2026年5月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

(単一セグメント)
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
(単一セグメント) 24,704 100.0 4,944 100.0 20.0

 

3 【事業の内容】

当社は2013年12月2日に単独株式移転の方法により日本ERI株式会社の完全親会社として設立されました。当社グループは、持株会社である当社及び連結子会社16社(日本ERI株式会社、株式会社住宅性能評価センター、株式会社福田水文センター、株式会社ERIソリューション、株式会社サッコウケン、国土工営コンサルタンツ株式会社、株式会社東京建築検査機構、株式会社ERI検査センター、株式会社森林環境リアライズ、道建コンサルタント株式会社、アジアコンサルタント株式会社、株式会社イーピーエーシステム、株式会社ERIアカデミー、日建コンサルタント株式会社、株式会社ERIRobotics及び太栄コンサルタンツ株式会社) の計17社で構成され、建築物・土木インフラ等に関する専門的第三者機関として、社名にある、Evaluation(評価) Rating(格付け) Inspection(検査) を主な事業として展開しております。当社グループの事業における各社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりで、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。なお、当社は有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

また、当連結会計年度よりセグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。

 

①確認検査及び住宅性能評価関連事業
 建築基準法に基づく建築物の建築確認検査機関※1として、建築確認、中間検査、完了検査を行っております。また、関連事業として、超高層建築物等構造評定※2、型式適合認定※3、耐震診断・耐震改修計画の判定を行っております。

  住宅の品質確保の促進等に関する法律(住宅品質確保法)に基づく住宅性能評価機関※4として、設計住宅性能評価、建設住宅性能評価を行っております。また関連事業として、長期優良住宅の認定に係る長期使用構造等の確認、住宅型式性能認定※5、特別評価方法認定のための試験※6、性能向上計画認定に係る技術的審査※4※7、認定表示に係る技術的審査※4※7を行っております。

  また、住宅瑕疵担保責任保険の検査、フラット35適合証明、低炭素建築物の技術的審査※4※7、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)評価※4※7、建築物エネルギー消費性能適合性判定※7、建築物エネルギー消費性能評価※9、構造計算適合性判定※10などを行っております。
(主な関係会社)日本ERI株式会社、株式会社住宅性能評価センター、株式会社サッコウケン、株式会社東京建築検査機構

②インフラストック及び環境関連事業

 施工中・既存建築物に関する事業として、建築基準法への適合状況の調査、建築基準法第12条定期報告、不動産取引などにおけるエンジニアリングレポートの作成、現況調査や施工監査、非破壊検査などのインスペクション、既存住宅性能評価※4、長期優良住宅(増改築)長期使用構造等の確認※4、既存住宅状況調査(ホームインスペクション)、CASBEE認証などを行っております。また、土木関連の事業として建設コンサルタント、測量※8、BIM/CIMのモデリング、外国人技術者の教育・派遣などを行っております。

(主な関係会社)株式会社福田水文センター、株式会社ERIソリューション、株式会社サッコウケン、株式会社東京建築検査機構、株式会社ERI検査センター、株式会社森林環境リアライズ、道建コンサルタント株式会社、アジアコンサルタント株式会社、日建コンサルタント株式会社、太栄コンサルタンツ株式会社

③その他
 建築士定期講習※11、建築基準適合判定資格者検定の受検講座、建築技術者向けセミナー、建築CAD・積算システムの受託開発、ドローン及びロボットの開発・販売などを行っております。
(主な関係会社)株式会社イーピーエーシステム、株式会社ERIアカデミー、株式会社ERIRobotics

 

 

※1指定確認検査機関
 ※2指定性能評価機関
 ※3指定認定機関
 ※4登録住宅性能評価機関
 ※5登録住宅型式性能認定等機関
 ※6登録試験機関
 ※7登録建築物エネルギー消費性能判定機関
 ※8建設コンサルタント、測量業、補償コンサルタント等

※9登録建築物エネルギー消費性能評価機関
 ※10指定構造計算適合性判定機関
 ※11登録講習機関

(上記の指定・登録は国土交通大臣、地方整備局長・開発局長、都道府県知事などから、業務遂行に必要な指定・登録を受けております)

 

 

〔当社グループ業務の系統図〕

2026年5月31日現在


 

(1)確認検査及び住宅性能評価関連事業

<建築確認検査>  
 建築基準法には、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低基準が定められ、その基準に建築物が適合しているかどうかをチェックする建築確認・検査制度が設けられています。一般に建築物を建築しようとする場合、建築主は建築工事の着手前と完了時に建築主事※1又は民間の指定確認検査機関に申請し、確認済証や検査済証の交付を受けることが義務付けられております。

当社グループは、指定確認検査機関として、日本ERI株式会社、株式会社住宅性能評価センター、株式会社サッコウケン及び株式会社東京建築検査機構に、国家資格である建築基準適合判定資格者検定に合格した選任の確認検査員(副確認検査員を含む)772名(2026年5月31日現在)が在籍し、確認検査業務に従事しております。

建築確認・検査業務の流れは下図のとおりです。当社グループは、申請者から確認申請書及び設計図書の提出を受けて審査・検査し、当該建築計画について建築基準法のほか、都市計画法、消防法、下水道法など建築基準関係規定並びにこれに基づく各地方の条例に照らし適合性を確認し、確認済証を交付いたします。この際、高度な構造計算を要する一定規模以上の建築物については、第三者(都道府県知事又は指定構造計算適合性判定機関)による構造計算適合性判定が義務付けられています。

