人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数75名(単体) 708名(連結)
-
平均年齢43.9歳(単体)
-
平均勤続年数17.2年(単体)
-
平均年収6,866,204円(単体)
従業員の状況
5【従業員の状況】
当社グループは小売及びこれに付随する事業を行う単一セグメントであるため、セグメント別の記載を行っておりません。
(1)連結会社の状況
|
2024年2月29日現在 |
|
事業部門等の名称 |
従業員数(人) |
|
小売及びこれに付随する事業 |
708 |
(1,683) |
合計 |
708 |
(1,683) |
(注)従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は、年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。
(2)提出会社の状況
|
|
|
|
2024年2月29日現在 |
従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(円) |
|
75 |
(22) |
43.9 |
17.2 |
6,866,204 |
(注)1.平均年間給与は、基準外賃金及び賞与を含んでおります。
2.従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は、年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。
(3)労働組合の状況
当社の労働組合の状況は、次のとおりであります。
① 名称 UAゼンセンミスターマックス労働組合
② 結成年月日 1990年3月26日
③ 組合員数 2,151名(臨時従業員1,625名を含んでおります)
④ 労使関係 労使関係は良好に推移しており、特記すべき事項はありません。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
名称 |
女性管理職者比率 (注1) |
男性育児休暇取得率 (注2) |
男女間賃金格差(注1) |
||
全労働者 |
うち正規雇用 労働者 |
うちパート・ 有期労働者 |
|||
(提出会社) 株式会社ミスターマックス・ホールディングス(注3) |
5.8% |
118.8% |
86.6% |
82.0% |
108.3% |
(連結子会社) 株式会社ミスターマックス (注4) |
- |
- |
84.7% |
79.5% |
108.8% |
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したもの
です。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものです。なお、提出会社における「男性の育児休業等取得率」は、当該法律・規則に基づき算出しており、当事業年度に育児休業等を取得した男性の数が、当事業年度に配偶者が出産した男性の数を上回ったため、100%を超えています。
3.当社グループでは提出会社である株式会社ミスターマックス・ホールディングスにおいて臨時従業員等を除き、一括採用、一括配置及び育成を実施しています。グループ各社への配置は出向となるため、提出会社の数値には子会社への出向者を含めて算出しています。なお、算出の基となる従業員数については「(2)提出会社の状況」に記載している従業員数と異なります。
4.株式会社ミスターマックスは「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき開示の対象となる連結子会社です。同社は直接採用の従業員のみを集計しており、その従業員に管理職及び育児休業対象者はいません。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
昨今のエネルギー資源や原材料の高騰、物価上昇、都市と地方の格差拡大や異常気象による気候変動や環境問題など、社会を取り巻く課題が山積しております。私たちは、地域の暮らしになくてはならない「社会のインフラ」を目指し、一貫してお客様目線でサービスを提供してまいりました。これはディスカウントストアとして、お客様にとって必要な普段の暮らしに欠かせない商品を、毎日安く提供し、お客様に快適にお買い物していただける店づくりにとどまりません。地方自治体との災害時協定の締結や店舗のバリアフリー化、店頭におけるリサイクル活動や売上連動型寄付商品の開発など多岐にわたります。
