2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    211名(単体) 1,376名(連結)
  • 平均年齢
    46.3歳(単体)
  • 平均勤続年数
    22.3年(単体)
  • 平均年収
    6,886,000円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    0.8%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1) 【人材戦略に関する基本方針等】

(人材戦略に関する基本方針)

グループ経営理念及び行動規範<Future7>を実践し経営戦略の実現を担う人材を中長期的に育成・確保するため、人づくり、組織づくり、環境づくりの観点から人材戦略を展開し、人的資本価値の最大化を目指します。経営戦略の柱であるコンサルティングの深化を推進するために、内部人材の育成、外部人材の活用、人員配置の最適化など、具体的な施策を展開していきます。また、マテリアリティ解決のためのサステナビリティ方針に基づき、人権方針、人材育成方針、社内環境整備方針を制定し、働きがいのある、働きやすい職場環境の実現を目指します。

 

(従業員給与等の考え方)

従業員の給与等は、役割の重要性や業務の難易度、並びに成果を踏まえた評価制度に基づき、公正かつ適切に決定することを基本方針としており、経営戦略と連動した人材戦略の実現に向け、2025年7月に人事制度の改定を行いました。新人事制度では、職能資格から職務重視の処遇体系への改定により、役割職務の重要度、難易度、及び業績貢献に応じた評価と処遇を実現する制度としております。また、新たに専門職コースを設け、主体的・自律的キャリア形成を通じて、専門性の高度化及び継続的な能力発揮を促進してまいります。

賃金を含む従業員の処遇改善は、採用競争力の強化や持続的な企業価値向上の観点から、重要な経営課題と位置付け、物価動向や労働市場の環境、業績等を総合的に勘案し見直しを行っております。引き続き、処遇改善及び賃金水準の適正化を通じて、優秀な人材の確保と従業員エンゲージメントの向上に取り組んでまいります。

 

(2) 【従業員の状況】

① 連結会社の状況

2026年3月31日現在

セグメントの名称

銀行業

その他

合計

従業員数(人)

1,236

[546]

140

[26]

1,376

[572]

 

(注) 1.従業員数は嘱託及び臨時従業員572人(銀行業546人、その他26人)を含んでおりません。

2.臨時従業員数は、[  ]内に年間の平均人員を外書きで記載しております。

 

② 提出会社の状況

イ.提出会社

2026年3月31日現在

従業員数 (人)

平均年齢 (歳)

平均勤続年数 (年)

平均年間給与 (千円)

平均年間給与の対前

事業年度増減率 (%)

211

46.25

22.25

6,886

0.82

[29]

 

(注) 1.当社従業員は主に株式会社荘内銀行及び株式会社北都銀行からの出身者であります。なお、従業員数には各子銀行との兼務者(株式会社荘内銀行6人、株式会社北都銀行5人)は含まれておりません。

2.当社の従業員は、すべて銀行業のセグメントに属しております。

3.臨時従業員数は、[  ]内に年間の平均人員を外書きで記載しております。

4.平均勤続年数は、出身銀行等での勤続年数を通算しております。

5.平均年間給与は、2026年3月末の当社従業員に対して各社で支給された年間の給与、賞与及び基準外賃金を合計したものであります。

6.当社には従業員組合はございません。当社グループには、荘内銀行従業員組合(組合員数563人)、北都銀行職員組合(組合員数363人)があります。労使間においては特記すべき事項はありません。

 

 

ロ.連結子会社

2026年3月31日現在

会社名

従業員数

(人)

平均年齢

(歳)

平均勤続年数

(年)

平均年間給与

(千円)

平均年間給与の対前事業年度増減率 (%)

荘内銀行

500

43.41

19.00

5,945

2.17

北都銀行

486

42.10

18.33

5,879

3.76

フィデアカード

39

56.72

24.77

4,522

3.13

フィデア情報総研

134

43.76

16.65

5,249

6.53

フィデアリース

6

46.83

3.45

6,437

9.06

フィデアエナジー

0

フィデアキャピタル

0

 

 

③ 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異

イ.提出会社

当事業年度

管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 (%)

(注1)

男性労働者の育児休業取得率 (%)

(注2)

労働者の男女の賃金の額の差異(%)

(注1)

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

19.4

100.0

79.2

85.8

82.1

 

 

ロ.連結子会社

当事業年度

名称

管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 (%)

(注1)

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の賃金の額の差異(%)

(注1)

全労働者

正規雇用労働者

パート・

有期労働者

荘内銀行

40.4

100.0

59.3

73.7

70.0

北都銀行

30.2

100.0

57.1

75.2

75.4

フィデアカード

9.1

65.4

69.5

63.2

フィデア情報総研

15.4

100.0

74.6

76.8

50.4

フィデアリース

0.0

35.3

45.7

61.8

フィデアエナジー

0.0

フィデアキャピタル

0.0

52.6

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。なお、「労働者の男女の賃金の額の差異」の「-」は対象となる労働者がいないことを示しております。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。なお、「男性労働者の育児休業取得率」の「-」は育児休業取得の対象となる男性労働者がいないことを示しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

 

(1) サステナビリティ全般

① ガバナンス

当社は、2020年度にスタートした第4次中期経営計画とあわせて「フィデアグループSDGs宣言」を公表し、SDGsの趣旨に賛同し、地域課題の解決に向けた取り組みを通じて地域社会の持続的な発展を目指すこと、また役職員全員がSDGsの達成に取り組むことを表明しております。

このような中、2021年度には、当社グループのSDGs達成に向けた取り組み及びサステナビリティ経営の状況を評価、検証するとともに、今後のあり方などに関して取締役会に助言することなどを目

 


 

的として、取締役会の任意組織として社外取締役等を中心に構成するサステナビリティ委員会を設置しました。

また、当社取締役会において決定した基本方針のもと、具体的な業務執行及び各種施策を検討し実行する当社並びに荘内銀行及び北都銀行の横断的な会議体としてサステナビリティ推進会議を設置しております。同会議は、当社社長並びにグループ両行の頭取をはじめとするマネジメント幹部を構成メンバーとしており、経営陣が自ら議論に参加しリーダーシップを発揮することで、実効性のある推進体制を構築しております。ここでは、当社グループ一体の取り組みとして、気候変動への対応に加え、人的資本や多様性への対応、地方銀行としての地域貢献のあり方等を検討しております

サステナビリティ委員会は、サステナビリティ推進会議における検討内容及び各種施策への取り組み状況について報告を受け、その取り組み状況等を評価検証します。また、取締役会は、サステナビリティ委員会における審議内容について報告を受け、当社グループ全体のサステナビリティ経営への取り組み状況を監督評価する体制としております。

 

(イ) 第5次中期経営計画期間(2023年度~2025年度)におけるサステナビリティ推進会議及びサステナビリティ委員会の主な協議・報告事項

上記期間においてサステナビリティ推進会議及びサステナビリティ委員会を16回開催しています。開催状況は以下のとおりです。

 

開催回(開催月)

議題

2023

年度

第6回(4月)

・GXリーグへの参画

第7回(6月)

・有価証券報告書におけるサステナビリティ開示内容

第8回(6月)

・委員長の選任に関する件

第9回(7月)

・サステナブルファイナンスの実行計画

・荘内銀行における使用電力の再生可能エネルギー電力導入

第10回(9月)

・GXリーグ対応事項

第11回(10月)