2025年4月1日の建築基準法の改正施行により、原則全ての住宅・非住宅建築物に省エネルギー基準への適合義務が課せられ、所管行政庁又は登録建築物エネルギー消費性能判定機関による建築物エネルギー消費性能適合性判定を受けるほか、比較的容易な特定建築行為(住宅に限る)については、仕様基準に基づき外皮性能及び一次エネルギー消費性能を確認する、若しくは、登録住宅性能評価機関による設計住宅性能評価、長期優良住宅建築等計画の認定又は長期使用構造の確認を受ける場合は、建築物エネルギー消費性能判定を省略することができることとなりました。

建築工事の完了時には確認検査員等による現場検査が行われ、省エネルギー基準を含め建築物の適合性を確認し、検査済証を交付いたします。なお、一定の規模の共同住宅に定められた特定工程や一定の構造、用途等の建築物について特定行政庁※2が指定する特定工程においては、当該特定工程に係る工事を終えた時に中間検査を受けなければならないとされており、完了検査と同様に確認検査員等による現場検査が行われ、適合性を確認し、中間検査合格証を交付しております。

 

※1 市町村又は都道府県において建築確認に関する事務を司るもの。

※2 建築主事を置く市町村については当該市町村の長をいい、その他の市町村については都道府県知事を

   いう。

 

〔確認検査の流れ〕

 


 

 

〔建築基準法の改正〕

1998年6月12日に建築基準法が改正公布され、従来、建築主事のみによって行われていた建築確認・検査が一定の要件を満たす民間の指定確認検査機関に開放されました。その背景として、1995年に発生した阪神淡路大震災が契機となり、完了検査率の向上や違反建築物の監視・取締など建築基準法の厳正な運用をすべきとの議論が強まるなか、建築主事や建築監視員など建築行政におけるマンパワーの不足が問題となりました。そこで、民間活力の利用によるマンパワーの代替及び競争による技術水準・サービスの向上等を狙いとして、裁量の余地が基本的にはないとされる建築確認・検査を民間開放し、行政では違反建築物の監視・取締など行政の権限でなければできない分野へのシフトを進める制度改革が行われました。

確認検査業務を行う民間の指定確認検査機関は、建築主事と同様な高い技術力、専門性、公正中立性とともに、建築主・設計者・施工者等と利害のない第三者性が必要であることから、国土交通大臣又は都道府県知事により公的な確認検査機関として様々な規制を受けることとなっております。

また、2007年6月20日に改正建築基準法が施行され、建築確認制度や構造規定の見直しを軸とした大改革がなされ、申請書類が増大するとともに構造計算適合性判定も導入されました。
 改正法施行当初は建築・住宅業界において、建築確認手続きの混乱が発生し、新設住宅着工戸数が大幅に減少するなどの影響がありました。特に構造計算適合性判定が義務付けられた大型建築物等への影響が大きく、建設投資全体でも大きな落ち込みが生じました。
 その後、建築確認審査の迅速化及び申請図書の簡素化の観点から制度が見直され、二度にわたり建築確認手続き等の運用改善が行われたことにより、建築確認審査の迅速化が図られました。
 2015年6月1日に改正建築基準法が施行され、より合理的かつ実効性の高い確認検査制度を構築するため、構造計算適合性判定制度の見直しや仮使用制度の民間開放などが行われました。

2022年6月17日、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、省エネルギー対策や木材利用促進の観点から脱炭素化を目的とした改正建築基準法(3年以内施行)が公布され、2025年4月1日より原則として全ての建築物について、省エネルギー基準に適合することが義務付けられております。

2024年11月1日の改正建築基準法の施行により、都道府県または建築主事を置く市町村の建築物に対する審査・検査等(「計画通知」対象建築物)についても、指定確認検査機関に開放されました。

更に2026年4月1日、建築基準法施行規則及び確認審査等に関する指針(平成19年6月20日国交省告示第835号)の改正により、BIMデータを活用した確認審査(BIM図面審査)が開始されました。

 

<建築基準法の性能評価>

○超高層建築物の構造評定

超高層建築物(高さ60メートル超)については、建築確認に先立って構造の安全性を評価する構造評定(性能評価)を受けることが建築基準法によって義務付けられています。この超高層建築物に係る構造評定は高度な技術力を要することから実施機関が限られておりますが、当社グループは数少ない民間実施機関のひとつとして、学識経験者などにより構成される委員会で構造の安定性審査を実施し、「性能評価書」を交付しております。

○建築防災評定

建築物の主要構造部の耐火性能及び防火設備の遮炎性能、階避難安全性能、そして全館避難安全性能を評価する業務です。超高層建築の構造評定などと同様に学識経験者などにより構成される委員会で審査を実施し、「性能評価書」を交付しております。

 

〔超高層建築物の構造評定並びに構造評価の流れ〕

超高層建築物の構造について、建築基準法に基づく構造評定(性能評価)に加え、住宅品確法に基づく構造評価(特別評価方法認定のための試験)を一体的に行っております。またこれらの評価と併せ、建築確認並びに設計住宅性能評価も同時並行で効率的に実施しております。

 


 

 

※委員会(当社グループが組成する次の2つを指します)

