2026年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

運輸事業 レジャー事業 不動産事業 流通事業
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
運輸事業 218,646 34.0 27,644 40.7 12.6
レジャー事業 189,584 29.5 18,446 27.1 9.7
不動産事業 59,075 9.2 15,892 23.4 26.9
流通事業 176,135 27.4 6,004 8.8 3.4

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、子会社73社及び関連会社11社で構成され、主要な事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

 

(1) 運輸事業(31社)

事業の内容

会          社          名

鉄道業

当社、上毛電気鉄道㈱※1

バス・タクシー業

朝日自動車㈱※1、東武バス㈱※1

貨物運送業

東武運輸㈱※1

 

その他26社

 

 

(2) レジャー事業(26社)

事業の内容

会          社          名

遊園地・観光業

東武レジャー企画㈱※1

スポーツ業

東武興業㈱※1、蔵王ロープウェイ㈱※2

旅行業

東武トップツアーズ㈱※1

ホテル業

当社、㈱東武ホテルマネジメント※1

スカイツリー業

東武タワースカイツリー㈱※1

 

その他19社

 

 

(3) 不動産事業(4社)

事業の内容

会          社          名

不動産賃貸業

当社、東武不動産㈱※1

不動産分譲業

当社

スカイツリータウン業

当社、東武タウンソラマチ㈱※1

 

その他1社

 

 

(4) 流通事業(9社)

事業の内容

会          社          名

百貨店業

㈱東武百貨店※1、㈱東武宇都宮百貨店※1

ストア業

㈱東武ストア※1

その他業

東武商事㈱※1、東武食品サービス㈱※1

 

その他4社

 

 

(5) その他事業(17社)

事業の内容

会          社          名

建設業

東武建設㈱※1、東武谷内田建設㈱※1

その他業

東武ビルマネジメント㈱※1、東武シェアードサービス㈱※1

 

その他13社

 

 

(注)1

※1 連結子会社

※2 持分法適用関連会社

上記部門の会社数には当社が重複して含まれております。

 

 

 

企業集団の状況について事業系統図を示すと次のとおりであります。

 


業績状況

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月22日)現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

当連結会計年度のわが国経済は、雇用・所得環境の改善や、インバウンド需要の拡大等を背景に、緩やかな回復基調が続きました。一方、物価動向や米国の通商政策をめぐる動向及び中東情勢の影響等、景気を下押しするリスクについて、引き続き注視する必要があります。

当社グループにおきましては、持続的な成長に向けて、「挑戦と協創で進化させる社会と沿線」を長期経営ビジョンに定め、「人にやさしく 人と地域が共に輝きつづける社会」の実現に向けて、取組みを進めてまいりました。

2025年度の連結業績は、以下のとおりであります。

① 営業収益

旅行業における国内旅行需要やホテル業を中心としたインバウンド需要の着実な取り込みに加えて、鉄道業における長期休暇期間を中心とした定期外の輸送人員増加等による増収により、営業収益は655,435百万円(前期比3.8%増)となりました。

② 営業利益

営業収益全体では増収であったものの、鉄道業における人件費や修繕費等の維持管理費用の増加に加えて、新東武カードの発行に係る一時的な費用の増加により、営業利益は71,861百万円(前期比3.7%減)となりました。

③ 経常利益

営業外収益については、6,118百万円(前期比5.7%増)、営業外費用については、支払利息の増加により9,149百万円(前期比19.1%増をそれぞれ計上し経常利益は68,831百万円(前期比5.3%減)となりました。

④ 親会社株主に帰属する当期純利益

特別利益については、政策保有株式売却に伴う投資有価証券売却益の計上等により、19,370百万円(前期比42.0%増)となり、特別損失については、8,291百万円(前期比20.6%減)をそれぞれ計上いたしました。

これらの結果、税金等調整前当期純利益は79,909百万円(前期比5.3%増)を計上し、法人税等を控除した当期純利益は56,023百万円(前期比8.5%増)となりました。また、ここから非支配株主に帰属する当期純利益を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は55,620百万円(前期比8.4%増)となりました。

