2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

直販部門 販社部門 BP社
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
直販部門 3,811 30.8 320 119.4 8.4
販社部門 4,225 34.1 136 50.8 3.2
BP社 4,339 35.1 -188 -70.2 -4.3

3【事業の内容】

 当社グループは、当社(株式会社アールシーコア)及び子会社5社(連結子会社3社(株式会社BESSパートナーズ、株式会社BESS札幌、株式会社BESS岐阜)、及び非連結子会社2社)で構成されており、住宅事業であるBESSを主事業として、住宅及び非住宅の建築工事請負、住宅等部材の販売、不動産の仲介、タイムシェア事業及びこれらに関連する事業活動を行っております。

 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次の通りであります。

 日本国内においては当社がログハウスをはじめとする自然派個性住宅(BESS企画型住宅)モデルの企画、開発、設計を行っております。

 また、国内販売については、顧客(エンドユーザー)向けには、当社が東京・神奈川・千葉圏にて3拠点、連結子会社3社が全国10拠点を担当し、BESS単独の住宅展示場(以下「LOGWAY」(ログウェイ))を拠点としてログハウス等の新築工事請負を行っております。また、国内各地の地区販社向けには、当社がログハウス等の部材キット(注)の販売を行っております。

(注) 当社では、住宅を完成させるために必要な主要な資材一式を「部材キット」と称しており、加工済のシェル(ログ材等、建物の構造躯体をなすもの)を始め、屋根・天井・床・屋内間仕切壁等の部材、窓・ドア等の建具類、断熱材、設備機器、木材保護塗料などから構成されます。

 

 報告セグメントにおける事業内容等は次の通りであります。なお、次の3区分は「第5 経理の状況」中、「1(1)連結財務諸表  注記事項」の(セグメント情報等)に記載の報告セグメントの区分と同一であります。

直販部門・・・東京都・昭島市の「BESS多摩」及び神奈川県・藤沢市の「BESS藤沢」、千葉県・木更津市の「BESS木更津」の直営3拠点で、東京・神奈川・千葉圏の顧客向けにログハウス等の新築工事請負を行っております。

また、非住宅の工事請負、宅地及び分譲住宅の仲介・販売、当社所有の山中湖タイムシェア別荘(フェザント山中湖)の販売・運営管理、ログハウスや一般住宅等のメンテナンス・リフォーム工事の請負、及びその他の住宅関連事業を行っております。

販社部門・・・日本国内におけるBESS販社(以下、地区販社という。)の営業拠点(当連結会計年度末現在で29拠点(連結子会社の10拠点含む。))へ向けてログハウス等の部材キット販売等を行っております。

BP社・・・・BESS熊谷、BESSつくば、BESS富士、BESS浜松、BESS東愛知、BESS糸島、BESS熊本に2025年11月よりBESS仙台が加わり、株式会社BESS札幌が運営するBESS札幌、株式会社BESS岐阜が運営するBESS岐阜を含めた合計10拠点にてログハウス等の新築工事請負等を行っております。

       なお、BESS糸島につきましては、2026年3月に閉鎖いたしました。また、2026年4月には株式会社BESS札幌と株式会社BESS岐阜を株式会社BESSパートナーズに統合いたしました。

(注)「BESS」とは、「Bigfoot Essential Slowlife Spirit」の略称。

ビッグフット(Bigfoot)時代から変わらない、自然体の、本質的で飾らない(Essential)スローライフ(Slowlife)を楽しむ心意気(Spirit)を当社は大切にしており、その思いを込めたブランド名です。

「BP社」とは、連結子会社3社グループ(株式会社BESSパートナーズ、株式会社BESS札幌、株式会社BESS岐阜)の呼称です。

 

(1)主要商品

① 住宅

住宅事業では、主に新築商品を取り扱っています。ログハウスに代表される自然材(無垢材)を多用しており、当社グループでは、「自然派個性住宅」と位置付けております。「自然派」とは自然材に対するこだわりを、「個性」とは工法、デザイン、テイスト(住宅の持つ雰囲気、風情)が個性的であることを表しております。空間を構成する素材として自然材、特に木材に着目し、積極的に利用しております。樹木が人間生活に様々な効果を及ぼすことは広く知られておりますが、当社グループが商品に込めるぬくもりやリラックスを具現化する上でも木材は最適の素材であり、商品群における大きな特徴になっております。

新築商品では、コンセプトを基に商品を分類し、その分類を「シリーズ」と称しております。デザインは外形的な違いにも表れますが、デザインによるシリーズの個性と設計に込める暮らし方の違いを明確にしております。2026年3月現在、ログハウス3シリーズ、エポックス(ログハウス以外のシリーズ総称:画期的な新時代を作っていくの意)3シリーズで構成されており、それぞれの特徴は次ページの表の通りであります。

 

② 非住宅(BtoB事業)

当社は、2022年にBtoB事業として、BESSをベースとした木造建築を提供する特建事業を発足させ、法人向け木造建築を請負契約により、宿泊施設や保育園等の建物を提供しています。また、CLT(直交集成材)を用いたログ材の特許、及び「CLTログハウス」商標を取得(※)しており、木材現わしのログハウスは、従来は防火地域では2階までしか建築ができませんでしたが、2023年2月にCLTを用いたログ材の「90分準耐火構造認定」を取得し、構造評定を確認申請時に取得する事により、「個人住宅/共同住宅/中層ビル/商業施設」として、3階建てまでの建築が可能となりました。