1.サステナビリティ経営
サステナビリティ活動をさらに推進するため、当社は2021年にサステナビリティ基本方針を策定しました。「普段の暮らしをより豊かに、より便利に、より楽しく」という経営理念のもと、地域社会のインフラとして、ステークホルダーの皆様とともにサステナブルな社会の実現に向けて行動します。そのために、公正な経営や事業運営を活動的に行い企業価値の向上を目指してまいります。
(1)ガバナンス
当社グループにおけるサステナビリティに関する課題は、四半期ごとに開催するサステナビリティ委員会において議論、具体的な施策を検討しています。サステナビリティ委員会は、複数の役員及び各部門の責任者を中心に構成されており、組織横断的な体制を整えております。取締役を委員長とし、サステナビリティに関連した取り組みについて、定期的に議論するとともに、分科会を設置し、各取り組み項目に対して方針や目標を決定・管理する機能を担います。進捗状況や活動内容を取締役会に定期的に報告しております。
(当社グループのガバナンス体制図)
(2)リスク管理
当社グループを取り巻くビジネス環境が常に変化する状況において、企業が直面するリスクも多様化・複雑化しております。当社グループは、経営目標の達成に対し影響を及ぼす原因や事象を「リスク」と位置付け、リスクマネジメントの強化が重要な経営課題だと認識しています。事業を継続し社会への責任を果たしていくために、以下のとおり、グループ全体でリスクマネジメントの推進体制を構築し、年間を通したPDCAサイクルを回し、継続的に強化できる仕組みを整備しております。
① リスクマネジメント推進体制
当社グループでは、「ミスターマックス行動規範」を前提としたリスクマネジメント活動に取り組むため、企業価値の最大化、持続可能な事業運営における重要な経営テーマに対する取り組み、及びグループ全体のリスクマネジメント状況の把握と向上を目的として「コンプライアンス委員会」を設置しております。
当委員会は代表取締役社長を最高責任者とし、役員及び従業員、さらに弁護士を含む外部メンバーからなる常任委員と、各部門長及び店長からなる推進委員を委員としております。当委員会は、リスクマネジメントの機能を有し、リスクマネジメント室が事務局となり各部署と連携しつつ、当社グループを取り巻くリスクに関する情報の収集分析、リスクマネジメント活動の方針及び目標の決定、グループ全体の事業運営上、重要なリスクの抽出・評価を行い、リスクの軽減に向けた取り組みの策定及び推進状況のモニタリングを行っております。
(当社グループのリスクマネジメント体制図)
② リスクマネジメント活動
当社グループでは、個々の部門や事業だけでは対処できない環境変化から生じる問題を、各部門の責任者と経営層が力を合わせて、事業計画に対する課題や阻害要因への対応を実施することのできる適切かつ健全なリスクマネジメントの役割を果たすために、当社グループ全体でPDCAサイクルを回しながら、当活動の質の向上を図っております。当社グループの事業に関するリスクの評価においては、リスクの性質に基づいて「オペレーショナルリスク」、「ハザードリスク」、「戦略リスク」、「ガバナンスリスク」の4つに区分したうえで、優先的に対処するべき重要リスクを特定しております。各重要リスクに対しては、当該重要リスクの主管部署において、軽減策の具体的な取り組みを計画及び実施しております。
なお、軽減策の取り組み状況については、当活動の事務局がモニタリングを実施し、コンプライアンス委員会において、重要リスクの主管部署より取り組みの進捗状況について定期的に報告しております。
コンプライアンス委員会は当該報告に基づいて、特定された重要リスクにおける優先順位や当該リスクに対する体制の強化や業務改善等の軽減策に関する審議をし、意見交換を通じて取り組みを最善な方向性に調整しております。加えて、当社グループの経営に影響する可能性がある事項を適時に取締役会に報告しております。
(当社グループのリスクマネジメント活動のPDCAサイクル)
③ リスクの特定
リスクの特定については、以下のとおり実施しております。
・リスクの識別
当社グループを取り巻く外部環境と当社グループ内の環境、及び事業戦略を分析するとともに、各部門の責任者に対してインタビューを実施することによって、トップダウン・ボトムアップ両方のアプローチで当社グループにおける各リスクを識別。
・リスクの評価
