人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数887名(単体) 999名(連結)
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平均年齢38.4歳(単体)
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平均勤続年数13.6年(単体)
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平均年収6,338,000円(単体)
従業員の状況
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
2025年3月31日現在 |
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従業員数(名) |
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999 |
(116) |
(注)1 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数(パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除く。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。
2 当社グループの事業は、動力伝導機器、産業機器、制御機器等の機械設備及び機械器具関連商品の販売並びにその他の事業であります。ただし、その他の事業の重要性が乏しいため、記載を省略しております。
(2)提出会社の状況
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2025年3月31日現在 |
従業員数(名) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(千円) |
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887 |
(107) |
38.4 |
13.6 |
6,338 |
(注)1 従業員数は、当社から社外への出向者を除いております。
2 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数(パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除く。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。
3 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
(3)労働組合の状況
労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
・提出会社
当事業年度 |
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管理職に占める 女性労働者の割合 (注)1 |
男性労働者 育児休業取得率 (注)2 |
労働者の男女の賃金の差異(注)1、3 |
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全労働者 (注)4 |
正規労働者 (注)4 |
臨時労働者 (注)4、5 |
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3.2% |
44.4% |
67.6% |
71.4% |
29.1% |
(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
3 集計対象には提出会社から他社への出向者、他社から提出会社への出向者はいずれも除いております。
4 労働者の属性(役職、年齢等)が同じ男女労働者間での賃金の差異はありません。
5 臨時労働者の男女の賃金差異が大きい理由は、女性においてパートタイマーの占める割合が大きいことが主な要因となっております。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク管理
当社グループは、経営理念のもと、持続可能な社会の成長・発展の実現に向け、ステークホルダーとの協働のもとで多様な社会課題の解決に貢献してまいりました。
昨今、こうした社会課題の解決による持続可能な社会の実現と継続的な企業価値向上の両立を図ることの重要性が一層高まっており、サステナビリティに関するガバナンス体制を強化するため、横断的かつ機動的な推進体制の構築を図ることを目的として、代表取締役社長執行役員を委員長とした「サステナビリティ委員会」を設置しております。
サステナビリティ委員会では、サステナビリティに関する基本方針の策定や重要な社会課題の解決に向けた目標の設定、目標に対する進捗管理や評価及び個別施策の審議などを行い、半期に1回、取締役会に報告・提言を行っております。また、当社グループのサステナビリティ推進のための方針を策定し、グループ内の連携・調整を行っております。
日伝グループ サステナビリティ基本方針
私たち日伝グループは、社是・経営理念のもと、ステークホルダーとの積極的なコミュニケーションを通じて、『モノづくりの仕組み』を創造し、『産業の基盤』を支える企業集団としてグループ全体の価値向上に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
当社グループは、リスク管理体制として、事業を遂行するにあたり、移り行く様々な社会・事業環境への対応により変化する潜在的なリスク及び機会を識別するために、短期的及び中長期的な視点で、サステナビリティ委員会のメンバーが定期的に検討することとしております。それぞれの検討課題についてサステナビリティ委員会において、社会課題の解決への貢献度合いやその方法、また、当社グループの事業を永続的に発展させていくにあたって認識したリスク及び機会の金額的重要性、発生可能性やその許容度等を総合的に勘案することでリスク及び機会を管理しております。識別されたリスク及び機会については、その重要度に応じ、サステナビリティ委員会の傘下に設置された各種分科会において識別されたリスク及び機会に対する取り組みについて具体的な対応方法を検討し、取締役会でその対応方法を決定したうえで、全社的な取り組みとして推進することで企業価値の向上につなげてまいります。
