2025年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります

建設事業 舗装資材製造販売事業 その他
  • 売上
  • 利益
  • 利益率

最新年度

セグメント名 売上
(百万円)
売上構成比率
(%)
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
建設事業 80,366 69.7 8,070 83.1 10.0
舗装資材製造販売事業 33,935 29.4 1,488 15.3 4.4
その他 972 0.8 158 1.6 16.3

事業内容

 

3 【事業の内容】

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、舗装・土木を主とする建設事業及び舗装資材の製造販売等を営んでいる当社(世紀東急工業㈱)、子会社12社、関連会社2社及びその他の関係会社2社で構成されております。
 当社グループ各社の主な事業内容と当該事業における位置付けは次のとおりであります。

なお、当社グループは東急㈱を中心とする東急グループの一員であります。

 

 

建設事業…………

当社と子会社であるやまびこ工業㈱、みちのく工業㈱、新世紀工業㈱、クマレキ工業㈱、㈱孝松工務店、舗道工業㈱、舗栄建設工業㈱、日東道路㈱、STK PACIFIC CORPORATION及び中外エンジニアリング㈱、関連会社であるガルフシール工業㈱が営んでおります。
その他の関係会社である東急建設㈱及び東急㈱からは、工事の一部を受注しております。

舗装資材製造……
販売事業

当社と子会社である新世紀工業㈱、SEIKITOKYU MYANMAR ROAD COMPANY LIMITED及び関連会社である能登アスコン㈱が営んでおります。
新世紀工業㈱及び能登アスコン㈱からは製造された舗装資材の一部を購入し、また、当社からも新世紀工業㈱へ同様の製品の一部を販売しております。

その他……………

当社は上記の事業の他にも売電事業等を営んでおります。
子会社であるエス・ティ・サービス㈱は建設機械の販売及び自動車等のリース事業を営んでおり、当社はその一部を購入または賃借しております。

 

 

 

 


業績

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の概要

① 経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の改善を背景に、緩やかな回復基調を辿りましたが、物価上昇の継続や米国の政策動向などへの懸念により、次第に先行きに対する警戒感が強まる展開となりました。

 道路建設業界におきましては、高速道路各社によるリニューアルプロジェクトや、政府による「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」の推進等により、工事の発注動向は底堅さを維持しましたが、ストレートアスファルトをはじめとした原材料価格が依然として高値圏で推移しており、予断を許さない事業環境となりました。

 このような情勢のもと、当社グループでは、『2030年のあるべき姿』を示す長期ビジョンおよびその第2フェーズとなる「中期経営計画(2024-2026年度)」に基づき、事業基盤のさらなる強靭化に努めるとともに、社会課題解決に貢献するサステナブル経営の推進にも注力し、「真に強靭な企業グループへ」の変革を加速させてまいりました。

 当連結会計年度における当社グループの業績につきましては、受注高(製品売上高およびその他の事業売上高を含む)は95,001百万円(前連結会計年度比1.0%減)、売上高は99,358百万円(同12.9%増)、経常利益は5,788百万円(同41.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,887百万円(同41.9%増)となりました。

 

 セグメントの概況を示すと、次の通りであります。

 なお、完成工事高、売上高および営業利益(セグメント利益)については、セグメント間の内部取引高等を含めた調整前の金額をそれぞれ記載しております。

 

「建設事業」

 当連結会計年度の業績につきましては、受注高は76,009百万円(前連結会計年度比2.8%減)、完成工事高は80,366百万円(同14.3%増)、営業利益は8,070百万円(同45.0%増)となりました。

 

「舗装資材製造販売事業」

 当連結会計年度の業績につきましては、製品売上高は33,935百万円(前連結会計年度比8.1%増)、営業利益は1,488百万円(同19.2%減)となりました。

 

「その他」

 当社グループでは、建設事業および舗装資材製造販売事業のほか、自動車等のリース事業や売電事業などを営んでおり、その他の事業における売上高は972百万円(前連結会計年度比2.0%増)、営業利益は158百万円(同8.0%減)となりました。

 

 

② 財政状態について

「資産の状況」

当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比較し6,513百万円増加の82,556百万円となりました。売上債権が増加したことなどにより流動資産は4,079百万円の増加となり、また、退職給付に係る資産の増加などにより固定資産は2,433百万円の増加となりました。

 

「負債の状況」

当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比較し5,354百万円増加の40,863百万円となりました。前連結会計年度末における長期借入金のうちシンジケートローン契約による5,000百万円が1年以内に返済期日を迎えることから、当連結会計年度末においてはその全額を流動負債に組替えて表示したことなどにより、流動負債は7,942百万円の増加、固定負債は2,588百万円の減少となりました。