また、1989年3月より販売をしております「BESSドーム」は、BtoB事業用(法人向け)商品として販売しております。

※特許・商標 :CLTを用いたログ材の特許(特許7169690)/ CLTログハウスの商標(登録6202021)

<商品シリーズとその特徴>

 

シリーズ

(略称)

位置づけ・暮らし

イメージ

デザイン特徴

構造・部材特徴

ログハウス

カントリーログ

(C)

 

ラフで無骨

本物志向のログハウス

 

 本物に拘り、手を掛けつくる過程と、経年による味わいを楽しむ暮らし。

・本物感、ラフ感、素材感に拘る「ディープカントリー」。

・長折れ屋根と深みのあるカラーリングが特徴。

・階段、手すり、幕板等の骨太感。

・D型断面に成形したログを使用。外壁は曲面、内壁はフラット。

・国産杉のログ材。

・原木の調達から人工乾燥(注1)、加工まで一貫した生産プロセス。

 

G-LOG

(ジーログ)

(G)

心馳せが活きる

現代のログハウス

 

 日本人の感性をそそぎ、暮らしに自然をとりこむ。外とつながるNIDOを楽しむ暮らし。

 

・きりりとした佇まい。

・外なのにまるで部屋のような超ベランダ空間「NIDO」と、連続してつながる大空間ロフト。

・日本を感じさせるカラーリング。

・角形断面に成型したログを使用。

・国産杉のログ材。

・原木の調達から人工乾燥(注1)、加工まで一貫した生産プロセス。

栖ログ

(すみかログ)

(S)

小さくても本格ログ

BESSの平小屋

 

「小屋×平屋×ログ」の新カテゴリー。余計はいらない、自由で賢い、身軽な暮らし。

・使える小屋裏空間をもつ平屋のログ。

・室内どこにいても外を感じる小屋サイズが特徴。

・空中廊下、小屋裏、梯子、潜望窓といったわくわくする仕掛け。

 

・角形断面に成型したログを使用。

・国産杉のログ材。

・原木の調達から人工乾燥(注1)、加工まで一貫した生産プロセス。

エポックス

四角WONDER

ワンダーデバイス

(W)

自分流で暮らしを

おもしろくする装置

 

「主役はあなた」。ベーシックなハコだから、自分らしく暮らしがつくっていける。

 

・木に囲まれた大空間。

・3つのフェイスデザイン。

・デザイン、プラン、仕様をセレクトできる幅の広さが特徴。

・暮らしをさらに面白くするデバイスの数々。

 

・接合部に金物を使用した木造軸組工法。

・構造部材を工場でカットし、接合部に金物を先付けすることで現場施工を簡略化。

三角WONDER

間貫けのハコ

(まぬけのハコ)

(M)

間と貫けを大事にした

情緒が生まれるハコ

 

 家の中がひとつづきの空間。縁側から床座へ、人と人が自然につながる暮らし。

・7寸勾配屋根のシンプルで愛嬌あるイエガタ。

・内と外をつなぐ縁側と間とヌケのあるひとつづきの内部空間。

・外装材はスレートとなみ鋼板の2タイプ

・内部は丸ごと国産杉に囲まれた柔らかい空間。

・六面体構造で耐震性に優れた枠組壁工法。

・耐力壁を予め工場でパネル化して納品することで現場施工を簡略化。

・壁、床、天井等、主要な仕上げ材に国産材を使用。

程々の家

(Y)

 

造りすぎず、飾りすぎず

日本の感性が生きる家

 

 偏りすぎることのない、絶妙なるバランス感覚。日本の豊かな感性が息づく暮らし。

・低く構えた「甲羅屋根」。

・人を迎え入れる軒下の「広縁」。

・家の顔、額縁玄関。

・力強い登り梁の広がる吹抜~ロフト。

・接合部に金物を使用した木造軸組工法。

・構造部材を工場でカットし、接合部に金物を先付けすることで現場組上げを簡略化。

BESSドーム

(D)

法人向け商品

遊びごころの象徴

ユニークな丸い建物

 

 360°広がる創造空間。固定概念から解放されて、どう使いこなすか。

・三角形105個を組み合わせた、ユニークなドーム型。

・丸い外観から、驚くほど開放的な室内空間。

・「ジオデシックドーム理論(注2)」に基づく建築。

・BESSオリジナルの木造ドーム構法(注3)。

・部材パッケージ販売が基本。

注)1 乾燥炉に原木を入れ、人工的に木材を乾燥させること。木材は繊維飽和状態(木に含まれる自由水が完全になくなった状態)から更に乾燥させると構造的強度が向上するという特性を持つ。乾燥によって建築材料としての性能が増すことに加え、経年変化(歪みや収縮等)を抑えることができる。

2 R.バックミンスター・フラー博士(米)が完成させた理論。「最強の構造体である三角形から球体構造を作り上げる」というもので、合理性・効率性を追求した理想の建物を生み出すことを目指した建築理論。

3 フレーム(ドーム型の骨組みとなる木材)とコネクター(フレーム同士を接合する金属部品、特許取得済)でドームの構造部分を構築。構造評定を取得し、抜群の構造強度を実現。

 

③ IMAGO

 IMAGOとは住宅用途よりも小さな空間の小屋を当社の住宅の特徴であるログを使用して組み立てた商品です。2016年8月にログ小屋商品である「第3のトコロ」IMAGOを発売して以来、住宅事業とは異なる暮らしの要望に応えてきました。顧客が建築できるセルフビルドが可能なキットでの販売に加えて全国のLOGWAY拠点での施工請負も行っております。2026年3月までの累計売上棟数は907棟となりました。

