2026.02.17更新

ストーリー・沿革

価値創造に関する情報ソースがAIによって要約されています。 情報ソース: 統合報告書2025

サマリ

大日本塗料は、さび止め塗料「ズボイド」に端を発する防食・重防食技術を強みに、橋梁やプラントなどインフラのロングライフ化に貢献してきた総合塗料メーカーです。構造物用や建築用塗料に加え、DNライティングの照明機器、蛍光色材、物流・施工までを束ね、コーティングと光の技術で安全で快適な空間をつくることに挑戦しています。創立100周年に向けて「ビジョン2029」の下、神東塗料とのシナジーやライフサイエンス・高機能コーティングなど成長領域への資源投下を加速し、“新生DNT”として進化を目指しています。

目指す経営指標

・2029年度までに連結売上高1,000億円、連結営業利益100億円、NOPAT-ROE8%程度、DOE(株主資本配当率)5%到達(ビジョン2029)
・2026年度までに連結売上高800億円、連結営業利益80億円、NOPAT-ROE8%程度、DOE3%(2026中期経営計画)
・2025年度の連結業績予想:売上高920億円、営業利益50億円(神東塗料連結初年度の目標)
・2029年度までにScope1,2のCO₂排出量を2021年度比40%削減(グループ)
・2026年度までに環境対応製品出荷比率70%以上(大日本塗料単体)
・2029年度までに防災・減災に資する製品売上を2023年度比150%以上(蛍光色材)
・2029年度までに最終処分比率3%以下、バイオマス利用・サーキュラーエコノミーに資するテーマ比率10%以上(いずれもDNT)
・2029年度までに女性管理職比率10%以上、女性社員採用比率20%以上を継続(DNT)

用語解説

■ズボイド
大日本塗料が早い時期から展開してきた代表的なさび止め塗料のブランド名です。金属表面に塗ることで錆の発生を抑え、橋梁やプラントなどの鉄構造物を長期間守ることを目的とした防食塗料です。

■防食・重防食技術
金属が錆びたり腐食したりするのを防ぐための塗装技術全般を指します。中でも「重防食」は、海辺や工場地帯など特に過酷な環境でも長期間性能を発揮できるよう、多層塗りや高耐久樹脂を組み合わせたハイグレードな防食仕様を意味します。

■構造物用塗料
橋梁、高架橋、発電所、工場設備など、大型の社会インフラや産業構造物に使われる専用塗料です。雨風・紫外線・化学物質にさらされる環境でも耐久性を保ち、構造物の安全性と寿命を延ばすことを目的としています。

■重防食塗装
重防食性能を持つ塗料を使い、下塗り・中塗り・上塗りなど複数の層で塗り重ねる塗装仕様を指します。塗膜全体で分厚い「鎧」のような保護層を作ることで、腐食の進行を大幅に遅らせ、メンテナンス周期を長くできるのが特徴です。

■DNライティング
大日本塗料グループの照明機器事業を担う会社・ブランドです。店舗やホテル、オフィスなどの空間向けにLED照明や演出照明を提供するほか、UVランプや紫外線除菌装置など、光を活用した衛生・環境関連の製品も展開しています。

■蛍光色材
明るい光を受けると通常の塗料よりも強く発光して見える蛍光顔料や蛍光塗料を指します。大日本塗料では、水位表示や標識、路面表示など、防災や安全のために遠くからでも視認しやすくする用途で活用しています。

■高機能コーティング
色を付けるだけでなく、「帯電防止」「反射防止」「熱線カット」など特定の機能を持たせたコーティング(塗膜)の総称です。ガラスやフィルム、電子部品などに塗布することで、静電気による不良や映り込み、室内の熱こもりといった課題の低減を狙います。

■ビジョン2029
創立100周年を迎える2029年度をターゲットに、大日本塗料グループがどのような姿を目指すかを示した長期ビジョンです。売上や利益目標だけでなく、重防食や環境対応塗料、照明、蛍光色材、ライフサイエンスなど成長分野への集中と、「新生DNT」としての事業・組織変革の方向性をまとめています。

