事業内容
セグメント情報
※セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
※セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
-
売上
-
利益
-
利益率
最新年度
セグメント名 | 売上 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
---|---|---|---|---|---|
オフィス光119事業 | 11,929 | 49.9 | 1,623 | 51.7 | 13.6 |
オフィスソリューション事業 | 11,747 | 49.1 | 1,476 | 47.0 | 12.6 |
ファイナンシャル・プランニング事業 | 247 | 1.0 | 40 | 1.3 | 16.3 |
事業内容
3【事業の内容】
当社グループは、当社及び子会社3社(株式会社東名テクノロジーズ、株式会社東名グリーンエナジー(旧近畿電工株式会社)、エコ電気サービス株式会社)により構成されており、「オフィス光119事業」、「オフィスソリューション事業」、「ファイナンシャル・プランニング事業」の3つの事業を主たる事業としております。
当社グループの事業内容、当社と子会社の当該事業にかかる位置付けは次のとおりであります。
なお、これら3つの事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
(1)オフィス光119事業
全国の中小企業・個人事業主に対し、光回線、プロバイダをはじめ、オフィスの通信環境に関するあらゆるサービスをワンストップで提供する当社オリジナルブランド「オフィス光119」を販売しております。当該サービスは、東日本電信電話株式会社及び西日本電信電話株式会社が提供している光回線に、速度・品質はそのままに、自社サービス(パソコンやインターネットの様々なトラブルをサポートするサービス等)を付加することで多機能かつリーズナブルに提供する光コラボレーションであります。当社の主要顧客は中小企業・個人事業主であり、2015年からの自社サービス提供以来蓄積した12万社を超える膨大な顧客データベースから多面的なマーケティング手法を展開し、中小企業・個人事業主のきめ細かいニーズを汲み取り、固定電話、インターネット回線の開設、Wi-Fiスポットの設置、通信インフラ経由により利用できるDXサービスや通信環境の見直しをはじめとした通信インフラにまつわる煩雑な業務を包括して受託し、業態や事業規模、成長過程に見合ったコストとオプションサービスを提案しております。これにより、中小企業・個人事業主が本業に集中する環境を構築することで、経営効率の改善と経営品質の向上を目指しております。
当社は、コールセンター、カスタマーセンター及び請求回収部門などを自社で開設、運営をしており、自社内において、販売促進、契約、請求回収からクレームなどの顧客対応、解約までの一連の手続きを標準化しております。
その他、東日本電信電話株式会社、西日本電信電話株式会社及びエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社などNTTグループの代理店として、光回線サービスを取り次ぐ業務を行っております。
(2)オフィスソリューション事業
①エネルギーソリューション
テレマーケティング及びデジタルマーケティングにより全国に向け電力小売販売を行っております。
②オフィス環境ソリューション
ビジネスホン・UTM機器(※)・PC・サーバー・ネットワーク対応型複合機等の情報通信機器及びLED照明器具・業務用エアコン等の環境商材を主要な商材としております。これら商材の設置、施工、障害対応などを工事専門会社へ業態を変更した株式会社東名テクノロジーズ(旧株式会社岐阜レカム)が請け負うことで顧客へのワンストップサービスの提供を可能としております。また新たに取り扱いを開始した太陽光発電システム及び蓄電池販売に関して2024年3月の株式会社東名グリーンエナジー(旧近畿電工株式会社)及びエコ電気サービス株式会社の2社を子会社化することで2社の保有するノウハウを活用し事業の拡大を行っております。
※UTMとはUnified Threat Management(統合脅威管理)の略。UTM機器は、コンピュータウイルスやハッキングなどのネットワークにおけるリスク対策を目的として、ファイアウォールや迷惑ブロックサービスなど複数のセキュリティ機能を集約した機器。
③Webソリューション
企業のPR用ホームページを全国の中小企業にレンタルするサービス「レン太君」の営業事業を行っております。
(3)ファイナンシャル・プランニング事業
来店型ショップによる保険の取次業務を行っております。当社は、フランチャイズ加盟店として「保険見直し本舗」を営業しており、愛知・静岡に7店舗営業展開しております。
[事業系統図]
(注)東日本電信電話株式会社及び西日本電信電話株式会社は、上記事業系統図では「NTT東日本・西日本」と記しております。
業績
