2025年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

国内事業(銀行業その他) クレジットカード・電子マネー事業 海外事業
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
国内事業(銀行業その他) 139,473 64.7 27,226 89.9 19.5
クレジットカード・電子マネー事業 32,539 15.1 2,704 8.9 8.3
海外事業 43,555 20.2 353 1.2 0.8

事業内容

 

3 【事業の内容】

 

当社グループは、当社、連結子会社9社(FCTI, Inc.、PT. ABADI TAMBAH MULIA INTERNASIONAL、株式会社バンク・ビジネスファクトリー、株式会社セブン・ペイメントサービス、Pito AxM Platform, Inc.、株式会社ACSiON、株式会社ビバビーダメディカルライフ、株式会社セブン・カードサービス、ABADI TAMBAH MULIA INTERNASIONAL MALAYSIA SDN. BHD.)及び関連会社1社(株式会社セブン・ペイ)の計11社で構成され、国内外における各事業を推進しております。

(注)ABADI TAMBAH MULIA INTERNASIONAL MALAYSIA SDN. BHD.は、2025年5月30日付で、Reachful Malaysia Sdn. Bhd.に商号変更しております。また、株式会社セブン・ペイは、2025年5月29日付で清算結了したため、提出日現在は当社の持分法適用の範囲から除外しております。

 

当社及び当社の関係会社の事業に係わる位置づけは次のとおりであります。

 

(1)国内事業(銀行業その他)セグメント

セブン&アイグループ各社のセブン‐イレブン、イトーヨーカドー等の店舗をはじめ、空港や駅、金融機関店舗等にATMを設置し、多くの国内金融機関等と提携することで、原則24時間365日稼働する利便性の高いATMネットワークを介して、多くのお客さまにATMサービスを提供しております。

また、当社に口座をお持ちのお客さまを対象に、普通預金や定期預金、ローンサービス、海外送金サービス、デビットサービス等の身近で便利な口座サービスに加え、当社グループの知見活用や外部企業との連携により、さまざまなお客さまのニーズに応えた金融サービスの提供も行っております。

 

(2)クレジットカード・電子マネー事業セグメント

当社連結子会社の株式会社セブン・カードサービスは、国内においてクレジットカード事業及び電子マネー事業を中心とするノンバンク事業等を展開しております。

 

(3)海外事業セグメント

米国、インドネシア、フィリピンの3カ国において、それぞれ現地でのATMサービスを展開しております。

なお、2025年1月からは、マレーシアにおいてもATM運営事業を開始いたしました。

 

以上のように、多様化する社会の変化を大きなビジネス機会と捉え、社会価値・企業価値双方の持続的な創出を目指し、事業・サービスの多角化に向けた取組みを推進しております。

 

なお、当社グループにおける関係会社については、「第1 企業の概況」の「4 関係会社の状況」に記載のとおりであります。

 

以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 


(注)各社との重要な契約内容については「第2 事業の状況」中、「5 重要な契約等」を参照

 

業績

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

 (1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

 

当連結会計年度におけるわが国の経済は、一部に足踏みが残るものの、雇用・所得環境の改善が進んだことで緩やかな回復基調が続きました。一方、物価上昇の継続に伴う消費者マインドの変化や、金利・為替相場の変動による景気への影響が懸念されるなど、先行き不透明な状況も続いています。

このような環境の中、人流回帰や資金需要の回復によりATM総利用件数が増加したことや、2023年7月1日付で連結子会社化した株式会社セブン・カードサービスの収益を通期で計上した影響などにより増収となりました。一方で、新型の第4世代ATMへの更改などを主因として費用も増加し、経常利益は減益となりました。なお、前連結会計年度において特別利益に負ののれん発生益21,540百万円を計上した反動減があったことから、親会社株主に帰属する当期純利益は大きく減益となりました。

 

以上の結果、当連結会計年度の当社連結業績は、経常収益214,408百万円(前連結会計年度比8.3%増)、経常利益30,289百万円(同0.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益18,221百万円(同43.0%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

国内事業(銀行業その他)セグメントにおきましては、経常収益139,473百万円(前連結会計年度比4.4%増)、経常利益27,226百万円(同6.8%減)となりました。ATM総利用件数は1,089百万件(同4.7%増)となりました。

