2026.05.19更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025

サマリ

ジャックスは、割賦販売・クレジットカード・各種保証・ASEANでの販売金融を組み合わせたストック型ビジネスにより、景気や金利変動に強い収益基盤を持つコンシューマーファイナンス会社である。「信為萬事本」の創業精神とMUFGグループの信用力を背景に、住宅リフォームやソーラー、輸入車ローン、家賃保証などで生活と資産形成を支えつつ、ASEANの販売金融を通じて地域の成長にも貢献することに挑んでいる。

目指す経営指標

・営業収益:新中期3カ年経営計画「Do next!」期間(2025~2027年度)の3年間を通じて毎期増収とするKPIを設定
・経常利益:政策金利の段階的な利上げを織り込み、初年度の減益を前提としつつ2~3年目にかけて利益水準を回復させる計画
・株主還元:今後は「配当性向40%またはDOE3%のいずれか高い方」を目安とし、1株当たり200円以上の安定的な利益還元を行う方針
・環境目標:2019年度を基準に2030年度までにScope1・2を50%削減、Scope3を30%削減し、2050年度までにScope1・2・3のネットゼロを目指す
・人的資本・働き方:管理職に占める女性比率や平均超過勤務時間などの指標をモニタリングし、女性管理職比率の引き上げと長時間労働の抑制を継続的な目標として推進

用語解説

■信為萬事本
ジャックスの企業理念の中核となる言葉で、「信は萬事の本(信頼はあらゆる物事の土台)」という意味です。顧客やパートナーとの信頼関係を最優先し、それを前提にビジネスを組み立てていくという姿勢を表しています。

■コンシューマーファイナンス
個人向けにお金の貸し借りや決済手段を提供する金融分野のことです。ジャックスの場合、クレジット、カード、各種ローン、保証などを通じて、「生活する人」の家計や買い物・資産形成を支えるビジネスを指します。

■割賦販売・月賦販売
商品代金を一度に支払うのではなく、毎月などに分割して支払う販売方法のことです。ジャックスは創業時のデパート月賦販売から始まり、高額な家電や自動車、リフォームなどを無理なく購入できるようにする役割を担ってきました。

■ショッピングクレジット
家電・家具・車両などの高額商品を購入する際に、クレジット会社が販売店に立て替え払いを行い、購入者が分割で返済していく仕組みです。ジャックスは加盟店と提携し、このショッピングクレジットを通じて売り手・買い手双方を支えるビジネスを展開しています。

■オートローン
自動車(新車・中古車・輸入車など)を購入する際に利用するローンです。ジャックスは販売店やディーラーと提携し、車両代金の分割払いを支えるとともに、輸入車や投資用ワンルームといったニッチな分野でも強みを持っています。

■販売金融
ディーラーや小売店を通じて商品やサービスを販売する際、その購入資金を分割払いなどで支援する金融サービスの総称です。ジャックスは日本で培った販売金融のノウハウを、ASEAN各国の二輪・四輪や耐久消費財の販売にも展開しています。

■ストック型ビジネス/ストック型収益モデル
一度契約した取引から、複数年にわたって安定的に収益が積み上がるビジネスモデルを指します。ジャックスの場合、割賦販売やローンの残高、保証契約の残高があることで、取扱高が一時的に減っても、元利金や手数料を継続的に受け取れる点が特徴です。

■割賦利益繰延残高
分割払いで販売した商品の利益のうち、将来の入金に対応してまだ会計上認識していない部分の残高です。ジャックスにとっては、今後の期間にわたって営業収益として計上される「見込み利益」のストックといえる指標です。

■保証残高
住宅ローンや個人ローン、家賃などについて、ジャックスが「万一借り手が払えなくなった場合に代わりに支払う」責任を負っている金額の総額です。この保証残高が積み上がることで、保証料を継続的に受け取るストック収益が生まれます。

■クレジット事業
ジャックスの事業セグメントの一つで、リフォームローンやオートローン、ショッピングクレジットなど、主に物やサービスの購入代金を分割払いで支える事業領域です。販売店との提携を通じて、暮らしの大きな支出をファイナンス面からサポートします。

■ペイメント事業
クレジットカードや家賃保証、後払い決済、アクワイアリングなど、日々の支払い手段を提供する事業セグメントです。加盟店に対してはさまざまな決済手段を一括導入できる「決済インフラ」を提供し、利用者には便利で安全な支払い体験を提供しています。

■ファイナンス事業
住宅ローンや投資用ワンルームマンション向けローン、銀行個人ローンの保証など、「資産形成」や「大型資金ニーズ」に応える融資・保証を行う事業セグメントです。提携金融機関と組み、長期的なローン需要を取り込むことで、安定した収益を生み出しています。

