2025年12月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

パーソナルケア ペットケア
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
パーソナルケア 774,428 83.2 83,197 77.6 10.7
ペットケア 156,084 16.8 24,067 22.4 15.4

3【事業の内容】

当社グループは、当社、子会社50社及び関連会社8社で構成されており、ウェルネスケア関連商品、フェミニンケア関連商品、ベビーケア関連商品、ペットケア関連商品等の製造・販売を主な事業としております。

当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

なお、次の事業区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表に対する注記」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

 

事業区分

主な事業の内容

主要な会社

 

パーソナルケア

ウェルネスケア関連商品

当社

 

 

フェミニンケア関連商品

ユニ・チャームプロダクツ㈱

 

 

ベビーケア関連商品

ユニ・チャーム国光ノンウーヴン㈱

 

 

 

コスモテック㈱

 

 

 

ユニ・チャームメンリッケ㈱

 

 

 

嬌聯股份有限公司

 

 

 

Uni.Charm (Thailand) Co., Ltd.

 

 

 

Uni.Charm Mölnlycke B.V.

 

 

 

LG Unicharm Co., Ltd.

 

 

 

尤妮佳生活用品(中国)有限公司

 

 

 

PT UNI-CHARM INDONESIA Tbk

 

 

 

Unicharm Gulf Hygienic Industries Co. Ltd.

 

 

 

Unicharm India Private Ltd.

 

 

 

Unicharm Australasia Holding Pty Ltd.

 

 

 

Diana Unicharm Joint Stock Company

 

 

 

DSG International (Thailand) Public Co., Ltd.

 

 

 

その他 29社

計 45社

ペットケア

ペットケア関連商品

当社

 

 

 

ユニ・チャームプロダクツ㈱

 

 

 

ユニ・チャーム国光ノンウーヴン㈱

 

 

 

コスモテック㈱

 

 

 

ペパーレット㈱

 

 

 

The Hartz Mountain Corporation

 

 

 

その他  12社

計 18社

その他

 

ユニ・チャーム国光ノンウーヴン㈱

 

 

 

コスモテック㈱

 

 

 

Unicharm Gulf Hygienic Industries Co. Ltd.

 

 

 

その他  4社

計  7社

(注)各事業区分の会社数は、複数の事業を営んでいる場合にはそれぞれに含めて記載しております。

 

主要な事業の系統図は次のとおりです。

 

 

業績状況

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

コア営業利益は売上総利益から販売費及び一般管理費を控除した利益であり、IFRSで定義されている指標ではありませんが、当社グループの経常的な事業業績を測る指標として有用な情報であると考えられるため、自主的に開示しております。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

増減額

(百万円)

増減率

(%)

売上高

988,981

945,268

△43,713

△4.4

コア営業利益

138,463

108,884

△29,579

△21.4

税引前当期利益

134,537

105,386

△29,150

△21.7

親会社の所有者に帰属する当期利益

81,842

65,212

△16,629

△20.3

基本的1株当たり当期利益(円)

46.41

37.30

△9.11

△19.6

(注)当社は、2025年1月1日を効力発生日として、普通株式1株につき3株の割合で株式分割を実施しました。当該株式分割が前連結会計年度の期首に行われたと仮定して、基本的1株当たり当期利益を算定しております。

 

当連結会計年度の業績は、売上高945,268百万円(前連結会計年度比4.4%減)、コア営業利益108,884百万円(同21.4%減)、税引前当期利益105,386百万円(同21.7%減)、当期利益70,858百万円(同25.6%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益65,212百万円(同20.3%減)となりました。

なお、2025年9月にインドにおいてGST(物品・サービス税)の制度改正が行われたことに伴い、当連結会計年度において6,920百万円の評価損失を認識いたしました。当税制改正に関し、当該事項を除き、現時点において業績に重要な影響を与える事項はございません。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表に対する注記 26.その他の収益及びその他の費用」をご参照ください。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

(a)パーソナルケア

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

増減額

(百万円)

増減率

(%)

売上高(注)