当社グループは、当社グループとサプライチェーン全体での持続可能な社会の実現に向けて「環境方針」「人権方針」「倫理・コンプライアンス方針」及び「サステナブル調達ガイドライン」を公開しております。
これらの方針は、当社グループのステークホルダーとともに持続可能な社会の実現を目指すための重要な指針であり、今後も、社会的責任を果たし、地域社会や地球環境に貢献する企業として、ステークホルダーとともに歩んでまいります。
(2)人的資本についての取り組み
①ガバナンス、リスク管理
(1)サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク管理に記載のとおりであります。
②戦略
多様な人財が成長・活躍できる環境づくり
当社が求める人物像は、まず日伝の社是である「誠実」であること。「誠実」とは挨拶をする、約束を守るなど、人として当たり前のことを当たり前にできる人のことであります。
当社の人財は、その「誠実」のもとに社業を通じた人格錬磨を経て会社とともに成長し続けてまいりました。
この当社にとっての重要な経営資源である人財が最大限に活躍できる人財育成体制の構築並びに働きがいと心の豊かさを感じられる社内環境を創出することで、社会の持続的な発展に貢献してまいります。
この人財戦略を実現していくための人財育成方針、社内環境整備方針を定めるとともに具体的なアクションの設定とそれに付帯する指標と目標を定め、サステナビリティ委員会を中心に推進してまいります。
人財育成方針
先行き不透明な時代の中で日伝が、モノづくり業界の発展に寄与し続けていくため、社員には自立して前例のない路を切り拓いていく能力が求められています。そのために、社是と行動指針の本質を理解しポジティブかつ柔軟な思考で新たなことにチャレンジしていく人財を育成してまいります。
社内環境整備方針
多様な価値観や個性を持った社員のニーズを尊重し、一人ひとりが社業の発展に貢献しているという実感が持てるよう対話を重視し、社内制度や福利厚生を充実させることで、快適で安全な、活気溢れる職場環境を整え、「朝起きて、“さあ今日も元気に頑張って仕事をしよう”と思える会社」を目指してまいります。
当社では、経営理念から事業戦略・組織戦略へとブレイクダウンしたうえで、組織・人財に対する基本的な考え方を反映した“人事施策の軸”「人事ポリシー」を策定し、以下の人事制度改革を実施することで、社員のウェルビーイング向上につなげることにより持続可能な成長を支える組織を構築してまいります。
・人事制度(等級・評価・報酬)において、転勤可能範囲を軸とした制度から担う職務や成果への貢献の違いを軸とした制度に変更
(女性社員のキャリアアップの道を閉ざさないため、ライフイベントによる転勤の弊害を排除)
・若手社員の離職防止とキャリア安全性の確保
(能力のある若手社員の早期登用を目的とした飛び級が可能な等級制度と、若手社員の報酬カーブを大きく引き上げた報酬制度への変更)
・管理職に対するマネジメント力強化研修の導入
(公正・公平な評価を目的とした、新人事制度に呼応した管理職を対象とした研修を導入)
③指標・目標
当社は多様な人財が成長・活躍できる環境づくりを推進するために、人財育成及び社内環境整備に関する指標・目標を次のとおり設定しております。
指標 |
当事業年度実績 |
目標(2025年度) |
1人当たり社内研修受講件数(注)2 |
0.7件 |
1.0件以上 |
男性従業員育児休業取得率 |
男性 44.4% |
男性 30.0%以上 |
女性従業員育児休業取得率 |
女性 100.0% |
女性 100.0%維持 |
新卒女性総合職採用率 |
57.7% |
50.0%以上 |
有給休暇取得率 |
64.0% |
60.0%以上 |
働きがい指標(注)3 |
4.86ポイント |
5.00ポイント |
働きやすさ指標(注)3 |
5.16ポイント |
5.20ポイント |
ウェルビーイング指標 |
53.8% |
60.0%以上 |
(注)1 指標について、連結子会社においては目標として設定していないため、提出会社の実績及び目標を開示して
おります。
2 1人当たり社内研修受講件数とは、当社従業員が当事業年度中に受講した社内研修受講者のべ人数を全従業員数で除したものであります。
3 働きがい指標、働きやすさ指標の各指標の最高点は7ポイントであります。
(3) 気候変動についての取り組み
①ガバナンス、リスク管理
(1)サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク管理に記載のとおりであります。
②戦略
当社グループにおける気候変動に関連する主なリスク・機会について、以下のように特定し、環境課題への対応とともに、当社グループのさらなる発展を目指してまいります。
<期間の定義> 短期:3年以内 中期:3年超10年以内 長期:10年超
※リスクシナリオの作成にあたっては、IPCC SSP1-2.6(2℃未満シナリオ)、IPCC AR6 SSP5-8.5(4℃シナリオ)を参照しております。
リスク
リスク分類 |
要因 |
期間 |
リスク |
対応 |
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移行リスク |
政策・ 法規制リスク |
炭素税やCO2排出量規制の導入 |
中長期 |
炭素税、CO2排出規制による税負担額の増加や仕入価格、電力料等の上昇 |
・社内外におけるCO2排出抑制策推進 |
技術リスク |
CO2排出削減技術のさらなる発展 |
中長期 |
CO2排出削減技術における新技術の取り扱い等対応の遅れによる機会損失の発生 |
・技術革新によるCO2排出削減技術商品の開拓と販売強化 ・CO2排出削減技術関連企業とのアライアンスによる販売・技術連携 |
|
市場リスク |