 

「純資産の状況」

当連結会計年度末の純資産合計は、配当金3,283百万円の支払などの減少要因はありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益3,887百万円を計上したことなどにより、前連結会計年度末と比較し1,159百万円増加の41,692百万円となりました。

 

③ キャッシュ・フローの状況

「営業活動によるキャッシュ・フロー」

 当連結会計年度におきましては、税金等調整前当期純利益5,410百万円を計上しましたが、売上が減少した前連結会計年度と比較し、売上高および工事施工高が順調に伸長し、売上債権が大幅に増加したことなどにより、営業活動によるキャッシュ・フローは、971百万円の資金減少(前年同期は10,949百万円の資金増加)となりました。

 

「投資活動によるキャッシュ・フロー」

 当連結会計年度におきましては、アスファルト合材工場の設備更新や施工機械の取得、事務所の建替えに伴う支出などにより、投資活動によるキャッシュ・フローは1,339百万円の資金減少(前年同期は2,873百万円の資金減少)となりました。

 

「財務活動によるキャッシュ・フロー」

 当連結会計年度におきましては、配当金の支払や長期借入金の返済による支出などにより、財務活動によるキャッシュ・フローは3,376百万円の資金減少(前年同期は2,823百万円の資金減少)となりました。

 

以上に加え、現金及び現金同等物に係る換算差額を調整した結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度の期末残高と比べ5,688百万円減少し、7,751百万円となりました。

 

 

④ 生産、受注及び販売の状況

イ. 受注実績

 

セグメントの名称

当連結会計年度(百万円)

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

前年同期比(%)

建設事業

アスファルト舗装

57,944

1.2

コンクリート舗装

1,480

31.4

土木工事等

16,584

△16.3

76,009

△2.8

舗装資材製造販売事業

18,911

7.2

その他

81

△8.0

合計

95,001

△1.0

 

(注) セグメント間の内部取引については相殺消去しております。

 

ロ. 売上実績

 

セグメントの名称

当連結会計年度(百万円)

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

前年同期比(%)

建設事業

アスファルト舗装

59,818

14.8

コンクリート舗装

1,553

23.5

土木工事等

18,994

12.1

80,366

14.3

舗装資材製造販売事業

18,911

7.2

その他

81

△8.0

合計

99,358

12.9

 

(注) 1 当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため「生産の状況」は記載しておりません。

2 主要相手先別売上状況

    総売上高に対する割合が100分の10以上に該当する相手先は次のとおりであります。

 前連結会計年度

該当する相手先はありません。

 当連結会計年度

該当する相手先はありません。

3 セグメント間の内部取引については相殺消去しております。

 

 

ハ. 建設事業における受注工事高、完成工事高及び繰越工事高

 

期別

工種別

前期繰越工事高
(百万円)

当期受注工事高
(百万円)


(百万円)

当期完成工事高
(百万円)

次期繰越工事高(百万円)

前連結会計年度

 

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

アスファルト舗装

22,417

57,243

79,660

52,114

27,546

コンクリート舗装

736

1,126

1,863

1,257

605

土木工事等

13,231

19,818

33,049

16,939

16,110

36,384

78,189

114,573

70,311

44,261

当連結会計年度

 

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

アスファルト舗装

27,546

57,944

85,490

59,818

25,671

コンクリート舗装

605

1,480

2,086

1,553

533

土木工事等

16,110

16,584

32,694

18,994

13,700

44,261

76,009

120,271

80,366

39,905

 

(注) 1 前期以前に受注した工事で契約の更改等により請負金額や工種に変更あるものについては、当期受注工事高にその増減額を含みます。

2 次期繰越工事高は、(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致します。

 

なお、参考のため提出会社単独の事業の状況を次に示しております。

(建設事業)

a. 受注工事高の受注方法別比率

工事の受注方法は特命と競争入札に大別されます。

 

期別

区分

特命(%)

競争入札(%)

合計(%)

前事業年度

 

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

アスファルト舗装

55.2

44.8

100.0

コンクリート舗装

34.0

66.0

100.0

土木工事等

72.2

27.8

100.0

当事業年度

 

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

アスファルト舗装

61.7

38.3

100.0

コンクリート舗装

44.4

55.6

100.0

土木工事等

72.4

27.6

100.0

 

(注) 百分比は請負金額比であります。

 

 

 

b. 完成工事高

 

期別

区分

官公庁(百万円)