826,100

774,428

△51,672

△6.3

コア営業利益

110,883

83,197

△27,686

△25.0

(注)外部顧客に対する売上高

 

●ウェルネスケア関連商品

海外においては、大人用排泄ケア用品の需要が高まっているタイ、インドネシア、ベトナムなどの東南アジア地域で、商品ラインアップの拡充やパッド型と紙パンツの併用を通じて、日本式ケアモデルの普及促進を継続しました。また、高齢化が日本以上のスピードで進む中国では、対象人口が多いものの、高品質・高付加価値な専用品の認知度は依然として低く、ベッドシーツなどの代替品で対応しているケースも多く見られます。こうした状況を踏まえ、当社は現地ニーズに即した商品ラインアップの強化と、継続的なマーケティング投資を行い、事業成長に向けて経営資源を積極的に投入しました。

国内においては、“できるはふやせる、ひとつずつ。”の想いのもと、パンツタイプや紙パンツ用パッドなどの新商品を発売するなど、健康寿命の延伸につながる軽度・中度の商品を中心に、ADL※1に合わせた豊富な商品ラインアップを展開した結果、高い売上高成長を実現しました。また、使用者に合った商品選びをサポートするAIチャットボット「チャームさん」や、「大人用おむつカウンセリング」などのサービスを通じて、商品情報や使用者・介護者向け知識の提供にも継続して取り組みました。さらに、使用済み紙パンツからリサイクルした「再生パルプ」を原材料の一部に活用した『ライフリー のび~るフィットうす型軽快テープ止めRefF(リーフ)』を発売し、商品機能の充実と環境配慮を両立させ、社会課題の解決に貢献しました。

マスクカテゴリーにおいては、『超快適』・『超立体』両ブランドの多様な商品ラインアップで市場の活性化を図りました。引き続き、消費者ニーズを捉えた新商品を継続的に展開することで市場シェアの拡大を目指します。

 

※1 日常生活動作(Activities of Daily Living)の略語で、排泄・食事・入浴など日常生活で必要な基本動作を表し、介護される方の介護レベルを計る指標

 

●フェミニンケア関連商品

海外においては、クールタイプナプキンやショーツ型ナプキンなど、独自性の高い幅広い商品ラインアップで消費者ニーズに応えました。

中国では経済の先行き不透明感が続き、若年層を中心に、より低い価格帯の商品を好む傾向が見られるなか、当社は交換の簡便性を高めた新コンセプトの昼用ショーツ型ナプキンや、キャラクターを活用した商品を発売するなど、市場の活性化を図りました。

一方で、2024年11月、2025年3月及び10月に報道された生理用品の品質や廃棄管理に関する風評の影響による一時的な販売の減少に対し、当社は、eコマースにおけるデジタルマーケティングの強化に加え、安心・安全・信頼のブランドイメージを醸成する情報発信の徹底を通じてブランド価値の向上に取り組みました。

タイ、インドネシア、ベトナムなどアジア地域では、高付加価値商品であるクールタイプや活性炭配合ナプキンの展開を継続しました。

生理用品の普及率が低いインドでは、都市部を中心にアンチバクテリアをコンセプトとした商品に加え、現地の利用実態・価格感度に応じた、より手に取りやすい仕様である個包装や折りたたみを省いたフラットタイプを導入し、取扱店舗数の拡大を進めました。その結果、高い売上成長と収益性改善を実現しました。

中東では、現地の習慣を捉えたオリーブオイルを配合した新商品などへの積極的なマーケティング投資により、サウジアラビア国内販売が順調に推移したほか、近隣諸国への輸出も伸長しました。

国内においては、対象人口が減少傾向にあるなか、健康意識や安心志向の高まりに合わせた高付加価値商品の展開を進めるとともに、店頭での陳列提案やSNSを活用した継続的なコミュニケーション戦略により、市場シェアNo.1を継続しています。さらに、デジタル領域においても消費者との接点を強化しており、ホルモンの変化に着目した生理・体調管理アプリ『ソフィBe』を通じた一人ひとりの状態に合わせた情報提供を継続しています。引き続き、女性を取り巻く環境や価値観の変化によりライフスタイルが多様化するなか、女性一人ひとりが自ら心身の状態を把握・管理し、健康と生活の質の向上に貢献できるよう、生理期にとどまらず日常全体をトータルでサポートし、ライフタイムバリューの最大化を図ります。