[超高層建築物評定委員会]:性能評価を担当し評価員2名以上で構成

[構造特別評価委員会]:特別評価を担当し試験員2名以上で構成

評価員及び試験員の要件は次のとおりであります。

・学校教育法に基づく大学又はこれに相当する外国の学校において建築学、機械工学、電気工学もしくは衛生工学その他の性能評価の業務に関する科目を担当する教授もしくは准教授の職にあり、又はあった者

・建築、機械、電気もしくは衛生その他の性能評価の業務に関する分野の試験研究機関において試験研究の業務に従事し、又は従事した経験を有する者で、かつ、これらの分野について高度の専門的知識を有する者

・国土交通大臣が前二号に掲げる者と同等以上の知識及び経験を有すると認める者

 

<型式適合認定>

型式適合認定業務とは、標準的な仕様書で繰返し建設される住宅などの建築物の型式について建築基準法の一連の規定に適合していることを予め審査し、認定・認証する業務です。構造、防火、設備などが建築基準法に適合していることを、学識経験者などにより構成される委員会で審査し、「型式適合認定書」を交付しております。型式適合認定を受けていれば、個々の建築確認での審査が簡略化されます。

 

<耐震診断・耐震改修計画の判定>

建築物の耐震改修の促進に関する法律(耐震改修促進法)による既存建築物の耐震診断と耐震改修に関しての任意評価を行うものです。学識経験者などにより構成される委員会で審査を実施し、「評定書」を交付しております。

 

 

<住宅性能評価>

住宅品確法に定める「住宅性能表示制度」に基づき、登録住宅性能評価機関として住宅の性能評価を行う業務であります。住宅性能評価の流れは下図のとおりであり、住宅性能評価書には、設計図書の段階の評価結果をまとめた設計住宅性能評価書と、施工段階と完成段階の検査を経た評価結果をまとめた建設住宅性能評価書との2種類があり、段階的に交付されます。

 

〔住宅性能評価の流れ〕

 


 

〔住宅品確法の創設〕

1999年6月に公布された住宅品確法は、量的確保から良質な住宅ストックの形成を図るという住宅政策転換の根幹を支えるものであり、住宅性能表示制度の創設、住宅に係る紛争処理体制の整備、新築住宅の基本構造部分に係る瑕疵担保責任の義務づけ(10年間)が3つの柱となっております。

住宅性能表示制度の適用は任意となっておりますが、新築住宅を取得しようとする消費者にとって住宅の性能の相互比較ができたり、性能上の要求が設計者・施工者と共通に認識され望みどおりの新築住宅をつくることができ、また、評価を受けた設計図書どおりの施工が確実にされることなどのメリットがあります。一方、住宅供給者にとって中立公正な第三者機関が交付した住宅性能評価書やその写しを新築住宅の請負契約書や売買契約書に添付することで、消費者の信頼を得られ易くなるうえ、住宅ローンの優遇や地震保険の割引、住宅金融支援機構提携フラット35に係る手続きの簡素化など優位性を訴求することができるようになります。

新築住宅の性能を表示する共通ルールとして国土交通大臣により日本住宅性能表示基準及び評価方法基準が定められています。性能表示基準は10分野から成り立っており、表示事項それぞれに数段階の等級表示や数値表示等が用いられます。

 

 

〔日本住宅性能表示基準(新築住宅)の概要〕

 

分野

表示事項

構造の安定に関すること

耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)

耐震等級(構造躯体の損傷防止)

その他(地震に対する構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)

耐風等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)

耐積雪等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)

地盤又は杭の許容支持力等及びその設定方法

基礎の構造方法及び形式等

火災時の安全に関すること

感知警報装置設置等級(自住戸火災時)

感知警報装置設置等級(他住戸等火災時)

避難安全対策(他住戸等火災時・共用廊下)

脱出対策(火災時)

耐火等級(延焼のおそれのある部分(開口部))

耐火等級(延焼のおそれのある部分(開口部以外))

耐火等級(界壁及び界床)

劣化の軽減に関すること

劣化対策等級(構造躯体等)

維持管理・更新への配慮に関すること

維持管理対策等級(専用配管)

維持管理対策等級(共用配管)

更新対策(共用排水管)

更新対策(住戸専用部)

温熱環境・エネルギー消費量に関すること

断熱等性能等級

一次エネルギー消費量等級

空気環境に関すること

ホルムアルデヒド対策(内装及び天井裏)

換気対策

室内空気中の化学物質の濃度等

光・視環境に関すること

単純開口率

方位別開口比

音環境に関すること

重量床衝撃音対策

軽量床衝撃音対策

透過損失等級(界壁)

透過損失等級(外壁開口部)

高齢者等への配慮に関すること

高齢者等配慮対策等級(専用部分)

高齢者等配慮対策等級(共用部分)

防犯に関すること

開口部の侵入防止対策

 

住宅性能表示制度に関連して住宅専門の紛争処理支援体制が整備されております。下図のとおり、建設住宅性能評価書が交付された住宅については、国土交通大臣が指定する各地の弁護士会にある指定住宅紛争処理機関に申請すれば、手数料1万円で専門家(弁護士、建築士等)による円滑、迅速で専門的な紛争処理を受けることができる仕組みであり、同制度を支えるために登録住宅性能評価機関は建設住宅性能評価1住戸につき4,000円の負担金を納付しております。

