人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数1,498名(単体) 2,039名(連結)
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平均年齢41.2歳(単体)
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平均勤続年数10.9年(単体)
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平均年収8,898,446円(単体)
従業員の状況
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
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2025年2月28日現在 |
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セグメントの名称 |
従業員数(名) |
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ディスプレイ業 |
2,039 |
〔701〕 |
(注)1 従業員は就業人員であり、臨時従業員数は〔 〕内に年間の平均人員を記載しております。なお、委任契約型の執行役員は従業員数には含めておりません。
2 当社グループはディスプレイ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の従業員数は記載しておりません。
(2)提出会社の状況
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2025年2月28日現在 |
従業員数(名) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(円) |
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1,498 |
〔485〕 |
41.2 |
10.9 |
8,898,446 |
(注)1 従業員は就業人員であり、臨時従業員数は〔 〕内に年間の平均人員を記載しております。なお、委任契約型の執行役員は従業員数には含めておりません。
2 平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。
3 当社はディスプレイ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の従業員数は記載しておりません。
(3)労働組合の状況
提出会社の労働組合は、乃村工芸労働組合が1962年4月本社に、乃村工藝社労働組合が1962年6月大阪本社(現 大阪事業所)に結成され、それぞれ活動しておりましたが、2001年7月1日に合併し、「乃村工藝社労働組合」となりました。2025年2月28日現在の組合員数は、1,040名であります。乃村工藝社労働組合は上部団体には加盟しておりません。
なお、労使関係は円満に推移しており、特記すべき事項はありません。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異
提出会社
当事業年度 |
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管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の育児休業取得率(%) (注)2 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1、3 |
||
全労働者 |
正規雇用労働者 |
パート・有期労働者 |
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11.1 |
63.4 |
66.4 |
69.0 |
57.2 |
連結子会社
当事業年度 |
|||||
名称 |
管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の育児休業取得率 (%) (注)2 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1、3 |
||
全労働者 |
正規雇用労働者 |
パート・有期労働者 |
|||
㈱ノムラアークス |
2.8 |
- |
65.9 |
66.6 |
62.1 |
㈱ノムラメディアス |
14.3 |
20.0 |
53.9 |
77.4 |
44.4 |
㈱シーズ・スリー |
66.7 |
- |
86.3 |
84.3 |
92.5 |
(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第2号における育児休業等及び育児目的休暇取得割合を算出したものであります。
3 「労働者の男女の賃金の差異」について、賃金制度・体系において性別による差異はありません。男女の賃金の差異は主に男女間の管理職比率、年齢構成によるものです。
