2024年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります

証券関連事業 不動産関連事業
  • セグメント別売上構成
  • セグメント別利益構成 セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
  • セグメント別利益率

最新年度

セグメント名 セグメント別
売上高
(百万円)
売上構成比率
(%)
セグメント別
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
証券関連事業 14,522 30.9 1,709 40.2 11.8
不動産関連事業 32,415 69.1 2,539 59.8 7.8

事業内容

3【事業の内容】

 当社は、持株会社としてグループ全体の投資戦略の立案や、グループ内の資源配分の意思決定を行っています。

 当社グループは、当社、子会社19社及び関連会社2社を通じて、証券関連事業(有価証券の売買等及び売買等の委託の媒介、有価証券の引受け及び売出し、有価証券の募集及び売出しの取り扱い、証券取引を中心とした投資助言業・投資運用業)及び不動産関連事業(中古不動産の再生・リノベーション事業、高齢者向け住宅事業に関するアセットマネジメント業、不動産取引を中心とした投資助言代理業、投資運用業、トランクルーム運営)を行っています。

 当社は有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 なお、証券関連事業及び不動産関連事業の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

 

業績

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度(2023年4月1日から2024年3月31日まで)において、当社グループは以下のような取り組みを行ってまいりました。

(証券関連事業)

 あかつき証券㈱では、提携IFAに対する人的サポート体制の充実を軸に、システム面での利便性向上や商品ラインナップの拡充などを通じた事業基盤強化に努めています。システム面では、IFAの取引プラットフォームであるIFAポータルの改善や新機能追加を継続的に進めており、昨年6月に「外国債券売買システム」、及び9月に「外国債券ポートフォリオシステム」をリリースし、外国債券のポートフォリオの構築から、顧客向け提案資料の作成、発注、残高管理に至るまでの業務をシームレスに完結することが可能となりました。商品面では、新NISA制度の対象銘柄を中心に取扱銘柄の拡大を図り、本年3月末時点の取扱銘柄数は621銘柄となっています。

 金融機関とのアライアンスについては、昨年12月に熊本中央信用金庫、本年3月に天草信用金庫と業務提携契約を締結し、これにより3月末時点の提携金融機関数は8行へと拡大しました。今後も金融機関とのアライアンスの強化を推進し、顧客基盤の強化と販売チャネルの拡大を進めて参ります。

 結果として2024年3月末の契約仲介業者外務員数は1,678名(2023年3月末比231名増)、子会社のジャパンウェルスアドバイザーズ㈱(金融商品仲介業者)の提携金融機関における管理資産残高を含めた預り資産残高は5,576億円(同1,575億円増)、IFA部門の預り資産残高は3,138億円(同980億円増)と拡大しました。

(証券関連事業の営業収益及びセグメント利益)                                      (単位:百万円)

 

2023年3月期

連結会計年度

2024年3月期

連結会計年度

増減率

営業収益

9,602

14,521

51.2%

セグメント利益

179

1,708

850.7%

 

(不動産関連事業)

 中古マンションの買取再販を行う㈱マイプレイスは、営業人員の拡大と仲介会社との連携強化を通じた、首都圏エリア(東京・神奈川・千葉・埼玉)における取引拡大に努めています。今後、新たに近畿圏エリアを担当する大阪営業部(大阪府大阪市)を設け取引機会の拡大を図ります。

 当連結会計年度においては、仕入戸数は765戸(前年同期は694戸)、販売戸数は728戸(同632戸)の取引実績となりました。また、リノベーションの設計・施工を手掛ける㈱バウテックグループにおいては、完工数が893戸(前年同期は857戸)と安定して推移しました。

 高齢者施設開発を手掛けるEWアセットマネジメント㈱は、昨年5月に神奈川県横須賀市の施設を、昨年10月に大阪府枚方市の施設をそれぞれ売却しました。新規開発については、昨年6月に福岡県福岡市において新たに有料老人ホーム開発用地を取得し、昨年5月に東京都杉並区に建設予定の有料老人ホームの土地建物取得に係る売買契約を締結し、本年3月より「NEXT-LD新高円寺」をオープンしております。これにより、2024年3月末現在で稼働中の施設は2件、開発中の施設は2件となりました。

 業績面では、中古マンションの再販において販売戸数が増加したことで営業収益は増収となりましたが、戸当たりの利益率が低下したことで、セグメント利益は前年同期並みとなりました。また、高齢者施設の売却が寄与し、不動産関連事業全体としては増収・増益となりました。