クレジットカード・電子マネー事業セグメントにおきましては、経常収益32,539百万円(同21.2%増)、経常利益2,704百万円(同24.5%減)となりました。

海外事業セグメントにおきましては、経常収益43,555百万円(同12.0%増)、経常利益353百万円(前年同期は経常損失1,771百万円)となりました。

 

当連結会計年度の当社財政状態は、総資産1,495,977百万円(前連結会計年度末比221,841百万円減)、負債1,213,488百万円(同228,473百万円減)、純資産282,489百万円(同6,632百万円増)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

 

当連結会計年度における現金及び現金同等物は、892,626百万円(前連結会計年度末比96,094百万円減)となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは、主に預金の純増減△73,532百万円及びコールマネー等の純増減△75,000百万円等の減少要因が、ATM未決済資金の純増減55,707百万円及びコールローン等の純増減50,000百万円等の増加要因を上回ったことにより、38,869百万円の支出となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有価証券の取得による支出△36,884百万円、有形固定資産の取得による支出△23,206百万円及び無形固定資産の取得による支出△21,856百万円等の減少要因が、有価証券の償還による収入30,732百万円等の増加要因を上回ったことにより、46,714百万円の支出となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額△12,920百万円等の減少要因により、12,667百万円の支出となりました。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

 

銀行業における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。

 

 

 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成にあたっての重要な事項は、「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表」の「注記事項」に記載のとおりであります。

 

② 国内事業(銀行業その他)セグメント

 

当連結会計年度は、預貯金金融機関や、消費者金融等のノンバンクの取引件数が堅調に増加したことに加え、当社ATMを利用した各種キャッシュレス決済の現金チャージ取引件数も引続き順調に増加したことにより、ATM総利用件数は前年同期を上回る水準で推移いたしました。

2025年3月末現在のATM設置台数は27,990台(2024年3月末比2.0%増)、当連結会計年度のATM1日1台当たり平均利用件数は108.0件(前連結会計年度比2.8%増)、ATM総利用件数は1,089百万件(同4.7%増)となりました。

なお、2025年3月末現在の提携金融機関等は682先(注)となり、2019年から入替を進めてきた第4世代ATMは2025年3月末を以て全台の入替が完了いたしました。

また、ATMの共同運営やグループ外への積極的な設置を通じ、いつでもどこでもサービスが受けられる環境づくりに加え、ATMによる「マイナポータル情報連携サービス」や、金融機関などの手続きをATMで受け付ける新サービス「+Connect(プラスコネクト)」の提供など、ATMの可能性を広げるサービスプラットフォーム戦略も着実に進めております。

今後も物価上昇や金利・為替相場の変動、キャッシュレス化の進展等により、依然として先行き不透明な事業環境が予想されますが、ATMの社会的価値を現金プラットフォームからサービスプラットフォームへと進化させ、社会の変化・お客さまニーズの変化に柔軟に対応したATMプラットフォーム戦略を引続き推進してまいります。
(注)JAバンク及びJFマリンバンクについては、業態としてそれぞれ1つとしております。

 

2025年3月末現在、個人のお客さまの預金口座数は3,359千口座(2024年3月末比10.6%増)と順調に増加し、個人向け預金残高は6,078億円(同1.5%増)となりました。また、個人向けローンサービスの残高は、2025年3月末現在で605億円(同36.6%増)となりました。

また、「セブン銀行後払いサービス」の当連結会計年度における取扱高は764億円(前連結会計年度比25.9%増)となりました。

 

③ クレジットカード・電子マネー事業セグメント

 

当社連結子会社の株式会社セブン・カードサービスは、クレジットカード事業・電子マネー事業を営んでおります。

2025年3月末時点でのクレジットカード会員数は317万人、金融商品残高は454億円となりました。なお、当連結会計年度のクレジットカードショッピング取扱高は7,924億円となりました。

また、2025年3月末時点での電子マネー「nanaco」会員数は8,331万人、当連結会計年度の電子マネー取扱高は1兆6,218億円となりました。

 

 

④ 海外事業セグメント

 