 

セグメントごとの業績を示すと、次のとおりであります。

各セグメントの営業利益をセグメント利益としております。また、各セグメントの営業成績のうち「調整額」は内部取引消去額を表しております。

 

(運輸事業)

鉄道業におきまして、当社では、利便性向上と特急列車の需要増に対応するため東武スカイツリーライン・日光線等でダイヤ改正を実施いたしました。また、引き続き好評をいただいている「スペーシア X」をはじめとした特急列車の臨時運行により、お客様の乗車機会拡大と日光・鬼怒川及び両毛エリアへの誘客を図りました。このほか、沿線自治体と連携した列車運行や、沿線スポーツチームとのコラボレーション企画により、地域の魅力創出・発信を図りました。

さらに、持続的な輸送サービスの確立に向けて東武スカイツリーライン緩行線(北千住~北越谷間の普通列車)でワンマン運転を開始したほか、東武宇都宮線で生体認証サービス「SAKULaLa(サクララ)」を活用した顔認証改札を導入いたしました。

安全面では、高架化工事を推進し、東武スカイツリーラインにおいて、とうきょうスカイツリー駅付近で下りホームを、春日部駅付近で下り仮線・仮ホームの使用を開始いたしました。また、ホーム上の安全対策としてホーム柵の整備を着実に進めました。

 

バス・タクシー業におきまして、東武バスセントラル㈱等では、路線バスの運賃改定を実施したほか、柏の葉地域で自動運転レベル4の認可を取得して運行を開始いたしました。また、廃食油由来のバイオ燃料を東武バス日光㈱の全車両へ導入したほか、奥日光では大型EVバスの自動運転実証実験を行い、次世代交通と環境負荷低減を推進いたしました。

運輸事業全体としては、通勤利用の回復や長期休暇期間を中心とした定期外の輸送人員増加等により、営業収益は218,646百万円(前期比1.2%増)、営業利益は将来にわたって持続可能な事業運営体制確立のため省人化・省力化の推進等、費用削減に向けた取組みを進めているものの、処遇改善による人件費や物価上昇等による修繕費の増加等により、27,644百万円(前期比11.6%減)となりました。

 

(営業成績)

業種別

当連結会計年度
(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

営業収益(百万円)

前期比(%)

鉄道業

164,272

1.5

バス・タクシー業

32,624

3.0

貨物運送業

22,163

△3.7

小計

219,060

1.2

調整額

△414

営業収益計

218,646

1.2

 

 

(提出会社の鉄道業成績)

種別

単位

第205期

第206期

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

(自 2025年4月1日

至 2026年3月31日)

営業日数

 

365

365

営業キロ

 

キロ

463.3

463.3

客車走行キロ

 

千キロ

261,259

260,079

 

定期

千人

532,838

542,120

輸送人員

定期外

324,744

335,081

 

857,582

877,201

 

定期

百万円

60,987

61,714

旅客収入

定期外

84,842

87,593

 

145,830

149,307

運輸雑収

 

14,313

14,400

収入合計

 

160,143

163,707

1日平均収入

 

438

448

乗車効率

 

30.6

31.3

 

(注) 1 乗車効率の算出方法

  乗車効率=延人キロ(駅間通過人員×駅間キロ程)÷(客車走行キロ×平均定員)×100

  乗車効率とは、客車走行車両定員に対する旅客輸送量を見るためのものであります。

2 定期外旅客収入は、特急料金及び座席指定料金を含んでおります。

 

 

(東武鉄道株式会社路線図)


 

(レジャー事業)

スカイツリー業におきまして、「東京スカイツリー®」では、営業時間の拡大、人気コンテンツとのコラボレーションイベント及び1階のイベントスペース「SKYTREE SPACE」にて、体験型イベントを誘致したほか、積極的な海外プロモーションにより訪日外国人観光客を集客するなど入場者数の増加に努め、増収を図りました。

