ストーリー・沿革
サマリ
理研ビタミンは、理化学研究所由来の「抽出・精製・濃縮」と分子蒸留を核に、食品・改良剤・ヘルスケアの“三本柱”でスペシャリティを提供。研究(NanoTerasu活用)、生産(拠点最適化)、提案営業(A&I/各国アプリケーションセンター)を連動させ、新市場を創出する“用途開発型”で成長を狙う。
過去
現在
未来
目指す経営指標
・2027年度:海外売上高比率27%(300億円)
・中計2027投資:設備投資250億円(国内130/海外120、主に改良剤・省人化)
・株主還元:配当性向40%以上、機動的な自己株式取得(2025年以降継続方針)
・資本政策:自己資本比率60~65%目安、政策保有株式純資産比率10%未満
トップメッセージの要約
自工程完結
健全なる領域侵犯
口角を上げる
海外事業の拡大
用語解説
熱に弱い成分を低温で精製する蒸留法で、雑味や不純物を抑えて高純度成分を安定供給する同社のコア技術を指します。
■用途開発型
既存の原料や技術の「新しい使い道」を顧客と共創して市場をつくる同社の進め方で、研究・生産・提案営業が一体で検証と実装を繰り返すことを特徴とします。
■アプリケーションセンター(A&I)
シンガポールや上海、北米などに置く提案拠点で、顧客仕様の試作・評価を迅速に行い、用途開発とレシピ検証を現地で完結させる仕組みを指します。
■改良剤
食感・保存性・歩留まりなどを改善する機能素材の総称で、同社はフードロス低減や製造効率向上といった実用価値で差別化しています。
■化成品改良剤
食品以外の分野で使われる同社の機能素材領域で、環境対応などの用途に向けた処方提案を行う取り組みを指します。
■パッとジュッと®
家庭用カテゴリーで展開する同社の調理提案型ブランドで、短時間で手早くおいしく仕上げる体験価値を前面に出したシリーズを指します。
■NanoTerasu
先端放射光を活用して原料の微細構造や作用機序を可視化する研究基盤で、同社は機能解明と製品設計の高度化に利用しています。
■コモディティ集中×スペシャリティ分散
量産品は集約して効率を高め、高付加価値品は複数拠点に分散して供給の柔軟性を確保するという、生産体制の再設計方針を指します。
■自工程完結
自部門が前後工程のせいにせず最後まで責任を持つという同社の仕事観で、現場主導のスピードある意思決定を促す合言葉です。
■健全なる領域侵犯
部門の壁を越えて必要な範囲に踏み込み合うことで新たな価値を生むという、同社が重視する組織文化を指します。
■口角を上げる
前向きで建設的なコミュニケーションを徹底するという同社の行動指針の言い回しで、挑戦を後押しする職場づくりの姿勢を示します.
■野性味
スピードと現場判断を尊ぶ同社の社風を表す言葉で、海外展開を加速するうえで再起動を掲げるキーワードです。
■ブルーカーボン
海藻など海洋生態系が吸収・貯留する炭素を指す概念で、同社が長期研究テーマとして位置づける領域です。
■用途拡大
既存原料の適用範囲を広げて新たな需要を掘り起こす同社の成長アプローチで、用途開発と連動して市場を拡げることを狙います。
沿革
2【沿革】
当社グループは、1917年(大正6年)わが国の科学技術振興のため設立された理化学研究所にそのみなもとを発しております。
1938年(昭和13年)、理化学研究所の研究成果を工業化するために当社の前身である理研栄養薬品株式会社が設立され、1949年(昭和24年)この理研栄養薬品株式会社のビタミン部門関係者が分離独立し、ビタミン油(肝油)を製造販売する目的のもとに理研ビタミン油株式会社が設立されました。
当社グループの主な変遷を示すと下記のとおりであります。
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年月 |
主な変遷 |
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1949年8月 |
当社は、資本金3百万円をもって発足し、本社を東京都中央区に、工場を東京都江東区及び宮城県塩釜市に設け、ビタミン油の製造販売を開始 |
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1953年7月 |
東京工場を江東区より板橋区に移転拡充、ビタミンAの分子蒸留に成功 |
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1955年10月 |
東京工場内に大型分子蒸留装置を設置し、高単位ビタミンAの量産開始 |
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1959年2月 |
株式会社健正堂を子会社化(現・連結子会社) |
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1960年1月 |
大阪府枚方市に理研油脂工業株式会社大阪工場(現・大阪工場)を新設 同工場で乳化剤蒸留モノグリセライド及び即席ラーメン用スープの製造開始 |
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1961年10月 |
株式を東京証券取引所市場第二部へ上場 |
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1963年5月 |
理研油脂工業株式会社を吸収合併し、食品分野への進出と企業基盤の拡大を図る 本社を東京都港区より東京都千代田区に移転 |
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1964年7月 |
東京都千代田区に理研食品株式会社(現・連結子会社)を設立し、宮城県多賀城市に仙台工場を新設し、特殊加工した生わかめの製造と即席ラーメン用スープの小分け包装を開始 |
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1968年7月 |
即席ラーメン用スープ、だしの素等の生産合理化及び集中化を図るため埼玉県草加市に草加工場を新設 |
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1973年8月 |
食品用改良剤の研究と製造を行うため千葉県千葉市に千葉工場を新設 |
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1980年1月 |
商号を理研ビタミン株式会社に変更 |
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1985年10月 |
京都府亀岡市に京都工場を新設 |
