ストーリー・沿革
サマリ
ダイカストを核に建築用品・印刷機器を併せ持つ多角体制。EV化と車体大型一体成形(ギガキャスト)に応えるため、菊川工場に国内専業初の6,500トン機を備えた大型試作工場を設置し、一貫対応で新規受注を狙う。資本政策は累進配当へ転換し、成長投資と還元を両立させる。
過去
現在
未来
目指す経営指標
・2027年度:売上高3,370億円、経常利益150億円、ROE7%
・累進配当(初年度1株100円下限、維持または増配)、総還元性向40%目安、自社株取得の機動的実施
・設備投資700億円+α(25–27年累計)、営業CF
・資産活用等800億円以上
トップメッセージの要約
2. 市場におけるプレゼンスの向上
3. 安全で働きやすく健康で活力ある職場づくり
4. ギガキャスト
5. 投資家との対話
用語解説
自動車の車体を巨大なダイカスト機で一体成形する製造手法。部品点数や溶接工程を減らし、軽量化と開発スピードの向上を狙う技術で、同社は大型試作対応や受注提案の強化に活用する。
■6,500トン大型ダイカストマシン(菊川工場)
国内専業メーカーとして初導入とされる超大型の鋳造機で、ギガキャスト級の大物部品を試作・検証できる設備。大型一体成形ニーズに応え、新車開発の短期化と量産への橋渡しを担う。
■大型試作工場(菊川)
金型設計から鋳造、後処理までをまとめて行い、大型部品の試作を迅速に回す拠点。量産前に成形条件や品質を詰め、顧客の適用領域拡大や早期量産立上げを支援する。
■一貫体制(ダイカストの金型〜後処理)
金型設計・製作から鋳造、加工、表面処理までを社内で完結させる体制。品質・納期の安定化とコスト最適化につながり、グローバル供給にも適した強みとなる。
■ボディ・シャシー向けダイカスト部品
車体骨格や足回りに使われる構造部品群。軽量・高剛性が求められ、ギガキャスト等の大型一体成形や高精度管理によって置き換え余地が広がる戦略領域を指す。
■電動化部品(EV/HEV)
モーターやインバータ、バッテリー周辺など電動パワートレインに関わる部品。放熱性や寸法精度が重要で、同社の鋳造・加工技術を生かし需要拡大を取り込む対象分野。
■金属3D造形(アディティブ)
金属粉末を積層して金型や冷却回路などを造形する技術。金型内部に複雑な冷却経路を組み込みやすく、サイクル短縮や歪み低減、品質安定に寄与する。
■CAEによる冷却・歪み解析
コンピュータ上で鋳造時の温度分布や金型・製品の変形をシミュレーションする手法。量産前に最適条件を見極め、不良低減と生産性向上を図る。
■ドアクローザ(建築用品)
開いた扉を自動で静かに閉める装置。安全性や気密性、騒音低減に貢献し、同社は国内で高いシェアと多品種対応力を持つ。
■最適地生産
需要地やコスト、サプライチェーンの条件に合わせて最も効率の良い地域で生産する考え方。品質・納期・コストを両立しながらグローバルな部品調達を支える。
沿革
2【沿革】
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年月 |
沿革 |
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1943年12月 |
ダイカスト製品の製造を目的として株式会社菱備製作所を設立。 |
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1944年2月 |
ダイカスト製品の製造を開始。 |
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1954年3月 |
プラスチック製品の製造を開始。 |
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1960年6月 |
広島証券取引所(現 東京証券取引所)へ株式を上場。 |
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1961年10月 |
東京、大阪両証券取引所へ株式を上場。 |
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1961年12月 |
オフセット印刷機の製造を開始。 |
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1962年9月 |
静岡工場の操業を開始。 |
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1963年4月 |
ダイカスト製ドアクローザの製造を開始。 |
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1966年5月 |
アルミニウムダイカスト製品の製造会社として三良坂工業株式会社(現 リョービミラサカ株式会社)を設立。 |
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1966年8月 |
亜鉛ダイカスト・プラスチック製品の製造会社として御調工業株式会社(現 リョービミツギ株式会社)を設立。 |
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1966年9月 |
釣用リールの製造を開始。 |
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1968年10月 |
電動工具の製造を開始。 |
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1970年8月 |
書体の開発・販売、印刷機の販売会社 株式会社晃文堂(のち リョービイマジクス株式会社)に資本参加。 |
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1971年5月 |
電動工具の販売会社 東和電器株式会社(現 京セラインダストリアルツールズ販売株式会社)に資本参加。 |
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1973年9月 |
株式会社菱備製作所をリョービ株式会社に社名変更。 |
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1975年12月 |
コーポレートアイデンティティ(CI)システムを導入。 |
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1980年1月 |
東京に新社屋を建設し、広島・東京の二本社制を敷く。 |
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1982年4月 |
オーストラリアに電動工具、建築用品等の販売会社としてリョービオーストラリアPTY.LTD.を設立。 |
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1985年6月 |
米国にダイカスト製品の製造・販売会社としてシェラー・リョービCORP.(現 リョービダイキャスティング(USA),INC.)を設立。 |
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1985年9月 |
