2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

国内損害保険事業 海外保険事業 国内生命保険事業 介護事業 その他 国内損害保険事業 海外保険事業 国内生命保険事業 介護・シニア事業
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
国内損害保険事業 2,730,572 48.0 268,112 41.9 9.8
海外保険事業 2,441,152 42.9 294,489 46.0 12.1
国内生命保険事業 258,707 4.5 68,605 10.7 26.5
介護事業 186,220 3.3 7,951 1.2 4.3
その他 69,633 1.2 1,319 0.2 1.9

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社(保険持株会社)および関係会社(子会社165社、関連会社22社)によって構成されており、国内損害保険事業、海外保険事業、国内生命保険事業、介護事業、デジタル関連事業、アセットマネジメント事業等を営んでおります。

当社グループの事業の内容、各関係会社の位置づけおよびセグメントとの関連は事業系統図のとおりであります。

なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。

 

事業系統図

                           (2026年3月31日現在)


 

(注)各記号の意味は次のとおりであります。

     ◎:連結子会社 ★:持分法適用関連会社

 

業績状況

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態および経営成績の状況

■ 当社グループの経営成績の状況は、次のとおりであります。

当連結会計年度の世界経済は、底堅い個人消費に支えられる米国経済が牽引し、全体として緩やかな成長が続きました。わが国経済は、企業の収益改善と安定した雇用・所得環境を背景に、緩やかな回復を続けております。しかしながら、中東情勢や米国の通商政策の動向、それに伴う金融資本市場の変動が経済に与える影響など、依然として先行きには不透明な要素が多く存在しております。

このような経営環境のもと、当連結会計年度における当社グループの業績は次のとおりとなりました。

保険サービス損益は、保険収益が5兆3,729億円、保険サービス費用が4兆4,597億円、再保険損益が△3,249億円となった結果、前連結会計年度に比べて2,841億円増加して5,882億円となりました。また、金融損益は投資損益が5,829億円、保険金融損益が△2,380億円となった結果、前連結会計年度に比べて2,251億円増加して3,449億円となりました。

以上の結果、保険サービス損益、金融損益にその他の損益を加減した当連結会計年度の税引前利益は、前連結会計年度に比べて5,129億円増加して8,432億円となりました。税引前利益に法人所得税費用などを加減した親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べて3,969億円増加して6,400億円となりました。

 

■ 当社グループの財政状態の状況は、次のとおりであります。

資産合計は、前連結会計年度末に比べて2兆7,136億円増加し、18兆6,037億円となりました。負債合計は、前連結会計年度末に比べて1兆6,488億円増加し、13兆3,126億円となりました。資本合計は、前連結会計年度末に比べて1兆648億円増加し、5兆2,910億円となりました。

 

■ 報告セグメントごとの経営成績の状況は、次のとおりであります。

[国内損害保険事業]

保険収益は、前連結会計年度に比べて960億円増加して2兆7,305億円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べて2,097億円増加して2,681億円となりました。

 

区分

前連結会計年度

(自  2024年4月1日

 至  2025年3月31日

当連結会計年度

(自  2025年4月1日

 至  2026年3月31日

金額
(百万円)

対前年増減

(△)率(%)

金額
(百万円)

対前年増減

(△)率(%)

保険収益

2,634,478

1.9

2,730,572

3.6

親会社の所有者に

帰属する当期利益

58,338

△69.7

268,112

359.6

 

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

 

[海外保険事業]

保険収益は、前連結会計年度に比べて2,134億円増加して2兆4,411億円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べて1,167億円増加して2,944億円となりました。

 

区分

前連結会計年度

(自  2024年4月1日

 至  2025年3月31日

当連結会計年度

(自  2025年4月1日

 至  2026年3月31日

金額
(百万円)

対前年増減

(△)率(%)

金額
(百万円)

対前年増減

(△)率(%)

保険収益

2,227,704

8.6

2,441,152

9.6

親会社の所有者に

帰属する当期利益

177,771

△31.7

294,489

65.7

 

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

[国内生命保険事業]

保険収益は、前連結会計年度に比べて39億円増加して2,587億円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べて387億円増加して686億円となりました。

 

区分

前連結会計年度

(自  2024年4月1日

 至  2025年3月31日

当連結会計年度

(自  2025年4月1日

 至  2026年3月31日

金額
(百万円)

