2026.06.17更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: Integrated Report 2025

サマリ

イーレックスは、再生可能エネルギーをコアにした「電力会社の新しいカタチ」を目指す企業です。小売、トレーディング、発電、燃料を持つ一気通貫の事業基盤が強みです。バイオマス発電、アグリゲーション、カーボンクレジットを軸に、国内と東南アジアの脱炭素と安定供給を同時に狙います。

目指す経営指標

・2025年度:税引前利益75億円
・2029年度:税引前利益190〜200億円
・2030〜2032年度:税引前利益250〜300億円
・2030年度以降:税引前利益300億円を上回る事業展開へ
・アグリゲーション事業のシナジー効果:従来小売事業比で30%収益増加
・国内発電事業の投資判断基準:内部収益率8〜10%程度
・2025年度:1株当たり11円の配当を予定

用語解説

■電力会社の新しいカタチ
イーレックスが目指す姿を表す言葉です。再生可能エネルギーを最大限活用し、脱炭素と電力の安定供給を両立する電力会社像を指します。

■販売パートナー制度
イーレックスの販売子会社の代理店として、需要家に電力を販売してもらう仕組みです。全国の販売代理店を活用し、電力小売を広げるために導入されました。

■パーム椰子殻
バイオマス発電の燃料として使われる植物由来の資源です。イーレックスは、パーム椰子殻を主燃料としたバイオマス発電所を国内で運転してきました。

■バイオマス発電
もみ殻、木質残渣、パーム椰子殻などの生物由来の資源を燃料にして発電する方式です。イーレックスは、国内での発電経験をもとにベトナムやカンボジアでも展開しています。

■もみ殻
米を精米する際に出る殻のことです。ハウジャンバイオマス発電所では、稲作が盛んなベトナム南部で手に入るもみ殻を燃料として使い、地産地消型の発電を実現しています。

■ハウジャンバイオマス発電所
ベトナム南部で商業運転を開始した、ベトナム初の商用バイオマス発電所です。イーレックスにとって海外第1号のバイオマス発電所で、もみ殻を燃料にしています。

■トゥエンクアンペレット工場
ベトナムのトゥエンクアン省で木質ペレットを製造する工場です。木材や木質残渣を原料にし、バイオマス燃料の安定供給に役立つ拠点です。

■木質ペレット
木材や木質残渣を細かくして固めた燃料です。バイオマス発電や石炭火力へのバイオマス混焼に使われる燃料として位置づけられています。

■石炭火力へのバイオマス混焼
石炭火力発電所で、石炭の一部をバイオマス燃料に置き換えて発電する取り組みです。イーレックスは、ベトナムでエネルギー自給率の向上、電気料金の低廉化、脱炭素化を目指しています。

■燃料サプライチェーン
バイオマス燃料を安定的に集め、加工し、発電所などへ供給する一連の仕組みです。イーレックスは、東南アジアでバイオマス発電を広げるための重要な基盤と位置づけています。

■カーボンクレジット
温室効果ガスの削減量を価値として扱う仕組みです。イーレックスは、海外のバイオマス発電やバイオマス混焼で創出したカーボンクレジットを日本で活用し、その資金を海外事業へ再投資する循環を目指しています。

■アグリゲーション
複数の電源や需要家の電力使用を束ね、電力の需給バランスを調整する仕組みです。イーレックスは、発電、燃料、トレーディング、小売の知見を活かし、再エネが増える時代に必要な調整機能を担おうとしています。

■アグリゲーター
アグリゲーションを実際に担う事業者のことです。イーレックスは、太陽光発電や風力発電など出力が変動しやすい電源を扱うため、電源と需要リソースをまとめて調整する役割を目指しています。

■コーポレートPPA
企業などの需要家が、再生可能エネルギー由来の電力を発電事業者から長期的に調達する仕組みです。イーレックスは、アグリゲーション事業の具体的な取り組みの一つとして位置づけています。

■デマンドレスポンス
電力がひっ迫する時間帯などに、需要家が電力使用を減らしたり時間をずらしたりする仕組みです。協力した需要家は報酬や割引を受けられ、電力需給の安定に役立ちます。