アルミニウム二次合金地金の製造・販売会社として生野株式会社を設立。 |
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1986年1月 |
東京本社別館(現 東京支社)を建設。 |
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1986年12月 |
米国の園芸用機器の製造・販売会社イナーシャダイナミクスCORP.(1992年1月 リョービアウトドアプロダクツINC.に社名変更)に資本参加。 |
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1988年8月 |
米国にリョービモータープロダクツCORP.を設立し、シンガーCO.の電動工具部門の全資産を買収。 |
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1989年1月 |
フランスに電動工具等の販売会社としてリョービヨーロッパS.A.を設立。 |
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1989年2月 |
アルミニウム鋳物、ダイカスト製品の製造・販売会社 株式会社東京軽合金製作所に資本参加。 |
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1990年2月 |
米国に電動工具等の販売会社としてリョービアメリカCORP.を設立。 |
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1990年5月 |
英国にダイカスト製品の製造・販売会社としてリョービアルミニウムキャスティング(UK),LIMITEDを設立。 |
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1994年1月 |
中国に電動工具、建築用品の製造・販売会社として良明(大連)机器有限公司(現 京瓷利優比(大連)机器有限公司)を設立。 |
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1994年4月 |
コーポレートアイデンティティ(CI)システムを見直し、新しいコーポレートロゴ・カラーを制定。 |
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2000年3月 |
東京本社ビルを売却。 |
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2000年6月 |
米国で園芸用機器を製造・販売するリョービアウトドアプロダクツINC.他3社を米国のMTDプロダクツINCへ営業譲渡。 |
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2000年8月 |
米国で電動工具を製造・販売するリョービモータープロダクツCORP.、リョービアメリカCORP.他2社を香港のテクトロニックインダストリーズCO., LTD.へ営業譲渡。 |
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2000年9月 |
釣具事業を株式会社上州屋へ営業譲渡。 |
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2001年8月 |
欧州で電動工具、園芸用機器を販売するリョービヨーロッパS.A.他1社を香港のテクトロニックインダストリーズCO.,LTD.へ譲渡。 |
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2002年3月 |
オセアニアで電動工具、園芸用機器、建築用品を販売するリョービオーストラリアPTY.LTD.他1社を香港のテクトロニックインダストリーズCO.,LTD.へ譲渡。 |
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2005年4月 |
中国にダイカスト用金型及びダイカスト製品の製造・販売会社として利優比圧鋳(大連)有限公司を設立。 |
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年月 |
沿革 |
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2007年4月 |
メキシコにダイカスト製品の製造会社としてアールディシーエム,S.de R.L.de C.V. を設立。 |
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2010年11月 |
中国にダイカスト製品の製造・販売会社として利優比圧鋳(常州)有限公司を設立。 |
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2011年5月 |
タイにダイカスト製品の製造・販売会社としてリョービダイキャスティング(タイランド)CO.,LTD.を設立。 |
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2012年4月 |
リョービイマジクス株式会社を吸収合併。 |
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2014年1月 |
印刷機器の製造・販売会社として三菱重工印刷紙工機械株式会社(現 三菱重工機械システム株式会社)との合弁会社であるリョービMHIグラフィックテクノロジー株式会社を創業。 |
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2014年10月 |
中国にダイカスト用金型及びダイカスト製品の販売会社として利佑比(上海)商貿有限公司を設立。 |
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2018年1月 |
パワーツール事業を京セラ株式会社へ営業譲渡。 |
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2018年4月 |
アルミニウム関連製品の製造・販売会社 旭テックアルミニウム株式会社の発行済株式の全部を取得し、同社及びその子会社のアルミニウム鍛造製品の製造・販売会社 豊栄工業株式会社を子会社化。 |
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2018年6月 |
決算期を3月31日から12月31日に変更。 |
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2019年4月 |
旭テックアルミニウム株式会社を吸収合併。 |
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2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。 |
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2024年8月 |
