2026.06.02更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: ダイセルレポート2025

サマリ

ダイセルは1919年にセルロイド会社8社の統合で誕生した。酢酸を起点とするアセチルチェーン、セルロース技術、ONE TIME ENERGY®、エンジニアリングプラスチックを強みに持つ。さらにダイセル式生産革新と自律型生産システムで生産性を高め、価値共創を通じて循環型社会への貢献を目指している。

目指す経営指標

・2030年度に『DAICEL VISION 4.0』実現
・循環型社会の構築への貢献
・成長投資の刈り取りと次世代事業の収益化
・ROIC向上と資産効率
・資本効率の改善
・収益力向上と事業創出力向上

用語解説

■アセチルチェーン
ダイセルが国内唯一の酢酸メーカーとして構築している事業基盤です。酢酸を起点に、酢酸セルロースやアセテート・トウなどの製品を一貫して製造する仕組みで、原料から製品までをつなぐ強固な供給網が強みです。

■酢酸セルロース
木材由来のパルプを原料として作られるセルロース系素材です。アセテート・トウ、液晶ディスプレイ用偏光板保護フィルム、衣料用繊維など幅広い用途で使用されており、ダイセルの中核技術の一つです。

■アセテート・トウ
酢酸セルロースから製造される繊維状の素材です。主にたばこフィルター用途で使われ、高品質と安定供給を強みとして世界トップクラスのシェアを持つ製品です。

■ONE TIME ENERGY®
ダイセルが定義する「安全、確実、瞬時に、一度だけ最適なエネルギーを生み出す技術」です。自動車エアバッグ用インフレータで培った火工品技術を基盤とし、電流遮断器や医療投与デバイスなどにも応用されています。

■自動車エアバッグ用インフレータ
衝突時にエアバッグを瞬時に膨らませるためのガス発生装置です。ダイセルのセイフティ事業を代表する製品であり、高いグローバルシェアを持っています。

■ダイセル式生産革新
熟練オペレータの工場運転ノウハウを可視化し、運転支援システムとして標準化した独自の生産革新手法です。安全性と品質を維持しながら、生産効率やコスト競争力の向上を実現しています。

■自律型生産システム
ダイセル式生産革新にAIを組み合わせて進化させた独自システムです。設備の異常予兆を検知し、運転条件を最適化することで、安全性向上と生産性向上、CO2排出量削減を目指しています。

■DAICEL VISION 4.0
2030年度をゴールとして策定されたダイセルグループの長期ビジョンです。持続可能な社会と事業成長の両立を実現し、循環型社会の構築に貢献することを目指しています。

■Accelerate 2025
DAICEL VISION 4.0の実現に向けて策定された中期戦略です。事業の選択と集中、生産性向上、資本効率向上、価値共創の拡大などを通じて企業価値向上を目指しています。

■価値共創
ダイセルの基本理念を象徴する考え方です。顧客、取引先、大学、研究機関、行政機関など多様なパートナーと協力し、一社では実現できない新たな価値を創出する取り組みを指します。

■太陽光超還元®
ナノダイヤモンドを活用し、太陽光だけでCO2をCOへ還元して原料化することを目指す革新技術です。循環型社会の実現に向けた研究開発テーマの一つとして位置付けられています。

■マイクロ流体デバイスプラント
従来の大規模化学プラントを小型化し、省エネルギーで高効率な化学反応を実現することを目指す技術です。新しい化学品製造プロセスとして研究開発が進められています。

■バイオマスバリューチェーン構想
木材などの再生可能資源を有効活用し、新たな素材や化学品へ転換する構想です。日本の森林資源を循環利用することで、環境負荷低減と新たな価値創出を目指しています。

■イエル・キケル・ミエル
ダイセルが推進する職場づくりのキーワードです。「言える」「聞ける」「見える」環境を整えることで、風通しの良い組織づくりやコンプライアンス強化、人材の能力発揮につなげる考え方です。

■Bad News First & Fast
問題やトラブルの兆候を隠さず、早く報告・相談することを重視するダイセル独自の考え方です。マイナス影響を最小限に抑えるとともに、安全・品質・コンプライアンスの徹底を支える取り組みです。