 

●ベビーケア関連商品

海外においては、当社の強みとなるパンツタイプ紙おむつを中心に普及促進と独自性のある商品展開を進めました。参入国のなかでも紙おむつの普及率が低いインドでは、販売エリアの拡大や啓発活動を継続するとともに、2025年2月に3番目の工場が再稼働したことで供給体制が強化され、市場シェアは過去最高水準で推移するなど、成長基調を維持しました。一方、9月に行われたGST(物品・サービス税)の制度改正に伴う減税を背景として、流通業者による在庫調整の影響から一時的に販売が停滞したものの、実需ベースでの消費者需要は底堅く推移しました。

ベトナムやタイ、インドネシアを中心とする東南アジア市場では、出生数の減少や経済の低迷を背景に、一部でダウントレードが見られるほか、価格競争の激化による厳しい状況が続くなか、当社は2ブランド戦略を推進し、プレミアム志向層と価格志向層それぞれに対応してきました。

タイでは、人気キャラクターとのコラボレーションを実施し、ブランド認知と話題性の向上を図りました。

インドネシアでは、ローカル企業が営業力と価格競争力を強化するなか、商品面では長時間使用でき、吸収後も薄さが続くエコノミータイプの『Mamy Poko GEMBUNG』や、販売単価を抑えてトライアルを促進する小容量パックを発売しました。また、販売面では営業員を増員し提案力を強化するなど、商品・販売の両面で戦略を実行しました。

サウジアラビア国内販売に加えて近隣諸国への輸出も堅調な中東では、現地の習慣を捉えたオリーブオイルを配合した新商品などへの積極的なマーケティング投資を継続し、高い売上高成長と市場シェアの拡大を実現しました。

国内市場は少子化により縮小傾向にありますが、“笑顔あふれる育児生活”の事業理念のもと、『ムーニー』と『マミーポコ』の2ブランドで多様なニーズに対応し続けた結果、市場シェアNo.1を継続し、収益性の改善を実現しました。

また、BABY JOB株式会社と協働で展開する「手ぶら登園※2を導入している保育施設を対象に、使用済みの紙おむつから取り出した「再生パルプ」を使用した施設専用品の導入を進めるなど、商品とサービスの両面で消費者の満足度向上と環境負荷低減に積極的に取り組みました。

 

この結果、パーソナルケアの売上高は774,428百万円(前連結会計年度比6.3%減)、セグメント利益(コア営業利益)は83,197百万円(同25.0%減)となりました。

 

※2 「手ぶら登園」とは、保護者が紙おむつやおしりふきを準備する手間や、かさばる荷物を持っての登園、保育士による紙おむつやおしりふきの管理業務など、保護者と保育士双方の負担を軽減する保育施設向けの定額制サービス

 

(b)ぺットケア

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

増減額

(百万円)

増減率

(%)

売上高(注)

148,673

156,084

7,411

5.0

コア営業利益

25,840

24,067

△1,773

△6.9

(注)外部顧客に対する売上高

 

ペットとの共生社会の実現を目指すスローガン“もっと一緒に、ずっと一緒を。”のもと、ワンちゃん・ネコちゃんが社会とつながりながら幸せな一生を全うできる社会づくりに取り組んでいます。国内ペットフードにおいては、犬・猫ともに食感や味の多様性、健康志向の高まりに対応し、豊富なラインアップで消費者ニーズに応えました。猫用おやつでは『銀のスプーン』ブランドから、健康機能を付加した新タイプとして『銀のスプーン おいしい顔が見られるおやつカリカリッチ 総合栄養食おやつ』と『銀のスプーン お魚味クリームどーにゃつ 毛玉ケア※3』を発売しました。犬用では、人間の食事のような見た目と味わいにこだわったウェットフード『グラン・デリ おかず仕立てパウチ』から、「シチュー仕立て」「ミネストローネ仕立て」「茶碗蒸し仕立て」の3種類を新発売し、消費者の多様なニーズに応えました。