 2021年10月には、ログ小屋を車体に載せた「可動式のログ小屋」IMAGOを発表し、これまでの固定式ログ小屋から可動式ログ小屋へと、自由に様々な場所に設置でき楽しめる商品を発売しました。コロナ禍によりプライベートな空間で過ごす時間が増え、ワークスペースを含めた自宅環境の見直しや自然豊かな環境への移住や移動の関心が高まっており、そのような中、固定式・可動式IMAGOで自然材を多用した新たな空間を提案しています。

 

④ 分譲地

 自然や外とつながる、おおらかな暮らし「梺(ふもと)ぐらし」を楽しめる用地を開発し、「FuMoTo事業」として販売しています。利便性を追求する地方の都市化とは一線を画した、暮らしの環境づくりのための取り組みで、そのコミュニティが自然と地元に受け入れられ、地方の活発化につながることを目指します。

 

⑤ タイムシェア

 別荘タイムシェアの販売及び運営管理を行う事業として、タイムシェア事業を直販部門において展開しております。「フェザント別荘メンバー制度」は、BESSの自然派個性住宅を希望の1週間単位で購入することにより、手頃な価格で別荘ライフを楽しめる新しい別荘所有のシステムで、10年、15年、20年の3タイプの商品を販売しております。

<商品の特徴>

建物ラインナップ

利用できる期間

権利形態

シーズンランク

ログハウス4タイプ、

ドームハウス、

ジャパネスクハウス

で展開。

金曜日から翌金曜日の7泊8日(年末年始のみ日にち固定)+「別荘レンタル制度」によりその他の期間も有料で利用可能。

施設利用権

(10年、15年、20年)

年間50週に対して、休日の連続性等から4段階のシーズンランクを設定。シーズンランクと建物により初期費用が変動。

 

 

(2)事業の特徴

① BESS・住宅事業

 イ ブランド価値の創造

 当社グループは、ブランド名称「BESS」を使用し事業展開を行っており、ブランドの認知度・イメージの向上を図ることで、「オンリー・ワン」ブランドとしてユーザーに支持されることを目指しております。BESSブランドは、『「住む」より「楽しむ」』というスローガンの下「こころを遊ばせる暮らしを求めるユーザー」に対して、その道具としての家「自然派個性住宅」を提供するビジネスであり、それをマーケットに啓蒙する広報宣伝活動、LOGWAYを展開してBESSに関心を持つ人に対して「BESS」ブランドの持つ世界観〔コンセプト〕並びに商品そのものを伝える演出、各種販促物でのイメージ表現、及び接客スタッフによる対応等を特に重視しております。

 ロ 営業展開

 当社は、LOGWAYを拠点として直接ユーザーに営業活動を展開する「直販部門」と、地区販社を通じてユーザーに商品を提供する「販社部門」により全国展開を行っております。

 地区販社はそれぞれ独自にLOGWAYを開設し、そのLOGWAYを拠点として営業活動を行っております。2026年3月末現在、地区販社として全国で17社(連結子会社3社を含む。)、拠点は29拠点(連結子会社3社の10拠点を含む。)を擁しております。この制度はフランチャイズシステムの形態を採っているため、本部(当社)にとっては小資本による効率的な全国展開、加盟店(地区販社)側にとってはブランド力の活用、本部指導による支援等により、新規事業への取り組みを容易にすることができます。

 ハ 単独展示場の存在

 LOGWAYは、建物の規模、種類、配置、インテリア・エクステリアを含めた全体演出により、訪れる人の感性に訴えることに主眼を置いております。自然材の長所はもちろん、一般に短所と目されることの多い経年収縮による割れや隙間等についても、実際にユーザーご自身の目で確認をしていただくという意図もあります。また、地区販社に対しても、フランチャイズ契約に通常含まれる入会時の加盟料や保証金等の負担を敢えて求めず、その代わりに自社単独でのLOGWAY開設を新規販社契約締結の条件としております。

 ニ 顧客管理

 当社グループは、LOGWAYへの来場又は資料請求等のお問合せをいただいた方を「ストック顧客」と称し、情報管理を行っております。BESSの顧客の中には、LOGWAYに来場される時には、住宅の購入を検討されていなかった方もおられるため、ストック顧客に対して定期的に情報発信を行うとともに、ストック顧客からの接触について履歴管理を行っております。このような活動を通じて当社グループの理念・方針である「潜在マーケットの顕在化」を推進しています。

 ホ LOGWAY戦略

 当社グループは、すでにBESSでの暮らしを楽しんでいるユーザーの方に「LOGWAYコーチャー」(登録数・約2,000組)としてBESSの暮らしを来場者に伝えるイベント等に参画していただいております。また、ストック顧客のうち、建設時期は未定でも、いつかはBESSの家で暮らしたいという意思表明された方を対象とする、会費制BESSファンクラブ「LOGWAYクラブ」を運営しております。LOGWAYクラブ会員には、よりLOGWAYを満喫してもらえるプログラムやBESSの暮らし実現のために様々な会員サポートを用意しています。

 ヘ 商品の標準化

 当社グループは、商品設計において標準化を推進しております。商品カタログにおいて「モデルプラン」と称する標準モデルを設定していますが、これは単にカタログに記載するためだけの見本ではなく、実際にユーザーに選んでいただくためのラインナップとして位置付けております。これまでの約23,000棟の契約(受注)実績を背景に、用途や使い勝手等を練り上げてきたプランであり、ユーザーの多様な暮らし方に対応できるよう改良を重ねてきたものであります。「モデルプラン」による商品の標準化により、販売、生産及び物流における効率の向上等に寄与しております。