■系統用蓄電池
電力系統につなげて使う大型の蓄電池です。電気が余る時間に充電し、不足する時間に放電することで、再エネの出力変動を調整するために使われます。

■太陽光併設蓄電池
太陽光発電設備と組み合わせて使う蓄電池です。昼間に発電した電気を貯め、夜間や電力不足時に使うことで、太陽光発電をより安定して活用できます。

■市場連動型プラン
電力市場の価格に連動して電気料金が変わるプランです。市場価格が安い時間帯に多く電力を使う法人需要家などに向けた料金メニューです。

■市場連動シフトプラン
市場連動型プランの利点を活かしながら、市場価格が高騰した時には自動的に標準メニューへ切り替えるプランです。価格高騰リスクを抑えたい需要家向けに設計されています。

■ハイブリッドプラン
市場連動価格と完全固定価格を組み合わせた料金プランです。市場価格が安い時のメリットを取り込みながら、大きな価格変動リスクを避けることを狙っています。

■完全固定プラン
季節ごとに電気料金の単価を固定するプランです。燃料価格変動などの影響を受けにくく、電気料金を予測しやすい点が特徴です。

■CO2フリープラン
実質再生可能エネルギー100%となる電力プランです。CO2排出係数がゼロになる設計で、ほかの料金プランと組み合わせて利用できます。

■ライフスタイルプラン
低圧向けに提供される、月々の一定使用量まで電気料金が定額となるプランです。生活スタイルに合わせて複数のプランから選べる点が特徴です。

■挑戦とスピード
イーレックスが成長の源として掲げる価値観です。電力業界の変化や脱炭素対応に対し、ベンチャーマインドを持って素早く挑戦する姿勢を表しています。
2026年3月期有価証券報告書より

沿革

2【沿革】

年月

事項

1999年12月

日短エクスコ株式会社が事業多角化の一環として、電力事業を行う子会社「日短エナジー株式会社」を東京都中央区日本橋本石町にて設立

2000年7月

「イーレックス株式会社」へ社名変更

2001年1月

経済産業省へ「特定規模電気事業者」の届出

2001年4月

九州地区電力小売開始

2001年11月

関東地区電力小売開始

2003年3月

有限責任中間法人 日本卸電力取引所(現 一般社団法人 日本卸電力取引所)の社員として設立に参画

2005年4月

一般社団法人 日本卸電力取引所の取引会員登録

2010年2月

東北地区電力小売開始

2012年4月

イーレックスニューエナジー株式会社設立

2013年6月

イーレックスニューエナジー株式会社 土佐発電所 商業運転開始

2014年4月

中部地区電力小売開始

2014年7月

イーレックスニューエナジー佐伯株式会社設立

2014年12月

2015年4月

2015年8月

2015年9月

 

 

2015年10月

 

 

 

2015年12月

2016年4月

 

 

 

2016年10月

 

2016年11月

2017年4月

2017年6月

2017年7月

2018年3月

 

 

2018年4月

2018年11月

東京証券取引所マザーズ市場に株式上場

関西地区電力小売開始

佐伯バイオマスセンター株式会社設立

イーレックス販売1号株式会社(現 エバーグリーン・リテイリング株式会社)、イーレックス販売2号株式会社(旧 イーレックス・スパーク・エリアマーケティング株式会社)、イーレックス販売3号株式会社(現 エバーグリーン・マーケティング株式会社)設立

イーレックス・スパーク・マーケティング株式会社(現 エバーグリーン・リテイリング株式会社)、イーレックス・スパーク・エリアマーケティング株式会社、イーレックス販売3号株式会社(現 エバーグリーン・マーケティング株式会社)の「小売電気事業者」登録

中国地区電力小売開始

東京証券取引所市場第一部へ市場変更

イーレックス・スパーク・マーケティング株式会社(現 エバーグリーン・リテイリング株式会社)及び旧イーレックス・スパーク・エリアマーケティング株式会社 電力供給開始

株式会社沖縄ガスニューパワー設立

株式会社沖縄ガスニューパワー 沖縄地区電力小売開始

豊前ニューエナジー合同会社及び豊前バイオマスセンター株式会社設立

イーレックスニューエナジー佐伯株式会社 佐伯発電所商業運転開始

四国地区電力小売開始

EREX SINGAPORE PTE. LTD.設立

沖縄うるまニューエナジー株式会社設立

イーレックス・スパーク・マーケティング株式会社(現 エバーグリーン・リテイリング株式会社)が旧イーレックス・スパーク・エリアマーケティング株式会社を吸収合併

北海道地区電力小売開始

本社移転

都市ガス小売事業開始

EREX SINGAPORE PTE. LTD.より、自社調達PKS出荷開始

 