国内ペットトイレタリーにおいては、猫用では、システムトイレの取替サンド『デオトイレ 消臭・抗菌チップ』から天然木を使用した「飛び散らない※4 ねこ型チップ」と「慣れやすい小粒」を発売しました。犬用では中型犬の体形に合わせたペット用吸収ウェア『マナーウェア長時間快適オムツ男女共用 中型犬用』を発売し、ラインアップを拡充しました。

ペット市場の拡大に伴い、SNSを活用した情報収集や購買行動の多様化を受け、『DOQAT』やAIを活用した『ごはんマッチング』に加え、「TikTok Shop」において『ユニ・チャーム ペット公式Shop』を新たに開設しました。この取り組みにより、消費者との接点を一層強化し、ブランドの認知拡大を進め、持続可能な成長を実現します。

北米では、日本の技術を搭載した新たなコンセプトの猫用ウェットタイプ副食の販売が引き続き好調に推移するなか、成長するeコマース市場向けの商品拡充も進め、高い売上高成長を実現しました。関税引き上げに対しては、輸入前倒しや価値転嫁を実施しました。加えて需要が底堅く推移したことで、販売面への影響は軽微にとどまりました。今後も関税政策の動向を注視しつつ、柔軟かつ機動的な対応を図ります。

北米に次ぐ世界第2位の市場規模を有する中国では、今後も市場成長が見込まれます。当社は2022年11月、中国現地法人を通じ、持分法適用関連会社の江蘇吉家寵物用品有限公司(以下JIA PETS社)と資本業務提携を行い、独自コンセプトや技術を搭載したペットフードの製造を開始しました。以降、市場の活性化を図るべく新商品を投入し、幅広いニーズに対応しました。引き続き、日本で培った製造技術及び生産管理ノウハウと、JIA PETS社が保有する生産体制、研究開発力、eコマースにおける販売力などを活用することで、中国の重点都市において市場シェアNo.1を目指します。

また、今後の市場成長が期待される東南アジア地域においても、タイやインドネシア、ベトナムなどでペットケア市場が顕在化していることから、フード、トイレタリーともに積極的に経営資源を投下することで、飛躍的な事業成長を目指します。

 

この結果、ペットケアの売上高は156,084百万円(前連結会計年度比5.0%増)、セグメント利益(コア営業利益)は24,067百万円(同6.9%減)となりました。

 

※3 食物繊維の力で便と共に自然に排泄することを助けます。

※4 『デオサンド オシッコのあとに香りで消臭する砂』との比較

 

(c)その他

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

増減額

(百万円)

増減率

(%)

売上高(注)

14,208

14,755

547

3.9

コア営業利益

1,740

1,620

△120

△6.9

(注)外部顧客に対する売上高

 

主に不織布・吸収体の加工・成形技術を活かした業務用商品分野において、産業用資材を中心に販売を進めました。

 

この結果、その他の売上高は14,755百万円(前連結会計年度比3.9%増)、セグメント利益(コア営業利益)は1,620百万円(同6.9%減)となりました。

 

当期の財政状態の概況は次のとおりであります。

 

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

増減額

(百万円)

資産合計

1,239,973

1,223,176

△16,797

負債合計

366,263

331,917

△34,346

資本合計

873,711

891,259

17,548

親会社所有者帰属持分比率(%)

62.3

65.0

 

