2025.10.21更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書 2024

サマリ

DMG森精機は「MX(マシニング・トランスフォーメーション)」で工程集約・自動化・DXを一体化し、高精度加工と省人化を同時に実現する“マシニング・ソリューション・プロバイダ”。自社工場での実証や直販×エンジニアリング体制で稼働率と顧客価値を底上げし、受注単価の上昇と安定収益(パーツ・保守・工程設計支援)を拡大している。

目指す経営指標

・2030年:売上収益8,000億円;営業利益1,200億円/営業利益率15%;株主資本比率50%以上;純有利子負債1,000億円以下;配当性向30~40%、1株配当200円を目標
・受注ミックス:機械5,800億円、パーツ・MRO・エンジ1,800億円、グループ会社400億円(いずれも2030想定)
・人材:アプリケーション約2,000名、MRO約3,000名体制へ。

専門用語

■MX(マシニング・トランスフォーメーション)
DMG森精機が掲げる生産革新のコンセプトで、工程集約・自動化・DXを一体で設計し、機械単体ではなく“生産工程全体”の稼働率と収益性を高める取り組みを指します。

■マシニング・ソリューション・プロバイダ
工作機械の販売にとどまらず、機械・自動化システム・ソフトウェア・工程設計・教育・保守までを一気通貫で提供し、顧客の生産性KPI(稼働率・歩留まり・リードタイムなど)を改善する同社の事業ポジションを表す呼称です。

■直販×エンジニアリング体制
販売代理店を介さずに自社が直接顧客を担当し、アプリケーションエンジニアやサービス(MRO)部門が工程設計や立ち上げ・保守まで伴走するモデルを指します。価格交渉や要件定義を一本化でき、稼働率改善と受注単価の向上につなげます。

■シングルリソース
導入前の提案から教育、稼働後の保守・オーバーホールまでを同社が単一窓口で担う考え方で、責任の所在を明確にし、立ち上げ期間やトラブル対応のムダを減らします。

■工程集約→自動化→GX(by DX)
複数工程を1台または少台数に集約(例:5軸・複合加工)し、搬送や段取りを自動化し、さらにデータ連携(DX)で最適制御することで、エネルギー・在庫・不良を減らして環境負荷低減(GX)までつなげる同社の改善シーケンスです。

■CELOS(セロス)
同社が展開するデジタル統合プラットフォームで、機械操作・ジョブ管理・稼働データの見える化や接続を担います。工程全体の最適化や自動化連携の“土台”として機能します。

■PPR(不具合レポート)
同社が品質向上に用いる社内レポートの仕組みで、製造・サービス現場で発生した不具合を標準化フォーマットで収集・分析し、設計や製造プロセスに迅速にフィードバックする仕組みを指します。

■ターンキー(同社の使い方)
顧客の加工テーマに合わせ、機械仕様の選定から治具・工具・プログラム作成、試作(テストカット)、現地立ち上げ、教育までを“鍵を回せばすぐ使える”状態で一式提供するパッケージを指します。

■年間稼働時間4,000時間(KPI)
ネット接続機の実データで平均1,500時間程度とされる稼働時間を、工程集約・自動化・DXにより年間4,000時間クラスまで引き上げるという同社の目標水準で、投資対効果を図る指標として強調されています。

■伊賀など自社工場での実証
自社の量産現場でAMRによる搬送や在庫最適化などを先行実装し、段取り時間・電力・設置面積・リードタイム削減の効果を検証してから顧客に展開する“実証先導型”の取り組みを指します。