米国における当社連結子会社FCTI, Inc.は、米国のセブン‐イレブン店舗にATMを設置しており、2024年12月末時点でのATM設置台数は8,332台(2023年12月末比3.1%減)となりました。

インドネシアにおける当社連結子会社PT. ABADI TAMBAH MULIA INTERNASIONALは、インドネシア現地のコンビニチェーン店舗等にATMを設置しており、2024年12月末時点のATM設置台数は9,312台(2023年12月末比16.9%増)となりました。

フィリピンにおける当社連結子会社Pito AxM Platform, Inc.は、フィリピンのセブン‐イレブン店舗等にATMを設置しており、2024年12月末時点のATM設置台数は3,515台(2023年12月末比16.5%増)となりました。

なお、マレーシアにおいては、当社連結子会社のABADI TAMBAH MULIA INTERNASIONAL MALAYSIA SDN. BHD.が、2025年1月よりマレーシアのセブン‐イレブン店舗にATMを設置し、ATM運営事業を開始いたしました。

 

⑤ 資本の財源及び資金の流動性

 

当社グループの運転資金・設備資金については、預金を主とする負債及び自己資本により充当しております。

当社グループの資金調達は、ATM装填用現金等の運転資金及びATM・システム関連投資等の設備投資資金の調達に大別され、金利動向等を踏まえてベースとなる資金を預金、長期借入や社債発行等により確保した上で、日々の調達額の変動をコール市場からの調達により賄っております。

当連結会計年度末における現金預け金は892,852百万円であり、上記運転資金・設備資金を十分な水準にて確保しており、また、資金流動性確保に懸念はないものと考えております。

なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況については、上記「(1)② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

 

⑥ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 

「第2 事業の状況1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の「(2)目標とする経営指標」に記載のとおり、当社は、取巻く事業環境の大きな変化に対応し持続的に企業価値を向上させるため、収益構造に厚みを持たすべく事業の多角化を推進しております。当社グループの長期的な持続可能性・成長性を最大化すべく2021年5月に策定した中期経営計画では、連結経常収益拡大を最重視した施策を推進しております。次期の連結業績については、経常収益216,000百万円(前年同期間比0.7%増)、経常利益24,500百万円(同19.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益16,000百万円(同12.1%減)を予想しております。

また、セブン銀行単体では、経常収益140,000百万円(同3.1%増)、経常利益24,500百万円(同10.2%減)、当期純利益16,500百万円(同6.5%減)を予想しております。

 

 

(3)国内・海外別収支

 

当連結会計年度の資金運用収支は前連結会計年度比2,006百万円増加8,990百万円、役務取引等収支は同9,424百万円増加142,241百万円、その他業務収支は同51百万円減少257百万円となりました。

 

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前連結会計年度

7,450

△465

6,984

当連結会計年度

9,456

△465

8,990

うち資金運用収益

前連結会計年度

7,724

434

8,158

当連結会計年度

10,584

505

11,089

うち資金調達費用

前連結会計年度

274

899

1,173

当連結会計年度

1,127

971

2,098

役務取引等収支

前連結会計年度

117,315

15,501

132,816

当連結会計年度

121,656

20,584

142,241

うち役務取引等収益

前連結会計年度

147,890

38,344

186,235

当連結会計年度

155,121

42,774

△0

197,895

うち役務取引等費用

前連結会計年度

30,575

22,843

53,418

当連結会計年度

33,464

22,190

△0

55,654

その他業務収支

前連結会計年度

313

△3

309

当連結会計年度

255

1

257

うちその他業務収益

前連結会計年度

313

△3

309

当連結会計年度

263

1

264

うちその他業務費用

前連結会計年度

3

△3

当連結会計年度

7

7

 

(注)1.「国内」とは、当社及び国内に本店を有する連結子会社(以下、「国内連結子会社」という。)でありま
す。

 2.「海外」とは、海外に本店を有する連結子会社(以下、「海外連結子会社」という。)であります。

 3.特定取引収支はありません。

 4.資金調達費用は、金銭の信託運用見合を控除しております。

 5.「相殺消去額」には、「国内」、「海外」間の内部取引の相殺消去額等を記載しております。

 

 

 

(4)国内・海外別資金運用/調達の状況

 