 

〔紛争処理支援機能のイメージ〕

 


 

<長期優良住宅の認定に係る長期使用構造等の確認>

長期優良住宅とは、構造躯体の劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、可変性、バリアフリー性、省エネルギー性の性能を有し、かつ、良好な景観の形成に配慮した居住環境や一定の住戸面積を有する等の住宅です。

当社グループは2009年6月4日に施行された長期優良住宅の普及の促進に関する法律による長期優良住宅の認定に先立った長期使用構造等の確認を行っております。所管行政庁が認定を行う前に長期使用構造等の確認を行うことで、申請者はスムーズに認定を受けることが可能となります。

 

<特別評価方法認定のための試験>

構造の安定、劣化の軽減、温熱環境、音環境など住宅品確法の評価方法基準に従って評価できない新材料、新工法などについて、日本住宅性能表示基準に従って表示すべき性能を有することを学識経験者などにより構成される委員会で審査し、「試験証明書」を交付しております。

 

<住宅型式性能認定>

住宅型式性能認定業務とは、標準的な仕様書で繰返し建設される住宅や住宅の部分について日本住宅性能表示基準に従って表示すべき性能を有することを評価し、型式として認定・認証する業務です。表示すべき性能を有することを学識経験者などにより構成される委員会で審査し、「住宅型式認定書」を交付しております。住宅型式性能認定を受け、個々の住宅が認定を受けた型式に適合する場合、当該住宅型式性能認定により認定された性能を有するものとみなされ、住宅性能評価の際に一部の審査が簡略化されます。

 

<住宅瑕疵担保責任保険の検査>

新築住宅の発注者や買主を保護するため、特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)が2009年10月1日より本格施行され、新築住宅の請負人(建設業者)や売主(宅建業者)に対し資力確保措置(保険への加入又は保証金の供託)が義務付けられました。当社グループでは、住宅瑕疵担保責任保険を取扱う指定保険法人の現場検査業務等を受託し、日本ERI株式会社、株式会社住宅性能評価センター、株式会社サッコウケン及び株式会社東京建築検査機構で対応しております。

 

<住宅金融支援機構(フラット35)の審査・適合証明>

当社グループは、独立行政法人住宅金融支援機構が手がける、住宅ローン(フラット35)の供給を支援する証券化支援業務の検査(適合証明)を行っています。住宅金融支援機構が定める技術基準に適合していることを設計時及び施工時に検査します。

 

<低炭素建築物の認定に係る技術的審査>

低炭素建築物とは、二酸化炭素の排出の抑制に資する建築物であって、所管行政庁により一定の基準(エネルギーの使用の効率性等)に適合すると認められたものなどを言います。

 当社グループは2012年12月4日に施行された都市の低炭素化の促進に関する法律による低炭素建築物の認定に先立った技術的審査を行っております。所管行政庁が認定を行う前に技術的審査を行うことで、申請者はスムーズに認定を受けることが可能となります。

 

<BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)評価>

2013年10月に国土交通省が公表した「非住宅建築物に係る省エネルギー性能の表示のための評価ガイドライン(2013)」に基づき、非住宅建築物に係る一次エネルギー消費量について、第三者機関が客観的に評価し表示を行うBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)が創設されました。

その後、2016年4月に「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」に基づく「建築物の省エネ性能表示のガイドライン(建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針)」が取りまとめられ、当該ガイドラインによる評価としてBELSが位置づけられるとともに、評価対象に住宅が追加されました。また、2022年6月の建築物省エネ法の改正により、新たに2024年4月に建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表示制度の第三者認証に位置づけられました。当社グループはこの制度に基づく評価を実施し、「評価書」を交付しております。

 

<建築物エネルギー消費性能適合性判定>

2015年7月に公布された「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」の規制措置が2017年4月1日に施行され2,000㎡以上の非住宅建築物を建築物エネルギー消費性能基準に適合させること、建築物エネルギー消費性能適合性判定を受けることが義務付けられ、その後、2019年の法改正により、2021年4月から300㎡以上の非住宅建築物に対象が拡大されました。

2022年6月、脱炭素社会の実現に向け、改正建築物省エネ法が公布され、その第一弾が2023年4月に、第二弾が2024年4月に施行されました。そして第三弾として、2025年4月以降に着工する原則全ての住宅・建築物について省エネ基準適合が義務付ける法改正が施行されました。

当社グループはこの法律に基づく建築物エネルギー消費性能適合性判定業務を行っております。 

 

<構造計算適合性判定>

一定の規模以上の建築物の確認申請において、都道府県知事に指定された構造計算適合性判定機関によるダブルチェックが2007年6月20日より義務付けられました。概要につきましては、「第1 企業の概況 3 事業の内容 (1)確認検査及び住宅性能評価関連事業〔確認検査の流れ〕」をご参照ください。なお、当社グループでは、2015年10月に日本ERI株式会社で行っていた構造計算適合性判定業務を株式会社東京建築検査機構に統合いたしました。株式会社東京建築検査機構は、依頼があった際に指定構造計算適合性判定機関として審査を行い、「構造計算適合性判定結果通知書」を交付しております。

 

(2)インフラストック及び環境関連事業

<建築基準法への適合状況の調査>

2025年4月に国土交通省より開始された「既存建築物の現況調査ガイドライン」に基づき、既存建築物を増築、改築、移転、大規模の修繕または模様替えをしようとした際の、該当建築物の建築基準法令の規定への適合状況を調査しています。