対前年増減

(△)率(%)

金額
(百万円)

対前年増減

(△)率(%)

保険収益

254,716

2.5

258,707

1.6

親会社の所有者に

帰属する当期利益

29,876

△60.5

68,605

129.6

 

(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

 

[介護事業]

その他の営業収益は、前連結会計年度に比べて48億円増加して1,862億円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べて26億円増加して79億円となりました。

 

■ 報告セグメントごとの財政状態の状況は、次のとおりであります。

[国内損害保険事業]

当連結会計年度末のセグメント資産は、投資有価証券の増加などにより、前連結会計年度末に比べて1,321億円増加し、6兆4,441億円となりました。

 

[海外保険事業]

当連結会計年度末のセグメント資産は、投資有価証券の増加などにより、前連結会計年度末に比べて2兆9,211億円増加し、8兆1,643億円となりました。

 

[国内生命保険事業]

当連結会計年度末のセグメント資産は、投資有価証券の減少などにより、前連結会計年度末に比べて3,627億円減少し、3兆297億円となりました。

 

[介護事業]

当連結会計年度末のセグメント資産は、現金及び現金同等物の増加などにより、前連結会計年度末に比べて20億円増加し、4,311億円となりました。

 

 

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、利息の受取額の増加などにより、前連結会計年度に比べて1,334億円増加し、7,064億円となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却・償還による収入の増加などにより、前連結会計年度に比べて393億円増加し、△2,329億円となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、前年度のレポ取引及び他の類似の担保付借入の減少に伴う支出影響の剥落などにより、前連結会計年度に比べて689億円増加し、△4,126億円となりました。

 

以上の結果、当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度に比べて1,073億円増加し、1兆1,349億円となりました。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

保険持株会社としての業務の特性から、該当する情報がないため記載しておりません。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。

 

① 財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容

■ 当社グループの経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。

当期の当社グループは、中期経営計画で掲げている「レジリエンスのさらなる向上」と「つなぐ・つながる」の実現を通じた持続的な企業価値の向上に向けた取組みを加速するために、既存の主力事業を「SOMPO P&C(損害保険事業)」と「SOMPOウェルビーイング」の2つのビジネス領域に集約し、事業や地域の枠を超えた連携を強化しました。

SOMPO P&Cでは、国内損害保険事業と海外保険事業の一体運営を推進し、両事業の知見やグループのスケールメリットを最大限に活かすことで、アンダーライティングの高度化や資産運用の効率化などを通じた収益性向上に取り組みました。また、Aspen Insurance Holdings Limitedの買収などにより、変化の激しいリスク環境への対応力を高め、事業基盤の強化を図りました。

SOMPOウェルビーイングでは、国内生命保険事業および介護事業の着実な成長に加え、介護サービスの現場の知見を基盤とした仕事と介護の両立支援サービスの立ち上げや、終活関連サービスに強みを持つ株式会社鎌倉新書との資本業務提携など、お客さまの「健康・介護・老後資金」に関する3つの「不」の解消に繋がる新たな事業機会の創出に取り組みました。

また、既存の事業領域にとどまらず、株式会社農業総合研究所への出資を通じ、日本の食の安定供給を支えるという新たな領域での社会課題解決に向けた事業創造に挑戦しております。

これらの取組みの結果、連結主要指標は以下のとおりとなりました。

連結主要指標

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2024年4月1日

至  2025年3月31日

当連結会計年度

(自  2025年4月1日

至  2026年3月31日

増減

増減率

保険収益

5,065,520

5,372,921

307,400

6.1

保険サービス損益

304,162

588,290

284,128

93.4

金融損益

119,734

344,907

225,173

188.1

その他の営業収益

220,689

228,575

7,885

3.6

親会社の所有者に

帰属する当期利益

243,132

640,086

396,954

163.3

 

保険収益は、国内損害保険事業および海外保険事業における増収などにより、前連結会計年度に比べて3,074億円増加し、5兆3,729億円となりました。

保険サービス損益は、国内損害保険事業および海外保険事業における発生保険金の改善などにより、前連結会計年度に比べて2,841億円増加して、5,882億円となりました。

金融損益は、国内損害保険事業における市況変動影響などにより、前連結会計年度に比べて2,251億円増加して、3,449億円となりました。

保険サービス損益、金融損益にその他の損益を加減した当連結会計年度の税引前利益は、前連結会計年度に比べて5,129億円増加して8,432億円となりました。税引前利益に法人所得税費用などを加減した親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べて3,969億円増加して6,400億円となりました。

