人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数2,425名(単体) 3,574名(連結)
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平均年齢46.9歳(単体)
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平均勤続年数18.0年(単体)
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平均年収5,589,603円(単体)
従業員の状況
5【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況
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2025年3月31日現在 |
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
位置情報サービス関連事業 |
3,574 |
(注)従業員数は就業人員(当社グループ(当社及び連結子会社)からグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む)であります。
(2) 提出会社の状況
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2025年3月31日現在 |
従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(円) |
2,425 |
46.92 |
18.00 |
5,589,603 |
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
位置情報サービス関連事業 |
2,425 |
(注)1 従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む)であります。
2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
(参考情報)提出会社の総合職及び専門職の状況
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2025年3月31日現在 |
従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(円) |
1,235 |
42.24 |
16.20 |
6,266,110 |
(注)当社は、従業員自身が勤務地等を選択できる働き方や、高齢者の雇用延長など様々な人事制度を導入しており、制度に応じた給与体系が異なることから、当社の従業員の中心である総合職及び専門職の平均年間給与等の状況を記載するものであります。なお、当社において総合職は社内業務を総合的に担う職掌、専門職は高度に専門的な知識・経験・スキルを要する業務を担う職掌であります。
(3) 労働組合の状況
当社グループには労働組合はありません。
なお、労使関係は円満に推移しており、特記すべき事項はありません。
(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
①提出会社
当事業年度 |
||||
管理職に占める女性 労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の育児 休業取得率(%) (注)2 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1 |
||
全労働者 |
うち正規雇用 労働者 |
うちパート・ 有期労働者 |
||
10.1 |
46 |
76.5 |
78.8 |
71.8 |
(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
②連結子会社
当事業年度 |
|||||
名 称 |
管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1 |
||
全労働者 |
うち正規雇用 労働者 |
うちパート・ 有期労働者 |
|||
㈱ゼンリンプリンテックス (注)3、4 |
12.5 |
- |
- |
- |
- |
㈱ゼンリンデータコム |
12.2 |
57 |
74.9 |
74.9 |
76.9 |
㈱ゼンリンインターマップ (注)3、4 |
16.7 |
- |
- |
- |
- |
㈱ゼンリンマーケティングソリューションズ (注)3、4 |
8.1 |
- |
- |
- |
- |
(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3 男性労働者の育児休業取得率については、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
4 労働者の男女の賃金の差異については、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)当社グループのサステナビリティ経営の基本方針
当社グループは、「知・時空間情報の創造により人びとの生活に貢献します」を企業理念としています。当社グ
ループの事業はその性質上、社会と密接なつながりを持ち、高い公共性を有していることから、位置情報の活用により社会課題の解決や安全・安心な社会の実現に貢献することが、私たちの社会的責任・公共的使命であると考えています。
この企業理念に則り、創業以来、地図業界のリーディングカンパニーとして、情報の提供を通じて社会に新しい価値を提供するとともに、地域社会の発展に寄与し、環境保全活動にも積極的に取り組むなど、その社会的責任を果たすべく努めてまいりました。
今後も、当社グループの経営理念体系、企業行動憲章として定めたこれら活動方針は変わることなく、サステナ
