2026.02.17更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025

サマリ

ニチアスは1896年創立以来、「断つ・保つ」®のシール・断熱・耐火・クリーンなど6つの技術を磨き、プラント・建築・自動車・半導体・エネルギーなど社会インフラを支える素材・エンジニアリング企業。保温工事や高性能断熱材、ふっ素樹脂製品などで省エネと安全性、生産性向上に貢献しつつ、中期経営計画「しくみ・130」とESGD'sのもと、「働きやすい明るい会社」とカーボンニュートラル実現を両立させる長期成長ストーリーを描いている。

目指す経営指標

・2026年度までに売上高2,750億円、営業利益率17.3%(新基幹システム関連経費を除くベースで18.0%)を達成
・2026年度までにROE15.0%以上、ROIC14.0%、EBITDA550億円を目標とする
・2026年度までに総実労働時間順守率100%、「ニチアス幸せ価値指数」80点以上を目指す
・2026年度までにGHG排出量17.0万t-CO2eq、産業廃棄物排出量17.1千tまで削減し、CDPでA格評価の取得を目指す
・2026年度までに国内製造2.0、海外製造1.5、基幹工事0.5、建材工事2.0以下という労働災害全度数率目標と重大クレーム発生件数ゼロを達成する

用語解説

■「断つ・保つ」®
ニチアスが掲げる企業理念・技術コンセプトで、「漏れ・熱・火・音・振動・腐食など好ましくないものを『断つ』一方で、温度やクリーンさ、安全・快適さを『保つ』技術で社会に貢献する」という考え方を表す言葉です。断熱材やシール材、防音材など同社の主力製品群を束ねるキーワードになっています。

■「断つ・保つ」の6つの技術
ニチアスのコア技術を整理したフレームで、「漏れを断つ(シール)」「熱を断つ・保つ(断熱・保温)」「火を断つ(耐火)」「音・振動を断つ(防音・制振)」「クリーンを保つ(クリーン化)」「腐食を断つ(防食)」という6分野を指します。これらを組み合わせることで、プラント・自動車・ビル・半導体工場など多様な現場の課題に対応している、というメッセージです。

■中期経営計画「しくみ・130」
2022年4月にスタートしたニチアスの中期経営計画の名称で、「しくみ」は「従業員とその家族を支える“幸せ”」「部門を越えて課題解決に取り組む“工夫”」「社会・環境の変化に適応しながら成長を目指す“未来”」の頭文字を合わせたスローガンです。幸せを得るために工夫を重ね、未来をつくるという循環を会社全体の行動様式にすることを狙っています。

■ESGD's
ニチアスがサステナビリティ経営の基本指針として用いている枠組みで、「ESG(環境・社会・ガバナンス)」に、デジタルを意味する「D」と全体戦略を意味する「S」を加えたものです。環境・社会・人事・ガバナンス・デジタル・ストラテジーの各専門部会が、このESGD'sに沿って方針と施策を進めることで、事業成長とサステナビリティを一体でマネジメントしようとしています。

■「働きやすい明るい会社」
ニチアスグループが目指す企業文化を表す社内スローガンで、従業員が健康で前向きに働き、コミュニケーションが取りやすく、長時間労働に頼らない職場を意味します。人事制度改革や総実労働時間の管理、「こども参観日」などの施策、そして「ニチアス幸せ価値指数」の調査結果を通じて、この状態にどこまで近づけているかを継続的に確認しています。

■トンボマーク
1923年に商標登録された、ニチアスのコーポレートマーク(ロゴ)です。勝利を呼ぶ虫といわれるトンボをモチーフにしており、時代ごとにデザインを変えながらも、同社の歴史と信頼性を象徴するシンボルとして使われ続けています。

■トンボブランド
トンボマークを冠したニチアスのブランド全体を指す呼び名で、同社の製品・サービスが「勝利を呼ぶトンボ」に象徴される前向きさや信頼感をもって社会に貢献する、というメッセージを込めたブランドコンセプトです。統合報告書では、創立初期から続く象徴的なブランドとして位置づけられています。

■ロスリム® ボード
工業炉や各種設備の省エネ化に用いられる高性能断熱材(ボード状製品)のブランドです。静止空気よりも優れた断熱性と加工のしやすさを備え、工業炉の外壁などに用いることで熱ロスを大きく減らし、省エネ大賞の評価対象にもなった製品群として紹介されています。