(不動産関連事業の営業収益及びセグメント利益)                                    (単位:百万円)

 

2023年3月期

連結会計年度

2024年3月期

連結会計年度

増減率

営業収益

30,013

32,414

8.0%

セグメント利益

2,536

2,539

0.1%

 

 

 これらの結果、当社グループの当連結会計年度の連結業績は以下のとおりとなりました。

(単位:百万円)

 

2023年3月期

連結会計年度

2024年3月期

連結会計年度

増減率

営業収益

39,336

46,681

18.7%

営業利益

1,803

3,419

89.6%

経常利益

1,457

3,813

161.6%

親会社株主に帰属する当期純利益

780

2,538

225.1%

 

(補足情報)

Ⅰ.あかつき証券㈱、ジャパンウェルスアドバイザーズ㈱、トレード・サイエンス㈱

 あかつき証券㈱は、リテール営業に加え、戦略的にIFAビジネスの強化、地域金融機関との提携、AI・フィンテックを活用したアドバイス力の強化を進めております。中でも2014年から本格参入しているIFAビジネスは拡大傾向にあります。なお、以下はあかつき証券㈱に同社子会社であるジャパンウェルスアドバイザーズ㈱及びトレード・サイエンス㈱を連結した補足情報です。

 

(a)経営成績(四半期会計期間毎)                                                  (単位:百万円)

 

2023年3月期

2024年3月期

1Q

(4~6月)

2Q

(7~9月)

3Q

(10~12月)

4Q

(1~3月)

1Q

(4~6月)

2Q

(7~9月)

3Q

(10~12月)

4Q

(1~3月)

営業収益

2,355

2,524

2,239

2,475

3,155

3,633

3,530

4,161

営業利益

△117

86

24

182

373

407

393

496

経常利益

△97

97

23

182

450

513

473

610

当期純利益

△48

64

△15

116

305

357

297

410

 

(b)預り資産                                                                     (単位:百万円)

 

2023年3月期

2024年3月期

1Q

(6月末)

2Q

(9月末)

3Q

(12月末)

4Q

(3月末)

1Q

(6月末)

2Q

(9月末)

3Q

(12月末)

4Q

(3月末)

預り資産

379,748

378,366

384,218

400,124

446,635

466,990

487,831

557,641

(うちIFA)

192,278

204,090

205,016

215,880

245,670

262,513

280,585

313,897

(注)あかつき証券㈱とジャパンウェルスアドバイザーズ㈱の提携金融機関における管理資産残高の合計となっております。

 

(c)契約外務員数

 

 

2023年3月期

2024年3月期

1Q

(6月末)

2Q

(9月末)

3Q

(12月末)

4Q

(3月末)

1Q

(6月末)

2Q

(9月末)

3Q

(12月末)

4Q

(3月末)

契約

外務員数

(人数)

1,239

1,342

1,416

1,447

1,463

1,528

1,587

1,678

 

Ⅱ.㈱マイプレイス、㈱バウテックグループ、㈱マイプランナー

 ㈱マイプレイスは、東京都及び神奈川県を中心とした首都圏において、住宅一次取得者層向けの中古マンション事業を行っておりますが、①賃借人なしの空室中古マンションを購入後、直ちにリノベーションを施し売却するケース(以下「タイプA」といいます。)と、②賃借人付の中古マンションを購入後、一定期間賃料収入を得、賃借人の退去後にリノベーションを施し売却するケース(以下「タイプB」といいます。)があります。また、㈱バウテックグループは、㈱マイプレイス及び外部の買取再販事業者向けにリノベーションの設計・施工サービスを提供しております。なお、以下は㈱マイプレイス、㈱バウテックグループ及び㈱マイプランナーを連結した補足情報であり、3社間の内部取引を消去したものであります。

(a)経営成績(四半期会計期間毎)

(単位:百万円)

 

2023年3月期

2024年3月期

1Q

(4~6月)

2Q

(7~9月)

3Q

(10~12月)

4Q

(1~3月)

1Q

(4~6月)

2Q

(7~9月)

3Q

(10~12月)

4Q

(1~3月)

売上高

5,197

5,849

7,229

7,587

5,432

7,516

8,662

8,052

営業利益

510

459

581

584

381

469

669

606

経常利益

443

394

485

644

557

417

660

587

当期純利益

306

274

375

450

347

311

446

399

(b)中古マンションの仕入状況(四半期会計期間毎。カッコ内は前年同四半期会計期間との増減。)

(単位:戸)

