2025年12月期有価証券報告書より
  • 社員数
    106名(単体) 2,383名(連結)
  • 平均年齢
    46.9歳(単体)
  • 平均勤続年数
    5.6年(単体)
  • 平均年収
    7,612,000円(単体)

従業員の状況

5【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

 

2025年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

外食事業

1,145

(4,111)

コントラクト事業

540

(2,351)

ホテル事業

242

(990)

食品事業

292

(300)

報告セグメント計

2,219

(7,752)

全社(共通)

164

(67)

合計

2,383

(7,819)

 (注)1 従業員数は就業人員数であり、臨時従業員数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

 2 前連結会計年度に比べ、外食事業において従業員数が262人増加しております。これは当連結会計年度において新たにROYAL SOJITZ VIETNAM COMPANY LIMITEDを連結の範囲に含めたこと、在留資格「特定技能」を有する外国人労働者の採用などによるものであります。

 3 前連結会計年度に比べ、ホテル事業において従業員数が35人増加しております。これは従業員の充足のために採用を増やしたことなどによるものであります。

 4 前連結会計年度に比べ、食品事業において従業員数が49人増加しております。これは在留資格「特定技能」を有する外国人労働者の採用などによるものであります。

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

 

2025年12月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

106

(11)

46.9

5.6

7,612

 (注)1 従業員数は就業人員数であり、臨時従業員数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

 2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

 

(3) 労働組合の状況

 当社グループには、ロイヤルグループ労働組合が組織されており、連合(日本労働組合総連合会)の構成組織であるUAゼンセンに加盟しております。

 なお、労使関係について特に記載すべき事項はありません。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

① 提出会社

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)

   (注)1.

男性労働者の育児休業取得率(%)

   (注)2.

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1.3

全労働者

うち正規雇用

労働者

うち非正規雇用

労働者

32.0

100.0

67.1

76.2

112.2

 (注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

 2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。なお、対象者がいない場合は「-」と記載しております。

 3 「正規雇用労働者」は当社における月給制従業員の総称を指し、「非正規雇用労働者」は時給制従業員の総称を指すものであります。

 

② 国内連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める女性労働者の割合(%)

 (注)1

男性労働者の育児休業取得率

  (%)

 (注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1、3

全労働者

うち正規雇用

労働者

うち非正規雇用

労働者

ロイヤルフードサービス㈱

15.8

75.0

65.3

72.0

108.3

ロイヤルコントラクトサービス㈱

20.3

40.0

59.0

74.9

105.0

アールエヌティーホテルズ㈱

12.3

80.0

63.8

76.9

94.3

ロイヤル㈱

16.2

50.0

53.8

79.3

78.6

ロイヤルマネジメント㈱

43.8

71.7

84.2

253.2

 (注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

 2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。なお、対象者がいない場合は「-」と記載しております。

 3 「正規雇用労働者」は当社における月給制従業員の総称を指し、「非正規雇用労働者」は時給制従業員の総称を指すものであります。

 4 海外の連結子会社及びたびスル㈱は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

 

③ 国内連結会社(当社及び国内グループ会社)

当連結会計年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)

男性労働者の育児休業取得率(%)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注)3

全労働者

うち正規雇用

労働者

うち非正規雇用

労働者

20.4

67.0

61.7

75.5

107.6

 (注)1 「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第2条第5号に規定されている連結会社のうち、海外の連結子会社及びたびスル㈱を除いた範囲を対象としております。

 2 全労働者に見られる男女間の賃金差異は、パートタイム労働者が従業員の大半(90.4%)を占める事業の特性上、雇用形態の差によるものであると認識しております。当社グループにおいては、パートタイム労働者のうち70.4%を女性が占めていることが差異の主な要因となっております。

正規雇用労働者の差異は、男女の勤続年数の差および管理職の男女比率に加え、年代別在籍人数の偏りが大きく影響しております。女性が活躍できる環境を整えることで、女性管理職者の増加及び勤続年数の伸長が期待されるものとみて取り組みを行っております。

また、正規雇用労働者の中にはエリア限定社員や短時間勤務社員も含んでおります。これらはワークライフバランスを重視した柔軟な働き方のひとつであり、活用する女性社員が多くおります。

 3 「正規雇用労働者」は当社における月給制従業員の総称を指し、「非正規雇用労働者」は時給制従業員の総称を指すものであります。

 

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組みは、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

当社グループは、2025年2月に「『食とホスピタリティ』で地域や社会を笑顔にする」をキーワードにした経営ビジョン2035及び、その実現に向けた「中期経営計画2025~2027」を定めました。

経営ビジョン2035におけるサステナビリティのビジョンとして、持続可能な社会の実現への貢献と、当社の持続的な成長=SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)の実現を掲げております。

