アルコニックス

・2027年3月期：経常利益110億円以上、ROIC6％以上
・2031年3月期：経常利益150億円以上、ROIC8％以上、ROE12％以上
・株主還元：DOE4％（安定的実施）

■商社×製造（ビジネスミックス）
非鉄金属の専門商社としての調達・販売・情報力に、グループの製造拠点が持つ加工・技術力を組み合わせ、提案からモノづくりまで一気通貫で価値提供する同社ならではの事業構造を指します。

■グループ融合
買収・出資で迎えた製造会社と商社本体の機能を、営業・生産・開発・購買・管理まで横断でつなぎ直し、共同提案や共同調達、設備共有などで収益力と資本効率を同時に高める取り組みです。

■義のあるM&A
単なる規模拡大や短期の財務指標達成ではなく、「自社が担うべき社会的役割に合致するか」を重視して実行するM&Aの方針です。買収後の現場自走と長期成長への寄与を重んじます。

■PMI（Post Merger Integration）
M&A後に、戦略・人材・業務プロセス・システムなどを統合し、商社機能との連携でシナジーを具体的な売上・利益に変える一連の実務を指します。

■勝ち筋×ソリューションのマトリクス
半導体・モビリティ・次世代エネルギーなど成長分野（勝ち筋）と、検査・MRO、熱管理、リサイクルなどの提供価値（ソリューション）を掛け合わせ、集中投資領域を見える化した同社の選択と集中の設計図です。

■ホットスポット
上記マトリクスの中でも、需要が強く技術・供給網・価格交渉力が重なって同社の競争優位が最大化する交点を指します。資源・人材・資本を優先配分する狙い所です。

■MRO（Maintenance, Repair and Overhaul）
設備の保守・修理・オーバーホールまで含む需要領域で、非破壊検査機器や消耗材、マーキング材などを組み合わせ、装置稼働率の維持向上に貢献する提案型ビジネスを指します。

■非破壊検査
部材や装置を壊さずに内部欠陥や劣化を評価する技術・機器の総称です。同社は装置材料分野で、この需要に合わせた機器・資材の提供と保守提案を行います。

■リサイクル（非鉄スクラップ）
アルミや銅などの非鉄スクラップを回収・選別・再資源化し、国内外の需要に供給する事業です。集荷力と選別・加工の品質を磨くことで、価格変動に強い収益基盤を狙います。

■長期経営計画2030
2030年をマイルストーンに、重点市場×ソリューションでの深掘り、リサイクルの拡張、次世代半導体・電池関連でのプレゼンス強化、グループ融合の加速を柱に据えた中長期の成長計画です。

■ROIC経営
投下資本利益率（ROIC）を軸に、M&A・設備投資・在庫・取引条件などを管理し、稼ぐ力と資本効率の両立を図る経営手法です。事業・投資ごとに資本コストを上回る収益を求めます。

■DOE（配当性向の一種）
自己資本当期利益率ではなく、株主資本（純資産）に対する配当額の比率で配当方針を示す考え方です。利益変動時も安定配当を目指す設計で、同社は一定比率の継続を掲げます。

■RS制度（リストリクテッド・ストック）
役職員に譲渡制限付株式を付与し、中長期の企業価値向上と当事者意識の醸成を狙う株式報酬制度です。株価と業績・戦略遂行へのコミットを連動させる意義があります。