■電着塗料
主に自動車ボディなどに使われる塗料で、水に溶かした塗料中に金属部品を浸し、電気の力で均一に塗膜を付着させる方式に用いられる塗料です。複雑な形状の奥まった部分までムラなく塗れることから、錆びやすい自動車の下地塗装などで重視されています。

■紫外線除菌装置
殺菌効果のある波長の紫外線を照射することで、空気中や表面の細菌・ウイルス数を減らす装置です。DNライティングでは、照明技術を応用して、店舗・オフィス・宿泊施設など人が集まる空間の衛生管理ニーズに対応する製品として展開しています。

■一液形水性下塗塗料
主剤と硬化剤を混ぜる必要がなく、そのまま使える「一液形」の性質と、水を溶媒とする「水性」を併せ持った下塗り用の塗料です。扱いやすく環境負荷も比較的低いことから、現場での施工性向上と安全・環境配慮の両立を狙った製品とされています。

■細胞外小胞を検出できる世界初の試薬キット
細胞が体外に放出する、ごく小さな袋状の粒子(細胞外小胞)を検出するための試薬キットで、大日本塗料が世界で初めて開発したと説明している製品です。血液などのサンプルから細胞外小胞を効率よく捉えられるようにすることで、将来的な診断技術やライフサイエンス研究の高度化に貢献することを目指しています。

■コーティング技術センター
大日本塗料が設けている、コーティング(塗装・表面処理)技術に関する研究開発や評価を行う拠点です。社内の技術者だけでなく、顧客やパートナー企業との共同検証・実験の場としても活用し、新たな高機能コーティングや応用製品の創出を進める役割を担っています。
2025年3月期有価証券報告書より

沿革

2【沿革】

年  月

項              目

1929年7月25日

○日本電池株式会社(現 株式会社ジーエス・ユアサ コーポレーション)より分離独立し、鉛粉塗料株式会社として発足 資本金50万円

1929年8月

○大阪府大阪市の阿部ペイント製造所を買収(大阪工場)

1936年5月

○神奈川県横浜市の旭ラッカー製造所を吸収合併し、横浜工場開設、社名を大日本塗料株式会社に改称

1946年9月

○神奈川県平塚市に放電灯工場を建設(1977年照明機器事業部門が分離独立して、ニッポ電機株式会社(現 DNライティング株式会社)となる)

1949年5月

○東京、大阪、京都各証券取引所に株式を上場

1958年8月

○神奈川県鎌倉市に有機蛍光顔料及び蛍光塗料の工場を建設

(1959年6月独立して、シンロイヒ株式会社となる)

1962年7月

○愛知県小牧市に塗料工場を建設(現 小牧工場)

1966年4月

○家庭塗料部門を分離し、サンデーペイント株式会社を設立

1968年5月

○物流合理化のためニットサービス株式会社を設立

1970年5月

○タイに合弁会社 Thai DNT Paint Mfg.Co.,Ltd.を設立

1972年1月

○秋田県潟上市にニッポ放電灯の生産専門会社 ニッポ電工株式会社(現 秋田DNライティング株式会社)を設立

1972年10月

○シンガポールに合弁会社 BONNTILE-DNT INDUSTRIES(S) PTE.,LTD.を設立

(1991年7月社名を DNT Singapore Pte.,Ltd.に改称)

1975年10月

○塗装及び環境エンジニアリング部門を分離し、日塗エンジニアリング株式会社を設立

1988年4月

○栃木県大田原市に塗料工場を建設(横浜工場を移転、現 那須工場)

2001年10月

○自動車、プラスチック用塗料に優れた技術を有する田辺化学工業株式会社と合併

2003年5月

○メキシコに DAI NIPPON TORYO MEXICANA,S.A. de C.V.を設立

2005年3月

○生産体制の集約・効率化に伴う大阪工場の閉鎖

2006年3月

○ニッポ電機株式会社がJASDAQに株式を上場

2006年6月

○日塗化学株式会社を設立、新日鐵化学株式会社(現 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社)の防食塗料事業を譲受け、同年10月操業開始

2008年8月

○照明機器の製造販売会社 ダイア蛍光株式会社の株式を取得し、連結子会社化

2009年8月

○調色会社としてDNTサービス株式会社を設立

 

