2025年9月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

電子管 光半導体 画像計測機器 レーザ その他
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
電子管 72,467 33.9 18,953 50.2 26.2
光半導体 80,472 37.6 12,583 33.3 15.6
画像計測機器 32,781 15.3 9,698 25.7 29.6
レーザ 22,455 10.5 -4,365 -11.6 -19.4
その他 5,679 2.7 863 2.3 15.2

3【事業の内容】

 当社グループは、浜松ホトニクス株式会社(当社)、連結子会社32社、非連結子会社1社及び関連会社4社で構成されており、光電子増倍管、イメージ機器及び光源、光半導体素子、画像処理・計測装置、レーザ装置、レーザ装置部品等の光関連製品の製造、販売を主な事業とし、かつ、これらに付帯する事業を営んでおります。

 当社グループの事業に係る位置づけは次のとおりであります。

 なお、電子管事業、光半導体事業、画像計測機器事業、レーザ事業及びその他事業の各事業は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

(1)電子管事業

 光電子増倍管、イメージ機器及び光源

 当社が製造販売するとともに、子会社のハママツ・コーポレーション、ハママツ・ホトニクス・ドイチュラント・ゲー・エム・ベー・ハー、ハママツ・ホトニクス・フランス・エス・ア・エール・エル、浜松光子学商貿(中国)有限公司他海外子会社を通じ販売しております。また、当社は、光電子増倍管につきましては、国内子会社の高丘電子㈱、浜松電子プレス㈱他、海外子会社の北京浜松光子技術股份有限公司より加工部品を仕入れております。光源につきましては、国内子会社の㈱光素より加工部品を仕入れており、海外子会社のエナジティック・テクノロジー・インクにおいても製造販売をしております。

(2)光半導体事業

 光半導体素子

 当社及び海外子会社のフェアチャイルド・イメージング・インクが製造販売するとともに、子会社のハママツ・コーポレーション、ハママツ・ホトニクス・ドイチュラント・ゲー・エム・ベー・ハー、ハママツ・ホトニクス・フランス・エス・ア・エール・エル、浜松光子学商貿(中国)有限公司他海外子会社を通じ販売しております。また、当社は、国内関連会社の浜松光電㈱より加工部品を仕入れております。

(3)画像計測機器事業

 画像処理・計測装置

 当社が製造販売するとともに、子会社のハママツ・コーポレーション、ハママツ・ホトニクス・ドイチュラント・ゲー・エム・ベー・ハー、ハママツ・ホトニクス・フランス・エス・ア・エール・エル、浜松光子学商貿(中国)有限公司他海外子会社を通じ販売しております。

(4)レーザ事業

 レーザ装置、レーザ装置部品

 当社及び海外子会社のエヌケイティ・ホトニクス・エイ・エスが製造販売するとともに、子会社のハママツ・コーポレーション、ハママツ・ホトニクス・ドイチュラント・ゲー・エム・ベー・ハー、ハママツ・ホトニクス・フランス・エス・ア・エール・エル、浜松光子学商貿(中国)有限公司他海外子会社を通じ販売しております。

(5)その他事業

 子会社の㈱磐田グランドホテルが営むホテル事業及び子会社の北京浜松光子技術股份有限公司の独自製品に係る事業を含んでおります。

 以上に述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

業績状況

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①経営成績

 当連結会計年度におけるわが国経済は、世界的なインフレが継続するなか、個人消費や企業における設備投資、人的資本への投資などが下支えとなり、緩やかな成長を維持いたしました。一方で、米国の相互関税を巡る動向や各国の産業政策の転換、地政学リスクの高まりなど、依然として先行きが不透明な状況のなかで推移いたしました。

 このような状況におきまして、当社グループは、財務・非財務の両輪で企業価値を向上させるための変革に部署の垣根を越えて取り組むとともに、競争力の維持・向上に必要な設備投資を継続するほか、当社独自の光技術を活かした研究・製品開発を推進することで、売上高、利益の確保に努力してまいりました。

