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現在の事業内容はあまり知らなかったが、模型に組み込むモーターとして子供の頃から知っている企業が今なお小型モーターのトップ企業として非常に高いシェアを誇っていることは素直にうれしかった。
約８割が自動車電装機器用という点はリスクというより現時点では安定感として受け取ったが、国際分業でやや中国への依存度が高い点は直近の状況を考えるとリスクだと思う。ｅ－ＭＯＴＯコンセプトに基づく事業領域拡大の戦略は、特に制御を含めたソリューションという意味でＭ＆Ａに頼るしかない点は少し心許なく聞こえた。
説明の途中で質問に答える形式を採っているが、かえって冗長で解りにくくなっているように感じた。

二輪のイメージが強いヤマハ発動機で、事業説明の最初がマリン事業という点が面白かった。収益率が高い事業で市場シェアも高いということで、マリンＣＡＳＥ戦略の将来性に説得力が感じられて良かった。アジアやインド向けに二輪車／ヨーロッパ向けに電動自転車といったグローバル企業らしいコア事業の戦略が取れる点も心強い。ロボティクス事業ではＳＭＴやＳＥＭＩの技術を医療系に展開するという話があったが、半導体製造装置を扱う他社でも医療系への応用はよく出てくる話なので、優位性や差別化についてもう少し知りたいと思った。
総還元性向４０％だけでなく、新ＮＩＳＡに対応していち早く株式分割や株主優待の拡充を行った点も、一株主として個人投資家に手厚い印象を受けた。

定型的な説明ではなくＱ＆Ａで興味を引くポイントに絞って説明を引き出していくという形式は、非常に有益で面白い試みだと思った。
出光興産のような知名度の高い企業の場合に、知りたい内容だけをより詳細に知ることができるのはとても良い。今回は質問の選択も適切だった。
独立系として堅実な経営の企業というイメージをもっていたが、在庫評価影響を除く営業＋持分損益を重視するといった財務情報に対する姿勢をあらためて聴けたことは良かった。
トヨタ自動車と提携しての次世代電池の開発はニュースなどで目にしていたが、リチウム固体電解質が硫黄を原料としているということで、ずっと以前から石油精製で得られた材料の再利用に取り組んできた実績の上にあるものとして、実用化への期待が高まった。