 ト 独立した研究開発部門

 当社グループは、研究開発を行う商品開発部を擁しており、不断の研究開発活動を通じ、その事業領域の拡大を推進しており、BESSとしての「個性」を強く発揮させるため、デザイン(外観デザイン、空間特徴、各仕上げ仕様)の強化に力を入れております。当社グループの主力商品であるログハウスは、その内外に木材の露出が多くなるため、一般的なプレハブ住宅に比べ、建築基準法及び防火規制等、法的制約が厳しくなっております。このため、ログハウス以外のエポックス(四角WONDER、三角WONDER、程々の家及びBESSドーム)の開発にも注力しております。
 商品開発の活動は、設計等の自由度向上、建物の機能向上及び建設可能地域の拡大へとつながり、併せて「自然派個性住宅」にマッチした外構等関連商品の開発も進めており、ユーザーの「こころを遊ばせる暮らし」への価値創造に貢献しております。

 

② 特建(BtoB)事業

 法人に対し、木造建築を提供する特建事業は、2022年6月にCLT(直交集成材)ログハウスの特許を取得し、さらに2023年2月にはCLTログハウスに係る「90分準耐火構造認定」取得しております。これにより、2023年12月には、日本初となる防火地域での3階建てCLTログハウスを竣工しました。本事業においては、CLTログハウスだけでなく、BESSの従来モデルをベースとした宿泊施設の建設やキャンプ場におけるIMAGOの設置などの実績があり、法人向けの木造建築を幅広く扱う事業となります。脱炭素など環境意識の高まりや政府による「木造建築の促進」など背景に、低層ビル、商業施設、保育園、共同住宅、大型の個人住宅などを対象に営業活動を進めていきます。


③ BESS・タイムシェア事業

 タイムシェア事業は、「こころを遊ばせる暮らしを求めるユーザー」に対して、別荘ライフを手軽に楽しめる「別荘タイムシェアの販売及びその運営管理」を提供するビジネスであります。従来と一線を画すシェア別荘システムにより、新しい「別荘マーケット」を創造しております。これまで別荘所有には「土地、建物価格の高さ」、「手間(メンテナンス)の多さ」、「休暇はあれど、取り難い環境」などの問題がありましたが、このシステムでは1棟所有ではなく1週間単位の利用権であり、手間がかかるメンテナンスも、「メンテナンス・リフォームプログラム」により対応していることから快適な別荘ライフを手軽にお楽しみいただけるシステムであります。建物は、本格的なログハウスをはじめとするBESSの自然派個性住宅を用いたタイムシェア型戸建別荘です。
 販売形態は、利用権方式による「メンバー制度」。会員サービスの一環として、希望時期に合わせたフレキシブルな利用を可能とした「交換利用券制度」も導入しております。

 

 

(3)事業系統図

 当社グループにおける事業の系統図は、次の通りであります。

 

 ※BP社とは、株式会社BESSパートナーズ(2026年4月には株式会社BESS札幌と株式会社BESS岐阜を株式会社BESSパートナーズに統合いたしました。)、株式会社BESS札幌、株式会社BESS岐阜の3社グループの呼称です。

 ※上記以外に非連結子会社が2社あります。

 

業績状況

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況は、以下の通りであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績等の概要

当連結会計年度におけるわが国経済は、人手不足を背景に賃金の伸びが拡大するなど雇用・所得環境の改善等により、緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、米国の通商政策による影響や中東情勢をはじめとする国際情勢の不安定感の高まり、原材料価格やエネルギー価格の高騰といった景気を下振れするリスクをはらんでおり、引き続き注視する必要がある状況となっております。住宅市場においては、建築資材や輸送コストの上昇等による住宅価格の高騰及び住宅ローン金利の動向等を背景に、住宅需要は引き続き慎重な動きとなりました。建築確認申請の審査期間長期化による影響等もあり、2025年4月~2026年3月の新設住宅着工戸数が前期比12.9%減、うち新設戸建持家木造住宅着工戸数は同12.3%減となり、昨年度の増加から再び減少に転じ、今後も弱含みで推移していくものと思われます。

このような事業環境の下、当社グループでは、創業40周年を迎えた当期を第2創業期として位置付け、主要事業であるBESS事業のブランド理念を再構築しました。人間の感性に焦点を当てた感動づくりこそがBESSブランドの付加価値であることを再認識し、ブランドミッション「ユーザー・ハピネス」の本質に立ち還り、存在意義を「人間へ BESS」、ビジョンを「劇的感動」と定めました。業績回復に向けて従来の新築戸建事業に加え、リゾート施設や保育施設等といった非住宅建築の提供を行う特建事業(BtoB事業)の拡大、さらに地方自治体や企業との連携による地域貢献活動等に取り組んでおります。

 また、当社は2025年10月14日開催の取締役会決議に基づき、旭化成ホームズ株式会社との間で、資本業務提携契約を締結いたしました。両社の商品や顧客基盤等を活かした事業連携、住空間や暮らしに関する共同研究、技術領域における相互補完・共同開発などをテーマに情報交換と協議を推進しており、特にBtoB領域での連携を高め、特建事業の安定成長を促す取り組みを強化しております。

 

当連結会計年度における売上高は、建築確認申請の審査期間長期化の影響及び当期前半期での受注(契約)不足から前期比4.0%減の10,547百万円となり、利益面においても、営業損失は594百万円(前年同期は491百万円)となりました。経常損失は515百万円(前年同期は384百万円)となり、固定資産の減損による特別損失等の計上もあり、親会社株主に帰属する当期純損失は816百万円(前年同期は530百万円の損失)を計上しました。