 当連結会計年度の業績につきましては、売上高は212,051百万円と前期に比べ8,089百万円(4.0%)の増加となりました。また、利益面につきましては、営業利益は16,163百万円と前期に比べ15,954百万円(49.7%)の減少、経常利益は18,802百万円と前期に比べ15,709百万円(45.5%)の減少、親会社株主に帰属する当期純利益は14,203百万円と前期に比べ10,941百万円(43.5%)の減少となり、増収減益となりました。

 

 セグメントの経営成績は、次のとおりであります。

 

 [電子管事業]

 光電子増倍管、イメージ機器及び光源は、分析分野において、様々な業界における製品の品質と安全性に関する厳格な規制要件などによる分析技術への需要の高まりにより、液体クロマトグラフなどの分析装置向け重水素ランプの売上げが増加したものの、医用・バイオ分野において、米国立衛生研究所(NIH)の予算削減による投資の減少により、細胞などを分析する検体検査装置向け光電子増倍管の売上げが減少いたしました。また、産業分野において、EV(電気自動車)市場の停滞により、リチウムイオン電池の非破壊検査装置向けマイクロフォーカスX線源の売上げが減少いたしました。

 この結果、電子管事業といたしましては、売上高は71,906百万円(前期比7.4%減)、営業利益は18,953百万円(前期比20.4%減)となりました。

 [光半導体事業]

 光半導体素子は、医用・バイオ分野において、中国市場での価格競争、欧米における金利高などの影響もありX線CT向けのシリコンフォトダイオード及び、歯科用診断装置向けのフラットパネルセンサの売上げが減少したものの、産業分野において、生成AI(人工知能)及びデータセンター向けの高性能な半導体の需要に牽引され半導体製造・検査装置向けのイメージセンサの売上げが増加いたしました。

 この結果、光半導体事業といたしましては、売上高は79,505百万円(前期比1.7%増)、営業利益は12,583百万円(前期比29.7%減)となりました。

 [画像計測機器事業]

 画像処理・計測装置は、産業分野において、生成AI向けなどの高性能な半導体への投資拡大の影響により、半導体故障解析装置の売上げが増加いたしました。また、医用・バイオ分野では、販売チャネルの拡充により対応地域が拡大したこともあり、遠隔病理診断に用いられる病理デジタルスライドスキャナの売上げが堅調に推移いたしました。一方で、バイオ分野において、予算削減等の影響により、デジタルカメラの需要が減少いたしました。

 この結果、画像計測機器事業といたしましては、売上高は32,703百万円(前期比0.1%減)、営業利益は9,698百万円(前期比6.9%減)となりました。

[レーザ事業]

 レーザ関連製品では、生成AI向けの好調な設備投資に伴い、シリコンウエハを高速・高品位に切断するステルスダイシングエンジンの売上げが増加したものの、買収によるのれんの償却など費用も増加いたしました。

 この結果、レーザ事業といたしましては、売上高は22,255百万円(前期比107.7%増)、営業損失は4,365百万円(前期営業損失204百万円)となりました。

 

 [その他事業]

 子会社の㈱磐田グランドホテルが営むホテル事業及び子会社の北京浜松光子技術股份有限公司の独自製品に係る事業を含んでおります。

 当セグメント(その他)の売上高は5,679百万円(前期比22.7%増)、営業利益は863百万円(前期比23.6%減)となりました。

 

②財政状態

 財政状態の状況は次のとおりであります。

 

 [流動資産]

 流動資産の主な変動は、有価証券が3,657百万円増加したものの、現金及び預金が6,462百万円、棚卸資産が3,611百万円それぞれ減少したことなどから、流動資産は前連結会計年度末に比べ2,563百万円減少しております。

 [固定資産]

 固定資産の主な変動は、新棟の建設やホテルの建替え工事の完了などにより、建物及び構築物が13,049百万円、建設仮勘定が3,654百万円それぞれ増加したことなどから、固定資産は前連結会計年度末に比べ22,937百万円増加しております。