当連結会計年度末の財政状態は、資産合計が1,223,176百万円と前連結会計年度末に比べ16,797百万円減少いたしました。主な減少は、有形固定資産17,482百万円によるものです。負債合計は、331,917百万円と前連結会計年度末に比べ34,346百万円減少いたしました。主な減少は、借入金15,796百万円、仕入債務及びその他の債務9,816百万円、未払法人所得税6,752百万円によるものです。資本合計は、891,259百万円と前連結会計年度末に比べ17,548百万円増加いたしました。主な増加は、親会社の所有者に帰属する当期利益65,212百万円、主な減少は、親会社の所有者への配当金の支払い28,649百万円、自己株式の増加21,016百万円によるものです。

以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は、前期末の62.3%から65.0%となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

増減額

(百万円)

営業活動によるキャッシュ・フロー

137,099

131,470

△5,628

投資活動によるキャッシュ・フロー

△73,838

△58,712

15,125

財務活動によるキャッシュ・フロー

△66,794

△83,865

△17,071

現金及び現金同等物の期末残高

261,054

253,092

△7,962

 

当連結会計年度末の現金及び現金同等物の期末残高は253,092百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,962百万円減少しております。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、131,470百万円の収入(前連結会計年度は、137,099百万円の収入)となりました。主な収入は、税引前当期利益によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、58,712百万円の支出(前連結会計年度は、73,838百万円の支出)となりました。主な収入は、金融資産の売却及び償還による収入、主な支出は、金融資産の取得による支出、有形固定資産及び無形資産の取得による支出によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、83,865百万円の支出(前連結会計年度は、66,794百万円の支出)となりました。主な支出は、親会社の所有者への配当金支払額、自己株式の取得による支出、非支配持分への配当金支払額、長期借入金の返済による支出によるものです。

 

③生産、受注及び販売の実績

(a)生産実績

セグメントの名称

生産高

(百万円)

前年同期比

(%)

パーソナルケア

775,135

△9.0

ペットケア

157,477

△1.0

その他

15,119

2.3

合計

947,731

△7.6

(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.金額は、販売価格によっております。

 

(b)受注実績

受注生産を行っていないので、該当事項はありません。

 

(c)販売実績

セグメントの名称

販売高

(百万円)

前年同期比

(%)

パーソナルケア

774,428

△6.3

ペットケア

156,084

5.0

その他

14,755

3.9

合計

945,268

△4.4

(注)セグメント間取引については、相殺消去しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(a)経営成績の分析

当連結会計年度における当社グループを取り巻く経営環境は、参入国・地域ごとに景況感・消費動向が大きく異なり、米国における追加関税政策の不確実性や、中国市場における需要回復の遅れなど、予測困難な状況が続きました。

海外においては、出生数の減少や景況感により、消費者の生活防衛意識が高まり、ベビーケア関連商品の一部でダウントレード傾向が続いています。アジアにおいては、新興eコマース市場へのマーケティング投資や、激しい価格競争の影響により収益性が圧迫されました。特に中国においては、風評被害により一時的に販売機会が減少し、年間ではなお回復途上にあるなか、デジタルマーケティング施策や販売網を強化し、足元の動向では回復に向けた兆しが見られつつあります。一方、中東や北米など、堅調に推移した地域では、引き続き売上成長を維持しました。

国内においては、当社が取り扱う商品は生活必需品であることに加え、幅広いラインアップで多様なニーズに対応した結果、需要は安定的に堅調に推移しました。

このような経営環境のなか、当社グループは“世界中の全ての人々のために、快適と感動と喜びを与えるような、世界初・世界No.1の商品とサービスを提供しつづける”という基本方針のもと、「Love Your Possibilities」を掲げ、世界中の全ての人々が平等で不自由なく、その人らしさを尊重し、やさしさで包み支え合う、心つながる豊かな社会である「共生社会」=Social Inclusionの実現に向けて取り組みました。

 

この結果、当連結会計年度の業績は、売上高945,268百万円(前連結会計年度比4.4%減)、コア営業利益108,884百万円(同21.4%減)、税引前当期利益105,386百万円(同21.7%減)、当期利益70,858百万円(同25.6%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益65,212百万円(同20.3%減)となりました。

 

(b)経営成績に重要な影響を与える要因

「3 事業等のリスク」をご参照下さい。

 