同ビジョンでは、経営戦略に4つの重点領域として「ブランド」「グローバル」「サステナビリティ」「人財中心経営」を設定しております。サステナビリティ戦略については「信頼の源泉」と位置づけ、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)の要素を企業戦略や経営の中心に据え、持続可能で新たな価値を創造する取組みを進めてまいります。今後予測される、中長期的な外部環境や事業環境の変化(人口減少や雇用の流動化等による事業成長の鈍化、原材料の高騰、サステナビリティへの意識の高まりなど)を、当社のサステナビリティ経営に影響を与える重要な機会及びリスクと認識しており、これらの変化に対応すべく、当社グループのマテリアリティ「人財」「資源・環境」において定量的な目標を掲げ、取組みを進めております。

これらの事業活動を通して社会価値・経済価値を向上させることで、すべてのステークホルダーから信頼され、選ばれる企業・ブランドとしての企業価値向上を目指してまいります。

 

(基本方針の制定)

当社グループは、サステナビリティ経営の推進と経営基本理念具現化のため「サステナビリティ基本方針」を策定し、2022年2月の取締役会で決議しております。

《サステナビリティ基本方針》

「私たちロイヤルグループは、『食とホスピタリティ』企業グループとして、事業活動を通じて、社会・環境問題への対応に積極的に取組み、各ステークホルダーとのつながりを大切に、明るい未来の創造と持続可能な社会の実現に貢献します。」

 

(当社グループが目指す価値創造)

当社グループはロイヤル経営基本理念を礎に、地域・社会に根付いた企業となり、すべてのステークホルダーから共感・支持を得られる企業を目指しております。ステークホルダーとの良好な関係を尊重することで、社会価値を創造し、また食とホスピタリティの提供を通じて、無形の財産と人気の蓄積をすることで、経済価値を生み出してまいります。

これらの価値創造は、経営基本理念を礎とする当社グループにおいて、各事業セグメントで共通しているお客様への食とホスピタリティの提供をもって、実現を目指したいと考えております。

社会価値においては、品質衛生面の安全性を最優先に考えお客様に美味しい食品を提供することの他、社会貢献に資するものとしてフローズンミール等を更にブラッシュアップすることで、働く女性や育児に参画する男性、多様化する生活様式に対応できるよう、社会を明るくすることを実践してまいります。一方、持続可能な事業継続のために必要なサプライチェーンマネジメント改革は不可欠であり、今中計におけるロードマップを作成し推進してまいります。

それらの社会価値と経済価値を両立させ、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。

「従業員」「お客様」「お取引先様」「株主様」、「地域・社会」、そして2025年上期のサステナビリティ推進委員会を経てその後の取締役会にて「地球」をステークホルダーに加えることを報告いたしました。地球を加えることで、”人と地球を笑顔に”(Making people and the planet smile)を掲げ、目指すべき方向性を示しております。すべてのステークホルダーに対して「安全・安心でおいしい“食”の追求」「心が通う“ホスピタリティ”の追求」を通して信頼され、選ばれる企業・ブランドとしての企業価値向上を目指してまいります。

 

(1) サステナビリティ全般

① ガバナンス

当社グループは、取締役会監督の下、2023年1月より代表取締役社長を委員長とする「サステナビリティ推進委員会」を設置しております。年2回開催するサステナビリティ推進委員会では、重要な経営課題と位置付ける気候変動対応や人的資本を含むサステナビリティに関する方針や目標、計画、施策の策定、戦略、リスク、重要課題(マテリアリティ)の特定と見直し及び推進している取組みに係る進捗の評価を協議し、取締役会へ報告しております。取締役会は、サステナビリティに関する重要事項「戦略」「リスク」等を審議し、最高意思決定機関として、サステナビリティ推進状況を監視、監督する体制を整えております。

 

代表取締役社長と全執行役員を主要メンバーとする戦略会議において各種の取組みに係る協議を重ね、執行に係る合意形成を図ることとしております。

取締役会へ報告の他、主要施策に関しては、常勤取締役、社外取締役、執行役員等が出席する経営会議にて議論を行うこととしております。また、具体的アクションのグループ内への浸透を目的に、サステナビリティ部門と各事業会社が、隔月1回定例会議を実施し、進捗状況の確認を行っております。グループ全体での取組み強化に関しては執行責任者の協議の場である戦略会議に定期的に付議・報告し、戦略会議での合意形成が図られた後に各社各部と連携して、様々な施策を推進する体制を構築しております。戦略会議では、企業価値向上を念頭に置き、社会価値・経済価値の創造に資する点を意識した協議を行います。

 

◇ガバナンス体制

 

 

 会議体 (提出日現在)

会議体名称

役割

構成メンバー

開催頻度

取締役会

気候変動のリスクと機会の管理・評価を含めたサステナビリティ課題や、変化するステークホルダーの期待に対しどのように取り組んでいるか等、適切な対応が行われているかの監視・監督を行う。

取締役(注)

13回/年(定時開催・必要に応じて臨時取締役会を開催)