 [流動負債]

流動負債の主な変動は、設備関係電子記録債務(流動負債その他)が3,135百万円減少したものの、短期借入金が28,216百万円増加したことなどから、流動負債は前連結会計年度末に比べ27,797百万円増加しております。

 [固定負債]

 固定負債の主な変動は、長期借入金が2,044百万円増加したことなどから、固定負債は前連結会計年度末に比べ2,133百万円増加しております。

 [純資産]

 純資産は、為替換算調整勘定が4,855百万円増加したものの、自己株式の取得及び消却により利益剰余金が11,936百万円、自己株式が5,442百万円それぞれ減少したことなどから、当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ9,556百万円減少し、323,455百万円となりました。

 

③キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ6,542百万円減少し、86,037百万円となりました。

当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況を、前年同期と比較しますと次のとおりであります。

 [営業活動によるキャッシュ・フロー]

営業活動により得られた資金は37,784百万円となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益及び減価償却費の計上によるものであります。

 [投資活動によるキャッシュ・フロー]

投資活動により使用した資金は42,166百万円となりました。これは主として、有価証券の取得及び有形固定資産の取得などによるものであります。

 [財務活動によるキャッシュ・フロー]

財務活動により使用した資金は2,843百万円となりました。これは、短期借入金が増加したものの、自己株式の取得及び配当金の支払いによるものであります。

 

④生産、受注及び販売の実績

a 生産実績

 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 セグメントの名称

 当連結会計年度

(自 2024年10月1日

  至 2025年9月30日)

金額(百万円)

前年同期比(%)

電子管事業

75,054

1.4

光半導体事業

74,346

△3.1

画像計測機器事業

27,799

2.7

レーザ事業

20,395

60.4

その他事業

4,078

△22.6

合計

201,674

3.0

 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。

2 金額は販売価格によっております。

 

b 受注実績

 当社グループは主に見込み生産を行っているため、該当事項はありません。

c 販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 セグメントの名称

 当連結会計年度

(自 2024年10月1日

  至 2025年9月30日)

金額(百万円)

前年同期比(%)

電子管事業

71,906

△7.4

光半導体事業

79,505

1.7

画像計測機器事業

32,703

△0.1

レーザ事業

22,255

107.7

その他事業

5,679

22.7

合計

212,051

4.0

 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。

2 主要な販売先については、総販売実績に対する販売割合が10%以上の相手先はありません。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 当連結会計年度における当社グループ経営成績等の状況に関する分析・検討内容は以下のとおりであります。

 

①当連結会計年度の経営成績等

 当社は自社の資本コストを的確に把握したうえで、3年の経営計画を策定し、公表しております。(ローリング方式)また、中長期的ビジョンに基づき、成長に向けた積極的な設備投資や研究開発を行うことで、持続的かつ安定的な高収益体制の構築を目指しております。

当連結会計年度の業績につきましては、国内売上げ、海外売上げともに増加いたしました結果、売上高は212,051百万円と前期に比べ8,089百万円(4.0%)の増加となったものの、2022年11月に公表した3年の経営計画の3年目の目標額には到達することはできませんでした。これは、新型コロナウイルスを端緒とした急激な先行手配増加からの反動により、半導体業界などで在庫調整局面となり、受注が減少したことなどが影響しております。利益面につきましても、営業利益は16,163百万円と前期に比べ15,954百万円(49.7%)減少、経常利益は18,802百万円と前期に比べ15,709百万円(45.5%)減少、親会社株主に帰属する当期純利益につきましても14,203百万円と前期に比べ10,941百万円(43.5%)減少となり、遺憾ながら増収減益となりました。利益面についても売上高同様、2022年11月に公表した3年の利益計画の3年目の目標額には到達することができませんでした。これは売上高目標が未達であったことにより、設備投資による減価償却費などの固定的コストの相対的な負担割合が高まったことによるものであります。

