事業内容
セグメント情報
セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
-
セグメント別売上構成
-
セグメント別利益構成 セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
-
セグメント別利益率
最新年度
セグメント名 | セグメント別 売上高 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
セグメント別 利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
---|---|---|---|---|---|
出版・IP創出 | 141,967 | 52.9 | 10,360 | 50.4 | 7.3 |
アニメ・実写映像 | 46,060 | 17.2 | 4,574 | 22.2 | 9.9 |
ゲーム | 25,351 | 9.4 | 7,950 | 38.6 | 31.4 |
Webサービス | 21,399 | 8.0 | 362 | 1.8 | 1.7 |
教育・EdTech | 13,390 | 5.0 | 1,727 | 8.4 | 12.9 |
その他 | 20,298 | 7.6 | -4,399 | -21.4 | -21.7 |
事業内容
3【事業の内容】
当社グループは、当社並びに連結子会社50社及び持分法適用会社13社から構成されており、出版・IP創出事業、アニメ・実写映像事業、ゲーム事業、Webサービス事業、教育・EdTech事業、その他事業を事業領域としています。
次の6つに区分された事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げる事業別セグメント情報の区分と同様です。
なお、当連結会計年度より、従来「出版事業」としていた報告セグメントの名称を「出版・IP創出事業」に、「映像事業」としていた報告セグメントの名称を「アニメ・実写映像事業」に、「教育事業」としていた報告セグメントの名称を「教育・EdTech事業」に変更しております。この報告セグメントの名称変更がセグメント情報に与える影響はありません。
事業区分 |
主な事業内容 |
主な会社 |
出版・IP創出事業 |
書籍の出版・販売等 |
㈱KADOKAWA、 ㈱ビルディング・ブックセンター、 広州天聞角川動漫有限公司、 台湾角川股份有限公司、 KADOKAWA AMARIN COMPANY LIMITED、 YEN PRESS, LLC |
電子書籍・電子雑誌の出版・販売等 |
㈱KADOKAWA、㈱ブックウォーカー、J-Novel Club LLC |
|
雑誌の出版・販売、Web広告の販売等 |
㈱KADOKAWA、㈱角川アスキー総合研究所、㈱KADOKAWA Game Linkage、 ㈱毎日が発見 |
|
アニメ・実写映像事業 |
アニメ及び実写映像の企画・製作・配給、映像配信権等の権利許諾、映像パッケージソフトの販売等 |
㈱KADOKAWA、 ㈱ムービーウォーカー、 ㈱角川大映スタジオ、 |
ゲーム事業 |
ゲームソフトウエア及びネットワークゲームの企画・開発・販売等 |
㈱KADOKAWA、 |
Webサービス事業 |
(ポータル)動画コミュニティサービスの運営等 |
㈱ドワンゴ |
(ライブ)各種イベントの企画・運営等 |
㈱ドワンゴ |
|
(モバイル)モバイルコンテンツの配信等 |
㈱ドワンゴ |
|
教育・EdTech事業 |
オンライン教育事業、専門校の企画・運営等 |
㈱ドワンゴ、㈱バンタン |
その他 |
キャラクターグッズの企画・販売等 |
㈱KADOKAWA |
施設の運営等 |
㈱KADOKAWA |
|
店舗・施設運営事業、広告代理事業等 |
㈱角川メディアハウス |
|
システム設計・構築・運用等 |
㈱KADOKAWA Connected |
*持分法適用会社
当連結会計年度末における事業の系統図は、次のとおりであります。
(注)2023年12月26日付で㈱アクワイアの全株式を取得し、連結子会社といたしました。
業績
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績等の状況の概要
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における業績は、売上高2,581億9百万円(前年同期比1.0%増)、営業利益184億54百万円(前年同期比28.8%減)、経常利益202億36百万円(前年同期比24.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益113億84百万円(前年同期比10.2%減)となりました。
当連結会計年度における各セグメントの業績は、以下のとおりです。なお、当連結会計年度より、従来「出版事業」としていた報告セグメントの名称を「出版・IP創出事業」に、「映像事業」としていた報告セグメントの名称を「アニメ・実写映像事業」に、「教育事業」としていた報告セグメントの名称を「教育・EdTech事業」に変更しております。この報告セグメントの名称変更がセグメント情報に与える影響はありません。
[出版・IP創出事業]
出版・IP創出事業では、書籍・雑誌の出版・販売、電子書籍・電子雑誌の出版・販売、Web広告の販売、権利許諾等を行っております。当事業においては、メディアミックス展開の重要な源泉として年間5,500タイトル以上の新作を継続的に創出しております。それにより蓄積されたタイトルは130,000以上にのぼり、この豊富な作品アーカイブが当社グループ成長の原動力となっております。