識別されたリスクに対して、定量的かつ定性的に事業に及ぼす影響度と発生可能性を評価した後、既存の対応状況を評価。
・リスクヒートマップによる対応優先度の特定
上記2段階のリスク評価結果に基づいて、リスクヒートマップを作成し、特定されたリスクを「低」・「中」・「高」の3つのレベルに分け、評価結果が「高」または「中」になるリスクの中から優先的に対応すべきリスクとして特定。これらリスクの状況については、財務影響との関係から当有価証券報告書の「事業等のリスク」にも反映しております。
④ 事業継続体制
当社グループでは、地震、台風及び津波等の自然災害のみならず、あらゆる危機的事象が発生した場合に備えて、事業継続マネジメント体制を構築し、当社グループの重要な事業または業務の継続及び早期復旧を行うことを目的として、オールハザード型BCPを策定しております。
また、平時においても当社グループの重要な事業または業務に対するバックアップ体制や代替拠点を検討するとともに、公共機関や自治体、民間企業との連携を強化しております。また、事業継続に関する知識・理解の醸成を目的として、策定したオールハザード型BCPを基にした定期的な演習・訓練を行うとともに、オールハザード型BCPの改善・強化を継続的に行っております。
(3)戦略及び指標と目標
社会貢献活動と当社グループの中長期的な成長を両立させる重点的に取り組む課題として、3つのテーマ、7項目の重要課題(マテリアリティ)を特定しました。
テーマ1
「商品の提供を通じた社会価値創出」のテーマでは、小売業の中核である「お客様に商品を提供する」という流れの中で、サステナブルな商品の開発及び仕入を推進します。また、循環型社会の実現に向け、お客様と共にサステナブルな活動に取り組みます。
テーマ2
「持続可能なサプライチェーンの構築」では、地域社会の中に店舗を構える当社だからこそ、地域社会に欠かせないインフラとしての役目を果たしていきます。また、サプライチェーン全体で環境負荷の削減や事業プロセスにおける脱炭素を推進します。
テーマ3
「持続的成長を支える経営基盤の確立」では、公正な経営と事業運営を行うための教育や啓発に取り組みます。また、従業員一人ひとりの能力を活かすための環境づくりや体制づくりを実現していきます。
3つのテーマ及び重要課題(マテリアリティ)
テーマ |
2030年の |
重要課題 |
定性目標 |
商品の提供を通じた社会価値創出 |
サステナブルな商品の開発と仕入、循環型社会実現に向けた取り組みを通じて、お客様と地域環境に対する価値を創出する |
エコロジーと |
地域社会と共に取り組むエコノミーの推進 |
持続可能資源への転換と省資源化によるエコロジーの推進 |
|||
リサイクル促進による循環型社会の推進 |
|||
商品開発を通じた |
サステナブルなPB商品開発の推進 |
||
商品提供を通じたエシカル消費の推進 |
|||
社会課題解決への参画機会創出 |
|||
持続可能な認証原料の使用をめざす |
持続可能なサプライチェーンの構築 |
お客様やビジネスパートナーとともに、地域社会に欠かせない社会インフラとして、サステナブルな地域社会や脱炭素社会の実現へ貢献する |
地域社会のインフラ |
お客様に寄り添った買い物環境の整備 |
地域住民の生活に寄り添った活動への取り組み |
|||
地球環境に寄り添った活動への取り組み |
|||
サプライチェーン |
サプライチェーンの在庫の最適化による環境負荷の削減と経営効率の向上 |
||
ビジネスパートナーへのサステナビリティに関わる取り組み活動の周知 |
|||
事業プロセスにおける脱炭素の推進 |
|||
持続的成長を支える経営基盤の確立 |
すべてのステークホルダーに対して公正な経営と事業運営が行われる企業風土と、だれにとっても働きやすく自己実現の機会を持つことのできる環境を確立し、お客様や社会により大きな社会価値を創出するための前提となる持続的な成長を実現する |
コンプライアンスと |
公正な取引遵守のための教育と啓発活動 |
情報セキュリティに関する教育と啓発活動 |
|||
法令遵守をはじめとするコンプライアンス意識の涵養 |
|||
人材のキャリアと |
自己実現のため、自らキャリア形成ができる仕組みづくり |
||
チャレンジする人材の成長を促す体制づくり |
|||
会社の成長と自己成長を実感できる、エンゲージメントの向上 |
|||
働きやすさの追求と |
すべての人材の能力が活かせる環境づくり |
||
健康的に働き続けるための心身の健康維持と増進 |
|||
