2026.05.26更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: ほくでんグループレポート2025

サマリ

北海道電力は、泊発電所や火力・水力・再生可能エネルギーを組み合わせ、北海道全域に電気を届ける総合エネルギー企業です。積雪寒冷地で培った設備運用力やZEB・スマート電化などの省エネ提案力、道内で圧倒的な販売シェアを持つ顧客基盤を強みに、次世代半導体工場や大型データセンターといった新たな大口需要の獲得を狙い、2050年の北海道エネルギー・カーボンニュートラル実現に挑む「ほくでんグループ経営ビジョン2035」を掲げています。地域の発展と自社の成長を同じ文脈でとらえ、配当と成長の両立を打ち出す攻めの姿勢が長期投資家に魅力的なポイントです。

目指す経営指標

・2030年度に北海道エリア需要約340億kWh、2035年度に約380億kWhを想定し、その中でほくでんグループの小売販売電力量を2030年度290億kWh以上、2035年度330億kWh以上とすることを目標とし、新たな大規模需要は全て獲得することを目指す
・サプライチェーン排出量(スコープ1+2+3)について、2013年度比で2030年度に46%削減、2035年度に60%削減を目標とし、再エネ開発や電化推進を通じて2030年度に150万t、2035年度に250万tの温室効果ガス削減に貢献する
・2050年度に北海道におけるエネルギー全体のカーボンニュートラル実現に最大限挑戦することを長期目標とする
・石狩湾新港発電所では2030年代にかけてLNG専焼から水素混焼、水素専焼へ段階的に転換し、苫東厚真4号機ではアンモニア混焼・専焼とCCUSの導入により長期脱炭素電源として2050年までにカーボンニュートラルを目指す
・財務面では、2030年度末に自己資本比率20%以上・EBITDA有利子負債倍率8倍以下、2035年度末に自己資本比率25%以上・EBITDA有利子負債倍率7倍以下を目標とし、資産規模を2024年度比で1.6倍程度に拡大する
・株主還元方針としてDOE(株主資本配当率)2%を目安とした安定配当を掲げ、泊3号機再稼働までは財務基盤の回復を念頭に置きつつDOE2%を目指す方針

用語解説

■ほくでんグループ経営ビジョン2035
北海道電力グループが掲げる長期ビジョンで、2035年ごろまでに「北海道の発展に向けたGX実現」と「新たな価値創造」を両立させるという方向性を示したものです。泊発電所や再生可能エネルギー、データセンター・次世代半導体工場向けの電源確保などを組み合わせ、2050年の北海道全体のカーボンニュートラル実現へ最大限挑戦するという、グループ経営の羅針盤となる考え方です。

■泊発電所
北海道電力が北海道後志地方に保有する原子力発電所で、1~3号機から構成されます。東日本大震災以降は停止が続いていますが、厳しい新規制基準に対応した安全対策工事や審査対応を進め、将来的な再稼働によって安定供給の強化と収益力の向上を図ることが、経営ビジョンの重要な柱のひとつになっています。

■ZEB
「Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の略称で、建物の断熱性能向上と高効率設備、再生可能エネルギー導入などにより、年間の一次エネルギー消費量を正味でゼロに近づける建物を指します。北海道電力はZEBのコンサルティングや設備提案を行い、顧客のビルや工場の省エネ・CO₂削減を支援するビジネスとして位置付けています。

■スマート電化
ヒートポンプ給湯機や高効率暖房機器、蓄熱式機器などを活用し、電気を上手に使い分けることで、快適性を保ちながらエネルギーコストとCO₂排出量を減らす電化スタイルを指します。北海道電力は、寒冷地仕様の機器や時間帯別料金メニューなどと組み合わせた「スマート電化」を提案し、家庭や業務用施設の省エネと電化シフトを進める戦略としています。

■RE100対応料金プラン
事業者が自社で使用する電力を100%再生可能エネルギー由来にすることを目指す「RE100」の考え方に対応した料金メニューです。北海道電力は、再生可能エネルギー電源や環境価値を組み合わせることで、顧客が実質的に再生可能エネルギー100%の電力を選択できるプランを用意し、国内外企業の脱炭素ニーズに応えようとしています。

■GX(グリーントランスフォーメーション)
「Green Transformation」の略で、エネルギー転換や産業構造の変革を通じて、温室効果ガス排出を大きく減らしながら経済成長も実現しようとする動きの総称です。北海道電力は、自社の電源ポートフォリオ転換と、顧客の省エネ・電化支援、北海道への新産業集積を組み合わせた取り組みを「北海道の発展に向けたGX実現」と位置づけ、経営テーマの中心に据えています。