当連結会計年度の資金運用勘定平均残高は前連結会計年度比85,713百万円減少235,187百万円、利息は同2,931百万円増加11,089百万円、利回りは4.71%となりました。また、資金調達勘定平均残高は同7,954百万円減少1,075,662百万円、利息は同925百万円増加2,098百万円、利回りは0.19%となりました。

 

① 国内

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

328,272

7,724

2.35

当連結会計年度

244,136

10,584

4.33

うち貸出金

前連結会計年度

51,557

7,442

14.43

当連結会計年度

63,413

9,671

15.25

うち有価証券

前連結会計年度

124,407

147

0.11

当連結会計年度

146,145

359

0.24

うちコールローン

前連結会計年度

56,415

49

0.08

当連結会計年度

27,104

77

0.28

うち預け金

前連結会計年度

95,891

84

0.08

当連結会計年度

7,473

475

6.36

資金調達勘定

前連結会計年度

1,069,447

274

0.02

当連結会計年度

1,060,569

1,127

0.10

うち預金

前連結会計年度

844,706

32

0.00

当連結会計年度

867,380

517

0.05

うち譲渡性預金

前連結会計年度

851

0

0.01

当連結会計年度

716

1

0.19

うちコールマネー

前連結会計年度

150,093

△59

△0.03

当連結会計年度

130,471

348

0.26

うち借用金

前連結会計年度

423

4

1.00

当連結会計年度

1,832

7

0.42

うち社債

前連結会計年度

79,371

298

0.37

当連結会計年度

60,808

251

0.41

 

(注)1.平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しております。

 2.「国内」とは、当社及び国内連結子会社であります。

 3.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高及び利息をそれぞれ控除して表示しております。

 

 

② 海外

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

10,572

434

4.10

当連結会計年度

10,324

505

4.89

うち貸出金

前連結会計年度

34

10

29.31

当連結会計年度

29

0

1.91

うち有価証券

前連結会計年度

19

当連結会計年度

20

うちコールローン

前連結会計年度

当連結会計年度

うち預け金

前連結会計年度

10,517

423

4.03

当連結会計年度

10,274

505

4.91

資金調達勘定

前連結会計年度

14,168

899

6.34

当連結会計年度

15,092

971

6.43

うち預金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

うちコールマネー

前連結会計年度

当連結会計年度

うち借用金

前連結会計年度

14,168

899

6.34

当連結会計年度

15,092

971

6.43

うち社債

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(注)1.一部の海外連結子会社については、原則として月末毎の残高に基づく平均残高等を利用しております。

 2.「海外」とは、海外連結子会社であります。

 

 

③ 合計

種類

期別

平均残高(百万円)

利息(百万円)

利回り
(%)

小計

相殺消去額(△)

合計

小計

相殺消去額(△)

合計

資金運用勘定

前連結会計年度

338,844

△17,942

320,901

8,158

8,158

2.54

当連結会計年度

254,461

△19,273

235,187

11,089

11,089

4.71

うち貸出金

前連結会計年度

51,592

51,592

7,453

7,453

14.44

当連結会計年度

63,442

63,442

9,672

9,672

15.24

うち有価証券

前連結会計年度

124,427

△17,942

106,484

147

147

0.13

当連結会計年度

146,165

△19,273

126,892

359

359

0.28

うちコールローン

前連結会計年度

56,415

56,415

49

49

0.08

当連結会計年度

27,104

27,104

77

77

0.28

うち預け金

前連結会計年度

106,409

106,409

508

508

0.47

当連結会計年度

17,748

17,748

980

980

5.52

資金調達勘定

前連結会計年度

1,083,616

1,083,616

1,173

1,173

0.10

当連結会計年度

1,075,662

1,075,662

2,098

2,098

0.19

うち預金

前連結会計年度

844,706

844,706

32

32

0.00

当連結会計年度

867,380

867,380

517

517

0.05

うち譲渡性預金

前連結会計年度

851

851

0

0

0.01

当連結会計年度

716

716

1

1

0.19

うちコールマネー

前連結会計年度

150,093

150,093

△59

△59

△0.03

当連結会計年度

130,471

130,471

348

348

0.26

うち借用金

前連結会計年度

14,591

14,591

903

903

6.19

当連結会計年度

16,925

16,925

979

979

5.78

うち社債

前連結会計年度

79,371

79,371

298

298

0.37

当連結会計年度

60,808

60,808

251

251

0.41

 