 

<建築基準法第12条定期報告>

建築基準法第12条に基づき、不特定多数の人が利用する一定規模以上の特定建築物・建築設備については、建物の所有者または管理者は専門知識を有する資格者等に定期的な調査・検査を行わせ、その結果を特定行政庁へ報告することが義務付けられています。当社グループはこの法律に基づく定期調査・検査業務を行っております。

 

<デューデリジェンス>

不動産取引における建築物に関わる遵法性、劣化、地震、環境等の現況とリスク調査を行い、その不動産が投資適格かどうか判断するための建築物等の調査、いわゆる「エンジニアリングレポート(ER)」を作成するほか、既存建築物の増改築工事等に先立って、対象物の建築基準への適合状況を確かめるための遵法性調査、土壌・建物環境リスク調査等を行っております。

 

<インスペクション>

建築物や土木構造物の施工や維持保全において求められる点検・検査等のサービスを提供しております。施工中建築物の第三者チェック等を行う建物施工監査、瑕疵保険の特例検査等を行う非破壊調査、既存不適格建物の状況調査、建築物・土木構造物の保守点検・劣化調査・鉄筋探査・コンクリート強度推定・外壁調査等さまざまなサービスを提供しております。

 

<既存住宅性能評価>

1999年6月に公布された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づき開始された新築の住宅性能評価に続き、既存住宅についても2002年12月から既存住宅性能評価が開始されました。当社グループでは2003年4月から同業務を開始し、既存住宅の劣化状況、不具合や性能の評価を行っております。

 

<長期優良住宅(既存住宅)長期使用構造等の確認>

既存住宅において、2009年6月4日に施行された長期優良住宅の普及の促進に関する法律による長期優良住宅の認定に先立ち、所管行政庁が定める認定基準の区分について長期使用構造等の確認を行っております。

 

<その他コンシューマー>

既存住宅の住宅建設性能評価や目視による既存住宅の劣化診断を行うホームインスペクション、適合証明業務、既存の戸建住宅や共同住宅向けの各種検査・調査・診断サービス(コンシューマー)等を提供しております。

 

<CASBEE認証>

建築物の環境性能を総合的に評価する「CASBEE」の認証業務を行っております。 

 

<BIM/CIMモデリング>

建築物や土木構造物の各生産プロセスにおいて、幾何形状に部材の名称・寸法・仕様・数量などの「属性情報」を統合した「3次元情報モデル(BIM/CIMモデル)」の受託構築、及びデータ活用による生産性向上支援等を行っております。

 

<建設コンサルタント業務等>

土木構造物等のインフラ・ストックから自然環境分野まで幅広い対象をカバーし、主に国や地方公共団体から公共事業で必要となる、調査・点検・診断・設計・測量等の業務を受託しています。当社グループでは、株式会社ERIソリューション、株式会社森林環境リアライズ、道建コンサルタント株式会社、日建コンサルタント株式会社、アジアコンサルタント株式会社、国土工営コンサルタンツ株式会社、太栄コンサルタンツ株式会社が建設コンサルタント登録、測量業者登録、補償コンサルタント登録等の業務に必要な登録を受けて対応しております。

 

業績状況

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要 

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、中東情勢等の影響による原油関連製品の供給不安やエネルギー・原材料価格の高騰、物価上昇継続の影響等があるものの、企業収益に改善の動きがみられ景気は緩やかな回復で推移しております。

当業界において、建設及び住宅市場については、建設コストの高騰等の影響により当連結会計年度における新設住宅着工戸数は持家、貸家及び分譲住宅ともに弱含みで推移し、前年同期比減少となりました。非住宅の建設市場についても着工床面積が全体的に減少いたしました。一方、インフラストック分野では、激甚化・頻発化する自然災害、インフラ老朽化等に対処すべく「国土強靱化基本計画」に基づき、必要な公共事業予算が確保されている状況であります。

このような情勢の下、当社グループは、中期経営計画(2026年5月期から2028年5月期)を策定し、サステナビリティ重視の経営理念の下で、社会的課題の解決に貢献する役務提供を当社グループの成長機会と捉え、中核事業の強化・事業領域の拡大の両輪を更に成長させ、継続的な企業価値の拡大を目指しております。

中核事業において、脱炭素社会の実現に向けた政策遂行に必要とされる省エネ関連業務の増加に的確に対応するとともに、事業領域拡大の方針の下、インフラストック及び環境関連事業の強化のために、2025年6月に株式会社ERI検査センター(旧社名 株式会社タイトー建築・設備検査センター)、2026年4月に太栄コンサルタンツ株式会社の株式を取得し子会社化いたしました。 

また、インフラストックにおける点検に有用なドローン等を用いたロボティクス・ソリューションを展開する株式会社ERIRobotics(旧社名 TOMPLA株式会社)の株式を2025年10月に取得し子会社化いたしました。

