2026年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    561名(単体) 26,747名(連結)
  • 平均年齢
    46.9歳(単体)
  • 平均勤続年数
    14.1年(単体)
  • 平均年収
    5,602,183円(単体)
  • 平均年収の
    対前年増減率
    7.9%(単体)

従業員の状況

人材戦略に関する基本方針等

(1)【人材戦略に関する基本方針等】

①人材戦略に関する基本方針

当社グループは、「創造と挑戦」、「感謝と信頼」を経営理念に掲げ、「くらしまるごと」を支える企業グループへと事業領域を拡大する一方で、各事業セグメントにおける事業戦略及びビジネスモデルの実行には、適切な人材の確保・育成・配置と、組織としての実行力の強化が不可欠であると認識しております。

なお、人材戦略に関する基本方針等の詳細については、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (3)人的資本に関する取組」をご参照ください。

 

②従業員給与・報酬の額や内容の決定に関する方針

基本給に関しては、各個人の今までの社会人経験や、その実績により決定しております。

また、賞与については、会社の業績や個人評価により変動させております。

 

(2)【従業員の状況】

①連結会社の状況

 

2026年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

デンキセグメント

18,114

(4,714)

住建セグメント

7,445

(727)

金融セグメント

127

(32)

環境セグメント

421

(454)

26,107

(5,927)

その他

79

(30)

全社(共通)

561

(68)

合計

26,747

(6,025)

(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載されている従業員数は、持株会社である当社に所属しているものであります。

 

②提出会社の状況

 

 

 

 

 

2026年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

平均年間給与の

対前事業年度増減率

(%)

561

(68)

46.9

14.1

5,602,183

7.9

(注)1.平均年間給与は税込支払給与額であり、基準外賃金及び賞与を含んでおります。

2.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

 

③最大人員会社の状況

当事業年度における従業員数が最も多い会社

株式会社ヤマダデンキ

 

 

2026年3月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

平均年間給与の

対前事業年度増減率

(%)

17,313

(4,697)

44.0

12.2

4,760,342

3.5

(注)1.平均年間給与は税込支払給与額であり、基準外賃金及び賞与を含んでおります。

2.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

 

 

④労働組合の状況

当社及び株式会社ヤマダデンキには、ヤマダホールディングスユニオンがあり、UAゼンセンに加盟しております。なお、労使関係は安定しています。

 

⑤使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度の内容

当社は、使用人その他の従業員のみを対象とした役員・従業員株式所有制度を導入しております。当該役員・従業員株式所有制度の内容については、「1 株式等の状況 (8)役員・従業員株式所有制度の内容」に記載しております。

 

⑥管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の額の差異

(イ)提出会社

当事業年度

管理的地位にある労働者に占める

女性労働者の割合

   (%)

(注)1.

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注)2.

労働者の男女の賃金の額の差異(%)

(注)1.

正規雇用労働者

パート・有期労

働者

全労働者

うち正規雇用

労働者

うちパート・有期労働者

12.5

100.0

63.7

72.5

51.7

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

 

(ロ)連結子会社

当事業年度

名称

管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)

(注)1.

男性労働者の

育児休業取得率(%)

労働者の男女の賃金の額の差異(%)

(注)1.

全労働者

うち

正規雇用労働者

うち

パート・

有期

労働者

 

全労働者

うち

正規雇用労働者

うち

パート・

有期

労働者

 

株式会社ヤマダデンキ

2.9

73.1

73.5

50.0

(注)3.

51.5

78.7

84.2

 

株式会社ヤマダホームズ

3.6

44.4

44.4

(注)2.

48.0

48.7

37.8

 

株式会社ハウステック

5.4

50.0

50.0

(注)2.

69.8

69.5

71.1

 

日化メンテナンス株式会社

1.9

20.0

20.0

(注)2.

58.5

77.2

59.1

(注)5.

株式会社ヒノキヤグループ

6.3

45.2

45.2

(注)1.

66.2

64.6

70.9

 

株式会社日本アクア

14.7

71.4

71.4

(注)2.

77.5

77.7

94.3

 

インバースネット株式会社

19.1

(注)2.

70.4

79.7

90.1

 

株式会社シー・アイ・シー

18.9

50.0

50.0

(注)2.

64.6

77.3

84.8

 

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。

4.前項の表に記載のない項目及び一部の連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

5.パート労働者については、正規雇用労働者の所定労働時間で換算した人員数を基に平均年間賃金を算出しております。

 

 

(ハ)提出会社及び国内グループ連結子会社

当事業年度

管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合(%)

(注)1.

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注)2.

労働者の男女の賃金の額の差異(%)

(注)1.