■メタプラス® 積層シム
自動車のディスクブレーキパッドに取り付ける防音部品(ブレーキシム材)のブランドで、金属や樹脂などを積層した構造を持ちます。制動時の振動を抑えて不快なブレーキ音を軽減し、静粛で上質な乗り心地と安全性の両立に貢献するニチアスの主力製品の一つです。

■ナフロン® チューブ
ふっ素樹脂を素材としたチューブ・ホース製品のブランドで、医療機器や半導体製造装置など高いクリーン性と耐薬品性が求められる分野で使われます。統合報告書では、直径約1mmのマルチルーメン医療用チューブや、耐圧ホースなどとして紹介されており、汚れや異物混入を防ぎながら流体を安全に通す役割を果たしています。

■マキベエ®
建材事業の主力製品の一つで、鉄骨などの構造部材に巻き付けて使用する耐火被覆材のブランドです。オフィスビルや倉庫などで柱・梁に施工することで、火災時に鋼材の温度上昇を遅らせ、建物の倒壊リスクを下げる役割を持ちます。今後は建物のより多くの部位で使えるように、用途拡大に向けた開発が進められています。

■ニチアス オメガフロア®
オフィスなどで使われるOAフロア(フリーアクセスフロア)のブランドで、床下に配線スペースを確保する二重床構造の製品です。歩行感に優れ、配線変更にも柔軟に対応できることから、OAフロア市場で高いシェアを持つと説明されており、今後は増産体制を整えて大型再開発物件への供給拡大を目指しています。

■NKK(ニチアス改善活動)
ニチアスグループ全体で取り組む改善活動の総称で、「ニチアス改善活動」の頭文字を取った名称です。職場や業務の改善テーマを持ち寄り、国内外拠点から参加する世界大会などを通じて成果を共有する仕組みで、「やってみよう!」「育む」「ありがとう」の3原則を掲げながら、新たな事業・業務提案や働き方の改善を生み出す場になっています。

■ニチアス幸せ価値指数
「働きやすい明るい会社」の実現度を測るためにニチアスが独自に設定した指標で、従業員アンケートなどをもとに会社生活の満足度や働きがいを数値化したものです。毎年調査を行い、スコアの推移を「ニチアスの通信簿」として経営と共有し、人事制度改革や人材育成、ワークライフバランス施策の改善に活かしています。

■トンボを守るプロジェクト
コーポレートマークに描かれたトンボにちなんで、ニチアスグループが進めている生物多様性保全活動の名称です。トンボが生息できる水辺や自然環境を整える取り組みを通じて、事業活動と自然資本保全を両立させることを目指しており、トンボを象徴にしたプロバスケットボールチームとのパートナーシップなども連動施策として位置づけられています。

■除湿ローター
産業用除湿装置の中核部品として使われる回転体で、内部に吸湿材を組み込んだハニカム状のローターに空気を通すことで水分だけを吸着し、超低露点の乾燥空気を作り出す装置です。ニチアスはリチウムイオン電池工場向けに、高い除湿性能と省エネ性を両立させた除湿ローターを提供し、電池製造の品質向上とエネルギー使用量削減の両方に貢献しています。

■ジャケットヒーター
配管やバルブ、タンクなどの外側を覆う「ジャケット(カバー)」一体型の電気ヒーターです。内部に発熱体と断熱材を組み合わせた構造になっており、外側から巻き付けるだけで機器や配管の温度を一定範囲に保てるため、半導体や化学プラントなどで薬液やガスの温度管理・凝固防止に使われます。取り外しやメンテナンスがしやすいのが特徴です。
2025年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

