2025.11.10更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 日本製鉄 統合報告書 2025

サマリ

日本製鉄は「1億トン・1兆円ビジョン」で、国内製鉄の再構築を核に海外一貫体制を拡充し、原料から流通まで縦横に事業を厚くする成長戦略を描く。あわせて「カーボンニュートラルビジョン2050」とGXスチール(NSCarbolex®)で製造プロセスの転換と市場形成を同時に進め、総合力世界No.1を狙う。

目指す経営指標

実力ベース連結事業利益 1兆円(「早期に実現」を目指す/期限の明記なし)

グローバル粗鋼生産能力 1億トン(「早期に目指す」/期限の明記なし)

目標ROE=10%(財務方針に記載)

2050年:鉄鋼生産プロセスからのCO₂排出ネットゼロ(カーボンニュートラルビジョン2050)

専門用語

■ NSCarbolex®
日本製鉄が提供する「社会全体のCO₂排出量削減に貢献する製品・ソリューション技術」の総称で、製造プロセス起因の削減を価値として提供する「NSCarbolex Neutral」と、社会側での削減に資する「NSCarbolex Solution」で構成されます。

■ GXスチール
同社が拡大を進める、低CO₂排出の鋼材・ソリューション群の市場で、NSCarbolex® Neutralなどの採用を広げる取り組みを含みます。自動車・オフィス家具・建築など量産ベースでの採用が進んでいます。

■ NS-Lib(統合データ利活用プラットフォーム)
日鉄ソリューションズと構築した全社横断のデータ基盤。注文・生産計画・製造などのデータをカタログ化し、経営から現場まで同じデータでダッシュボード活用やアラート発出を行い、迅速で高度な意思決定を支えます。

■ 1億トン・1兆円ビジョン
グローバル粗鋼生産能力「1億トン」と、外部環境に左右されず安定的に「実力ベース連結事業利益1兆円」を確保することを目指す長期ビジョン。国内製鉄の再構築を要に、海外の一貫体制拡充と原料・流通まで自社事業として“幅と厚み”を高めます。

■ 国内製鉄事業の再構築
生産設備の構造対策、高炉休止を含む固定費削減、紐付マージンの是正、注文構成の高度化・設備新鋭化などで損益分岐点を抜本改善し、外部需要が縮んでも黒字を確保できる体質にする取り組みです。

■ カーボンニュートラルビジョン2050
2050年のネットゼロ実現に向けた技術・投資ロードマップ。〈大型電炉での高級鋼製造〉〈水素による還元鉄製造〉〈高炉水素還元〉という三つの革新的技術を並行で開発・実装し、段階的にCO₂削減を高めていきます。

■ Super COURSE50
高炉での水素活用によりCO₂排出削減を図る実証プロジェクト群の一つで、同社は試験炉での検証を進め、削減率を確認しながら実機化へ段階的に移行しています。

■ GXスチールの国際標準化
グリーンスチールの国際的な計測・流通(Chain of Custody)や製品単位のルールづくりに、同社が業界・国際団体と連携して参画し、普及と市場形成を主導する取り組みです。