民間(百万円)

合計(百万円)

前事業年度

 

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

アスファルト舗装

19,371

28,019

47,391

コンクリート舗装

731

526

1,257

土木工事等

3,912

13,026

16,939

24,015

41,573

65,588

当事業年度

 

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

アスファルト舗装

23,970

30,601

54,571

コンクリート舗装

1,008

544

1,553

土木工事等

5,325

13,668

18,994

30,304

44,814

75,118

 

 

前事業年度の完成工事のうち主なものは次のとおりであります。

 

工事名称

発注者

東北自動車道R4盛岡管内舗装補修工事

東日本高速道路株式会社

東北自動車道宇都宮管理事務所管内舗装補修工事

東日本高速道路株式会社

北陸自動車道(特定更新等)富山管内舗装補修工事(2020年度)

中日本高速道路株式会社

神戸総合運動公園ユニバー記念競技場改修工事

神戸市

令和4年度西条維持出張所管内舗装修繕他工事

国土交通省中国地方整備局

 

 

当事業年度の完成工事のうち主なものは次のとおりであります。

 

工事名称

発注者

八戸自動車道R5八戸管内舗装補修工事

東日本高速道路株式会社

宮城県総合運動公園スタジアム等公認更新整備工事

宮城県

名神高速道路(特定更新等)一宮JCT~岐阜羽島IC間(上り線)舗装改良工事(2023年度)

中日本高速道路株式会社

京都高速道路事務所管内舗装補修工事(令和4年度)

西日本高速道路株式会社

舗装補修大規模修繕工事(2022-1-北)

阪神高速道路株式会社

 

 

 

c. 手持工事高(2025年3月31日現在)

 

官公庁(百万円)

民間(百万円)

合計(百万円)

18,816

19,884

38,701

 

 

手持工事のうち主なものは次のとおりであります。

 

工事名称

発注者

完成予定年月

首都圏中央連絡自動車道神崎大栄舗装工事

東日本高速道路株式会社

2027年7月

R6国道246号善波地区災害復旧その2工事

国土交通省関東地方整備局

2025年12月

北陸自動車道他(特定更新等)富山管内舗装補修工事(2024年度)

中日本高速道路株式会社

2026年12月

令和6年度玉島北部保守工事

国土交通省中国地方整備局

2026年3月

令和6年度沖縄自動車道(特定更新等)那覇IC~西原IC間舗装補修工事

西日本高速道路株式会社

2027年1月

 

 

(舗装資材製造販売事業)

製造及び販売状況

 

期別

アスファルト合材

その他
売上金額
(百万円)

売上高計
(百万円)

生産実績(千t)

売上数量(千t)

売上金額
(百万円)

前事業年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

1,582

1,213

12,741

5,360

18,101

当事業年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

1,548

1,201

13,233

6,145

19,379

 

(注) 1 アスファルト合材の生産実績と売上数量との差異は、当社の請負工事に使用した数量であります。

2 その他製品売上金額は、アスファルト乳剤、砕石等の販売による売上高であります。

 

(その他)

売上状況

前事業年度

15百万円

当事業年度

14百万円

 

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討の内容

① 経営成績について

受注高については、過去10年間の最高値となった前年実績と比較すると減少したものの、売上高については、工事の進捗が順調であったことや、製品の販売価格が上昇したことなどにより、前年実績を上回りました。損益面については、人的資本投資の拡充等による費用の増加はあったものの、工事利益の大幅な改善により、前年実績を上回る結果となりました。

当連結会計年度における当社グループの業績につきましては、受注高(製品売上高およびその他の事業売上高を含む)は95,001百万円(前連結会計年度比1.0%減)、売上高は99,358百万円(同12.9%増)、経常利益は5,788百万円(同41.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,887百万円(同41.9%増)となりました。

 

セグメントの経営成績につきましては、次の通りであります。

「建設事業」

建設事業におきましては、官公庁発注の大型工事の受注取り込みや、事業所の所在する地域顧客への営業強化に注力するとともに、インフラ老朽化対策や防災・減災分野等への営業展開にも取り組んでまいりました。また、現場における長時間労働の抑制や生産性の向上、業務効率化に向けたICT技術の活用も推し進めてまいりました。

当連結会計年度の業績につきましては、受注高は76,009百万円(前連結会計年度比2.8%減)となりましたが、高速道路関連工事など複数の大型工事の施工が順調に進捗したことなどにより、完成工事高は80,366百万円(同14.3%増)となりました。また、損益面については、施工高の増加に伴い工事の生産性が向上したことにより、資材価格や人件費上昇の影響を吸収し、営業利益は8,070百万円(同45.0%増)となりました。