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は14,172,599千円(前連結会計年度末比22.9%増)となりました。これは主に現金及び預金が2,230,479千円、売掛金が341,313千円増加したこと等によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は6,533,274千円(前連結会計年度末比22.0%増)となりました。これは主に支払手形及び買掛金が1,033,698千円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は7,639,325千円(前連結会計年度末比23.7%増)となりました。これは主に利益剰余金が1,456,252千円増加したこと等によるものであります。
b.経営成績
当連結会計年度における我が国経済は、一部に足踏みがみられるものの、緩やかに回復しており、雇用と所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあり、今後も緩やかな回復傾向が続くことが期待されております。しかしながら、欧米における高金利の継続や中国の不動産市場の停滞等、海外景気の不振が我が国の景気に与える影響は依然として懸念されております。また、物価上昇や中東地域の情勢、金融資本市場の変動などの影響にも十分な注意が必要であります。
当社グループが主にサービスを提供する中小企業においては、日本政策金融公庫総合研究所発表の「中小企業景況調査(2024年8月調査)要約版」(2024年8月30日発表)によると、中小企業の売上げDI及び利益額DIはマイナス幅が拡大し、今後3ヶ月の売上げ見通しDIは低下傾向で推移すると予想されております。
このような事業環境の中、当社グループにおいては、10年ビジョンとして2031年8月期には、売上高1,000億円、営業利益100億円を目標に掲げ、そのマイルストーンとして2024年8月期を最終年度とする中期経営計画「TRP-2024」を策定しております。中期経営計画では「人財と企業の成長を両立し、サステナビリティの実現に踏み出す、しなやかで強靭な企業へ」を基本方針とし、数値目標は、売上高230~270億円、営業利益20億円、EPS(1株当たり当期純利益)86.11円、RОIC(投下資本利益率)13%としております。
当連結会計年度においては、サステナビリティ経営の一環として「オフィスでんき119」再エネプランの販売に注力いたしました。2030年8月期までに契約保有件数の50%以上を再エネプランにする目標に対し、2024年8月期末時点で58.4%と計画を前倒して達成いたしました。近年、当社の主要な顧客である中小企業や個人事業主においても、カーボンニュートラルへの取り組みを意識した企業活動への注目が高まっております。このような環境の中で、当社は、カーボンニュートラルを推進する企業として、引き続き「オフィスでんき119」再エネプランの販売に傾注してまいります。また、成長投資として、2024年3月29日に近畿電工株式会社及びエコ電気サービス株式会社の全株式を取得し、子会社化いたしました。両社は、BtoCを主体とした太陽光発電システム、蓄電池設備、オール電化設備の販売・施工を主軸に近畿エリアを中心に事業を行っております。この度の株式取得により、当社は、当該2社の有する太陽光発電ビジネスにおける知見、ノウハウ及び人材リソースを相互活用し、新たな事業領域への進出が可能になるのと同時に電力小売販売「オフィスでんき119」における事業領域の拡大に繋がるものと考えております。さらに、当社事業との親和性も高いことから、早期のシナジー創出が実現可能であると想定しており、顧客満足度の向上を図るとともに、新たな市場機会の創出を目指し、持続可能な成長を推進してまいります。
中期経営計画の数値目標達成に向けて、Webからの集客割合の増加とクロスセル契約の増加により、「オフィス光119」及び「オフィスでんき119」の新規獲得件数を着実に積み上げたことにより、売上高及び各段階利益の伸長に寄与いたしました。また、インターネットの普及と顧客動向の変化により、2023年8月期よりテレマーケティングからWeb集客へ販売チャネルの移行を開始しております。2024年8月期までにWeb集客割合を70%にする目標に対し、2024年8月期末時点で52.7%となり、達成には至りませんでした。
一方、新たな拠点として2023年11月1日に金沢営業所、2024年2月1日に岐阜営業所、2024年4月1日に仙台営業所、2024年6月1日に沖縄営業所を開設し、営業エリアの拡充及び中小企業の課題解決を推進してまいりました。この結果、当連結会計期間末における当社グループの拠点網は、全国で13拠点(本社、3支店、7営業所、2教育施設)、保険FC店舗(保険見直し本舗7店舗)となりました。また、当社グループの強みを活かし、顧客との協創サービスとして、突然の光回線の故障や地震・災害による通信障害時のバックアップツール「オフィスあんしんコネクト119」の提供を開始いたしました。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は23,918,591千円(前年同期比16.5%増)、営業利益は2,314,273千円(同40.3%増)、経常利益は2,401,885千円(同37.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,552,954千円(同35.0%増)となりました。