 

なお、目標とする経営指標であるKPIの進捗状況については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

 

■ 当社グループの財政状態の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。

[資産]

当連結会計年度末の資産合計は、外国債券などの投資有価証券の増加などにより、前連結会計年度末に比べて2兆7,136億円増加し、18兆6,037億円となりました。

 

[負債]

当連結会計年度末の負債合計は、保険契約負債の増加などにより、前連結会計年度末に比べて1兆6,488億円増加し、13兆3,126億円となりました。

 

[資本]

当連結会計年度末の資本合計は、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上に伴う利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べて1兆648億円増加し、5兆2,910億円となりました。

 

■ 報告セグメントごとの経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。

[国内損害保険事業]

損害保険ジャパン株式会社では、「新しい損保ジャパン」を目指す全社プロジェクト「SJ-R」に取り組み、事業基盤と収益基盤の変革を進めております。

事業基盤の変革では、現場の声を経営へ届ける施策や3線管理態勢の強化、業務品質を重視した代理店評価の仕組みの導入、部門を超えた相互理解を推進する取組み「部門間ダイアログ」などに取り組みました。カルチャー変革に向けた意識・行動の定着度を測る「カルチャーチェンジサーベイ」や、社員の熱意や貢献意欲を測る「エンゲージメントサーベイ」などにおける各KPIはいずれも改善傾向にあり、健全な組織風土の醸成およびカルチャー変革の効果は順調に発現しております。

収益基盤の変革では、海外保険事業が培ってきた専門性や知見も活用してアンダーライティングの高度化を図り、プライシングの適正化やセグメント別収益管理の強化によるポートフォリオ・アンダーライティング変革が進捗しました。その結果、火災保険を中心とした収支改善効果が表れております。これらに加え、代理店手数料率の適正化や抑制的な社費支出等の取組みにより、事業費率が低下傾向に転じる等の成果が着実に表れ始めております。

これらの取組みの結果、経営成績は以下のとおりとなりました。

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2024年4月1日

至  2025年3月31日

当連結会計年度

(自  2025年4月1日

至  2026年3月31日

増減

増減率

保険収益

2,634,478

2,730,572

96,094

3.6

親会社の所有者に

帰属する当期利益

58,338

268,112

209,774

359.6

 

保険収益は、自動車保険や火災保険のプライシング適正化による効果発現や新種保険の拡販などにより、前連結会計年度に比べて960億円増加し、2兆7,305億円となりました。

親会社の所有者に帰属する当期利益は、保険収益の増加に加え、自然災害の減少や投資損益の増加などにより、前連結会計年度に比べて2,097億円増加し、2,681億円となりました。

 

[海外保険事業]

海外保険事業では、北米での中堅企業マーケットの強化、欧州での商品・サービスの拡充を通じた事業モデルの変革、アジア太平洋におけるアンダーライターへの権限委譲と保険ブローカーとの連携深化による着実な事業拡大などに取り組みました。また、グループの大きなバランスシートを活かした資産運用の効率化や、国内損害保険事業との連携による適切な再保険スキームの構築等のシナジー効果が生まれております。

さらに、2026年2月にはロイズ、英国、米国、再保険などの主要な保険マーケットでプレゼンスを持つAspen Insurance Holdings Limitedの買収を完了しました。この戦略的M&Aにより、グローバルなコマーシャルP&C事業基盤、特に再保険ポートフォリオと英国市場でのプレゼンスが強化され、長期的な成長と戦略目標の達成を加速させます。

これらの取組みの結果、経営成績は以下のとおりとなりました。

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2024年4月1日

至  2025年3月31日

当連結会計年度

(自  2025年4月1日

至  2026年3月31日

増減

増減率

保険収益

2,227,704

2,441,152

213,448

9.6

親会社の所有者に

帰属する当期利益

177,771

294,489

116,718

65.7

 

保険収益は、Sompo International Holdings Ltd.における増収を主因に、前連結会計年度に比べて2,134億円増加し、2兆4,411億円となりました。

親会社の所有者に帰属する当期利益は、自然災害の減少や運用資産額の増加に伴う利配収入増加などにより、前連結会計年度に比べて1,167億円増加し、2,944億円となりました。

