2025.10.02更新

コーポレートストーリー

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025

サマリ

タムロンは、交換レンズ専業で世界トップシェアを持ち(写真関連)を核に、監視&FA、モビリティ&ヘルスケアへ光学技術を展開する企業。自社で企画~開発~生産~販売~サービスまで一気通貫の体制を持つことが強みで、新規領域(SWIRレンズ、遠赤外線モジュール、医療用レンズ等)でも価値創出を加速中です。中計では事業ポートフォリオを大胆に見直し、収益基盤の多角化を進めています。

目指す経営指標

ROE:資本コストの倍以上となる16%以上(資本コスト約7%を上回る水準)【期間:継続目標】。

2026年計画:売上高950億円、営業利益205億円(『Value Creation26 ver2.0』)。

長期ビジョン:売上高1,000億円企業、新規事業売上高100億円。

事業ポートフォリオ:監視&FA、モビリティ&ヘルスケアの売上構成比を各15%以上へ。

株主還元目標:配当性向目標40%、総還元性向60%程度、PBR1.5倍以上・時価総額1,000億円以上を目安。

専門用語

■ Tマウント
一眼レフ用の「マウント交換式」規格。レンズ側の共通マウントを介して、複数メーカーのカメラボディに装着できるようにした仕組みで、タムロンが1957年に開発したとされます。レンズの汎用性を一気に高めた技術です。

■ バリフォーカルレンズ
焦点距離を連続的に変えられる監視カメラ向けレンズ。設置後でも画角の微調整ができ、現場に合わせた視野確保が可能です。監視用途での使い勝手と導入効率を高めます。

■ SWIRレンズ(短波赤外対応レンズ)
SWIR(Short-Wave Infrared)波長帯の光を扱えるレンズ。可視光では見えにくい物質の識別や検査に有効で、産業用カメラや品質検査などFA領域で活用されます。

■ 遠赤外線カメラモジュール
人の体温や物体の放射熱を捉える遠赤外線(長波赤外)センサーとレンズ、信号処理を組み合わせたユニット。暗所でも対象を検知でき、防災・監視・モビリティの安全機能に役立ちます。

■ 一気通貫(企画~開発~生産~販売~サービス)
レンズ事業におけるタムロンの体制を示す言葉。上流の企画・設計から、加工・組立などの生産、販売、導入後のサービスまで自社で連続的に担い、品質・コスト・納期を統合的に最適化します。

■ 監視&FA
同社の事業セグメント名。監視カメラや産業自動化(FA:Factory Automation)向けに、バリフォーカルや高解像度レンズ、SWIR対応などの産業用レンズを提供する領域を指します。

■ モビリティ&ヘルスケア・その他
同社の事業セグメント名。車載センシング(周辺視認、ヘッドライト、LiDAR周辺)や、医療向け(硬性内視鏡用レンズなど)にレンズ・モジュールを展開する領域です。

■ 可視~赤外の量産技術
人が見える可視光から、短波・長波を含む赤外線まで、広い波長帯に対応したレンズを設計・加工・コーティングして量産する技術力の総称。用途別に最適化した製品群を安定供給します。

■ Value Creation26 ver2.0
中期経営計画の名称(2024~2026)。写真関連を安定的な収益源としつつ、監視&FAやモビリティ&ヘルスケアの売上構成比拡大と新規事業育成を加速する方針を示した計画です。

■ 硬性内視鏡用レンズ
金属や硬質素材の外筒をもつ内視鏡に組み込む医療用レンズ。体内の部位を明るく高解像度で観察できる光学特性が求められ、医療の診断・治療の精度向上に寄与します。