ストーリー・沿革
サマリ
ニッスイは1911年創業の水産食品メーカーとして、漁業・養殖から加工食品、EPA・DHAなどのファインケミカルまでをつなぐ独自のバリューチェーンを築き、世界の食卓と健康を支えてきました。「グローバルリンクス・ローカルリンクス」による資源アクセス力と商品開発力を軸に、「GOOD FOODS 2030」と中期経営計画「GOOD FOODS Recipe2」を通じて、海と人の未来を見据えた事業変革に挑んでいます。
過去
現在
未来
目指す経営指標
・2030年度までに売上高1兆円以上、営業利益500億円以上、ROIC7.0%以上、海外所在地売上高比率50%を実現
・2030年度までに水産資源の持続可能な調達比率75%を達成
・2030年度までに主要な1次サプライヤーのアセスメント比率100%を実現
・2030年度までに当社指定の健康領域商品売上を3倍に拡大
・2030年度までに食品安全の第三者認証取得率100%、商品回収等の重大品質事故発生ゼロを継続
・2030年度までに従業員エンゲージメントスコアを20%向上させ、女性幹部職比率20%を実現
・2030年度までにCO2排出量(Scope1、2)を30%削減し、2050年カーボンニュートラルを達成
トップメッセージの要約
変わる勇気
続ける覚悟
グローバルリンクス・ローカルリンクス
バリューチェーン強靭化
用語解説
ニッスイグループが世界各地に持つ生産・調達・加工・販売・物流などの拠点をネットワーク化した呼び方です。海外の水産資源産地(グローバル)と、各国・各地域の市場や顧客(ローカル)を結びつけることで、原料調達から商品供給までを一体で動かせるのが特徴です。
■バリューチェーン
水産物の「漁業・養殖・買付」から「加工・生産・品質保証・物流・販売」、さらに「魚粉・魚油・ファインケミカル」までをつなぐ一連の価値創造の流れを指します。ニッスイはこのバリューチェーン全体を自社グループで持つことで、資源をムダなく使い切り、付加価値の高い商品や原料に変えていくモデルを築いています。
■ファインケミカル事業
魚油などから取り出したEPA・DHAなどの有用成分を原料に、特定保健用食品、サプリメント、高純度EPA医薬品原料などを供給する事業です。水産物の機能性を活かして「健康価値」を提供する領域であり、水産・食品事業と並ぶニッスイの柱の一つと位置づけられています。
■EPA・DHA
イワシなどの魚油に含まれる脂肪の一種で、オメガ3系の多価不飽和脂肪酸です。ニッスイは、これらを抽出・精製して特定保健用食品やサプリメントの原料に使うほか、高純度EPAは医薬品原料としても販売しており、水産物の「健康成分」を事業化しています。
■高純度EPA医薬品原料
魚油由来のEPAを高度に精製して不純物を取り除き、医薬品に使えるレベルまで高めた原料です。ニッスイはこの高純度EPAについて、世界で初めて医薬品原料としての承認・製造許可を取得した実績があり、ファインケミカル事業の中核的な商材になっています。
■特定保健用食品
国の許可を受けて「体脂肪を減らす」など特定の保健効果を表示できる食品です。ニッスイはEPA・DHAを配合した中性脂肪値改善などの特定保健用食品を展開しており、水産由来成分の機能性を活かして健康課題の解決を目指しています。
■チルド食品
冷蔵温度帯(おおむね0~10℃程度)で保存・流通される加工食品で、惣菜や弁当などの即食・簡便商品を含みます。ニッスイは冷凍食品に加え、チルドの弁当・惣菜なども強化することで、調理の手間を減らしたい消費者ニーズに応えています。
■サプライチェーン
原料の調達から生産、物流、販売、消費者の手元に届くまでの一連の供給の流れを指します。ニッスイは、水産資源の管理やトレーサビリティを重視し、サプライチェーン全体で環境や人権に配慮した「持続可能なサプライチェーン」の構築を経営課題として掲げています。
■GOOD FOODS 2030
2030年にニッスイグループが目指す姿を示した長期ビジョンの名称です。「人にも地球にもやさしい食を世界にお届けするリーディングカンパニー」を掲げ、健康価値の高い商品や新しい“食”の提案、サステナビリティに配慮した事業ポートフォリオへの転換など、中長期の方向性をまとめたものです。
■GOOD FOODS Recipe2
2025~2027年度を対象とした新中期経営計画の名称です。長期ビジョン「GOOD FOODS 2030」を実現するための第2ステップにあたる施策群で、「バリューチェーン強靭化」をテーマに、事業ポートフォリオ強化、サステナビリティ経営の深化、ガバナンス強化という3つの基本戦略を具体化しています。