ホテル業におきまして、当社及び㈱東武ホテルマネジメントでは、インバウンド需要と円安基調を背景に、都内を中心に稼働率と客室単価の向上を図りました。また「ザ・リッツ・カールトン日光」では、車窓より四季のいろは坂を望み、快適に移動を楽しめる専用シャトルバスを導入し、増収に努めました。

旅行業におきまして、東武トップツアーズ㈱では、「大阪・関西万博」において、来場者の安全かつ円滑な輸送を実現するため、パーク&ライド事業をはじめとした交通運営本部の受託及び入場券販売を実施したほか、インバウンド市場の拡大を背景にクルーズ事業を展開するなど、増収に努めました。

以上の結果、レジャー事業全体としては、営業収益は189,584百万円(前期比8.0%増)、営業利益は18,446百万円(前期比7.0%増)となりました。

 

(営業成績)

業種別

当連結会計年度
(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

営業収益(百万円)

前期比(%)

遊園地・観光業

5,526

9.0

スポーツ業

6,220

0.8

旅行業

124,034

9.7

ホテル業

37,456

7.3

スカイツリー業

16,536

△0.4

小計

189,773

8.0

調整額

△189

営業収益計

189,584

8.0

 

 
(不動産事業)

スカイツリータウン業におきまして、「東京スカイツリータウン®」では、ビアガーデンやイルミネーション等、年間を通じた様々なイベントを実施するとともに、キャラクターコンテンツを中心とした物販での集客により、国内外の観光需要を捉えることができ、前期に続き過去最高の年間売上を達成いたしました。

不動産賃貸業におきまして、当社では、「EQUiA(エキア)越谷」第Ⅱ期エリアをオープンしたほか、「草加ヴァリエ」のリニューアルグランドオープンにより、増収とお客様の利便性向上を図りました。

不動産分譲業におきまして、当社では、沿線価値向上と沿線定住人口増加を目的として、分譲マンション「ソライエテラス ウエスト」(草加市)及び「ソライエ南桜井」(春日部市)等の販売をいたしました。

不動産事業全体としては、マンションの計画販売戸数の減少等により、営業収益は59,075百万円(前期比1.4%減となったものの、「東京スカイツリータウン」をはじめとした各商業施設が好調に推移し、営業利益は15,892百万円(前期比7.8%増)となりました。

 

(営業成績)

業種別

当連結会計年度
(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

営業収益(百万円)

前期比(%)

不動産賃貸業

36,667

0.4

不動産分譲業

8,662

△15.8

スカイツリータウン業

13,913

4.6

小計

59,243

△1.4

調整額

△168

営業収益計

59,075

△1.4

 

 

 

(流通事業)

百貨店業におきまして、㈱東武百貨店では、池袋店において地域商環境や地域の多様なニーズ、インバウンド需要などに対応した商品戦略や販売計画の構築を図るとともに、キャラクターとのコラボレーション及び地域・産学連携のイベントを実施し、多世代に向けた来店動機創出と増収に努めました。

ストア業におきまして、㈱東武ストアでは、西川口店及び朝霞店をリニューアルオープンしたほか、自社オリジナル商品の開発・販売等に注力し、集客と増収に努めました。

そのほか、東武マーケティング㈱では、商品性の高い新しい東武カードの発行を開始し、カード利用による利便性向上を通じた利用促進及びグループ各事業間でのシナジー創出により、増収に努めました。

流通事業全体としては、百貨店業及びストア業における店舗リニューアル等が奏功したことにより、営業収益は176,135百万円(前期比2.0%増となったものの、新しい東武カード発行に伴い一時的に費用が増加したことから営業利益は6,004百万円(前期比20.6%減)となりました。

 

(営業成績)

業種別

当連結会計年度
(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

営業収益(百万円)

前期比(%)

百貨店業

63,480

3.5

ストア業

75,025

0.7

その他業

39,707

1.7

小計

178,213

1.9

調整額

△2,077

営業収益計

176,135

2.0

 