セグメントごとの概況は、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間において、「オフィス光119事業」と「オフィスソリューション事業」に区分することが実務上困難であったこれらの事業に係る共通する経費が、担当部署の明確化、労務管理の強化により区分把握ができ、合理的に経費配賦の算定が可能になりました。そのため、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの利益又は損失の金額の測定方法を変更しておりますが、上記理由により、セグメントごとの前年同期比較の対象となる前連結会計年度の報告セグメント情報については、変更前の区分に基づいております。
(オフィス光119事業)
中小企業向け光コラボレーション「オフィス光119」の新規顧客獲得については、第3四半期連結会計期間における広告運用の見直しの効果が顕著に表れた結果、契約保有回線数を大幅に積み上げることができました。しかしながら、第1四半期連結会計期間から第3四半期連結会計期間にかけての遅れを完全に取り戻すには至らず、目標としていた130,000契約には到達いたしませんでした。当事業にかかる費用については、Web集客が本格稼働したことにより、広告宣伝費用が増加いたしました。これに伴い、当期の総費用も前年同期比で増加しておりますが、売上高の増加により、営業利益は堅調に推移しております。また、代理店活用による販売手数料等が前連結会計年度に比べ増加いたしました。
この結果、オフィス光119事業の売上高は11,928,907千円(前年同期比7.0%増)となり、セグメント利益は1,623,433千円(同86.2%増)となりました。
(オフィスソリューション事業)
電力小売販売「オフィスでんき119」は、既存顧客に対し、電話、メール及びSMS等でリテンション活動を行ったものの、当期における解約率はわずかながら上昇傾向で推移いたしました。一方、テレマーケティング及び「オフィス光119」とのクロスセル販売に注力したことにより、契約保有件数が堅調に増加いたしました。この結果、「オフィスでんき119」の目標としていた45,000契約を達成することができました。2024年8月期上期においては、日本卸電力取引所(JEPX)の電力取引価格が前年同四半期と比較し低単価で推移したものの、下期にかけては前年をやや上回る価格水準で推移いたしました。2024年4月に将来の電力供給力確保に向けた新たな制度として、容量市場(広域機関)が導入されたことに伴い、「オフィスでんき119」電気需給約款の変更を行いました。
情報通信機器の販売においては、UTM等のセキュリティ機器の需要が高い状況が継続しております。また、Web広告からの新規顧客流入の増加及びクロスセルの強化により、商談件数及び受注率が増加した結果、売上高及び営業利益の増加に寄与いたしました。
この結果、オフィスソリューション事業の売上高は11,742,864千円(前年同期比28.5%増)となり、セグメント利益は1,476,493千円(同1.1%増)となりました。
(ファイナンシャル・プランニング事業)
個人向け来店型保険事業の新規顧客の獲得については、店頭及びWeb広告からの集客に注力し、面談数の増加に取り組みました。また、店舗統合に伴う人員配置の変更や販売戦略の見直し等の試みを行いました。スタッフ教育においては、ベテランスタッフによる各店舗の定期巡回や新人研修を含む研修の頻度の向上に努め、7店舗全体で受注率の向上に努めました。
この結果、ファイナンシャル・プランニング事業の売上高は246,819千円(前年同期比1.7%増)となり、セグメント利益は40,111千円(同53.6%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2,230,475千円増加し、6,323,403千円(前年同期比54.5%増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、2,898,923千円(前連結会計年度は3,322,314千円の獲得)となりました。これは、主に税金等調整前当期純利益2,240,900千円、仕入債務の増加額1,017,103千円、法人税等の支払額806,818千円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、369,465千円(前連結会計年度は662,108千円の使用)となりました。これは、主に無形固定資産の取得による支出209,707千円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出76,481千円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、298,982千円(前連結会計年度は143,706千円の獲得)となりました。これは、主に短期借入金返済による支出200,000千円、配当金の支払額96,708千円があったこと等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.受注実績