■家賃保証
入居者が家賃を支払えなくなった場合に、ジャックスがオーナーや管理会社に立て替え払いを行うサービスです。入居審査や回収業務も含めて担うことで、不動産オーナーのリスクと手間を減らし、安定した賃貸経営を支援します。

■アクワイアリング
クレジットカードやキャッシュレス決済を導入する加盟店と契約し、決済処理や売上の立て替え入金などを行う業務です。ジャックスはクレジットカード発行だけでなく、加盟店側の受け皿も用意することで、決済ビジネスを両面から展開しています。

■銀行個人ローン保証
銀行が提供するカードローンやフリーローンなどの個人向けローンについて、債務者が返済できなくなったときにジャックスが代わりに返済する保証を行うビジネスです。銀行は信用リスクを抑えつつ個人向け融資を拡大でき、ジャックスは保証料収入を得ます。

■ディーラーファイナンス
自動車ディーラーが在庫として抱える車両や販売資金などに対して行う資金供給です。ジャックスはマレーシアなどで、ディーラー向けのファイナンスとエンドユーザー向けの販売金融を組み合わせることで、自動車流通全体を支えるモデルに取り組んでいます。

■基幹システム「JANET」
ジャックスが独自に構築してきた社内の基幹システムで、顧客情報や売上情報、与信・審査情報などを一元的に管理する仕組みです。このシステムを通じて、審査のスピードと精度の向上、全国拠点での情報共有を実現し、リスク管理と営業力を支えています。

■新中期3カ年経営計画「Do next!」
2025年度からの3年間を対象としたジャックスの新しい中期経営計画の名称です。金利上昇や海外事業の課題を前提に、「変革」と「再成長」をテーマに掲げ、環境分野・保証分野・海外事業を成長エンジンとして磨き上げることを狙っています。

■中期経営計画「MOVE 70」
「Do next!」の前に実行していた中期経営計画の名称で、一定の成長を達成しつつも、特にベトナム・インドネシアなど海外事業の不振により、最終年度の目標には届かなかった計画です。この振り返りが、新計画での「変革と再成長」への強い意思につながっています。

■ALM(アセット・ライアビリティ・マネジメント)
保有する資産(ローンなど)と負債(調達した資金)の金利や期間のバランスを管理し、金利変動による収益悪化リスクを抑える手法です。ジャックスは「金利がある世界」を前提に、ALMを高度化することで、安定収益と資本効率の両立を目指しています。

■マテリアリティ
企業が長期的な企業価値向上のために、特に重要だと判断した課題やテーマのことです。ジャックスは自社のビジネスモデルと社会環境の変化を踏まえてマテリアリティを見直し、環境・人材・ガバナンスなどに重点を置いた取り組みを整理しています。

■Scope1・2・3
温室効果ガス排出量を整理する際の区分で、Scope1は自社の燃料使用などによる直接排出、Scope2は購入した電力・熱などに伴う間接排出、Scope3は取引先や利用者の活動などサプライチェーン全体で発生するその他の間接排出を指します。ジャックスはそれぞれに削減目標を設定しています。

■ネットゼロ
温室効果ガスの排出量と吸収・除去量を差し引きゼロにする状態を指します。ジャックスは2050年度までにScope1~3すべてでネットゼロ達成を目標に掲げ、金融事業を通じた環境配慮型商品の拡大などに取り組もうとしています。

■DOE(株主資本配当率)
株主が出資した自己資本(自己資本)に対して、どれだけ配当を支払っているかを示す指標です。ジャックスは「配当性向40%またはDOE3%のいずれか高い方」を株主還元の目安とし、利益の増減や株式の発行状況に左右されにくい、安定的な配当を重視しています。

■クロスセル
一人の顧客に対して、複数の商品・サービスを組み合わせて提案する販売手法です。ジャックスはアプリを起点に、カード・ローン・保証・海外サービスなどを横断的に案内し、顧客のライフステージに応じた最適な組み合わせを提供することを狙っています。
2026年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2【沿革】

提出会社は、1954年6月29日北海道函館市において百貨店との契約に基づくチケットによる月賦販売を目的とする会社として、現在の株式会社ジャックスの前身である「デパート信用販売株式会社」を創業いたしました。

その後、1959年7月に商号を「北日本信用販売株式会社」に変更し、専門店、小売店とも加盟店契約を締結するなど、業容を拡大し、北海道及び東北、北陸、信越を基盤として全国展開するに至りました。

提出会社の登記上の設立年月日は、1948年12月23日となっておりますが、これは株式額面変更(1株の額面500円を50円に変更)のため、1976年4月1日「株式会社ジャックス」(旧会社)と合併した際、同社を形式上の存続会社とした結果によるものであります。同社は合併の時まで営業を休止しており、合併をもって被合併会社の「北日本信用販売株式会社」の営業活動を全面的に継承いたしました。