経営会議

サステナビリティ施策に関して、「リスク」「機会」の重要な事項について審議する。

取締役、執行役員、子会社社長、取締役が指名する者(注)

1回/月

戦略会議

事業会社の取組みについて進捗状況を報告・評価する。

代表取締役社長、取締役会の決定により事業又は子会社等の業務執行を管掌する取締役、執行役員、代表取締役社長(議長)が指名する者(注)

1回/週

サステナビリティ推進委員会

サステナビリティに関わる方針、体制、戦略、リスク、目標に関し、企画・立案・提言を行う。

常勤取締役、執行役員、子会社社長並びに委員長が指名する者

2回/年

リスク管理委員会

リスク管理に関する方針、計画および施策について協議する機関とする。

リスクマネジメント統括部門、経営企画部門(総務部門、法務部門を含む)、品質保証推進部門、人事企画部門、財務企画部門、サステナビリティ部門、システム部門、海外事業開発部門の担当役員、部門長並びにそれに準ずる者、子会社社長、ロイヤルマネジメント株式会社の店舗設計開発部門長

1回/年(定例)

4回/年(重要案件取扱)

マテリアリティ

定例会議

各事業会社のマテリアリティ目標について、取組み進捗状況をモニタリング、方針・戦略・計画に対する意見交換を行う。

委員長:サステナビリティ担当役員

委員:サステナビリティ部門、事業会社社長、事業会社サステナビリティ担当

1回/隔月

(注)詳細は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要」をご参照ください。

 

② 戦略

中期経営計画2025~2027におけるサステナビリティ戦略では、サステナビリティに関する基盤整備、推進力・発信力の強化、地域・社会との価値創造に注力し、グループ全体でサステナビリティ経営を推進してまいります。また経営ビジョン2035で掲げるSXの実現に向けては、特に気候変動や人権問題、地域における多様で複雑化するサステナビリティ課題に対して、中長期的なリスクを踏まえた活動やイノベーションが不可欠であり、既存のビジネスモデルや戦略の策定など、抜本的な経営の見直しを行うとともに、新たな分野へチャレンジすることが、企業の競争力と信頼性を高める手段であると考えております。

当社グループは、ロイヤル経営基本理念に基づき、事業及びステークホルダー双方の観点から、様々な社会課題の重要度を調査・検討し「人財」「お客様*」「資源・環境」「地域」「ガバナンス」をマテリアリティとして整理しております。

これらマテリアリティごとに定量指標(KPI)及び目標を設定し、各事業において取組みを着実に実行させ、サステナビリティ推進委員会などの会議体で定期的に確認することで、安全・安心、並びに質の高い食とホスピタリティの提供を行い、また、ロイヤルアカデミーの設立による人材育成を通じた価値創造、地域活動やお取引先様との協業による新たな価値創造により、すべてのステークホルダーから共感を頂き、選ばれる企業・ブランドへの変革を遂げることにより企業価値の向上を目指してまいります。

   *2025年度マテリアリティの見直しに伴い、「食&ホスピタリティ」より変更

 

◇マテリアリティ特定プロセス

STEP1 課題/リスクの抽出

多様な社会ニーズ・要請に対応するため、社会の期待・お客様やお取引先様ほかステークホルダーごとの重要課題から社会課題を選択。ロイヤルグループの事業領域やお客様層を考慮し、取り組むべき68項目の課題を抽出しました。

 

STEP2 重要度測定・重要課題の特定

GRI(Global Reporting Initiative)及びSASB(Sustainability Accounting Standards Board)に加えISSB( International Sustainability Standards Board)の定める開示基準・フレームワークを参考にしながら取り組むべき重要課題を5つの観点に絞り込み、重要テーマを踏まえたマテリアリティ(案)を整え、外部の総合研究所及び複数の取引金融機関のサステナビリティ関連部門等との意見交換を重ねました。

 

STEP3 重要課題(マテリアリティ)

ステークホルダー(「従業員」「お客様」「お取引先様」「株主様」「地域・社会」「地球」)の要請を集約し、当社グループの事業及びステークホルダー双方の観点から、様々な社会課題の重要度を調査・検討、サステナビリティ推進委員会、戦略会議、経営会議、取締役会での審議、及び取締役会での決議を経て、ロイヤルグループが取り組むマテリアリティを特定しております。

 マテリアリティのテーマごとに社会要請と照らしながら目指す姿や目標値、推進項目、リスクと機会の見直しを定期的に行っております。2025年度はマテリアリティを推進する従業員の理解浸透を深めるため、構成や重要課題としてのマテリアリティのテーマ並びにKPIの見直しを行いました。構成はESGの体系に再編成、テーマについては「食&ホスピタリティ」からホスピタリティ企業として幅広く取り組める「お客様」へ変更、「資源・環境」分野のKPIとしてプラスチック削減を加えるなどより実効性のある内容に更新しております。これらのマテリアリティを着実に実行していくことで、安全・安心、並びに質の高い食とホスピタリティの提供をもって、地域・社会から必要とされる企業として、企業価値の向上を目指してまいります。

