2024年12月期有価証券報告書より
  • 社員数
    286名(単体) 76,389名(連結)
  • 平均年齢
    47.7歳(単体)
  • 平均勤続年数
    22.3年(単体)
  • 平均年収
    8,915,000円(単体)

従業員の状況

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2024年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)







日本

39,015

(6,521)

米州

3,150

(93)

欧州

7,729

(796)

東アジア

4,458

(29)

南アジア・オセアニア

8,518

(40)

警備輸送

7,273

(90)

重量品建設

939

(83)

物流サポート

5,021

(1,020)

全社(共通)

286

(39)

合計

76,389

(8,711)

 

(注) 従業員数は就業人員であり、従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。

 

 

(2) 提出会社の状況

2024年12月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

286

47.7

22.3

8,915

(39)

 

 

2024年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

全社(共通)

286

(39)

合計

286

(39)

 

(注)  1 従業員数につきましては、出向社員、休職派遣社員は含んでおりません。

2 平均年齢、平均勤続年数は、2025年1月1日現在の統計に基づいております。

3 平均勤続年数については、従前の日本通運株式会社からの勤続年数を引き継いで計算しております。

4 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

5 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。

 

(3) 労働組合の状況

日本通運㈱及び一部の子会社で労働組合が組織されております。労使関係において特筆すべき点はありません。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 

当事業年度

名称

管理職に占める

女性労働者の

割合(%)

(注)1

男性労働者の

育児休業取得率(%)

(注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1、3

全労働者

うち正規雇用労働者

うちパート・有期労働者

日本通運㈱

2.9

50.5

64.5

68.1

64.0

NX商事㈱

5.2

25.5

63.1

71.4

70.7

NXキャッシュ・ロジスティクス㈱

1.9

43.4

64.7

62.1

50.9

NXキャリアロード㈱

12.3

63.6

68.5

80.3

86.2

NX・NPロジスティクス㈱

7.1

12.5

63.6

75.0

82.5

日通NECロジスティクス㈱

10.4

83.3

61.9

70.9

54.9

㈱NXワンビシアーカイブズ

8.0

53.9

40.2

80.1

78.0

NXハートフル㈱

16.7

0.0

111.8

108.1

101.9

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3 「労働者の男女の賃金の差異」について、人事・賃金制度上において性別による差異はありません。男女の賃金の差異は、主に管理職層で女性社員の割合が少ないこと等が挙げられます。なお、役職による男女の賃金差はほとんど発生しておりません。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、NXグループが判断したものです。

 

(1)サステナビリティ全般

NXグループは、これまで進めてきたサステナビリティ経営をより深化させ、実効性の高い施策をNXグループ一丸となって遂行するために、NXグループのサステナビリティへの姿勢や創出価値を明らかにしたサステナビリティ方針及びビジョンを策定しています。本方針及びビジョンに基づき、企業理念である“社会発展の原動力であり、物流から新たな価値を創り、信頼される存在である”の体現と、持続的な成長・企業価値向上を両立し、価値創出を促進していくことにより、サステナビリティ活動においても、グローバル市場で存在感を持つべく、取組みを進めています。

 

 


 

 


 

 

①ガバナンス

NXグループは、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社において設置されたサステナビリティ推進部を中心にサステナビリティ経営に取り組んでいます。また、NXグループのサステナビリティ推進を担うサステナビリティ推進委員会はNXグループ会社のサステナビリティ担当役員で構成されており、NXグループ全体で気候変動問題を含むサステナビリティ全般の取組みの更なる加速及び実効性向上を図っています。

 


 


 

②戦略

NXグループにおける重要課題(マテリアリティ)は、4つのステップを経て特定しています。STEP1では主要なサステナビリティフレームワークから候補テーマをリスト化し、STEP2、3では国際標準や規制動向、主要なステークホルダーからのフィードバック、外部有識者や社内関係者へのヒアリングを行い、NXグループが取り組むべき課題を抽出しています。特定した重要課題(マテリアリティ)については、定期的に再評価を行い、NXグループが取り組むべき課題の見直しを行っています。

 


 

重要課題(マテリアリティ)


 

③リスク管理

NXグループでは、企業経営に重要な影響を及ぼすリスクを低減させるための当社のリスク管理体制の構築、そして危機事象が発生した場合に、迅速かつ的確な対応ができる当社の危機管理体制の構築を目的として、「NXグループリスク管理規程」及び「NXグループ危機管理規程」を基本方針として制定しています。

これら方針のもと、NXグループでは代表取締役社長を委員長とする「リスクマネジメント委員会」を設置し、NXグループ全体でのリスク管理体制の整備に努めるとともに、NXグループにおけるリスク管理に係る活動については、リスクマネジメント委員会に定期的に報告されています。

2024年度は、NXグループ各社のリスクの棚卸・評価・重要リスクの特定の取組みを継続的に実施するとともに、NXグループ各社のリスク対応策についてのフォロー、フィードバックなどを推進しました。

 


 

 

④指標及び目標

NXグループは、サステナビリティ経営において以下の5つの重要課題(マテリアリティ)の解決に向けた具体的な取組みを進めています。各重要課題(マテリアリティ)の取組みの詳細と企業価値へのつながりは以下のとおりです。

 

サステナブル・ソリューションの開発・強化


 

グローバル・サプライチェーンの強靭化


 

気候変動への対応強化


 

イノベーションを生む人財力の向上


 

 

人権の尊重と責任ある企業活動の実現


 