■サプライチェーン排出量(スコープ1+2+3)
自社が直接出す排出(スコープ1)、購入した電力などに伴う排出(スコープ2)、それ以外の原材料調達・輸送・販売・使用・廃棄なども含む間接排出(スコープ3)を合計した温室効果ガス排出量のことです。北海道電力は、このサプライチェーン全体の排出量を基準年度からどれだけ減らすかという目標を掲げ、電源の脱炭素化や電化推進を通じて削減に取り組む方針を示しています。

■CCUS
「Carbon Capture, Utilization and Storage」の略で、発電所や工場などから出るCO₂を回収し、そのまま地下に貯留したり(貯留)、他の用途に有効利用したりする技術や仕組みの総称です。北海道電力は、苫東厚真火力発電所などでアンモニア専焼やCCUSの導入を検討し、火力発電を長期的な脱炭素電源へ転換していくシナリオの一部として位置付けています。

■水素混焼・水素専焼
火力発電所で使う燃料(主に天然ガス)に水素を一部混ぜて燃やすことを「水素混焼」、燃料を水素100%に置き換えて燃やすことを「水素専焼」と呼びます。水素は燃やしてもCO₂を出さないため、石狩湾新港発電所では、LNG火力から水素混焼を経て水素専焼へと段階的に移行することで、発電時のCO₂排出を大幅に減らす構想が示されています。

■アンモニア混焼・アンモニア専焼
石炭火力や他の燃料で運転するボイラーにアンモニアを一部混ぜて燃やすことを「アンモニア混焼」、燃料をアンモニア100%に置き換えて燃やすことを「アンモニア専焼」と呼びます。アンモニアは燃焼時にCO₂を出さないため、苫東厚真4号機ではアンモニア混焼・専焼とCCUSを組み合わせることで、将来的に大幅な排出削減を実現する長期脱炭素電源に位置付けられています。

■DOE(株主資本配当率)
「Dividend on Equity」の略で、株主資本に対して年間どれだけの配当金を支払っているかを示す指標です。北海道電力は、配当政策の軸としてDOE2%を目安とした安定配当を掲げており、泊発電所の再稼働や成長投資による収益拡大を進めながらも、株主資本に見合った配当を継続的に提供する姿勢を示すための重要指標としています。

■石狩湾新港発電所
北海道電力が石狩湾新港地区に保有するLNG火力発電所で、北海道の電力安定供給を支える重要な中核電源のひとつです。今後は水素混焼・専焼への転換を通じてCO₂排出の大幅削減を図る「次世代エネルギー拠点」としても位置付けられており、同社のGX戦略の象徴的な設備になっています。

■苫東厚真4号機
胆振地方にある苫東厚真火力発電所のうち、4号機と呼ばれる大規模発電設備を指します。従来は石炭火力として北海道の電力を支えてきましたが、今後はアンモニア混焼・専焼やCCUSの導入により、長期的にCO₂排出を抑えた電源へと転換していく計画が示されており、老朽火力の単純な廃止ではなく「脱炭素電源への改造」というチャレンジの象徴となっています。
2026年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

1951年5月

1950年11月に公布された電気事業再編成令にもとづき、日本発送電株式会社及び北海道配電株式会社から現物出資及び資産の譲渡を受け、北海道電力株式会社を設立

1951年8月

札幌証券取引所に上場

1953年2月

東京証券取引所市場第一部に上場

(2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。)

1954年8月

北海道計器工業株式会社を設立

1956年4月

北電興業株式会社を設立(現・連結子会社)

1962年8月

大阪証券取引所市場第一部に上場(2013年7月東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第一部は、東京証券取引所市場第一部に統合。)

1968年5月

苫小牧共同発電株式会社を設立

1970年3月

北海道電設工事株式会社を設立

(1992年4月株式会社テクセルに商号変更。)

1974年11月

北海道火力工事株式会社を設立

(1988年4月北海道プラントサービス株式会社に商号変更。)

1982年7月

苫東コールセンター株式会社を設立(現・連結子会社)

1982年12月

北海水力発電株式会社を設立

(2009年4月ほくでんエコエナジー株式会社に商号変更。現・連結子会社)

1985年3月

北電営配エンジニアリング株式会社を設立

1989年4月

北海道総合通信網株式会社を設立(現・連結子会社)

1989年6月

株式会社ほくでんライフシステムを設立

1991年6月

株式会社アイ・エス・ティ北海道を設立

(2003年4月ほくでん情報テクノロジー株式会社に商号変更。現・連結子会社)

1993年10月

北海電気工事株式会社(1944年10月設立。)の株式を札幌証券取引所に上場

2002年4月

苫小牧共同発電株式会社と北海道プラントサービス株式会社が北海道プラントサービス株式会社を存続会社として合併し、北海道パワーエンジニアリング株式会社に商号変更(現・連結子会社)

 