 

③ リスク管理

当社グループは、サステナビリティリスクを含む様々なリスクへの適切な対応を行うとともに、リスクが顕在化した場合の影響を極小化するための体制を構築及び維持するため、リスク管理委員会を設置しており、リスク管理委員会では、16カテゴリー・165項目のリスクを「リスク管理台帳」にて管理しております。

サステナビリティに関するリスクに関しては、主管部門であるサステナビリティ部門が、リスク管理台帳に記載している「気候変動(地球温暖化)」「エネルギー管理と代替エネルギー」「廃棄物の削減とリサイクル」「サステナビリティ報告」「CSRに関する戦略」の5項目、並びにグループ内におけるその他のサステナビリティ関連リスクを把握し、その現状をサステナビリティ推進委員会に報告しております。また、経営上の様々なリスクに迅速かつ的確に対処し、企業価値の維持・向上に努めるミッションを担うリスクマネジメント統括室が、戦略会議を通じてグループ全体のリスクマネジメントを推進し、リスク管理委員会にて全社的なリスク管理に関する取組み方針、計画、施策及び取組みの進捗について全社評価と対応を検討しており、定期的に取締役会へ報告しております。

詳細については当社ホームページに掲載の「統合報告書」をご参照下さい。なお、「統合報告書2025」の82、83ページ「リスクマネジメント」に記載しております。

 https://www.royal-holdings.co.jp/ir/accounts/reporting/

 

④ 指標及び目標

当社グループ中期経営計画2025~2027では、重要課題(マテリアリティ)を「人財」「お客様」「資源・環境」「地域」「ガバナンス」をテーマに整理し、重要課題(マテリアリティ)ごとに定量指標(KPI)及び目標を設定し、モニタリングをしております。特に当社グループにとって重要と考える人財と気候変動については2027年度の連結会社ベースの目標として、女性管理職25%、離職率6%、障がい者雇用率2.9%、GHG排出量36%削減(2013年比)、食品ロス15%削減(2016年比)を設定しております。各社事業特性に即した取組み施策をロードマップ化し、目標達成に向けた取組みを進めており、目標の進捗については、隔月1回開催される事業会社との定例会議で確認のうえ、戦略会議にて付議・報告しております。また年2回開催されるサステナビリティ委員会においても進捗の評価を協議し、これらの内容を取締役会に報告しております。

 

(2) 気候変動

当社グループでは、TCFD提言に即した情報開示を進めております。

① ガバナンス

気候変動課題に対する当社のガバナンスは、(1)サステナビリティ全般に記載の通りであります。

 

② 戦略

当社グループでは、企業の持続的成長がすべてのステークホルダーに対する責務であり、世界規模での取引が必須である現代において、地球全体の持続的成長を果たすため、私たちが直面する社会課題の解決に取り組むことも重要な責務であると考えております。

また、気候変動をはじめとした環境課題へ向き合うことは、その方針を構成する重要な一要素であり、この分野で新たな取組みにチャレンジすることで、社会から必要とされる企業へ進化すると考えております。当社グループとそのサプライチェーン全体における影響の特定評価と対策の検討にあたっては、TCFDのフレームワークを活用した気候変動リスク及び機会の特定及び対応策の策定と経営戦略への統合が、企業価値向上だけでなく地球全体の持続的成長に資するものと考え、TCFD提言に即した情報開示を進めております。今後もシナリオ分析を通じた当社グループの気候変動課題に対するレジリエンス性の強化を図ると同時に、持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。

 

ⅰ シナリオ分析

当社グループでは、気候変動による影響やその対策方針が不透明な将来における影響を特定評価するにあたり、国際エネルギー機関(IEA)や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が公表するシナリオをベースに、地球温暖化が深刻化する世界及び、脱炭素化への移行が推進され2050年までにカーボンニュートラルが達成されるとした世界の、以下2種類の仮説を設定し、それぞれの前提条件を踏まえた2030年時点における分析評価を実施しております。

項目

4℃シナリオ

2℃以下シナリオ

想定される世界観

地球温暖化が深刻化する世界を想定したシナリオ。産業革命期の世界平均気温と比較して、21世紀末までに世界平均気温が4℃上昇する。気候変動政策は、2021年時点で施行されている規制以上に強化されず、脱炭素化への移行は推進されないため、温暖化の影響が拡大し災害の規模や頻度が拡大する。

脱炭素化が推進される世界を想定したシナリオ。

産業革命期の世界平均気温と比較して、21世紀末頃の世界平均気温の上昇が2℃未満に抑制される。カーボンニュートラルの実現に向けて、積極的な環境政策が推進されるために移行リスクによる影響が拡大する。

参考シナリオ

(4℃シナリオ)

IPCC:RCP8.5/4.5

IEA2021:STEPS

(2℃シナリオ)

IPCC:RCP2.6

IEA2021:SDS

(1.5℃シナリオ)