柔軟かつ新しい働き方への挑戦 |
2.気候変動への取り組み
当社グループは、気候変動がサステナブルな社会の実現にあたっての重要課題の1つであると認識しており、気候変動による影響の評価と対応策の検討が、当社グループの持続的成長とサステナブルな社会の実現に資するものと考えております。それを受け当社グループではTCFDガイドラインに則したシナリオ分析とそれを受けた対応策を検討のうえ、その取り組みについて情報開示を進めるとともに、経営の強靭化とサステナブルな社会の実現に貢献してまいります。
(1)ガバナンス
当社グループでは、サステナビリティ委員会が気候変動を含むサステナビリティに関する重要課題を統括管理しています。気候変動課題については、当委員会下に分科会としてTCFDチームを設置し、当社グループにおける気候変動による影響の評価及び管理体制の検討を行っております。TCFDチームでの審議内容はサステナビリティ委員会を通じて原則年1回の頻度で取締役会へ報告のうえ、取締役会においてその取り組み状況の監督及び指導、重要事項の決議を行っております。
(2)戦略
当社グループでは、気候変動による自社事業への影響評価手法として、国際エネルギー機関(IEA)や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が公表するシナリオを参考に、以下の前提条件に基づいた将来2030年時点における影響についてシナリオ分析を実施しました。
4℃シナリオ |
1.5℃シナリオ |
気候変動対策に関して現行の政策規制以上の取り組みはなされず、産業革命期対比で今世紀末までに世界の平均気温が4℃程上昇し、異常気象災害をはじめとした気候変動による直接的な影響が拡大すると仮定したシナリオ |
脱炭素化への移行に向けた取り組みが活発化し、2050年までのカーボンニュートラル達成を目指して政府による政策規制、技術革新、消費者の嗜好変化などが進むと仮定したシナリオ |
(参考シナリオ) IPCC第5次評価報告書(AR5)RCP8.5 IEA WEO2021 STEPS |
(参考シナリオ) IPCC第5次評価報告書(AR5)RCP2.6 IEA WEO2021 APS、NZE2050 |
4℃シナリオにおける分析では、異常気象災害によるサプライチェーンの寸断や直接的な被害が想定され、洪水発生による直接的な被害額や営業停止に伴う損失については定量的に分析を行い、当社グループの財務を圧迫し得る重要なリスクとして評価しております。また、定性的な分析にとどまるものの、平均気温の上昇による空調利用の増加や原油価格の成り行き的な需要拡大による高騰から、主に物流コスト面でのリスクとなる可能性を認識しております。
しかしながら、こうした異常気象災害の発生や平均気温の上昇から、消費者における防災関連商品の需要増加も予想され、ECサイトの利便性向上や防災、熱中症対策など気候変動影響に対する適応商材の拡充が、当社における事業機会のみならず、持続可能な社会の形成に資する社会貢献の一端を担うものと考えております。
1.5℃シナリオでは、脱炭素化への移行促進のための様々な政策規制が導入され、例えば現行のリサイクル関連規制の強化等により対応コストが発生することが想定されます。特に炭素税が導入される場合については、当社グループにも財務的影響を及ぼし得ると試算、分析しております。また、当社グループで使用するエネルギーの多くを電力が占めていますが、再生可能エネルギー電力への切り替えにより購買電力価格が高騰することも予想されます。その一方で、消費者間ではエシカル消費などの新たな購買嗜好がより活発化し、当社グループの株式会社ミスターマックスが展開する環境配慮型プライべートブランド商品をはじめとし、環境に良い商品の拡販が当社グループの事業機会かつ社会全体の脱炭素化に資する取り組みになるものと考えております。
(気候変動に伴うリスクと機会の一覧)
区 分 |
要因と事象 |
分 類 |
評価 |
||
4℃ シナリオ |
1.5℃ シナリオ |
||||
移 行 リ ス ク |
カーボンプライシング |
炭素税の導入をはじめとする事業運営コストの増加 |
リ ス ク |
小 |
大 |
資源循環規制の強化 |
各種リサイクル法規制の強化やプラスチック利用規制の導入による対応コストの発生 |
リ ス ク |
小 |
中 |
|
エネルギーコストの変化 |
再生可能エネルギーへの転換に伴う購買電力コストの増加 化石燃料価格の高騰に伴う輸送コストの増加 |
リ ス ク |
大 |
中 |
|