北海電気工事株式会社は同社を存続会社として株式会社テクセルと合併

2004年8月

北海道計器工業株式会社を株式交換により完全子会社化

2005年4月

北海電気工事株式会社は同社を存続会社として北海道用地株式会社と合併

また、合併に先立ち、北電興業株式会社は北海道用地株式会社の不動産事業を会社分割により承継

2005年9月

北海電気工事株式会社を公開買付けにより子会社化

2006年3月

北海道総合通信網株式会社を株式交換により完全子会社化

2007年4月

北電営配エンジニアリング株式会社と株式会社ほくでんライフシステムが北電営配エンジニアリング株式会社を存続会社として合併し、ほくでんサービス株式会社に商号変更(現・連結子会社)

2018年4月

石狩LNG桟橋株式会社を設立(現・持分法適用関連会社)

2019年4月

北海道電力送配電事業分割準備株式会社を設立

(2020年4月に北海道電力ネットワーク株式会社に商号変更。現・連結子会社)

 

北海電気工事株式会社は同社を存続会社として北海道計器工業株式会社と合併し、ほくでんサービス株式会社の配電部門を会社分割により承継(2024年10月に株式会社北海電工に商号変更。現・連結子会社)

2019年9月

北海道電力コクリエーション株式会社を設立

2020年4月

北海道電力株式会社の一般送配電事業等を会社分割により、北海道電力ネットワーク株式会社へ承継

2021年6月

森バイナリーパワー合同会社を設立(現・連結子会社)

2021年11月

道南水力発電合同会社を設立(現・持分法適用関連会社)

2023年7月

合同会社HARE晴れを設立(現・持分法適用関連会社)

2023年10月

北海道電力コクリエーション株式会社を北海道電力株式会社へ吸収合併

2025年3月

北海道再エネアグリゲーション株式会社を設立(現・持分法適用関連会社)

 

2025年9月

石狩湾新港洋上風力合同会社を設立(現・持分法適用関連会社)

2025年11月

合同会社ゆうにじを設立(現・連結子会社)

 

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

(1)連結子会社

名称

住所

資本金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の
所有割合
(%)

役員の

兼任等

関係内容

北海道電力ネットワーク㈱

              (注2、4)

札幌市中央区

10,000

一般送配電事業、

離島における発電事業

100.00

電気の託送、資金貸借取引

㈱北海電工(注3)

札幌市白石区

1,730

電気・電気通信工事

55.80

(55.80)

電気・電気通信工事の委託

北電興業㈱

札幌市中央区

95

不動産の総合管理、土木・ 建築工事

100.00

社屋の管理業務の委託、土木・建築工事の委託

北海道パワーエンジニアリング㈱

札幌市中央区

1,660

電力の販売、発電所の定期 点検・保守・補修工事

100.00

(22.43)

電力の購入、電力設備の保守・補修、運転委託、建設工事の委託

苫東コールセンター㈱

勇払郡厚真町

5,000

海外炭の受入れ・保管・

払出し

59.30

(1.20)

石炭の受入れ・保管・払出し業務の委託

ほくでんエコエナジー㈱

札幌市中央区

1,860

電力の販売

100.00

電力の購入

ほくでんサービス㈱

札幌市中央区

50

料金請求、省エネの提案

100.00

料金請求、省エネ関連業務の委託

北海道総合通信網㈱

札幌市中央区

5,900

電気通信事業

100.00

通信回線専用線サービスの利用

ほくでん情報テクノロジー㈱

札幌市中央区

200

情報処理システムの企画・ 設計、ソフトウェア開発

100.00

(10.00)

情報処理システムの開発・運用管理・教育の委託

森バイナリーパワー(同)

札幌市中央区

100

電力の販売

60.00

電力の購入

(同)ゆうにじ

札幌市中央区

0

電力の販売

100.00

電力の購入

 

(注) 1 議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数である。

2 北海道電力ネットワーク㈱は、特定子会社に該当している。

3 ㈱北海電工は、有価証券報告書を提出している。

4 北海道電力ネットワーク㈱は、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が100分の10を超えているが、セグメント情報の売上高に占める当該連結子会社の売上高の割合(セグメント間の内部売上高又は振替高を含む。)が100分の90を超えるため、主要な損益情報等の記載を省略している。

 

(2)持分法適用関連会社

名称

住所

資本金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の
所有割合
(%)

役員の

兼任等

関係内容

石狩LNG桟橋㈱

札幌市東区

240

LNG燃料の受入設備の賃貸

50.00

LNG燃料の受入設備の利用

道南水力発電(同)

函館市富岡町

10

電力の販売

50.00

電力の購入

(同)HARE晴れ

札幌市中央区

0

電力の販売

50.00

電力の購入

北海道再エネアグリゲーション㈱

札幌市中央区

100

電力の販売

50.00

電力の購入

石狩湾新港洋上風力(同)

札幌市中央区

1

再エネに関する投資業

50.00