 

2023年3月期

2024年3月期

1Q

(4~6月)

2Q

(7~9月)

3Q

(10~12月)

4Q

(1~3月)

1Q

(4~6月)

2Q

(7~9月)

3Q

(10~12月)

4Q

(1~3月)

タイプA

144

(+36)

174

(+34)

139

(+21)

154

(+5)

134

(△10)

171

(△3)

202

(+63)

191

(+37)

タイプB

15

(△38)

22

(△5)

17

(△45)

29

(△9)

15

(+0)

20

(△2)

9

(△8)

23

(△6)

合計

159

(△2)

196

(+29)

156

(△24)

183

(△4)

149

(△10)

191

(△5)

211

(+55)

214

(+31)

(c)中古マンションの販売状況(四半期会計期間毎。カッコ内は前年同四半期会計期間との増減。)

(単位:戸)

 

2023年3月期

2024年3月期

1Q

(4~6月)

2Q

(7~9月)

3Q

(10~12月)

4Q

(1~3月)

1Q

(4~6月)

2Q

(7~9月)

3Q

(10~12月)

4Q

(1~3月)

販売戸数

127

(△37)

148

(+8)

184

(+33)

173

(+21)

134

(+7)

187

(+39)

213

(+29)

194

(+21)

(d)中古マンションの在庫状況(四半期会計期間末)

(単位:戸)

 

2023年3月期

2024年3月期

1Q

(6月末)

2Q

(9月末)

3Q

(12月末)

4Q

(3月末)

1Q

(6月末)

2Q

(9月末)

3Q

(12月末)

4Q

(3月末)

タイプA

317

389

380

394

411

429

447

473

タイプB

499

475

456

452

450

436

416

410

合計

816

864

836

846

861

865

863

883

(e)㈱バウテックグループによるリノベーション完工数(四半期会計期間毎)

(単位:戸)

 

2023年3月期

2024年3月期

1Q

(4~6月)

2Q

(7~9月)

3Q

(10~12月)

4Q

(1~3月)

1Q

(4~6月)

2Q

(7~9月)

3Q

(10~12月)

4Q

(1~3月)

㈱マイプレイス向け

157

170

178

166

157

195

196

173

外販

46

50

52

38

40

51

42

39

合計

203

220

230

204

197

246

238

212

(注)外販とは、外部の買取再販業者向けの設計・施工サービスとなります。

② キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は22,235百万円となり、前連結会計年度末に比べ10,829百万円の増加となりました。

 営業活動によるキャッシュ・フローは817百万円の収入(前連結会計年度は474百万円の支出)となりました。主な資金支出要因は、預託金の増減額を△8,962百万円、販売用不動産の増減額を△1,537百万円計上したことであります。また、主な資金獲得要因は、税金等調整前当期純利益を3,768百万円、立替金及び預り金の増減額を11,142百万円計上したことであります。

 投資活動によるキャッシュ・フローは771百万円の支出(前連結会計年度は51百万円の収入)となりました。主な資金獲得要因は、投資有価証券の償還による収入を83百万円、貸付金の回収による収入を26百万円計上したことであります。また、主な資金支出要因は、貸付による支出を△485百万円、投資有価証券の取得による支出を△354百万円計上したことであります。

 財務活動によるキャッシュ・フローは10,783百万円の収入(前連結会計年度は631百万円の支出)となりました。主な資金支出要因は、社債の償還による支出を△7,000百万円、長期借入金の返済による支出を△1,998百万円、ノンリコース長期借入金の返済による支出を△1,014百万円計上したことであります。また、主な資金獲得要因は、短期借入金の純増減額を11,702百万円、社債の発行による収入を6,996百万円、長期借入れによる収入を2,328百万円計上したことであります。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度現在において判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績の分析

 経営成績の分析につきましては(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況に記載しております。

 

b.財政状態の分析

(イ)資産の状況

 当連結会計年度末の資産合計は92,130百万円となり、前連結会計年度末に比べ22,855百万円の増加となりました。これは主に、現金及び預金が10,769百万円、預託金が8,962百万円、販売用不動産が1,537百万円増加し、のれんが215百万円減少したことによるものであります。

(ロ)負債の状況

 当連結会計年度末の負債合計は75,381百万円となり、前連結会計年度末に比べ20,962百万円の増加となりました。これは主に、短期借入金が11,702百万円、預り金が11,148百万円、未払法人税等が825百万円増加し、信用取引借入金が2,024百万円、ノンリコース1年内返済予定長期借入金が705百万円、ノンリコース長期借入金が309百万円減少したことによるものであります。