(c)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当連結会計年度においては、一部海外連結子会社において為替リスク軽減等の観点から外部借入を行った以外は、営業キャッシュ・フロー(当連結会計年度は131,470百万円のプラス)を主要な財源としております。また、事業活動や投資、自己株式取得を含めた株主還元を目的とした資金需要はできる限り自己資金で対応できるように資金の流動性を十分確保するように努めております。

なお、当連結会計年度のキャッシュ・フロー分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。

2026年度の設備投資資金についても、自己資金をもって充当する予定であります。

 

(d)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当連結会計年度及び翌連結会計年度より開始する第13次中期経営計画が目標とする主な指標の状況は次のとおりであります。

当連結会計年度におきましては、アジア市場におけるEC化の進展や消費の二極化に対応すべく、機動的な重点投資を実行いたしました。あわせて、中国市場における度重なる風評被害の影響や、一部資産の減損処理、さらにはインドネシアにおける販売体制変更に伴う在庫調整などが発生し、足元の利益を圧迫いたしました。しかしながら、次期以降の懸念材料となるこれらの一過性リスクに対しては、当期において抜本的な対策を講じきっており、再成長に向けた確かな道筋をつけるに至っております。

これらを踏まえ、新たにスタートする「第13次中期経営計画」の初年度(翌連結会計年度)においては、単なる外部市場の回復や原材料市況の安定といった環境要因に依存するのではなく、当期に実行した中国でのEC改革やインドネシアでの正常化に向けた取り組みなど、「自社主導の構造改革の成果」を確実な成長ドライバーと位置づけております。一過性のマイナス要因の剥落とこれらの構造改革効果の確実な刈り取りにより、全社売上高1兆円の大台突破と実質的な増収増益軌道への回帰を果たし、新たな成長ステージを確立してまいります。

さらに、同計画における中長期的な経営戦略の核として、「3つのR」を通じた事業モデルの進化を推進いたします。第一に「Renaissance(高付加価値化)」として、AI・デジタル活用による新価値の創出やパーソナル提案を通じ、販売単価を持続的に向上させます。第二に「Rebirth(脱・製造業)」として、グローバルサウスを中心とした外部パートナー(OEM/ODM)の戦略的活用により、機動的かつ高効率な収益構造への転換を進めます。そして第三に「Resonance(共振)」として、全社横断的なデータ基盤の構築や業務プロセスの最適化により、組織の実行力と販管費の効率を最大化いたします。

これらの抜本的な構造改革を通じて収益性と資本効率を飛躍的に高め、当社が経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として掲げる「連結売上高1.5兆円」及び「コア営業利益率17%」、「ROE17%」の確実な達成に向けた歩みを進めてまいります。

 

 

 

前連結会計年度

(2024年度)

当連結会計年度

(2025年度)

第13次中期経営計画

目標(2030年度)

売上高

988,981百万円

945,268百万円

1,500,000百万円

売上高成長率

5.0%

(前年度比)

△4.4%

(前年度比)

(注)10.0%

CAGR

(年平均成長率)

コア営業利益率

14.0%

11.5%

17.0%

ROE

(親会社所有者帰属持分

当期利益率)

11.1%

8.3%

17.0%

(注)売上高CAGR(年平均成長率)は、為替変動の影響を除いた数値を目標としております。

 

(e)戦略的現状と見通し

当社グループを取り巻く経営環境は、参入国・地域ごとに景況感に差が見られ、予測困難な状況が続いていますが、主要参入国においては、経済状況の不透明感は残るものの、緩やかな景気回復を見込んでおります。

このような経営環境のなかで、海外では、各国・地域のニーズを捉えた商品の提供と、積極的な販売活動を通じて、市場を上回るスピードで成長し、活性化を図ってまいります。国内パーソナルケアにおきましては、インフレーションに関連してコスト高が見込まれることから、消費者ニーズを捉えた高付加価値商品の提供による価値転嫁を推進し、安定的な成長と収益性の改善に努めてまいります。

 