全労働者

うち正規雇用

労働者

うちパート・有期労働者

4.5

61.9

53.3

73.0

77.1

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。

3.指標の算出にあたっては、国内連結子会社に含まれる各社の事業年度が提出会社と異なる場合、各社の事業年度ごとに集計しております。

4.国内グループ連結子会社の範囲は、以下の24社となります。

株式会社ヤマダデンキ

株式会社ヤマダ住建ホールディングス

株式会社ヤマダホームズ

株式会社秀建

ホクシンハウス株式会社

セキホーム株式会社

東和総合住宅株式会社

株式会社ハウステック

日化メンテナンス株式会社

中部日化サービス株式会社

株式会社ヒノキヤグループ

フュージョン資産マネジメント株式会社

株式会社日本アクア

株式会社ヤマダファイナンスサービス

株式会社ヤマダ少額短期保険

株式会社ハウス・デポ・パートナーズ

株式会社ヤマダ環境資源開発ホールディングス

株式会社シー・アイ・シー

インバースネット株式会社

東金属株式会社

コスモス・ベリーズ株式会社

株式会社J・スタッフ

株式会社ヤマダテクニカルサービス

株式会社ビー・ピー・シー

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)基本的な考え方

当社グループは、経営理念である「創造と挑戦」「感謝と信頼」のもと、事業活動を通じた社会課題の解決が持続的な成長及び中長期的な企業価値向上につながるものと考えています。創業以来50年余り、家電販売を起点に家具・住宅設備・住宅・金融へと事業領域を拡大し、お客様一人ひとりの暮らしと人生に寄り添う「くらしまるごと」を支える企業へ進化してきました。また、販売にとどまらず、家電製品の回収・リユース・リサイクルまでを担う資源循環システムを構築する等、事業を通じて環境・社会と調和した価値創造に取り組んでいます。

2019年にはSDGs達成に向けた重要課題を特定し、環境・社会課題への対応を事業戦略と一体で推進してきましたが、気候変動の深刻化や人的資本経営への要請、外部開示基準の高度化を踏まえ、これらの外部環境変化が当社グループの事業活動及び財務へ与える影響を、より体系的に把握する必要があると認識しました。

このような背景のもと、お客様の暮らしを取り巻く自然環境・生態系の健全性と、事業を支える人材の心身の健康及び自律的な成長を、価値創造を支える重要な要素として位置づけ、2025年5月にマテリアリティ及びKPIの見直しを実施しました。

今後は、外部開示基準の進展を踏まえ、指標体系の高度化と財務影響の明確化を進め、持続的な経営基盤の強化と企業価値・社会価値の向上を目指します。

 

■ガバナンス

当社グループは、サステナビリティを中長期的な企業価値向上に資する重要な経営要素と位置づけ、取締役会による監督のもと、ESG・サステナビリティ推進委員会による企画・統括、各会議体による実行、という三層構造を通じて、グループ全体で一貫したサステナビリティ推進体制を構築しています。

 

<ESG・サステナビリティ推進体制図>(2026年6月25日現在)

 

(ⅰ)監督機能としての取締役会

当社グループは、サステナビリティ課題への対応を経営の重要課題と位置づけ、取締役会がその監督を担っています。取締役会に対しては、代表取締役 兼 副社長執行役員CHRO(チーフ・ヒューマンリソース・オフィサー)が、方針、マテリアリティ、重要施策及び健康経営の進捗状況等を、定期的に報告しています。取締役会はこれらを審議・承認すると共に、その実効性及び適切性を継続的に監督しています。

なお、マテリアリティと役員報酬との連動については、必要に応じて指名・報酬委員会へ諮問し、その答申を踏まえて決定しています。2025年度より、サステナビリティ連動報酬を導入しており、目標達成率に応じた報酬への反映は、2026年度に決定する役員報酬から適用しています。詳細については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (4)役員の報酬等」をご参照ください。

 

(ⅱ)ESG・サステナビリティ推進委員会

ESG・サステナビリティ推進委員会は、取締役会の監督のもと、グループ全体のサステナビリティ経営を推進する中核的な会議体として、企画・統括・提言及び助言の役割を担っています。本委員会では、代表取締役 兼 副社長執行役員CHROを委員長とし、社会動向や当社への期待を踏まえ、社内取締役、社外取締役、各事業セグメント責任者が参加し、外部開示規制への対応方針の整理、事業特性やバリューチェーンを踏まえたマテリアリティの特定・見直し、リスク・機会の識別、目標や施策等の検討を行っています。重要事項については、取締役会へ報告・付議しています。2025年度は4回開催し、サステナビリティ関連方針類、TNFDや健康経営等の各種取組に関する審議・報告を取り扱いました。

 

(ⅲ)執行機能としての各委員会・分科会

サステナビリティ関連施策については、ESG・サステナビリティ推進委員会の方針・提案を受け、各分科会が執行機能を担っています。分科会は、具体的施策の立案・実行及び進捗管理を行い、実行責任者(議長)を明確にしたうえで重要事項を整理しています。

また、各委員会はそれぞれの専門領域に関する施策を推進しています。重要事項についてはESG・サステナビリティ推進委員会と相互に共有し、必要に応じて取締役会へ報告しています。これにより、グループ全体としての一貫性及び実効性の確保を図っています。

 

■戦略

当社グループは、家電販売を中心に、住宅・リフォーム、金融、環境・資源循環事業までを展開する「くらしまるごと」の事業ポートフォリオを強みとしています。省エネ商品・ZEH・リユース商品等の提供を通じた社会課題解決と、顧客接点拡大や収益機会創出を両立することで、中長期的な企業価値向上を目指しています。

気候変動や社会構造の変化は、当社の事業活動及び財務に影響を及ぼし得る重要な経営要因であると認識しています。こうした外部環境の変化を踏まえ、経営理念と整合した「サステナビリティ基本方針」を定め、事業戦略と一体で推進しています。2025年5月には、環境・社会における課題の重要性について、当社及びステークホルダー双方の観点から整理し、6つのマテリアリティを特定しました。