該当事項はありません。
c.仕入実績
当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2023年9月1日 至 2024年8月31日) |
前年同期比(%) |
オフィス光119事業(千円) |
7,831,205 |
+3.9 |
オフィスソリューション事業(千円) |
7,845,020 |
+25.6 |
ファイナンシャル・プランニング事業(千円) |
- |
- |
合計(千円) |
15,676,225 |
+13.7 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.オフィスソリューション事業における仕入実績が増加しているのは、主に「オフィスでんき119」の契約保有件数が増加したこと等によるものであります。
d.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2023年9月1日 至 2024年8月31日) |
前年同期比(%) |
オフィス光119事業(千円) |
11,928,907 |
+7.0 |
オフィスソリューション事業(千円) |
11,742,864 |
+28.5 |
ファイナンシャル・プランニング事業(千円) |
246,819 |
+1.7 |
合計(千円) |
23,918,591 |
+16.5 |
(注)1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績の10%以上の相手先がないため、記載を省略しております。
2.オフィスソリューション事業における販売実績が増加しているのは、主に「オフィスでんき119」の契約保有件数が増加したこと等によるものであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において、判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績の分析
当社グループでは、中小企業・個人事業主のニーズを適確に汲み、必要なサービス・商材を提案・提供し、信頼を得ることが当社グループの成長に繋がると認識しております。この認識の下、当社グループでは、中小企業・個人事業主を対象として、オフィス環境の改善による収益向上に向け、見えない支えとなり、目に見える成果と価値を提供する「中小企業の課題を解決するパートナーへ」を目指しております。
以下は、前年同期対比及び2023年10月13日に公表の業績予想対比並びに2024年9月24日に公表の修正後業績予想対比の分析を記載しております。
売上高の状況
当連結会計年度の実績 (千円) |
比較情報 |
増減金額(千円) |
増減率(%) |
23,918,591 |
前年同期対比 |
3,386,759 |
+16.5 |
業績予想対比 |
△3,471,232~653,647 |
△12.6~+2.8 |
|
修正業績予想対比 |
18,591 |
+0.1 |
前年同期と比較し売上高が16.5%増加した要因は、「オフィス光119事業」及び「オフィスソリューション事業」においてストック型ビジネスの収入が順調に積み上がったためであります。また、業績予想に対しては修正後業績予想対比0.1%増となった要因は、電力小売販売「オフィスでんき119」において、JEPXの電力取引価格が安定的な価格水準で推移したため顧客への請求額が業績予想策定時に想定した金額を下回ったことが主な要因です。
「オフィス光119事業」では、Web広告からの集客及び代理店の活用が順調に推移し、さらに既存顧客に対するリテンション活動に力を入れ解約抑止に努めたところ、契約保有回線数が前連結会計年度末から7,211回線増加し127,802回線(なお、2024年8月期における解約率(※)は0.66%となりました。)となり、2024年8月期で掲げていた目標契約保有回線数130,000回線を達成するには至りませんでした。売上高は前年同期比7.0%増、修正業績予想比0.1%減と概ね予想通りでの着地となり、ストック型ビジネスの収入が着実に積み上がりました。今後も顧客へのリテンション活動を継続し、顧客の顕在課題のみならず潜在的な課題を抽出・解決することによりクロスセルに繋げ、さらに、新規開業顧客に必要な商材を一括提案するなど、1顧客当たりの平均単価の向上を実現することに注力してまいります。