1896年4月

大阪市福島区に日本アスベスト株式会社を設立し石綿製品の取扱いを開始する。

〃  8月

大阪工場を設置、石綿製品の製造を開始する。

1909年3月

本社を大阪市福島区より東京都中央区に移転する。

1916年9月

東京都品川区に東京工場を設置、石綿製品の製造を開始する。

1930年12月

東京工場において最初の国産「ジョイントシートパッキング」を完成する。

1937年6月

奈良県北葛城郡に王寺工場を設置、大阪工場を移転する。

1939年12月

横浜市に鶴見工場を設置、東京工場を移転する。

1952年6月

東京証券取引所店頭売買承認銘柄として公開する。

1956年4月

横浜市に研究所(現鶴見研究所)を設置する。

1959年10月

株式会社祖岳製作所を合併、同社羽島工場を新たに当社工場として受入れる。

1961年10月

東京証券取引所市場第二部上場銘柄となる。

1962年2月

東京証券取引所市場第一部上場銘柄となる。

1964年3月

静岡県袋井市に袋井工場を設置する。

1967年9月

奈良県大和郡山市に郡山工場を設置する。

1968年9月

大阪証券取引所市場第一部上場銘柄となる。

1971年12月

本社を東京都中央区より東京都港区に移転する。

1974年9月

茨城県結城郡(現下妻市)に結城工場を設置する。

1981年10月

商号を「日本アスベスト株式会社」から「ニチアス株式会社」へ変更する。

1987年4月

事業部制組織に改編し工業製品事業本部、建材事業本部、工事事業本部を設置する。

1994年3月

静岡県浜松市に浜松研究所を設置する。

1999年6月

執行役員制を導入する。

2003年2月

大阪証券取引所における当社有価証券の上場を廃止する。

2007年12月

自動車部品テクニカルセンター完成。

2008年4月

新企業理念「新生ニチアス・スピリット」を制定する。

2011年10月

新企業理念「ニチアス理念」を制定する。

2013年7月

本社を東京都港区より東京都中央区に移転する。

2014年2月

 

子会社㈱イノクリートが㈱井上冷熱よりコールドエンジニアリング事業および海洋事業を譲り受ける。

2015年4月

NKK(ニチアス改善活動)を開始する。

2016年12月

自動車部品製造会社である日本ラインツ㈱(現 ㈱APJ)の株式を取得する。

2017年9月

浜松研究所にInnovation Gallery(技術展示室)を開設する。

2020年2月

「ニチアスグループ人権方針」を制定する。

2021年4月

「ニチアスグループカーボンニュートラル宣言」および「ニチアスグループ健康経営宣言」を制定する。

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行する。

2025年4月

「ニチアスグループサステナビリティ方針」を制定する。

 

 

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

主要な事業
の内容

議決権の所有
または被所有
割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

メタコート工業㈱
(注)3

奈良県北葛城郡

百万円
490

自動車部品

100.0

当社製品の製造
建物、土地の賃貸

㈱福島ニチアス

福島県相馬郡

百万円
200

工業製品

高機能製品

自動車部品

100.0

当社製品の製造
運転資金の貸付
建物、土地の賃貸

国分工業㈱

大阪府柏原市

百万円
60

工業製品
自動車部品

100.0

当社製品の製造

ニチアスセラテック㈱

長野県上水内郡

百万円
420

工業製品
高機能製品
建材

99.8

当社製品の製造
機械装置の賃貸

運転資金の貸付

竜田工業㈱

奈良県生駒郡

百万円
40

工業製品
高機能製品
自動車部品
建材

82.8

当社製品の製造

ニチアスエンジニアリング
サービス㈱

東京都中央区

百万円
50

プラント向け工事・販売

100.0

当社製品を用いた工事施工
当社業務の委託
運転資金の貸付

㈱東京マテリアルス

さいたま市南区

百万円
46

工業製品

100.0

当社製品の販売
建物、土地の賃貸

新日本熱学㈱

北九州市戸畑区

百万円
380

プラント向け工事・販売

100.0

当社製品を用いた工事施工
運転資金の貸付

日本ロックウール㈱

東京都中央区

百万円
300

建材

100.0

当社製品の販売

㈱君津ロックウール
(注)4

千葉県君津市

百万円
220

建材

100.0

運転資金の貸付

㈱堺ニチアス

堺市堺区

百万円
80

工業製品

建材

100.0

当社製品の製造
土地の賃貸

㈱熊本ニチアス

熊本県菊池郡

百万円
20

高機能製品

100.0

当社製品の製造
建物、土地の賃貸

㈱ニチアスセムクリート

東京都中央区

百万円
50

建材

100.0

当社製品を用いた工事施工
当社業務の委託 

ニチアス関東販売㈱

横浜市鶴見区

百万円
20

プラント向け工事・販売

100.0

当社製品の販売
建物、土地の賃貸

㈱西日本ニチアス

岡山県倉敷市

百万円
10

工業製品

100.0

当社製品の製造・販売

㈱イノクリート

大阪市中央区

百万円
20

プラント向け工事・販売

100.0

当社製品を用いた工事施工 

㈱APJ

神奈川県大和市

百万円
320

自動車部品

100.0

当社製品の製造・販売

NICHIAS SINGAPORE PTE. LTD.