これに基づき、各マテリアリティに関連するリスク・機会を体系的に識別・評価し、当社グループの事業活動及び財務への影響の観点から整理しています。

なお、サステナビリティ基本方針(第4版)は2026年2月16日付で改定しています。詳細については当社ホームページをご参照ください。

https://www.yamada-holdings.jp/info/policy/csr-ethics.html

 

<マテリアリティごとの事業及び財務への影響分析>

マテリアリティ

事業及び財務への影響

主なリスク

主な機会

主な影響

影響度

 

発現

時期

気候変動への対応

炭素税導入/異常気象による来店減少/設備損害

再生可能エネルギー導入によるコスト削減/低炭素商品の需要拡大

光熱費/減価償却費/売上高/粗利率/設備投資額

中・大

短期〜長期

環境配慮型製品の販売促進

価格競争の依存/高付加価値商品提案不足

粗利率向上/LTV(顧客生涯価値)向上/ブランド価値向上

売上高/粗利率/一人当たり販売額

短期〜中期

資源循環と廃棄物削減

廃棄コスト増加/資源循環関連規制強化対応コスト

回収・リユースの拡大や再資源化の強化による収益増加

廃棄コスト/粗利率/在庫回転率/売上高

短期〜中期

人材育成の強化

提案力不足/専門性不足による付加価値低下

高付加価値提案の再現性向上(=属人化排除と標準化)/一人当たり付加価値向上

売上高/粗利率/研修費

短期〜中期

人手不足対応と人材確保と顧客満足の維持(DX対応等)

人材不足による接客機会損失/オペレーション不安定化

業務効率化による生産性向上/顧客満足向上

人件費/売上高/資産回転率

短期~長期

DE&I・ウェルビーイングの推進

人材定着不安定/エンゲージメント低下

離職率低下/採用コスト抑制/競争力向上

人件費/売上高

短期〜長期

影響度は、大(収益への影響が5,000万円以上見込まれ、広域に影響を及ぼす可能性が高い)、中(収益への影響が一定程度見込まれ、一定範囲に影響を及ぼす可能性がある)、小(収益への影響及び影響範囲が限定的)としています。

発現時期の定義は、短期(3年以内)、中期(10年以内)、長期(30年以内)としています。

 

当社グループは、リスク低減と成長機会創出の両立に向け、マテリアリティごとに対応の方向性、主な取組及びKPIを設定し、推進しています。

 

<マテリアリティごとの対応>

マテリアリティ

戦略の方向性

主な取組

2025年度主な成果

主なKPI

気候変動への対応

再生可能エネルギーへの切替及び自社排出の削減を通じて、脱炭素社会への貢献と事業の持続的成長の両立を目指します

・再生可能エネルギー導入拡大

・エネルギー使用量削減

 

ヤマダデンキは、27店舗に太陽光パネルを設置し電力の一部を再生可能エネルギーで賄うと共に、既存18店舗に加え新たに199店舗において再生可能エネルギー由来電力へ切替を実施し、当該217店舗では使用電力の100%を再生可能エネルギーとしました。

2031年3月期、スコープ1及びスコープ2におけるCO₂排出量、2021年3月期比42%削減

環境配慮型製品の販売促進

高付加価値商品・サービスの構成比を高め、顧客を含めた脱炭素への貢献を拡大します

・PB・SPA強化

・ZEH推進

・YAMADA GREEN認定・BCP対応商品の販売拡大

・提案人材育成

ヒノキヤグループは、全館空調システム「Z空調」の累計受注棟数が35,000棟を突破し、マンション向け商品の提供を開始、商品ラインナップを拡充しました。

ヤマダホームズはZEH供給率50%に向上し、省エネ住宅分野における商品展開を継続しています。

2031年3月期、ZEH供給率50%の目標を80%へ上方修正

資源循環と廃棄物削減

回収・リユース・リサイクルを含む循環型モデルを強化し、資源効率と収益性の向上を図ると共に、循環型社会に貢献します

[2023年166億円グリーンローン契約締結]リユース工場の建設・廃家電プラントの増設・廃棄物発電施設の新設

環境セグメントでは、ヤマダ西日本リユースセンター山口工場の稼働により、年間6万台分の生産能力を増強しました。

また、リユース商品の取扱店舗拡大を推進した結果、冷蔵庫及び洗濯機の売上高は前期比109.0%となり、資源循環の高度化につながりました。

2030年3月期、家電製品のリユース台数、300,000台

人材育成の強化

専門性及び横断性を備えた人材を育成し、「くらしまるごと」提案を通じた付加価値創出を図ります

・グループ横断の提案力強化

・階層別教育

・次世代経営人材育成

ヤマダデンキは、家電に加え水回り・外装・内装・家具まで対応可能なアドバイザーの育成を推進しています。取組の一環として、商品知識に加え、実際のリフォーム事例を題材とし、住居訪問から提案、引き渡し後の顧客の声までを収録した映像コンテンツの拡充を行いました。

2031年3月期、従業員一人あたりの平均研修時間、30時間以上

人手不足対応と人材確保と顧客満足の維持(DX対応等)