4 上記以外の連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)および「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
(文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。)
当社グループでは、経営理念「人間尊重に立脚し 新しい価値の創造によって 豊かな人間環境づくりに貢献する」に根差し、ミッション「空間創造によって 人々に『歓びと感動』を届ける」を追求した事業活動を行っております。
事業的価値および社会的価値の向上に向けては「サステナビリティ方針」を制定したうえで、この方針に沿う形で「マテリアリティ(重要課題)」を特定し「中期経営方針(2023-2025)」と相互的に連動させることによって、サステナビリティ上の課題解決を事業活動に落とし込んでおります。
サステナビリティ方針針 |
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マテリアリティ(重要課題) |
1.企業統治(ガバナンス・リスクマネジメント・コンプライアンス) ・法令および社会規範を遵守し、事業活動を取り巻くリスクの適切な管理に取り組み、環境や社会に配慮した公正で健全な企業活動のためガバナンスを構築します。 |
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・コンプライアンスを徹底し、変化に対応できる柔軟でスピーディーな経営の実現 ・ステークホルダーとの対話、協働の実践 |
2.人権尊重、働き方・多様性の受容・人財育成 ・事業活動にかかわる人権課題についての理解を深め、人権尊重の責任を果たしていきます。 ・社員の健康的な働き方を追求するとともに、年齢、性別、障がいの有無、国籍、人種、価値観など、幅広い多様性を受け入れます。また、人が持つ能力を資本としてとらえ、個々の能力を発揮できる人財の育成に努めます。 |
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・多様な人財の活用・育成による創造力の発揮 ・働きがいのあるライフワークバランスの推進 ・ハラスメントのない安心して働ける環境の実現 |
3.品質・環境・安全 ・提供する商品・サービスの品質や安全水準の向上・改善に取り組みます。 ・事業活動における環境負荷を低減し、環境に配慮した調達や新しい技術の導入・開発に取り組みます。 ・働く人びとの安全と健康の確保、災害や事故の防止に取り組みます。 |
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・サプライチェーンマネジメントによる商品・サービスの信頼性向上 ・地球・自然・人間環境を豊かにするモノづくり・コトづくり ・安全・安心な労働環境の実現 |
4.社会貢献活動 ・事業活動等を通じて、文化の発展や地域社会への貢献、また文化や地域を超えた相互理解の促進や次代の創生に資することに取り組みます。 |
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・地域資産の継承とコミュニティー形成による地域の活性化 ・誰にでも使いやすい空間づくりの実現 ・文化的活動との共創・支援による豊かな感性づくり ・スポーツやウェルネス事業の空間づくりによる健康社会の実現 ・豊かな人間環境を実現するクリエイティブ人財とエンジニアリング人財の輩出 ・クリエイティブな発想と技術革新による空間価値の向上 |
(注)各マテリアリティに関する取り組みの詳細については、統合報告書に開示をしております。
統合報告書 : https://www.nomurakougei.co.jp/ir/library/
(1)ガバナンス
当社は、空間創造を通してお客様の事業価値だけでなく社会価値の創出にも貢献し、社会が未来に続く成長を実現するための「よりよい循環」を作りだしていくことを目指しています。この取り組みを着実に推進するためサステナビリティ方針を規定し、その実現に向け取締役会の諮問機関としてサステナビリティ委員会を設置しております。サステナビリティ委員会(委員長:代表取締役 社長執行役員)は、取締役会と各部門、子会社と連携することで課題解決や施策を迅速に実行に移すことを可能としております。サステナビリティ委員会では、特定したマテリアリティを中心に、サステナビリティ経営推進や持続的成長に関する取り組みについて審議・評価し取締役会に報告を行っております。
取締役会 |
↕ 諮問・答申 |
サステナビリティ委員会 |
委員長:代表取締役 社長執行役員 |
(主要構成員:上席執行役員 他/事務局:経営管理部) |
報告↑↓確認・評価 |
各部門・子会社 |
・当社グループのサステナビリティに関する主な取り組み
2021年5月 |
取締役に対する株式報酬制度を導入 |
6月 |
健康経営宣言を制定 |
10月 |
サステナビリティ協議会およびサステナビリティ作業部会を設置 |
2022年4月 |
サステナビリティ方針を制定 |
4月 |
サステナビリティ委員会を設置 |
5月 |
監査等委員会設置会社へ移行 |
2023年8月 |
マテリアリティの特定およびKPIを設定 |
11月 |
取締役会においてサステナビリティ課題に関するディスカッションを実施 |
2024年3月 |