消費者行動の変化 |
エシカル消費の拡大によるPB製品を含む環境配慮型商品の需要拡大 |
機 会 |
中 |
大 |
|
物 理 リ ス ク |
異常気象災害の激甚化 |
自社拠点及び物流網の被災による被害規模の拡大 |
リ ス ク |
大 |
中 |
平均気温の上昇 |
気候変動への適応商材に対するニーズの拡大 災害及び気温上昇による外出機会減少によるECサイト利用者の拡大 |
機 会 |
中 |
中 |
|
空調コストの増加 |
リ ス ク |
中 |
小 |
(3)リスク管理
気候変動に関するリスクの認識及び評価にあたっては、サステナビリティ委員会の分科会であるTCFDチームが中心となり各関係部署と討議し、その内容を基にTCFDチームがシナリオ分析の手法等を通じてリスク及び機会の評価・特定をしております。取締役会はサステナビリティ委員会からの報告を受け、当社グループにおけるリスク管理運用についての決議を行い、サステナビリティ委員会がその管理体制を検討する体制を整えております。なお、現在当社グループが特定しているサステナビリティに関するマテリアリティ(重要課題)及びその評価プロセスについてはマテリアリティ(重要課題)に記載しております。
(4)指標及び目標
当社グループでは、2030年のScope1、2におけるCO₂排出量を2013年比50%削減、2050年にカーボンニュートラルの目標を設定しております。同スコープにおける当社グループが排出するCO₂の9割が電力の使用から発生しており、再生可能エネルギーの調達などでカーボンニュートラルに向けた取り組みを進めております。
2024年2月期におけるCO₂排出量は以下のとおりです。
(単位:t-CO₂)
スコープ |
排出量 |
前年比(%) |
2024年2月期 |
||
Scope1 |
992.3 |
※111.8% |
Scope2 |
32,465.0 |
93.4% |
Scope1+2 |
33,457.3 |
93.8% |
※Scope1 燃料の使用量は減少しましたが、環境省ウェブサイトに公表される排出係数の変更に伴い、前年に比べCO₂排出量が増加いたしました。
また、CO₂排出量の削減を含む各施策についても、KPI設定を行っております。当社グループの事業は店舗内のPOP、買い物かごやハンガーなど備品にプラスチック素材を使用しているほか、複数店舗の運営によるエネルギー消費量の増加、商品の輸送から排出される排気ガスなど、直接的・間接的にかかわらずCO₂排出を伴う活動が複数あり、その活動ごとに個別目標を設定しております。
(単位:t-CO₂)
指標 |
目標 |
現在 2024年2月期 |
|
2030年 |
2025年 |
||
店舗におけるプラスチック備品使用抑制によるCO₂排出量の削減率 (2021年対比) |
50.0% |
20.0% |
5.0% |
資源の店頭回収、店舗実施率 (店数対比) |
100.0% |
30.0% |
100.0% |
PB商品におけるサステナブルな商品の売上高構成比 |
30.0% |
25.0% |
17.1% |
自家消費型の太陽光発電設備設置件数 (全事業所対比) |
30.0% |
10.0% |
2.0% |
自然冷媒冷什器の導入 (全事業所対比) |
25.0% |
10.0% |
0.0% |
売上原単位あたりのCO₂排出量の削減 (ドライセンター配送:2013年対比削減率) |
23.0% |
20.0% |
24.1% |
3.人的資本について
(1)ガバナンス
人的資本を含むガバナンスについては、コンプライアンス委員会やサステナビリティ委員会において課題や具体的な施策の議論を行っております。サステナビリティ委員会では、人的資本に関する3つのマテリアリティ「コンプライアンスと企業倫理の向上」、「人材のキャリアと成長への貢献」、「働きやすさの追求と多様性の尊重」に関する定性・定量目標を掲げるなど、実効性のある取り組みを推進しております。
当社グループのガバナンス体制については、「第1部 企業情報 第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 1.サステナビリティ経営」をご参照ください。
(2)戦略
当社は、従業員と会社の持続的成長と発展を可能にする組織づくりを目的に、従業員が環境の変化に的確に対応し、現状否定をし続け、さらなる効率化と高収益化にチャレンジするスペシャリストの育成を重点課題に設定しております。教育配転と教育訓練、そして公正な評価を連動し、広い視野で課題解決できる人材育成に取り組むとともに、性別や国籍、学歴、採用区分に関係なく、能力や成果を重視した多様な人材登用を行っております。さらに、ワークライフバランスの充実、多様な働き方にも対応できる取り組みを並行して行うなど、多様な人材が活躍できる環境づくりを進めております。