DX活用と人材最適配置を通じ、生産性向上と顧客満足の維持を両立します

・セールスエンジニア(SE)育成強化

・DX推進

・戦略的配置

・販売チャネル拡大

当社グループは、お客様の「くらしまるごと」を支えるため、「接客」に近い体験を提供する「くらしまるごとAIエージェント」の開発を開始しました。

また、顧客接点の多様化に向け、ネット・テレビショッピングの販売チャネルを強化した結果、当連結会計年度におけるネット・テレビショッピングの売上高は前期比113.1%となりました。

2030年3月期、従業員一人あたりの年間販売金額、7,100万円

DE&I・ウェルビーイングの推進

多様な人材が能力を最大限発揮できる制度・環境を整備し、組織実行力を高めます

・新人事制度運用

・キャリアパス明確化

・健康経営の浸透

ヤマダデンキは、多様な人材の活躍を目的として、公募により参加した73名の女性社員を対象にキャリアデザイン研修(約1,800万円)を実施し、人的資本への投資を行いました。ヒノキヤグループは、「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」に初めて認定されました。

2031年3月期、エンゲージメントサーベイの総合評価、「A」

女性管理職比率10%以上

 

■リスク・機会の管理

当社グループでは、代表取締役 兼 副社長執行役員CHROを委員長とするリスク管理委員会を設置し、各グループ会社を含めた全社的なリスク管理体制を構築しています。同委員会は原則として毎月開催され、自然資本や人的資本等を含むテーマにおける全社的なリスクの識別、影響度及び発生頻度の観点からの評価ならびに対応状況の確認を行っています。リスク管理委員会において、事業活動または財務に重要な影響を及ぼす可能性が高いと判断された事項については、経営戦略会議に付議のうえ、取締役会へ報告し、経営としての意思決定及び監督のもと管理しています。

ESG・サステナビリティ推進委員会においては、長期的なリスク・機会の評価については、概ね3年おきにサステナビリティ推進部で脱炭素社会への移行に伴う、政治・経済・社会・市場環境等の「外部環境の変化」と地球温暖化の進展に伴う「物理的変化」、その発生確率とこれらが現実化した場合の財務影響の詳細分析を行い、リスク・機会を特定します。そして財務上、収益への影響が5千万円超となるようなリスク・機会については、リスク管理委員会にて審議のうえ、当社グループの重要なリスク・機会として評価しています。

なお、財務に重要な影響を及ぼす可能性のある事項については、「事業等のリスク」においても記載しています。

 

■指標・目標

当社グループでは、サステナビリティを中長期的な企業価値向上に資する経営要素と位置づけ、マテリアリティごとに、事業特性及び2026年3月期~2030年3月期の中期経営計画を踏まえ、KPI及び目標を定めています。これらは全社共通の考え方のもと、ESG・サステナビリティ推進委員会及び各分科会において進捗を確認しています。個別テーマごとの具体的なKPI、目標は、本章以降に記載しています。

 

(2)環境への取組

当社グループは、「くらしまるごと」を支える事業活動において、気候変動及び自然資本に関する課題を経営上の重要課題と認識し、事業に影響を及ぼし得るリスク・機会として事業戦略に反映しています。

リスクへの対応として、店舗における省エネルギー設備への切替や再生可能エネルギー由来電力の使用拡大を進めています。機会の観点からは、住建セグメントにおけるスマートハウスやZEHの拡大、環境セグメントにおけるリユース・リサイクル生産能力の拡充及びヤマダエネルギープラントへの投資を推進しています。これらの取組により、環境負荷低減とグループ内シナジーの強化を図り、中長期的な企業価値向上に取り組んでいます。

また、TCFD提言に賛同し、気候変動に関するリスク・機会について、経営戦略及び財務との関連性を踏まえた情報開示の高度化を進めています。自然環境及び生物多様性については、TNFDフォーラムへの参画及びTNFDアダプターへの登録を通じ、提言に基づく分析及び開示の充実を図っています。

 

■ガバナンス

当社グループは、気候変動及び自然関連を含む環境課題への対応について、ESG・サステナビリティ推進委員会において、方針の策定、リスク・機会の識別・評価、ならびに対応策の検討を行っています。同委員会は、各セグメントの責任者等で構成され、事業特性を踏まえた議論を行う体制としています。重要な事項については、取締役会に報告または付議し、監督を受けています。

また、執行機能としては、各委員会・分科会が具体的な施策の立案・実行を担い、グループ全体で環境課題への対応を推進しています。

なお、詳細については、前述のサステナビリティ全般に関するガバナンスをご参照ください。

 

■戦略

(ⅰ)気候関連(TCFD)

 当社グループでは、TCFD提言に基づき、対象事業について、1.5シナリオおよび4.0シナリオを用いて、2030年から2050年を対象期間とした気候変動に伴うリスク・機会の分析・評価を実施しました。

 

<シナリオ分析>

シナリオ

1.5℃シナリオ

4.0℃シナリオ

対象事業

デンキセグメント、住建セグメント、環境セグメント(当社グループ全体の売上高に占める割合上位のヤマダデンキ国内全店舗及び気候変動がもたらす影響の上位事業)