 

年月

事項

2019年3月

 

 

 

2019年10月

2020年1月

 

2020年4月

2020年6月

2021年7月

2022年2月

2022年4月

 

2022年8月

2023年3月

2023年5月

2023年7月

2023年8月

 

 

2024年12月

2025年3月

2025年4月

大阪ガス株式会社関連子会社 広畑バイオマス発電株式会社、当社初となるバイオマス(PKS)燃料長期供給契約を締結

東京電力エナジーパートナー株式会社と共同出資会社「エバーグリーン・マーケティング株式会社」設立

カンボジア王国における水力発電事業へ出資参画

豊前ニューエナジー合同会社 豊前バイオマス発電所 商業運転開始

大船渡発電株式会社 大船渡バイオマス発電所 商業運転開始

EREX SINGAPORE PTE. LTD.がSTRAITS GREEN ENERGY PTE. LTD.の株式を追加取得し子会社化

ズームエナジージャパン合同会社(現 ティーダッシュ合同会社)の持分を取得し子会社化

沖縄うるまニューエナジー株式会社 中城バイオマス発電所 商業運転開始

株式会社イーセルの株式を取得し子会社化

東京証券取引所プライム市場へ市場変更

国内初商用の水素専焼発電所「富士吉田水素発電所」商用運転開始

糸魚川発電所株式会社の株式を取得し子会社化

TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への賛同を表明

EREX INTERNATIONAL CO., LTD. 設立

EREX SAKURA BIOMASS YEN BAI CO., LTD. 設立

EREX YEN BAI BIOMASS POWER CO., LTD. 設立

EREX TUYEN QUANG BIOMASS POWER CO., LTD. 設立

EREX SAKURA BIOMASS TUYEN QUANG CO., LTD. 設立

ティーダッシュ合同会社の全持分を譲渡

EREX SAKURA BIOMASS TUYEN QUANG CO., LTD. 木質ペレットの製造を開始

HAU GIANG BIOENERGY JOINT STOCK COMPANY(ハウジャンバイオマス発電所)商業運転開始

関係会社

4【関係会社の状況】

 

 

 

 

 

2026年3月31日現在

 

名称

住所

資本金

主要な事業の内容

議決権の

所有割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

イーレックスニューエナジー

株式会社

東京都中央区

10百万円

バイオマス

発電事業

100.00

当社からの電力購入

当社への管理部門業務委託

資金の賃借

役員の兼任

イーレックスニューエナジー

佐伯株式会社(注)1

東京都中央区

10百万円

バイオマス

発電事業

70.00

当社からの燃料供給

当社への管理部門業務委託

資金の賃借

沖縄うるまニューエナジー

株式会社(注)2

沖縄県うるま市

10百万円

バイオマス

発電事業

44.78

役員の兼任

当社からの燃料供給

当社への管理部門業務委託

債務保証

糸魚川発電株式会社(注)6

新潟県糸魚川市

1,006百万円

火力発電

事業

64.00

当社への電力供給

当社への管理部門業務委託

資金の貸付

債務保証

HAU GIANG BIOENERGY JOINT STOCK COMPANY(注)2

ベトナム

2,329億

ベトナムドン

バイオマス

発電事業

49.00

資金の貸付

役員の兼任

EREX YEN BAI BIOMASS POWER CO., LTD.(注)1

ベトナム

4,821億

ベトナムドン

バイオマス

発電事業

100.00

資金の拠出

役員の兼任

EREX TUYEN QUANG BIOMASS POWER CO., LTD.(注)1

ベトナム

3,937億

ベトナムドン

バイオマス

発電事業

100.00

資金の拠出

役員の兼任

エバーグリーン・リテイリング株式会社(注)4

東京都中央区

468百万円

電力小売業

65.98

当社からの電力購入

当社への管理部門業務委託

資金の賃借

役員の兼任

エバーグリーン・マーケティング株式会社(注)1,3

東京都中央区

504百万円

電力小売業

65.98

当社への電力供給

当社からの電力購入

当社への業務代行

当社への管理部門業務委託

資金の賃借

役員の兼任

株式会社沖縄ガスニューパワー(注)7

沖縄県那覇市

150百万円

電力小売業

80.00

当社への電力供給

当社からの電力購入

当社への管理部門業務委託

資金の賃借

役員の兼任

株式会社イーセル

広島県広島市西区

10百万円

電力小売業

100.00

当社からの電力購入

当社への管理部門業務委託

資金の賃借

役員の兼任

EREX SINGAPORE PTE. LTD.