なお、セグメント別の業績の概要につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績」に記載のとおりであります。

 

a 売上高

 光電子増倍管、イメージ機器及び光源は、分析分野において、様々な業界における製品の品質と安全性に関する厳格な規制要件などによる分析技術への需要の高まりにより、液体クロマトグラフなどの分析装置向け重水素ランプの売上げが増加したものの、医用・バイオ分野において、米国立衛生研究所(NIH)の予算削減による投資の減少により、細胞などを分析する検体検査装置向け光電子増倍管の売上げが減少いたしました。また、産業分野において、EV(電気自動車)市場の停滞により、リチウムイオン電池の非破壊検査装置向けマイクロフォーカスX線源の売上げが減少いたしました。

 この結果、電子管事業といたしましては、売上高は71,906百万円(前期比7.4%減)となりました。

 光半導体素子は、医用・バイオ分野において、中国市場での価格競争、欧米における金利高などの影響もありX線CT向けのシリコンフォトダイオード及び、歯科用診断装置向けのフラットパネルセンサの売上げが減少したものの、産業分野において、生成AI(人工知能)及びデータセンター向けの高性能な半導体の需要に牽引され半導体製造・検査装置向けのイメージセンサの売上げが増加いたしました。

 この結果、光半導体事業といたしましては、売上高は79,505百万円(前期比1.7%増)となりました。

 画像処理・計測装置は、産業分野において、生成AI向けなどの高性能な半導体への投資拡大の影響により、半導体故障解析装置の売上げが増加いたしました。また、医用・バイオ分野では、販売チャネルの拡充により対応地域が拡大したこともあり、遠隔病理診断に用いられる病理デジタルスライドスキャナの売上げが堅調に推移いたしました。一方で、バイオ分野において、予算削減等の影響により、デジタルカメラの需要が減少いたしました。

 この結果、画像計測機器事業といたしましては、売上高は32,703百万円(前期比0.1%減)となりました。

 レーザ関連製品では、生成AI向けの好調な設備投資に伴い、シリコンウエハを高速・高品位に切断するステルスダイシングエンジンの売上げが増加いたしました。

 この結果、レーザ事業といたしましては、売上高は22,255百万円(前期比107.7%増)となりました。

 その他事業の売上高は5,679百万円(前期比22.7%増)となりました。

 

 

b 為替変動の影響

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、為替相場があげられます。当連結会計年度における為替感応度(1円の為替変動が年間営業利益に与える影響:円安+/円高△)は、米ドルで300百万円、ユーロで100百万円、中国元で1,000百万円と試算しております。なお、当連結会計年度における営業利益に占める為替影響額は、17百万円であり、利益を増加させております。

 

c 売上原価、販売費及び一般管理費

売上原価は、前期比10,592百万円(10.6%)増加し110,669百万円となり、売上総利益は前期比2,503百万円(2.4%)減少し101,381百万円となりました。また、売上総利益率につきましては、前期比3.1ポイント減少し47.8%となりました。

販売費及び一般管理費は、前期比13,451百万円(18.7%)増加し85,218百万円となりました。これはのれん償却額(その他)が前期比2,422百万円(232.4%)増加したこと及び賞与引当金繰入額が前期比2,223百万円(95.0%)増加したことなどによるものであります。なお、研究開発費につきましては、前期比4,887百万円(36.0%)増加し、売上高に対する比率は8.7%となりました。

 

d 営業利益

営業利益は、前期比15,954百万円(49.7%)減少し16,163百万円となりました。電子管事業は、光非破壊検査装置向けのマイクロフォーカスX線源の売上が減少したことなどに伴い、営業利益は4,864百万円(20.4%)減少し18,953百万円となりました。光半導体事業は、半導体製造・検査装置向けのイメージセンサの売上などが増加したものの、営業利益は5,311百万円(29.7%)減少し12,583百万円となりました。画像計測機器事業は、デジタルカメラの需要が減少したことなどに伴い、営業利益は722百万円(6.9%)減少し9,698百万円となりました。レーザ事業は、シリコンウエハを高速・高品位に切断するステルスダイシングエンジンの売上げが増加したものの、買収によるのれんの償却など費用も増加したことに伴い、営業損失は4,365百万円(前期営業損失204百万円)となりました。その他事業は、売上が減少したことに伴い、営業利益は266百万円(23.6%)減少し863百万円となりました。