 

(その他事業)

建設業におきまして、東武建設㈱では、立川市において教習所の新築工事を、東武谷内田建設㈱では、北区において化学品研究所の建設工事をそれぞれ完了いたしました。

そのほか、東武ビルマネジメント㈱では、豊島区において公園の清掃業務を受注するなど増収に努めました。

その他事業全体としては、完成工事増による増収により、営業収益は92,645百万円(前期比6.1%増営業利益は6,955百万円(前期比9.7%増)となりました。

 

(営業成績)

業種別

当連結会計年度
(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)

営業収益(百万円)

前期比(%)

建設業

55,453

5.0

その他業

37,669

7.7

小計

93,122

6.1

調整額

△476

営業収益計

92,645

6.1

 

 

なお、当社グループのサービス、生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種のサービス、製品であっても、その内容、形式等は必ずしも一様ではなく、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。

 

(2) 財政状態の状況

当連結会計年度末の総資産は、有形固定資産の取得等により1,863,562百万円となり、前連結会計年度末と比べ110,361百万円(前期比6.3%増)の増加となりました。

負債は、有利子負債の増加及び投資有価証券の時価上昇に伴う繰延税金負債の増加等により1,241,335百万円となり、前連結会計年度末と比べ48,887百万円(前期比4.1%増)の増加となりました。

純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により622,227百万円となり、前連結会計年度末と比べ61,474百万円(前期比11.0%増)の増加となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、44,207百万円となり、前連結会計年度末に比べて9,271百万円の増加となりました。

当連結会計年度末に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益79,909百万円に、減価償却費55,213百万円等を加減算した結果、106,640百万円の資金収入となりました。前連結会計年度に比べて税金等調整前当期純利益が増加したこと及び仕入債務が増加したこと等により16,567百万円の資金収入の増加となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、82,720百万円の資金支出となりました。前連結会計年度に比べて固定資産の取得による支出が減少したこと等により4,057百万円の資金支出の減少となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、14,652百万円の資金支出となりました。前連結会計年度に比べて社債償還による支出が増加したこと等により14,973百万円の資金支出の増加となりました。

 

(資金需要の主な内容)

当社グループの資金需要は、営業取引に係る運転資金、設備投資等に係る資金、有利子負債の返済並びに配当等の資金を主としております。

設備投資につきましては、「第3 設備の状況」に記載のとおりであります。

 

(資本の財源及び資金の流動性)

短期的な運転資金は、各事業が生み出す営業キャッシュ・フローに加え、取引銀行との総額90,000百万円の貸出コミットメント契約やコマーシャル・ペーパーの発行並びに、当社グループではキャッシュ・マネジメント・システム(CMS)によりグループ内の余剰資金を有効に活用しております。

また、運輸事業や流通事業を中心に日々の収入金があり、必要な流動性は確保しているとともに、十分な水準の資金を保有しております。

設備投資等の長期的な必要資金については、営業活動で得た資金に加え、主力事業である鉄道事業の特性を鑑み、長期安定的な資金調達を行うために、借入金のほか、社債の発行及びシンジケート・ローンの組成、リース等の多様な選択肢の中から最適な調達方法を採用しております。

同時に、年度別償還額の集中を避けることで、将来の借り換えリスクの低減に努めているとともに、金利上昇リスクに備え、固定金利と変動金利のそれぞれの負債残高のバランスを考慮しております。

 

(4)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループでは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営環境、対処すべき課題」に記載のとおり、持続的な成長の実現に向けた将来像として「長期経営ビジョン」を策定しております。また、これにもとづき2024年度から2027年度までの4か年を計画期間とする「中期経営計画」を推進しており、当該経営期間において意識する経営指標の想定値を以下のとおりとしております。

 

(意識する経営指標)

