人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数8名(単体) 1,989名(連結)
-
平均年齢53.8歳(単体)
-
平均勤続年数19.3年(単体)
-
平均年収2,850,000円(単体)
従業員の状況
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
|
2025年2月28日現在 |
|
セグメントの名称 |
従業員数(名) |
|
スーパーマーケット事業 |
1,963 |
(7,872) |
その他 |
26 |
(20) |
合計 |
1,989 |
(7,892) |
(注)1 従業員数は、就業人員数であります。
2 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の当連結会計年度の平均雇用人員(1日8時間換算)であります。
(2)提出会社の状況
|
|
|
2025年2月28日現在 |
従業員数(名) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(円) |
8 |
53.8 |
19.3 |
2,850,000 |
(注)1 従業員数は就業人員であり、8名全員が子会社から当社への兼務出向者であります。
2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3 提出会社のセグメントは、全社(共通)でありますが、従業員全員がスーパーマーケット事業に区分される子会社の従業員を兼務しており、「(1)連結会社の状況」においては、提出会社の従業員数はスーパーマーケット事業のセグメント区分に含めて表示しております。
(3)労働組合の状況
当社グループには、丸久労働組合(組合員数602名)、マルキョウユニオン(組合員数340名)、マルミヤストアユニオン(組合員数234名)、新鮮マーケットユニオン(組合員数57名)及びアタックスマートユニオン(組合員数121名)があり、いずれもUAゼンセンに加盟しております。
労使関係は、安定しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
① 提出会社
従業員は全て子会社から当社への兼務出向者であり、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)又は「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象となる会社に該当しないため、記載を省略しております。
② 主要な連結子会社
当事業年度 |
|||||
名 称 |
管理職に占める女性 労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の育児 休業取得率(%) (注)2 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1 |
||
全労働者 |
正規雇用 労働者 |
パート・ 有期労働者 (注)3 |
|||
㈱丸久 |
10.9 |
25.0 |
60.0 |
75.2 |
84.8 |
㈱マルキョウ |
7.1 |
100.0 |
59.5 |
73.6 |
91.4 |
㈱マルミヤストア |
8.1 |
71.4 |
61.3 |
75.6 |
81.7 |
㈱ハツトリー |
6.3 |
0.0 |
55.7 |
90.9 |
85.2 |
㈱戸村精肉本店(注)4 |
0.0 |
- |
- |
- |
- |
(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3 パート・有期労働者については、1日8時間換算の人員数に基づき算出を行っております。
4 常時雇用する労働者が101人以上300人以下の事業会社であるため、「管理職に占める女性労働者の割合」のみの記載となっております。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループは、「地域のお客様の日々の暮らしを“より”豊かにする。なくてはならない存在として地域を支える。」という社会的使命を果たすため、お客様と地域を越えて手をたずさえ、地域に暮らすみなさまに心地よい一日をお届けし、「普段の消費生活」をサポートさせていただくことを基本的な考え方としております。また、サステナビリティ推進の重点活動を「地球環境」「地域社会」「人権と多様な人材」の領域に定め、その実践を通じて持続可能な社会の実現と企業価値の向上に努めてまいります。