ビリティ課題への取り組みと経営の統合をより一層推進することにより、事業活動を通じてサステナブルな社会の
実現に貢献するとともに、経営・事業におけるサステナビリティを強化し、持続的な成長と中長期的な企業価値向
上を目指します。
(2)ガバナンス
当社グループは、サステナビリティ課題への対応を重要な経営課題の一つとして考え、取締役会による監督の下、取締役の中から選任されたサステナビリティ責任者及び各本部長により構成されたサステナビリティ委員会を中心としたガバナンス体制を構築しております。
サステナビリティ委員会では、サステナビリティ活動の基本方針やサステナビリティ課題に関する重要なテーマについて審議するほか、下部組織のリスク管理部会を通じて、各部門及び国内外子会社の気候変動対応を含むサステナビリティ課題に関する活動計画の集約及び実施状況をモニタリングしております。また、サステナビリティ委員会の審議内容のうち重要なものについては、経営会議及び取締役会に報告される仕組みとなっております。
当社のサステナビリティ推進体制は下図のとおりであります。
(3)戦略、指標及び目標
当社グループでは、取り巻く外部環境の正確な把握に努め、サステナビリティ委員会において、リスクと機会を
分析し、社会とともに継続的に成長していくために、優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を経営会
議での審議を経て、取締役会にて協議し特定しております。当社グループは、中長期経営計画において重要課題に
対する各種取り組みを実行することで、サステナブルな社会の実現に貢献するとともに、経営・事業におけるサス
テナビリティを強化し、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指します。
外部環境認識と分析
外部環境認識 |
リスク |
機会 |
気候変動・自然災害 |
・対応の遅れによる企業価値毀損、 事業継続危機 |
・適切な対応により企業価値、信頼性、 事業継続性向上 ・新サービス(付加価値)の創出 |
技術革新 |
・テック企業による破壊的イノベーション による競争力低下 ・AI技術の発展、悪用による技術流出、 参入障壁の低下による競争激化 ・DX対応の遅れによる非効率な業務運営 |
・地理空間情報の利用価値向上 ・DXによる社会課題解決ニーズの拡大、 新サービスの創出 ・DXの推進による業務効率の向上 |
経済・政策の変動 |
・パンデミックによる景気後退 ・働き方改革、金融・税制改革、 個人情報保護法等の影響 |
・ニューノーマルにおける新サービスの創出 ・規制緩和、法整備等による新事業推進 (自動運転、MaaS等) |
人口動態 (地域格差・ 少子高齢化) |
・地方の衰退 ・市場縮小 ・人材確保の競争激化、スキルミスマッチ |
・企業・地域との共創活動により社会課題解決 支援、地域課題解決支援サービスの創出 ・人材、組織改革による生産性向上と企業活性化 |
取り組むべき重要課題
経営の重要課題 (マテリアリティ) |
・時空間情報による地域・社会課題の解決 ・事業基盤の強化(ZIP※の進化、社内DXの推進) ・技術進化への対応 ・人財基盤の強化 |
※ZIP(ZENRIN Information Platform):当社の事業基盤である情報プラットフォーム。収集した情報をDBとして整備し、
各商品・サービスの利用用途に応じて編集、提供する一連の仕組み。
①気候変動
1) 気候変動に関する戦略(リスク及び機会に対処するための取組み)
気候変動は、当社グループの事業にさまざまな影響を及ぼす可能性がありますが、適切な体制の整備と対応戦略
の実践は、グループの競争力を高め、新たなビジネスの創造・拡大の機会につながると考えています。取り組むべ
き重要課題を推進するにあたり、気候変動がもたらす当社グループへの影響について、TCFD※のフレームワークに
基づくシナリオ分析を実施しております。シナリオ分析にあたっては、抜本的な政策転換や技術革新により脱炭素
社会へ急速に進む「1.5℃または2℃シナリオ」と、気候変動対策が現状から進展せず、地球温暖化が進む「4℃
シナリオ」を中心に分析・検討を行いました。分析・検討の結果、抽出された重要度の高いリスク及び機会につい
ては、事業のレジリエンスを確保する戦略を策定・推進しております。いずれのシナリオにおいても、レベルは異
なるものの、カーボンプライシング・BCP対策などによる操業コスト増加や市場構造の変化が予想されますが、気
候変動対策に貢献する次世代技術の進展と普及への積極的な対応及び防災・減災支援サービスの拡充等に取り組む
ことで、事業機会を拡大していくことができると考えております。これは当社グループが現在取り組んでいるSDGs
等社会課題に対する取り組みとも整合するものです。今後も、継続的に外部環境、市場動向を注視し、戦略のPDCA
を繰り返し実践することにより、レジリエンスの強化を図ってまいります。
※TCFD:気候関連財務情報開示タスクフォース
2) 気候変動に関する指標及び目標
気候変動に関する主な指標として「温室効果ガス排出量」を用いており、社用車のハイブリッド車への切替え
や事業所等への再生可能エネルギーの導入等により、2050年までにネット・ゼロを目標として掲げています。
当該指標に関する実績は次のとおりであります。
②人的資本
1) 人的資本に関する戦略(リスク及び機会に対処するための取組み、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関す
る方針及び社内環境整備に関する方針)
当社グループを取り巻く環境は、テック企業による破壊的イノベーションにより想定以上のスピードで変化して
おりますが、先進技術を活用した地理空間情報の利用価値向上やDXによる社会課題解決のニーズが高まるなど、ビ
ジネスチャンスでもあると捉えております。このような変化が激しい現代において経営戦略を実現するために、