・CO2排出量におけるスコープ3(カテゴリ15)算定に向けた取組み

・2023年度上期サステナブルファイナンスの実績および今後の見込み案件

2024

年度

第12回(4月)

・人的資本の開示内容

第13回(5月)

・人的資本の開示内容

第14回(5月)

・有価証券報告書におけるサステナビリティ開示内容

・サステナビリティ推進会議規程および同委員会規程の改定

第15回(6月)

・委員長の選任に関する件

第16回(10月)

・TNFD開示に向けた今後の検討事項

第17回(11月)

・TNFDフォーラムへの参画

・環境方針の策定

・投融資方針の改定

第18回(1月)

・フィデアグループ CO2排出量削減に向けた追加施策(グリーン電力証書の購入、営業店における再生可能エネルギー由来電力への切替え等)

・サステナブルファイナンスの実績(2024年度上期)

2025

年度

第19回(4月)

・有価証券報告書におけるサステナビリティ開示内容

第20回(6月)

・委員長の選任に関する件

第21回(11月)

・フィデアグループ CO2排出量削減に向けた追加施策(非化石証書の購入等)

・サステナブルファイナンスの実績(2025年度上期)

・TCFDに関するフィデアグループの対応状況(SSBJ開示基準への対応)

・TNFDに関するフィデアグループのこれまでの取組状況および今後の対応

 

 

② 戦略

当社は、グループ経営理念に基づき、当社グループのサステナビリティへの考え方についてサステナビリティ方針として策定するとともに、あわせて投融資方針等各種方針を明示し具体的に実践しております。

 

※ 当社グループのサステナビリティ方針及びそれに基づく各種方針は、当社ウェブサイトに掲載しています

(サステナビリティ方針)http://www.fidea.co.jp/company/sustainability/sus_policy.html

(各種方針)http://www.fidea.co.jp/company/sustainability/policies.html

 

(地域課題を踏まえたフィデアグループのマテリアリティ)

サステナビリティ方針を踏まえ、当社グループが「東北を幸せと希望の産地にする」という経営理念を実現するうえで取り組むべき5つの課題をマテリアリティ(重要課題)として特定しました。これらマテリアリティへの取り組みを通じて、SDGs達成に向けた社会課題解決に貢献してまいります。


 

なお、当社グループの気候変動への対応に関する戦略については後述の「(2)気候変動への対応 ②戦略」、人的資本、多様性への対応に関する戦略については「(4)人的資本、多様性への対応 ①戦略」を参照ください。

 

③ リスク管理

当社グループは、マテリアリティとして、地域経済の持続的な成長、持続可能な地域環境づくり、人権の尊重、働きがいのある職場づくり、社会から信頼されるガバナンスの構築という5つの重要課題を特定し、地域に根差した事業を展開する広域金融グループとしてこれらの解決に貢献することが重要と捉えています。事業遂行上のリスクの中でも、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項として、サステナビリティ関連リスクを含め3「事業等のリスク」を判断しております。

リスク管理にあたる組織及びプロセスについて、第4提出会社の状況 4「コーポレート・ガバナンスの状況等」(1) コーポレート・ガバナンスの概要にリスク管理態勢の整備状況として記載しております。サステナビリティ関連リスクを識別、評価、管理するプロセス、組織等は、統合的リスク管理態勢に統合されており、リスク区分に応じた管理部署を定めるとともに、当社グループ全体のリスク管理態勢を最高リスク管理責任者(CRO)、リスク統括部が統括しております。業務執行に係るリスクの状況については、リスクマネジメント会議で審議され、その審議内容を取締役会に設置されたリスク委員会に報告し検証等を行う体制としております。

 

 

(2) 気候変動への対応

当社グループは、サステナビリティ方針の中で、重要な社会課題の一つである持続可能な地域環境づくりに取り組むこととしており、その一環として、2022年3月にTCFD提言(※)への賛同を表明しています。再生可能エネルギー事業のご支援や自治体と協働しての脱炭素化のご支援など持続可能な地域社会の実現に主体的に貢献するとともに、これまでのTCFD提言の枠組みを基礎としつつ、今後はSSBJ(Sustainability Standards Board of Japan:サステナビリティ基準委員会)基準に準拠した情報開示に取り組んでまいります。

※ <TCFD(Task Force on Climate‐related Financial Disclosures)提言>

TCFDは、G20における各国首脳の要請を受けて、2015年12月に金融安定理事会(FSB)に設置された企業の気候変動に関連したリスク及び機会の情報開示を推奨する作業部会です。

TCFD提言は、低炭素社会へのスムーズな移行により金融市場の安定化を図ることを目的に2017年6月に最終報告書として公開されました。具体的には、気候変動に関連したリスクと機会に係るガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標の4項目について企業が開示を進めていくことを求めています。

 なお、同作業部会は、2023年に活動を終了し、その機能はIFRS(International Financial Reporting Standards)財団に引き継がれています。TCFD提言の内容は現在、同財団のISSB(International Sustainability Standards Board:国際サステナビリティ基準審議会)が公表する開示基準の基礎となっています。

 

① ガバナンス

当社グループの気候変動への対応に関するガバナンスは、サステナビリティ全般のガバナンスに組み込まれています。詳細については「(1)サステナビリティ全般 ①ガバナンス」を参照ください。

 

② 戦略

当社グループは、気候変動に起因するリスクが、戦略、財務、事業運営などに影響を与えるものと認識するとともに、持続可能な地域環境づくりのための再生可能エネルギー事業をはじめとしたサステナブルファイナンスをビジネス機会と捉え積極的に取り組んでまいります。

また、サステナビリティ方針に基づく投融資方針を定め公表しております。

 

(カーボンニュートラルに向けた移行計画)

当社グループは、2030年度のカーボンニュートラル(ネットゼロ)達成及び地域の脱炭素化支援に向けたロードマップを策定しました。フィデアエナジー株式会社による再生可能エネルギー由来の電力供給を核に、当社グループ及び地域のお客さまの脱炭素化を一体的に推進してまいります。


 

 

(気候変動に伴うリスクと想定される影響)

当社は、気候変動に伴うリスクと機会について、短期、中期、長期の時間軸で分析を行っており、その内容は以下のとおりとなっております。(以下、「短期」5年程度、「中期」10年程度、「長期」30年程度)

 

主なリスクと機会

時間軸

移行リスク

◇ 気候変動問題に対する適切な取り組みや開示が他社比劣後することによる企業価値の低下

短期~長期

◇ 気候変動に対応した規制や税制等が変更となり、お客さまの業績にネガティブな影響が及ぶことによる信用リスクの発生

中期~長期

◇ 脱炭素関連技術の進捗、消費者の製品嗜好の変化等の市場環境の変化に伴い、お客さまの業績にネガティブな影響が及ぶことによる信用リスクの発生

中期~長期

物理的リスク

◇ 水害等に伴う不動産担保(建物等)の毀損や、お客さま事業施設が自然災害で被災し、事業が停滞することによる信用リスクの発生

短期~長期

◇ 当社グループ事業施設の毀損による事業コストの増加や浸水被害等による営業停滞リスクの発生

短期~長期

機会

◇ 気候変動対策、脱炭素社会への移行を支援するための投融資やサービスの提供

(山形県や秋田県沖における洋上風力発電事業など、脱炭素社会実現に向けた再生可能エネルギー事業へのファイナンスや脱炭素化に関連するコンサルティング機会の拡大(脱炭素経営に必要となる『知る』『測る』『減らす』の各ステップに合わせた最適なソリューションの提供)など、環境負荷低減を目的とした商品・サービスの積極的な提供)