提出会社の企業集団に係る経緯は、次のとおりであります。

年月

概要

1954年6月

北海道函館市に百貨店を加盟店としたクーポン使用による間接割賦販売業務(総合あっせん)を事業目的とした、デパート信用販売株式会社(資本金330万円)を設立

1957年4月

仙台支店を開設。東北、北海道主要都市への出店を開始

1959年7月

社名を北日本信用販売株式会社へ変更

1959年12月

融資保証業務(消費者金融)、損保代理店業務を開始

1965年5月

本社を函館市末広町22番5号に移転

1965年6月

大手書籍出版販売会社と提携、個品割賦方式(個品あっせん)の取扱を開始

1971年7月

メーカークレジット会社と提携、個品割賦の保証並びに集金業務を開始

1971年9月

クーポン、信販小切手に替えて、クレジットカード方式を採用

1972年6月

損害保険会社との提携により住宅ローン業務を開始

1972年7月

東京支店を開設、営業地域の全国展開を開始

1973年4月

札幌証券取引所に株式を上場 (2016年3月24日上場廃止)

1975年8月

本部機能を東京に移転

1976年4月

合併により社名を株式会社ジャックス(JACCS CO.,LTD.)(Japan Consumer Credit Serviceの略)とし、株式額面(1株500円)を50円に変更

1976年11月

東京証券取引所市場第二部に株式を上場

1978年9月

東京証券取引所市場第一部に株式の指定替え

1980年10月

パイオニアクレジット株式会社を吸収合併

1982年1月

金融機関と提携、カードローンの保証業務を開始

1987年9月

ジェー・ティー・エス株式会社(現 ジャックス・トータル・サービス株式会社)を設立

1989年4月

国際カード「ジャックスマスターカード」・「ジャックスVISAカード」の発行を開始

1989年7月

創立35周年記念に函館市の歴史的景観条例指定建築物の本社社屋(末広町22番5号)を市に寄贈

1989年10月

本店を函館市若松町15番7号に移転

1989年11月

子会社ジェイ・エフ・サービス株式会社、ジャックス・シー・シー・エヌ株式会社、ケー・ジェー・オイル株式会社を設立

1989年12月

JACCS International(U.S.A.)Inc.を設立

1991年1月

株式会社ジェーシービーと提携し、ジャックスJCBカードの発行を開始

1991年2月

ジャックスカーリース株式会社(現 ジャックスリース株式会社)を設立

1991年7月

ジャックス・スタッフサービス株式会社を設立

1993年5月

JACCS INTERNATIONAL(SINGAPORE)PTE LTD.を設立

1993年10月

ジャックス・ビジネスサポート株式会社を設立

1994年11月

本部を東京都渋谷区恵比寿四丁目1番18号(恵比寿ネオナート)に移転

1997年6月

JACCS INTERNATIONAL(Hong Kong)Co., Ltd.を設立

1998年8月

ジャックス・シー・シー・エヌ株式会社とジャックス・トータル・サービス株式会社が合併、ジャックス・トータル・サービス株式会社(現 連結子会社)になる。

1999年4月

ジャックス情報システムサービス株式会社を設立

1999年6月

ジャックス債権回収サービス株式会社(現 連結子会社)を設立、同年9月にサービサー許可取得

 

 

年月

概要

2001年11月

金商株式会社から株式譲渡により、株式会社サポートの株式を取得

2003年4月

ジャックス・スタッフサービス株式会社と株式会社サポートが合併し、株式会社サポートになる。

2003年11月

本店を函館市若松町2番5号(現在地)に移転

2004年11月

ジェイ・エフ・サービス株式会社を解散

2005年2月

JACCS International(U.S.A.)Inc.を清算

2006年7月

JACCS INTERNATIONAL(SINGAPORE)PTE LTD.を清算

2006年8月

ケー・ジェー・オイル株式会社を清算

2008年2月

株式会社三菱東京UFJ銀行(現 株式会社三菱UFJ銀行)と資本提携契約を締結

2008年3月

第三者割当増資により株式会社三菱東京UFJ銀行(現 株式会社三菱UFJ銀行)の持分法適用会社となる。

2008年4月

三菱UFJニコス株式会社の個品割賦事業(個別クレジット事業)を分社化したJNS管理サービス株式会社の全株式を取得

2010年6月

JACCS International Vietnam Finance Co.,Ltd.(現 連結子会社)を設立

2012年8月

ジャックス・ペイメント・ソリューションズ株式会社を発足

(旧 株式会社学研クレジットの子会社化と同時に社名変更)