経営指標

想定値

当連結会計年度実績

収益性

営業利益

・2027年度:740億円

・2030年代半ば:1,000億円以上

718億円

資本効率性

ROE

・~2030年代半ば:8%以上の維持・向上

9.5%

株主還元

総還元性向

・中期経営計画期間 期間中想定(2024~2027年度):総還元性向50%以上を目指し、DOE2.2%以上を意識し段階的に引き上げ

・2028年度以降:さらなる拡充を検討

DOE

2.4%

財務健全性

有利子負債/EBITDA倍率

・~2030年代半ば:6倍台

6.2倍

自己資本比率

・~2030年代半ば:30%以上

33.0%

 

 

 

中期経営計画2年目となる当連結会計年度においては、ROEは9.5%となり目標水準を上回ったほか、営業利益は718億円、自己資本比率は33.0%となるなど、収益性及び資本効率性の面で着実な成果を上げることができました。また、DOEは2.4%となり目標水準を上回るなど株主還元についても計画に沿って順調に進捗いたしました。さらに、有利子負債/EBITDA倍率は6.2倍となるなど、財務健全性の面においても計画どおり推移しております。

今後も、外部環境の変化に適切に対応しつつ、成長領域として位置付ける観光事業や開発事業を加速させるとともに、収益基盤の一層の強化、資本効率の向上及び株主還元の充実を通じて、企業価値のさらなる向上を目指してまいります。

 

(5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準にもとづき作成されております。その作成にあたり経営者は、資産・負債及び報告期間における収入・費用の報告数値に影響を与える見積りを行わねばなりません。これらの見積りについては、過去の実績や状況等に応じ合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果と異なる場合があります。

① 株式等の投資

当社グループが保有する株式等の有価証券については、将来の株式市況の悪化または投資対象会社の業績不振等により時価の著しい下落が生じた際には、損失の計上が必要となる場合があります。

② 販売用不動産の評価

当社グループが保有する販売用不動産については、地価の下落や市況悪化等により正味売却価額が帳簿価額を下回った場合には、損失の計上が必要となる場合があります。

③ 固定資産の減損

当社グループが保有する固定資産のうち、減損の兆候がある資産または資産グループについて、当該資産または資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。

減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたって、経営環境に変化が生じ当初想定した収益が見込めないなど、将来キャッシュ・フローの見積りに用いた仮定に変更があった場合には、減損損失の計上が必要となる場合があります。

④ 退職給付費用及び債務

当社グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率にもとづいて算出されております。前提条件の変化や制度の変更が生じた場合には、退職給付費用及び退職給付債務に影響を及ぼす可能性があります。

⑤ 繰延税金資産

当社グループは、将来の課税所得の計画にもとづき慎重にかつ実現(回収)可能な範囲において繰延税金資産を計上しておりますが、将来において既に計上している繰延税金資産の全部または一部を実現(回収)できないと判断した場合には、当該判断を行った連結会計年度において、実現(回収)できないと判断した繰延税金資産を取崩すとともに、同額を法人税等調整額として法人税、住民税及び事業税の金額に加算し、当期純利益を減少させる場合があります。同様に、現時点で評価性引当額として繰延税金資産を計上していない項目について、将来においてその全部または一部を実現(回収)できると判断した場合には、当該判断を行った連結会計年度において、実現(回収)できると判断した金額を繰延税金資産として計上するとともに、同額を法人税等調整額として法人税、住民税及び事業税の金額から控除し、当期純利益を増加させる場合があります。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1 報告セグメントの概要

当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

当社は、経営の多角化が進んでおり、交通産業、レジャー産業、住宅産業、流通産業等の分野において、各事業に従事するグループ会社とともに、それぞれ事業活動を展開しております。

したがって、当社は事業区分を基礎とした製品・サービス別のセグメントから構成されており、「運輸事業」、「レジャー事業」、「不動産事業」、「流通事業」及び「その他事業」の5つを報告セグメントとしております。