当社グループでは、サステナビリティ基本方針の実現のため、当社グループの行動規範を次のとおり策定いたしました。
[リテールパートナーズグループ 行動規範]
|
企業としての姿勢 私たちは、普段の生活(くらし)をサポートし、地域をより豊かにするために力を合わせお互いを尊重し、地域とともに発展し西日本一の流通事業連合体を目指します。 |
|
お客様に対して 私たちは、誠実でより良い商品を、お買い求めやすい価格で提供し、心のこもったサービス、ミールソリューションにより暮らしに役立ち快適なお店づくりをいたします。 |
|
お取引先様に対して 私たちは、お取引先が豊かになって初めて企業も従業員も豊かになります。常に誠実で良好な関係により、ともに成長・発展いたします。 |
|
株主様に対して 私たちは、企業としての価値を継続的に高め、株主様との対話を通じて透明性のある経営を目指します。 |
|
従業員に対して 私たちは、働く人すべての人権を尊重し、健全で働きやすい職場環境を維持し、平等な雇用機会を確保し、働く楽しさと自己の成長をお手伝いします。 |
|
地域社会に対して 私たちは、社会規範、法令遵守の徹底を図り、常に地域社会と連携を深めて行きます。また、市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力及び団体とは一切の関係を遮断いたします。 |
また、当社グループでは、事業を通じ社会的課題解決のためSDGsに示された目標を達成し、地域社会の持続可能な成長に貢献するため、下記のマテリアリティを特定しました。
マテリアリティ |
具体的な取り組み |
地球環境 |
・CO2削減への取り組み(太陽光発電、冷媒問題への対応など) ・食品ロス削減 ・リサイクル活動の拡大 |
地域・社会 |
・フードバンク・子ども食堂などへの食材提供 ・安全・安心と健康な高付加価値食品の開発・提供 ・地域社会への貢献活動(買物支援、地域募金活動) ・地域生産者の支援(地産地消) ・ガバナンス ・法令遵守 |
人権と多様な人材 |
・人材、働き方の多様性(女性の活躍の支援など) ・働きやすく、働きがいのある環境の提供 ・すべての人の人権や個性、価値観を尊重する |
ガバナンス
サステナビリティの推進体制として、当社グループでは、「サステナビリティ推進委員会」を設置し、中長期的な課題の検討や方針の策定、気候変動による事業リスク・機会の共有や対策を決定し、進捗管理を行うこととしております。また、それらの結果は、経営会議への報告後、取締役会に報告されます。
[サステナビリティ推進委員会の位置づけ(組織図)]
<コーポレート・ガバナンス模式図>
当社グループは、サステナビリティ基本方針に掲げた「地域のお客様の日々の暮らしを“より”豊かにする。なくてはならない存在として地域を支える。」という社会的使命実現のため、担当取締役を委員長とする「サステナビリティ推進委員会」を設置し、当社グループ全体の企業価値向上と社会の持続的発展に向け、様々な施策・活動をより効果的かつ積極的に推進します。必要に応じてグループ全社及び関係部署間の連携を図りながらSDGs達成に向けた取り組みを推進し、「誰一人取り残さない」持続可能な社会を2030年までに実現することを目指した国際目標の達成に貢献します。
気候変動対策
(1) TCFDへの賛同
リテールパートナーズ及び当社グループ各社は、気候変動問題をサステナビリティ経営上の最重要課題と捉え、気候変動に伴うリスクや機会は、事業戦略に大きな影響を及ぼすものと認識しています。
リテールパートナーズ及び当社グループ各社は、2022年5月26日開催の取締役会において、2015年12月、金融安定理事会(FSB)が設置した「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」が、2017年6月に発表した最終報告(TCFD提言)に賛同することを決議いたしました。
TCFD提言は、世界共通の比較可能な気候関連情報開示の枠組みであり、当社グループは、「低炭素社会への貢献」に向けて気候変動問題を経営課題と捉え取り組んでまいります。
(2) 戦略(リスクと機会の特定)
[リスク]
移行リスク |
政策・法規制リスク |
・炭素税の導入、プラスチック循環促進法等、温室効果ガス排出を抑制する政策導入 ・温室効果ガス排出に関する情報開示義務の拡大 |
技術リスク |
・規制強化に伴う新規設備、機材の入れ替え、事業運営コストの増加 |
|
市場リスク |