■キラルカラム
医薬品原料などに含まれる光学異性体を分離するためのクロマトグラフィー用カラムです。安全で高品質な医薬品開発を支える製品として、世界トップクラスのシェアを持っています。

■BELLOCEA®
酢酸セルロースを原料とする真球状粒子です。海洋生分解性を持ち、化粧品分野で海洋プラスチックごみ問題への対応素材として期待されているダイセル独自ブランドです。
2026年3月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

 

年月

摘要

1919年9月

大日本セルロイド㈱として創立。資本金1,250万円。

1932年6月

神崎工場(兵庫県)においてセロハンの製造開始。

1934年1月

写真フィルム部を分離、富士写真フイルム㈱(現富士フイルムホールディングス㈱)設立。

1935年9月

新井工場(新潟県)設置、有機合成事業開始。

1949年5月

東京証券取引所(現㈱東京証券取引所)に上場。

1951年6月

網干工場(兵庫県、現姫路製造所網干工場)において酢酸セルロース事業開始。

1954年1月

播磨工場(兵庫県)設置、発射薬の製造開始。

1958年8月

堺工場(大阪府、2008年3月廃止)において、アセテート・トウの製造開始。

1961年1月

大日本化成㈱設立。(石油系有機合成事業へ進出)

1964年5月

ポリプラスチックス㈱(注)(米国Celanese Corporationとの合弁会社、現㈱ダイセル完全子会社)設立。(ポリアセタール樹脂他の製造・販売)

1966年2月

商号をダイセル株式会社と改称。

1968年6月

大日本化成㈱を吸収合併、同社工場を大竹工場(広島県)とする。

1970年7月

ダイセル・ヒュルス㈱(現ポリプラ・エボニック㈱)、独Huels AG(現エボニック ジャパン㈱)との合弁会社)設立。(ナイロン12樹脂他の製造・販売)

1977年7月

協同酢酸㈱(三菱瓦斯化学㈱(2016年3月出資解消)および後に参加した電気化学工業㈱(2011年3月出資解消)、協和醗酵工業㈱(現KHネオケム㈱)、チッソ㈱(現JNC㈱(2021年9月出資解消))との合弁会社)設立。(メタノール法による酢酸の製造)

1979年10月

商号をダイセル化学工業株式会社と改称。

1980年11月

中央研究所(埼玉県)を移転し、総合研究所(兵庫県)設置。

1984年4月

米国にDaicel (U.S.A.), Inc.(現Daicel America Holdings, Inc.)設立。

11月

ドイツにDaicel (Europa) GmbH設立。

1988年6月

ポリプラスチックス㈱(注)が、Taiwan Engineering Plastics Co., Ltd.(現Polyplastics Taiwan Co., Ltd.、旧Hoechstグループ(1995年6月出資解消)及び長春グループとの合弁会社)設立。(ポリアセタール樹脂他の製造・販売)

10月

ダイセル・セイフティ・システムズ㈱設立。(自動車エアバッグ用インフレータの製造)

1989年5月

シンガポールにDaicel Chemical (Asia) Pte. Ltd.(現Daicel (Asia) Pte. Ltd.)設立。

1990年11月

網干工場(現姫路製造所網干工場)において液晶表示向けフィルム用酢酸セルロース及びアセテート・トウの製造開始。

米国にChiral Technologies, Inc.設立。(光学異性体分離カラムの販売)

1992年7月

中国にXi'an Huida Chemical Industries Co., Ltd.(西安北方恵安化学工業有限公司、陜西中煙工業公司(現陜西中煙投資管理有限公司)との合弁会社)設立。(アセテート・トウの製造・販売)

1993年6月

姫路製造所広畑工場(兵庫県)設置。

1994年5月

ダイセン・メンブレン・システムズ㈱(セントラルフィルター工業㈱及びセントラルメインテナンス㈱(現㈱CFEM)との合弁会社)設立。(セパレーション事業の分社)

1995年10月

フランスにChiral Technologies-Europe SARL(現Chiral Technologies Europe S.A.S.)設立。(光学異性体分離カラムの販売)