(注)「相殺消去額」とは、連結会社間に係る相殺消去額であります。

 

 

(5)国内・海外別役務取引の状況

 

当連結会計年度の役務取引等収益は、ATM関連業務156,400百万円及び為替業務3,913百万円等により合計で前連結会計年度比11,660百万円増加197,895百万円となりました。役務取引等費用は、ATM関連業務41,452百万円及び為替業務1,845百万円等により合計で同2,235百万円増加55,654百万円となりました。

 

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前連結会計年度

147,890

38,344

186,235

当連結会計年度

155,121

42,774

△0

197,895

うち預金・貸出業務

前連結会計年度

221

221

当連結会計年度

235

235

うち為替業務

前連結会計年度

3,744

3,744

当連結会計年度

3,913

3,913

うちATM関連業務

前連結会計年度

111,289

38,156

149,446

当連結会計年度

113,733

42,667

156,400

役務取引等費用

前連結会計年度

30,575

22,843

53,418

当連結会計年度

33,464

22,190

△0

55,654

うち為替業務

前連結会計年度

1,808

1,808

当連結会計年度

1,845

1,845

うちATM関連業務

前連結会計年度

20,172

21,556

41,728

当連結会計年度

20,619

20,833

41,452

 

(注)1.「国内」とは、当社及び国内連結子会社であります。

 2.「海外」とは、海外連結子会社であります。

 3.「相殺消去額」には、「国内」、「海外」間の内部取引の相殺消去額等を記載しております。

 

 

(6)国内・海外別預金残高の状況

 

○預金の種類別残高(末残)

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前連結会計年度

914,768

914,768

当連結会計年度

841,344

841,344

うち流動性預金

前連結会計年度

695,654

695,654

当連結会計年度

630,940

630,940

うち定期性預金

前連結会計年度

218,748

218,748

当連結会計年度

209,967

209,967

うちその他

前連結会計年度

365

365

当連結会計年度

436

436

譲渡性預金

前連結会計年度

650

650

当連結会計年度

800

800

総合計

前連結会計年度

915,418

915,418

当連結会計年度

842,144

842,144

 

(注)1.「国内」とは、当社及び国内連結子会社であります。

 2.「海外」とは、海外連結子会社であります。

 3.流動性預金=普通預金

 4.定期性預金=定期預金

 

(7)国内・海外別貸出金残高の状況

 

業種別貸出状況(末残・構成比)

業種別

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内

56,219

100.00

72,257

100.00

 個人

56,219

100.00

72,257

100.00

 その他

海外

69

100.00

 個人

69

100.00

 その他

合計

56,289

72,257

 

(注)1.「国内」とは、当社及び国内連結子会社であります。

 2.「海外」とは、海外連結子会社であります。

 

 

(8)国内・海外別有価証券の状況

 

○有価証券残高(末残)

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

国債

前連結会計年度

当連結会計年度

地方債

前連結会計年度

65,327

65,327

当連結会計年度

59,596

59,596

短期社債

前連結会計年度

当連結会計年度

社債

前連結会計年度

46,181

46,181

当連結会計年度

38,879

38,879

株式

前連結会計年度

2,470

19

2,490

当連結会計年度

2,548

20

2,568

その他の証券

前連結会計年度

23,218

△19,140

4,077

当連結会計年度

39,019

△19,361

19,657

合計

前連結会計年度

137,198

19

△19,140

118,077

当連結会計年度

140,043

20

△19,361

120,702

 

(注)1.「国内」とは、当社及び国内連結子会社であります。

 2.「海外」とは、海外連結子会社であります。

 3.「その他の証券」には、外国株式を含んでおります。

 4.「相殺消去額」には、当社及び海外連結子会社の資本連結に伴い相殺消去した金額を記載しております。

 

 

(自己資本比率の状況)

 

(参考)

自己資本比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。

なお、当社は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を採用しております。

 

連結自己資本比率(国内基準)

 

(単位:百万円、%)

 