・環境課題に対する消費行動、顧客意識の変化に伴う、低炭素製品、サービスの需要増等への対応遅れによる成長機会の損失 ・再生可能エネルギーの転換に伴う調達コストの増加 ・気候変動に起因する感染症リスク増加への対応遅れによる成長機会の損失 |
|
評判リスク |
・環境課題への対応遅れによる信用失墜、企業価値の棄損、罰金リスク |
|
物理リスク |
急性リスク |
・気候変動から生じる自然災害による調達・物流ルート断絶、店舗・事業所の損害、営業停止に伴う製品・サービスの販売機会の損失 ・気候変動から生じる感染症リスクの伴う、店舗での販売機会の喪失 |
慢性リスク1 |
・気温上昇から生じるエネルギー調達コストの増加 |
|
慢性リスク2 |
・海面上昇から生じるエネルギー調達コストの増加 |
[機会]
機 会 |
資源の効率性 |
・低炭素エネルギー源の利用による事業運営・物流コストの減少 |
エネルギー源 |
・新規技術利用に伴う、エネルギー調達コストの減少 ・エネルギー高効率機器導入によるオペレーションコストの減少 |
|
製品・サービス |
・環境課題に対する消費行動の多様化や顧客意識の向上に対応した商品、サービスの提供による事業ポートフォリオの再構築 |
|
市場 |
・伸長が見込まれる新しいマーケットの獲得 ・ESG経営推進によるステークホルダーの評価、企業価値の向上 ・気候変動に起因する感染症リスク増加への対応による新たな成長機会の拡大 |
|
強靭性 |
・災害に備えたエネルギー分散化等によるエネルギーレジリエンス(適応力)の確保 ・再エネ、省エネ推進に伴う、エネルギー調達リスクの回避 |
(3)リスク管理
気候変動関連におけるグループ全体のリスクの識別・評価・管理はサステナビリティ推進委員会にて、事業への影響を収集分析するとともに、気候変動の影響で大規模化する自然災害リスクに対する脆弱性を評価し、サプライチェーン・プロセスで想定される「商品調達」「商品の配送」「店舗営業」「顧客の来店手段」「廃棄物など非商品の移動」などの項目ごとに事業継続の観点から取るべき対応に関する協議を進めております。
[リスク管理のプロセス]
リスク・機会の特定 |
・リスクと機会の情報を収集 ・政策や市場などの観点から、自社で生じる移行・物理リスクと機会を特定 |
▼ |
|
重要度評価 |
・特定したリスクと機会を定性評価し、自社への影響度を大・中・小に分類するなどの重要度評価を実施 |
▼ |
|
影響試算 |
・信頼度の高い外部予測値と自社数値を用い、重要度の高いリスクと機会によってもたらされる事業、財務への影響をシナリオごとに定量評価 |
▼ |
|
対応策の検討 |
・事業影響の特に大きい気候変動リスク、機会への対応方法を検討 ・必要に応じ推進体制を整備 |
(4) 指標と目標
① Scope1、Scope2及びScope3の温室効果ガス排出量算定の実施
2022年度のScope1及びScope2の温室効果ガス(GHG)算定を実施いたしました。
Scope |
排出量 |
割合 |
(t-CO2) |
(%) |
|
Scope1 |
18,594.4 |
2.0 |
Scope2 |
105,485.7 |
11.1 |
Scope3 |
829,423.6 |
87.0 |
合計 |
953,503.6 |
100.0 |
② 財務的リスク削減と機会増進策(シナリオ分析)
グループ各社及び全体のScope1及びScope2の排出量算定を行うとともに、移行リスク、物理リスクそして機会について、1.5℃シナリオと4℃シナリオを実施いたしました。
さらにインターナルカーボンプライシング(ICP)及び炭素強度分析を行うことにより、具体的な削減効果やリスクを制限するための方針を定めました。
シナリオ |
仮定の世界 |
具体的な方針 |
1.5℃ シナリオ |
2100年までの平均気温上昇が産業革命以前と比べて1.5℃未満に抑えられている世界 |
GHG排出規制の強化、技術革新の進展、新たなエネルギーへの転換が起こると想定されています。これらが調達や販売のプロセスで持つ財務的リスクを削減し、機会を増進するためには具体的対応策を定め、実施していく必要がありますが、その際にはICPをシャドープライスとして活用し、低炭素上限額の中で資本を投入することが望ましいとされています。なお、大きな物理的リスクは想定されていません。 |
4℃ シナリオ |
2100年までの平均気温上昇が産業革命以前と比べて4℃上昇する世界 |
物理的リスクが生じると想定されています。これらが調達や販売のプロセスで持つ財務的リスクを削減し、機会を増進するためには、具体的対応策の考案と実施が必要と考えられます。その際、ICPをシャドープライスとして活用し、低炭素上限額の中で資本を投入することが望ましいとされています。なお、大きなGHG排出規制の強化、技術革新の進展、新たなエネルギーへの転換は想定されておらず、移行リスクも機会も小さいと考えられます。 |