NZE2050

 

ⅱ リスクと機会

4℃シナリオ

(イ)リスク

4℃シナリオにおいては最も大きな影響として、洪水や気温上昇をはじめとする異常気象災害の激甚化による自社施設の被災や物流網の断絶といった直接的なリスク、原材料高騰や収穫量減少、品質低下、内食需要への傾倒による人流の減少といった間接的なリスクが想定されます。また、エネルギーの観点では化石燃料需要が成行き的に拡大することなどを背景に原油価格が高騰することで、石油由来商品の価格上昇や輸送コストの増加を予測しております。

(ロ)機会

こうした影響はお客様においても想定され、国内における中食・内食への需要は長引く物価高騰を背景に、フローズンミール「ロイヤルホストデリ」の価値向上と販路拡大を進めております。ロイヤルホストデリは、ロイヤルホストの売店や、高速道路のサービスエリア等で販売し、多様なライフスタイルの変化に対応する商品として、事業機会獲得にも繋がるものと認識しております。また、持続可能なサプライチェーンの見直しについても取り組んでまいります。

 

1.5℃シナリオ(一部2℃シナリオも併用)

(イ)リスク

1.5℃シナリオ(一部2℃シナリオも併用)では脱炭素化に向けてカーボンプライシング制度の導入や再生可能エネルギー由来電力への転換による電力価格の高騰など、事業運営コストの増加が予測されます。また、業界内競争に追いつくためのエシカル消費メニュー開発や省エネ化・脱プラスチック化といった環境配慮ニーズへの対応コストの増加や、その取り組み状況による顧客離れも予測されます。

(ロ)機会

このような環境志向の高まりはプラントベースフードをはじめとした代替食材への需要増も見込まれるほか、新たな顧客行動の変化に対応するサービスを展開することで新規顧客獲得につながる可能性も認識しており、リスク緩和だけでなく脱炭素化の推進による機会拡大が重要課題の1つとなることを認識しております。

 

 

<財務面の考察>

前述を踏まえ、当社グループは、2030年時点を想定した2つのシナリオにおける事業及び財務への影響のうち、特に日本国内における炭素税の導入、原材料仕入れコストの変動、及び店舗における洪水被害の影響が重要なパラメーター指標になると考えております。

 

 

事業インパクト評価(百万円)

 

炭素税導入による追加支出

2℃シナリオ

△1,143.3

※1

牛の生産量変化による影響

4℃シナリオ

△1,094.1

※2

イネの収穫量変化による影響

4℃シナリオ

△81.3

※2

洪水被害額

4℃シナリオ

△1,080.0

※3

※1 Scope1、2算定結果のGHG排出量について、2022年を基準に2030年も同様の排出量があると仮定し、IEAによる先進国での炭素税負荷予想額を乗じて試算

※2 2030年の仕入れ量は2022年を基準に2030年も同様と仮定して試算。2022年の単価は2020年の統計データを使用

※3 拠点住所からハザードマップにて洪水による浸水深や河川等級を調査し、浸水深に応じた拠点の年平均の洪水被害額を試算

 

なお、特定したリスク及び機会は次の表のとおりであります。

 

◇特定したリスク及び機会

(注)1 上表の1.5℃シナリオは一部2℃シナリオも併用しています。

2 LED照明への更新は、店舗空調コストの増加への対応として、経費削減を企図しています。

3 影響度評価の基準について

大:影響額が経常利益に対して±10%以上のもの

中:影響額が経常利益に対して±10%に満たないもの

小:影響額が軽微(経常利益対比±1%以下)、もしくは無いもの

 

1.5℃シナリオ(一部2℃シナリオも併用)及び4℃シナリオのいずれのシナリオ下においても、戦略のレジリエンスが中長期視点で見ても高くなるよう強化していく必要があります。そのため、事業戦略や中期経営計画において、マイナスのリスクに対しては適切な回避策を策定する一方、プラスの機会に対しては、環境変化へ積極的に対応する等、新たな成長機会の獲得を目指してまいります。

具体的には、省エネ活動やLED照明への更新、電気・ガス使用量のシステム化による可視化、一部店舗における再生可能エネルギーの導入、遮熱シートや遮熱フィルム、遮熱塗装といったトライアルの実施、食品ロス削減や食品残渣の適切な処理と再利用に取り組む食品リサイクルの推進などを通じた環境負荷低減、エシカル消費志向の拡大を捉えたメニュー・サービス開発、異常気象の頻発を見据えた内食・中食需要への対応など、環境課題への対応を踏まえた機会の創造に積極的に取り組んでおります。

また、災害対策においても外食業界では初の「DBJ BCM(事業継続管理)格付」を取得し、自然災害の発生に備えています。更には、シナリオ分析を通してハザードリスクが大きいと特定された拠点について、現在取組んでいる予防保全投資においてリスク回避策の織り込みを検討する等、防災対策・事業継続対策を推進しております。

