2024年1月期有価証券報告書より
  • 社員数
    42名(単体)
  • 平均年齢
    50.2歳(単体)
  • 平均勤続年数
    16.4年(単体)
  • 平均年収
    5,413,131円(単体)

従業員の状況

5 【従業員の状況】

(1) 提出会社の状況

令和6年1月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

42

(28)

50.2

16.4

5,413,131

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

シネマ・アミューズメント事業

15

(25)

不動産事業

12

(3)

全社(共通)

15

 

合計

42

(28)

 

(注) 1 従業員数は当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員であり、臨時従業員数は( )内に外数で記載しております。

2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3 全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。

 

(2) 労働組合の状況

当社の労働組合の組合員は22名であります。

なお、労使関係について特に記載すべき事項はありません。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1) ガバナンス

当社は、お客様、地域社会、株主、取引先、従業員等のステークホルダーの皆様との信頼関係を築き、長期的な視点での社会課題の解決と企業価値の向上を図るための機関としてサステナビリティ委員会を設置しております。

サステナビリティ委員会は、当社社長を委員長として、サステナビリティ方針に則り重要テーマを設定し、サステナビリティを巡る諸課題への取り組み等を検討、推進しております。

取締役会は、サステナビリティの視点も含めて、リスクに対応する重要案件について必要に応じて審議するとともに、サステナビリティ委員会からの報告を受け、サステナビリティ方針や重要テーマ等について確認・監督を行っております。

サステナビリティ委員会は、当事業年度において3回開催し、サステナビリティ方針(案)の策定、重要テーマの特定、当社事業活動における具体的な取り組みの現状についての確認を実施いたしました。それに基づき、取締役会において、「きんえいサステナビリティ方針」の策定を決議し、同委員会から活動状況について報告しております。

 


 

 

(2) 戦略

当社は、「映画興行とビル経営の事業活動を通じて、企業価値の向上に取り組むとともに、将来にわたって持続可能な社会の実現に貢献してまいります。」をサステナビリティ方針とし、本方針のもと、事業を通じて企業価値の向上に取り組むとともに持続可能な社会の実現に貢献するため、サステナビリティ推進体制を固め、重要テーマに則った具体的な取り組みを充実させてまいります。

重要テーマとその具体的な取り組みについては、以下を掲げております。

 

重要テーマ

具体的な取り組み

主に貢献するSDGs

「あべの」の賑わいの創出と持続的な発展への貢献

 良質で顧客満足度の高いサービスの提供

・顧客満足度の高い映画作品の上映

・施設環境向上のための設備(シート、音響設備等)の更新

 地域社会との連携と協働

・映画作品をテーマとした近隣商業施設とのタイアップ

・イベント開催等によるあべのエリアへの顧客誘致

 地域の社会貢献活動への積極的な参加

・地域イベントへの参画

・美化清掃活動への参加

・行政、地域団体への協力

 教育・文化振興への貢献

・小・中・高等学校行事を通じた映画鑑賞の普及

・職場体験学習の受け入れ

・学生製作作品発展のための上映会

 


環境の保全と脱炭素・循環型社会実現への貢献

 省エネルギー化への取り組み

・コージェネレーションシステムによる廃熱利用

・LED照明への切り替え

・省エネ設備への更新

 温暖化防止への取り組み

・CO2排出量の削減

・エネルギー使用量の削減

 省資源への取り組み

・ゴミの削減、リサイクル

・ペーパーレスの推進

 環境教育の実施

・地域の環境美化活動への取り組み

 


 

安全・安心の実現

 施設の安全の徹底

・建物耐震化

・施設、設備に係る定期点検の実施

・ビル建物・設備リスク管理委員会による安全の徹底

・テナントへの安全指導

 防災への取り組み

・防災対策マニュアルの策定

・防災訓練の実施

・消火訓練の実施

 


 

 

 

重要テーマ

具体的な取り組み

主に貢献するSDGs

働きがいのある職場づくりと人材の成長

 人権の尊重

 ダイバーシティの確保

・中途採用者の活躍

・女性活躍の推進

・シニア人材の活躍

 人材成長のための仕組みづくり

・資格取得奨励制度

・各種研修の実施

 働き方改革の各種制度の運用

・有給休暇半日取得制度による取得促進

・育児・介護支援制度の整備

 健康経営への取り組み

・定期健康診断、診断結果に基づく面談

・ストレスチェック

・衛生委員会の設置

・産業医による健康相談

・ハラスメント防止研修

・インフルエンザ予防接種

 


 

 

 

また、当社事業に大きな影響を及ぼしかねないサステナビリティ関連のリスクとして、大規模災害が発生することによって保有資産及び管理物件へ甚大な被害が生じるなどの気候変動リスクを認識しております。当該リスクについては、「3 事業等のリスク (9)大規模災害、大規模事故の発生 (10)気候変動の影響」に具体的に記載しているとおり、各種防災対策及び危機管理体制の強化に努めております。

 

(3) リスク管理

当社では、サステナビリティ委員会によるガバナンス体制の活用により、事業全般のサステナビリティに関するリスクの発生の可能性と事業経営への影響等を検討し、サステナビリティに関する取り組みを推進しております。また、同委員会から活動状況等について適宜取締役会に報告しております。