短期~長期

◇ 当社グループの省資源・省エネルギー化の実施による事業コストの低下

短期~長期

◇ 再生可能エネルギーの地産地消の実現及び地域脱炭素経営支援体制の構築

(フィデアエナジー株式会社による地域に豊富に存在する再生可能エネルギー資源を活用した発電プロジェクトへの支援や、地域内で発電した再生可能エネルギーの電力を最大限活用できる体制の整備等、カーボンニュートラルとグリーンビジネスの創出等を通じた地域のエネルギー収支改善と経済活性化を実現)

短期~長期

 

 

(ビジネス機会への取り組み)

お客さまの脱炭素経営への移行に向けたコンサルティング提供やSDGs/ESGの取組支援は、当社グループのビジネス機会になると認識しております。中長期的な目線でお取引先や地域のお客さまの課題やニーズを理解し、気候変動対応や脱炭素社会への移行の支援を行うことで、投融資をはじめとしたソリューションの提供などのビジネス機会の創出・拡大に取組んでおります。

 

(地域の脱炭素化と「再生可能エネルギーの地産地消」に向けて - 電力小売事業への参入)

当社グループの営業地盤である東北地方は、再生可能エネルギー資源を豊富に有する地域として、発電事業者による投資活動、開発が進んでおります。一方、地元で発電しているメリットを地域企業が享受できていないことが課題と認識しています。これに対応するため、2024年11月に当社の完全子会社として「フィデアエナジー株式会社」を設立しました。再生可能エネルギーの地産地消を実現すべく、主に北都銀行で培ってきた再生可能エネルギー事業への知見を活用し、秋田県内をはじめとする風力発電等の電力を供給する電力小売事業を通じて、地域の脱炭素化と地域経済の活性化に積極的に貢献しております。

2025年度より開始した電力小売事業においては、先行して当社グループ拠点約50%への電力小売りを実施し、当社グループ内での供給体制を確立いたしました。2026年度中には地域の一般事業会社への電力小売りを開始する計画です。今後は、再生可能エネルギー発電事業、カーボンクレジット事業、及び脱炭素コンサルティング事業を統括的に展開し、地域における総合的な脱炭素支援体制の確立を目指してまいります。

2025年度までの同社の取組実績は以下のとおりです。

 

<2025年度までの取組実績>

取組内容

契約件数

年間CO2削減想定量

電力小売り

110件

843t-CO2

太陽光発電所セカンダリ案件の取得

1件

216t-CO2

 

 

(シナリオ分析)

シナリオ分析にあたっては、「環境省  TCFD提言に沿った気候変動リスク・機会のシナリオ分析実践ガイド(銀行セクター向け)ver.2.0」を参考とし、下記分析結果は、一定の前提条件のもとに試算しております。今回より物理的リスクにてシナリオ分析対象とする貸出範囲を、「これまでの不動産担保提供先のみ」から「不動産担保の提供有無に関わらず、営業地盤とする山形県内・秋田県内の全法人融資先」に拡大し、シナリオ分析の精緻化を図っております。引き続きシナリオ分析の高度化や社内でのリスク管理への活用を進めてまいります

 

(イ) 移行リスク

TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言が推奨するセクター等を対象に分析を行った結果、当社グループにおいて移行リスクの影響が大きいセクターとして、気候変動に関連する炭素税導入の影響が大きいと想定される「電力」「ガス」「石油」を選定しました。分析にあたっては、国際エネルギー機関(IEA)の「World Energy Outlook 2021」における、Net Zero Emissions by Scenario(NZE(1.5℃シナリオ))などを参考に、炭素税の導入等、脱炭素社会への移行に伴う与信コストへの影響を試算しました。

シナリオ

IEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)

NZE(Net Zero Emissions)2050シナリオ

分析内容

◇ リスクと機会の影響評価のためのパラメータを特定。シナリオ下におけるパラメータ変化を基に炭素税が導入された場合の費用負担増加による与信先の財務内容が悪化するシナリオを想定し、当社グループの与信コストの変化を分析

分析対象

「電力」「ガス」「石油」

観測期間

2050年まで

分析結果

与信コスト等

最大6.8億円

 

 

 

(ロ) 物理的リスク

台風・洪水や高潮等の急性的な自然災害による浸水被害を分析しました。分析にあたっては、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の8.5シナリオ(4℃シナリオ)を前提に、当社グループが営業地盤とする山形県内、秋田県内の全法人融資先の与信コスト及び当社グループへの影響額を試算しました

シナリオ

IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change:国連気候変動に関する政府間パネル)

RCP8.5(シナリオ)

分析内容

◇ 河川の氾濫等による浸水を想定し、不動産担保の毀損及び投融資先の業績悪化による与信コストを分析

 直接影響:不動産担保の毀損

 間接影響:与信先の営業停止による売上や利益減少等を要因とした財務状況の悪化による信用格付の低下

◇ 河川の氾濫等による浸水を想定し、当社が保有する店舗・ATM等への被害や営業停滞による影響を分析

分析対象

当社グループにおける山形県内、秋田県内の法人融資先

当社グループが保有する店舗・ATM、浸水被害による営業停滞日数等

観測期間

2050年まで

分析結果

与信コスト等

最大46.1億円

 

※ 本シナリオ分析における対象業種の分類につきましては、GICS(世界産業分類基準)を採用しております。

 

③ リスク管理

当社グループの気候変動への対応に関するリスク管理は、サステナビリティ全般のリスク管理に組み込まれています。詳細については「 (1) サステナビリティ全般 ③  リスク管理」を参照ください。なお、当社に重要な影響を及ぼすリスクとしてトップリスクを選定(3「事業等のリスク」を参照ください)しており、サステナビリティ関連リスクの気候変動リスク・生物多様性リスクを選定しております。

 

④ 指標と目標

フィデアグループ投融資方針に基づきサステナブルファイナンスに積極的に取り組むとともに、2030年度までのCO2排出量70%削減(2013年度比)を目標に、再生可能エネルギー由来電力への転換、省エネルギー化、カーボンクレジット(J-クレジット等)及びグリーン電力証書の活用などを進めてまいります。

 

 

(イ) サステナブルファイナンス実行目標及び実績

2021年度から2030年度まで10年間の累計実行額目標 4,000億円(うち環境分野※ 2,000億円)



 

サステナブルファイナンスの累計実行額は2021年度から2025年度までに3,044億円の実績となっており、2030年度までの累計実行目標4,000億円に対して進捗率は76.1%と順調に推移しております。うち環境分野での累計実行額は1,450億円と、サステナブルファイナンス全体の約50%を占めています。

当社グループでは、再生可能エネルギー分野のコンサルティング営業を強化しており、これまで陸上風力発電事業、バイオマス発電事業向けのプロジェクトファイナンス組成などで実績を積み上げております。秋田県沖、山形県沖を中心とした洋上風力発電事業の本格化も予定されており、引き続きリスク管理を強化しながら、脱炭素社会実現に向けて積極的に貢献してまいります。

※  うち環境分野=フィデアグループ投融資方針で定める「気候変動リスクを低減する省エネルギーや再生可能エネルギー事業、脱炭素社会の実現に寄与する事業」、「水資源や森林資源、生物多様性などの保全に資する事業」

 