電子書籍・電子雑誌では、メディアミックス作品を中心として国内自社ストア・他社ストア向け販売ともに好調に推移しております。
書籍・雑誌は、アジアでは堅調に成長しましたが、米国では過去数年間の急激な需要増の反動による書店の発注抑制・返品増が継続したこと等により、海外事業全体で減収となりました。国内では、新規IP数が増加したものの、市場全体の縮小影響が大きかったこと等により減収となりました。新刊では、『パンどろぼうとほっかほっカー』、『メメンとモリ』(児童書)、『山田くんとLv999の恋をする(7)』、『光が死んだ夏(3)』(コミック)等の販売が売上高に貢献しました。また、当社の出版IPの使用を他社に許諾することで得られるライセンス収入は堅調に伸長しました。
当事業の中長期的な成長を見据えた人員増強、デジタル製造工場・新物流設備への投資等を積極的に実施したことで、費用は増加しました。
この結果、当事業の売上高は1,419億67百万円(前年同期比1.4%増)、セグメント利益(営業利益)は103億60百万円(前年同期比21.3%減)となりました。
[アニメ・実写映像事業]
アニメ・実写映像事業では、アニメ及び実写映像の企画・製作・配給、映像配信権等の権利許諾、パッケージソフトの販売等を行っております。
アニメでは、『ダンジョン飯』や『《推しの子》』(《》は隅付き括弧)、『異修羅』等の人気タイトルの国内・海外配信向けやゲーム・グッズ向けライセンス収入が好調に推移し、力強く成長しました。実写映像では、『わたしの幸せな結婚』や『首』、『マッチング』等の自社原作の実写映像化が貢献し増収となりました。
利益面では、上記増収影響等により、セグメント全体で増益となりました。
この結果、当事業の売上高は460億60百万円(前年同期比6.4%増)、セグメント利益(営業利益)は45億74百万円(前年同期比110.9%増)となりました。
[ゲーム事業]
ゲーム事業では、ゲームソフトウエア及びネットワークゲームの企画・開発・販売、権利許諾等を行っております。
㈱フロム・ソフトウェアの新作『ARMORED CORE Ⅵ FIRES OF RUBICON』の国内外の販売や過去作品のリピート販売が好調に推移したことに加え、㈱スパイク・チュンソフトの新作『超探偵事件簿 レインコード』や『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』が売上高に貢献しました。一方で、前期の『ELDEN RING』の業績貢献が大きかった影響により、当事業の売上高は253億51百万円(前年同期比16.5%減)、セグメント利益(営業利益)は79億50百万円(前年同期比44.1%減)となりました。
[Webサービス事業]
Webサービス事業では、動画コミュニティサービスの運営、各種イベントの企画・運営、モバイルコンテンツの配信等を行っております。
動画コミュニティサービスでは、動画配信サービス「ニコニコ」の月額有料会員(プレミアム会員)が3月末には117万人となり、前年3月末から減少となったことに加え、投資効果に鑑み一部広告関連サービスを縮小させたことにより減収となりました。各種イベントの企画・運営では、8月開催の『Animelo Summer Live』等の貢献により増収となりました。
利益面では、動画コミュニティサービスの減収影響に加え、将来の開発スピードアップやコスト効率性向上のためにITインフラ投資を増加させたこと等により、減益となりました。
この結果、当事業の売上高は213億99百万円(前年同期比3.0%減)、セグメント利益(営業利益)は3億62百万円(前年同期比77.9%減)となりました。
[教育・EdTech事業]
教育・EdTech事業では、専門校運営及びインターネットによる通信制高校であるN高等学校・S高等学校等向けの教育コンテンツ・システム提供等を行っております。
クリエイティブ分野の人材育成スクールを運営する㈱バンタンでは、展開地域拡大の貢献に加え、強化を進めている社会人コースを中心とした生徒数増加により、増収となりました。また、㈱ドワンゴによるN高等学校・S高等学校向け事業では、同校の通学コース向け新キャンパス開設等により生徒数が引き続き増加し、堅調に推移しています。
利益面では、㈱バンタンにて2024年4月に開校する新スクール「KADOKAWAアニメ・声優アカデミー」等での生徒獲得のために積極的に広告宣伝費を投下したこと等により、セグメント全体で減益となりました。
この結果、当事業の売上高は133億90百万円(前年同期比7.3%増)、セグメント利益(営業利益)は17億27百万円(前年同期比2.4%減)となりました。
[その他事業]
その他事業では、ところざわサクラタウン等の施設運営及びキャラクターグッズ等の企画・販売を行うMD事業等を行っております。
施設運営事業では増収となりました。MD事業でも、フィギュアの売上高が順調に拡大し増収となったことに加え、一部新規サービスの拡大もセグメント全体の増収に貢献しています。
利益面では、施設運営事業における一部事業撤退やコスト適正化の効果を中心に、セグメント全体として増益となりました。
この結果、当事業の売上高は202億98百万円(前年同期比18.0%増)、セグメント損失(営業損失)は43億99百万円(前年同期 営業損失45億35百万円)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権及び契約資産の増加や法人税等の支払があった一方、税金等調整前当期純利益の計上等により、82億98百万円の収入(前年同期は175億16百万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出等があった一方、定期預金の払い戻し及び投資有価証券の売却等により、34億94百万円の収入(前年同期は162億59百万円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済及び自己株式の取得等により、658億円の支出(前年同期は307億28百万円の収入)となりました。