 

e 営業外損益

営業外損益は、2,638百万円の利益となり、前期比244百万円の利益の増加となりました。これは前期の為替差損255百万円が当連結会計年度は為替差益558百万円に転じたことなどによるものであります。なお、金融収支は423百万円収入減となりました。

 

f 特別損益

特別損益は、1,914百万円の利益となり、前期比991百万円の利益の増加となりました。これは、負ののれん発生益が1,688百万円、補助金収入が1,158百万円それぞれ増加したこと及び固定資産圧縮損が1,365百万円増加したことなどによるものです。

 

g 親会社株主に帰属する当期純利益

以上のことから、税金等調整前当期純利益は前期比14,718百万円(41.5%)減少し20,716百万円となりました。また、法人税等の負担率が、前期の28.32%と比較して、当連結会計年度は29.71%と1.38ポイント上昇しております。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比10,941百万円(43.5%)減少し14,203百万円となりました。

 

 

②経営成績に重要な影響を与える要因

 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載しております。

 

③キャッシュ・フローの分析

 キャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

④資本の財源及び資金の流動性

 当社グループは経営方針・経営戦略を遂行し、企業価値の継続的な向上と経営の安定を図るため資金需要ごとに適切な資金調達方法を選択することが重要と認識しております。主要資金需要ごとの資金調達方針は以下のとおりであります。

・建物、製造設備及び研究開発用設備等の設備投資に関する資金は自己資金で賄うことを基本とし、設備投資規模など状況によっては金融市場又は資本市場からの調達を検討する。

・光産業創成のための研究開発投資、基礎研究開発等に関する資金は自己資金で賄うことを基本としながら、適宜資本市場からの調達を検討する。

・運転資金は、自己資金で賄うことを基本としながら状況によっては金融市場から調達する。

・企業買収のための資金は、自己資金で賄うことを基本としながら、買収金額や資金状況によっては金融市場もしくは資本市場での調達を検討する。

 当社グループの資金調達の現在の状況は、主に営業活動によるキャッシュ・フローにより賄われており、外部からの多額の資金調達に頼ることなく事業を遂行しております。

 また、地震などの自然災害からの復旧対応資金については十分な手元資金の確保に努めるとともに、地震保険並びに金融機関との専用コミットメントライン契約により、非常時の流動性確保にも備えております。

 今後も、収益力及びキャッシュ・フロー創出力を強化しつつ、株主様への適切な利益還元を行ったうえで、内部留保を積み増し、資金需要に対しては上記の基本原則に基づき自己資金と外部調達によるバランスに配慮し、財務健全性を維持しながら手元流動性を確保していくことを基本としてまいります。

 なお、新型コロナウイルスのような各種感染症等不測事態における運転資金への対応及び企業買収等に対する機動的な対応を目的として、コミットメントラインを締結しております。

 

⑤財政状態の分析

 財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態」に記載しております。

 

⑥重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表作成にあたり、当社グループが採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

 この連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や当該事象の状況に応じて、合理的と考えられる方法に基づき見積り及び判断を行い、必要に応じて見直ししておりますが、見積り特有の不確実性により実際の結果は異なる場合があります。

 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1 報告セグメントの概要

  当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社は、本社に製品・サービス別の事業部を置き、各事業部は、取り扱う製品・サービスについて国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。

したがって、当社は、事業部を基礎とした製品・サービス別のセグメントから構成されており、「電子管事業」、「光半導体事業」、「画像計測機器事業」及び「レーザ事業」の4つを報告セグメントとしております。