この結果、当連結会計年度の業績は、中核事業が2025年4月から住宅を含め全ての新築建築物に省エネ基準への適合が義務付けられたことに伴い、省エネ適合判定や住宅性能評価の交付件数が増加しました。加えて省エネ・構造関連の審査業務の拡大、手数料の改定等やM&Aによる新規連結子会社の業績が寄与したことから、売上高は前期比25.0%増の24,704百万円となりました。営業費用は人件費の増加及び新規連結子会社の費用等の計上により、前期比11.5%増の19,760百万円となりましたが、営業利益は前期比141.7%増の4,943百万円、経常利益は前期比139.5%増の4,973百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比143.2%増の3,146百万円となりました。

 

セグメント別の状況は次のとおりであります。

なお、当連結会計年度より報告セグメントを変更しております。従来の「確認検査及び関連事業」セグメント、「住宅性能評価及び関連事業」セグメント及び「その他」に含まれていた省エネ関連の業務等を「確認検査及び住宅性能評価関連事業」セグメントに、従来の「ソリューション事業」セグメントは、建築ストック関連事業に加え建設コンサルタント、土木測量、環境関連、BIM/CIMのモデリングなど社会資本整備を担う事業として「インフラストック及び環境関連事業」セグメントにて開示しております。前年同期との比較については、前年同期の数値を変更後の区分に組み替えた数値で比較しております。詳細は「第5.経理の状況 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。

 

(確認検査及び住宅性能評価関連事業)
 法改正による建築確認検査業務及び省エネ適合判定業務等の増加、手数料改定により、売上高は前期比25.3%増の18,792百万円、営業利益は前期比169.0%増の4,289百万円となりました。
 

(インフラストック及び環境関連事業)
  前連結会計年度及び当連結会計年度に連結子会社化した会社に係る売上の増加等により、売上高は前期比24.8%増の5,609百万円となり、営業利益は前期比91.8%増の664百万円となりました。

 

 

当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ3,784百万円増加し17,220百万円となりました。これは、流動資産が2,739百万円、固定資産が1,045百万円増加したことによるものであります。

流動資産増加の主な要因は、現金及び預金2,415百万円、売掛金及び契約資産312百万円等が増加したことによるものであります。

固定資産増加の主な要因は、のれん88百万円等が減少したものの、有形固定資産826百万円、繰延税金資産234百万円等が増加したことによるものであります。

負債につきましては、前連結会計年度末に比べ1,619百万円増加し8,670百万円となりました。これは、流動負債が1,422百万円、固定負債が196百万円増加したことによるものであります。

流動負債増加の主な要因は、1年内返済予定の長期借入金312百万円等が減少したものの、未払法人税等986百万円、未払費用291百万円、未払金143百万円、契約負債62百万円等が増加したことによるものであります。

固定負債増加の主な要因は、長期借入金196百万円等が増加したことによるものであります。

純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ2,165百万円増加し8,549百万円となりました。これは自己株式が354百万円増加したものの、利益剰余金2,506百万円の増加等があったことによるものであります。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ2,435百万円増加し8,154百万円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 営業活動によるキャッシュ・フローは4,945百万円の収入(前連結会計年度は784百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益4,787百万円等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 投資活動によるキャッシュ・フローは1,312百万円の支出(前連結会計年度は852百万円の支出)となりました。これは主に固定資産の取得による支出760百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出553百万円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 財務活動によるキャッシュ・フローは1,197百万円の支出(前連結会計年度は866百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金による収入900百万円等あったものの、長期借入金の返済による支出1,030百万円、配当金の支払638百万円、自己株式取得による支出354百万円等があったことによるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a. 生産実績

当社グループの業務は、確認検査業務、住宅性能評価業務等であり、生産と言う概念がないため生産実績の記載はしておりません。

 

b. 受注状況

当連結会計年度の受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前期比(%)

受注残高(千円)

前期比(%)

確認検査及び住宅性能評価関連事業

15,191,191

+23.2

1,456,749

+4.5

インフラストック及び環境関連事業

5,843,360

+27.1

902,167

+56.2

合計

21,034,551

+24.3

2,358,916

+19.6

 

 

 

 

 

c. 販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前期比(%)

確認検査及び住宅性能評価関連事業

18,792,056

+25.3

インフラストック及び環境関連事業

5,609,196

+24.8

その他

303,137

+13.3

合計

24,704,390

+25.0

 

(注)主要な販売先はいずれも総販売実績に対する販売実績の割合が10%未満のため、記載を省略しております。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当連結会計年度における経営成績等の状況の概要につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。

a. 売上高

確認検査及び住宅性能評価関連事業の売上高は前期比25.3%増の18,792百万円、インフラストック及び環境関連事業の売上高は前期比24.8%増の5,609百万円、その他の売上高は前期比13.3%増の303百万円となりました。

これは、確認検査及び住宅性能評価関連事業については確認検査分野において確認検査等が増加し、また住宅性能評価分野においても主要な設計性能評価、建設性能評価が共に増加、その他分野の省エネ適判等も増加したことによるものであります。インフラストック及び環境関連事業については当期に新規連結子会社化した1社に係る売上の計上等によるものであります。

b. 営業利益

当連結会計年度の営業費用は、人件費、子会社株式取得関連費用等が増加したことにより、売上原価が前期比15.6%増の15,434百万円、販売費及び一般管理費は前期比0.9%減の4,326百万円となりました。この結果、売上総利益は前期比44.6%増の9,269百万円、営業利益は前期比141.7%増の4,943百万円となりました。なお、売上原価率は62.5%、売上総利益率37.5%、売上高営業利益率は20.0%となっております。

c. 経常利益

営業外収益は前期比5.7%減の73百万円となりました。これは、主として受取保険金、助成金収入が減少したこと等によるものであります。

営業外費用は前期比7.8%減の43百万円となりました。これは、主として損害賠償金の支払が減少したこと等によるものであります。

この結果、経常利益は前期比139.5%増の4,973百万円となりました。

d. 親会社株主に帰属する当期純利益

税金等調整前当期純利益は前期比126.9%増の4,787百万円となり、法人税、住民税及び事業税1,867百万円、法人税等調整額△236百万円、及び非支配株主に帰属する当期純利益9百万円を加減した親会社株主に帰属する当期純利益は前期比143.2%増の3,146百万円となりました。