当社は、6期連続営業損失となった結果を厳粛に受け止め、新築戸建事業の立て直しを最優先としながら新たな市場創造に挑戦することで、既存事業の収益性向上と新規事業による相乗効果でBESSブランドの真価を発揮していき、営業利益ベースでの黒字化及び中期経営計画の着実な進捗を目指してまいります。

 

(営業活動の状況)

① 商品面の取り組み

・2025年4月に三角WONDER「間貫けのハコ」の新外装「なみ鋼板」を発売し、既存の角スレート(標準仕様)、うろこスレート(オプション仕様)に加え、デザインバリエーションをさらに拡充しました。

・累計7,000組超のご家族にご愛顧いただいているワンダーデバイスに、ブラックを基調に内外装をカスタマイズできる新仕様「BLACK MODE(ブラックモード)」を開発し、2025年11月から販売開始しました。外装・キッチンアクセントカラー・建具などにブラックアイテムが加わり、カスタマイズの幅が大きく広がりました。

・2026年1月に特別モデル・程々の家「晴七色」の第2弾として、住宅の意匠性と太陽光発電を両立した屋根一体型太陽光パネル搭載モデルをオプション追加し、また、2026年3月にはBESSの定番シリーズに家庭用サウナのオプションを追加しました。

 

② 営業面の取り組み

・2026年3月のブランド創設40周年を記念したフェア「BESS40祭(よんじゅっさい)」を2025年10月より開催しております。2025年7月には先行して期間限定の新商品「風のログ」と程々の家「晴七色(はれなないろ)」を発売。その他、ご契約時特典としてBESSガジェットポイントのプレゼントやBESSオーナー向けイベントなどを実施しております。

・注力事業である特建事業では、2025年10月よりBESS初となる「テラスハウス型賃貸向け木造集合住宅」を新発売。「ワンダーデバイス」デザインを採用し、無垢材の心地良さとBESSの遊び心あふれる住空間を賃貸住宅でも提供することで、差別化された"人気の賃貸住宅"を求めるオーナー様のニーズに応える商品展開を開始。2026年3月には、第1号モニターのご契約をいただきました。

・LOGWAYの新たな取り組みとして、別荘サブスクリプションサービス「OURoom(アワールーム)」との提携事業を拡大し、BESS札幌(北海道江別市)とBESS木更津(千葉県木更津市)の計2拠点・2棟でモデル棟の宿泊体験運用。LOGWAYを"暮らしを体感する場"から"泊まって体験を深める場"へと進化させ、新たな顧客層へのアプローチを強化しております。

・新築戸建事業の枠を超えた地域連携の取り組みとして、2025年6月に神戸市及び公益財団法人神戸市公園緑化協会との三者連携協定を、2025年10月には大分県日田市と「次世代の山づくりと地方創生に向けた水郷日田の木材利用促進協定」をそれぞれ締結。神戸市等との協定では公園・緑地の有効活用を通じた持続可能な社会の実現、日田市との協定では日田産材の活用や森林資源活用による地域活性化・人流創出を推進するなど、当社ならではの取り組みによる貢献を目指し、連携による活動を行っております。そして、2026年3月には、愛知県豊田市と「山村振興・移住定住促進及び地域活性化に向けた連携協定」を締結しました。豊田市の山村地域への移住・定住の誘導や交流・関係人口の拡大、居住環境整備、山村暮らしの価値観醸成などを官民連携で推進します。

 

(業績先行指標の状況)

先行指標となる全国LOGWAYへの新規来場者数は前年同期比82.7%で減少、連結契約(受注)棟数も93.3%(496→463棟)に減少しました。連結契約(受注)高においては、昨年大きく伸長したBtoB事業(特建事業)が前年同期比12.2%減となり、12,312百万円(前年同期比2.0%減)となりました。また、後半期の受注回復や売上消化の遅れ等により、期末契約(受注)残高は前年同期比24.9%増の11,385百万円と増加しました。

LOGWAY展開については、2025年11月より地区販社運営のBESS仙台を連結子会社であるBESSパートナーズに事業継承し、BESS糸島につきましては、2026年3月末に閉鎖いたしました。現在の稼働拠点数は直営拠点を含めて31拠点となりました。営業体制は、BESS事業全体(販社含む)の専任営業員数(BESS専任の営業として在籍する営業員数)は、77名と前期末より2名減少いたしました。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(連結経営成績に関する分析)

当社グループの当連結会計年度における連結売上高は、建築確認申請の審査期間長期化の影響及び当期前半期での受注(契約)不足に伴い、前年同期比4.0%減の10,547百万円となりました。営業損失についても594百万円(前年同期は491百万円)となりました。経常損失は515百万円(同384百万円)となり、固定資産の減損による特別損失等の計上もあり、親会社株主に帰属する当期純損失は、816百万円(同530百万円の損失)となりました。

 

(連結財政状態に関する分析)

当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末比で854百万円減少の5,630百万円、負債は同49百万円減少の4,039百万円、純資産は同804百万円減少の1,591百万円となりました。それぞれの主な増減要因につきましては、次の通りであります。

総資産につきましては、主として「現金及び預金」が前連結会計年度末比で537百万円減少したことに加え、「預託金」が同352百万円減少、固定資産の減損計上により「有形固定資産」が同137百万円減少したこと等によります。