「電子管事業」は、光電子増倍管、イメージ機器及び光源等を製造・販売しております。「光半導体事業」は、光半導体素子等を製造・販売しております。「画像計測機器事業」は、画像処理・計測装置等を製造・販売しております。「レーザ事業」は、レーザ関連製品等を製造・販売しております。

2 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」における記載と同一であります。

報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。セグメント間の内部売上高又は振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

 

3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報並びに収益の分解情報

 

前連結会計年度(自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

(注)1

合計

調整額

(注)2

連結

財務諸表

計上額

(注)3

 

電子管

光半導体

画像計測機器

レーザ

計

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

13,127

18,778

7,422

6,328

45,658

389

46,047

-

46,047

北米

22,572

23,380

6,135

1,243

53,332

8

53,341

-

53,341

欧州

16,207

18,271

6,653

2,322

43,455

290

43,745

-

43,745

アジア

25,513

17,704

12,522

817

56,558

3,939

60,498

-

60,498

その他

258

56

11

3

329

-

329

-

329

顧客との契約から生じる収益

77,679

78,191

32,746

10,716

199,334

4,627

203,961

-

203,961

外部顧客への売上高

77,679

78,191

32,746

10,716

199,334

4,627

203,961

-

203,961

セグメント間の内部売上高又は振替高

776

670

81

103

1,630

129

1,760

△1,760

-

 計

78,456

78,862

32,827

10,819

200,965

4,756

205,722

△1,760

203,961

セグメント利益

又は損失(△)

23,818

17,894

10,420

△204

51,928

1,129

53,058

△20,940

32,118

セグメント資産

81,419

111,216

30,643

49,153

272,432

7,792

280,224

154,410

434,634

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

5,726

6,976

1,298

559

14,561

267

14,829

1,865

16,694

のれん償却額

208

-

44

789

1,042

-

1,042

-

1,042

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

6,283

19,580

3,925

32,935

62,724

609

63,334

419

63,754

(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、子会社の㈱磐田グランドホテルが営むホテル事業及び子会社の北京浜松光子技術股份有限公司の独自製品に係る事業を含んでおります。

2 調整額は以下のとおりであります。

(1)セグメント利益又は損失(△)の調整額△20,940百万円には、セグメント間取引消去△817百万円及び各報告セグメントに配分していない全社費用△20,122百万円が含まれております。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費及び基礎的研究費であります。

(2)セグメント資産の調整額154,410百万円の主な内容は、各報告セグメントに配分していない全社資産であります。

(3)減価償却費の調整額1,865百万円の主な内容は、各報告セグメントに配分していない全社資産に係る減価償却費であります。

(4)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額419百万円の主な内容は、各報告セグメントに配分していない全社資産に係る固定資産の増加額であります。

3 セグメント利益又は損失(△)は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。

4 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

 

当連結会計年度(自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

(注)1

合計

調整額

(注)2

連結

財務諸表

計上額

(注)3

 

電子管

光半導体

画像計測機器

レーザ

計

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

13,182

18,855

7,587

7,068

46,693

1,173

47,866

-

47,866

北米

17,966

23,289

5,679

4,294

51,229

13

51,243

-

51,243

欧州

15,085

18,988

6,954

8,000

49,028

522

49,551

-

49,551

アジア

25,441

18,256

12,387

2,887

58,972

3,970

62,943

-

62,943

その他

229

116

96

4

446

-

446

-

446

顧客との契約から生じる収益

71,906

79,505

32,703

22,255

206,371

5,679

212,051

-

212,051

外部顧客への売上高

71,906

79,505

32,703

22,255

206,371

5,679

212,051

-

212,051

セグメント間の内部売上高又は振替高

560

967

77

199

1,805

-

1,805

△1,805

-

 計

72,467

80,472

32,781

22,455

208,176

5,679

213,856

△1,805

212,051

セグメント利益

又は損失(△)