シンガポール

5,000千

米ドル

燃料調達・販売

100.00

当社への燃料供給

当社への管理部門業務委託

役員の兼任

EREX (CAMBODIA) CO., LTD.

カンボジア

プノンペン

100億

カンボジア

リエル

水力発電プロジェクトの

統括・推進

100.00

役員の兼任

当社への業務代行

当社への管理部門業務委託

EREX SAKURA BIOMASS YEN BAI CO., LTD.

ベトナム

1,162億

ベトナムドン

燃料の開発・製造・販売

97.12

役員の兼任

資金の貸付

EREX SAKURA BIOMASS TUYEN QUANG CO., LTD.

ベトナム

1,162億

ベトナムドン

燃料の開発・製造・販売

97.12

役員の兼任

資金の貸付

EREX INTERNATIONAL CO., LTD.

ベトナム

940億

ベトナムドン

経営コンサルティング、

燃料の開発・

販売

100.00

役員の兼任

その他 3社

 

 

 

 

 

(持分法適用会社)

 

 

 

 

当社への管理部門業務委託

資金の貸付

役員の兼任

豊前ニューエナジー合同会社

(注)5

福岡県豊前市

1百万円

バイオマス

発電事業

65.00

大船渡発電株式会社

岩手県大船渡市

2,000百万円

バイオマス

発電事業

35.00

当社からの電力購入

当社への電力供給

当社からの燃料供給

当社への管理部門業務委託

債務の保証

役員の兼任

SPHP CO.,PTE.LTD.(注)5

シンガポール

3,520

千米ドル

投資事業

67.00

資金の貸付

役員の兼任

PT DHARMA SUMBER ENERGI

インドネシア

123億

インドネシアルピア

燃料の調達・販売

33.00

当社への燃料供給

その他 4社

 

 

 

 

 

 

 

(注)1.イーレックスニューエナジー佐伯株式会社、エバーグリーン・マーケティング株式会社、EREX YEN BAI BIOMASS POWER CO., LTD.、EREX TUYEN QUANG BIOMASS POWER CO., LTD.は、特定子会社に該当しております。

2.沖縄うるまニューエナジー株式会社及びHAU GIANG BIOENERGY JOINT STOCK COMPANYの持分は100分の50以下でありますが、実質的に支配しているため子会社としております。

3.エバーグリーン・マーケティング株式会社は、売上高及び仕入高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。我が国における一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成された財務諸表における主要な損益情報等は以下の通りです。

主要な損益情報等   ①売上高   55,301百万円

②経常利益  4,292百万円

③当期純利益 3,879百万円

④純資産額   7,626百万円

⑤総資産額  18,055百万円

4.エバーグリーン・リテイリング株式会社は、売上高及び仕入高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。我が国における一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成された財務諸表における主要な損益情報等は以下の通りです。

主要な損益情報等   ①売上高   26,749百万円

②経常利益  2,476百万円

③当期純利益 1,773百万円

④純資産額  9,524百万円

⑤総資産額  13,633百万円

5.当社は豊前ニューエナジー合同会社及びSPHP CO.,PTE.LTD.の持分の過半数を自己の計算において所有しておりますが、重要事項の決定は出資者全員の同意が必要であり、当社グループは同社の財務及び事業の方針の決定を単独では支配していないため、共同支配企業として同社への投資に持分法を適用しております。

6.債務超過会社であり、債務超過の額は、2026年3月31日時点で8,417百万円であります。

7.債務超過会社であり、債務超過の額は、2026年3月31日時点で896百万円であります。

8.2025年4月1日付で、佐伯バイオマスセンター株式会社は当社を存続会社とする吸収合併により消滅しております。

9.2025年7月21日付で、STRAITS GREEN ENERGY PTE. LTD.は清算結了しております。

10.2025年7月31日付で、EREX VIETNAM CO., LTD.は清算結了しております。