経営基盤のさらなる強化が必要です。人財は当社グループの経営基盤の最も重要な要素であり、外部環境の変化や
ニーズの多様化に対応できる人財開発と組織開発が急務であると捉えております。当社グループは、多様な人財が
成長意欲をもって仕事に取り組み、能力・資質・経験を組み合わせて成長することで、メンバー間の心理的エネル
ギーを高め、組織としても成長し続けたいと考えております。さらに、企業活性化のための必須条件である、安心
して働ける職場環境の創出に取り組んでまいります。
2)人財開発に関する指標及び目標
中長期経営計画「ZENRIN GROWTH PLAN 2030」の基本方針である「共創社会における社会的価値創造」を実現す
るため、共創社会に対応できるスキルセットを備えた人財がイキイキと活躍し、個人の成長を実感するとともに、
企業の成長へとつなげるための人財開発と、「オープンマインドで変化を受け入れながら自ら成長する人財」を継
続的に輩出するために、多様な人財の確保と個人の成長を実感できる機会の創出に取り組んでまいります。
重点施策、並びに指標及び目標は以下のとおりであります。
(ⅰ)多様な人財の確保
・従来の新卒採用・キャリア採用に加え、アルムナイ採用・リファラル採用といった即戦力人財やソリュー
ション人財の積極的な採用
(ⅱ)成長機会の創出
・事業活動である企業共創・地域共創を推進するうえで必要となるスキルマップに基づいた育成プログラム
の構築
・DX教育を含む各種プログラムの拡大
・各種研修に加え、選択学習プログラムによる自律的な学習の促進
・当社グループ事業の根幹である地理空間情報に係る独自プログラム策定と地図リテラシーの向上
指標 |
実績(当事業年度) |
目標(2030年3月期末) |
|
教育研修投資額 |
総費用 |
73百万円 |
100百万円 |
一人当たり |
30千円 |
40千円 |
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教育研修時間 |
一人当たり |
7.25時間 |
7時間以上 |
DX人財の育成 |
資格保有者(延べ人数) |
304名 |
750名以上 |
(注)1 教育研修投資額及び教育研修時間は、人事部主催の教育研修を対象に算出したものであります。
2 資格保有者は、ITパスポート及び基本情報技術者を対象としたものであります。
3)組織開発に関する指標及び目標
働きがいと組織の成長を両立する強い自律型組織へ進化するため、心理的安全性の向上や健康増進等による職場
環境整備、人財ポートフォリオに基づいた適所適材の配置・多様性を重視した登用等によるDE&Iの向上施策に取り
組んでまいります。
重点施策、並びに指標及び目標は以下のとおりであります。
(ⅰ)働きがいの向上、職場環境の整備
・エンゲージメントサーベイ結果による定量的な現状把握、評価、運用改善や新たな取り組みの検討
・全従業員を対象としたビジネス応募制度や表彰制度などによる挑戦や称賛の文化の醸成
・有給休暇の取得や長時間労働の是正、柔軟な働き方(テレワークやフレックス等)の活用等によるワーク
ライフバランスの向上
・ハラスメントや情報セキュリティ、個人情報保護等のコンプライアンス教育の継続実施
・従業員の健康課題の適切な把握と健康増進施策の充実
指標 |
実績(当事業年度) |
目標(2030年3月期末) |
|
エンゲージメントスコア |
トータル |
3.72 |
3.7以上 |
有給休暇 |
平均取得日数(取得率) |
13.9日(71.1%) |
13日(70%)以上 |
ストレスチェック |
総合健康リスク |
87 |
85未満 |
高ストレス者比率 |
9.1% |
9%未満 |
|
健康経営優良法人の認定 |
認定 |
継続認定 |
(ⅱ)多様な人財の活躍
・性別、年齢、経験等に捉われない多様性のある登用の促進
・イノベーション創出、並びに個人及び組織の成長に資するDE&I向上施策の実行
指標 |
実績(当事業年度) |
目標(2030年3月期末) |
|
管理職の女性比率 |
10.1% |
12%以上 |
|
係長級の女性比率 |
25.8% |
30%以上 |
|
外国人管理職比率 |
0.6% |
0.5%以上 |
|
中途採用者管理職比率 |
22.6% |
22%以上 |
|
育児休業等取得率 |
女性 |
100% |
100% |
男性 |
46% |
100% |
|
障がい者雇用率 |
2.9% |
法定雇用率以上 |
|
えるぼしの認定 |
2段階目 |
3段階目 |
(4)リスク管理
当社グループでは、当社取締役の中からサステナビリティ責任者を選任し、その者を委員長とするサステナビリ
ティ委員会を設置することで、当社グループの統合的なサステナビリティ活動を推進しております。リスク管理に
ついては、企業活動に関連する内外の様々なリスクを統合的かつ適切に管理するため、リスク管理の方針をリスク
管理規程に定めるとともに、サステナビリティ委員会の下部組織としてリスク管理部会を設置し、全社的なリスク
の評価、管理を行っております。(体制図については「(2)ガバナンス」参照)
各部門及びグループ各社は、毎年1回、各々所管する業務に関連するリスクの抽出及び特定、優先度の設定、並びにその予防・軽減策及び活動計画をリスク管理部会に報告し、その承認を得て活動しております。気候関連リスクに関しても、リスク管理部会において評価、管理を行っています。同部会において、気候関連リスクの集約及び分析を行うことで、当社グループ全体の気候関連リスク状況を網羅的に把握し、対策立案とその実行を推進しております。
リスク管理部会の内容は、サステナビリティ委員会においても情報共有され、重要な事案については同委員長で
あるサステナビリティ責任者より、経営会議及び取締役会に報告がなされることで、全社的なリスク管理の強化を
図っております。
サステナビリティに関する考え方及び取組の詳細については、当社ウェブサイトをご参照ください。