■バリューチェーン強靭化
不確実な環境変化の中でも安定して稼ぐ力を高めるため、ニッスイのバリューチェーン全体を強くしなやかにするという考え方です。資源調達から加工・販売までの各機能を見直しつつ、「価値創造力」「持続可能性」「リスク対応力」「人財力」の4つを強化して、長期ビジョンの実現につなげるテーマと位置づけられています。
■事業ポートフォリオ
水産事業、食品事業、ファインケミカル事業、物流事業といった複数の事業群の組み合わせ全体を指します。ニッスイは、この事業ポートフォリオを見直しながら、海外成長や養殖、ファインケミカルなど中長期で伸ばしたい領域に経営資源を集中させる方針をとっています。
■ミッション
ニッスイグループの「存在意義」を表す言葉で、日々の事業活動のよりどころです。創業の理念や5つの遺伝子、サステナビリティ行動宣言に基づき、「健やかな生活とサステナブルな未来の実現」を目指す姿が示されており、長期ビジョンや中期経営計画を貫く土台になっています。
■長期ビジョン
おおむね2030年までを見据えたニッスイグループの将来像を示す計画で、その具体名が「GOOD FOODS 2030」です。短期の利益だけでなく、事業ポートフォリオの組み替えや人材・ガバナンス・サステナビリティへの投資を通じて、どのような会社に進化していくのかを示しています。
■マテリアリティ
ニッスイグループが「持続的な成長」と「中長期的な企業価値向上」のために、優先的に取り組むべき経営上の重要課題を指します。海洋生物多様性、脱炭素・循環型社会、サプライチェーン、人財・健康、DXなど10項目を特定しており、中期経営計画やリスクマネジメントの基点として活用しています。
■自然資本
海洋資源や水、生態系など、ニッスイの事業の前提となる自然の恵みを「資本」として捉えた概念です。水産資源に依存する企業として、この自然資本を守りながら活用することを戦略の前提に置き、資源管理された漁業や養殖、環境負荷低減の取り組みを進めています。
■サステナビリティ経営
環境・社会・ガバナンス(ESG)への配慮を、単にコストではなく企業価値向上につながるものとして組み込む経営の考え方です。ニッスイでは、海洋環境や水産資源の保全、人権や労働環境への配慮、食品安全、地域との共生などを事業戦略と一体で推進する姿勢を、この言葉で表しています。
■Nissui Open Innovation 2025
共創パートナーや事業アイデアを外部から募集し、「新しい“食”」を一緒に生み出すためにニッスイが立ち上げたオープンイノベーションプログラムです。自社だけでは出てこない技術やビジネスモデルを取り込み、水産・食品・ファインケミカルなどの領域で新事業や地域活性化につながる取り組みを広げる狙いがあります。
沿革
2 【沿革】
当社は1911年5月、田村市郎が田村汽船漁業部を創立し、下関港を根拠地としてトロール漁業の経営に着手してから、1919年、田村汽船漁業部が共同漁業株式会社となり、1929年には、根拠地を戸畑漁港に移転し、わが国資本漁業の最大手となるに至りました。その後1935年4月、株式会社日産水産研究所を設立、1937年には社名を「日本水産株式会社」に改称しました。1943年3月、水産統制令にもとづき日本海洋漁業統制株式会社を日本水産の漁撈部門中心に設立(冷蔵、販売部門は現「㈱ニチレイ」となる)し、1945年12月社名を「日本水産株式会社」に復しました。2022年12月に社名を「株式会社ニッスイ」に改称して今日に至っており、当社グループの概要は次のとおりであります。
関係会社
4 【関係会社の状況】
(注) 1.主な事業内容の欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。
2.弓ヶ浜水産株式会社は、2026年4月1日付で株式会社ニッスイサーモンへ商号変更しております。
3.EMDEPESは、EMPRESA DE DESARROLLO PESQUERO DE CHILE S.A.の略称です。
4.議決権の所有割合の( )内は間接所有割合で内数です。
5.有価証券報告書を提出しております。
6.特定子会社に該当しております。
7.資本金に該当する金額が無い関係会社については、資本金に準ずる金額として資本準備金(又はそれに準ずる金額)を資本金欄において( )内で表示しております。