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1986年8月 |
株式会社健正堂が、埼玉県比企郡に電子機器用の精密部品工場を新設 |
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1991年1月 |
マレーシア・ジョホール州にRIKEVITA(MALAYSIA)SDN.BHD.を設立(現・連結子会社) |
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東京都千代田区にサニー包装株式会社を設立(現・連結子会社) |
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1991年4月 |
理研食品株式会社が、仙台市宮城野区に新港工場を新設 |
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1993年1月 |
RIKEVITA(MALAYSIA)SDN.BHD.で蒸留モノグリセライドの製造開始 |
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1993年10月 |
中国天津市西青経済開発区に天津理研東元食品有限公司(現・天津理研維他食品有限公司)を設立(現・連結子会社) |
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1994年8月 |
シンガポールにRIKEVITA(SINGAPORE)PTE LTDを設立(現・連結子会社) |
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1994年11月 |
中国山東省青島膠州市に青島福生食品有限公司を設立 |
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1996年9月 |
栄研商事株式会社を子会社化(現・連結子会社) |
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1999年6月 |
草加工場内にアプリケーションセンターを開設 |
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2000年6月 |
東京都新宿区にプレゼンテーションセンターを開設 RIKEVITA(MALAYSIA)SDN.BHD.が、アプリケーションセンターを開設 |
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2000年7月 |
天津理研維他食品有限公司が、アプリケーションセンターを開設 |
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2003年12月 |
ドイツ・デュッセルドルフ市にRIKEN VITAMIN EUROPE GmbHを設立(現・連結子会社) |
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2004年3月 |
アメリカ・オクラホマ州にGUYMON EXTRACTS INC.を設立(現・連結子会社) |
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2004年12月 |
アメリカ・イリノイ州にRIKEN VITAMIN USA, INC.を設立(現・連結子会社) |
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2005年3月 |
中国上海市に理研維他精化食品工業(上海)有限公司を設立(現・連結子会社) |
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2006年6月 |
中華民国台北市に理研維他亜細亜股份有限公司を設立(現・連結子会社) |
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2007年3月 |
RIKEVITA(MALAYSIA)SDN.BHD.からRIKEVITA(SINGAPORE)PTE LTDに、アプリケーションセンターを移設 |
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2010年3月 |
株式会社健正堂が、電子機器用の精密部品事業を廃止し、化成品用改良剤の製造工場を新設 |
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2011年11月 |
理研維他精化食品工業(上海)有限公司が、アプリケーションセンターを開設 |
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2013年1月 |
インド・ムンバイにRIKEVITA(INDIA)PRIVATE LIMITEDを設立(現・非連結子会社) |
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2014年12月 |
東京証券取引所市場第一部銘柄に指定 |
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2015年3月 |
トルコ・イスタンブールにRIKEVITA TURKEY FOOD INDUSTRY LIMITED COMPANYを設立(現・非連結子会社) |
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2015年8月 |
RIKEN VITAMIN USA, INC.がアメリカ・カリフォルニア州に移転 |
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2019年7月
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天津理研維他食品有限公司の化成品技術部門を理研維他精化食品工業(上海)有限公司へ移設し、上海市に化成品アプリケーションセンターを開設 |
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2019年10月 |
千葉工場内にアプリケーション&イノベーションセンターを開設 |
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年月 |
主な変遷 |
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2020年9月 |
