2025.12.02更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025

サマリ

最先端ロジック・メモリ向けの高純度化学薬品を、装置メーカーと連携して「少量・高付加価値」で開発し、用途ごとにカスタマイズして安定供給する“ニッチの束”モデル。約2,000品目を武器に、台湾・韓国・中国を含む現地生産体制とリターナブル容器等の運用で品質と効率を両立し、営業利益率25%水準を維持する成長ストーリー。

目指す経営指標

・2028年1月期:売上高315億円、営業利益86.2億円、営業利益率27.4%の達成
・2026年1月期:売上高260億円、営業利益60.5億円の計画
・営業利益率25%程度の維持(継続方針)
・2030年度:二酸化炭素排出量46%削減(2022年度比、Scope1・2)
・2050年:カーボンニュートラルを志向

用語解説

■「ニッチの束」モデル
半導体製造で使われる用途特化の化学薬品を、少量でも高付加価値の品目として数多く揃え、束ねることで大きな収益源にする考え方です。大量汎用品ではなく、工程や装置ごとに最適化した“尖った製品”を積み上げます。

■少量多品種
一つあたりの生産量は小さいが、品目数を非常に多く持つ生産・供給の方針を指します。半導体の工程や装置の違いに合わせて配合や純度を細かく変え、きめ細かく対応します。

■高純度化学薬品
半導体製造で不純物が歩留まりに直結するため、極めて高い純度(微量不純物を極限まで抑えた状態)で供給される薬品のことです。エッチングや成膜など工程ごとに求められる品質基準があります。

■装置メーカーとの共同開発
実際に使われる製造装置に合わせ、薬品の組成や物性、供給方法を一緒に最適化する取り組みです。装置と薬品の“相性”を合わせ込むことで、均一性や加工精度、スループットを高めます。

■一気通貫体制
研究開発、試作、量産、品質保証、出荷までを社内でつなげて実行する体制です。仕様変更の反映が速く、機密管理やトレーサビリティも取りやすくなります。

■リターナブル容器
洗浄・再利用を前提に設計された専用容器です。異物混入や金属汚染を防ぎつつ、物流効率や環境負荷の低減にもつながります。半導体向けでは容器自体の清浄度も重要です。

■出荷前全数検査
出荷する全てのロットを対象に、規定項目(純度、微量金属、粒子、含水など)をチェックする品質管理手法です。抜き取りではなく“全数”で、ばらつきを最小化します。

■3D-NAND向けエッチング材料
多層化した3D-NAND構造の微細孔や配線を加工するためのエッチング用薬品です。高アスペクト比の加工で求められる選択比や等方・異方特性に合わせて設計されます。

■High-k材料
誘電率(k)が高い材料で、ゲート絶縁膜などに用いられます。薄膜でも容量を確保でき、リーク電流を抑える目的で採用されます。対応する前駆体や処方の純度管理が重要です。

■CVD材料
Chemical Vapor Deposition(化学気相成長)で薄膜を形成するための前駆体薬品です。温度や圧力、ガス流量などプロセス条件に合わせ、分解性や反応性が最適化されています。

■南アルプス事業所
量産と自動化を見据えた国内拠点です。新規エッチング材や成膜前駆体の増産、工程の安全・省力化、安定供給力の強化を目的に整備されます。

■Scope1・2
事業活動に伴う温室効果ガス排出区分のうち、自社が直接燃料を燃やして出す排出(Scope1)と、購入した電力・熱の使用に伴う間接排出(Scope2)を指します。削減目標の基準として用いられます。
2025年1月期有価証券報告書より

沿革

 

2 【沿革】

 

年  月

概          要

1978年12月

無機化学工業製品の製造・精製・販売を目的として神奈川県相模原市(現神奈川県相模原市中央区)に㈱トリケミカル研究所(資本金2,500千円)を設立

1979年12月

光ファイバー用原材料における水分(OH基)の除去に成功、供給を開始

1982年8月

光ファイバー用硼素原材料としての三塩化硼素の合成に成功、供給を開始

1983年2月

三塩化硼素の量産化に成功、半導体用エッチング材料として半導体業界への供給を開始

1984年3月

本社工場を神奈川県愛甲郡愛川町に移転

1984年9月

化合物半導体材料としての高純度三塩化砒素の供給を開始

1994年1月

東京都江東区(後に東京都港区に移転)に臭化水素製造の目的でテイサン㈱(現日本エア・リキード(同))との合弁で関連会社㈱エッチ・ビー・アールを設立

1994年11月

本社工場を山梨県北都留郡上野原町(現山梨県上野原市)に移転

2000年10月

本社工場にて「ISO9001」を取得

2007年8月

㈱大阪証券取引所  ニッポン・ニュー・マーケット―「ヘラクレス」に上場

2008年7月

本社工場にて「ISO14001」を取得

2008年11月

山梨県上野原市に上野原第二工場を建設

2010年10月

大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場

2011年6月

上野原第二工場にて「ISO14001」を取得

2011年11月

上野原第二工場にて「ISO9001」を取得

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場

2013年12月

大韓民国城南市(後に水原市に移転)に韓国事務所を開設

2016年7月

大韓民国世宗特別自治市に同国における半導体用次世代材料の開発、製造及び販売の目的で、SK Materials Co., Ltd.(現SK Inc.)との合弁で関連会社SK Tri Chem Co., Ltd.を設立

2017年3月

台湾新竹縣竹北市(後に苗栗縣銅鑼郷に移転)に100%子会社の三化電子材料股份有限公司を設立

2018年1月

東京証券取引所市場第一部へ市場変更

2020年7月

三化電子材料股份有限公司が台湾苗栗縣銅鑼郷に工場を建設

2020年9月

山梨県上野原市にAnnex棟を建設

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所プライム市場に株式を上場

2022年7月

当社にて「ISO45001」を取得

2024年8月

中華人民共和国上海市に100%子会社の上海特李化学科技有限公司を設立

2025年3月

山梨県南アルプス市に南アルプス事業所を建設

 

 

関係会社

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金又は
出資金

主要な事業
の内容

議決権の
所有
〔被所有〕
割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

三化電子材料股份有限公司

(注)1,2

台湾

苗栗縣銅鑼郷

 

百万台湾

ドル

600

台湾における高純度化学薬品の開発・製造及び販売

100.0

当社よりの役務の提供及び製品の販売

当社より資金を貸付

役員の兼任 2名

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

SK Tri Chem Co., Ltd.

大韓民国
世宗特別自治市

百万韓国
ウォン

25,000

 

韓国における高純度化学薬品の開発・製造及び販売

35.0

当社よりの役務の提供及び製品の販売、

SK Materials Co., Ltd.

(現SK Inc.)との合弁で設立
役員の兼任  2名

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

㈱エッチ・ビー・アール

東京都港区

百万円

30

 

臭化水素の製造・販売

49.0

臭化水素の製造、当社よりの役務の提供、テイサン㈱(現日本エア・リキード(同))との合弁で設立
役員の兼任  2名

 

(注)1 特定子会社であります。

2 三化電子材料股份有限公司については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等

① 売上高

2,579,557

千円

 

② 経常利益

△259,910

 〃

 

③ 当期純利益

△209,129

 〃

 

④ 純資産額

1,560,589

 〃

 

⑤ 総資産額

4,469,836

 〃