 

 

[国内生命保険事業]

 SOMPOひまわり生命保険株式会社は、新タイプの変額保険の発売による金利ある世界における顧客ニーズの取り込み拡充や、保険と健康応援を一体提案する営業(トレードオン営業)によるマーケット深耕、営業店の生産性向上と時間創出による活動量アップ等に取り組むことで新契約の拡大を目指しました。また、生成AIを活用した照会支援システム導入等の投資を行いつつ、組織改編と事務コストの最適化により、事業費の削減に努めました。

これらの取組みの結果、経営成績は以下のとおりとなりました。

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2024年4月1日

至  2025年3月31日

当連結会計年度

(自  2025年4月1日

至  2026年3月31日

増減

増減率

保険収益

254,716

258,707

3,991

1.6

親会社の所有者に

帰属する当期利益

29,876

68,605

38,728

129.6

 

保険収益は、保障性商品や変額保険を中心とした保有契約の着実な増加などにより、前連結会計年度に比べて39億円増加し、2,587億円となりました。

親会社の所有者に帰属する当期利益は、円安・金利上昇による資産運用損益の改善などにより、前連結会計年度に比べて387億円増加し、686億円となりました。

 

[介護事業]

介護事業は、オペレーター事業、ソリューション事業および、グループ一体で推進するウェルビーイング事業の3つを柱とした中期経営計画に取り組んでおります。SOMPOケア株式会社が在宅介護から施設介護までのフルラインナップのサービスを提供するオペレーター事業では、「未来の介護」の深化による品質を伴う生産性向上、コスト適正化および管理費や食費等の改定を行い、収益力の強化を図りました。

ソリューション事業では、主力の介護フードサービスの外販に注力するとともに、介護施設向けのコンサルティングサービスや人材育成プログラムの外販等の新事業に取り組みました。エヌ・デーソフトウェア株式会社では、介護現場の「ケアの質向上」「業務効率化」に資する商品刷新プロジェクトと並行して、納入したシステムの活用を支援する伴走型サービスの強化を進めました。

これらの取組みの結果、経営成績は以下のとおりとなりました。

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2024年4月1日

至  2025年3月31日

当連結会計年度

(自  2025年4月1日

至  2026年3月31日

増減

増減率

その他の営業収益

181,368

186,220

4,851

2.7

親会社の所有者に

帰属する当期利益

5,303

7,951

2,647

49.9

 

その他の営業収益は、利用者数の増加や価格改定影響などにより、前連結会計年度に比べて48億円増加し、1,862億円となりました。

親会社の所有者に帰属する当期利益は、処遇改善に伴う人件費の増加等が発生した一方、売上高の増加などにより、前連結会計年度に比べて26億円増加し、79億円となりました。

 

なお、目標とする経営指標であるKPIの報告セグメントごとの進捗状況については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3) 報告セグメントごとの経営環境、経営戦略および優先的に対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

 

■ 報告セグメントごとの財政状態の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。

[国内損害保険事業]

当連結会計年度末のセグメント資産は、その他の証券などの投資有価証券の増加などにより、前連結会計年度末に比べて1,321億円増加し、6兆4,441億円となりました。

 

[海外保険事業]

当連結会計年度末のセグメント資産は、外国債券などの投資有価証券の増加などにより、前連結会計年度末に比べて2兆9,211億円増加し、8兆1,643億円となりました。

 

[国内生命保険事業]

当連結会計年度末のセグメント資産は、国債などの投資有価証券の減少などにより、前連結会計年度末に比べて3,627億円減少し、3兆297億円となりました。

 

[介護事業]

当連結会計年度末のセグメント資産は、現金及び現金同等物の増加などにより、前連結会計年度末に比べて20億円増加し、4,311億円となりました。

 

■ 当社グループのソルベンシー・マージン比率の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。

保険会社グループは、自然災害や市場の急変など、発生頻度は低いものの大きな損失が生じうるリスクに備え、十分な資本を保有しておく必要があります。そうした「通常の予測を超えるリスク」に対して、どれだけ支払余力(ソルベンシー・マージン)を持っているかを表したものがソルベンシー・マージン比率であります。

ソルベンシー・マージン比率(%)=適格資本÷所要資本×100

 