(ハ)純資産の状況

 当連結会計年度末の純資産合計は16,749百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,892百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金が1,893百万円増加したことによるものであります。

 

c.経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因につきましては3[事業等のリスク]に記載しております。

 

d.経営戦略の現状と見通し

経営戦略の現状と見通しにつきましては1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]に記載しております。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析につきましては、(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況に記載しております。

 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、資金調達に関する原則的な規律として、流動性の高い資産の取得に関しては負債性資金により調達し、流動性の低い資産の取得に関しては資本性資金により調達することとしております。

 当社グループにおける必要な事業資金については、自己資金、金融機関からの借入、社債及び株式等の発行により調達しております。

 

 具体的には、①証券関連事業における信用取引に関する顧客への貸付資金については、自己資金及び日本証券金融㈱からの借入により、②不動産関連事業の中古マンションの仕入資金については、所有する物件の保有期間に応じて、金融機関からの短期借入、当座借越やコミットメントラインによる借入により、③高齢者向け施設のアセットマネジメント事業における不動産等の取得資金については、金融機関からのノンリコースローンによる借入に加え、社債や株式等の発行により資金調達を行っております。また、その他の企業やファンド等への出資については、案件ごとに検討し、調達方法を決定することとしております。

 

③ 経営者の問題認識と今後の方針について

  経営者の問題認識と今後の方針につきましては、1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]に記載しております。

 

④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

  経営上の目標の達成状況を判断するための指標については、1株当たりの株主資本(配当金や自己株式取得などの株主還元を含む)の成長率が株主への還元を含めた当社グループの成長を示す指標として最適と考えております。当社は、その事業モデルに鑑み、当該指標を複数年単位で中長期的に拡大することを目指しております。2012年3月期以降における(株式の併合や分割、増資の影響、配当及び自己株式取得などの株主還元、を勘案した)1株当たり自己資本の平均成長率は約12.5%となっております。

(算定根拠:2012年3月末に1,000株所有株主様に帰属する自己資本の推移)

(金額単位:円)

 

2012年

3月期

2013年

3月期

2014年

3月期

2015年

3月期

2016年

3月期

2017年

3月期

2018年

3月期

2019年

3月期

2020年

3月期

2021年

3月期

2022年

3月期

2023年

3月期

2024年

3月期

株式数 *1、2

1,000

100

200

200

200

200

300

450

450

450

450

450

450

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受取配当金額

-

-

1,500

4,500

4,500

2,300

3,800

7,500

7,650

8,775

8,550

8,100

9,450

無償新株予約権の

行使 *2

-

-

-

-

-

-

30,100

30,000

-

保有株式に対応する

自己資本金額 *3

59,810

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

238,046

成長率 *4

12.5%

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1 2013年1月に実施した株式併合、2014年3月に実施した株式分割による影響を考慮しております。

*2 無償新株予約権の割当(2株に対し1株を割当。行使価格は2018年3月期 301円、2019年3月期 200円)に関しては、全て行使したものと仮定して算定しております。

*3 1株当たり自己資本に保有株式数を乗じて算定しております。

*4 IRR(内部収益率)モデルにて算定しております。

*5 上記の1株当たり自己資本の成長率は、現在の経営体制となった2012年3月を起点に算定しております。

 

⑤ 重要な会計方針及び見積り及び見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、資産・負債及び収益・費用の状況に影響を与える見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

 当社グループの連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)、(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社は、「証券関連事業」及び「不動産関連事業」を報告セグメントとしており、「証券関連事業」は有価証券の売買等及び売買等の委託の媒介、有価証券の引き受け及び売出し、有価証券の募集及び売出しの取り扱い等を、「不動産関連事業」は、主に不動産の売買、賃貸、及び不動産関連金融商品への投資に関するアセットマネジメントを行っております。

 

2.報告セグメントごとの営業収益、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一であります。

 報告セグメントの利益又は損失は、営業利益又は営業損失ベースの数値であります。

 セグメント間の内部営業収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

3.報告セグメントごとの営業収益、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自 2022年4月1日  至 2023年3月31日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

合計

調整額(注)1

連結財務諸表計上額(注)2

 

証券関連事業

不動産

関連事業

営業収益

 

 

 

 

 