シンガポール共和国

千シンガ
ポールドル
3,000

工業製品

自動車部品

建材

100.0

当社製品の販売

NICHIAS FGS SDN.BHD.

マレーシア国ケダ州

千マレーシア
リンギット
26,000

工業製品
自動車部品
建材

100.0

当社製品の製造

PT.NICHIAS ROCKWOOL
INDONESIA (注)3,5

インドネシア共和国
西ジャワ州

千米ドル
14,800

工業製品
自動車部品

99.9

当社製品の製造・販売
運転資金の貸付

PT.NICHIAS METALWORKS
INDONESIA

インドネシア共和国
西ジャワ州

千米ドル
1,500

工業製品
建材

70.0

当社製品の製造

PT.NICHIAS SUNIJAYA

インドネシア共和国
ジャカルタ市

千米ドル
200

工業製品
自動車部品
建材

99.5

(0.5)

当社製品の販売

NT RUBBER-SEALS SDN.BHD.

マレーシア国ケダ州

 千マレーシアリンギット
6,800

工業製品

 

100.0

 

当社製品の製造
土地の賃貸

運転資金の貸付

NICHIAS HAIPHONG CO.,LTD.

ベトナム社会主義共和国
ハイフォン市

千米ドル
3,300

工業製品

100.0

当社製品の製造

運転資金の貸付

蘇州霓佳斯工業製品有限公司
(注)3

中華人民共和国江蘇省

千米ドル
13,010

工業製品
自動車部品

100.0

当社製品の製造

運転資金の貸付

NICHIAS (THAILAND) CO.,LTD.

タイ王国
チャチューンサオ県

千タイバーツ
15,000

自動車部品

100.0

(51.0)

当社製品の製造・販売

NICHIAS AUTOPARTS 
EUROPE a.s.

チェコ共和国

南モラヴィア州

千チェココルナ
51,200

自動車部品

100.0

当社製品の製造・販売

NICHIAS SOUTHEAST

ASIA SDN.BHD.

マレーシア国

セランゴール州

千マレーシア

リンギット

2,500

工業製品

100.0

当社製品の販売

THAI NICHIAS
ENGINEERING CO.,LTD.

タイ王国ラヨーン県

千タイバーツ
15,000

プラント向け工事・販売

100.0

(51.0)

当社製品を用いた工事施工

NICHIAS (SHANGHAI) TRADING
CO., LTD.

中華人民共和国上海市

千米ドル
200

工業製品

100.0

当社製品の販売

NICHIAS (SHANGHAI) AUTOPARTS
TRADING CO., LTD.

中華人民共和国上海市

百万円
81

自動車部品

100.0

当社製品の販売

NAX MFG, S.A.DE C.V.

メキシコ合衆国
サンルイスポトシ州

千ペソ
77,667

自動車部品

100.0

当社製品の製造・販売
運転資金の貸付

蘇州霓佳斯密封材料有限公司

中華人民共和国江蘇省

千米ドル
6,000

工業製品

100.0

当社製品の製造
運転資金の貸付

 

 

名称

住所

資本金

主要な事業
の内容

議決権の所有
または被所有
割合(%)

関係内容

蘇州双友汽車零部件有限公司

(注)3

中華人民共和国江蘇省

百万人民元
106

自動車部品

100.0

当社製品の製造・販売

運転資金の貸付

その他8社

 

 

 

 

 

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

東絶工業㈱

大阪市淀川区

百万円
30

工業製品

44.1

当社製品の製造
機械装置、土地の賃貸

その他1社

 

 

 

 

 

 

(注) 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。

2.「議決権の所有または被所有割合」欄の(  )内は間接所有で、内数であります。

3.特定子会社に該当いたします。

4. 債務超過会社であり、2025年3月末時点で債務超過額は8,825百万円であります。

5.債務超過会社であり、2024年12月末時点で債務超過額は1,739百万円であります。