2013年度以降のプロジェクトファイナンスの組成実績は2025年度までに1,318億円の実績となっております。

秋田県においては恵まれた風況を活用し、風力発電事業が盛んになっており、北都銀行を中心に、太陽光発電事業、木質バイオマス発電事業も含め、プロジェクトファイナンス組成に積極的に取り組んでおります。


 

 

(ロ) CO2排出量削減目標及び実績

「2025年度までに2013年度比 △60%」、「2030年度までに2013年度比 △70%」及び「2030年度ネットゼロ(2013年度排出量実績8,802t-CO2)」(Scope1、2合計)

 

2025年度より、Scope1及びScope2の算定対象に連結子会社5社(フィデアカード株式会社、フィデアリース株式会社、株式会社フィデア情報総研、フィデアエナジー株式会社、株式会社フィデアキャピタル)を新たに加えました。

算定範囲を拡大したうえで、2025年度のCO2排出量削減実績(Scope1及びScope2の合計)は2013年度比△65.0%となり、2025年度削減目標(2013年度比△60%)を達成いたしました。

引き続き、使用電灯のLED化、使用電力の再生可能エネルギー由来電力への切り替え、カーボンクレジット(J-クレジット等)及びグリーン電力証書の活用


など、具体的な施策を順次進めてまいります。

※  2026年3月31日時点:再生可能エネルギー切り替え39か店(62%)、LED対応34か店(54%)

 

 

ⅰ.Scope1、2のCO2排出量及び削減率(実績・目標)

単位:t-CO2

排出量

削減率

基準年度

(実績)

2013年度

直接排出(Scope1)

1,659

間接排出(Scope2)

7,143

Scope1、2合計

8,802

中間年度

(実績)

2025年度

直接排出(Scope1)

1,130

△32%

間接排出(Scope2)

1,950

△73%

Scope1、2合計

3,080

△65%

2030年度

(目標)

直接排出(Scope1)

988

△40%

間接排出(Scope2)

1,612

△77%

Scope1、2合計

2,600

△70%

 

 

ⅱ.Scope3について

Scope3(カテゴリ1~14)の算定方法は、「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドラインVer2.8(環境省、経済産業省)」を参考に、排出係数は「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベースVer3.6(環境省、経済産業省)」を使用しております。カテゴリ3、8~11、14は該当せず、排出量はゼロとなっております。

単位:t-CO2

算定項目(t-CO2)

2025年度

カテゴリ1

購入した製品・サービス(コピー用紙等)

2,803

カテゴリ2

資本財(建築、ソフトウエア等)

4,176

カテゴリ4

輸送、配送(上流)

257

カテゴリ5

事業から出る廃棄物

1

カテゴリ6

出張(鉄道、航空機等)

153

カテゴリ7

雇用者の通勤(自動車、鉄道、バス等)

1,345

カテゴリ12

販売した製品の廃棄

21

カテゴリ13

リース(店外ATM)

294

カテゴリ15

投融資(事業性融資)

5,267,686

合計

5,276,736

 

 

ⅲ.Scope3(カテゴリ15)について(事業性融資を対象に炭素関連18セクターに分類)

a.Scope3(カテゴリ15)は、気候変動におけるリスクと機会を捉えていく重要な項目と考えております。GHG排出量の算定においてはパーセフォニ社が提供するPCAF(※1)に準拠した算定方式、各種排出係数を内包した炭素会計プラットフォーム(※2)を用いて事業性融資のお取引先全量を対象として実施しました。

 

b.Scope3(カテゴリ15)の算定・開示にあたっては、SSBJ基準を踏まえ、対象となる炭素関連セクターの範囲を従来の14分類から18分類に拡大(※3)し、より網羅的な開示へと高度化を図るとともに、取引先企業に対する脱炭素支援ビジネスの拡充に活用してまいります。

 

c.今後は、算定精度の向上を図っていくほか、カテゴリ15における算定対象のアセット(住宅ローン、自動車ローン、プロジェクトファイナンスなど)の拡大を検討していく予定です。

 

d.カテゴリ15(投融資)におけるCO2排出量削減に向け、サステナブルファイナンスに取組むとともに、再生可能エネルギーを軸とした産業振興等を通じて地方創生に寄与し、持続可能な地域社会の実現に積極的に貢献してまいります。また、2026年度中にはフィデアエナジー株式会社による地域の一般事業者への再生可能エネルギーを由来とした電力供給を行う予定です。

 

 

Scope3 カテゴリ15

(事業性融資)

Financed Emissions

(t-CO2)

データクオリティ

スコア

(※4)

貸出金

残高

(億円)

件数

Scope

1,2,3

 

 

Scope

1,2

Scope

Scope

1,2,3

Scope

1,2,3

Scope

1,2

Scope

エネル

ギー

石油・ガス

955,708

573,813

381,895

3.91

3.91

967

1,761

石炭

157,210

31,557

125,653

2.14

2.14

37

22

電力ユーティリティ

1,196,499

1,004,900

191,600

3.80

3.80

1,252

194

運輸

自動車・

部品

0

トラックサービス

28,477

1,365

27,112

3.09

3.09

350

65

鉄道輸送

0

海上輸送

268,956

121,510

147,446

3.76

3.76

158

243

旅客空輸

0

航空貨物

307,065

230,014

77,051

4.09

4.09

589

1,462

素材・

建築物

金属・鉱業

93,787

57,219

36,568

4.01

4.01

107

170

化学

67,763

43,068

24,695

3.88

3.88

146

13

建設資材

129,514

121,628

7,886

4.00

4.00

18

41

資本財

439,618

65,278

374,340

3.67

3.67

1,131

2,174

不動産管理・開発

13,461

3,021

10,440

3.71

3.71

1,019

612

農業・

食料・

林産物

農業

0

飲料

0

加工食品・加工肉

1,317,829

1,057,776

260,053

4.01

4.01

220

263

製紙・

林業製品

11,040

4,843

6,197

4.02

4.02

53

170

その他

280,760

42,698

238,062

3.99

3.99

2,041

2,024

合計

5,267,686

3,358,691

1,908,995

3.82

3.82

8,089

9,214

 

※1 PCAF:「Partnership for Carbon Accounting Financials」金融機関の投融資ポートフォリオにおけるGHG排出量を計測・開示する方法を開発する国際的なイニシアティブ

※2 炭素会計プラットフォームを用いた算定にあたっては、当社グループで使用している日銀業種分類から世界産業分類(GICS)へ変換する必要があります。その変換については環境省の業種紐付表をベースとしており、複数の変換先が存在する場合は、過少の算定とならないようにするため変換先の排出係数の最も高いものを対象として計算しております。従って、お客さまの実際に営んでいる事業内容とは一部一致しないものがあります。

※3 対象セクターを従来の14分類から18分類へ細分化し、分析を精緻化しました。細分化したのは、「航空貨物」「旅客空輸」(旧:空運)、「鉄道輸送」「トラックサービス」(旧:陸運)、「建設資材」「資本財」(旧:建築資材・資本財)、「飲料」「加工食品・加工肉」(旧:飲料・食品)の各分野となります。

 データクオリティスコア:データクオリティスコアは、ファイナンスドエミッションにおけるGHG排出量データの品質を5段階で示した数値であり、1に近いほど品質が高く、5に近いほど推計値を多く使用しているものになります。

 

スコア

分類

概要

開示情報

企業開示の排出量データ(第三者機関認証あり)

企業開示の排出量データ(第三者機関認証なし)