当連結会計年度の1株当たり当期純利益は139.41円となっております。

e. 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

上記指標につきまして、当連結会計年度における売上高は24,704百万円、営業利益は4,943百万円、営業利益率20.0%、ROE42.4%で、安定的配当(配当性向は30.1%)を継続しております。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

a. キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容

当連結会計年度における経営成績等の状況の概要につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。

b. 資本の財源

当連結会計年度における資本の財源は、営業活動による収入が4,945百万円ありました。

当社グループのキャッシュ・フロー指標は下記のとおりであります。

 

2025年5月期

2026年5月期

自己資本比率(%)

47.2

              49.3

時価ベースの自己資本比率(%)

119.1

161.8

キャッシュ・フロー対ネット有利子負債比率(倍)

△4.0

△1.2

ネットD/Eレシオ(倍)

△0.5

△0.7

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

40.9

154.5

 

自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

キャッシュ・フロー対ネット有利子負債比率:(有利子負債-現金及び現金同等物)/キャッシュ・フロー

ネットD/Eレシオ:(有利子負債-現金及び現金同等物)/自己資本

インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/支払利息

(注)1 いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。

2 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式を除く)により算出しております。

3 キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを利用しております。

c. 資金の流動性についての分析

当連結会計年度末現在、長期借入金等の有利子負債残高は2,424百万円であり、長期借入金の資金使途は、子会社株式取得資金であります。

当社グループの流動比率等の指標は下記のとおりであります。

 

2025年5月期

2026年5月期

流動比率(%)

197.9

196.7

固定比率(%)

60.8

57.7

固定長期適合比率(%)

45.1

45.0

 

流動比率:流動資産/流動負債

固定比率:固定資産/株主資本

固定長期適合比率:固定資産/(固定負債+株主資本)

(注)いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。

 

③ 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。

詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」及び同「注記事項 (重要な会計上の見積り)」をご参照ください。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループは当社名にあるとおり建築物等に関する建築物等に関する、Evaluation(評価)Rating(格付け)Inspection(検査)を専門的第三者機関として実施する事業活動を展開しております。

当社は、経営組織の形態及びサービスの特性の類似性に基づき、複数の事業セグメントを集約したうえで、「確認検査及び住宅性能評価関連事業」「インフラストック及び環境関連事業」の2つを報告セグメントとしております。

「確認検査及び住宅性能評価関連事業」は、建築基準法に基づく建築基準法に基づく建築物の確認検査業務、及び住宅品確法に基づく新築住宅及び既存住宅の住宅性能評価業務、長期優良住宅の認定に係る技術的審査業務等であります。

「インフラストック及び環境関連事業」はエンジニアリングレポートの作成、遵法性調査などのデューデリジェンス、非破壊検査などのインスペクション、建設コンサルタント業務等であります。

 

2.報告セグメントの変更等に関する事項

2025年4月に改正建築物省エネ法及び改正建築基準法が全面施行され、一部の例外を除いて省エネ基準の適合が義務化され、関連する法制度等の合理化が進められました。これにより、確認検査業務や住宅性能評価業務、省エネ関連業務などを一体的に管理するため、当社グループでは、従来の「確認検査業務及び関連事業」セグメント、「住宅性能評価及び関連事業」セグメント、「その他」の一部業務の確認検査機関が並行して行っている省エネ関連業務等を、「確認検査及び住宅性能評価関連事業」セグメントに統合することとしました。

また、従来の「ソリューション事業」セグメントにおいては、M&Aによる事業領域拡大の結果、事業内容が建築ストック関連業務から社会資本整備全般に拡大・連携してきた状況を反映し、セグメント名称を「インフラストック及び環境関連事業」に変更しております。

 なお、前連結会計年度のセグメント情報については、変更後の区分により作成しており、「4.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報及び収益の分解情報」及び「報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報」の前連結会計年度に記載しております。

 

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項における記載と概ね同一であります。
 報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

4.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報及び収益の分解情報

前連結会計年度(自  2024年6月1日 至 2025年5月31日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

その他
(注)1

合計

調整額

(注)2

(注)3

連結
財務諸表
計上額
(注)4

確認検査
及び住宅性能評価

関連事業

インフラストック及び環境関連事業

計

売上高

 

 

 

 

 

 

 

