人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数172名(単体) 291名(連結)
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平均年齢32.0歳(単体)
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平均勤続年数3.6年(単体)
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平均年収5,115,000円(単体)
従業員の状況
5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況
2025年3月31日現在
(注) 1.全社(共通)は、管理部門等の従業員であります。
2. 平均臨時雇用者数については、従業員数の100分の10未満のため、記載を省略しております。
(2) 提出会社の状況
2025年3月31日現在
(注) 1.従業員は当社から他社への出向を除く就業人員であります。
2.平均臨時雇用者数については、従業員数の100分の10未満のため、記載を省略しております。
3.全社(共通)は、管理部門等の従業員であります。
4.平均年間給与は、基準外賃金を含んでおります。
(3) 労働組合の状況
当社グループの労働組合は結成されておりませんが、労使関係は安定しております。
(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率
2025年3月31日現在
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサスティナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。
(1)ガバナンス
当社グループは、事業活動を通じて「IT人材の不足」という社会課題の解決に取り組んでおります。経済産業省のIT人材需給ギャップ調査においては、2030年には国内のIT人材が最大で79万人不足すると想定されており、IT人材の育成・確保は社会課題であると同時に、企業のDX推進やプロダクト開発における深刻な経営課題でもあります。
当社グループは、IT人材不足を解決する会社として、総合的なITソリューションサービスを提供するグループとなるべく事業体制を構築し、国内外問わず多くの企業の持続的発展に貢献していきたいと考えておりますところ、事業活動と社会貢献性の連携を可視化した「GEECHS Social Impact Flow」を土台とし、サスティナビリティを推進してまいります。国内外におけるIT産業の成長寄与、雇用創出による途上国や地方の経済活性化、デジタル人材の成長・創出による社会発展にかかる貢献、国境を越えた協業による産業と雇用機会の拡大への貢献など、様々なソーシャルインパクトを創出できるよう、事業活動ならびにサスティナビリティ推進に向けた取り組みを進めております。
また、当連結会計年度におきましても、経営陣・サスティナビリティ推進担当部門・各事業部門との連携を行い、事業活動におけるサスティナビリティ推進の進捗把握やサスティナビリティ開示の精度向上を目的とした、サスティナビリティ推進委員会を開催いたしました。
引き続き、持続可能な社会の実現と当社グループ全体の継続的な企業価値向上を目指してまいります。
(2)戦略
当社グループは、持続可能な社会の実現・継続的な企業価値の向上の両立を目指し、6つのマテリアリティ(重要課題)に取り組んでおります。
① 6つのマテリアリティ
ⅰ.技術リソースのシェア・流動化
企業の枠を超え、複数のプロジェクトに携わることが可能なITフリーランスの活用を通じ、課題解決に取り組んでまいります。ITフリーランスの技術スキル・経験・志向性、そして企業の案件をデータベース化し、「技術力をシェアするプラットフォーム」の役割を担うことで、雇用にこだわらない人材活用を啓蒙し、社会のIT人材不足の解消に貢献してまいります。
取り組み施策(一例)
・ITフリーランス専門の案件検索サイト「geechs job(ギークスジョブ)」
・人材サーチ型のマッチングプラットフォーム「GEECHS DIRECT(ギークスダイレクト)」
ⅱ.IT・DX・AI人材の成長・リスキリング
Seed Tech事業では、デジタル人材育成プラットフォーム「ソダテク」の提供を通じ、リスキリングの機会提供、企業内でIT人材を育成する環境づくりを進めております。また、2013年より行っているフィリピン・セブ島でのデジタル留学サービス「Seed Tech School」を提供し、IT人材の育成・母数拡大に貢献しております。
取り組み施策(一例)
・デジタル人材育成プラットフォーム「ソダテク」
・フィリピン・セブ島でのデジタル留学「Seed Tech School」
・ITエンジニアの育成プロジェクト「Seed Tech Camp」
・フィリピン・セブ島でのオフショア開発
ⅲ.フリーランスが安心して働ける環境の整備
ITフリーランス向け福利厚生プログラム「フリノベ」を2017年より運営するなど、ITフリーランスの声をもとに働き方を支援するサービスを生み出してまいりました。フリーランスというキャリアの選択を後押しし、安心して長く働き続けることができる環境づくりを目指しております。
取り組み施策(一例)
・ITフリーランス向け福利厚生プログラム「フリノベ」
・エンジニアを対象としたセミナー「Tech Valley」
・カスタマーサポート担当によるITフリーランスへのサポート体制
ⅳ.コーポレートガバナンスの強化
IT・DX・AI人材の活用を軸とした、技術リソースのプラットフォームの活用という事業の性質上、健全性の高い組織を構築し、永続的に維持していくことが重要であると考えております。この認識とコンプライアンスの重要性をコーポレート・ガバナンスの基本的な考え方として、社会的信頼の確保に取り組んでまいります。
取り組み施策(一例)
・安心・安全・公正な取引
・リスクマネジメントの強化
・セキュリティポリシーの遵守
ⅴ. パートナーシップの形成・拡充
持続可能な社会の実現のため、ステークホルダーとのパートナーシップの拡充が重要であると考え、従業員・家族・ITフリーランス・パートナー企業・株主・社会との接点において、当社グループが果たす役割を最大化してまいります。
取り組み施策(一例)
・Culture Deckを基軸とした従業員の採用・育成・評価等の推進
・当社グループで働く従業員の家族を招いたイベント等の実施
・「健康経営優良法人」及び「健康優良企業『銀』の認定」の継続取得
ⅵ. 気候変動への対応と対策