この比率が100%以上あれば、必要な備えができているため一定の健全性が確保されていると評価されますが、100%を下回った場合には、早期是正措置により、金融庁長官によって早期に経営の健全性の回復を図るための措置がとられます。

2026年3月期決算から、この比率を資産・負債の経済価値に基づいて評価する制度が導入されております。これにより、財務諸表上の数値ではなく、実際の市場価値やリスクを反映した評価が可能になっております。

 

[連結ベースのソルベンシー・マージン比率]

 当社は、保険業法施行規則第210条の11の3(健全性の基準に用いる資本金、準備金等)および第210条の11の4(通常の予測を超える危険に対応する額)ならびに令和7年金融庁告示第74号等の規定に基づき、連結ベースのソルベンシー・マージン比率を算出しております。連結ベースの比率とは、当社および子会社等をまとめた「保険グループ全体」の資本とリスクを対象にして算出した比率のことであります。

 当連結会計年度末の当社の連結ベースのソルベンシー・マージン比率の開示は2026年10月末を予定しておりますが、早期是正措置の発動基準である100%は上回る見込みであります。

 なお、当社グループでは、事業ポートフォリオに即した内部モデルを用いて独自に計算するESR(Economic Solvency Ratio)により自己資本管理を行っており、当連結会計年度末においてESRは十分な財務健全性を示す水準となっております。詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク (1)③イ.自己資本管理」に記載のとおりであります。

 

[単体ベースのソルベンシー・マージン比率]

 国内保険会社は、保険業法施行規則第86条(健全性の基準に用いる資本金、基金、準備金等)および第87条(通常の予測を超える危険に対応する額)ならびに令和7年金融庁告示第74号等の規定に基づき、単体ベースのソルベンシー・マージン比率を算出しております。単体ベースの比率とは、1つの保険会社の内部の資本・リスクだけを対象にして算出した比率のことであります。

 当事業年度末の国内保険子会社の単体ベースのソルベンシー・マージン比率の開示は2026年10月末を予定しておりますが、損害保険ジャパン株式会社、SOMPOダイレクト損害保険株式会社およびSOMPOひまわり生命保険株式会社のいずれの会社も早期是正措置の発動基準である100%は上回る見込みであります。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源および資金の流動性に係る情報

■ 当連結会計年度における区分ごとのキャッシュ・フローの状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自  2024年4月1日

至  2025年3月31日

当連結会計年度

(自  2025年4月1日

至  2026年3月31日

増減

営業活動によるキャッシュ・フロー

573,009

706,419

133,410

投資活動によるキャッシュ・フロー

△272,236

△232,914

39,322

財務活動によるキャッシュ・フロー

△481,660

△412,697

68,963

現金及び現金同等物の期末残高

1,027,628

1,134,996

107,368

 

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、Sompo International Holdings Ltd.などの利息の受取額の増加などにより、前連結会計年度に比べて1,334億円増加し、7,064億円となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、Sompo International Holdings Ltd.などの投資有価証券の売却・償還による収入の増加などにより前連結会計年度に比べて393億円増加し、△2,329億円となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、前年度の損害保険ジャパン株式会社のレポ取引及び他の類似の担保付借入の減少に伴う支出影響の剥落などにより前連結会計年度に比べて689億円増加し、△4,126億円となりました。

 

■ 当社グループの資本の財源および資金の流動性に係る情報は次のとおりであります。

 (経営資源の配分に関する考え方)

 当社の事業計画は、グループCEOの諮問機関であるグループ執行会議での協議を経て、策定しております。事業計画を踏まえ、SOMPO P&C(損害保険事業)とSOMPOウェルビーイングの2つのビジネス領域およびビジネス領域内の事業毎に成長性や収益性を考慮して資本配賦を実施し、各ビジネス領域および事業では配賦された資本を元に事業運営を行い、事業計画における修正連結ROEおよび修正EPS成長率の目標達成を目指しております。また、経営環境の変化や計画の進捗状況等を定期的に確認し、必要に応じて事業計画や資本配賦について見直しを行っております。

  (資金需要の動向および資本の財源) 

当社グループの資金需要のうち主なものは、運転資金、成長事業分野への投資資金および株主還元であります。このうち、運転資金および株主還元については、主として営業活動および投資活動によるキャッシュ・フローを財源としております。また、成長事業分野への投資資金については、自己資金の活用に加え、必要に応じて社債や借入金等の外部から調達した資金を財源としております。