2025年3月31日

1.連結自己資本比率(2/3)

29.13

2.連結における自己資本の額

235,193

3.リスク・アセットの額

807,314

4.連結総所要自己資本額

32,292

 

 

単体自己資本比率(国内基準)

 

(単位:百万円、%)

 

2025年3月31日

1.自己資本比率(2/3)

41.50

2.単体における自己資本の額

216,716

3.リスク・アセットの額

522,095

4.単体総所要自己資本額

20,883

 

 

 

(資産の査定)

 

(参考)

資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、当社の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

 

1.破産更生債権及びこれらに準ずる債権

破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

 

2.危険債権

危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

 

3.要管理債権

要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

 

4.正常債権

正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

 

資産の査定の額

債権の区分

2024年3月31日

2025年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

78

98

危険債権

要管理債権

正常債権

257,589

176,200

 

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

 

1.報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定や業績評価のために、定期的に経営成績等の報告を受ける対象となっているものであります。

当社グループは、「国内事業(銀行業その他)セグメント」、「クレジットカード・電子マネー事業セグメント」及び「海外事業セグメント」の3つを報告セグメントとしております。「国内事業(銀行業その他)セグメント」では、日本国内においてATMプラットフォーム事業を中心とするバンキング事業等を展開しており、「クレジットカード・電子マネー事業セグメント」では、クレジットカード事業及び電子マネー事業を中心とするノンバンク事業等を展開しており、「海外事業セグメント」では、米国、インドネシア、フィリピン、マレーシアでATMサービスの提供を行っております。

 

2.報告セグメントごとの経常収益、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と同一であります。報告セグメントの利益は、経常利益ベースの数値であります。

セグメント間の内部経常収益は、市場実勢価格に基づいております。

 

 

3.報告セグメントごとの経常収益、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報及び収益の分解情報

 

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額

連結財務諸表計上額

国内事業

(銀行業

その他)

クレジットカード・

電子マネー

事業

海外事業

経常収益

 

 

 

 

 

 

 

ATM受入手数料

111,336

38,156

149,493

△47

149,446

クレジットカード営業収入

6,145

6,145

6,145

電子マネー営業収入

10,201

10,201

10,201

その他

13,337

3,277

187

16,802

△448

16,353

 

顧客との契約から生じる

経常収益

124,674

19,624

38,344

182,643

△495

182,147

その他の経常収益

8,381

7,193

518

16,094

△363

15,730

 

外部顧客に対する
経常収益

133,055

26,818

38,862

198,737

△859

197,877

セグメント間の
内部経常収益

518

18

536

△536

133,574

26,836

38,862

199,273

△1,396

197,877

セグメント利益又は損失(△)

29,227

3,583

△1,771

31,039

△512

30,526

セグメント資産

1,525,354

223,987

51,634

1,800,977

△83,158

1,717,818

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費

18,772

1,559

2,970

23,302

23,302

のれんの償却額

90

90

90

資金運用収益

6,177

1,546

434

8,158

8,158

資金調達費用

271

4

899

1,174

1,174

持分法投資損失(△)

△19

△19

△19

減損損失

351

351

351

有形固定資産及び
無形固定資産の増加額

32,346

2,742

3,755

38,844

38,844

 

(注)1.一般企業の売上高に代えて、経常収益を記載しております。

 2.調整額は、主にセグメント間の取引消去であります。

 3.セグメント利益は、連結損益計算書の経常利益と調整を行っております。

4.クレジットカード・電子マネー事業において、特別損失にマイナポイント関連損失として4,619百万円を計上

 しております。

 

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額

連結財務諸表計上額

国内事業

(銀行業

その他)

クレジットカード・

電子マネー

事業

海外事業

経常収益

 

 

 

 

 

 

 

ATM受入手数料

113,733

42,667

156,400

156,400

クレジットカード営業収入

7,010

7,010

7,010

電子マネー営業収入

12,010

12,010

12,010

その他

12,990

4,059

107

17,157

17,157

 

顧客との契約から生じる

経常収益

126,723

23,080

42,774

192,579

192,579

その他の経常収益

12,053

9,402

780

22,236

△407

21,829

 