推計情報

物理活動ベース

企業のエネルギー消費量と排出係数に基づく推計の排出量データ

企業の生産量と排出係数に基づく推計の排出量データ

財務指標ベース

企業の売上高と排出係数に基づく推計の排出量データ

企業への投融資残高と排出係数に基づく推計の排出量データ

 

 

(3) 生物多様性保全・自然資本への対応

① 「ネイチャーポジティブ」の実現に向けて

当社グループは、「東北地方に根差した地域金融機関として地域社会と地域経済の活性化に貢献し、地域のお客さまとともに成長していく」というサステナビリティの考え方に基づき、マテリアリティの一つとして「持続可能な地域環境づくり」を掲げています。

当社の事業活動は、地域の豊かな自然資本(※1)と、それによって生み出される生態系サービスの恩恵に深く依存しています。同時に、事業活動が自然に負の影響を与える可能性も認識しており、自然資本の損失は、気候変動と並ぶ重要な経営課題であり、看過できない事業リスクとなっています。地域経済の持続的な成長を実現するためにも、ネイチャーポジティブ(※2)に向けた取り組みは喫緊の課題です。

このような背景から、当社グループは、情報開示を進めるための国際的な枠組みである自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)(※3)が公表したTNFD提言に賛同を表明し、TNFDフォーラムに参画いたしました。これに先立ち、2024年12月には、環境問題への積極的な経営姿勢を示す「環境方針」を制定。この方針に基づき、金融機関としての投融資における環境配慮はもちろん、自らの事業活動における環境負荷の軽減と生物多様性の保全を具体的な目標として実践してまいります。

※1 自然資本:森林、水、土壌、大気、生物資源、鉱物資源等、生物・非生物を含めた自然によって形成される資本(ストック)のこと

※2 ネイチャーポジティブ:自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め反転させること(自然再興とも呼ばれる)

※3 TNFD:「Taskforce on Nature-related Financial Disclosures」自然関連の財務情報を開示する枠組の開発・提供を目指す国際イニシアティブ

 

② 地域とともに進める「ネイチャーポジティブ」への実践活動

地域の自然資本は、観光資源として、当社グループの取引先企業や地域の自治体にとってもその保全に対する重要性が高まっています。当社グループは、地域に根差した金融機関として、環境方針に基づき、地域社会との協働を通じて自然資本の保全・回復に貢献しています。

「荘銀かねやま絆の森活動」

2010年以来、山形県の「荘銀かねやま絆の森」(金山町)を拠点とし、山形県、金山町、地元林業者と連携して継続している森づくり活動です。行員が主体的に植林や育樹などの現地活動に参加することで、生物多様性の保全に貢献するととも



に、森林の持つCO2吸収源としての機能を高め、カーボンニュートラルへの貢献意識を醸成しています。さらに、再生可能エネルギー、カーボンニュートラル、SDGsをテーマとしたワークショップを開催し、サステナブルな社会の実現に向けた実践の場・学びの拠点として活動を推進しています。

 

 

 

「地域清掃活動」

当社グループは、環境方針に基づき、主体的な参加と協働による地域貢献活動を推進しています。

 

(主な地域清掃活動)

グループ傘下の両行がそれぞれの基盤地域で事務局となり、地域の自治体や企業と連携して定期的な清掃活動を行っています。

■荘内銀行:鶴岡小さな親切の会(日本列島クリーン大作戦)

毎年7月の第1日曜日に、会員及び会員の家族約600名が集まり、鶴岡公園周辺の清掃活動を行っています。なお、本活動は今後も継続的に実施してまいります。

■北都銀行:北都創業130周年地域貢献活動

地域の皆さまに対する今までの感謝の想いを込め、また持続可能な地域社会の実現に貢献するべく、秋田本店営業部前を流れる旭川沿いの歩道において、清掃活動を行っています。なお、本活動は今後も継続的に実施してまいります。

 





 

これらの活動を通じて、河川など公共の場における生態系への負のインパクトの軽減及び地域の水資源の保全に貢献しています。これは、地域社会の環境美化と持続的な環境負荷の軽減を目指す重要な取り組みです。

 

「環境に配慮した店舗づくり」(店舗の緑化推進)

事業拠点となる自社店舗の整備においても、地域の環境と調和した店舗づくりを進めています。

■荘内銀行 鶴岡営業部における取り組み 

2017年の店舗新築に合わせ、敷地内及び建物屋上(6階)に合計728.85㎡の緑化スペースを整備しました。高低木や地被類など470本を新たに植栽したことで、隣接する内川沿いの植生と連続する景観を形成するとともに、地域の緑化に寄与しました。



 

 

「地域の環境活動を支える助成支援」

当社グループは、自らの活動に加え、地域の方々による環境保全活動や次世代育成を資金面からも後押ししています。

■公益信託荘内銀行ふるさと創造基金

2001年の創設以来、山形県内における学校教育・社会教育・文化的活動をはじめ、多岐にわたる地域課題の解決に取り組む団体を支援しています。近年では、海洋環境の改善活動や湿地の生態系保全など、生物多様性の保全や自然環境の保護を目的とした事業への助成を積極的に行い、地域における環境保全活動の輪を広げています。


 

<2026年までの助成実績>

・累計助成件数:1,139件

(※うち、環境保全・生物多様性関連:128件)

・累計助成金額:200百万円


 

 

③ 今後の展望

今後は、TNFD提言に基づく情報開示の枠組み(LEAPアプローチ(※4)等)を活用し、地域における自然関連のリスクと機会の評価を深めてまいります。また、地域のお客さまに対して、自然資本の保全に資する金融ソリューションの提供を図り、当社グループの強みである「広域性」 と「地域密着」を活かして、ネイチャーポジティブな地域社会の実現に貢献してまいります。

 

※4 LEAPアプローチ:企業や金融機関が自然関連課題を評価・管理することを可能とするために、TNFDが開発した評価手法。Locate(発見)・Evaluate(診断)・Assess(評価)・Prepare(準備)の4ステップで分析する。

 

(4) 人的資本、多様性への対応

① 戦略

当社グループは、地域経済の活性化、持続可能な地域社会の実現に貢献し地域のお客さまとともに成長していくための5つのマテリアリティを特定し、その課題解決に貢献するべく取り組んでおります。その中で、人的資本・多様性に関連した重要課題として、人権の尊重、働きがいのある職場づくり、人材育成を掲げ、具体的な対応を進めています。

 

(人材戦略に関する基本方針)

グループ経営理念及び行動規範<Future7>を実践し経営戦略の実現を担う人材を中長期的に育成・確保するため、人づくり、組織づくり、環境づくりの観点から人材戦略を展開し、人的資本価値の最大化を目指します。経営戦略の柱であるコンサルティングの深化を推進するために、内部人材の育成、外部人材の活用、人員配置の最適化など、具体的な施策を展開していきます。また、マテリアリティ解決のためのサステナビリティ方針に基づき、人権方針、人材育成方針、社内環境整備方針を制定し、働きがいのある、働きやすい職場環境の実現を目指します。

従業員の給与等は、役割の重要性や業務の難易度、並びに成果を踏まえた評価制度に基づき、公正かつ適切に決定することを基本方針としており、これにより従業員の能力発揮及びエンゲージメント向上による組織の活性化を図り、経営戦略の実現につなげてまいります。


 

 

(ガバナンス・リスク管理)