③ 財務的影響への具体的対応策
自然災害、気温上昇などにより、インフラに悪影響が及んだ場合、電力価格が上昇するなど、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす様々なリスクが想定されます。こうしたリスクに対しては、電力価格変動の影響を緩和するため、長期契約による割引プランを利用するなど、様々な対応策を講じてまいります。
[インターナルカーボンプライシング及び炭素強度について]
項目 |
短期 |
長期 |
備考 |
カーボンプライス |
¥694,848,468 |
¥1,326,624,970 |
Scope1及びScope2の価格 |
|
¥5,600 |
¥10,692 (65.1€) |
トン当たり取引価格 短期指標は再エネJ-クレジット落札価格 長期指標はEU-ETS価格を参照 (2024年10月15日現在) |
項目 |
指数 |
炭素強度指数 (t-CO2/億円) |
52.85 |
カーボンプライスについては、Scope1及びScope2の排出量の合計に、国内で最も流通されているJクレジットの平均価格を乗じた数値としております(短期)。ただし、国際的に見て炭素価格は上昇傾向にあるため長期的にはEU-ETSの価格に近づくことが想定されます。そのため、長期価格としてEU-ETSの価格を記しております。
また、炭素強度指数については、Scope1及びScope2の合計値を対象年度の営業収益(単位:億円)で除したもので、算定の基礎に用いた営業収益は、2022年度における当社グループの連結営業収益2,347億円であります。この指数は、数値が低いほど優秀であるとされており、毎年低減させることが必要であると考えております。このため、具体的なGHG排出削減目標を中期と長期で設定し、削減目標を達成させるための様々な具体的な対策を実施する予定です。
④ 削減目標
・GHG排出削減目標 WB2℃水準
WB2℃水準とは、産業革命前から気温上昇を2.0度未満に抑制する目標(Well-Below 2℃)を示します。基準年から2030年までに30%削減が目安とされ、2022年度を基準年とすると2030年に温室効果ガス(GHG)の排出量を37,224.02t-CO2削減する必要があります。
・GHG排出削減目標 1.5℃水準
1.5℃水準とは、産業革命前から気温上昇を1.5℃に抑える目標を示します。基準年から2030年までに50%削減が目安とされ、2022年を基準年とすると2030年に温室効果ガス(GHG)の排出量を62,040.04t-CO2削減する必要があります。
(単位:t-CO2)
|
現在の排出量 (Scope1及びScope2) (基準年:2022年) |
目標排出量 (目標年:2030年) |
目標削減量 (現在の排出量 -目標排出量) |
備考 |
WB2℃ |
124,080.08 |
86,856.06 |
37,224.02 |
2030年までに 30%削減 |
1.5℃ |
62,040.04 |
62,040.04 |
2030年までに 50%削減 |
上記の各水準における削減量の経過をグラフに示すと下記のとおりとなります。
1.5℃水準で削減を進めると、2038年にカーボンニュートラルを達成されます。
SBTiでは、Scope1及びScope2の削減目標設定は必須であり、Scope1及びScope2の95%を網羅する範囲で目標設定することが望ましいとされております。当社グループが目指す中長期目標は以下のとおりであります。
2030年中期目標 |
・Scope1及びScope2のCO2排出量を50%以上削減する。(2022年度を基準) ・主要サプライヤーの60%に削減目標を設定することを促す。 ・Scope3のCO2排出量を30%削減する。(2022年度を基準) |
2050年長期目標 |
・カーボンニュートラルの実現を目指す。 |
⑤ 削減目標を達成させるための今後の具体的な取り組み
自社の努力だけではCO2を削減することには限界があります。そのため、サプライヤーの協力を得てさらなる削減を目指します。具体的には削減目標を設定したサプライヤーからの調達量を増やすなどのインセンティブ制度の導入を行っております。
現在、電力会社が供給する環境にやさしいCO2フリープランの電力を2店舗に導入しております。また、廃棄物焼却施設で発電された電力やバイオマス発電所の電力などの再生可能エネルギーを7店舗が導入しております。