 

「舗装資材製造販売事業」

舗装資材製造販売事業におきましては、原材料価格の高止まりが続くなか、製品需要の減少傾向が続き、厳しい事業環境となりましたが、製造コスト上昇分の販売価格への反映や、各拠点の市場規模・特性に応じた地域戦略の展開により、収益・販売量の確保に努めてまいりました。また、低環境負荷商品の販売強化にも取り組んでまいりました。

当連結会計年度の業績につきましては、アスファルト合材の販売価格が一定程度上昇したことなどにより、製品売上高は33,935百万円(前連結会計年度比8.1%増)となりましたが、変動費上昇の影響を吸収するには至らず、また、販売数量の減少、人件費や償却負担の増加もあり、営業利益は1,488百万円(同19.2%減)にとどまりました。

 

「その他」

当社グループでは、建設事業および舗装資材製造販売事業のほか、自動車等のリース事業や売電事業などを営んでおり、その他の事業における売上高は972百万円(前連結会計年度比2.0%増)、営業利益は158百万円(同8.0%減)となりました。

 

② 財政状態について

財政状態の概要につきましては、「(1) 経営成績等の概要 ② 財政状態について」に記載のとおりであります。

当社グループでは、ここ数年、将来の健全な存続と持続的成長に向け、機械装置の更新や施工用機械の取得など事業の根幹を支える投資に注力しておりますが、かかる投資については、主に自己資金により行われており、当連結会計年度末における固定比率につきましては75.1%となっております。

また、当連結会計年度末における純資産合計につきましては、配当金3,283百万円の支払などの減少要因はありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益3,887百万円を計上したことなどにより、前連結会計年度末と比較し1,159百万円増加の41,692百万円となり、自己資本比率は50.5%となっております。

なお、財政状態については事業全体で管理を行っており、セグメントごとでの記載が困難なため記載しておりません。

 

③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

当社グループでは、現行の「中期経営計画(2024-2026年度)」におけるキャピタル・アロケーション方針に基づき、株主還元、成長投資(設備投資及び戦略投資)、研究開発投資に3年間累計で220億円の支出を見込んでおります。

株主還元につきましては、安定的・積極的な配当に努めることを基本方針とし、株主還元指標を「DOE[純資産配当率]6%を目標(2025年3月期については8%を目標)」と定めており、3年間の配当金支払額は85億円を見込んでおります。当社の株主還元の考え方につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載しております。

成長投資につきましては、当社では、持続可能な事業基盤構築に向けた継続的・戦略的投資の実施が必要不可欠と考えており、工場・事務所・施工用機械等の維持更新および取得など、基幹事業の成長を目的とした設備投資に105億円、M&Aなどによる事業領域の拡大等を見据えた戦略投資に15億円の支出を見込んでおります。なお、計画初年度の投資額は、設備投資約15億円にとどまりましたが、引き続き、計画的かつ柔軟に、必要な投資を行ってまいります。

研究開発投資につきましては、環境負荷低減やDX技術開発など、サステナブル課題への対応や生産性の向上に向けた研究開発に15億円の支出を見込んでおります。

資金需要を満たすための財源については、営業活動によるキャッシュ・フローを基本としつつ、自己資本比率50%程度、DEレシオ0.3倍以下を目安に、長期借入、当座借越契約、コミットメントラインなどによる資金調達を行い、手元流動性を確保することも想定しております。当社では、運転資金を含む手元資金については、支出先行の事業モデル、請負工事の大型化・長期化の影響などを鑑み、月商の2倍程度の手元流動性は確保すべきと考えており、これらの考え方に基づき、信用格付「BBB+」相当を目安として、財務健全性の維持・向上を図っていく方針です。

2025年3月末現在における現金及び現金同等物の期末残高は7,751百万円(前連結会計年度末は13,440百万円)、有利子負債残高は6,706百万円(前連結会計年度末は6,806百万円)、自己資本は41,692百万円(前連結会計年度末は40,533百万円)、DEレシオは0.16倍(前連結会計年度末は0.17倍)となっております。

 

 

④ 中期経営計画における主要な計画数値について

「中期経営計画(2024-2026年度)」における主要な経営指標の計画値および実績については以下のとおりです。計画2年目となる2025年度においては、期首における豊富な手持工事などを考慮し、売上高については1年前倒しでの計画値達成を目標としております。

 

 主要経営指標[連結]