ガバナンス面では、取締役会や経営陣を支える管理職層において、ジェンダー・職歴・年齢等の多様性が確保され、それらの中核人材が経験を重ねながら、取締役や経営陣に登用される仕組みを構築することを目的としてグループ人事会議を設置しております。グループ人事会議での議論は、指名委員会、取締役会への報告を通じて人的資本経営の実現に向けたガバナンスを確保しております。

また、当社グループの人的資本、多様性に関するリスク管理は、サステナビリティ全般のリスク管理に組み込まれています。詳細については「(1)サステナビリティ全般 ③リスク管理」を参照ください。なお、当社に重要な影響を及ぼすリスクとしてトップリスクを選定(3「事業等のリスク」を参照ください)しており、サステナビリティ関連リスクの人的リスクを選定しております。

 

<グループ人事会議>


 

<リスクマネジメント会議>


 

② 指標及び目標

当社グループは、2027年1月1日に予定している銀行合併による本部・センター人員のスリム化と採用の強化、AIの活用やBPRの推進等により、営業部門人員の増強を実現してまいります。人材ポートフォリオ戦略に基づく、人的リソースの最適配分と研修の拡充や自己啓発支援の強化等により、営業戦略を担うコンサルティング人材を計画的かつ継続的に育成するとともに、外部への研修派遣等により高い専門性を有する本部渉外人員を増強し、経営戦略の実現に向けた人材ポートフォリオの確立を目指します。


 

(イ) 人づくり

a. 人材育成

人材育成の具体的施策として、法人営業力と事業金融力(取引先の経営支援や途上管理)を軸とした「研修(OFF-JT)」、「実践(OJT)」、「自学」の三位一体による人材育成プログラムを展開しております。法人営業力強化に向けた階層別研修と実践(OJT)の連動により事業金融領域において競争力のある人材を育成するとともに、部店長級をはじめとする管理職層のマネジメント強化に資する研修を実施し、経営視点に基づく意思決定力や組織マネジメント力を高め、組織の持続的成長を牽引するリーダーを育成してまいります。

また、高度な専門スキルの習得を目的として、外部機関への研修出向を継続して実施し、外部で習得した知見を社内に蓄積することで、組織的な課題解決力の向上に取り組んでまいります。

b. 自律的キャリア形成支援

「自学」推進については、第5次中期経営計画においては、自律的キャリア形成支援の取り組みとして、FP1級や中小企業診断士などの専門性の高い資格や、事業性評価並びにSDGs・ESG、脱炭素、DX、M&A関連資格など、当社グループで取り組みを強化している分野の資格保有者数を2025年度までに1,500名とする計画とし、2025年度実績1,567名と計画を上回る結果となりました。第6次中期経営計画(以下、6次中計)では、営業戦略、リカレント、リスキリングの観点から重点資格を絞り込み、FP1級、事業承継/M&Aエキスパート、DX支援コーディネータ、ITパスポート、生成AIパスポートの資格取得を推進してまいります。

c. 人的資本投資

当社グループが目指す、高いコンサルティング力を有する人材を育成するうえで、研修費や検定試験の受験費用の補助、自己啓発奨励金など、必要な人への投資を計画的に実施してまいります。6次中計では、人材ポートフォリオ戦略の推進に資するタレントマネジメントシステムへの投資や、自学・リスキリングツールの拡充、管理職層におけるマネジメント力の向上、及び大局的な観点から事業戦略を考えることができる経営人材候補者の育成等への投資を拡大してまいります。

d. 次世代経営人材の育成

当社グループでは、将来の経営を担う人材の安定的な輩出に向け、経営人材の計画的な育成及びサクセッションプランの高度化に取り組んでおります。

具体的には、指名委員会において、次世代候補者群の中から、将来のCXO(CEO、CFO等)の後継候補者を審議することで、経営トップのサクセッションにつなげるとともに、グループ人事会議において経営人材候補者を選定し、経験が必要な領域への計画的な配置を通じて、次世代候補者へのステップアップを進めております。

今後の取り組みとして、育成中の候補者群の中から20~25名程度を選抜し、外部講師による研修型の短期集中的な育成プログラムを実施いたします。経営変革を実現するための事業構想力を鍛錬するとともに、外部マネジメントスクール等での他流試合を経験させ、社外の人脈形成や視野の拡大を促してまいります。

 


 

 

※ 従業員が能力を発揮できる職場環境づくり、経営理念及び経営戦略に基づいた人材育成、従業員一人ひとりの活躍の応援を目指し、サステナビリティ方針に基づいた人材育成方針を定め公表しております。

(サステナビリティ方針)http://www.fidea.co.jp/company/sustainability/sus_policy.html

(各種方針)http://www.fidea.co.jp/company/sustainability/policies.html

 

<集合研修>

■経営職階・管理職階~リーダーシップ・プログラム~

経営視点に基づく意思決定力や組織マネジメント力を高め、組織の持続的成長を牽引できるリーダーを育成

プログラム

対象者

内容

人数

新任支店長研修

新任支店長

本部各部署の講義を通して新任支店長としての営業店運営方法を習得。

全員

フィデアマネジメント研修

新任支店長

支店長としての人材育成、職場環境づくりを習得。

全員

次世代経営人材養成研修

(指名制)

副支店長級以上

事業戦略を考える力を鍛錬し、経営変革ができる人材を養成するインターバル研修(外部講師を想定)を受講。

年間

6~8名

組織マネジメントアップデート研修

部店長

新任支店長以降、マネジメント研修がないため、2~3年の支店運営経験者に対し組織マネジメントスキルをアップデート。

多面評価による評価ギャップの把握、能力開発への活用方法を習得。

年間30名

管理職層研修

次長・課長

求められている管理職の役割を認識しながら、管理職としての行動を習得。

年間20名

 

 

■法人営業力強化

事業金融領域において競争力のある人材の要件定義を行い、強化すべきスキルを特定しプログラムを展開

プログラム

対象者

内容

人数

融資担当役席者研修

融資担当役席

営業店融資業務の要としてのスキルアップ。

これまでの審査部門の講義に加え、外部講師による研修実施。

年間45名

審査部トレーニー

(3~6か月間)

融資担当者

~融資担当役席

格付業務、審査業務、途上与信管理業務の実践による業務習得。

年間5名

事業性理解強化研修

法人渉外役席者

ビジネスモデル分析の手法を学び、事業性理解活動の幅を広げる。

年間30名

法人コンサルティング営業研修

法人渉外担当者

事業承継、M&Aスキルの習得、業種別特性の理解を図る。

年間20名

コンサルティング営業室

短期トレーニー

法人渉外経験者

担当先の事業承継ニーズに対し分析を行い提案書を作成し提案まで一連の流れを経験することで法人コンサルスキルの向上を図る。

年間12名

 

 

 

<6次中計期間中のKPI>


※1 スキル判定は、株式会社フィデア情報総研が提供する業務スキルの習得状況を可視化するための評価ツール「スキルバロメーター」を活用しております。6次中計期間において、従来の業務知識の習得状況に加え、実績などの定量的要素等を加味した評価マトリックスに見直しを行い、タレントマネジメントの高度化を目指します。


※2 派遣者数の実績は5次中計期間(2023年度~2025年度)の延べ人数です

※3 派遣者数の目標は6次中計期間(2026年度~2028年度)の延べ人数です

※4 投資額は、研修費、研修旅費、自己啓発奨励金、通信講座補助、システム投資及び人的資本強化に資する投資額です

 