18,953

12,583

9,698

△4,365

36,870

863

37,733

△21,569

16,163

セグメント資産

72,650

122,067

32,192

49,751

276,662

14,338

291,001

164,007

455,008

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

5,223

6,939

1,856

1,296

15,315

1,000

16,316

2,565

18,881

のれん償却額

230

-

44

3,190

3,465

-

3,465

-

3,465

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

1,787

19,000

4,383

848

26,019

7,899

33,919

2,217

36,136

(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、子会社の㈱磐田グランドホテルが営むホテル事業及び子会社の北京浜松光子技術股份有限公司の独自製品に係る事業を含んでおります。

2 調整額は以下のとおりであります。

(1)セグメント利益又は損失(△)の調整額△21,569百万円には、セグメント間取引消去△1,519百万円及び各報告セグメントに配分していない全社費用△20,050百万円が含まれております。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費及び基礎的研究費であります。

(2)セグメント資産の調整額164,007百万円の主な内容は、各報告セグメントに配分していない全社資産であります。

(3)減価償却費の調整額2,565百万円の主な内容は、各報告セグメントに配分していない全社資産に係る減価償却費であります。

(4)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額2,217百万円の主な内容は、各報告セグメントに配分していない全社資産に係る固定資産の増加額であります。

3 セグメント利益又は損失(△)は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。

4 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

 

 

【関連情報】

前連結会計年度(自  2023年10月1日  至  2024年9月30日)

1 製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2 地域ごとの情報

(1)売上高

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

米国

欧州

アジア

その他

合計

46,047

53,341

43,745

60,498

329

203,961

(注)1 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

2 アジアへの売上高に分類した額のうち、中国への売上高は40,246百万円であります。

 

(2)有形固定資産

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

米国

欧州

アジア

その他

合計

114,793

4,521

7,807

5,773

-

132,895

 

3 主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自  2024年10月1日  至  2025年9月30日)

1 製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2 地域ごとの情報

(1)売上高

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

米国

欧州

アジア

その他

合計

47,866

51,243

49,551

62,943

446

212,051

(注)1 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

2 欧州への売上高に分類した額のうち、ドイツへの売上高は21,519百万円であります。

3 アジアへの売上高に分類した額のうち、中国への売上高は40,689百万円であります。

 

(2)有形固定資産

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

米国

欧州

アジア

その他

合計

130,077

4,872

8,592

7,110

-

150,652

 

3 主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。

 

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自  2023年10月1日  至  2024年9月30日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

調整額

連結財務諸表計上額

 

電子管

光半導体

画像計測機器

レーザ

計

減損損失

-

-

-

646

646

-

646

-

646

 

当連結会計年度(自  2024年10月1日  至  2025年9月30日)

 該当事項はありません。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自  2023年10月1日  至  2024年9月30日)

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

調整額

連結

財務諸表

計上額

 

電子管

光半導体

画像計測機器

レーザ

計

当期償却額

208

-

44

789

1,042

-

1,042

-

1,042

当期末残高

594

-

155

30,078

30,827

-

30,827

-

30,827

(注)「レーザ」の当期末残高30,078百万円は当期末時点で取得原価の配分が完了していないため、暫定的に算定された金額であります。

 

当連結会計年度(自  2024年10月1日  至  2025年9月30日)

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

調整額

連結

財務諸表

計上額

 

電子管

光半導体

画像計測機器

レーザ

計

当期償却額

230

-

44

3,190

3,465

-

3,465

-

3,465

当期末残高

413

-

110

29,540

30,064

-

30,064

-

30,064

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自  2023年10月1日  至  2024年9月30日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自  2024年10月1日  至  2025年9月30日)

光半導体事業において、フェアチャイルド・イメージング・インクを連結子会社としたことにより、負ののれん発生益を計上しております。当該事象による負ののれん発生益の計上額は、1,688百万円であります。なお、負ののれん発生益は特別利益のため、セグメント利益には含まれておりません。