項 目

2024年度

実績

2025年度

予想

2026年度

計画

売上高

993億円

1,005億円

1,000億円

営業利益

58億円

59億円

60億円

当期純利益

39億円

39億円

40億円

ROE

9.5%

9.2%

9.5%

自己資本比率

50.5%

50%程度

 

 

⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因

当社グループでは、社会経済環境の不確実性が一層高まる状況において、本業のさらなる競争力強化はもとより、社会課題解決に向けたサステナビリティの推進など、中長期的な視点に立った経営の実践が重要であると認識しております。

当社グループといたしましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、長期ビジョンおよび中期経営計画に掲げる各種施策の取り組みを真摯に推し進め、「豊かな地域社会づくりに貢献する生活基盤創造企業」として、社会に対する永続的な価値の提供と、中長期的な企業価値ならびに株主価値の向上を実現してまいります。

なお、当社の業績に影響を与える可能性のある事項につきましては「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

⑥ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

文中における見通し、予想等の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において入手可能な情報に基づき当社グループが判断したものであり、様々な不確定要素が内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1  報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会等が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
  当社グループは、当社の各事業管理部門を中心に建設事業及び舗装資材製造販売事業について、包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
  従って、当社グループは、「建設事業」及び「舗装資材製造販売事業」の2つを報告セグメントとしております。
  「建設事業」は、舗装、土木その他建設工事全般に関する事業を、「舗装資材製造販売事業」は、アスファルト合材等舗装資材の製造販売に関する事業を行っております。

 

2  報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一であります。

セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

3  報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自  2023年4月1日  至  2024年3月31日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

 

 

連結
財務諸表
計上額
(注)3

 

建設事業

舗装資材
製造販売
事業

その他
(注)1

調整額
(注)2

売上高

 

 

 

 

 

 

  外部顧客への売上高

70,311

17,637

87,948

88

88,037

  セグメント間の内部売上高
  又は振替高

13,747

13,747

865

△14,613

70,311

31,384

101,696

953

△14,613

88,037

セグメント利益

5,563

1,841

7,405

172

△3,486

4,091

セグメント資産

34,852

25,590

60,442

1,599

14,000

76,042

その他の項目

 

 

 

 

 

 

  減価償却費

446

1,073

1,519

381

217

2,118

 減損損失

300

300

300

  有形固定資産及び
  無形固定資産の増加額

579

1,561

2,140

425

71

2,637

 

(注)1 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、売電事業等を含んでおります。

2  調整額は、以下の通りであります。

(1)  セグメント利益の調整額の主なものは、各事業セグメントに帰属しない本社管理部門等の一般管理費△3,490百万円であります。

(2)  セグメント資産の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社資産16,867百万円、セグメント間取引消去△2,866百万円であります。

(3)  減価償却費、有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、各報告セグメントに配分していない提出会社の管理部門等に係るものであります。

3  セグメント利益は連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

 

当連結会計年度(自  2024年4月1日  至  2025年3月31日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

 

 

連結
財務諸表
計上額
(注)3

 

建設事業

舗装資材
製造販売
事業

その他
(注)1

調整額
(注)2

売上高

 

 

 

 

 

 

  外部顧客への売上高

80,366

18,911

99,277

81

99,358

  セグメント間の内部売上高
  又は振替高

15,023

15,023

891

△15,915

80,366

33,935

114,301

972

△15,915

99,358

セグメント利益

8,070

1,488

9,558

158

△3,875

5,842

セグメント資産

44,945

24,788

69,734

1,682

11,138

82,556

その他の項目

 

 

 

 

 

 

  減価償却費

359

1,083

1,442

399

199

2,040

 減損損失

287

287

287

  有形固定資産及び
  無形固定資産の増加額

266

637

903

365

229

1,497

 

(注)1 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、売電事業等を含んでおります。

2  調整額は、以下の通りであります。

(1)  セグメント利益の調整額の主なものは、各事業セグメントに帰属しない本社管理部門等の一般管理費△3,868百万円であります。

(2)  セグメント資産の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社資産13,237百万円、セグメント間取引消去△2,098百万円であります。

(3)  減価償却費、有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は、各報告セグメントに配分していない提出会社の管理部門等に係るものであります。

3  セグメント利益は連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

1  製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2  地域ごとの情報

(1) 売上高

 本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2) 有形固定資産

 本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、

記載を省略しております。

 

3  主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載はありません。

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

1  製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

2  地域ごとの情報

(1) 売上高

 本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2) 有形固定資産

 本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、

記載を省略しております。

 

3  主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載はありません。

 【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

該当事項はありません。

 【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

該当事項はありません。