(ロ) 組織づくり

当社グループは、多様な人材の確保と育成、公平な評価・登用、包摂的な組織文化の醸成を推進し、女性活躍推進体制を一層強化するとともに、中途採用者の管理職への登用など、中核人材の登用等における多様性の確保についても積極的に取り組み、性別や年齢などに関係なく、多様な人材が意欲をもって活躍する、活力ある組織の構築を推進していきます。

 

a.中核人材の登用等における多様性の確保

「女性役員比率」は、第5次男女共同参画基本計画における女性登用加速化の方針に対応し、2025年度は、17.4%と5次中計期間において6.9%上昇しました。一方、5次中計の目標であった19%の達成にはあと一歩及ばなかった(計画比マイナス1名)ことから、6次中計では、銀行内部人材の役員登用をさらに意識し、サクセッションプランに基づく女性役員候補の計画的な配置・育成を継続。各分野で活躍する複数のロールモデルを確立していくとともに、豊富な経験と高い識見・専門性を有する女性外部人材の積極的な登用を同時に進めてまいります。

「女性管理職比率」は、2025年度目標(部長級12%、課長級30%)に対し、それぞれ14.5%、37.3%と目標を上回りました。その結果、管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合は32.5%に達しております。今後も組織の柔軟性と競争力強化に向け、積極的な育成・登用を継続してまいります。

「中途採用者の管理職比率」は、2025年度目標18%に対し13.2%と未達となり、中途採用者の管理職登用に向けた人材育成が課題であると認識しております。引き続き、専門性の高い人材の確保や組織の活性化に向け、ダイレクトリクルーティングやアルムナイ・リファラル採用など、通年採用などの取り組みを充実させるとともに、中途採用者向けの研修・育成体系を整備し、人材の定着と早期の能力発揮を促してまいります。また、業務面やプライベートに関する身近な相談相手としてマンツーマンリーダーを配置し、組織風土への適応を支援してまいります。

b. 育児休業の取得促進

男性職員の積極的な育児参加を促し、育児休業取得率100%の継続はもとより、平均取得日数の増加に取り組んでまいります。対象者一人ひとりに対する育児休業取得の意向確認と両立支援制度の周知を継続し、男性の育児参画による女性の継続就業を後押しするとともに、従業員の重要なライフイベントをサポートすることで、モチベーションや生産性の向上を図ります。

c. 従業員の仕事と介護等の両立支援体制の充実に向けた取組み

少子高齢化の進展や家族構成の変化により、就業と介護を両立する従業員が今後さらに増加することが見込まれています。加えて、育児・介護休業法の改正により、事業主には、従業員の状況に応じた柔軟な支援や情報提供、相談体制の整備など、実効性ある対応が一層求められるようになりました。こうした環境変化を踏まえ、地域の専門的知見を有する福祉関係機関との連携を通じて、実効性のある支援のあり方を検討・実践し、従業員が安心して働き続けられる職場環境づくりを目指しています。

d. 障がい者雇用の促進

ダイバーシティの推進及び包摂的な職場環境の実現を目的として、法定要件の充足はもちろんのこと、積極的な障がい者雇用の拡大に取り組み、障がいのある従業員がそれぞれのスキルや個性を活かしながら、安心して働くことができる職場環境を整備します。

 

<6次中計期間中のKPI>


 

※1 女性役員比率はフィデアホールディングスの女性役員(執行役を含む)の比率です

※2 管理職は次の役職を対象としております

管理職:部長、単独室長、支店長、室長、センター長、チーム長、副部長、副支店長、出張所長、

次長、課長

※3 中途採用者には臨時職員の社員登用者を含みます

 

労働者の男女の賃金の額の差異(実績)

女性活躍推進法に基づく、労働者の男女の賃金の額の差異(以下、男女間賃金差異)は以下の通りです。男女間賃金差異の主な要因は、正規雇用労働者における管理職比率の差異や、非正規雇用労働者(パート・有期労働者)に占める女性の割合が8割を超えるなどの、雇用形態による差異が大きく影響しております。当社グループでは、特に女性の法人分野におけるキャリア開発を強化しており、従来の枠組みにとらわれず活躍の場を広げていくとともに、仕事と家庭の両立に向けた各種制度の拡充に取り組み、男女間賃金差異の縮小、ひいては生産性向上に努めてまいります。

 

2023年度実績

2024年度実績

2025年度実績

全労働者

54.3%

59.8%

59.3%

正規雇用労働者

69.7%

76.7%

75.2%

パート・有期労働者

72.7%

79.4%

68.7%

 

 

<参考指標1> ※ フィデアホールディングス、荘内銀行、北都銀行の社員

雇用形態別人員構成

 

2023年度実績

2024年度実績

2025年度実績

男性

女性

男性

女性

男性

女性

正規雇用労働者

672名

549名

653名

527名

666名

531名

(55.0%)

(45.0%)

(55.3%)

(44.7%)

(55.6%)

(44.4%)

パート・有期労働者

96名

500名

84名

464名

84名

459名

(16.1%)

(83.9%)

(15.3%)

(84.7%)

(15.5%)

(84.5%)

 

 

<参考指標2>

男女別の平均年齢・平均勤続年数

 

2023年度実績

2024年度実績

2025年度実績

男性

女性

男性

女性

男性

女性

平均年齢

41.9歳

42.8歳

42.2歳

43.7歳

42.6歳

44.2歳

平均勤続年数

18.2年

18.2年

18.6年

19.0年

19.0年

19.5年

 

 

 

() 環境づくり

当社グループは、従業員満足度の向上が従業員の成長を促進し、さらにはお客さま満足度の向上、地域貢献の原動力になると考え、働きがいのある職場づくり、従業員が能力を最大限に発揮できる魅力ある職場づくりに取り組んでおります。

a. エンゲージメント

従業員の意識(働きがい、モチベーション、企業風土、職務内容、職場環境、処遇等に対する満足度)を明らかにし、グループ施策に反映させることを目的として、隔年で従業員満足度調査を実施しております。直近では2024年11月5日~11月29日に実施し、グループ合計1,665名(フィデアHD216名、荘内銀行701名、北都銀行748名)が回答しております。調査結果を踏まえ、物価上昇等への対応及び優秀な人材確保を目的とした賃上げや初任給引上げによる直接的な処遇改善に加え、頭取・社長と従業員の対話機会を拡充し、経営ビジョンの共有に取り組んでおります。

b. 健康経営

地域とともに発展する銀行であり続けるためには、従業員とその家族一人ひとりが心身ともに健康であることが不可欠であると考えております。当社グループは、健康意識向上とワークライフバランスの推進を通じて、活き活きと働き続けられる職場づくりに取り組み、将来にわたり地域社会の発展に貢献する企業を目指します。

c. 従業員処遇

従業員処遇については、経営戦略と連動した人材戦略の実現に向け、2025年7月に人事制度の改定を行いました。新人事制度では、職能資格から職務重視の処遇体系への改定により、役割職務の重要度、難易度、及び業績貢献に応じた評価と処遇を実現する制度としております。また、新たに専門職コースを設け、主体的・自律的キャリア形成を通じて、専門性の高度化及び継続的な能力発揮を促進してまいります。

賃金を含む従業員の処遇改善は、採用競争力の強化や持続的な企業価値向上の観点から、重要な経営課題と位置付け、物価動向や労働市場の環境、業績等を総合的に勘案し見直しを行っております。引き続き、処遇改善及び賃金水準の適正化を通じて、優秀な人材の確保と従業員エンゲージメントの向上に取り組んでまいります。