資金調達にあたっては、財務健全性の維持およびコストの低減に十分留意しながら、最適な手段を選択することとしております。リスクに対して適切な資本を確保しているかを示す指標であるESRのターゲット資本水準は200%以上としておりますが、当連結会計年度末のESRは270%であり、十分な財務健全性を維持しております。

株主還元については、中期経営計画の株主還元方針として、基礎還元を修正連結利益の直近3年平均の50%とし、利益成長により還元総額(配当総額+自己株式取得額)を拡大させていくこととしております。また、原則として政策株式売却損益等(税後)の50%を追加還元するとともに、リスクと資本の状況、業績動向や金融市場環境などをふまえて資本水準調整も検討します。また、中期的な利益成長にあわせた増配を原則とし、基礎還元に占める配当の割合を高めていくこととしております。

当社の配当政策については「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載のとおりであります。

    (資金の流動性) 

当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は1,134,996百万円でありますが、日々の資金繰り管理のほか、巨大災害発生時などの最大資金流出量を想定し、それに対応できる水準の流動性資産が確保されるよう管理しております。

 

③ 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(以下「連結財務諸表規則」といいます。)第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しており、当社グループの連結財務諸表の金額に重要な影響を与える見積りは、次のとおりであります。

・金融商品の公正価値評価

・のれんの減損

・保険契約および再保険契約に係る履行キャッシュ・フローの見積り

なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針、会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積りおよび判断」に記載しております。

 

セグメント情報

 

5.セグメント情報

(1) 報告セグメントの概要

当社グループの事業セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務諸表が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社グループでは、独立した経営単位である関係会社が、当社の経営方針のもと、それぞれの事業における包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。

したがって、当社グループは、個々の関係会社を最小単位とした事業別のセグメントから構成されており、「国内損害保険事業」、「海外保険事業」、「国内生命保険事業」および「介護事業」の4つを報告セグメントとしております。なお、報告セグメントに含まれていない当社、デジタル関連事業、アセットマネジメント事業等は「その他」の区分に集約しております。

「国内損害保険事業」は、主として日本国内の損害保険引受業務、資産運用業務およびそれらに関連する業務を、「海外保険事業」は、主として海外の保険引受業務および資産運用業務を、「国内生命保険事業」は、主として日本国内の生命保険引受業務および資産運用業務を、「介護事業」は、主として介護および介護周辺サービスの提供業務をそれぞれ行っております。

 

(2) 報告セグメントごとの収益、利益または損失その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、注記「3. 重要性がある会計方針」における記載と同一であります。報告セグメントの利益または損失は親会社の所有者に帰属する当期利益をベースとした数値としております。

セグメント間の内部収益は、第三者間取引価格等に基づいております。

 

 

(3) 報告セグメントごとの収益、利益または損失その他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注2)

合計

調整額
(注4)

連結財務
諸表計上額

国内損害
保険事業

海外
保険事業

国内生命
保険事業

介護事業

収益(注1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客からの収益

2,590,896

2,219,907

254,716

181,364

5,246,885

39,184

5,286,069

140

5,286,210

セグメント間の内部
収益または振替高

43,581

7,796

3

51,382

26,830

78,212

△78,212

2,634,478

2,227,704

254,716

181,368

5,298,267

66,015

5,364,282

△78,072

5,286,210

セグメント利益

または損失(△)

58,338

177,771

29,876

5,303

271,289

△27,551

243,737

△605

243,132

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金利収益

31,132

18,102

56,470

81

105,787

30

105,817

105,817

支払利息

6,911

6,444

476

3,790

17,622

365

17,987

17,987

減価償却費及び
償却費(注3)

53,125

18,284

3,684

26,316

101,411

1,952

103,363

103,363

持分法による投資損益

147

△111

36

△24,786

△24,749

△24,749

減損損失

861

2,420

3,282

47

3,329

3,329

法人所得税費用

15,049

36,624

28,649

2,918

83,240

1,828

85,068

85,068

持分法適用会社への
投資額

2,667

14,505

17,172

25,002

42,175

42,175

資本的支出(注3)

40,138

25,692

3,174

23,447

92,453

1,524

93,978

93,978

セグメント資産

6,311,943

5,243,189

3,392,431

429,136

15,376,700

513,338

15,890,039

15,890,039

 