負債につきましては、「長期借入金」が前連結会計年度末比69百万円減少したことに加え、「長期リース債務」が同45百万円減少したこと等によります。

純資産につきましては、親会社株主に帰属する当期純損失816百万円を計上したこと等により、1,591百万円となりました。

その結果、自己資本比率は28.3%となりました。

 

(個別業績の概要)

当事業年度における売上高は、前半期の受注(契約)不足が影響し、前年同期比9.3%減の8,031百万円となりました。また、利益面においては、上記連結経営成績に記載の状況と同様に、営業損失586百万円(前年同期は482百万円)、経常損失494百万円(同361百万円)となりました。当期純損失は779百万円(同435百万円の損失)となりました。

 

(報告セグメントの業績概要)

当社グループの単一事業であるBESS事業は、暮らしのブランド「BESS」の下、『「住む」より「楽しむ」』をスローガンに、個性的で楽しい暮らし方のデザインにまで踏み込んで開発した企画型住宅(=ログハウス等の自然派個性住宅)の提供を行っております。住宅引渡時点での顧客満足以上に、暮らしをスタートしてからの「ユーザー・ハピネス」の実現を使命としています。

その業績概要については、以下の3つの報告セグメントに区分されます。

 

イ 直販部門

連結売上高の35.7%(外部顧客売上高ベース)を占める直販部門は、東京都・昭島市の「BESS多摩」及び神奈川県・藤沢市の「BESS藤沢」、千葉県・木更津市の「BESS木更津」の直営3拠点で、東京・神奈川・千葉圏を中心とする顧客との直接の工事元請契約によるBESS企画型住宅等の提供を行う直販住宅事業のほか、リゾート施設等の非住宅建築の提供を行う特建事業(BtoB事業)等を主要事業としております。

BESS木更津は3箇所目の直販拠点として、販社施設を引き継ぎ2025年4月にオープンいたしました。大型商業施設から車で6分の立地で、2棟のログハウスとワンダーデバイス、ログ小屋IMAGOが立ち並びます。2025年3月に閉鎖した東京・代官山「BESS MAGMA」とは異なる立地、環境で、BESSが提案する暮らしを体感できる住宅展示場として再開し、2025年12月からはモデルハウスを活用した宿泊事業等の新しい取組みもスタートいたしました。

当連結会計年度の業績は、セグメント売上高は3,810百万円(前年同期比14.6%減)となり、セグメント利益は319百万円(同22.5%減)となりました。

業績の先行指標となるセグメント契約高は、4,649百万円(同9.8%減)となりました。

 

ロ 販社部門

連結売上高の24.6%を占める販社部門は、全国17社の地区販社のLOGWAY29拠点に対して、BESSブランドと販売システム等を提供するとともに、BESS企画型住宅の部材キット等を供給する事業を行っております。

当連結会計年度の業績は、拠点減の影響からセグメント売上高4,224百万円(前年同期比4.0%減)となりましたが、広告宣伝費等の販管費抑制が寄与し、セグメント利益135百万円(同140.3%増)となりました。

また、セグメント契約高は3,869百万円(同6.5%減)となりました。

 

ハ BP社

連結売上高の39.7%を占めるBP社は、株式会社BESSパートナーズ運営の熊谷(埼玉県)、つくば(茨城県)、富士・浜松(静岡県)、東愛知(愛知県)、糸島(福岡県)、熊本(熊本県)に2025年11月より仙台(宮城県)が加わり、株式会社BESS札幌が運営する札幌(北海道)、株式会社BESS岐阜が運営する岐阜(岐阜県)による合計10箇所のLOGWAYを営業拠点として、顧客との直接の工事元請契約によるBESS企画型住宅等の提供を主要事業としております。なお、糸島(福岡県)につきましては、2026年3月に閉鎖いたしました。また、2026年4月には株式会社BESS札幌と株式会社BESS岐阜を株式会社BESSパートナーズに統合いたしました。

当連結会計年度の業績は、セグメント売上高は4,338百万円(前年同期比9.2%増)となり、セグメント損失は187百万円(前年同期は250百万円の損失)となりました。

また、セグメント契約(受注)高は5,320百万円(同1.0%増)となりました。

 

 

②受注及び販売の実績

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)                (単位:百万円)

セグメント

区分

品目名称

前連結会計年度繰越高

当連結会計年度契約高

当連結会計年度売上高

次期繰越高

当連結会計年度施工高

契約残高

うち施工高

直販部門

ログハウス等

部材キット販売

38

320

358

293

65

ログハウス等工事

2,553

4,625

7,179

3,953

3,225

62

3,939

その他

14

14

181

(小計)

2,591

4,960

7,552

4,429

3,290

62

3,939

販社部門

ログハウス等

部材キット販売

1,404

2,641

4,045

2,541

1,504

その他

289

(小計)

1,404

2,641

4,045

2,830

1,504

 BP社

ログハウス等

部材キット販売

2

58

61

26

34

ログハウス等工事

3,063

4,908

7,972

3,688

4,284

17

3,692

 その他

15

(小計)

3,066

4,967

8,034

3,730

4,319

17

3,692

 合計

 

7,062

12,569

19,632

10,990

9,114

79

7,631

(注)1 前連結会計年度以前に契約したもので、契約の更改等により金額に変更のあるものについては、当期契約高に含めております。

2 次期繰越高のうち施工高については、未成工事支出金により手持工事の施工高を推定したものであります。

3 「ログハウス等工事」の施工高は(売上高+次期繰越施工高-前期繰越施工高)に一致しております。

4 各部門の「その他」(販促物販売収入等)は、契約高の繰越管理を行っておりませんので、「前期繰越高」「当期契約高」及び「次期繰越高」の欄の記載は行っておりません。