一時点で移転される財

13,314,956

523,077

13,838,033

267,476

14,105,509

-

14,105,509

一定の期間にわたり移転される財

1,688,648

3,971,336

5,659,984

-

5,659,984

-

5,659,984

顧客との契約から生じる収益

15,003,604

4,494,413

19,498,017

267,476

19,765,494

-

19,765,494

その他の収益

-

-

-

-

-

-

-

 外部顧客への売上高

15,003,604

4,494,413

19,498,017

267,476

19,765,494

-

19,765,494

 セグメント間の内部
 売上高又は振替高

-

-

-

92,888

92,888

△92,888

-

計

15,003,604

4,494,413

19,498,017

360,364

19,858,382

△92,888

19,765,494

セグメント利益

1,594,933

346,195

1,941,129

107,078

2,048,207

△2,439

2,045,768

セグメント資産

4,071,969

3,104,825

7,176,794

110,221

7,287,016

6,148,043

13,435,059

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

180,080

54,227

234,308

3,918

238,226

-

238,226

有形固定資産及び

無形固定資産の

増加額

374,430

680,488

1,054,918

8,146

1,063,065

-

1,063,065

 

(注) 1「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、建築士の定期講習、建築CAD・積算システムの受託開発、ドローンの開発及び販売等が含まれております。

2 セグメント資産の調整額6,148,043千円は、各報告セグメントに配分していない全社資産であります。全社資産は、主に余資運用資金(現金及び預金等)、一部ののれん及び管理部門にかかる資産であります。

3 セグメント利益の調整額△2,439千円は、のれん償却額であります。

4 セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

 

 当連結会計年度(自  2025年6月1日 至 2026年5月31日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

その他
(注)1

合計

調整額

(注)2

(注)3

連結
財務諸表
計上額
(注)4

確認検査
及び住宅性能評価

関連事業

インフラストック及び環境関連事業

計

売上高

 

 

 

 

 

 

 

一時点で移転される財

17,076,527

453,132

17,529,660

303,137

17,832,797

-

17,832,797

一定の期間にわたり移転される財

1,715,529

5,156,063

6,871,593

-

6,871,593

-

6,871,593

顧客との契約から生じる収益

18,792,056

5,609,196

24,401,253

303,137

24,704,390

-

24,704,390

その他の収益

-

-

-

-

-

-

-

 外部顧客への売上高

18,792,056

5,609,196

24,401,253

303,137

24,704,390

-

24,704,390

 セグメント間の内部
 売上高又は振替高

-

-

-

84,962

84,962

△84,962

-

計

18,792,056

5,609,196

24,401,253

388,099

24,789,353

△84,962

24,704,390

セグメント利益又は損失(△)

4,289,723

664,009

4,953,732

△8,722

4,945,010

△1,219

4,943,790

セグメント資産

5,025,500

3,669,115

8,694,615

108,930

8,803,546

8,416,490

17,220,036

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

203,780

66,091

269,872

3,958

273,830

-

273,830

有形固定資産及び

無形固定資産の

増加額

529,821

632,228

1,162,049

14,916

1,176,965

-

1,176,965

 

(注) 1「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、建築士の定期講習、建築CAD・積算システムの受託開発、ドローンの開発及び販売等が含まれております。

2 セグメント資産の調整額8,416,490千円は、各報告セグメントに配分していない全社資産であります。全社資産は、主に余資運用資金(現金及び預金等)、一部ののれん及び管理部門にかかる資産であります。

3 セグメント利益又は損失(△)の調整額△1,219千円は、のれん償却額であります。

4 セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

  セグメント情報の中で同様の情報が開示されているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1) 売上高

 海外売上高がないため、該当事項はありません。

(2) 有形固定資産

 本邦以外の国又は地域に所在する連結子会社及び在外支店がないため、該当事項はありません。

 

3.主要な顧客ごとの情報

  外部顧客への売上高のうち、連結売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載はありません。

 

当連結会計年度(自 2025年6月1日 至 2026年5月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

  セグメント情報の中で同様の情報が開示されているため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1) 売上高

 海外売上高がないため、該当事項はありません。

(2) 有形固定資産

 本邦以外の国又は地域に所在する連結子会社及び在外支店がないため、該当事項はありません。

 

3.主要な顧客ごとの情報

  外部顧客への売上高のうち、連結売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載はありません。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)

  該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2025年6月1日 至 2026年5月31日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

その他

 (注)

全社・消去

合計

確認検査及び住宅性能評価関連事業

インフラストック及び環境関連事業

計

減損損失

-

-

-

164,928

-

164,928

 

(注)「その他」において、のれんの減損損失164,928千円を計上しております。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

その他

全社・消去

合計

確認検査及び住宅性能評価関連事業

インフラストック及び環境関連事業

計

当期償却額

63,381

94,198

157,579

-

2,439

160,019

当期末残高

158,453

660,023

818,477

-

1,219

819,697

 

 

当連結会計年度(自 2025年6月1日 至 2026年5月31日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

その他

 (注)

全社・消去

合計

確認検査及び住宅性能評価関連事業

インフラストック及び環境関連事業

計

当期償却額

63,381

136,730

200,112

8,680

1,219

210,012

当期末残高

95,072

636,284

731,357

-

-

731,357

 

(注)「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、ドローンの開発、製造及び点検等を含んでいます。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自 2024年6月1日 至 2025年5月31日)

  該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2025年6月1日 至 2026年5月31日)

 インフラストック及び環境関連事業において、2026年4月24日付で太栄コンサルタンツ株式会社の株式を取得したことにより子会社化いたしました。これに伴い当連結会計年度において、企業結合時の時価純資産額が取得原価を上回ったため、94,646千円の負ののれん発生益を計上しております。