外部顧客に対する
経常収益

138,777

32,482

43,555

214,815

△407

214,408

セグメント間の
内部経常収益

695

57

752

△752

139,473

32,539

43,555

215,568

△1,159

214,408

セグメント利益又は損失(△)

27,226

2,704

353

30,284

5

30,289

セグメント資産

1,314,589

208,191

51,000

1,573,782

△77,804

1,495,977

その他の項目

 

 

 

 

 

 

減価償却費

23,228

2,264

3,613

29,106

29,106

のれんの償却額

67

67

67

資金運用収益

8,598

2,018

505

11,122

△32

11,089

資金調達費用

1,155

4

971

2,131

△32

2,098

持分法投資損失(△)

△76

△76

△76

減損損失

1,821

204

2,025

2,025

有形固定資産及び
無形固定資産の増加額

37,488

2,205

5,822

45,517

45,517

 

(注)1.一般企業の売上高に代えて、経常収益を記載しております。

 2.調整額は、主にセグメント間の取引消去であります。

 3.セグメント利益は、連結損益計算書の経常利益と調整を行っております。

 4.クレジットカード・電子マネー事業において、特別利益にその他の特別利益として1,057百万円を計上しております。

 

 

【関連情報】

 

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日

 

1.サービスごとの情報

 

 

 

(単位:百万円)

 

ATM関連業務

その他

合計

外部顧客に対する

経常収益

149,446

48,431

197,877

 

(注)一般企業の売上高に代えて、経常収益を記載しております。

 

2.地域ごとの情報
(1)経常収益

 

 

 

(単位:百万円)

日本

米国

その他の地域

合計

159,014

26,679

12,183

197,877

 

(注)1.一般企業の売上高に代えて、経常収益を記載しております。

 2.経常収益は、当社グループ拠点の所在地を基礎として、国又は地域に分類しております。

 3.その他の地域に属する主な国又は地域:インドネシア、フィリピン

 

(2)有形固定資産

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

米国

インドネシア

フィリピン

合計

29,721

506

4,118

4,803

39,150

 

 

3.主要な顧客ごとの情報

特定の顧客に対する経常収益で連結損益計算書の経常収益の10%以上を占めるものがないため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日

 

1.サービスごとの情報

 

 

 

(単位:百万円)

 

ATM関連業務

その他

合計

外部顧客に対する

経常収益

156,400

58,007

214,408

 

(注)一般企業の売上高に代えて、経常収益を記載しております。

 

2.地域ごとの情報
(1)経常収益

 

 

 

(単位:百万円)

日本

米国

その他の地域

合計

170,853

26,956

16,597

214,408

 

(注)1.一般企業の売上高に代えて、経常収益を記載しております。

 2.経常収益は、当社グループ拠点の所在地を基礎として、国又は地域に分類しております。

 3.その他の地域に属する主な国又は地域:インドネシア、フィリピン

 

(2)有形固定資産

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

日本

米国

インドネシア

フィリピン

その他の地域

合計

37,960

2,616

4,658

5,006

4

50,247

 

 

3.主要な顧客ごとの情報

特定の顧客に対する経常収益で連結損益計算書の経常収益の10%以上を占めるものがないため、記載を省略しております。

 

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

 

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

国内事業

(銀行業

その他)

クレジットカード・

電子マネー

事業

海外事業

減損損失

351

351

351

 

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

国内事業

(銀行業

その他)

クレジットカード・

電子マネー

事業

海外事業

減損損失

1,821

204

2,025

2,025

 

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

 

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

国内事業

(銀行業

その他)

クレジットカード・

電子マネー

事業

海外事業

当期償却額

90

90

90

当期末残高

330

330

330

 

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

国内事業

(銀行業

その他)

クレジットカード・

電子マネー

事業

海外事業

当期償却額

67

67

67

当期末残高

 

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

 

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日

当連結会計年度において、株式会社セブン・カードサービスの株式を取得し連結子会社としたことに伴い、  「クレジットカード・電子マネー事業」セグメントにおいて、負ののれん発生益が発生しております。当該事象による負ののれん発生益の計上額は、21,540百万円であります。

なお、負ののれん発生益は特別利益のため、上記セグメント利益には含まれておりません。

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日

該当事項はありません。