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)                (単位:百万円)

セグメント

区分

品目名称

前連結会計年度繰越高

当連結会計年度契約高

当連結会計年度売上高

次期繰越高

当連結会計年度施工高

契約残高

うち施工高

直販部門

ログハウス等

部材キット販売

65

254

319

246

72

ログハウス等工事

3,225

4,511

7,737

3,323

4,413

136

3,398

その他

14

14

200

0

(小計)

3,290

4,780

8,071

3,770

4,486

136

3,398

販社部門

ログハウス等

部材キット販売

1,504

2,328

3,832

2,324

1,507

その他

269

(小計)

1,504

2,328

3,832

2,594

1,507

 BP社

ログハウス等

部材キット販売

34

37

72

71

1

ログハウス等工事

4,284

5,166

9,450

4,061

5,389

17

4,061

 その他

50

(小計)

4,319

5,203

9,523

4,182

5,390

17

4,061

 合計

 

9,114

12,312

21,426

10,547

11,385

153

7,459

(注)1 前連結会計年度以前に契約したもので、契約の更改等により金額に変更のあるものについては、当期契約高に含めております。

2 次期繰越高のうち施工高については、未成工事支出金により手持工事の施工高を推定したものであります。

3 「ログハウス等工事」の施工高は(売上高+次期繰越施工高-前期繰越施工高)に一致しております。

4 各部門の「その他」(販促物販売収入等)は、契約高の繰越管理を行っておりませんので、「前期繰越高」「当期契約高」及び「次期繰越高」の欄の記載は行っておりません。

③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、2,569百万円となり、前連結会計年度末3,107百万円に対し537百万円の減少となりました。

各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において営業活動により265百万円の資金減少(前年同期は870百万円の減少)となりました。

これは、税金等調整前当期純損失798百万円(同479百万円の損失)、棚卸資産の増加142百万円(同37百万円の減少)等による資金減少要因が、前受金及び未成工事受入金の増加203百万円(同327百万円の増加)、長期未収入金の減少392百万円(同222百万円の増加)、減損損失の計上290百万円(同140百万円の計上)等による資金増加要因を上回ったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動により使用した資金は173百万円(前年同期は67百万円の増加)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出134百万円(同78百万円)、有形固定資産の取得による支出33百万円(同42百万円)等による資金減少要因が、有形固定資産売却による収入9百万円(前年同期は40百万円)、貸付金の回収による収入6百万円(同5百万円)等による資金増加要因を上回ったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動による資金は131百万円の減少(前年同期は129百万円の減少)となりました。これは、長期借入金86百万円の返済(同126百万円)、ファイナンス・リース債務47百万円の返済(同50百万円)等によるものであります。

 

(資本の財源及び資金の流動性)

当社グループの運転資金の主要な需要は営業費用であります。具体的には、ログハウス等部材キットに係る部材等の調達費、施工に要する外注費等の「売上原価」と、人件費、広告宣伝販促費、研究開発費等の「販売費及び一般管理費」であります。

当社グループの運転資金及び設備資金につきましては、内部資金のほか金融機関からの借入により資金調達することとしておりますが、2023年3月30日付の代官山資産の売却に係る不動産売買契約に基づく売却代金により、借入金の大半を返済しており、当連結会計年度末における金融機関からの借入残高は、返済期限により、長短合わせて550百万円が残る状況です。従って、当面の運転資金及び新規の設備資金に係る資金繰りについては、主に内部資金によるものとなります。

資金の流動性につきましては、顧客契約から売上計上及び代金の回収までのサイクルが長い(直販部門では元請工事の一般的な工期が約1年)ことなどを勘案して、借入金による調達実行の活用を含め、常に不測の事態に備えて厚めの残高(月商の3ヵ月を目安)を維持するよう努めております。

 

(財務政策)

当社は、株主の皆様に当社株式を長期的に保有いただくために、連結純資産配当率(DOE)を重視した「長期的な視点での安定的配当」を利益還元の柱とするとともに、将来の事業成長と経営体質の強化のために 必要な内部留保の確保にも配慮していくことを基本方針としております。

 

④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、決算日における資産、負債の報告数値、並びに報告期間における収入、費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行う必要があります。当社の経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び過程を過去の実績や状況に応じ、合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。しかしながら、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。これらの見積りと実際の結果が異なった際は、当社グループの連結財務諸表及びセグメントの業績に影響を及ぼす可能性があります。

なお、重要な会計上の見積りに係る計上基準については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)4 会計方針に関する事項(3)重要な引当金の計上基準」に記載の通りであります。

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1 報告セグメントの概要

 当社グループの報告セグメントは、当社の事業構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
 当社グループは、オリジナルブランド「BESS」を使用し、ログハウス等部材キット販売を中心に事業を展開しております。

 

 各報告セグメントの概要は下記の通りであります。

名称

事業内容

直販部門

BESS MAGMA(2025年3月まで営業)、BESS多摩、BESS藤沢及びBESS木更津を拠点とした、ログハウス等工事請負事業

不動産仲介・販売、別荘タイムシェア販売・運営管理、メンテナンス・リフォーム工事、及びその他の住宅関連事業

販社部門

ログハウス等部材キット販売を中心としたBESSのフランチャイズ本部事業

BP社

BESS仙台、BESS熊谷、BESSつくば、BESS富士、BESS浜松、BESS東愛知、BESS糸島(2026年3月まで営業)、BESS熊本、BESS札幌、BESS岐阜を拠点とした、ログハウス等工事請負事業

