2026年3月期有価証券報告書より

リスク

 

3 【事業等のリスク】

当社は、当社グループ標準である「グループコンプライアンス・リスクマネジメント規定」に基づき、業務上のリスクの予見、評価、回避又は軽減等に関する措置を講じると共に、当社「ESG会議」において、定期的(年1回)に発生可能性、さまざまな影響度及びその対策状況から各リスクの重要度を評価しております。

本有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項については、以下のようなものがあります。なお、文中に記載の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在(2026年6月24日)において当社グループが判断したものであります。

発生可能性のレベル選択の目安

レベル

発生可能性

極大

1年以内に発生する

3年以内に発生する

6年以内に発生する

10年以上先に発生する

 

 

影響度のレベル選択の目安

レベル

売上への影響

社会評価への影響

甚大

売上900億円以上

信頼の極めて大幅な失墜

売上100億円以上

信頼の大幅な失墜

(信頼回復に3年以上要する)

売上10億円以上

信頼の失墜

(信頼回復に1~3年要する)

売上10億円未満

信頼の失墜の可能性は低い

 

 

当社における主要なリスクとその軽減措置等

リスク項目

主な内容

可能性

影響度

主な軽減措置等

事業に関するリスク

経済状況・為替の変動

・原材料、エネルギーコストの高騰

・新興国通貨の急激な変動

・外貨建て調達資材の急激な価格アップ

中~大

中~大

・原材料使用量の削減及び売価反映の継続並びにカーボンニュートラル活動によるエネルギーの効率的利用

・効果的な為替ヘッジの実施

自然災害・感染症等

・自然災害等の発生による事業停止、操業率低下

・サプライチェーンの分断

→一極集中生産拠点における天災地変等の発生

→パンデミックに起因するロックダウン等による部材供給のボトルネック発生

 

中~大

中~大

・グローバル生産管理体制を通じた最適マネジメントの実行

・材料調達のセカンドソース開拓

・複数国・地域・工場での生産による供給ダブルソース化の推進及び事業継続計画(BCP)の策定

・グローバルでのグループBCPマニュアル類の整備、訓練実施

・金融機関との協調による効率的な資金調達

カントリーリスク

・戦争・紛争・テロ等の発生による社会的又は経済的混乱

・対象国又は地域における政治あるいは経済状況の変化

・予期しない法規制並びに通商政策の変化

大~極大

中~大

・臨時生販会議の設置によるグローバルでの需給調整及び高リスク品管理の強化、並びにサプライチェーン統制の強化

・輸出規制に伴う調達先、及び代替材の検討

・重点管理リスクの絞込み及びリスクシナリオ分析の実施

・定期的なモニタリングを通じたタイムリーな経営判断

 

 

リスク項目

主な内容

可能性

影響度

主な軽減措置等

事業に関するリスク

 

 

 

 

自動車電装部品業界の競争激化

・メガサプライヤーとの価格競争

・海外ローカルサプライヤーとの価格競争

・異業種からの新規競合参入

・顧客購買方針の変更

・コンピタンス技術の更なる磨き上げによる差別化

・コンピタンスを核とする新商品創出

 

新商品開発

・市場環境の変化に対する付加価値の高い商品開発の遅れ

・既存商品の衰退と新商品の欠如による売上減少

小~中

・電動化における商品・技術戦略の強化

・技術開発と商品開発の連携強化

・開発人員確保のための新たな採用制度の導入

品質不良問題

・予見出来ない品質問題の発生による多額の費用負担

・仕入先含む検査データねつ造及び改ざん又は検査不履行

小~中

大~

甚大

・製品開発プロセスにおける品質保証の観点での牽制機能強化

・品質風土教育とコンプライアンス監査の継続

サステナビリティに関するリスク

気候変動等に関する環境規制への対応

・気候変動への適応失敗又は規制への対応遅れ

・土壌汚染の発生

・製品有害物質規制への違反

中~大

・環境対応商品の需要増に向けた技術開発

・グループ全社でのカーボンニュートラル活動の推進

・禁止予定物質の計画的な自主切替

経営基盤に関するリスク

コンプライアンスリスク

・競争法違反行為の発生

・労働法違反及びハラスメント問題の発生

・外為法違反又は原産国表示偽装問題の発生

・インサイダー情報の漏洩、取引の発生

・経費の不適切使用や資金管理に関する不正の発生

小~中

中~大

・グループ全社におけるコンプライアンス啓蒙活動の徹底

・人事労務に関する法規・労使協定変化点の全社周知

・業務マニュアルの整備及び正しい運用の徹底

・職務分掌・権限管理等を通じた、不正行為や情報漏洩の抑止

・内部監査を含めたモニタリングの仕組み及び機会の確保

情報セキュリティリスク

・サイバー攻撃による生産停止又は情報漏洩

中~大

中~大

・サイバー攻撃に対するセキュリティの強化及び情報セキュリティに関する社内教育、内部監査

・システムによる情報漏洩対策及び監視の強化

・重要なシステムのバックアップ、冗長化

知的財産リスク

・特許保証体制の不備

・第三者による知的財産権の不正使用

 

中~大

・新規立上げ商品における他社特許調査の強化

・パテントポートフォリオの適用強化

・他社製調査の強化

 

 

配当政策

 

3 【配当政策】

当社は、経営基盤の強化を図りながら、株主の皆さまへの安定的かつ継続的な利益還元を経営上の重要課題の一つと位置付けております。

配当につきましては、財務体質の健全性、将来の成長投資に必要な内部留保、ならびに各事業年度の業績動向や事業環境等を総合的に勘案したうえで決定することを基本方針としております。

また、内部留保につきましては、財務体質の強化を図りながら、研究開発、設備投資、海外投資、新規事業投資等に有効活用し、将来の成長につなげることで、株主の皆さまのご期待にお応えしてまいります。

当社は、こうした基本的な考え方のもと、2027年3月期以降においては、利益成長に応じて段階的な株主還元の拡充を図り、2031年3月期までに連結配当性向30%水準の達成を目指すとともに、配当水準の安定化を図る観点から、各事業年度において1株当たり年間配当金25円以上を目安とする配当方針としております。

つきましては、当事業年度の期末配当金は、当期の業績を勘案し、1株当たり25円といたします。

なお、D種種類株式に対しましては、当社定款に基づき、所定の金額の配当を実施いたします。

次期の配当につきましては、現時点では、上記の株主還元方針を踏まえ、1株当たり年間配当金30円程度を見込んでおりますが、最終的な配当額につきましては、今後の業績動向や財務状況等を踏まえ、適切に判断してまいります。

当事業年度に係る剰余金の配当は以下のとおりであります。

決議年月日

株式の種類

配当金の総額(百万円)

1株当たり配当額(円)

2026年5月15日

取締役会決議

普通株式

1,149

25

2026年5月15日

取締役会決議

D種種類株式

780

3,900,000