1997年3月

ポリプラスチックス㈱(注)が、Polyplastics Asia Pacific Sdn. Bhd.設立。(ポリアセタール樹脂他の製造・販売)

2000年7月

ポリプラスチックス㈱(注)が、ウィンテックポリマー㈱(現ポリプラスチックス㈱、帝人㈱(2016年9月出資解消)との合弁会社)設立。(PBT樹脂、GF-PET樹脂の製造・販売)

12月

Daicel Safety Systems America, LLC(現Daicel Safety Systems Americas, Inc.、豊田合成㈱(2017年6月出資解消)との合弁会社)設立。(自動車エアバッグ用インフレータの製造・販売)

2001年12月

ポリプラスチックス㈱(注)が、PTM Engineering Plastics (Nantong) Co., Ltd.(三菱瓦斯化学㈱、韓国Korea Engineering Plastics Co., Ltd.、米国Ticona LLCとの合弁会社)設立。(POM樹脂及びその他のエンジニアリングプラスチックの製造、加工及び販売)

2002年9月

Daicel Safety Systems (Thailand) Co., Ltd.設立。(自動車エアバッグ用インフレータの製造・販売)

 

 

 

年月

摘要

2004年3月

ポーランドにDaicel Safety Systems Europe Sp. z o. o.設立。(自動車エアバッグ用インフレータの製造・販売)

4月

ダイセルバリューコーティング㈱営業開始。(フィルム事業の分社)

7月

Daicel Chemical (China) Investment Co., Ltd.(現Daicel (China) Investment Co., Ltd.)設立。(中国におけるグループ会社の統括等)

12月

中国にDaicel Safety Systems (Jiangsu) Co., Ltd.設立。(自動車エアバッグ用インフレータの製造・販売)

2005年3月

中国にNingbo Da-An Chemical Industries Co., Ltd.(西安北方恵安化学工業有限公司、陜西中煙工業公司(現陜西中煙投資管理有限公司)との合弁会社)設立。(酢酸セルロース及び無水酢酸の製造・販売)

11月

ドイツにTopas Advanced Polymers GmbH設立。(環状オレフィン・コポリマーの製造・販売)

2007年8月

中国にDaicel Chiral Technologies (China) Co., Ltd.設立。(光学異性体分離カラムの販売、受託分離サービスの提供)

10月

大竹工場においてアセテート・トウの製造開始。

2008年3月

大阪府道高速大和川線計画施行による一部敷地収用に伴い、堺工場を廃止。

4月

インドにDaicel Chiral Technologies (India) Pvt. Ltd.設立。(光学異性体分離カラムの販売、受託分離サービスの提供)

8月

大竹工場において液晶表示向けフィルム用酢酸セルロースの製造開始。

2009年7月

大竹工場においてバイオエタノールを原料とした酢酸エチルの製造開始。

2011年10月

商号を株式会社ダイセルと改称。

2012年4月

米国のSpecial Devices, Inc.(現Daicel Safety Systems Americas, Inc.)を買収。(インフレータ用イニシエータの製造・販売)

2015年4月

米国にDaicel Safety Systems America Arizona, Inc.(現Daicel Safety Systems Americas, Inc.)設立。(自動車エアバッグ用インフレータの製造・販売)

2016年5月

米国にDaicel ChemTech, Inc.設立。(有機化学品の販売)

2017年4月

総合研究所と姫路技術本社(兵庫県)を再配置し、イノベーション・パーク(兵庫県)に集約。

2018年10月

インドにDaicel Safety Systems India Pvt. Ltd.設立。(自動車エアバッグ用インフレータの販売(2023年10月製造開始))

2020年7月

ダイセルミライズ㈱営業開始。(樹脂事業の再編)

10月

ポリプラスチックス㈱(注)を完全子会社化。

2022年1月

ポリプラスチックス㈱(注)が、DP Engineering Plastics (Nantong) Co., Ltd.設立。(POM樹脂の製造・販売)

2022年10月

ダイセルビヨンド㈱操業開始。(高機能フィルムの製造・加工)

 