 

③ リスク管理

気候変動課題に対する当社のリスク管理は、(1)サステナビリティ全般に記載の通りであります。

 

④ 指標及び目標

ⅰ 2050年に向けた取組み

2015年のパリ協定の採択、2021年のCOP26における1.5℃目標達成に向けた世界的な合意を踏まえ、2050年のカーボンニュートラル達成は世界的な最優先課題の一つとして捉えています。当社グループの現時点のGHG排出量は、次のとおりであります。

 

GHG排出量(千t-CO2eq)

2013年(基準年)

2023年

2024年

Scope1

30

23

23

Scope2

(ロケーション基準)

82

74

71

(マーケット基準)

61

57

合計

(ロケーション基準)

112

97

94

(マーケット基準)

84

80

(注)基準年のGHG排出量は、省エネ法定期報告書の集計方法に則り、当年4月~翌年3月の期間にて算出しております。

2023年以降のGHG排出量は、1月1日~12月31日の数値となります。

 

 

GHG排出量(千t-CO2eq)

 

2023年(注)

2024年

Scope3

205

290

(注)算定方法の精緻化に伴い、過去に開示した2023年度の実績を見直しております。

 

■Scope3カテゴリー別の排出量(千t-CO2eq)

Scope3

 

GHG排出量

排出量全体(Scope1+2+3)に占める割合

 

1:購入

240.6

65.0%

 

2:資本財

25.9

7.0%

 

3:エネルギー(調達部分)

14.4

3.9%

 

4:輸送(上流)

3.7

1.0%

 

5:廃棄

0.9

0.3%

 

6:出張

0.3

0.1%

 

7:通勤

1.9

0.5%

 

8:リース(上流)

 

9:輸送(下流)

0.0

0.0%

 

10:加工

 

11:製品利用

0.0

0.0%

 

12:製品廃棄

 

13:リース(下流)

 

14:フランチャイズ

1.9

0.5%

 

15:投資

 

Scope3合計

289.6

78.3%

(注)1 Scope3のGHG排出量は、当社がみずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社と共同で取組み、同社の支援を受けて算定した現時点での概算値であります。なお算定方法の見直し、算定精度の向上などにより変動する可能性があります。

2 算定基準としては国内法対応として算定・報告・公表制度(温対法SHK制度)に基づく算定のほか、国際的な算定方法として利用されているGHGプロトコルの双方に対応する形で算定を実施しています。

3 算定数値の該当期間は2024年1月1日~12月31日の期間中数値となります。

4 Scope3の算定対象カテゴリーは1:購入、2:資本財、3:エネルギー(調達部分)、4:輸送(上流)、5:廃棄、6:出張、7:通勤、9:輸送(下流)、11:製品利用、14:フランチャイズであります。

5 Scope3の算定対象外としたカテゴリーは、対象となる活動が少なく、排出量全体に与える影響が小さいものであります。

 

当社は気候変動への対応を重要な経営課題の一つとして位置づけ、2050年までのScope1、およびScope2におけるカーボンニュートラル達成を目標としております。また、中間目標として2030年までに、2013年度比46%の排出量削減を掲げ、温室効果ガス(GHG)排出量の削減に取り組んでおります。

2024年度におけるScope1およびScope2のGHG排出量は、前年度比3.7千t-COの減少となりました。主な削減要因としては、再生可能エネルギー導入拠点の拡大、各店舗における空調設定の適正管理や不要照明の消灯といった日常的な省エネルギー活動の継続、段階的に進めている照明のLED化などが貢献いたしました。この結果、2024年度の排出量は2013年度比で約28%の削減水準となっております。(注)

2025年度にScope1・2・3の排出量集計データベースを構築し、排出量データのシステム化および各拠点の使用量把握の精緻化を進めました。今後の取り組みとして、データの可視化・分析を通じて事業会社ごとの削減ロードマップを策定し、省エネルギーの徹底および再生可能エネルギー導入拡大等の具体的施策を推進してまいります。

 

(注)削減水準について基準年(2013年度)はロケーション基準、当連結会計年度はマーケット基準により算定しております。基準年当時は電力自由化前であり、両基準に実質的な乖離がないと見なして比較を行っておりますが、ロケーション基準による削減率は約16%となります。

 

当社グループのGHG排出量の多くは、購入した製品・サービスに伴う排出(Scope3のカテゴリ1)及び、他社から供給された電気、熱、蒸気の使用に伴う間接排出(Scope2)に由来しており、当社グループのGHG排出量削減の取組みは、低炭素由来の原材料の調達、及び再生可能エネルギー由来の電力の調達や脱炭素機器・資材の活用に重点を置くことが重要と考えております。

この分野においては、食品事業のロイヤル株式会社の取り組みが重要であり、同社の部門責任者を含めたマテリアリティ定例会議を通じて、温室効果ガス排出量削減のための目標、施策、検証、実行についての評価をしてまいります。

 