対象年

2030~2050年時点の影響

評価結果

脱炭素に向けた規制や政策の強化がされ、気候変動への対策が進む、産業革命前の水準から気温上昇が1.5℃~2.0℃程度となるシナリオです。顧客の製品・サービスに対する志向が変化し、企業の気候変動対応が強く求められ、未対応の場合は、顧客流出やレピュテーションリスク上昇が発生する等、移行リスクは高まると推測しました。一方、気候変動による災害の激甚化や増加が一定程度抑制される等、物理リスクは4.0℃シナリオと比べて相対的に低いと推測しました。

(参照:IEA NZE 2050)

気候変動対策が十分になされず、産業革命前の水準からの気温が4.0℃程度まで上昇するシナリオです。自然災害の激甚化、海面上昇や異常気象の増加が想定される等、物理リスクは高まると想定しました。この影響を受け、防災・レジリエンス性能を備えた製品・サービスへの需要拡大が見込まれるものと考えました。一方、政府による規制強化がなされない等、移行リスクは低いと推測しました。

(参照:IPCC RCP8.5)

 

(ii)自然関連(TNFD)

当社グループは、自然関連リスク・機会が企業価値に与える影響を把握するため、TNFD提言に基づくLEAPアプローチに沿った分析を実施しました。対象は、デンキ・住建・環境の各セグメントとし、連結売上高の約99%をカバーしています。分析においては、自然資本との接点の特定(Locate)、依存・影響の評価(Evaluate)、リスク・機会の特定及び優先順位付け(Assess)を実施しています。評価にはENCORE等の外部ツールに加え、IBAT、Aqueduct、ハザードマップ等を活用し、地域特性を踏まえた分析を行っています。

 

■リスク・機会の管理

当社グループでは、気候変動及び自然関連のリスク・機会を、全社的なリスク管理の枠組みの中で統合的に管理しています。詳細については、前述のサステナビリティ全般に関するリスク・機会の管理をご参照ください。リスク・機会の識別・評価にあたっては、気候関連:シナリオ分析(1.5℃/4.0℃)、自然関連:LEAPアプローチを活用しています。

 

<移行リスク>

カテゴリ

分類

リスク項目

発現時期

影響度

事業への影響

対応策

気候変動

自然資本

政策/法規制

バリューチェーンにおける規制強化

短期~

中期

規制強化による調達コストの増加

・取引先アンケートによるリスク把握

・環境方針の周知及び運用

木材・原材料の調達先における環境破壊防止の監督コスト増加

・認証材活用の検討
・トレーサビリティの整備

気候変動

炭素税/炭素価格の上昇

カーボンプライシングの適用により自社の電力コストが増加

[2030年時点の想定炭素価格に基づく影響額:39億円 ※]

・省エネルギー施策の推進
・再生可能エネルギーの導入拡大

低炭素材料、低炭素施工技術の開発に伴うコストの増加

・グループ間での共同調達の拡大

・施工プロセスの効率化

省エネ規制

強化

短期

省エネ基準強化による開発・調達コストの増加及び非適合在庫の評価損の発生

・高省エネ性能製品・住宅の販売強化

・在庫管理の高度化

エネルギーコスト上昇による店舗、事業所等運営コストの増加

・省エネルギー設備の導入

・再生可能エネルギーの導入拡大

自然資本

廃棄物・リサイクル規制

強化

中期

建設資材の廃棄抑制及び再資源化対応のためのコストの増加

・建設資材の再資源化推進
・廃棄物管理体制の強化

気候変動

自然資本

市場

顧客行動の

変化

木材調達の透明性等への対応不足による住宅販売の減少

・自然関連データの整備及び可視化

・環境配慮型住宅の提案強化

評判

気候変動及びネイチャーポジティブへの対応の不備

短期~

中期

環境対応が不十分であると消費者から認識されることによる売上高の減少

・環境配慮型商品の販売強化
・環境情報の開示・発信強化

※本炭素コストの水準は、IEAのネットゼロシナリオにおける2030年の炭素価格(140ドル/t-CO₂)と整合的である。

 

<物理リスク>

カテゴリ

分類

リスク項目

発現時期

影響度

事業への影響

対応策

気候変動

自然資本

急性

気候変動による事業停止

短期

自然災害に伴う店舗や営業所、工場の被害による売上高の減少

・事業継続計画(BCP)の強化

・拠点の分散及び耐災害性向上

異常気象による現場作業時間の減少・安全衛生コストの増加

・作業環境の改善

・施工計画及び人員配置の最適化

異常気象による自社拠点の損害

台風・豪雨等に伴う被害からの復旧のための設備投資額の増加

・災害対応体制の強化

・復旧プロセスの標準化

異常気象の激甚化

自然災害に伴う物流網・交通網の遮断による売上高の減少

・物流ネットワークの多重化

・在庫配置の最適化

慢性

降水/気象パターンの変化

中期~

長期

洪水を含む自然災害リスクの高まりによる拠点運営コストの増加

・拠点立地のリスク評価

・防災対策の強化

植生、木材調達地域の変化による木材調達コストの増加

・調達先の分散化

・認証材及び代替資材の活用

長期

慢性的な水ストレスの増大に伴う、水調達コストの増加

・水使用量の削減

・節水設備の導入

その他生態系サービスの変化

自然資本の劣化によるエネルギー・資源調達コストの増加

・資源循環の推進

・サプライチェーン全体での環境負荷低減

 