外部顧客に対する

営業収益

9,323,823

30,012,528

39,336,351

39,336,351

セグメント間の内部営業収益又は振替高

279,166

1,130

280,297

△280,297

9,602,990

30,013,658

39,616,649

△280,297

39,336,351

セグメント利益

179,737

2,536,626

2,716,364

△913,237

1,803,126

セグメント資産

27,280,513

36,507,945

63,788,458

5,486,980

69,275,438

その他の項目

 

 

 

 

 

減価償却費

116,249

86,791

203,041

5,457

208,498

のれん償却額

3,319

215,228

218,548

218,548

のれん未償却額

1,129,952

1,129,952

1,129,952

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

293,528

122,219

415,748

24,584

440,332

(注)1.調整額は、以下のとおりであります。

(1)セグメント利益の調整額△913,237千円には、セグメント間取引消去△279,166千円、全社費用△634,070千円が含まれております。なお、セグメント間取引消去は主に当社とあかつき証券㈱との間での社債関連手数料の消去であり、全社費用は主に当社におけるグループ管理に係る費用であります。

(2)セグメント資産の調整額5,486,980千円には、投資と資本の相殺消去等△10,763,144千円、債権と債務の相殺消去△3,196,827千円、貸倒引当金の消去101,291千円、及び全社資産19,345,660千円が含まれております。

(3)減価償却費の調整額5,457千円は、報告セグメントに帰属しない減価償却費です。

(4)有形固定資産及び無形固定資産の増加額は、全社資産の増加額であります。

2.セグメント利益は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日  至 2024年3月31日)

 

 

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

合計

調整額(注)1

連結財務諸表計上額(注)2

 

証券関連事業

不動産

関連事業

営業収益

 

 

 

 

 

外部顧客に対する

営業収益

14,268,053

32,413,691

46,681,744

46,681,744

セグメント間の内部営業収益又は振替高

253,480

1,266

254,746

△254,746

14,521,533

32,414,958

46,936,491

△254,746

46,681,744

セグメント利益

1,708,797

2,539,407

4,248,204

△828,927

3,419,277

セグメント資産

47,420,534

40,069,363

87,489,898

4,640,862

92,130,760

その他の項目

 

 

 

 

 

減価償却費

100,627

77,336

177,964

5,183

183,147

のれん償却額

215,568

215,568

215,568

のれん未償却額

914,723

914,723

914,723

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

73,678

82,148

155,827

346

156,174

(注)1.調整額は、以下のとおりであります。

(1)セグメント利益の調整額△828,927千円には、セグメント間取引消去△253,480千円、全社費用△575,447千円が含まれております。なお、セグメント間取引消去は主に当社とあかつき証券㈱との間での社債関連手数料の消去であり、全社費用は主に当社におけるグループ管理に係る費用であります。

(2)セグメント資産の調整額4,640,862千円には、投資と資本の相殺消去等△12,021,921千円、債権と債務の相殺消去△3,202,848千円、貸倒引当金の消去17,293千円、及び全社資産19,848,339千円が含まれております。

(3)減価償却費の調整額5,183千円は、報告セグメントに帰属しない減価償却費です。

(4)有形固定資産及び無形固定資産の増加額は、全社資産の増加額であります。

2.セグメント利益は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日  至 2023年3月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

2.地域ごとの情報

(1)営業収益

本邦の外部顧客への営業収益が、連結損益計算書の営業収益の90%を超えるため、記載を省略しております。

(2)有形固定資産

本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当はありません。

3.主要な顧客ごとの情報

特定の顧客への営業収益が損益計算書の売上高の10%未満であるため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日  至 2024年3月31日)

1.製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

2.地域ごとの情報

(1)営業収益

本邦の外部顧客への営業収益が、連結損益計算書の営業収益の90%を超えるため、記載を省略しております。

(2)有形固定資産

本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当はありません。

3.主要な顧客ごとの情報

特定の顧客への営業収益が損益計算書の売上高の10%未満であるため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日  至 2023年3月31日)

 証券関連事業において、8,903千円の減損損失を計上しております。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日  至 2024年3月31日)

 該当事項はありません。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日  至 2023年3月31日)

 当連結会計年度及び当連結会計年度末において、負ののれん償却額及び負ののれんの未償却残高はありません。また、のれん償却額及びのれん未償却残高に関しては、セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日  至 2024年3月31日)

 当連結会計年度及び当連結会計年度末において、負ののれん償却額及び負ののれんの未償却残高はありません。また、のれん償却額及びのれん未償却残高に関しては、セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日  至 2023年3月31日)

 該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日  至 2024年3月31日)

 該当事項はありません。