○照明機器の販売会社としてDNライティング株式会社を設立

2009年10月

○調色会社 大阪DNTサービス株式会社、東京ディ・エヌ・ティサービス株式会社、横浜デイ・エヌ・テイ・サービス株式会社及び中部ディ・エヌ・ティ・サービス株式会社をDNTサービス株式会社に吸収合併

2012年12月

○ニッポ電機株式会社を株式交換により100%子会社化(JASDAQ上場廃止)

2013年1月

○販売会社 大日本塗料販売株式会社、東京ケミカル株式会社、大阪ケミカル株式会社及び九州ケミカル株式会社を吸収合併

2013年4月

○ダイア蛍光株式会社及びDNライティング株式会社をニッポ電機株式会社に吸収合併し、社名をDNライティング株式会社に改称

2013年6月

○メキシコに関西ペイント株式会社との合弁会社 DNT KANSAI MEXICANA S.A.de C.V.を設立

2013年7月

2015年1月

○日塗不動産株式会社及びDNTビジネスサービス株式会社を吸収合併

○関西ペイント株式会社の連結子会社である久保孝ペイント株式会社との合弁会社

 ジャパンパウダー塗料製造株式会社を設立

2018年8月

○中国に迪恩特塗料(浙江)有限公司を設立

2019年8月

○大阪府大阪市中央区南船場一丁目18番11号に本社を移転

2020年6月

○愛知県小牧市の小牧工場内にコーティング技術センターを建設

2020年7月

○栃木県大田原市の那須工場内に防食技術センターを建設

2022年4月

○ビーオーケミカル株式会社を日塗化学株式会社に吸収合併

 

○ニッポ電工株式会社が社名を秋田DNライティング株式会社に改称

 

○東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

2023年4月

〇ジャパンパウダー塗料製造株式会社が久保孝ペイント株式会社の保有する全株式の取得により100%子会社化(2024年4月 ジャパンパウダー塗料製造株式会社を吸収合併)

2025年3月

〇神東塗料株式会社の株式50.10%を取得し連結子会社化

 

関係会社

4【関係会社の状況】

(1)連結子会社

名称

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合(%)

関係内容

大日本塗料北海道株式会社

札幌市白石区

40

国内塗料

100.0

当社の塗料製品の販売

役員の兼任あり

ジャパンカーボライン株式会社(注)3

東京都江東区

100

国内塗料

25.1

(間接所有

25.1)

日塗化学株式会社

東京都港区

80

国内塗料

100.0

当社が塗料製品を購入

役員の兼任あり

シントーファミリー株式会社

東京都新宿区

50

国内塗料

50.1

(間接所有

50.1)

千葉化工株式会社

千葉県印旛郡栄町

50

国内塗料

100.0

当社が塗料製品を購入

役員の兼任あり

日東三和塗料株式会社

滋賀県湖南市

30

国内塗料

100.0

当社が塗料製品を購入

役員の兼任あり

サンデーペイント株式会社

大阪市中央区

30

国内塗料

100.0

当社の塗料製品の販売

役員の兼任あり

株式会社早神

大阪市北区

50

国内塗料

50.1

(間接所有

50.1)

当社の塗料製品の販売

DNTサービス株式会社

(注)4

大阪府東大阪市

90

国内塗料

100.0

当社が塗料製品を購入

役員の兼任あり

神東塗料株式会社

(注)4、5

兵庫県尼崎市

2,449

国内塗料

50.1

当社の塗料製品の販売

シントーサービス株式会社

兵庫県尼崎市

10

国内塗料

50.1

(間接所有

50.1)

岡山化工株式会社

岡山県加賀郡吉備中央町

80

国内塗料

100.0

当社が塗料製品を購入

設備の賃貸

役員の兼任あり

DNT山陽ケミカル株式会社

広島市南区

60

国内塗料

100.0

当社の塗料製品の販売

資金の貸付

役員の兼任あり

株式会社宇部塗料商会

山口県宇部市

10

国内塗料

100.0

(間接所有

100.0)

当社の塗料製品の販売

株式会社九州シントー

福岡市博多区

50

国内塗料

50.1

(間接所有

50.1)

THAI DNT PAINT MFG.CO.,LTD.