このほか、取組事項の例は以下のとおりです。
・高効率冷蔵冷凍設備及びLED照明の導入
・再エネ電源の調達(太陽光発電パネルの設置)
・非化石証書およびJ-クレジットの活用
・電気自動車の導入
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略
当社グループは「『普段』の生活(くらし)をより豊かに」という理念のもと、継続的な企業価値向上をめざし、2015年より持株会社体制に移行し、事業会社3社のそれぞれの地域に根差した経営を行ってまいりました。このような基本戦略に基づき、引き続き、地域に必要とされる企業として成長するために、人的資本経営の取り組みを進めてまいります。
(1) 人材育成方針
地域に根差した、経営を推進するために、事業会社を中心に、それぞれの地元の高校や、大学との連携をさらに強化し、新卒者の採用を今後とも進めてまいります。また、採用に際しては、学生に寄り添い、事業特性を十分理解した上で入社してもらい、入社後も、しっかりしたフォロー体制を構築し、長く活躍できる人材の育成を目指します。また、より豊かな食生活を提供するための、食のスペシャリストや、DX推進のためのIT人材など、専門知識を有した人材の中途採用も強化いたします。
入社後の育成方針はグループ教育体系に基づき、リテールパートナーズおよび各事業会社で、下記のような教育カリキュラムを実施しております。
① 各種研修
研修種別 |
研修名 |
対象者 |
経営幹部研修 |
コーネル大学経営幹部講座受講 |
各事業会社の経営幹部候補者 |
リテールパートナーズ店長塾 |
各事業会社の店長 |
|
現場リーダー 研修 |
チーフのためのマネジメント初級講座 |
新任、若手チーフ |
チーフキャリアアップ講座 |
中堅チーフ |
|
店長・副店長のためのマネジメント講座 |
新任店長、店長候補者 |
|
店長のための計数管理講座 |
若手、中堅店長 |
② 新入社員教育
新入社員研修(入社時導入研修)、新入社員フォローアップ研修(入社後1年)
③ 多様な人材の活躍推進
多様な人材の活躍推進のため、女性が長く活躍できる職場環境の整備や、働き方改革の推進に取り組み、女性活躍推進を図ってまいります。また、ポジティブアクションの取り組みとして、意欲的な女性社員のキャリアアップを促進するため「リテールパートナーズ女性活躍推進研修」を毎年実施し、女性目線での課題の抽出や意識醸成を行っております。障害者雇用では地域の支援学校との連携を強化し、在校生の実習を積極的に受入れて仕事の内容を理解した上で入社し、長く勤務できるようサポート体制を構築いたします。高齢化が進む中で、熟練した技能を持つ高齢者の継続雇用にも取り組み、早期に70歳までの雇用継続制度を確立いたします。
④ リスキリング・自己啓発の推進
豊富なメニューをラインナップした通信教育メニューをグループで作成し、社員のリスキリングや自己啓発を推進してまいります。また修了者については受講費用補助や一部の資格取得の受験料を補助するなど費用面でもサポートしております。
(2) 働きやすい環境づくり
年間休日の増加に取り組み、早期に年間所定労働時間2,000時間以内を目指します。また、ワークライフバランスを重視して、働き方の選択ができる制度構築も進めてまいります。あわせて、男性の育児休業取得推進のために、休業時のフォロー体制の確立や特別有給休暇制度の導入など、家庭と仕事を両立しながら働いていける環境づくりを進めております。
また、人権の尊重とダイバーシティの観点から、身だしなみの自由化や制服のジェンダーレス化に関する検討を行い、多様な人材が安心して能力を発揮でいる職場環境の整備をすすめております。
なお、当社グループでは、上記において記載した人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標は次のとおりであります。
[管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率]
第3次中期経営計画最終年度(2027年2月期)の目標数値
指標 |
目標 |
実績(当連結会計年度) |
管理職に占める女性労働者の割合 |
13.2% |
8.4% |
男性労働者の育児休業取得率 |
83.3% |
53.1% |
(注)「第1 企業の概況 5 従業員の状況 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の格差」に記載しております主要な連結子会社を対象に算出したものであります。