以上の結果、為替換算差額も含めて515億47百万円の支出となり、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、798億41百万円となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
出版・IP創出事業 |
(百万円) |
92,602 |
103.5 |
アニメ・実写映像事業 |
(百万円) |
31,879 |
94.5 |
ゲーム事業 |
(百万円) |
13,475 |
122.0 |
Webサービス事業 |
(百万円) |
14,836 |
107.3 |
教育・EdTech事業 |
(百万円) |
5,911 |
112.8 |
その他 |
(百万円) |
16,161 |
120.9 |
合計 |
(百万円) |
174,866 |
104.9 |
(注)1.金額には、セグメント間の内部取引高を含んでおります。
2.金額は、製造原価によっております。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績については、受注高の販売高に対する割合が僅少であることから、記載を省略しております。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
出版・IP創出事業 |
(百万円) |
141,967 |
101.4 |
アニメ・実写映像事業 |
(百万円) |
46,060 |
106.4 |
ゲーム事業 |
(百万円) |
25,351 |
83.5 |
Webサービス事業 |
(百万円) |
21,399 |
97.0 |
教育・EdTech事業 |
(百万円) |
13,390 |
107.3 |
その他 |
(百万円) |
20,298 |
118.0 |
合計 |
(百万円) |
268,467 |
101.2 |
(注)1.金額には、セグメント間の内部取引高を含んでおります。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がいないため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
①重要な会計方針及び当該見積に用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、会計上の見積りが必要となる事項については、過去の実績や将来計画等を考慮し、「棚卸資産の評価に関する会計基準」「金融商品に関する会計基準」「固定資産の減損に係る会計基準」「資産除去債務に関する会計基準」「退職給付に関する会計基準」「税効果会計に係る会計基準」「収益認識に関する会計基準」等の会計基準に基づいて会計処理を実施しております。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
また、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績の分析
「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照下さい。
b.財政状態の分析
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて425億87百万円減少し、3,403億10百万円となりました。これは主に現金及び預金が減少したことによるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べて319億82百万円減少し、1,277億44百万円となりました。これは主に長期借入金を返済したことによるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べて106億5百万円減少し、2,125億66百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことにより利益剰余金が増加した一方、配当金の支払により利益剰余金が減少し、さらに自己株式の取得により株主資本が減少したことによるものであります。
c.資本の財源及び資金の流動性
(a)キャッシュ・フロー
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
また、キャッシュ・フロー関連指標の推移は、以下のとおりであります。
キャッシュ・フロー関連指標の推移
|
2020年 3月期 |
2021年 3月期 |
2022年 3月期 |
2023年 3月期 |
2024年 3月期 |
自己資本比率 |
43.3% |
47.2% |
52.8% |
52.9% |
56.0% |
時価ベースの自己資本比率 |
34.5% |
102.7% |
137.8% |
102.8% |
104.8% |
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 |
4.0年 |
4.2年 |
3.0年 |
3.8年 |
3.1年 |
インタレスト・カバレッジ・レシオ |
167.4倍 |
161.6倍 |
211.5倍 |
139.5倍 |
118.1倍 |
(注)1.各指標の算出は、以下の算式を使用しております。
自己資本比率 |