また、既存事業・既存店舗においては、前述の取り組みを意識して継続していくこと、さらにGHG排出量削減の指標として、セグメント別の売上高百万円当たり及び国内直営店1店舗当たりのGHG排出量(Scope1、2)を原単位とする方式を採用し、取組みを行ってまいります。

なお、当社グループのセグメント別の原単位当たりのGHG排出量は以下のとおりであります。

 

セグメント

売上高百万円当たりGHG排出量(t-CO2eq/売上高百万円)

2013年(基準年)

2023年

2024年

増減

外食事業

0.97

0.49

0.47

△0.02

コントラクト事業

0.57

0.47

0.39

△0.08

ホテル事業

1.29

0.80

0.68

△0.12

食品事業

0.90

0.78

0.53

△0.25

(注)1 2013年のGHG排出量は、省エネ法定期報告書の集計方法に則り、当年4月~翌年3月の期間にて算出しております。

2 2023年以降のGHG排出量は、1月~12月の期間で算出しております。

3 ロケーション基準に則り、算出しております。

 

セグメント

1店舗当たりGHG排出量(t-CO2eq/店)

2013年(基準年)

2023年

2024年

増減

外食事業

125

65

64

△1

コントラクト事業

80

123

115

△8

ホテル事業

737

455

366

△89

食品事業

4,099

4,652

3,349

△1,303

(注)1 食品事業については工場単位としております。

2 2013年のGHG排出量は、省エネ法定期報告書の集計方法に則り、当年4月~翌年3月の期間にて算出しております。

3 2023年以降のGHG排出量は、年1月~12月の期間で算出しております。

4 ロケーション基準に則り、算出しております。

 

 

ⅱ 食品廃棄物の削減

食品廃棄物の削減は、環境課題への対応において経営上重要な課題と認識しております。当社グループのマテリアリティ「資源・環境」の観点において、2016年の売上高百万円当たりの廃棄量52.7㎏を指標とし、2027年は2016年比△15%の44.8㎏、2030年は2016年比△20%の42.1㎏を目標値として取組みを行ってまいります。当社グループの現時点における食品廃棄物削減量は、次の通りであります。

 

 

売上高百万円当たりの廃棄量(kg/売上高百万円)

2016年(基準年)

2023年

2024年

増減

グループ全体

52.7

44.3

45.4

1.1

(注)当年度の算定方法の見直しに伴い、基準年、目標年、直近年度までの実績を修正しております。

 

店舗では、小盛りメニューの展開、食品廃棄量の可視化等の取り組み、また食べ残し持ち帰りの取り組み「mottECO」を自治体や同業他社と推進し、食品廃棄量の削減に取り組んでおります。工場においては、SCM改革を推進することにより、食品廃棄物削減に関する取組みを行っております。

 

ⅲ 食品リサイクル

食品リサイクル法に基づく「食品循環資源の再生利用等の促進に関する基本方針」では、2024年までに食品製造業は95%、外食産業は50%を達成するよう目標が設定されております。

当社グループの食品リサイクル率推移は、次のとおりであります。

食品リサイクル率(%)

 

2023年

2024年

増減

グループ全体

50.6

43.9

△6.7

食品事業(食品製造)

99.7

99.4

△0.3

 

福岡県では2010年以降、回収した食品残渣を堆肥化し、その肥料を使って栽培された玉ねぎを使用したメニューを一部期間、ロイヤルグループの商品として販売しております。同時に食品残渣からブタの飼料としても活用するなど工場を中心とする食品リサイクルループを構築しております。また、2025年には、福岡市内の工場、店舗から排出される食品廃棄物を回収し、メタン発酵ガスによる電気エネルギーへリサイクルする取組みを実施、食品ロス削減と温室効果ガス(GHG)排出削減を推進しています。その結果、東京工場および福岡工場では使用電力に伴うGHG排出量を実質ゼロとしました。店舗においては福岡地域で約10店舗まで食品残渣の回収を拡大しており、今後は各地域への展開を進め、循環モデルの拡充を図ってまいります。また、工場での生ごみ処理機導入、店舗での「食べ残し持ち帰り」促進、各店舗における廃棄物削減等により、国が定める基本方針の目標達成に向けた取り組みを進めてまいります。

 

(3) 人的資本

■基本的な考え方

私たちロイヤルグループは、すべての人財は付加価値を生む源泉であると捉え、人財の確保・育成・働く環境の整備を最重要課題として、積極的な投資を行います。また、労働市場における外食産業の地位向上を目指し、業界をリードする存在となります。

 