<機会>

カテゴリ

分類

機会項目

発現時期

影響度

事業への影響

施策

気候変動

資源効率性

再エネ・省エネ導入の拡大

短期~

中期

補助金を活用した設備の導入によるエネルギーコストの減少

・太陽光発電システムの導入推進

・省エネ設備導入の推進

自然資本

循環型ビジネスの拡大

お客様から引き取った家電製品の再製品化による売上高の増加

・使用済み小型家電回収サービスの周知

・リユース商品取り扱い店舗の増加

既存住宅のリフォーム需要拡大による売上高の増加

・高断熱・高耐震化住宅買取再販の拡大

・住宅性能保証及び管理体制の整備

気候変動

製品/サービス

低排出製品及びサービスの展開

短期

省エネ家電製品の普及促進による売上高の増加

・省エネ基準達成率100%以上の家電製品の販売強化

・YAMADA GREEN認定商品の展開

環境配慮型住宅の普及促進による売上高の増加

・ZEH・LCCM住宅の販売強化

・環境リフォーム提案の推進

気候変動

自然資本

消費者嗜好の変化

平均気温上昇による消費者需要の変化による売上高の増加

・消費者ニーズの情報収集強化
・人材育成を含む販売体制の強化

中期

再生材の需要拡大による売上高の増加

・使用済み製品の回収・再資源化の強化

・再生材を活用した住宅の展開強化

自然災害対策製品需要の拡大

短期

災害対策製品(充電池・懐中電灯・ランタン等)需要拡大による売上高の増加

・災害対策製品の取扱い拡大

短期~

中期

浸水や強風等の災害耐性を有する住宅における売上高の増加

・防災関連製品の取扱拡大

・耐災害住宅(V2H等)の提案強化

市場

環境関連の事業機会の拡大

中期

資源循環政策の強化による再資源化需要の増加

・回収・再資源化体制の構築

・トレーサビリティ管理の整備

短期~

中期

拡大生産者責任強化によるビジネス機会の増加

・循環型ビジネスの強化

パートナー企業との連携

長期

企業間連携による新たな環境関連事業の創出に向けた機会の増加

・企業・自治体連携の推進
・新規環境事業の開発

評判

災害時における事業継続性の確保

短期

自然災害に備えたレジリエントな事業体制の確立によるレピュテーションの向上

・BCPの整備・継続的な見直しの実施

・災害対応体制の構築及び訓練の実施

社会的評価の向上

中期

自然関連情報開示の強化による企業価値の向上

・TNFDに基づく情報開示の推進
・生物多様性配慮型の調達の推進

資金調達

補助金・金融支援の活用

短期~

中期

投資負担軽減、投資機会の拡大

・補助金活用
・グリーンファイナンス活用

 

発現時期の定義は、短期(3年以内)、中期(10年以内)、長期(30年以内)としています。

影響度は、大(収益への影響が5,000万円以上見込まれ、広域に影響を及ぼす可能性が高い)、中(収益への影響が一定程度見込まれ、一定範囲に影響を及ぼす可能性がある)、小(収益への影響及び影響範囲が限定的)としています。

 

■指標・目標

当社グループでは、気候変動に係るリスク・機会への対応状況を把握するため、CO₂排出量、再生可能エネルギー導入率等を主要指標として設定しています。また、TNFDに関しては、事業特性及びバリューチェーン分析の結果を踏まえ、自然への依存及びインパクトの重要性を考慮しつつ、指標及び目標の整備を段階的に進めていきます。

 

<指標の推移及び目標>

マテリアリティ

KPI

目標・目標年

2024年

3月期

2025年

3月期

2026年

3月期

気候変動への対応

スコープ1及びスコープ2におけるCO₂排出量削減

基準年:2021年3月期
目標年:2031年3月期42%削減

-11.1%

-13.6%

-30.8%

電力使用による延べ床面積当たりCO₂排出量削減

基準年:2021年3月期
目標年:2031年3月期53%削減

-15.4%

※1

-13.2%

-34.9%

電力使用量全体に占める再生可能エネルギー比率

38%(2031年3月期)

3.74%

※1

3.92%

21.49%

環境配慮型製品の販売促進

省エネラベリング制度における省エネ基準達成率100%以上の家電製品(テレビ、冷蔵庫、エアコン)販売台数構成比

60%(2031年3月期)

42.8%

※1

44.8%

54.2%

YAMADA GREEN認定商品の販売金額

前期比増(毎期)

3,843

百万円

前期比

+3.0%

10,587

百万円

前期比

+175.4%

18,492

百万円

前期比

+74.6%

災害対策商品(防災グッズやポータブル電源等)の販売金額

前期比増(毎期)

1,988

百万円

前期比

+29.6%

2,542

百万円

前期比

+27.8%

1,324

百万円

前期比

-47.9%

ZEH供給率

80%(2031年3月期)※2

41%

45%

50%

太陽光パネルの出荷量

50,000枚(2031年3月期)

33,054枚

32,941枚

37,533枚

資源循環と廃棄物削減

家電製品のリユース ※3

300,000台(2030年3月期)

119,727台

156,899台

182,224台

パソコンリユース・リサイクル

317,200台(2027年3月期)

405,025台

335,482台

314,258台

小型家電リサイクル台数

1,000,000台(2030年3月期)