(注)3

タイ

百万THB

100.0

海外塗料

47.6

[5.0]

当社より塗料原材料を購入

役員の兼任あり

DNT SINGAPORE PTE.,LTD.

シンガポール

百万SGD

9.6

海外塗料

100.0

当社の塗料製品の販売

役員の兼任あり

DNT PAINT(MALAYSIA)SDN.BHD.

マレーシア

百万MYR

3.0

海外塗料

86.7

(間接所有

30.0)

当社より塗料原材料を購入

役員の兼任あり

PT.DNT INDONESIA

インドネシア

百万USD

3.0

海外塗料

100.0

(間接所有

13.8)

当社より塗料原材料を購入

役員の兼任あり

PT.Shinto Paint Manufacturing Indonesia

(注)4

インドネシア

百万USD

20.5

海外塗料

50.1

(間接所有

50.1)

迪恩特塗料(浙江)有限公司

(注)4

中国

百万CNY

103.1

海外塗料

100.0

当社より塗料原材料を購入

資金の貸付

役員の兼任あり

DAI NIPPON TORYO MEXICANA,

S.A. DE C.V.

メキシコ

百万MXN

8.2

海外塗料

100.0

当社より塗料原材料を購入

役員の兼任あり

DNT KANSAI MEXICANA

S.A. DE C.V.

メキシコ

百万MXN

12.3

海外塗料

51.0

役員の兼任あり

DNライティング株式会社

(注)4、6

神奈川県

伊勢原市

527

照明機器

100.0

役員の兼任あり

秋田DNライティング株式会社

秋田県潟上市

10

照明機器

100.0

(間接所有

100.0)

シンロイヒ株式会社

神奈川県鎌倉市

100

蛍光色材

100.0

当社の塗料製品の販売

資金の貸付

役員の兼任あり

日塗エンジニアリング株式会社

川崎市川崎区

20

その他

100.0

当社の塗装工事の管理を一部委託

役員の兼任あり

ニットサービス株式会社

堺市美原区

100

その他

100.0

当社の塗料製品の運送・保管を委託

資金の貸付

役員の兼任あり

 

(2)持分法適用関連会社

名称

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合(%)

関係内容

友美工業株式会社

岡山市南区

54

その他

38.2

(間接所有

14.7)

神東アクサルタコーティングシステムズ株式会社

東京都江東区

450

国内塗料

25.1

(間接所有

25.1)

神東艾仕得塗料系統股份有限公司

台湾

百万TWD

100

海外塗料

25.1

(間接所有

25.1)

神之東塗料貿易(上海)有限公司

中国

162.5

海外塗料

35.1

(間接所有

35.1)

PT.SHINTO PAINT INDONESIA

インドネシア

百万USD

0.9

海外塗料

35.1

(間接所有

35.1)

TOA-SHINTO(THAILAND)CO.,LTD.

タイ

百万THB

8

海外塗料

24.5

(間接所有

24.5)

(注)1.「主要な事業の内容」の欄には、セグメントの名称を記載しております。

2.議決権の所有割合の[ ]内は、緊密な者又は同意している者の所有割合を外数で記載しております。

3.持分は100分の50以下ですが実質的に支配しているため子会社としたものであります。

4.特定子会社であります。

5.有価証券報告書提出会社であります。

6.売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えておりますが、当連結会計年度における照明機器事業の売上高に占める当該連結子会社の売上高(セグメント間の売上高を含む。)の割合が100分の90を超えているため、主要な損益情報等の記載を省略しております。

7.2024年4月1日付で当社を存続会社、ジャパンパウダー塗料製造株式会社を消滅会社とする吸収合併を行いました。

8.迪恩特塗料(上海)有限公司は、保有株式を全て売却したため、連結の範囲から除外しております。

9.2025年3月18日付で神東塗料株式会社の株式を取得したことにより、同社及び同社の連結子会社であるジャパンカーボライン株式会社、シントーファミリー株式会社、株式会社早神、シントーサービス株式会社、株式会社九州シントー、PT. Shinto Paint Manufacturing Indonesiaを連結子会社としております。