■各種方針

 ⅰ 人財育成方針

・『食とホスピタリティ』ビジネスのプロフェッショナル人財の育成

・広い視野・高い視座・新たな視点でビジネスを考えることができる、思考力の高い人財の育成

 ⅱ D&I宣言

1.すべての従業員が、お互いをリスペクトし、公平に接する環境を整備します。

2.経営陣・管理職が模範となり、率先して多様なバックグランドを持つ従業員をサポートします。

3.安全で快適に仕事に取組めるように、ハラスメントや差別のない職場環境を作ります。

4.異なる背景や経験を持つ人材を積極的に採用し、公平な採用・教育・昇進の機会を提供します。

 ⅲ ロイヤルグループ健康経営宣言

従業員の健康は、ロイヤルグループの重要な資産です。

従業員とその家族の一人ひとりが、心身ともに健康な生活を送ることが、「生き生きと働ける職場」をつくります。ロイヤルグループの持続的成長に向けて、従業員の健康維持・増進に取組みます。

① 戦略

当社グループでは「人財中心経営」を戦略の基盤として位置づけており、“食”&“ホスピタリティ”ビジネスのプロフェッショナル集団を目指し、人材への積極的な投資を行っています。従来、人材はヒト・モノ・カネという経営資源の中の一つとして捉えられ、ヒトに投じる費用はコストだと考えられてきました。しかし、現在では、従業員の成長は会社の成長と同一であり、人材は企業や社会に新たな価値を生み出す重要な資本として認識されています。人的資本の価値を最大限に引き出すため、当社では従業員個人のパフォーマンスの最大化とそれを可能にする組織風土の実現に向けて、以下のとおり人材への取り組みを推進してまいります。

 

 

② 指標及び目標

当社グループでは人事戦略の達成度を測る総合指標として「従業員満足度調査」の総合結果を用いております。「従業員満足度調査」は2011年度より毎年実施(コロナ禍による一時中断期間あり)しており、従業員のエンゲージメントを定点観測し、次年度計画に反映するサイクルを継続しております。

「戦略」の実現に向けて、当社グループでは多様な人材の採用と登用を積極的に進めております。2025年度は新卒・中途合わせて324名を採用しました。また、将来のグローバル展開を見据えた海外の大学でのインターンシップを開始するなどあらたな取り組みを進めています。加えて、女性管理職の比率をさらに高めていくことを計画しております。人材の多様化に伴い、外国籍人材が活躍できる環境の整備が必須となっており、キャリアパスの整備や日本語の追加教育および生活サポート等、人材の定着に向けた取り組みを推進してまいります。

「戦略」を推進するための重要な位置づけである従業員の成長を担う教育研修機関として「ロイヤルアカデミー」を2025年4月に立ち上げました。「ロイヤルアカデミー」では人材育成方針のもと、階層別の教育体系を再整備し、教育研修の充実を図っています。また、タレント情報の可視化により個々の適正に合わせたフォローアップ体制を強化し、社員が最高のパフォーマンスを発揮し続けられる環境の実現を目指しています。

 

これらの戦略に対する指標及び目標は、次のとおりであります。なお、一部の指標において2025年度の実績が2026年度の目標を超過しておりますが、2026年度の目標については、進行中の中期経営計画2025~2027で掲げた目標値をそのまま記載しております。

 

(イ)従業員満足度

指標

2025年度実績

2026年度目標

総合満足度

3.47点

3.40点

 

(ロ)従業員の知識・スキル向上

指標

2025年度実績

2026年度目標

アカデミー主催研修の延べ参加人数

2,463名

3,000名

 

(ハ)従業員の心と身体の健康増進

指標

2025年度実績

2026年度目標

二次検診受診率

70.0%

70.0%

喫煙率の減少

23.2%

20.0%

健康経営優良法人

認定

認定継続

 

(ニ)多様な人材の採用と登用

指標

2025年度実績

2026年度目標

外国人比率(社員)

18.4%

20.0%

男女別賃金格差(社員)

75.5%

78.0%

障がい者雇用率

2.79%

2.80%

離職率

7.1%

6.5%

 

(ホ)生き生きと働ける組織風土と職場環境の実現

指標

2025年度実績

2026年度目標

年次有給休暇取得率

55.4%

50.0%

男性の育児休業取得率

67.0%

70.0%

 

また、2025年度には人事制度改定を実施し、定年再雇用後の給与水準を定年前と同水準まで引き上げるとともに雇用上限年齢を70歳まで延長する等、シニア世代が活躍できる環境の構築に取り組んでおります。

人的資本への積極的な投資の一環である賃金改善に関しましては、「ロイヤルグループのすべての従業員は付加価値を生む源泉であり、一過性ではなく継続的な投資による人材の成長そのものが会社の成長に繋がる」との考えを有しており、人材確保の観点からも引き続き改善を進めてまいります。

 

③ 将来ビジョン

ロイヤルグループが目指すべき将来像は、働きがい・働きやすさの観点から従業員に選ばれる企業となることです。それと同時に、従業員一人ひとりの成長が会社の成長にもつながるという好循環を持続させることです。人材への投資が従業員の働きがいにつながり、それがお客様満足度向上にも寄与し、結果としてロイヤルグループが持続的に成長するという好循環を繰り返していくことで、業界をリードする存在を目指します。