また、「オフィスソリューション事業」では、「オフィスでんき119」新規獲得のためテレマーケティングや代理店の活用により契約保有件数を積み上げるとともに解約率の低減に努めました。また「オフィス光119」とのクロスセル契約に注力したことにより2024年8月期で掲げていた目標契約保有件数45,000件に対して前連結会計年度末から11,326件増加し45,496件(なお、2024年8月期における解約率(※)は1.33%となりました。)となり、目標値を達成いたしました。売上高は前年同期比28.5%増、修正後業績予想対比0.2%増となり、業績予想を達成するとともに、確実に新規獲得件数を積み上げたことによりストック型ビジネスの収入増に貢献いたしました。今後は、デジタルマーケティング移行へのWeb投資を継続し、「オフィスでんき119」契約保有件数増大と、顧客ターゲットを高単価顧客へ注力してまいります。
一方、「ファイナンシャル・プランニング事業」では、店頭及びWeb広告からの集客により面談回数の増加に注力し、成約率の向上に努めた結果、売上高が前年同期比1.7%増、修正後業績予想対比21.5%増となりました。今後は、「お客様が話しかけやすい店舗づくり」を継続し、Web集客及びテナント施設での集客強化、SMSを活用したリテンションマーケティングの強化及びスタッフへの商品知識・接客スキル向上への研修に取り組み、手数料収入の増加を図ってまいります。
(※)2023年9月から2024年8月における月間解約率(該当月の解約数÷該当月の末日の保有件数)の平均
営業利益の状況
当連結会計年度の実績 (千円) |
比較情報 |
増減金額(千円) |
増減率(%) |
2,314,273 |
前年同期対比 |
664,452 |
+40.3 |
業績予想対比 |
337,558 |
+17.0 |
|
修正業績予想対比 |
14,273 |
+0.6 |
前年同期と比較し営業利益が40.3%増加した要因は、ストック型ビジネスである「オフィス光119」並びに「オフィスでんき119」の収入が順調に積み上がったこと及び記録的な猛暑の影響により電力使用量が大幅に増加したこと等によるものであります。また、JEPXの電力取引価格が安定的な価格水準で推移したため売上原価が当初想定していた価格を下回ったこと等により、修正後業績予想対比0.6%増となりました。
「オフィス光119事業」では、人件費、Web広告等の販売費及び一般管理費が予算通りに消化できたことに加え「オフィス光119事業」及び「オフィスソリューション事業」のセグメント共通経費において、担当部署の明確化、労務管理の強化により区分把握及び合理的な経費配賦の算定が可能となったため、セグメント利益の算定方法を変更したことにより、セグメント利益が前年同期比86.2%増加いたしました。また、「オフィスソリューション事業」では、「オフィスでんき119」が収益フェーズに入ったこと及び電気需給約款の変更及びサービス料金体系の変更を行った等によりセグメント利益が前年同期比1.1%増加いたしました。「ファイナンシャル・プランニング事業」では、面談数の増加及び成約率向上に努めたことによりセグメント利益が前年同期比53.6%増となりました。
今後は、契約保有顧客数の最大化を図り、生産性及び顧客単価の向上のためデジタルマーケティングを強化いたします。また、サステナビリティ経営推進のため2022年8月から提供開始したCO2削減という環境価値を訴求した「オフィスでんき119」再エネプランの販売に注力し、ストック型ビジネスを成長させるとともに、将来的な利益拡大につながる人的資本には積極的に投資を行うとともに、営業力の強化及び経費のコントロールに努めてまいります。
b.経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
c.経営戦略の現状と見通し
「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、当社グループの主たる事業である「オフィス光119事業」に係る光回線の仕入及び「オフィスソリューション事業」に係る電力の仕入に伴う費用に加え、人件費等の販売費及び一般管理費等があります。これらの資金需要に対して安定的な資金供給を行うための財源については、主に内部資金又は借入により確保しております。このうち、借入による資金調達に関しては総額4,010,000千円の当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を株式会社三十三銀行他3行と締結しております。当該契約に基づく当連結会計年度末の借入実行残高は1,200,000千円であります。また、当社グループの所要資金として長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)832,144千円を計上しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者より一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なることがあります。当社グループの重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
セグメント情報