 

※ 従業員の健康維持・増進に向けた健康経営やファイナンシャル・ウェルネスの向上など、ウェルビーイングの向上を目指し、サステナビリティ方針に基づいた社内環境整備方針を下記のとおり定め公表しております。

(サステナビリティ方針)http://www.fidea.co.jp/company/sustainability/sus_policy.html

(各種方針)http://www.fidea.co.jp/company/sustainability/policies.html

 

<6次中計期間中のKPI>


※1 従業員満足度調査は、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供するサーベイシステムを使用し、当社への外部委託により実施しております。総合満足度は従業員が5点満点で評価するもので、フィデアホールディングス、荘内銀行、北都銀行に所属する正社員のほか嘱託社員及び契約社員等、3社に所属する全ての従業員を対象としております

※2 定着率は、入社後3年以内の社員の在籍率です

※3 アブセンティーズムは、疾病等による1ヵ月以上の長期休業者数です

 


 

<初任給改定・賃上げ実績>

実施年度

内容

2023年度

・初任給引き上げ

  大学卒220,000円(+15,000円)

・年間5%程度の賃上げ実施(昇給等を含む)

2024年度

年間5%程度の賃上げ実施(昇給等を含む)

2025年度

人事制度改定及び諸手当見直し等により年間5.7%程度の賃上げ実施(昇給等を含む)

2026年度

初任給引き上げ

大学卒260,000円(+40,000円)短大卒206,000円(+40,000円)高卒200,000円(+47,000円)

※2026年度の賃上げは検討中

 

 

 

<社内環境整備方針に基づく主な取り組み>

項目

内容

アニバーサリー休暇制度

従業員本人や家族の誕生日、結婚記念日などの記念日及びその前後の日に、年1回取得できる休暇制度。

有給休暇の取得促進による、ワークライフバランスの充実に取り組んでおります。2025年度は1,511名の従業員がアニバーサリー休暇を取得しております。

テレワーク

本部従業員の企画業務や報告資料の作成、営業店従業員のお客さま向け提案書の作成等、モバイル端末を活用した新たな働き方を実現することで、多様かつ柔軟な働き方の中から、従業員一人ひとりが集中的かつ効率的な働き方を自律的に選択し、高いパフォーマンスの発揮と生産性の向上を目指しております。

ポストチャレンジ制度

外部専門機関やグループ各本部等の研修派遣先におけるトレーニー経験を、従業員自らが手を挙げ経験することを通じ、働きがいを醸成するための制度。

知識習得や幅広い人脈づくりを通じ、キャリアアップを目指す従業員を支援しております。2025年度は8名の応募があり、うち3名についてトレーニー派遣を実施しております。

服装自由化

それぞれの業務に相応しい清潔感がある服装に配慮しながら、ビジネスウェアのほか、ビジネスカジュアルウェア(ジャケット等)、カジュアルウェア(襟なしシャツ、デニム等)などの服装を自主的に選択可能としております。

1on1ミーティング

業務面談や業務報告とは異なり、部下の話すことに耳を傾け、部下が自ら行動できるように導き支援する場として制度を設置。部下が、やりがいや意義をより感じながら仕事に取り組むことができる環境を整備。

半年に一回、1on1ミーティングを実施し、上司と部下が1対1による対話を深めることを通して、従業員のキャリア支援を行うとともに一人ひとりのモチベーションアップにつなげていきます。

副業、兼業

従業員の多様な働き方を支援するとともに、当社業務(銀行業務)外の活動による新たな知識やスキルの習得、ひいては従業員の自律的かつ主体的なキャリア形成を応援するもの。

中小企業診断士などの保有資格を活かした講義や講演、NPO法人の理事、スポーツ少年団のコーチや審判など、原則として、地域貢献に資する事業の副業・兼業を認めております。これまでに延べ23名が副業・兼業を行っております。主な内容として、地元中高生向けのスポーツ指導、市民ランナー向け練習コーチ、地元音楽イベントへの出演、原稿執筆など、幅広い分野で活躍しております。

リカレントツール(eラーニング)/通信講座の費用補助

通信講座及びeラーニング受講費用の半額を補助。eラーニングは従来の金融に関するコンテンツに加え、企画書やビジネス文章の書き方、プレゼンテーション力・交渉力などのビジネススキルや、PowerPoint・Excelの実用的な操作方法、語学など、幅広いコンテンツを受講可能としております

知識の広がりや興味の深掘りを後押しすると共に、中堅以上のリスキリングを促進。高い知的好奇心のもと、自律的に「学び」を楽しむことができる組織風土を目指していきます。

多面評価

マネジメント層における日頃の行動を多面的に評価・フィードバックし、自身の行動を部下や同僚、上司がどのように受け止めているか客観的に振り返る機会として導入。

自身や上司の評価だけで気づかなかったマネジメント上の強みや弱みを把握。新たに得た「気づき」をもとに、自己認識の変化と行動変容を促すことを目的に実施しております。

フレックスタイム制の対象者拡大

社員(非管理職)に限定していたフレックスタイム制について、対象を嘱託社員及び契約社員に拡大。労働時間管理にかかる各自の自主性を尊重し、業務効率と生産性の一層の向上を目指します。

時間単位の年次有給休暇付与

全従業員を対象に、年5日を上限とした1時間単位の年次有給休暇の取得を制度化。利便性向上による、年次有給休暇の取得促進及び、仕事とプライベートの両立を支援します。

 

 

項目

内容

キャリアサポート休暇制度

従業員の不妊治療を行うための入院または通院について、積立休暇(繰り越し時に消滅する年次有給休暇の積み立て分)の優先使用を可能とし、時間単位の取得を許可する制度。

増加傾向にある不妊治療に対応し、仕事と不妊治療の両立を支援。一定の職務経験を積んだ従業員の離職防止を図ります。

勤続表彰制度

勤続10年及び勤続25年の全役職員を対象とし、組織貢献に対する慰労と感謝を伝える制度。

勤続10年の役職員には特別休暇3日と記念品、勤続25年の役職員には特別休暇5日と一定額の旅行費用を会社が負担する内容としております。

 

 

() 人権への取り組み

当社グループは、人権を尊重しあらゆる人権侵害行為の根絶することを目指し、サステナビリティ方針に基づいた人権方針を定め公表しております。

また、企業活動が人権に与えるマイナスの影響を軽減することを目指し、企業の事業活動やサプライチェーンを通じて及ぼす労働問題、消費者被害、地域住民への影響の排除などを含む投融資方針を前述のとおり定め公表しております。

当社グループでは、人権を尊重する取り組みとして、一般社団法人全国銀行協会が発行する「みんなの人権を守るために」を基礎資料とした、全役職員向け勉強会の実施、人権をテーマとした外部講師による研修、新入社員研修・階層別研修など集合研修を通じた人権啓発、カスタマーハラスメントの対応方針や発生時の対応方法にかかる勉強会等を実施しております。

また、ハラスメントに係る相談窓口及び内部通報窓口を設置。相談者が安心して相談できるよう配慮し、窓口担当者には年齢や性別の異なる複数人の担当者を配置しております。

 

※ 当社グループのサステナビリティ方針及びそれに基づく各種方針は、当社ウェブサイトに掲載しています

(サステナビリティ方針)http://www.fidea.co.jp/company/sustainability/sus_policy.html

(各種方針)http://www.fidea.co.jp/company/sustainability/policies.html