中国で建築用品及びパワーツール製品を製造する持分法適用関連会社 京瓷利優比(大連)机器有限公司を事業ごとに会社分割し、建築用品事業を承継する会社を子会社化し、利優比建筑科技(大連)有限公司へ社名変更。 |
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2024年10月 |
アルミニウム製品の精密機械加工会社 富士工業株式会社の発行済株式の全部を取得し、同社を子会社化。 |
関係会社
4【関係会社の状況】
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名称 |
住所 |
資本金 (百万円) |
主要な事業 |
議決権の |
関係内容 |
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役員の兼任等 |
資金 援助 |
営業上の取引 |
設備の賃貸借 |
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(連結子会社) |
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*1 リョービミラサカ㈱ |
広島県三次市 |
25 |
ダイカスト |
97.2 |
無 |
資金貸付 |
ダイカスト製品を製造し、当社へ 販売 |
無 |
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*1 リョービミツギ㈱ |
広島県尾道市 |
100 |
ダイカスト |
99.7 |
無 |
無 |
ダイカスト製品を製造し、当社へ 販売 |
有 |
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*1 ㈱東京軽合金製作所 |
埼玉県行田市 |
320 |
ダイカスト |
68.7 |
無 |
無 |
ダイカスト製品を製造し、当社へ 販売 |
無 |
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*1 生野㈱ |
兵庫県朝来市 |
20 |
ダイカスト |
100.0 |
無 |
無 |
アルミニウム二次合金地金を製造し、当社へ販売 |
有 |
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豊栄工業㈱ |
三重県いなべ市 |
90 |
ダイカスト |
86.2 |
有 |
無 |
アルミニウム鍛造製品を製造し、当社へ販売 |
無 |
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富士工業㈱ |
静岡県静岡市 |
30 |
ダイカスト |
100.0 |
無 |
資金貸付 |
ダイカスト製品を加工し、当社へ 販売 |
無 |
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リョービMHIグラフィックテクノロジー㈱ |
広島県府中市 |
100 |
印刷機器 |
60.0 |
無 |
資金貸付及び 債務保証 |
当社よりシェアードサービスの提供及び固定資産の賃貸 |
有 |
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*1 リョービダイキャスティング(USA),INC. |
米国 インディアナ州 シェルビービル市 |
千米ドル 1 |
ダイカスト |
100.0 |
無 |
債務保証 |
当社からの金型の仕入及び技術指導 |
無 |
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*1 アールディシーエム, S.de R.L. de C.V. |
メキシコ グアナフアト州 イラプアト市 |
千メキシコペソ 285,667 |
ダイカスト |
100.0 (100.0) |
無 |
無 |
当社からの技術 指導 |
無 |
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*1 リョービアルミニウムキャスティング(UK),LIMITED |
英国 アントリム州 キャリクファーガス市 |
千英ポンド 20,000 |
ダイカスト |
100.0 |
無 |
資金貸付及び 債務保証 |
当社からの金型の仕入及び技術指導 |
無 |
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*1 利優比圧鋳(大連)有限公司 |
中国 遼寧省大連市 |
千中国元 1,105,065 |
ダイカスト |
100.0 |
有 |
無 |
当社からの金型の仕入及び技術指導 |
無 |
|
*1 利優比圧鋳(常州)有限公司 |
中国 江蘇省常州市 |
千中国元 1,004,006 |
ダイカスト |
100.0 |
有 |
債務保証 |
当社からの金型の仕入及び技術指導 |
無 |
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*1 リョービダイキャスティング(タイランド)CO.,LTD. |
タイ ラヨン県 |
千タイバーツ 1,528,500 |
ダイカスト |
100.0 |
無 |
債務保証 |
当社からの金型の仕入及び技術指導 |
無 |
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利佑比(上海)商貿有限公司 |
中国 上海市 |
千米ドル 500 |
ダイカスト |
100.0 |
有 |
無 |
当社からの業務 支援 |
無 |
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*1 利優比建筑科技(大連)有限公司 |
中国 遼寧省大連市 |
千中国元 84,881 |
住建機器 |
100.0 |
無 |
無 |
建築用品を製造し、当社へ販売 |
無 |
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その他 4社 |
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(注)1.主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しています。
2.*1 特定子会社に該当します。
3.議決権の所有割合の( )は、間接所有で内数です。
4.リョービダイキャスティング(USA), INC.については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えており、主要な損益情報等は次のとおりです。
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売上高 (百万円) |
経常利益 (百万円) |
当期純利益 (百万円) |
純資産額 (百万円) |
総資産額 (百万円) |
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リョービダイキャスティング |
87,125 |
4,421 |
3,813 |
47,055 |
71,642 |