気候変動という環境課題に対し、環境負荷の低い事業展開や企業活動における温室効果ガス排出量の抑制などを通じ、地球環境へのリスク軽減に貢献する取り組みを進めております。
取り組み施策(一例)
・サスティナビリティ開示(国内・海外拠点のCO2排出量等の算定及び開示)
・フレキシブルオフィスWeWorkへの入居
・SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)推進の観点からの業務改善
② 環境への配慮
当社グループは、創業以来、環境負荷の少ない事業活動を推進してまいりました。持続可能な社会の実現に向けて策定した「環境宣言2030」は、一定の役割を果たしたことから、本年度よりその理念を引き継ぐかたちで、6つ目のマテリアリティ「気候変動への対応と対策」を新たに策定いたしました。これに基づき、より実効性の高い環境負荷低減の取り組みを進めております。
また、環境に関する情報開示の強化として、従来より開示していたCO2排出量、電気使用量、ゴミ排出量、複合機使用量等に加え、本年度よりCO2排出量の算定対象を「GHGプロトコル」のScope3(サプライチェーン全体で間接的に発生する排出量)に含まれる3項目(出張、通勤、リース機器)にまで拡大し、より包括的な環境負荷の“見える化”を進めております。
③ 人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略
当社グループにおける人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針は、年齢や性別などに関係なく様々な人材が活躍可能な環境や仕組みを整備すること、また多様な人材が意欲を持って活躍する活力ある組織の構築を推進することを目的とし、ウェルビーイング、エンゲージメント、キャリアディベロップメントの3つの軸を中心としております。
ⅰ.ウェルビーイング(心身ともに健康に挑戦できる基盤づくり)
仕事に全力で取り組み、挑戦を続けるためには、心身ともに満たされていること、そして、さまざまなライフステージの変化があっても長く楽しく働き続けることができる環境を整備することが不可欠だと考えております。特に、組織における多様性の確保は、イノベーションの創出に直結するだけでなく、多角的な視点からのリスク対応力を高めるなど、持続的な成長を実現する上で原動力となるものと認識しております。組織に存在する様々なジェンダー格差等の問題を可視化し、改善してまいります。
<指標>管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率
ⅱ.エンゲージメント(組織に愛着を持ち楽しみながら働く)
メンバーが組織に愛着を持ち、やりがいを持って楽しく働く環境を実現するためには、会社の方針や経営層の考え方への理解、一体感を感じる取り組みが必要と捉えております。2019年より株式会社アトラエが運営する組織力向上プラットフォーム「Wevox」を活用し、組織のエンゲージメントを月に1回の頻度で測定しております。チームやメンバーの状態を可視化し、思い込みではなくデータに基づいたコミュニケーションや施策をとることで、より良い組織づくりを目指しております。
<指標>「Wevox」エンゲージメント総合スコア
ⅲ.キャリアディベロップメント(自立したキャリア形成支援)
グループ会社であるシードテック株式会社が提供するデジタル人材育成プラットフォーム「ソダテク」を当社グループ従業員に対する研修制度の一環として導入しております。これにより、従業員自身が、当社の主要事業であるIT人材事業において契約の目的とされる委託業務の内容を正確に理解・把握するとともに、個々人のスキル・能力の向上を目的として、自ら進んで学習できる環境を確保しております。このような研修機会を提供することは、企業価値及び競争における優位性を維持・向上させるものであり、ひいては持続可能な社会を目指す上で必要不可欠であると認識しており、これらへの投資・維持について継続的に取り組んでおります。
<指標>「ソダテク」利用率
また、当社の主幹事業であるIT人材事業(国内)においては、自律性・個別性・心理的安全性を重視し、人材育成・組織風土の醸成を進めております。
(3)リスク管理
当社グループにおける全社的なリスクを的確に把握し対応するため、リスク管理委員会を定例及び適時に開催しており、リスクの予防、発生時の被害の最小化、再発防止に関して議論するとともに、その結果を取締役会に報告しております。
サスティナビリティにかかるリスクの識別、優先的に対応すべきリスクの絞り込みについては、広報/サスティナビリティ推進部にて詳細に検討し、当社グループに与える財務的影響、当社グループの活動が環境・社会に与える影響、発生可能性を踏まえ行っております。特定したリスクは、経営会議での検討を経て、全社の課題として解消に向けた取り組みを行っております。また、今年度のサスティナビリティ推進委員会において、6つ目のマテリアリティ「気候変動への対応と対策」の策定及びCO2排出量の算定対象の拡大などを進め、気候変動に関するリスクと機会の識別を進めております。
(4)指標及び目標
サスティナビリティ推進における戦略、指標及び目標につきましては、「GEECHS Social Impact Flow」と6つのマテリアリティを基軸とし、2026年3月期における重要取組項目を策定しております。
① 技術リソースのシェア・流動化
・「geechs job」新規登録者数、取引企業数
② IT・DX・AI人材の成長・リスキリング
・Seed Tech 事業のサービス「ソダテク」や「Seed Tech School」の利用者数の拡大
③ フリーランスが安心して働ける環境の整備
・「フリノベ」の運営
・顧客ロイヤリティ調査の実施
④ コーポレートガバナンスの強化
・ゼロトラストを基準とした情報システム管理体制の推進
・全社員を対象としたコンプライアンス研修の実施
・上場企業の社会的責任遵守に向けた適切な情報開示
⑤ パートナーシップの形成・拡充
・健康経営の推進
⑥ 気候変動への対応と対策
・ギークスグループ全体のサスティナビリティ開示の実施
・SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)推進の観点からの業務改善
また、当社では、上記「(2)戦略」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は、次の通りであります。
(注)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率についての実績は、「第1 企業の概況 5 従業員の状況 (4)管理職に占める女性の割合、男性労働者の育児休業取得率」に記載しております。