早期にROE8%以上達成を目指す
・2030年:営業利益3,000億円以上、戦略事業営業利益60%以上、ROEを安定的に10%以上、D/E比率0.5以下
・(現中計見直し)2026年:営業利益1,800億円、ROE7%以上(ほかKPIを修正)

専門用語

■ Fluon® ETFE樹脂
AGCのフッ素樹脂ブランドで、エチレン‐テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)を指します。耐熱性・耐薬品性・耐候性に優れ、電線被覆、フィルム、建築用膜材、太陽電池のフロントシートなどに使われます。透明性と機械強度のバランスが良く、薄くても長寿命である点が特徴です。

■ EUVフォトマスクブランクス
次世代半導体の極端紫外線(EUV)露光で使う回路原版(フォトマスク)の“素板”です。超平坦な基板上に高反射の多層膜を成膜した材料で、ここに回路パターンを形成してチップ製造に用います。欠陥の少なさ、表面の平滑性、熱膨張の安定性が性能の要で、EUV世代の歩留まりに直結します。

■ 5Gガラスアンテナ
建物の窓ガラスや自動車のガラスに、アンテナ素子を一体化した製品です。ガラスの透明性を保ちながら通信機能を内蔵でき、景観やデザイン性を損ねにくいのが利点です。高周波での安定した電気特性と、量産に適した成形・加工技術が要求されます。

■ BIPV(建材一体型太陽電池)
“Building Integrated Photovoltaics”の略で、外装ガラスや屋根材など建材そのものに発電機能を持たせた製品群を指します。発電・採光・意匠を同時に満たせるのが特徴で、建物の省エネ・創エネに貢献します。ガラスの強度・耐候性と、太陽電池の出力・信頼性を両立させる設計が鍵です。

■ 「AGC、いつも世界の大事な一部」
AGCのコーポレート・ブランドステートメントです。建築、自動車、電子、ライフサイエンスなど多様な分野で、同社の素材・部材が見えにくい形で社会や産業を支えているという姿勢を表現しています。

■ 「Look Beyond」
AGCグループのスローガンです。既存の常識や事業領域の枠を越えて発想し、素材技術と生産技術を掛け合わせて新しい価値を生み出すという行動指針を示しています。

■(AGCの文脈における)両利きの経営
AGCが掲げる経営方針で、コア事業で安定収益を確保しつつ、戦略事業で高成長を狙う二輪駆動のポートフォリオ運営を指します。資本効率を意識した運営で全体の稼ぐ力を底上げし、景気や市場変動に強い体質へと段階的に移行する考え方です。