(注1)収益は、保険事業にあっては保険収益、その他の事業にあってはその他の営業収益、連結財務諸表計上額にあっては保険収益とその他の営業収益の合計金額を記載しております。

(注2)「その他」の区分は報告セグメントに含まれていない事業セグメントであり、当社(保険持株会社)、延長保証事業、デジタル関連事業、アセットマネジメント事業等であります。

(注3)減価償却費及び償却費、資本的支出には、使用権資産に係る金額が含まれております。

(注4)収益の調整額は、国内損害保険事業、海外保険事業および国内生命保険事業に係るその他の営業収益140百万円およびセグメント間取引消去△78,212百万円であります。セグメント利益または損失(△)の調整額は、全額セグメント間取引消去によるものであります。

 

 

当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注2)

合計

調整額
(注4)

連結財務
諸表計上額

国内損害
保険事業

海外
保険事業

国内生命
保険事業

介護事業

収益(注1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客からの収益

2,685,496

2,428,717

258,707

186,207

5,559,129

41,989

5,601,118

378

5,601,496

セグメント間の内部
収益または振替高

45,076

12,435

12

57,524

27,644

85,168

△85,168

2,730,572

2,441,152

258,707

186,220

5,616,653

69,633

5,686,286

△84,789

5,601,496

セグメント利益

268,112

294,489

68,605

7,951

639,158

1,319

640,478

△391

640,086

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金利収益

33,760

14,568

58,087

106

106,522

60

106,582

106,582

支払利息

6,930

13,044

346

3,701

24,022

365

24,387

24,387

減価償却費及び
償却費(注3)

56,795

20,163

2,206

26,079

105,245

2,041

107,286

107,286

持分法による投資損益

77

1,788

1,865

1,706

3,571

3,571

減損損失

8

2,013

4,061

6,083

200

6,283

6,283

法人所得税費用

94,895

75,001

27,066

4,057

201,020

△749

200,270

200,270

持分法適用会社への
投資額

2,711

15,244

17,956

24,912

42,869

42,869

資本的支出(注3)

34,155

30,018

2,049

30,105

96,328

3,130

99,458

99,458

セグメント資産

6,444,135

8,164,339

3,029,729

431,191

18,069,396

534,308

18,603,704

18,603,704

 

(注1)収益は、保険事業にあっては保険収益、その他の事業にあってはその他の営業収益、連結財務諸表計上額にあっては保険収益とその他の営業収益の合計金額を記載しております。

(注2)「その他」の区分は報告セグメントに含まれていない事業セグメントであり、当社(保険持株会社)、デジタル関連事業、アセットマネジメント事業等であります。

(注3)減価償却費及び償却費、資本的支出には、使用権資産に係る金額が含まれております。

(注4)収益の調整額は、国内損害保険事業、海外保険事業および国内生命保険事業に係るその他の営業収益378百万円およびセグメント間取引消去△85,168百万円であります。セグメント利益の調整額は、全額セグメント間取引消去によるものであります。

 

 

(4) 製品およびサービスごとの情報

(単位:百万円)

保険収益

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

損害保険事業

 

 

火災

1,057,846

1,093,695

海上

191,381

193,809

傷害

161,523

162,043

自動車

1,328,861

1,412,948

自動車損害賠償責任

225,955

223,236

その他(注)

1,845,236

2,028,481

生命保険事業

 

 

個人保険

243,420

247,722

個人年金保険

1,245

1,109

団体保険

10,050

9,875

団体年金保険

合計

5,065,520

5,372,921

 

(注)主に海外保険事業における保険収益であり、農業保険、賠償責任保険などが含まれております。

 

(5) 地域ごとの情報

① 収益

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

当連結会計年度

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

日本

3,034,937

3,139,014

海外

2,251,273

2,462,482

合計

5,286,210

5,601,496

 

(注1)主に顧客の所在地を基礎とした社内管理区分により分類しております。

(注2)連結損益計算書における保険収益およびその他の営業収益の合計金額を記載しております。その他の営業収益は主に介護事業における収益であり、国内で生じております。

 

② 非流動資産

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
2025年3月31日

当連結会計年度
2026年3月31日

日本

938,772

935,804

海外

216,793

309,824

合計

1,155,565

1,245,628

 

(注)主に各社の所在地を基礎とした社内管理区分により分類しております。

 

(6) 主要な顧客ごとの情報

該当事項はありません。