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、当社の取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは、オフィスに関するあらゆるサービスをワンストップで提供できる当社オリジナルブランド「オフィス光119」の販売を主要業務としている「オフィス光119事業」と、電力サービス・ビジネスホン・複合機・事務用品カタログ販売・LED照明器具・レンタルホームページ等を販売している「オフィスソリューション事業」、来店型ショップによる生命保険及び損害保険の取次事業を実施している「ファイナンシャル・プランニング事業」の3事業を報告セグメントとしております。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一であります。報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
なお、当連結会計年度の第1四半期連結会計期間において、「オフィス光119事業」と「オフィスソリューション事業」に区分することが実務上困難であったこれらの事業に係る共通する経費が、担当部署の明確化、労務管理の強化により区分把握ができ、合理的に経費配賦の算定が可能になりました。そのため、当連結会計年度の第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの利益又は損失の金額の測定方法を変更しております。当該変更により、従来の方法に比べて、当連結会計年度の「オフィス光119事業」のセグメント利益は558,274千円増加し、「オフィスソリューション事業」のセグメント利益は558,274千円減少しております。前連結会計年度のセグメント情報は、変更前の測定方法に基づき作成したものを開示しております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報並びに収益の分解情報
前連結会計年度(自 2022年9月1日 至 2023年8月31日)
|
|
|
|
(単位:千円) |
オフィス光119事業 |
オフィスソリューション事業 |
ファイナンシャル・プランニング事業 |
合計 |
|
売上高 |
|
|
|
|
ストック収益(注)1 |
10,783,817 |
7,716,734 |
242,758 |
18,743,310 |
フロー収益(注)2 |
367,941 |
1,420,581 |
- |
1,788,522 |
顧客との契約から生じる収益 |
11,151,758 |
9,137,315 |
242,758 |
20,531,832 |
その他の収益 |
- |
- |
- |
- |
外部顧客への売上高 |
11,151,758 |
9,137,315 |
242,758 |
20,531,832 |
セグメント間の内部売上高又は振替高 |
16 |
41 |
- |
57 |
計 |
11,151,775 |
9,137,356 |
242,758 |
20,531,890 |
セグメント利益 |
871,991 |
1,459,902 |
26,113 |
2,358,007 |
セグメント資産 |
2,854,657 |
4,029,655 |
26,076 |
6,910,390 |
その他の項目 |
|
|
|
|
減価償却費 |
10,838 |
92,703 |
321 |
103,863 |
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 |
17,884 |
626,171 |
- |
644,055 |
(注)1.ストック収益とは、サービスの提供期間に応じて売上計上される収益であり、オフィス光119事業においては主に光回線及び自社サービスの提供、オフィスソリューション事業においては主に電力小売販売、ファイナンシャル・プランニング事業においては主に保険商品の取次によるものであります。
2.フロー収益とは、商品の納品・検収時に一括で売上計上される収益であり、オフィス光119事業においては主に光回線サービスの取次、オフィスソリューション事業においては主に情報通信機器・環境商材の販売によるものであります。
当連結会計年度(自 2023年9月1日 至 2024年8月31日)
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
オフィス光119事業 |
オフィスソリューション事業 |
ファイナンシャル・プランニング事業 |
合計 |
売上高 |
|
|
|
|
ストック収益(注)1 |
11,436,041 |
9,811,970 |
246,819 |
21,494,831 |
フロー収益(注)2 |
492,865 |
1,930,894 |
- |
2,423,760 |
顧客との契約から生じる収益 |
11,928,907 |
11,742,864 |
246,819 |
23,918,591 |
その他の収益 |
- |
- |
- |
- |
外部顧客への売上高 |
11,928,907 |
11,742,864 |
246,819 |
23,918,591 |