(2)気候変動への取組みとTCFDへの対応

①ガバナンス

■経営者及び取締役会の役割

NXグループでは、サステナビリティ経営を推進するため、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社において設置されたサステナビリティ推進部を中心にサステナビリティ経営に取り組んでいます。また、NXグループのサステナビリティ推進を担うサステナビリティ推進委員会は、代表取締役社長(CEО)を委員長とし、当社及び主なNXグループ会社の執行役員で構成されており、気候変動への対応を含むサステナビリティ全般の取組み推進に関する方針・戦略などについて協議し、その協議結果を内容に応じて四半期に一度以上、取締役会へ報告します。

取締役会では、気候変動への対応を含むサステナビリティ全般の取組みの業務執行監督・レビューや基本方針・重要事項に関する審議・決議を実施しています。取締役会では、四半期に一度、同取組みについて協議しています。

 

②戦略

NXグループでは、2024年よりスタートしたNXグループ経営計画2028において、長期ビジョン実現のための取組みとして「事業を通じた持続可能な社会への貢献の実現」を掲げており、1.5℃目標の実現に向けてCO2排出量の削減施策を実行しています。また、事業のレジリエンスを高めるために気候変動により想定されるさまざまなリスクや機会の把握に努めています。

 

■気候関連リスク・機会の特定とシナリオ分析

NXグループでは、気候変動に対する自社事業及び戦略のレジリエンスを評価し、向上させることを目的として、2021年から継続的にシナリオ分析に取り組んでいます。気候変動によって想定されるさまざまなリスク・機会を把握し評価するため、複数シナリオを用いて事業インパクト及び財務影響を評価しました。事業インパクト評価には、NXグループが目指す1.5℃シナリオや脱炭素の取組みが現状から進まない4℃シナリオなどの複数シナリオを採用しました。シナリオ分析の結果、事業インパクトが比較的大きいと評価されたものは、移行リスクにおける「排出量削減コストの増加リスク」、機会の「環境配慮サービスによる収益増加機会」です。2024年は特に事業インパクトが大きいと評価されたリスク・機会のうち、日本国内のNXグループ会社の中核事業に大きく関係する移行リスクの「排出量削減コストの増加リスク」に関する財務影響分析を実施しました。

 


 

③リスク管理

NXグループでは、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社の代表取締役社長を委員長とするリスクマネジメント委員会を設置し、NXグループ全体のリスク管理の強化に努めています。また、サステナビリティ推進委員会では、重要課題(マテリアリティ)分析を実施しており、気候変動への対応強化を重要課題と特定しています。特定した重要課題についてリスクマネジメント委員会へ報告しています。このように両委員会においてリスクの把握と対応状況をモニタリングし、長期的な視点でNXグループ事業への影響を確認しています。

 

④指標及び目標

NXグループでは、気候変動をグローバルな社会課題として認識しており、NXグループ全体のCO2排出量削減に関する中長期目標として、2030年目標をCO2自社排出量の50%削減、2050年目標をカーボンニュートラル社会の実現への貢献と設定しました。2030年、2050年目標の達成に向けて各種施策を進めていきます。また、パリ協定が掲げる1.5℃目標に整合するために、2023年5月には、SBTイニシアチブ(SBTi)に対しコミットメントレターを提出、2024年12月末現在、SBT認定の取得申請について準備を進めています。

 


 

 

(3)人的資本

①戦略

・人財ポリシーの策定

NXグループでは、社員と会社がお互いに対等で、尊重し合える関係であることを前提に、社員は財産=「人財」と位置づけ、社員と会社が持続的に成長する必要があると考えております。そのため、NXグループの「人財」に関する考え方や方針について、グループ・グローバルにおける様々な人財の課題に対応し、NXグループの人財戦略について一貫性を保つ共通基盤として、2022年に「NXグループ人財ポリシー」を新たに策定いたしました。

 


 

・NXグループ経営計画2028

NXグループは、過去から物流に関するそれぞれの事業に携わる社員の力を結集した人財の「総合力」により、お客様にソリューションを提供してまいりました。NXグループ経営計画2028においても、「NXグループ人財ポリシー」の実現に向け、多様で優秀な人財一人ひとりが最大のパフォーマンスを発揮し、インクルーシブな職場風土の中、組織的に結集することによる人財の「総合力」を生かし、企業価値の向上に取り組んでいきたいと考えております。「優秀な人財の確保・育成」、「Well-beingの充実」、「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの推進」という人財戦略における取組みを強力に推進することにより、企業価値向上に繋がる従業員の強い帰属意識と目標達成に向けた自発的な貢献意欲を示す成果指標である「NXコアエンゲージメントスコア」の向上を目指します。

 


 

②指標及び目標

NXグループの総合力の発揮に繋がる人的資本KPIとして、成果指標である「NXコアエンゲージメントスコア」に加え、3領域の人財戦略骨子に対応する指標を設定しております。

2023年度の数値を基準値として、今後、経年比較により各施策の効果を測定していきたいと考えています。

 

人財戦略骨子

指標

2023年度実績

2024年度実績

2025年度目標

成果指標

NXコアエンゲージメントスコア向上 (注)1

71P

72P

73P

優秀な人財の確保・育成

グローバル人財育成関連研修の参加者数 (注)2

883名

1,033名

1,000名

Well-beingの充実

年次有給休暇取得率 (注)2

60.2%

61.2%

68.0%

男性育休取得率 (注)2

34.6%

46.8%

55.0%

DE&Iの実現

女性管理職比率 (注)2

3.1%

3.8%

5.0%

障がい者雇用率 (注)3

2.4%

2.5%

2.5%

 

(注) 1 実績はNXグループ主要15社を対象として集計しており、2025年度以降はNXグループ会社の分社化に伴い16社を対象とする予定です。(海外会社を含む)

2 実績は国内主要6社を対象として集計しており、2025年度以降はNXグループ会社の分社化に伴い7社を対象とする予定です。

3 特例子会社の6月実績となります。