人権方針の制定、乃村工藝社グループ行動規範の改訂 人財育成方針および社内環境整備方針を制定 |
4月 |
人権デュー・ディリジェンスに関する取り組みを開始 |
5月 |
取締役に対する報酬を業績や中期経営方針などを指標とした株主目線の制度に改定 |
(2)戦略
①人的資本関連
当社グループでは、中期経営方針に掲げる「事業価値の向上」および「社会的価値の向上」の実現のためには、従業員一人ひとりのクリエイティビティを起点とすることを重要視しています。このため、マテリアリティには「多様な人財の活用・育成」、「ライフワークバランスの推進」、「安心して働ける環境の実現」を掲げ、唯一の財産である人財の育成や、人財を活用するための環境整備に努めております。
人財育成方針 |
乃村工藝社グループの最大の財産は「人財」であり、企業の成長の源であるという認識のもと、乃村工藝社グループで働くすべての人財が共有する価値観である『ノムラマインド』の浸透をベースに成長ステージに応じた教育プログラムを策定し、OJTを効果的に組み合わせながら事業の推進と拡大に欠かせないプロフェッショナル人財の育成に取り組みます。 また、社員が自分自身のキャリアに向き合い積極的に自ら学び成長することを奨励し、これを後押しすることで、社員一人ひとりが自律したキャリアを形成できるよう支援します。 |
(取り組みの概要)
・教育体系として「ノムラ育成プログラム」を導入。
営業や制作管理、企画、デザインなど、従業員一人ひとりが担当する業務に応じた「職種別スキル」に加え、全職種に共通の「マネジメント」や「ビジネススキル」、「マインド・スタンス」の4つのカテゴリーで構成された育成プログラムを提供。オンラインを活用しながら、新入社員から中堅社員まで従業員のキャリア形成を企図した内容となっています。また、ラーニングマネジメントシステム(LMS)の導入によって、受講者の学習履歴、テスト結果、理解度などの情報を一元管理することで、教育の質の向上を図っています。
社内環境整備方針 |
乃村工藝社グループは、性別・国籍・思想信条に関係なく、能力や経験を重視した採用を実施します。また、多様で優れた人財が健康的な働き方のもとでやりがいをもってさまざまな環境の変化に挑戦し、新たな価値の創造を実現し続けるため、働き方改革をはじめとする社内環境を整備します。 働き方改革については、柔軟で多様な働き方の実現や適切な評価・処遇の実現等に取り組みます。 また、人財(社員)が最良のパフォーマンスを発揮するためには、人財の身体的・精神的・社会的に良好な状態(Well-being)の実現が基本であると考え、乃村工藝社の「健康経営宣言」のもと、上記の働き方改革と連動した健康経営の推進に取り組みます。 |
(取り組みの概要)
・健康経営推進の環境整備
社員が活き活きと働くことができる職場環境の整備と健康保持・増進を担う機関として健康管理室を設置。また、社員間のコミュニケーション醸成、食を通して健康意識を向上する場としてRE/SP(リセットスペース)を設置。健康サポート相談窓口、なんでも相談窓口(外部機関)にて社員の悩みや不安を受け止める場を提供。
・健康管理
健康診断受診の必要性の周知・受診促進、人間ドック、婦人科検診の費用補助。
・健康増進対策
健康関連セミナー、感染症対策の社内情報配信・費用補助などを通じた健康増進、コミュニケーション促進。
・健康課題の分析、改善
社員の健康診断データの分析を通じて健康課題を特定し、改善のための施策により中長期的に社員の健康増進をサポート。
②気候変動への取り組み
(移行リスク)
ディスプレイ事業は、合板や鋼材等の建築資材製造時に温室効果ガス排出を伴う材料を使用いたします。また、気候変動対応の進む海外トップブランドや環境配慮型のオフィス・イベント等の受注といった特性があることを踏まえ、「カーボンプライシング(炭素税や排出量取引制度等の拡大)による運用コストの増加」、「気候変動対応への遅れによる機会喪失」、「持続可能施工需要の拡大」等を関連性の高い移行リスク/機会として特定しています。
(物理リスク)
当社グループ事業の特性として、人的資源の持つスキルや能力の発揮が経営に与える影響が大きいことから、「気温上昇による労働条件への影響」のほか、現場施工や資材調達等において自然災害の影響を受ける場合があることに鑑み、「自然災害の甚大化・頻発化」、「災害危険エリアの拡大」などを物理的リスク/機会として特定しています。
リスクおよび機会に関する事業に与える影響の評価は次頁のとおりです。
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事業に与える影響の評価 |
|||||
リスク |
リスク・ 機会 |
リスク・機会要因項目 |
事業に与える影響 (注)1 |
時間軸 (注)2 |
||
移行リスク |
政策・法規制 |
カーボンプライシング(炭素税や排出量取引制度等の拡大)による運用コストの増加 |
中 |
資材等の製造時CO2排出や施工時のCO2排出に対する炭素税の負担、排出量取引制度等が生じた場合に建設コストが増加する恐れがある |
中期~ 長期 |
|
技術 |
再エネの調達による追加的コストの発生 |
小 |
再生可能エネルギーの調達により追加的なコストが発生する。 |
短期 |
||
市場 |
気候変動対応への遅れによる機会喪失 |
中 |