― ※4

843,128台

749,269台

※1 2025年5月に目標・目標年を見直ししたKPIとなり、比較可能性を確保するため、2024年3月期の実績値は同一の基準に基づき算出しています。

※2 従来目標であるZEH供給率50%を達成したことを踏まえ、目標値を80%へ上方修正しています。

※3 2026年3月期より、算定対象の見直しに伴いテレビを除外するとともに、資源循環の取組強化の一環として小型家電を新たに対象へ追加しています。

※4 2025年5月に新たに設定したKPIとなります。

 

<CO2 スコープ1,2,3排出量>

スコープ区分

算定方法

2024年3月期

※1

2025年3月期

2026年3月期

単位

スコープ1(事業者自らの直接排出)

燃料使用量に原単位を乗じて算出

48.4

36.4

36.3

千t-CO2

スコープ2(他人から供給された電気・熱の使用)

電力使用量に原単位を乗じて算出

230.7

234.9

180.7

千t-CO2

スコープ3(事業者の活動に関連する他社の排出)

合計

 

21.3

20.4

20.1

百万t-CO2

カテゴリ1(購入した製品・サービス)

主要製品に環境省公表原単位を乗じて算出

4.2

4.4

4.5

百万t-CO2

カテゴリ11(販売した製品の使用)

主要製品に想定エネルギー使用量・年数を乗じて算出

16.3

15.2

14.8

百万t-CO2

その他カテゴリ(2,3,4,5,6,7,12,14)

該当公表原単位を乗じて算出

0.8

0.8

0.8

※2

百万t-CO2

※1 2024年3月期までは非連結子会社を含みます。

※2 スコープ3カテゴリ毎の詳細は、統合報告書2026(2026年9月発行予定)をご参照ください。

 

■第三者保証について

  各期のスコープ1,2,3(カテゴリ1,2,3,4,5,6,7,11,12,14計)について、任意の第三者保証(株式会社サステナビリティ会計事務所(所在:東京都千代田区)によるISAE3000、ISAE3410に基づく限定的保証)を取得しています。

 

(3)人的資本に関する取組

1)人材戦略に関して

当社グループは、持続的成長の実現に向け、人的資本を重要な経営資源と位置づけています。全国各地の事業現場において、社員一人ひとりが顧客と向き合い、専門性やグループ横断の連携を通じて価値を創出することが、当社グループの事業基盤であり競争力の源泉であると認識しています。

 

■ガバナンス

当社グループでは、人的資本経営を推進するためのガバナンス体制を構築・運営しています。人的資本経営の実行及び実現を担う責任者としてCHROを設置し、経営関連方針の推進、人材の確保・育成・配置に関する施策を管掌しています。人事総務本部長を委員長とする「人事総務委員会」を設置し、各分科会から上程された人的資本に関する具体的な課題及び施策について審議・決議を行うと共に、その進捗状況を定期的に確認しています。重要な事項については、取締役会に報告または付議し、監督を受けています。

また、各事業会社における人事委員会や分科会での議論内容を共有することで、グループ全体としての課題認識の統一と解決を図っています。内部通報制度については、公益通報者保護の強化を目的として、2024年3月より通報窓口を内部から外部委託へ変更しました。通報対象は、当社グループ全体の企業に所属する労働者(派遣社員及び1年以内の退職者を含む)ならびに役員とし、グループ全体のガバナンス体制の強化を図っています。

 

■戦略

当社は、経営戦略及び事業戦略の実行力を高める基盤として、人的資本を重要な経営要素の一つと位置づけています。家電量販店からライフスタイル提案企業への進化を通じて「くらしまるごと」を支えるという経営の方向性のもと、各事業セグメントにおける事業戦略及びビジネスモデルの実行には、適切な人材の確保・育成・配置と、組織としての実行力の強化が不可欠であると認識しています。このため当社では、事業戦略及び組織基盤の双方の観点から、人的資本に関する施策を整理し、短期的には事業運営に直結する人材施策、中期的には競争力や実行力を左右する人材施策、さらに新たなアクションとして、新人事制度の運用により企業価値創造の再現性に寄与する戦略を構築しています。

 

<経営戦略の実行を支える人的資本戦略の全体像>

 

  ※人材育成方針については、ホームページをご覧ください。

   https://www.yamada-holdings.jp/info/policy/human-resource-development.html

 

  ※社内環境整備方針については、ホームページをご覧ください。

   https://www.yamada-holdings.jp/info/policy/company-environment-improvement.html

 

  ※安全衛生方針については、ホームページをご覧ください。

   https://www.yamada-holdings.jp/info/policy/health-safety.html

 

 

■リスク・機会の管理

当社は、人的資本に関するリスク・機会について、事業戦略の実行及び企業価値創造に与える影響の観点から整理・管理しています。人的リスクとしては、人材の成長や適切な配置が属人化することにより、事業運営や価値創造の再現性が確保されない可能性を認識しています。一方で、人的資本の再現性を高めることは、事業の持続的成長及び企業価値創造の継続につながる重要な機会であると捉えています。こうした認識のもと、当社では、経営戦略及びビジネスモデルの実行において依存度の高い人材要素を整理し、人材像、人材の量・質、活性化・エンゲージメント、制度・環境といったマネジメント基盤の観点から、人的リスク・機会を把握しています。その上で、事業成長や「稼ぐ力」との関連性を踏まえ、優先的に対応すべき重点施策を特定し、人的リスクの低減及び機会の創出を図っています。

 