なお、建物・設備に関するリスクについては、当社事業への影響度に鑑みサステナビリティ委員会とは別組織であるビル建物・設備リスク管理委員会を設置し、当該リスク管理を行っております。技術部担当執行役員を委員長としたビル建物・設備リスク管理委員会を毎月開催し、施設関連のリスクを適正に管理することで、安全性、快適性の確保とともに、建物資産の健全な維持保全に努めております。万一、事故が発生した場合には、その原因を、設備上の問題に留まらず、ヒューマンエラーまで掘り下げることにより、再発防止策を講じるように努めております。

人権に関わるリスクについては、下記の(5)①をご参照ください。

 

(4) 指標及び目標

・「あべの」の賑わいの創出と持続的な発展への貢献

あべのアポロシネマでは「私たちは、お客様にとっていごこちのよい、また来たくなる映画館を提供します。」をミッションとして掲げ、従業員の接遇力の向上、顧客満足度の高い作品の上映、安心・快適な設備と環境で映画を楽しんでいただくことに取り組むとともに、簡単便利な「チケット予約システム」、映画会員制度「アポロシネマメンバーズ」など魅力の発信に努めております。さらに、きんえいアポロビル・あべのルシアスをはじめとし、近隣商業施設等と連携し、映画をテーマとしたタイアップイベントを実施するなど、お客様が「あべの」で楽しく過ごしていただけるような取り組みに力を入れております。

また、「あべの天王寺・サマーキャンパス」や「ABETEN STREET BUTTERFLY」等の地域振興、賑わい創出を目的としたイベントや「放置自転車対策」、「違法広告物対策」及び「ごみのポイ捨て防止」等、まちの美化に向けた取り組みに積極的に参加しております。

 

・環境の保全と脱炭素・循環型社会実現への貢献

省エネルギーについては、コージェネレーションシステムによる廃熱利用等による効率的なエネルギー運用、空調機器やLED照明等、高効率機器への計画的な更新に取り組むことにより、エネルギー原単位の1%以上(5年度平均)の改善を目標(令和5年実績3.5%改善)としております。また、温室効果ガス排出削減については、平成25年(基準年)比で、令和12年に19%以上の削減を目標としております。

・安全・安心の実現

前記のビル建物・設備リスク管理委員会の活動により、施設を利用される従業員、テナント、お客様の安全性向上に努めているほか、防災への取り組みとして、各種マニュアルの整備や大地震に備えた消火、避難訓練などを年2回実施しております。

 

(5) 人材の育成及び社内環境整備に関する方針

当社は働きがいのある職場づくりと人材の成長を重要テーマとしており、下記の取り組みを行っております。

 

① ダイバーシティの確保

人権の尊重:

当社は「きんえい倫理規定」において、人権の尊重及び性別、国籍、経歴、宗教、信条、出身地等の属性を理由として差別や不利な扱い、ハラスメント等を受けない健全な職場環境の確保を定め、人権に対する意識を高めるなど、人権の尊重を行動の規範としております。また、人権に関わるリスクに対して、社内に法令倫理委員会を設置するとともに、社外に内部通報窓口を設けるなどの取り組みを行っております。

 

中途採用者の活躍:

当社は多様な専門性を有する人材の採用に力を入れております。人材登用につきましては、客観的で公正な人事評価を行い、経歴等に関係なく、能力や見識に応じた登用を行っております。現在、中途採用者が管理職に占める割合は約半数で推移しております。

 

女性活躍の推進:

当社では「きんえい倫理規定」において成果・業績主義に基づく客観的で公正な人事評価を行い性別その他の属性に関係なく能力や見識に応じた人材登用等を行うことを定めております。

 

シニア人材の活用:

当社では、60歳定年を迎える従業員が希望する場合、原則として65歳まで再雇用する制度を運用しております。シニア人材は、その知見、経験、スキルを活かして活躍するだけでなく、蓄積したノウハウを次世代に継承することに貢献しております。

 

② 人材成長のための仕組み

資格取得奨励制度:

社員の自己啓発の奨励及び知識、技能の習得による成長を促すために、資格取得奨励制度を整備し、宅地建物取引士など対象とする58種類の資格について、それを取得した場合には、奨励金のほか、受験費用等を支給しております。

 

各種研修の実施:

全従業員を対象とし、個人情報保護法などの法令への理解促進、ハラスメント防止などを目的としたコンプライアンス研修を年1回以上実施するほか、顧客満足度を高めるための接遇力向上研修などを実施しております。

 

③ 働き方改革の各種制度の運用

多様な働き方の実現と有給休暇の取得促進を目的として、半日単位で有給休暇を取得できる制度を運用しております。また、仕事と生活のバランスを保ちながら個々の事情に応じて働くことができるように育児・介護支援制度を整備しております。

 

④ 健康経営への取り組み

身体の健康に関する取り組みとして、定期健康診断やインフルエンザ予防接種を実施しております。また、メンタルヘルスに関する取り組みとして、従業員(一部のアルバイトスタッフを含む)を対象にストレスチェックを実施しております。

 

 

(6) 人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容及び当該指標を用いた目標及び実績

当社では、上記「(5) 人材の育成及び社内環境整備に関する方針」において記載した人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は、次のとおりであります。

 

指標

目標 (令和6年度)

実績 (当事業年度)

コンプライアンス研修受講率

100%

91.8%

定期健康診断受診率

100%

97.4%

ストレスチェック受検率

100%

83.3%