2012年12月

PT Sasana Artha Finance の株式40%を取得し、持分法適用会社とする。

2013年4月

JNS管理サービス株式会社を吸収合併

ジャックスカーリース株式会社をジャックスリース株式会社(現 連結子会社)へ社名変更

2013年7月

ジャックス情報システムサービス株式会社を吸収合併

2013年8月

ジャックス・トータル・サービス株式会社がジャックス・ビジネスサポート株式会社を吸収合併

2013年9月

株式会社サポートを売却

2014年5月

PT Sasana Artha Financeは事業パートナーのPT Mitra Pinasthika Mustika Finance(現 PT JACCS MITRA PINASTHIKA MUSTIKA FINANCE INDONESIA)を存続会社とする合併を行い、同社を持分法適用会社とする。

2016年5月

MMPC Auto Financial Services Corporation(現 JACCS FINANCE PHILIPPINES CORPORATION)を合弁で設立

2017年5月

PT Mitra Pinasthika Mustika Finance(現 PT JACCS MITRA PINASTHIKA MUSTIKA FINANCE

INDONESIA)の株式を追加取得し、連結子会社とする。

2017年8月

JACCS FINANCE(CAMBODIA)PLC.(現 JACCS MICROFINANCE(CAMBODIA)PLC.)を設立

2018年7月

JACCS INTERNATIONAL(Hong Kong)Co., Ltd.を清算

2019年7月

MMPC Auto Financial Services Corporationの株式を追加取得し、連結子会社とする。

MMPC Auto Financial Services CorporationをJACCS FINANCE PHILIPPINES CORPORATIONへ社名変更

2019年9月

株式会社ジェーシービーの信用保証事業を会社分割(簡易吸収分割)により承継

2019年12月

PT Mitra Pinasthika Mustika FinanceをPT JACCS MITRA PINASTHIKA MUSTIKA FINANCE INDONESIAへ社名変更

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行

2022年6月

JACCS FINANCE(CAMBODIA)PLC.をJACCS MICROFINANCE(CAMBODIA)PLC.(現 連結子会社)へ社名変更

2023年2月

ジャックスリース株式会社が三菱オートリース株式会社と資本業務提携を締結

2024年3月

ジャックス・ペイメント・ソリューションズ株式会社を吸収合併

2025年3月

株式会社三菱UFJ銀行と新たに資本業務提携契約を締結

2025年5月

Carsome Capital Sdn.Bhd.の株式49%を取得し、持分法適用会社とする。

2025年9月

第三者割当増資により株式会社三菱UFJ銀行の持株比率が増加

 

 

関係会社

 

4【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金又は

出資金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所
有割合又は
被所有割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

ジャックス債権回収サービス株式会社

東京都品川区

500

サービサー

100.0

当社延滞債権の回収業務の受託・買取

同社への社員出向

ジャックス・トータル・サービス株式会社

東京都品川区

152

保険代理店

100.0

当社カード会員を主な顧客とした保険の販売

デジタルギフトの販売

同社への社員出向

ジャックスリース株式会社

東京都品川区

625

リース

80.0

当社社用車及び什器・備品リース

同社への社員出向

JACCS International Vietnam Finance Co.,Ltd. (注)1

ベトナム

ホーチミン

百万ドン

900,000

クレジット

100.0

同社への社員出向

PT JACCS MITRA PINASTHIKA MUSTIKA FINANCE INDONESIA (注)1

インドネシア

ジャカルタ

百万ルピア

1,224,475

クレジット

60.0

同社への社員出向

JACCS MICROFINANCE(CAMBODIA)PLC.

(注)1

カンボジア

プノンペン

百万米ドル

27

クレジット

100.0

同社への社員出向

JACCS FINANCE PHILIPPINES CORPORATION

(注)1

フィリピン

パシッグ

百万ペソ

1,250

クレジット

65.0

同社への役員・社員出向

(持分法適用会社)

Carsome Capital Sdn. Bhd.

(注)2

マレーシア

クアラルンプール

百万リンギット

120

クレジット

49.0

同社への社員出向

(その他の関係会社)

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(注)3,4

東京都千代田区

2,141,513

持株会社

(被所有)

40.3

(40.3)

当社が保有している当該企業の株式数:4,900,690株

株式会社三菱UFJ銀行 (注)3

東京都千代田区

1,711,958

銀行業務

(被所有)

40.1

資本業務提携

資金の借入れ及び保証業務提携等

 

(注)1.特定子会社であります。

2.2025年5月2日付でCarsome Capital Sdn. Bhd. の株式49%を取得し、同社を持分法適用会社としておりま

す。

3.有価証券報告書を提出している会社であります。

4.議決権の被所有割合の( )は、間接所有割合であります。