(注)2026年4月1日付で当社はポリプラスチックス株式会社の全事業(ただし、子会社および関連会社の株式の保有および管理事業を除く)を事業承継いたしました。ポリプラスチックス株式会社は同日付で持株管理会社となり、商号をHPPホールディングス株式会社へ変更いたしました。また、一部子会社の名称も変更しております。

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

名称

 

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

 

ポリプラスチックス㈱

※4

東京都港区

3,000

エンジニアリングプラスチック

100.0

当社が液晶ポリマー用原料を供給しております。なお、当社所有の工場用地を賃借しております。

役員の兼任等…有

協同酢酸㈱

※1

東京都港区

3,000

マテリアル

92.0

当社が酢酸用原料を供給し、当社へ酢酸を販売しております。なお、当社所有の工場用地および機械等を賃借しております。

ダイセル物流㈱

 

大阪府大阪市北区

267

その他

100.0

当社の製品、原材料の保管、運送を行っております。なお、当社所有の工場用地および建物等を賃借しております。

ダイセルミライズ㈱

 

東京都港区

70

エンジニアリングプラスチック

100.0

当社所有の工場用地および建物を賃借しております。

ダイセル・セイフティ・

システムズ㈱

 

兵庫県たつの市

80

セイフティ

100.0

当社が自動車エアバッグ用インフレータの製造技術をライセンスしており、一部部品を販売しております。なお、当社所有の工場用地および機械等を賃借しております。

Daicel Safety

Systems Americas, Inc.

※1※2

米国アリゾナ州

百万US$

6

セイフティ

100.0

(100.0)

当社が自動車エアバッグ用インフレータの製造技術をライセンスしており、一部部品を販売しております。また、当社へイニシエータ等を販売しております。

Daicel Safety

Systems(Thailand)Co., Ltd.

 

※1

タイ国

プラチンブリ県

百万バーツ

1,564

セイフティ

100.0

当社が自動車エアバッグ用インフレータの製造技術をライセンスしており、一部部品を販売しております。

Daicel Safety

Systems(Jiangsu)Co., Ltd.

※2

中国江蘇省

百万元

256

セイフティ

100.0

(100.0) 

当社が自動車エアバッグ用インフレータの製造技術をライセンスしており、一部部品を販売しております。

Daicel (China)

Investment Co., Ltd.

※1

中国上海市

百万元

386

全社 ※3

100.0

―――――

Polyplastics Taiwan Co.,

Ltd.

※1

※2

台湾台北市

百万NT$

1,590

エンジニアリングプラスチック

75.0

(75.0)

―――――

Polyplastics Asia

Pacific Sdn.Bhd.

※1

※2

マレーシア国

クアラルンプール市

百万リンギット

158

エンジニアリングプラスチック

100.0

(100.0)

―――――

DP Engineering Plastics

 (Nantong) Co.,Ltd

※1

※2

中国江蘇省

百万元

1,221

エンジニアリングプラスチック

70.0

(70.0)

―――――

その他 43社  

 

 

 

 

 

 

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

 

ポリプラ・エボニック㈱

 

東京都新宿区

340

エンジニアリングプラスチック

50.0

(50.0)

 

当社所有の工場用地および建物等を賃借しております。

 

 

名称

 

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合(%)

関係内容

Xi'an Huida Chemical

Industries Co., Ltd.

※2

中国陝西省

百万元

248

マテリアル

30.0

(30.0)

―――――

Ningbo Da-An Chemical
Industries Co., Ltd.

※2 

中国浙江省 

百万元

517

マテリアル

30.0

(30.0)

―――――

その他 4社  

 

 

 

 

 

 

 

 

(注) 1 主要な事業の内容欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2 ※1:特定子会社に該当します。

3 ※2:議決権の所有割合の括弧書(内書)は間接所有割合であります。

4 ※3:主にグループ会社の統括等を行っております。

5 ※4:ポリプラスチックス㈱については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等 (1) 売上高      119,813百万円

                  (2) 経常利益      18,497百万円

(3) 当期純利益      13,722百万円

(4) 純資産額     45,936百万円

(5) 総資産額     132,177百万円

6 有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。