「運輸事業」は、鉄道、バス、タクシー等の営業を行っております。「レジャー事業」は、ホテル、スカイツリーの運営、旅行業等を行っております。「不動産事業」は、土地及び建物の賃貸・分譲を行っております。「流通事業」は、百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等の営業を行っております。また、「その他事業」は、建設業、電気工事等を行っております。

 

2 報告セグメントごとの営業収益、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法

報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。また、セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格にもとづいております。

3 報告セグメントごとの営業収益、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額
(注)1

連結財務
諸表計上額(注)2

運輸事業

レジャー
事業

不動産事業

流通事業

その他事業

営業収益

 

 

 

 

 

 

 

 

  外部顧客への営業収益

212,313

174,834

46,809

161,816

35,686

631,461

631,461

  セグメント間の内部
  営業収益又は振替高

3,741

728

13,112

10,824

51,603

80,010

△80,010

216,054

175,563

59,921

172,641

87,290

711,471

△80,010

631,461

セグメント利益

31,285

17,242

14,745

7,558

6,339

77,171

△2,567

74,604

セグメント資産

1,003,199

280,614

359,692

135,778

295,308

2,074,592

△321,392

1,753,200

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 のれんの償却額

23

23

  減価償却費

31,942

6,595

10,070

3,308

1,623

53,539

53,539

 減損損失

2

25

1,795

1,635

1

3,461

3,461

  有形固定資産及び
  無形固定資産の増加額

57,377

31,858

14,185

4,759

1,760

109,941

109,941

 

(注)1 調整額は、以下のとおりであります。

(1)セグメント利益の調整額は、セグメント間取引消去及びのれんの償却額であります。

(2)セグメント資産の調整額は、セグメント間取引消去のほか、全社資産の金額が92,019百万円含まれております。その主なものは、提出会社での余資運用資金(現預金)、投資有価証券等であります。

2 セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

 

当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額
(注)1

連結財務
諸表計上額(注)2

運輸事業

レジャー
事業

不動産事業

流通事業

その他事業

営業収益

 

 

 

 

 

 

 

 

  外部顧客への営業収益

216,011

188,693

45,948

165,445

39,336

655,435

655,435

  セグメント間の内部
  営業収益又は振替高

2,634

890

13,126

10,690

53,309

80,652

△80,652

218,646

189,584

59,075

176,135

92,645

736,087

△80,652

655,435

セグメント利益

27,644

18,446

15,892

6,004

6,955

74,943

△3,081

71,861

セグメント資産

1,045,821

307,394

380,300

149,877

328,782

2,212,177

△348,614

1,863,562

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

  減価償却費

32,740

6,741

10,766

3,339

1,625

55,213

55,213

 減損損失

107

367

333

28

837

837

  有形固定資産及び
  無形固定資産の増加額

66,264

14,419

28,111

5,494

1,646

115,936

115,936

 

(注)1 調整額は、以下のとおりであります。

(1)セグメント利益の調整額は、セグメント間取引消去及びのれんの償却額であります。

(2)セグメント資産の調整額は、セグメント間取引消去のほか、全社資産の金額が108,611百万円含まれております。その主なものは、提出会社での余資運用資金(現預金)、投資有価証券等であります。

2 セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

【関連情報】

1 製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2 地域ごとの情報

(1) 営業収益

本邦の外部顧客への営業収益が連結損益計算書の営業収益の90%を超えるため、記載を省略しております。

(2) 有形固定資産

本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3 主要な顧客ごとの情報

外部顧客への営業収益のうち、連結損益計算書の営業収益の10%以上を占める相手先がないため、記載はありません。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)                                   (単位:百万円)

 

運輸事業

レジャー
事業

不動産事業

流通事業

その他事業

全社・消去

合計

のれん

当期償却額

23

23

当期末残高

140

140

 

なお、2010年4月1日前に行われた企業結合等により発生した負ののれんの償却額及び未償却残高は、重要性が乏しいため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自  2025年4月1日  至  2026年3月31日)                                

重要性が乏しいため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

該当事項はありません。