商品市場の変化 |
短期 ~長期 |
主要商品の取り扱いの減少 市場予測の不適合 新規取扱商品・新規取引サプライヤーの開拓の遅れ |
・ソリューションビジネスのさらなる展開 ・マーケティング強化による新規取扱製品の増加 |
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評判リスク |
脱炭素社会への 対応 |
短期 ~長期 |
ステークホルダーからの信用の毀損による収益の減少 |
・サステナビリティに積極的なサプライヤーとの協業によるCO2排出削減貢献商品の取り扱いの充実 ・気候変動への対応の開示の充実 |
|
物理的リスク |
急性リスク |
甚大な災害の 発生 |
短期 ~長期 |
受発注業務・物流機能や システムの停止 サプライチェーンの分断 による受発注業務並びに物流機能の停止 |
・BCP構築とBCM(事業継続マネジメント)への取り組み強化によるサプライチェーン確保 |
慢性リスク |
慢性的な 気温上昇 |
短期 ~長期 |
水不足や商品保管コストの上昇 商品管理の複雑化 |
・気候変動に対応可能な商品の充実と品質保持体制の構築 |
機会
リスク分類 |
要因 |
期間 |
機会 |
対応 |
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移行リスク |
政策・ 法規制リスク |
炭素税やCO2排出量規制の導入 |
中長期 |
メーカー工場等の省力化の設備投資ニーズへの対応 メーカー等の営業手段の集約化 |
・社内におけるCO2排出抑制策推進 ・CO2排出削減貢献商品の取り扱い拡大 |
技術リスク |
CO2排出削減技術のさらなる発展 |
中長期 |
新たな商圏の開拓やCO2排出削減貢献商品の販売機会の増加 |
・新たなユーザー・サプライヤーとのつながりを持つことによるCO2排出削減貢献商品の取り扱い拡大 |
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市場リスク |
商品市場の変化 |
短期 ~長期 |
ユーザー課題へのソリューションビジネスへの対応や新たな市場の開拓 販売体制の整備による競合他社との差別化 |
・マーケティング強化によるユーザーのCO2排出課題へのアプローチと対応商品の取り扱い拡大 |
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評判リスク |
脱炭素社会への 対応 |
短期 ~長期 |
CO2排出削減貢献商品の取り扱いの増加 |
・CO2排出削減貢献商品に積極的なサプライヤーとの協業拡大 ・サステナビリティに積極的なユーザーへのCO2排出削減貢献商品の販売による社会貢献 |
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物理的リスク |
急性リスク |
甚大な災害の 発生 |
短期 ~長期 |
BCPへの取り組みによるサプライチェーン確保 |
・BCPへの取り組みによる社内体制整備とサプライチェーンマネジメントの強化 |
慢性リスク |
慢性的な 気温上昇 |
短期 ~長期 |
ノウハウを生かした物流機能の規模の拡大 顧客ニーズへの対応の強化 |
・気候変動に対応可能な商品の充実と品質保持体制の構築 |
なお、将来的な炭素税の導入による当社の財務影響度については、以下を想定しております。
2030年度:約30百万円(為替レートは期末日レートにて換算)
※IEA World Energy Outlook 2023のNZEシナリオを参照し、140USD/t-CO2にて算出しております。また、2030年度におけるScope1及びScope2の排出量目標をもとに試算しており、当社のScope1及びScope2の排出量のすべてに対して課税がなされるものと仮定して算出しております。
③指標・目標
当社グループは、気候変動関連に係る指標として、二酸化炭素排出量(Scope1及びScope2)のモニタリングの実施及び削減目標を設定しており、実績及び目標は以下のとおりであります。
Scope1及びScope2 排出実績(当社単体 単位:t-CO2)
指標 |
基準年度(2022年度) |
当事業年度実績 |
Scope1 |
624 |
572 |
Scope2 |
1,331 |
1,715 |
合 計 |
1,955 |
2,287 |
Scope1及びScope2 削減目標(当社単体 単位:t-CO2)
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2030年度 |
2050年度 |
削減目標 |
2022年度実績値比30%削減 |
実質カーボンニュートラル |
(注)指標・目標については、連結子会社においては目標として設定していないため、提出会社の実績及び目標を開示しております。
当事業年度は、当社の排出量(Scope1及びScope2)に加えて、サプライチェーン上流における排出量(Scope3)の算定・把握を行いました。今後はScope3の算出精度の向上に努めることや、その他のカテゴリのScope3算出については、当社事業の特性を踏まえたうえで、算出可能な範囲についての検討及び議論を進めてまいります。
またScope3の削減目標についても検討を進めてまいります。
Scope3 排出実績(当社単体 単位:t-CO2)
指標 |
当事業年度実績 |
|
Scope3 |
カテゴリ1:購入した製品・サービス |
477,763 |
カテゴリ2:資本財 |
1,809 |
|
カテゴリ3:Scope1及びScope2に含まれない燃料及びエネルギー 活動 |
408 |
|
カテゴリ4:輸送、配送 |
3,431 |
|
カテゴリ5:事業者から出る廃棄物 |
57 |
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カテゴリ6:出張 |
235 |
|
カテゴリ7:雇用者の通勤 |
595 |
|
合 計 |
484,298 |
(注)1 実績値については、提出会社の実績を開示しております。
2 カテゴリ8:リース資産については、該当する活動がなく、算定対象外としております。