理研食品株式会社が、本社を東京都千代田区より宮城県多賀城市に移転 サニー包装株式会社が、本社を東京都千代田区より茨城県笠間市に移転 |
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2020年11月 |
本社を東京都千代田区より東京都新宿区に移転 |
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2021年6月 |
青島福生食品有限公司を持分譲渡 |
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2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
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2024年6月 |
RIKEN VITAMIN USA, INC.が、アプリケーションセンターを開設 |
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2025年1月 |
ベトナム・ホーチミン市にRIKEVITA VIET NAM CO., LTD.を設立(現・非連結子会社) |
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2025年2月 |
タイ・バンコク都にRIKEVITA(THAILAND)CO., LTD.を設立(現・非連結子会社) |
関係会社
4【関係会社の状況】
(1)連結子会社
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名称 |
住所 |
資本金又は 出資金 |
主要な事業の内容 |
議決権の 所有割合(%) |
関係内容 |
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営業上の取引 |
役員の 兼務 |
資金援助 |
設備の 賃貸借 |
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理研食品株式会社 (特定子会社) |
宮城県 |
百万円 80 |
国内食品事業 |
100.0 |
当社が海藻(わかめ)商品及びエキス・調味料類を仕入 |
- |
当社が運転資金を貸付 |
当社が土地を貸与 |
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株式会社健正堂 |
埼玉県 比企郡 |
百万円 20 |
国内化成品 その他事業 |
100.0 |
当社が化成品用 改良剤を仕入 |
- |
- |
当社が土地を貸与 |
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栄研商事株式会社 |
東京都 |
百万円 10 |
国内食品事業 国内化成品 その他事業 |
100.0 |
当社が食品、食品用及び化成品用改良剤等を仕入、及び同社へ販売 |
- |
- |
- |
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サニー包装株式会社 |
茨城県 笠間市 |
百万円 10 |
国内食品事業 |
100.0 |
当社が食品の小分け包装を委託 |
- |
当社が設備資金を貸付 |
当社が土地を貸与 |
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RIKEVITA(MALAYSIA) SDN.BHD. (特定子会社) |
マレーシア国 |
万RM 12,600 |
海外事業 |
100.0 |
当社が食品用及び化成品用改良剤を仕入 |
- |
- |
- |
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RIKEVITA(SINGAPORE) PTE LTD |
シンガポール国 |
万S$ 200 |
海外事業 |
100.0 |
当社製品を販売 |
- |
- |
- |
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RIKEN VITAMIN EUROPE GmbH |
ドイツ国 デュッセルドルフ市 |
万EUR 10 |
海外事業 |
100.0 |
当社製品を販売 |
- |
- |
- |
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RIKEN VITAMIN USA, INC. |
米国 |
万US$ 50 |
海外事業 |
100.0 |
当社製品を販売 |
- |
- |
- |
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GUYMON EXTRACTS INC. (特定子会社) |
米国 |
万US$ 850 |
海外事業 |
98.2 |
当社がポークエキス等を仕入 |
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- |
- |
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天津理研維他食品 有限公司 (特定子会社) |
中華人民共和国 |
万US$ 1,690 |
海外事業 |
100.0 |
当社が化成品用改良剤を仕入 |
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- |
- |
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理研維他精化食品工業(上海)有限公司 |
中華人民共和国 |
万US$ 60 |
海外事業 |
100.0 |
当社製品を販売 |
- |
- |
- |
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理研維他亜細亜股份 |
中華民国(台湾) |
万NT$ 1,500 |
海外事業 |
100.0 |
当社製品を販売 |
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(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。
2.上記は、有価証券届出書及び有価証券報告書を提出しておりません。
3.上記以外に、非連結子会社が6社あります。
(2)その他の関係会社
該当事項はありません。