:自己資本 ÷ 総資産 |
時価ベースの自己資本比率 |
:株式時価総額 ÷ 総資産 |
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 |
:有利子負債 ÷ 営業キャッシュ・フロー |
インタレスト・カバレッジ・レシオ |
:営業キャッシュ・フロー ÷ 利払い |
2.上記各指標は、連結ベースの財務数値により計算しております。
3.株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
4.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
5.営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。また、利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
(b)資金需要
当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、製品の製造費や販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、設備投資を目的とした資金需要の主なものは、出版・IP創出事業における製造・物流拠点の建設費、自社電子書籍サイトの機能拡張等によるものであります。
(c)財務政策
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。手元流動性につきましては、月次売上高の約2.5か月分を目安に運転資金を確保しており、これに今後の資金需要等を加味した金額を、保持すべき現預金水準として設定しております。
短期運転資金は基本的に自己資金より充当し、設備投資資金や長期運転資金につきましては、事業計画に基づく資金需要、金利動向等の調達環境を勘案の上、金融機関からの長期借入や社債発行及び株式発行により適宜調達を行っております。
また、2028年3月期までの中期経営計画における財務基本方針として、財務健全性確保と資本効率追求を両立すべく、自己資本比率50~60%程度を今後も維持すべき適正水準として設定するとともに、ROE(自己資本利益率)は中長期的に12%以上を目指すことを掲げております。
なお、現金及び預金と有利子負債の推移は、以下のとおりであります。
|
2020年 3月期 |
2021年 3月期 |
2022年 3月期 |
2023年 3月期 |
2024年 3月期 |
現金及び預金 (百万円) |
74,880 |
79,042 |
123,931 |
167,219 |
105,351 |
有利子負債 (百万円) |
65,822 |
65,669 |
65,701 |
65,893 |
25,832 |
(注)有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
セグメント情報
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは、製品・サービス別の部門及び子会社を置き、各部門及び子会社は、取り扱う製品・サービスについて包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
したがって、当社は、部門及び子会社を基礎とした製品・サービス別のセグメントから構成されており、「出版・IP創出事業」、「アニメ・実写映像事業」、「ゲーム事業」、「Webサービス事業」、「教育・EdTech事業」の5つを報告セグメントとしております。
なお、当連結会計年度より、従来「出版事業」としていた報告セグメントの名称を「出版・IP創出事業」に、「映像事業」としていた報告セグメントの名称を「アニメ・実写映像事業」に、「教育事業」としていた報告セグメントの名称を「教育・EdTech事業」に変更しております。この報告セグメントの名称変更がセグメント情報に与える影響はありません。
出版・IP創出事業 |
書籍の出版・販売等 電子書籍・電子雑誌の出版・販売等 雑誌の出版・販売、Web広告の販売等 |
アニメ・実写映像事業 |
アニメ及び実写映像の企画・製作・配給、映像配信権等の権利許諾、 映像パッケージソフトの販売等 |
ゲーム事業 |
ゲームソフトウエア及びネットワークゲームの企画・開発・販売等 |
Webサービス事業 |
(ポータル)動画コミュニティサービスの運営等 (ライブ) 各種イベントの企画・運営等 (モバイル)モバイルコンテンツの配信等 |
教育・EdTech事業 |
オンライン教育事業、専門校の企画・運営等 |
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、連結財務諸表作成のために採用している会計処理の方法と概ね同一であります。報告セグメントの利益は、営業利益ベースであります。セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
報告セグメント |
その他 (注)1 |
合計 |
調整額 (注)2 |
連結 財務諸表 計上額 (注)3 |
||||
|
出版・ IP創出 |
アニメ・実写映像 |
ゲーム |
Web サービス |
教育・ EdTech |
||||
売上高 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
外部顧客への売上高 |
137,937 |
42,440 |
30,246 |
21,834 |
12,468 |
10,502 |
255,429 |
- |
255,429 |
セグメント間の内部売上高又は振替高 |