(注)1 木更津営業所は、元販社のepm不動産株式会社より借り受けて2025年4月26日に直営拠点として営業を再開いたしました。

   2 仙台営業所は、元販社の株式会社BESS髙勝より借り受けて2025年11月1日に営業を開始しました。また、糸島営業所は、2026年3月31日をもって営業を終了し、熊本営業所に統合いたしました。

   3 株式会社BESS札幌及び株式会社BESS岐阜は、2026年4月1日付で株式会社BESSパートナーズに統合いたしました。

 

2 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

 報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一であります。

 報告セグメントの利益又は損失は、営業利益又は営業損失ベースの数値であります。

 セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報

  前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

調整額

(注)1

連結財務諸表

計上額

(注)2

 

直販部門

販社部門

BP社

売上高

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

4,429,114

2,830,504

3,730,771

10,990,391

10,990,391

セグメント間の内部売上高

又は振替高

30,585

1,572,638

241,926

1,845,150

△1,845,150

4,459,700

4,403,143

3,972,698

12,835,541

△1,845,150

10,990,391

セグメント利益又は損失(△)

412,405

56,523

△250,294

218,634

△710,121

△491,486

セグメント資産

1,337,574

1,399,934

1,269,496

4,007,005

2,478,131

6,485,137

セグメント負債

993,929

871,464

2,469,620

4,335,014

△246,699

4,088,315

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費

44,414

5,883

6,809

57,106

4,495

61,602

減損損失

9,059

24,786

32,051

65,897

74,373

140,270

有形固定資産及び

無形固定資産の増加額

14,074

28,510

16,399

58,983

△1,799

57,183

(注)1 セグメント利益等の差異調整に関する事項は以下の通りであります。

(単位:千円)

セグメント利益

セグメント間取引消去

241,055

全社費用※

△951,177

合計

△710,121

※全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費、研究開発費等であります。

(単位:千円)

セグメント資産

セグメント間取引消去

△550,540

全社資産※

3,028,671

合計

2,478,131

※全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない現金及び預金、本社建物等であります。

(単位:千円)

 セグメント負債

セグメント間取引消去

△1,599,872

全社負債※

1,353,173

合計

△246,699

※全社負債は、主に報告セグメントに帰属しない借入金等であります。

 減価償却費及び有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、主に報告セグメントに帰属しない全社資産に係るものであります。

2 セグメント利益又は損失は、連結財務諸表の営業損失と調整を行っております。

 

  当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

調整額

(注)1

連結財務諸表

計上額

(注)2

 

直販部門

販社部門

BP社

売上高

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

3,770,855

2,594,243

4,182,495

10,547,594

10,547,594

セグメント間の内部売上高

又は振替高

39,915

1,630,662

156,298

1,826,876

△1,826,876

3,810,770

4,224,906

4,338,793

12,374,470

△1,826,876

10,547,594

セグメント利益又は損失(△)

319,514

135,843

△187,782

267,575

△861,946

△594,371

セグメント資産

1,442,799

1,048,034

1,288,041

3,778,875

1,852,070

5,630,946

セグメント負債

1,146,316

841,458

2,705,552

4,693,327

△654,310

4,039,017

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費

20,990

2,073

723

23,787

5,005

28,792

減損損失

152,081

4,912

6,358

163,352

127,155

290,508

有形固定資産及び

無形固定資産の増加額

14,488

84,216

7,082

105,787

10,890

116,678

(注)1 セグメント利益等の差異調整に関する事項は以下の通りであります。

(単位:千円)

セグメント利益

セグメント間取引消去

180,272

全社費用※

△1,042,219

合計

△861,946

※全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費、研究開発費等であります。

(単位:千円)

セグメント資産

セグメント間取引消去

△671,020

全社資産※

2,523,091

合計

1,852,070

※全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない現金及び預金、本社建物等であります。

(単位:千円)

 セグメント負債

セグメント間取引消去

△1,900,703

全社負債※

1,246,392

合計

△654,310

※全社負債は、主に報告セグメントに帰属しない借入金等であります。

 減価償却費及び有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、主に報告セグメントに帰属しない全社資産に係るものであります。

2 セグメント利益又は損失は、連結財務諸表の営業損失と調整を行っております。

 

【関連情報】

前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)

1 製品及びサービスごとの情報

 単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

2 地域ごとの情報

(1)売上高

 本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

      (2)有形固定資産

 本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

3 主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、特定の顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の10%に満たないため、
主要な顧客ごとの情報の記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日)

1 製品及びサービスごとの情報

 単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

2 地域ごとの情報

(1)売上高

 本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

      (2)有形固定資産

 本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

3 主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、特定の顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の10%に満たないため、
主要な顧客ごとの情報の記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

直販部門

販社部門

BP社

全社・消去

合計

減損損失

9,059

24,786

32,051

74,373

140,270

(注) 「全社・消去」の金額は、セグメントに帰属しない全社資産に係る減損損失であります。

当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日)

 

 

 

 

 

(単位:千円)

 

直販部門

販社部門

BP社

全社・消去

合計

減損損失

152,081

4,912

6,358

127,155

290,508

(注) 「全社・消去」の金額は、セグメントに帰属しない全社資産に係る減損損失であります。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)

 該当事項はありません。

当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日)

 該当事項はありません。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)

 該当事項はありません。

当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日)

 該当事項はありません。