<人的資本に関するリスク・機会と財務への影響>

短期は3年以内、中期は10年以内としています。

 

■指標・目標

当社は、人的資本に関する重点施策の進捗及び成果を把握するため、人的資本に関する指標・KPIを設定しています。これらの指標・KPIは、人的施策の実行状況を把握することを目的とするだけでなく、事業運営や企業価値創造にどのようにつながっているかを確認するためのものとして位置づけています。今後も、事業環境の変化を踏まえながら、人的資本に関する取組の実効性を継続的に検証し、必要に応じて指標・KPIの見直しを行っていきます。

 

 

マテリアリティ

KPI

目標

2024年3月期

2025年3月期

2026年3月期

人材育成の強化

1人当たりの平均研修時間

30時間以上

(2031年3月期)

25時間/年

21時間/年

30時間/年

人手不足対応と人材確保と顧客満足の維持(DX対応等)

1人当たりの販売金額 ※1

7,100万円/年

(2030年3月期)

― ※2

5,472万円/年

5,606万円/年

ネット・テレビショッピング売上高 ※1

1,900億円

(2030年3月期)

― ※2

1,018億円

1,152億円

正社員離職率

4.5%以下

(2031年3月期)

― ※2

5.3%

5.1%

DE&I・ウェルビーイングの推進

長時間労働抑制

残業時間を削減した会社割合

前期比増(毎期)

残業時間前年比抑制達成会社割合70.4%

前期比+10.4ポイント

残業時間前年比抑制達成会社割合53.8%

前期比‐16.6ポイント

残業時間前年比抑制達成会社割合61.5%

前期比+7.7ポイント

有給休暇取得率

80%(2031年3月期)

64.0%

58.1%

51.3%

女性管理職比率

10%以上

(2031年3月期)

3.6%

4.1%

4.5%

健康診断受診率

100%(2031年3月期)

95.9%

95.6%

96.8%

ストレスチェック受検率

100%(2031年3月期)

96.1%

96.5%

97.7%

エンゲージメントサーベイ ※2

総合評価「A」
(2031年3月期)

総合評価

「B」 ※3

総合評価

「B」

総合評価「B」

休業災害度数率

0.50以下

(2031年3月期)※4

0.98

1.14

1.44

女性及び男性社員の育児休業取得率

女性100%維持

男性80%以上

(2029年3月期)

女性100.0%

男性32.5%

※5

女性100.0%

男性36.2%

女性100.0%

男性61.9%

※1 対象:ヤマダデンキ

※2 2025年5月に新たに見直し・特定したKPIとなります。

※3 対象:ヤマダホールディングス、ヤマダデンキ、ヤマダファイナンスサービス、シー・アイ・シー、インバースネット、ヤマダホームズ、ヒノキヤグループ、ハウステック、中部日化サービス、日化メンテナンス

※4 休業災害度数率の目標数値は、厚生労働省「令和3年労働災害動向調査(事業所調査(事業所規模 100 人以上)及び総合工事業調査)の概況」の「産業、事業所規模別労働災害率及び死傷者1人平均労働損失日数」をもとに算出。

※5 対象:ヤマダホールディングス、ヤマダデンキ

 

2)人権の尊重に関して

当社グループでは、人権デュー・ディリジェンスの実施、人権に関する負の影響への救済・是正措置、人権教育の実施を項目に挙げた「人権方針」を定めています。人々の暮らしを支える事業を行う企業として、人権の尊重は社会的責任を果たす上で、不可欠と認識しています。全役員と社員が人権に関する国際規範を支持し、お互いの人格や個性を尊重する取組を推進し、人種、国籍、性別、宗教等に基づく差別を排除し、個人の人格と個性を尊重すると共に、安全かつ健康的な労働環境の提供、結社の自由、児童労働・強制労働や非人道的な活動の禁止を通じて、社員一人ひとりの人権尊重を推進しています。

※人権方針については、ホームページをご覧ください。

https://www.yamada-holdings.jp/info/policy/human-rights.html

 

(ⅰ)人権尊重の取組

当社グループは人権方針に則り、人権意識の向上や人権尊重の風土構築を目的とし、さまざまな取組を行っています。ヤマダデンキにおいては「カスタマーハラスメントの対策に関する方針」を制定し、対応マニュアルを作成して従業員の安心・安全に努めています。またアンガーマネジメントについて、役員と管理職を対象とした動画研修を行いました。お取引先様に対しては、アンケートを実施し、労働環境の把握を通じて、人権課題を特定しています。

※カスタマーハラスメントの対策に関する方針については、ホームページをご覧ください。

https://www.yamada-denki.jp/information/policy/customer-harassment.html

 

(ⅱ)人権デュー・ディリジェンス

当社グループは、事業活動に関わるすべてのステークホルダーの人権を尊重するため、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」及び日本政府の「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」等に基づき、人権への影響を特定し、軽減するための人権デュー・ディリジェンスの体制構築を進めています。

2026年3月期においては、人権意識向上と2025年3月期に特定した重要な人権リスクの項目に関する内容の人権研修を実施し、グループ全体で93%の受講率となりました。従業員に対する研修は継続して実施し、人権尊重の企業風土の醸成に努めてまいります。

※人権の尊重については、ホームページをご覧ください。

https://www.yamada-holdings.jp/csr/csr405.html