2,053 |
848 |
104 |
228 |
7 |
6,697 |
9,939 |
△9,939 |
- |
計 |
139,990 |
43,289 |
30,351 |
22,063 |
12,475 |
17,199 |
265,369 |
△9,939 |
255,429 |
セグメント利益又は損失(△) |
13,155 |
2,169 |
14,218 |
1,641 |
1,768 |
△4,535 |
28,419 |
△2,488 |
25,931 |
セグメント資産 |
84,324 |
44,441 |
34,688 |
5,132 |
10,706 |
11,935 |
191,229 |
191,669 |
382,898 |
その他の項目 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
減価償却費 |
3,080 |
498 |
151 |
50 |
236 |
840 |
4,858 |
1,112 |
5,970 |
のれんの償却額 |
89 |
15 |
24 |
- |
- |
29 |
158 |
- |
158 |
持分法適用会社への投資額 |
537 |
3,884 |
- |
- |
- |
69 |
4,490 |
- |
4,490 |
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 |
4,829 |
485 |
290 |
87 |
710 |
1,195 |
7,599 |
206 |
7,806 |
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメント等であり、キャラクターグッズの企画・販売、施設の運営等を含んでおります。
2.調整額の内容は以下のとおりであります。
(1)セグメント利益又は損失の調整額△2,488百万円の主な内訳は、セグメント間取引消去3百万円、各報告セグメントに配分していない全社費用△2,491百万円であります。
(2)セグメント資産の調整額191,669百万円は、セグメント間消去△2,743百万円及び各報告セグメントに配分していない全社資産の金額194,412百万円が含まれております。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない現金及び預金、管理部門に係る資産であります。
(3)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額206百万円は、各報告セグメントに配分していない全社資産の増加額であります。
3.セグメント利益又は損失は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。
当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
報告セグメント |
その他 (注)1 |
合計 |
調整額 (注)2 |
連結 財務諸表 計上額 (注)3 |
||||
|
出版・ IP創出 |
アニメ・実写映像 |
ゲーム |
Web サービス |
教育・ EdTech |
||||
売上高 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
外部顧客への売上高 |
139,842 |
44,999 |
25,177 |
21,140 |
13,383 |
13,565 |
258,109 |
- |
258,109 |
セグメント間の内部売上高又は振替高 |
2,125 |
1,060 |
173 |
259 |
7 |
6,732 |
10,358 |
△10,358 |
- |
計 |
141,967 |
46,060 |
25,351 |
21,399 |
13,390 |
20,298 |
268,467 |
△10,358 |
258,109 |
セグメント利益又は損失(△) |
10,360 |
4,574 |
7,950 |
362 |
1,727 |
△4,399 |
20,574 |
△2,120 |
18,454 |
セグメント資産 |
91,585 |
53,803 |
33,985 |
5,146 |
13,281 |
11,324 |
209,127 |
131,183 |
340,310 |
その他の項目 |
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|
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|
|
|
|
|
|
減価償却費 |
3,596 |
465 |
181 |
38 |
347 |
1,079 |
5,709 |
1,026 |
6,735 |
のれんの償却額 |
129 |
5 |
49 |
- |
- |
- |
184 |
- |
184 |
持分法適用会社への投資額 |
712 |
3,734 |
- |
- |
- |
104 |
4,551 |
- |
4,551 |
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 |
4,185 |
566 |
963 |
246 |
1,327 |
1,222 |
8,511 |
720 |
9,232 |
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメント等であり、キャラクターグッズの企画・販売、施設の運営等を含んでおります。
2.調整額の内容は以下のとおりであります。