気候変動対応への遅れにより気候変動対応の進む海外トップブランドからの受注や環境配慮型のオフィス・博覧会・イベント等の受注機会が減少・喪失する。 |
短期 |
||
省エネ対応機器の拡大 |
小 |
空調、ガス設備、電化製品等の省エネ機器対応の遅れによる機会喪失 |
短期 |
|||
再生材使用の拡大 |
小 |
再生材使用促進により原材料コストが増加する |
短期~ 中期 |
|||
評判 |
気候変動対応への遅れ |
小 |
気候変動対応への遅れによるステークホルダーからの懸念増加 |
短期~ 中期 |
||
物理リスク |
急性 リスク |
自然災害の甚大化・頻発化 |
中 |
施工現場の被災による作業停止、工程遅延、人件費や資材コストが増加する恐れがある |
短期 |
|
慢性 リスク |
気温上昇による労働条件への影響 |
小 |
従業員や施工現場における就業者の労働生産性が低下する恐れがある |
短期~ 中期 |
||
機会 |
資源の効率性 |
気温上昇による労働条件への影響 |
中 |
既存施設のエネルギー効率向上に向けたリニューアル需要が増加する |
短期~ 中期 |
|
持続可能木材による施工需要拡大 |
小 |
持続可能な材料の使用による施工需要の増加 |
短期~ 中期 |
|||
市場 |
災害危険エリアの拡大 |
中 |
海抜の低い地域からの移転需要、災害に備えたリニューアル需要の増加 |
短期~ 中期 |
(注)1.「事業に与える影響」について
大:全社的に大きな影響(10億円規模)/中:全社的な影響(1~9億円規模)/小:全社レベルに至らない(1億円未満)
2.「時間軸」について
リスクおよび機会の影響を受ける時間軸は以下のとおり位置付けております。
短期:0~3年には影響を受ける/中期:3~10年には影響を受ける/長期:10年超に影響を受ける
(3)リスク管理
全社的なリスクについては、本社担当役員が委員長を務める「リスク管理委員会」において評価しております。また、災害時の事業継続計画(BCP)にもとづく大規模な震災等を想定した実践的なBCP訓練を実施するなど、企業としての防災力、事業継続力のさらなる向上に取り組んでおります。
人的資本および気候変動など、サステナビリティ全般に関するリスクの評価、優先的に対応すべきリスクの識別については、サステナビリティ委員会の中で詳細な検討を行い、重要な内容は取締役会において確認することとしております。優先的に対応すべきリスクの識別は、当社に与える財務的影響、当社の活動が環境・社会に与える影響、発生可能性を踏まえ行われております。
(4)指標及び目標
①人的資本関連
(重視する指標)
(単位:%)
項 目 |
目標とする指標 |
2023 |
2024 |
「ノムラ育成プログラム」の利用状況 |
利用率30%以上(3カ年で90%) |
37.4 |
84.0 |
女性管理職比率 |
2026年度 15%以上 |
10.7 |
11.1 |
障がい者雇用率 |
法定雇用率以上(%) |
2.47 |
2.53 |
育児休暇取得率(男性) |
2026年度 60% |
54.2 |
63.4 |
育児休暇取得率(女性) |
2026年度 100% |
100.0 |
100.0 |
有給休暇取得率 |
前期実績(59.6%)以上 |
59.6 |
57.6 |
ハラスメント研修の開催 |
受講率:100% |
100.0 |
100.0 |
ハラスメント研修の開催 |
理解度:90%以上 |
99.3 |
99.1 |
(注)上記の指標および結果は、当社の取り組み状況を記載しております。
この他、当社における健康経営推進の経年変化を数値化し、各項目の現状把握をおこなっています。
項 目 |
2023 |
2024 |
定期健康診断受診率(%) |
100.0 |
100.0 |
喫煙率(%) |
28.1 |
27.2 |
1カ月当たり平均時間外労働時間(時間) |
31.6 |
27.5 |
平均勤続年数(年) |
11.7 |
10.9 |
取り組みの結果、当社は経済産業省と日本健康会議より「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定されております。
②気候変動への取り組み
当社グループは、サステナビリティ方針の1つに「事業活動における環境負荷を低減し、環境に配慮した調達や新しい技術の導入・開発に取り組む」旨を掲げ、CO2排出量削減に向けた取組みを推進しております。現在、Scope1・2の各測定に努めており、その数値結果を踏まえてCO2排出量削減に関する指標の開示をしております。
(単位:t-CO2)
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2023年度 |
2024年度 |
増減率 |
Scope1 |
940 |
1,003 |
6.8%増 |
Scope2 |
4,334 |
4,124 |
4.8%減 |
(注)1.Scope1およびScope2は、当社および第1 企業の概況「4 関係会社の状況」に記載の全ての連結子会社を対象に、その排出量を集計しております。
Scope1:燃料(ガソリン、軽油等)の使用による直接排出量
Scope2:購入した電気等の使用による間接排出量
2.算定データの精緻化を目的として算定方法を見直し、過年度データを遡及して修正しております。