(f)セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

「(1)経営成績等の状況の概要」をご参照下さい。

 

②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成しております。

なお、重要性がある会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表に対する注記」に記載しております。

セグメント情報

6.セグメント情報

(1)報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、当社グループの最高経営意思決定機関である取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象として決定しております。

当社グループは、パーソナルケア、ペットケア、その他の3つの事業単位を基本に組織が構成されており、各事業単位で日本及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。

したがって、当社グループは「パーソナルケア」「ペットケア」「その他」の3つを報告セグメントとしております。

「パーソナルケア」は、ウェルネスケア関連商品、フェミニンケア関連商品及びベビーケア関連商品等の製造・販売をしております。「ペットケア」は、ペットフード関連商品及びペットトイレタリー関連商品等の製造・販売をしております。「その他」は、産業用資材関連商品等の製造・販売をしております。

なお、報告セグメントの会計方針は連結財務諸表と同一であります。

 

(2)報告セグメントごとの売上高及び業績

報告セグメントごとの売上高及び業績は以下のとおりであります。

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)

 

報告セグメント

調整額

連結財務

諸表計上額

 

パーソナル

ケア

ペットケア

その他

外部顧客への売上高

826,100

148,673

14,208

988,981

988,981

セグメント間の売上高(注)

114

114

△114

セグメント売上高合計

826,100

148,673

14,322

989,095

△114

988,981

セグメント利益又は損失(△)

(コア営業利益)

110,883

25,840

1,740

138,463

138,463

その他の収益

 

 

 

 

 

1,872

その他の費用

 

 

 

 

 

△5,572

金融収益

 

 

 

 

 

9,716

金融費用

 

 

 

 

 

△9,942

税引前当期利益

 

 

 

 

 

134,537

 

 

 

 

 

 

 

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

40,764

5,081

693

46,538

46,538

減損損失

734

178

912

912

有形固定資産及び無形資産の増加額

33,841

10,005

636

44,483

44,483

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

当連結会計年度

(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)

 

報告セグメント

調整額

連結財務

諸表計上額

 

パーソナル

ケア

ペットケア

その他

外部顧客への売上高

774,428

156,084

14,755

945,268

945,268

セグメント間の売上高(注)

118

118

△118

セグメント売上高合計

774,428

156,084

14,873

945,386

△118

945,268

セグメント利益又は損失(△)

(コア営業利益)

83,197

24,067

1,620

108,884

108,884

その他の収益

 

 

 

 

 

9,505

その他の費用

 

 

 

 

 

△16,410

金融収益

 

 

 

 

 

7,335

金融費用

 

 

 

 

 

△3,928

税引前当期利益

 

 

 

 

 

105,386

 

 

 

 

 

 

 

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

41,000

5,988

819

47,808

47,808

減損損失

6,015

6,015

6,015

有形固定資産及び無形資産の増加額

27,919

5,113

378

33,410

33,410

(注)セグメント間の売上高は、市場実勢価格を参考にしております。

 

(3)製品及びサービスに関する情報

製品及びサービスに関する情報は報告セグメントと同一であるため、記載を省略しております。

 

(4)地域に関する情報

地域ごとの外部顧客への売上高は以下のとおりであります。売上高は、連結会社の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2024年 1月 1日

至 2024年12月31日)

当連結会計年度

(自 2025年 1月 1日

至 2025年12月31日)

日本

339,922

342,504

中国

107,324

78,024

アジア

335,790

311,269

その他

205,944

213,469

合計

988,981

945,268

 

地域ごとの非流動資産の内訳(持分法で会計処理されている投資、金融商品、繰延税金資産、退職給付に係る資産等を除く)は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2024年12月31日)

当連結会計年度

(2025年12月31日)

日本

122,649

113,692

中国

41,236

36,159

アジア

188,681

168,406

その他

62,182

65,425

合計

414,747

383,683

(注)アジアの区分に属する主な国又は地域は、インドネシア、タイ、ベトナム、インドであります。

 

(5)主要な顧客に関する情報

特定の外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。