(1)セグメント利益又は損失の調整額△2,120百万円の主な内訳は、セグメント間取引消去6百万円、各報告セグメントに配分していない全社費用△2,127百万円であります。
(2)セグメント資産の調整額131,183百万円は、セグメント間消去△2,341百万円及び各報告セグメントに配分していない全社資産の金額133,525百万円が含まれております。全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない現金及び預金、管理部門に係る資産であります。
(3)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額720百万円は、各報告セグメントに配分していない全社資産の増加額であります。
3.セグメント利益又は損失は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。
【関連情報】
前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。 |
2.地域ごとの情報
(1)売上高
(単位:百万円) |
日本 |
米国 |
アジア |
その他 |
合計 |
203,002 |
31,780 |
14,320 |
6,326 |
255,429 |
(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(2)有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。
3.主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がいないため、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。 |
2.地域ごとの情報
(1)売上高
(単位:百万円) |
日本 |
米国 |
アジア |
その他 |
合計 |
217,342 |
22,172 |
14,841 |
3,753 |
258,109 |
(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(2)有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。
3.主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がいないため、記載を省略しております。
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
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|
|
|
(単位:百万円) |
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|
報告セグメント |
その他 |
全社・消去 |
合計 |
||||
|
出版・ IP創出 |
アニメ・ 実写映像 |
ゲーム |
Web サービス |
教育・ EdTech |
|||
減損損失 |
93 |
- |
- |
- |
- |
3,062 |
28 |
3,183 |
(注)減損損失の詳細については、「注記事項 連結損益計算書関係 ※7 減損損失」をご参照ください。
当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
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|
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
報告セグメント |
その他 |
全社・消去 |
合計 |
||||
|
出版・ IP創出 |
アニメ・ 実写映像 |
ゲーム |
Web サービス |
教育・ EdTech |
|||
減損損失 |
16 |
34 |
- |
- |
- |
2,456 |
- |
2,507 |
(注)減損損失の詳細については、「注記事項 連結損益計算書関係 ※7 減損損失」をご参照ください。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
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|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
報告セグメント |
その他 |
全社・消去 |
合計 |
||||
|
出版・ IP創出 |
アニメ・ 実写映像 |
ゲーム |
Web サービス |
教育・ EdTech |
|||
当期末残高 |
606 |
- |
78 |
- |
- |
- |
- |
684 |
(注)のれんの償却額に関しては、セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
|
|
|
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
報告セグメント |
その他 |
全社・消去 |
合計 |
||||
|
出版・ IP創出 |
アニメ・ 実写映像 |
ゲーム |
Web サービス |
教育・ EdTech |
|||
当期末残高 |
624 |
46 |
1,063 |
- |
- |
- |
- |
1,734 |
(注)のれんの償却額に関しては、セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
該当事項はありません。