① スペシャリスト育成の為の教育
・ジョブローテーションによる教育配転と経験の蓄積により、イノベーションを起こせる人材育成を推進
・若手から中堅層であるマネジャー、課長クラスの人材育成を行う為、昇進制度と連動した階層別研修を運営
・将来の執行役員・部門長を選抜、育成する為のサクセッションプラン研修を運営
・小売業界の専門知識であるチェーンストア原則の教育を実施
(入社5年目まで毎月原則試験、毎年2回の全社員試験、各研修でのOFF-JTを実施)
・小売の最先端を走るアメリカで直に学びを得るための現地視察セミナーを実施
・ITリテラシーを高めDX人材育成の為の研修を実施
・スキルアップ支援として業務に必要な知識・技術を習得するための資格取得サポートと社外セミナーへの派遣
・毎年2回の人事評価を実施し、上司と部下の間で課題と解決策を共有し、モチベーション向上と成長を促す為のフィードバック面談を実施
・客観的で納得性の高い人事評価を行い、人材を育成するために、社員の昇格の際には、自己評価・上司評価に加え多面評価を実施
② 手挙げ文化の醸成
自ら手を挙げ、主体的に取り組むことができる文化の醸成に取り組んでおります。
・自らのキャリアを切り開くことができるポジション公募の実施
・若手社員を対象に、公募制でキャリアビジョン形成を目的として、本部の職種について先輩社員が仕事紹介を行うWEBセミナーを開催
・階層別研修や社内外のセミナー派遣について公募制にて実施
・スキルアップに必要な資格の取得希望者に対し、研修会及び教育コンテンツの提供
(登録販売者・自転車安全整備士)
・ITリテラシー向上の為の資格取得支援を実施(日商PC検定、ITパスポート)
③ 多様性の確保
多様な人材が活躍できる環境下はさらなるイノベーションを起こし、新たな価値を生み出し、会社の持続的成長につながると考えております。ダイバーシティ&インクルージョンを推進し個々の能力を最大化できる環境を整えてまいります。
・性別や学歴、採用区分に関係なく、能力や成果による人事評価制度を実施
・女性活躍推進の為、女性社員を対象とした研修を実施
・豊富な経験と知識を持つシニア人材の活躍の場を広げる為に段階的に定年を65歳まで延長
・障がい者雇用については地域のハローワークと連携し、法定雇用率を大きく上回る雇用を実現
・グループ全体の本部機能を担う西日本本部ではスロープの設置や多目的トイレを設置するなど、障がいをもつ方でも自由に移動が可能な設計で、安心して勤務できる環境を整備
・国籍を限定しない採用と登用
④ ワークライフバランスの充実と多様な働き方の選択肢拡大
・仕事と子育て・家庭の両面に向け、妊娠・出産に係る休暇や育児短時間勤務、育児休業中の一部期間の有給化など、法を超えて取得できる制度を整備。また、妊娠、育児休業、復職に伴う不安を解消できる面談プログラムを実施
・男性育児休業取得を推進する為、妊娠、出産報告のあった社員に対して本人・上司・人事部を交えた育休面談を実施
・有給休暇取得を推進する為、年間7日間の法を超えた取得義務日数を設定
・毎日健康的に勤務できる環境を整える為、10時間の勤務インターバルを設定
・多様な働き方の選択肢拡大の為、勤務地域を限定するコース制度の運用
(各エリア内で職場を限定するブロック職、通勤距離60分以内で職場を限定するエリア職)
(3)リスク管理
ディスカウントストア運営を主な事業とする当社グループでは、新たな価値を提供し、持続的な成長を支える優秀な人材の確保・育成に注力しております。こうした取り組みが想定通りに進まない場合、事業計画の達成が困難になる場合があります。人的資本のリスク管理体制については、サクセッションプランによる経営幹部の育成や社外セミナーへの派遣の他にも、上司との定期的な面談やストレスチェックを行うなどで従業員の状況を継続的にモニタリングし、個人の成長と働きやすい環境づくりを行っております。コンプライアンス教育に関する事項は、コンプライアンス委員会などで議論を行い、全社横断的なリスク管理体制を整えております。
(4)主な指標及び目標
2030年までに以下の目標の達成を掲げております。
・正社員離職率:5.5%
・仕事・職場環境意識調査における肯定的回答率:85%
・女性管理職比率:20%