セグメント間の内部売上高又は振替高 |
96 |
4,370 |
- |
4,466 |
計 |
11,929,004 |
11,747,234 |
246,819 |
23,923,058 |
セグメント利益 |
1,623,433 |
1,476,493 |
40,111 |
3,140,038 |
セグメント資産 |
2,413,846 |
4,842,988 |
28,500 |
7,285,336 |
その他の項目 |
|
|
|
|
減価償却費 |
10,628 |
166,790 |
233 |
177,652 |
のれん償却額 |
- |
1,463 |
- |
1,463 |
減損損失 |
- |
157,926 |
- |
157,926 |
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 |
13,119 |
389,307 |
48 |
402,474 |
(注)1.ストック収益とは、サービスの提供期間に応じて売上計上される収益であり、オフィス光119事業においては主に光回線及び自社サービスの提供、オフィスソリューション事業においては主に電力小売販売、ファイナンシャル・プランニング事業においては主に保険商品の取次によるものであります。
2.フロー収益とは、商品の納品・検収時に一括で売上計上される収益であり、オフィス光119事業においては主に光回線サービスの取次、オフィスソリューション事業においては主に情報通信機器・環境商材の販売によるものであります。
4.報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
(単位:千円)
売上高 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
報告セグメント計 |
20,531,890 |
23,923,058 |
セグメント間取引消去 |
△57 |
△4,466 |
連結財務諸表の売上高 |
20,531,832 |
23,918,591 |
(単位:千円)
利益 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
報告セグメント計 |
2,358,007 |
3,140,038 |
全社費用(注) |
△708,187 |
△825,765 |
連結財務諸表の営業利益 |
1,649,820 |
2,314,273 |
(注)全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
(単位:千円)
資産 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
報告セグメント計 |
6,910,390 |
7,285,336 |
全社資産(注) |
4,622,905 |
6,887,263 |
連結財務諸表の資産合計 |
11,533,295 |
14,172,599 |
(注)全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない現金及び預金であります。
(単位:千円)
その他の項目 |
報告セグメント計 |
調整額 |
連結財務諸表計上額 |
|||
前連結 会計年度 |
当連結 会計年度 |
前連結 会計年度 |
当連結 会計年度 |
前連結 会計年度 |
当連結 会計年度 |
|
減価償却費 |
103,863 |
177,652 |
6,245 |
6,626 |
110,109 |
184,279 |
のれん償却額 |
- |
1,463 |
- |
- |
- |
1,463 |
減損損失 |
- |
157,926 |
- |
- |
- |
157,926 |
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 |
644,055 |
402,474 |
6,900 |
7,356 |
650,955 |
409,831 |
(注)1.減価償却費の調整額は主に、報告セグメントに帰属しない当社の管理部門に係る資産の減価償却費であります。
2.前連結会計年度における有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は主に、本社の複合機入替等によるものであります。
3.当連結会計年度における有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額は主に、本社の社屋改装等によるものであります。
【関連情報】
1.製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1)売上高
本邦以外の外部顧客への売上高がないため、該当事項はありません。
(2)有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
3.主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
該当事項はありません。